ナラティブガンダムは『機動戦士ガンダムNT』の登場メカ。
概要
アナハイム・エレクトロニクスがνガンダム以前に開発したサイコフレームの試験機[1]。シンプルなデザインで上腕や太腿のフレームが剥き出しになっている点が特徴。機体名の「ナラティブ」とは「神話」を意味する[2]。
少し古めの機体[3]でありコアファイターを内蔵しているため全天周モニターは採用されていない。パイロットはノーマルスーツの上から「サイコ・スーツ」と呼ばれるサイコフレームを組み込んだパイロットスーツを着て搭乗するようになっているが、一人でスーツの装着ならびに脱着、スーツを装着したまま歩く事すらままならない重量を持つ。また、極秘裏にNT-Dが搭載されている為、サイコ・ウェーブを感知するとパイロットの操縦を離れて動き出す。
ユニコーンガンダム3号機 フェネクスの捕獲作戦「不死鳥狩り」に際してルオ商会の手配した増援として実戦投入された。素体の状態では碌な武装を持っていない[4]為、ルオ商会が取り寄せた追加装備を施して出撃する。
強化装備形態
- A装備
- フェネクス捕獲用の特殊ユニット「サイコ・キャプチャー」と高機動ユニットを組み合わせた大型装備。
- B装備
- インコムユニットとミサイル付きのシールドで構成される装備。
- C装備
- ルオ商会が収集したRX-0シリーズのサイコフレームを組み込んだ急造仕様の装備で、便宜上「C装備」「サイコ・パッケージ装備」と呼ばれる。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2018年12月のイベント「起死回生のシャア」の報酬ユニットとしてB装備が登場。SSRシューター。
- 同イベントではユニコーンガンダム3号機 フェネクス(デストロイモード)のSR・SSRも登場するが、全てパイロットがヨナであるため同時編成が不可。SSRフェネクスを入手できた場合特効レベルの関係上本機は倉庫入りが確定してしまう。
- 2019年5月のイベント「超越並行世界の旅であります!」にてA装備が報酬ユニットで登場。SSRシューター。
- スーパーロボット大戦30
- ヨナと共に序盤から参戦。
- A装備は大型で癖が強く、B装備は癖は少ないがパンチ力不足と非常に悩ましい性能になっている。敵の硬さや敵との距離などと相談すると良いだろう。ちなみに、残念ながらA装備は地上マップでは使用不可能。海が多いマップで使いたいと思ったプレイヤーも多いはず。
- C装備も初登場だが、あろうことか追加された同話でヨナがフェネクスに乗り換えてしまう。幸い汎用機として残るがどうにも不憫。
- 同話で仲間になるバナージは乗機のシルヴァ・バレト・サプレッサーがお世辞にも強いとは言えないので、彼を本機に乗せるのが丁度いいだろう。また、プレッシャーを『サイコ・アタック』で活かしやすいクワトロとの相性も良い。他にも、専用機を持たないニュータイプのオデロやトマーシュを育成するのにも使える。
装備・機能
- 60mmバルカン砲
- 素体状態で唯一の武装。
特筆機能
- NT-Dシステム
- 表向きは「ニュータイプ・ドライブ」とされているが、真の意味は「ニュータイプ・デストロイヤー・システム」で、ニュータイプを抹殺するシステム。
- サイコミュ・ジャック
- NT-D発動時のみの機能。敵ニュータイプ機のサイコミュを乗っ取る。
カスタムボーナス
- EN+50、装甲値+200、照準値+15、運動性+15
- 『30』で採用。機体の性能の微妙さに加えてカスタムボーナスも微妙に物足りない。
関連機体
- νガンダム
- サイコフレーム搭載機。
- ユニコーンガンダム
- 『機動戦士ガンダムUC』の主役機。
- フェネクス
- ユニコーンガンダムの3号機。
余談
- 一般的なロボットのパワーアップにおける「シンプルな機体からゴテゴテした機体への変化の逆」を意識してデザインされている。
- 『ガンダム・センチネル』において設定されたMSに、「RX-90 μガンダム」が存在する。
- 「多目的試験用MS」、「νガンダムより前にサイコフレーム試験機として開発された」等といった設定から「ナラティブガンダムが(RX-9という型式番号もあって)このμガンダムとイコールではないか?」と考察するファンもいる。
- 吉沢俊一監督によれば「μガンダムと同時代にフレームまで造られたが、AE社の倉庫で眠っていた出来損ないの機体というイメージ」との事。
- ハルユニットのコントロールを奪った状態のことは『D装備』と称されるが、これは俗称であり公式のものではない。
脚注
- ↑ νガンダム自体が碌に武装試験もできていない上に建造途中でサイコフレームを後付で組み込んだ急造品なので、νガンダムのプロトタイプという位置づけではない模様。
- ↑ ただし、英単語「Narrative(ナラティブ)」自体には「神話」の意味は無いので(「物語」の意は有る)、おそらく意訳であろう。
- ↑ 吉沢俊一監督の言が本当ならば、宇宙世紀0088年頃の製造。
- ↑ このため、シェザール隊の面々からは「やせっぽち」というあだ名をつけられている。
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