プレア・レヴェリー

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プレア・レヴェリー (Prayer Reverie)

機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』の主人公の一人。マルキオ導師からは「運命の子」と呼ばれている。

グリマルディ戦線で戦ったメビウス・ゼロ部隊のメンバーのクローンとして地球連合軍から生み出された。そのため、彼も高度な空間認識能力を持っており、ガンバレルやドラグーン・システムを使いこなす事ができる。しかし、彼のクローニングは不完全であり、そのために寿命も短い。

マルキオ導師からの指示でドレッドノートガンダムの受け取りのために宇宙へと上がるが、受け取る途中でサーペントテールからNジャマーキャンセラーを搭載した頭部を強奪され、ジャンク屋のロウ・ギュールに助けられる。さらに、Nジャマーキャンセラーの存在を知ったカナード・パルスがそれを狙って襲撃してくるが、叢雲劾から頭部を返却されて元通りに修復されたドレッドノートで迎撃し、撃退する。

その後、カナードの悲しい怒りを感じたプレアは彼の所属するユーラシア連邦の特務部隊「X」に投降するが、結局はカナードと分かり合う事は出来ず、ロウの所へ戻る。ドレッドノートを強化改造したXアストレイに乗ったプレアはカナードを止める為に出撃し、自らの信じる「想いの力」でハイペリオンを追い詰め、撃破する。ハイペリオンの爆発からカナードを守ったプレアは、人は皆、想いで繋がっているとカナードに諭すと、その直後に細胞機能が停止し息を引き取った。

その後の『DESTINY ASTRAY』(SRW未参戦)でもカナードや風花の前に幻として現れている。ある屋敷にはプレアとその屋敷の主だった人物の肖像画が飾られている。

なお、後にプレアの遺伝子データを下にする事で、秘密結社「ライブラリアン」のカーボン・ヒューマン技術によって、組織の最高位である「最高司書官」として蘇っている。ただし、こちらのプレアは、オリジナルのプレアにあったクローニング失敗のデータの誤認によって、「寿命の短かった肉体から、短期間で成長してしまう身体」になっており、『VS ASTRAY』(SRW未参戦)登場時は青年の体格になっている。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
第2部より登場。原作と違い死亡することはなく、最後まで使える。乗機はドレッドノート(Xアストレイ)だが、メビウス・ゼロガンバレルダガーにも乗り換え可能。能力値ムウと同一(よって、本作のプレアはムウのクローンという設定のようである)だが、性格精神コマンド特殊技能が異なっており、どちらかというとサポート向きのパイロットである。性格が「普通」なのが最大の欠点でXアストレイはムウに取られてしまう事も多い。カナード&ハイペリオン加入フラグに関わる。カナードが仲間になった場合は彼と完全に和解、EDではハイペリオンを失ったカナードにXアストレイを託し(カナードが仲間にいない場合はカナードへXアストレイを届けるよう風花に依頼する)、自身は残る余生を火星で過ごす事になる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

ムウと同等の能力値と成長率を持ち、十分に一線を張れるエースクラス。ただ、気力が上がりにくいのが唯一にして最大の難点で、Xアストレイの運用に関してはムウの方が向いている。

精神コマンド

集中 不屈 必中 熱血 祝福 友情
重要な所は押さえており「熱血」で瞬間火力も出る。次の周回を見越して大ボスの相手をしているユニットに「祝福」を撃つのもいいだろう。

特殊技能(特殊スキル)

シールド防御 斬り払い 撃ち落とし 底力 援護攻撃 マルチコンボ

人間関係

カナード・パルス
スーパーコーディネイターの失敗作。成功作であるキラ・ヤマトを倒すために戦っていたが、プレアとの戦いでその野望を捨てる事を決意する。死後も彼は幻影として彼に付き添っている。
風花・アジャー
サーペントテールのメンバー(見習い)。プレアに「小さい女の子」と言われて怒っていた。彼女もまたプレアの幻影と対面出来る数少ない人物である。
ロウ・ギュール
ジャンク屋組合の一員。プレアに協力している。ドレッドノートをXアストレイに改造したのも彼。
ムウ・ラ・フラガ
互いに面識は無いのだが、一説にはプレアは彼のクローンなのではないかと言われている。
マルキオ導師
彼からガンダムなど国家重要機密を引き渡される。「運命の子」と呼ばれていた。
マティアス
SRW未登場。『DESTINY ASTRAY』の登場人物で、C.E.世界の物語に大きな関わりを持つ「一族」の一人。かつて彼のもとで保護されており、この時後述のセトナと面識を持っている。
セトナ・ウィンタース
『ΔASTRAY』の主人公アグニスの姉。共にSRW未登場。同じくマティアスの元で保護下にあった少女。プレアの肖像画が飾られた屋敷を一人で定期的に清掃している。
なお、自らの死後、セトナはライブラリアンにカーボン・ヒューマンとして蘇らされたプレアと接触しており、この時はまだオリジナルのプレアと変わらない外見をしていた。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ラウ・ル・クルーゼ
似たような宿命を背負う者として対峙する。後に、カーボン・ヒューマンとして蘇らされたプレアは、体格が青年に成長しており、その容姿はクルーゼに酷似したものだった。
フレイ・アルスター
Wでは風花らと共にプレアを看病し、心配していた。

バンプレストオリジナル

ミヒロ・アーディガン
Wの中盤でノイ・ヴェルターの面々に救助された際、一時的に彼女の看病を受ける。

名台詞

「……行け!!プリスティス!!敵はあの黒い炎だ!!」
カナードのどす黒い気配に対して攻撃を仕掛けるときの台詞。その言い回しや感覚で敵を捉える様はニュータイプを彷彿とさせる。
「すごくなんてないよ……風花ちゃん。武器が上手に使えるなんて……全然…すごくだなんて……ないんだ………」
プレアのドラグーン適応能力を褒めた風花に対して。戦いが嫌いで敵を撃つことを躊躇うプレアにとって、その才能は忌むべきものだった。
「あなたという人は!!」
機体が大破して助けを求めるザフト兵に追い打ちをかけて撃墜したカナードに対して。この時、プレアは物語で初めて相手に明確な敵意を持って銃口を向けたが、戦いへの忌避感が勝って結局は撃つことが出来なかった。
「ドレッドノート……もう一度ボクに『勇気』を貸してくれるかい?」
カナードとの決戦前。ドラグーンを「想いを遠くまで飛ばせる力」と称したロウの言葉に、プレアはもう一度MSに乗る決意をする。
「カナードさん、僕はあなたを止めて見せます。このXアストレイで!」
戦う事を決意したプレアの台詞。
「………違います………絶対に違う!!」
鬼気迫る笑顔で闘争を肯定するカナードに対して。戦う為の存在として産まれてきたプレアとカナードだが、その心の在り方はどこまでも正反対だった。
「……ボクは貴方の殻を無理に開けようとは思いません。ただ…あなたの全てを包み込む」
ドラグーンで大きなバリアを形成してカナードを閉じ込めた際の台詞。戦いを否定し続けたプレアが出した答えは、カナードが戦いをやめるまでゆりかごのようなバリアで優しく抱擁することだった。
「温かい……人と人は、想いの力で繋がっているんです」
死の間際にプレアがカナードに伝えた台詞。カナードの為に、共に祖国を脱走したオルテュギアの一同とも、数多くの人と繋がっている。

スパロボシリーズの名台詞

「僕達のオリジナルが誰かなんか関係ありません! 僕はあなたを認めない…! あなたがその生命で世界を滅ぼすなら僕はこの生命であなたを討ちます!」
『W』第51話プラントで戦闘を止めるルート「進んだ道の先」に於けるクルーゼとの戦闘前会話より。同じ宿命を背負いながらも、人への希望を捨てないプレアはクルーゼの狂気を認めない。

余談

  • 上述の通り、『VS ASTRAY』に彼のカーボンヒューマンが登場しており、体格が青年に成長したその容姿が嘗てのラウ・ル・クルーゼに酷似している事から益々フラガ家のクローンである事が濃厚になった。さらに専用機が嘗てクルーゼの搭乗していたプロヴィデンスの改良機ニクスプロヴィデンスという事も意味深である。作中ではロウやカナード達をドラグーンで翻弄する。

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