「アニュー・リターナー」の版間の差分
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*キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳 | *キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳 | ||
− | 2ndより登場したキャラ。[[王留美]] | + | 2ndより登場したキャラ。[[王留美]]の紹介でソレスタルビーイング(以下、「CB」と表記)に入った。[[イアン・ヴァスティ|イアン]]曰く「宇宙物理学、MS工学、再生治療の権威で操船技術や[[食べ物・料理|料理]]も上手い」というまさに才色兼備な女性。 |
− | + | 当初はイアン達と共に[[オーライザー]]などの支援機開発を行っており、その後操舵士として[[プトレマイオス2]]に乗艦。その中で互いに新参者であり、壁を感じていた者同士である[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ロックオン・ストラトス]]ことライル・ディランディと恋仲になっていく。 | |
− | + | しかし、アニューの正体は[[リボンズ・アルマーク]]が王留美を通じて送り込んだ[[スパイ]]だった。[[記憶喪失|記憶を封じられた]]上で送り込まれたため、アニュー自身にスパイの自覚は無く知らずのうちに敵に位置を送って(というか読み取られて)おり、彼女自身は「なぜ[[イノベイター]]([[イノベイド]])達がプトレマイオス2の位置を把握できるのか」を疑問に思っていた。共にいる時間が多かったライルだけは「アニューがたまに瞳を金色に輝かせて呆ける事があり、その症状が起きた数時間後に必ず敵襲がある」事からその事実に気付いていたが、「[[アロウズ]]を先に叩いてアニューを守ればいい」と敢えて黙っていた。 | |
− | + | また、記憶が封じられていたが故に、ソレスタルビーイング内では紛争根絶に従事するだけの「過去」が無く、どうしても他人との間に溝を感じてしまうという心の闇を抱えていた。 | |
− | CBが[[リヴァイヴ・リバイバル|リヴァイヴ]]を捕虜にした際にアニューが[[覚醒]](リヴァイヴもこれを見越してわざと捕まった)し、[[ダブルオーライザー]] | + | CBが[[リヴァイヴ・リバイバル|リヴァイヴ]]を捕虜にした際にアニューが[[覚醒]](リヴァイヴもこれを見越してわざと捕まった)し、[[ダブルオーライザー]]の奪取を試みるが、失敗。直後[[ガッデス (00)|ガッデス]]に乗って再度襲撃するが、アニューはライルやCBとの思い出から戦う事を躊躇っていた。そして、ライルの奮闘により戻ろうとするもリボンズに操られてしまい、ライルを殺害しかけた所を[[刹那・F・セイエイ|刹那]]の手で討たれて、その生涯を終えた(この際、ダブルオーライザーの力でライルに別れの言葉を送った)。戦いが終わった後、ライルは家族の墓の隣にアニューの墓を建てている。 |
ちなみに、アニューが盗んだ情報によってイノベイター勢力には、[[ツインドライヴシステム]]と正式な[[トランザム]]の技術がもたらされることになった。 | ちなみに、アニューが盗んだ情報によってイノベイター勢力には、[[ツインドライヴシステム]]と正式な[[トランザム]]の技術がもたらされることになった。 | ||
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | ||
− | : | + | :初登場作品。ほぼ原作通りだが、[[隠し要素/第2次Z #アニュー・リターナー|条件]]を満たせば生存させることが出来る。離脱とフラグ立てがアニューが[[裏切りイベント|裏切る]]第34話[[宇宙]]ルート「白き牙」だけで行われるので条件は緩いが、その前の分岐で地上に残ってしまうと生存できないので注意。したがって、[[ローレライ]]との両立は不可だが、序盤の[[日本]]ルートで条件さえ満たしていれば、アニューが復帰しつつローレライが生存する状態には持って行ける。ついでに、ローレライは4つある最初の分岐の一つでしかフラグが満たせないため、それ以外のルートなら[[宇宙]]ルートを選ぶのが得策である。 |
− | :生存した場合、想いが通じあった結果か終始[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ライル]] | + | :生存した場合、想いが通じあった結果か終始[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ライル]]とは恋仲になっている他、再び[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]たちに利用されぬよう、[[プトレマイオス2|トレミー]]内に脳量子波を遮断するシールドを張ったり、[[ソーマ・ピーリス]]の提唱でアニューに脳量子波を遮断するヘルメット(ピーリスが使用していたものと同様)を被ってもらうなど「対策」が講じられるシーンが追加される。なお、フラグ立てによってアニューの生死が左右されるためか、残念ながらGNビームキャノンの[[カットイン]]には登場しない。 |
− | : | + | :敵対時はアイコンが[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]着用になるが、そのノーマルスーツはトレミーのものである(原作では、[[ガッデス (00)|ガッデス]]に乗った時はトレミーのノーマルスーツから[[アロウズ]]のものに着替えている)。本作ではトレミー脱走後、その場でガッデスに乗り換えだったので着替える暇がなかったのかもしれない。 |
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] | ||
− | :'''ライルのエーストークで生存していることが語られている''' | + | :'''ライルのエーストークで生存していることが語られている'''。 |
+ | :ただし、『00』が[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]のみの参戦である為、直接名前が出る事は無い。一応、劇場版でも名前は出てきてるのだが…。もっとも、そのせいで[[ラッセ・アイオン|ラッセ]]の仕事が増えていると考えると少し可哀想な気がしないでもない。 | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
;[[スーパーロボット大戦BX]] | ;[[スーパーロボット大戦BX]] | ||
− | : | + | :劇場版のみの参戦であるため、死亡済みであり、登場しない。しかし、ライルの戦闘台詞でアニューについて言及・示唆しているものがある。 |
== パイロットステータス設定の傾向 == | == パイロットステータス設定の傾向 == | ||
=== [[能力|能力値]] === | === [[能力|能力値]] === | ||
− | 初期の能力は[[ヒリング・ケア|ヒリング]]や[[リヴァイヴ・リバイバル|リヴァイヴ]]と同じで高水準だが、アニューの成長タイプが何故か[[イノベイド]]の中で唯一標準型に設定されているのでどうにも伸び悩む。特に[[回避]] | + | 初期の能力は[[ヒリング・ケア|ヒリング]]や[[リヴァイヴ・リバイバル|リヴァイヴ]]と同じで高水準だが、アニューの成長タイプが何故か[[イノベイド]]の中で唯一標準型に設定されているのでどうにも伸び悩む。特に[[回避]]の成長率が30も低いので、どうにも辛い。情報収集型ではこれが限界か。他のイノベイド達は全員高い成長値を誇る万能系・回避である。 |
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;マップ兵器及び射程1以外の武器の射程+1 | ;マップ兵器及び射程1以外の武器の射程+1 | ||
− | :[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]。味方版でも習得可能…が、[[ヴィラル]] | + | :[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]。味方版でも習得可能…が、[[ヴィラル]]の場合と同様メインパイロット向けの能力なので、効果は発動しない。ちなみに、敵版でも一度も習得しない。 |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
;[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ライル・ディランディ]] | ;[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ライル・ディランディ]] | ||
:当初は同じクルーのメンバー。心を通わせて恋人になる。だが、アニューの[[裏切りイベント|裏切り]]と死によって悲恋に終わった。 | :当初は同じクルーのメンバー。心を通わせて恋人になる。だが、アニューの[[裏切りイベント|裏切り]]と死によって悲恋に終わった。 | ||
− | : | + | :なお、[[小説|小説版]]によるとライルはアニューが知らずにリボンズ達に情報を渡している(虹彩が金色に輝いている)姿を何度か目撃しており、その直後に必ずアロウズの襲撃がある事から彼女の素性に薄々感づいていた。 |
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− | :同じ塩基配列パターンの[[イノベイド]] | + | :同じ塩基配列パターンの[[イノベイド]]。彼はアニューを探知することで、[[プトレマイオス2|トレミー]]の位置を割り出していた。また、[[ダブルオーライザー]]奪取に失敗した際は「女なんかに作るから」と愚痴をこぼした。 |
:ちなみに、アニューの運命を弄んだリヴァイヴは、後にライルによって討たれている。 | :ちなみに、アニューの運命を弄んだリヴァイヴは、後にライルによって討たれている。 | ||
;[[ラッセ・アイオン]] | ;[[ラッセ・アイオン]] | ||
:イノベイドに[[覚醒]]した際に、まず彼を銃撃したが、急所は外していた。 | :イノベイドに[[覚醒]]した際に、まず彼を銃撃したが、急所は外していた。 | ||
− | : | + | :ちなみに、「アニューはラッセがライルとの仲を'''『まさに狙い撃ち』'''と茶化すような発言をしたのを根に持っていたのでは?」と冗談交じりに言うファンも…。 |
;[[ミレイナ・ヴァスティ]] | ;[[ミレイナ・ヴァスティ]] | ||
− | : | + | :ラッセを銃撃した後、彼女を人質にする。『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、とある話で共に「[[声優ネタ|超能力]]」と発する場面がある。 |
;[[刹那・F・セイエイ]] | ;[[刹那・F・セイエイ]] | ||
:彼の手によって、やむなく引導を渡される。このままではライルの命が危なかったとはいえ、同じ仲間である彼女を討った時の刹那の表情には苦しみがあった。 | :彼の手によって、やむなく引導を渡される。このままではライルの命が危なかったとはいえ、同じ仲間である彼女を討った時の刹那の表情には苦しみがあった。 | ||
− | : | + | :『第2次Z再世篇』では、条件を満たしていると逆に彼に助けられる。 |
;[[ソーマ・ピーリス]] | ;[[ソーマ・ピーリス]] | ||
:脳量子波が使えるため、原作では真っ先にアニューの裏切りを感知して[[プトレマイオス2|トレミー]]内部で対峙した。 | :脳量子波が使えるため、原作では真っ先にアニューの裏切りを感知して[[プトレマイオス2|トレミー]]内部で対峙した。 | ||
− | : | + | :『第2次Z再世篇』では原作とは逆に、脳量子波に翻弄されるアニューのためにかつて自らが使っていた[[人類革新連盟|人革連]]の脳量子波を遮断する技術を提供している。 |
;[[リボンズ・アルマーク]] | ;[[リボンズ・アルマーク]] | ||
:アニューをトレミーに潜入させた張本人。ライルの元に戻ろうとするも、彼によって操られてしまう。 | :アニューをトレミーに潜入させた張本人。ライルの元に戻ろうとするも、彼によって操られてしまう。 | ||
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== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
;[[早乙女アルト]] | ;[[早乙女アルト]] | ||
− | : | + | :『第2次Z再世篇』では生存していた場合、[[バジュラ]]の元に向かってしまい、敵になってしまったかもしれない[[ランカ・リー|ランカ]]をどうするかどうか悩む彼を後押しする。 |
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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:[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]の策略でアニューは自らの意思と関係なくライルを殺しかけるが、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]の手でやむ無くやむ無く討たれてしまう。 | :[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]の策略でアニューは自らの意思と関係なくライルを殺しかけるが、[[刹那・F・セイエイ|刹那]]の手でやむ無くやむ無く討たれてしまう。 | ||
:アニューの死の瞬間、量子空間の中で二人は最後の会話を交わす。「アニューが生きていてくれるのなら、自分達は出会わなくても良かった」と語るライルに対し、アニューはライルが自分の生きる理由だったと諭す。やがて、[[宇宙]]に閃光が……。 | :アニューの死の瞬間、量子空間の中で二人は最後の会話を交わす。「アニューが生きていてくれるのなら、自分達は出会わなくても良かった」と語るライルに対し、アニューはライルが自分の生きる理由だったと諭す。やがて、[[宇宙]]に閃光が……。 | ||
− | : | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』第34話宇宙ルート「白き牙」でも上記の台詞は発生するが、そのステージにおいてアニューを再度仲間にする[[隠し要素/第2次Z #アニュー・リターナー|条件]]を満たすと[[BGM]]が変わる。 |
;「ロックオンって呼ばれるの、本当は好きじゃないんでしょう?」 | ;「ロックオンって呼ばれるの、本当は好きじゃないんでしょう?」 | ||
− | : | + | :[[小説|小説版]]での台詞。ライル本人ですら意識していなかった事実を言い当てる。この発言がきっかけでライルもアニューに注目するようになり、彼女の心の闇を見破る事になる。 |
== スパロボシリーズの名台詞 == | == スパロボシリーズの名台詞 == | ||
;「外部からの脳量子波は感じないわ。ちょっと窮屈な感じだけど」 | ;「外部からの脳量子波は感じないわ。ちょっと窮屈な感じだけど」 | ||
− | :[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]] | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』にて、条件を満たしてアニューを生存させた場合の次のステージである第35話宇宙ルート「明日へのあがき」の冒頭で。 |
+ | :「窮屈」というのは、おそらく脳量子波遮断ヘルメットを被っているためと思われる。 | ||
;「…皆さんが私を許してくれるなら」 | ;「…皆さんが私を許してくれるなら」 | ||
− | : | + | :上記の台詞の後、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]から「やれるわね」と問われて。 |
− | :(操られてしまったとはいえ)仲間を裏切ってしまったことに対する責任を感じていることが伺えるが、直後に[[フェルト・グレイス|フェルト]] | + | :(操られてしまったとはいえ)仲間を裏切ってしまったことに対する責任を感じていることが伺えるが、直後に[[フェルト・グレイス|フェルト]]ら他のクルー達から変わらぬ[[信頼]]の言葉を受け、杞憂であったことを悟る。 |
;「力み過ぎよ、あなた。そんなんじゃ自分が本当に何をしたいか、わからなくなってしまうわ」 | ;「力み過ぎよ、あなた。そんなんじゃ自分が本当に何をしたいか、わからなくなってしまうわ」 | ||
− | : | + | :『第2次Z再世篇』終盤、[[ランカ・リー|ランカ]]が敵となったことに動揺を隠しきれず、思い悩む[[早乙女アルト|アルト]]に対し、ライルや[[クロウ・ブルースト|クロウ]]と共に彼を後押しした際の台詞。 |
== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == | ||
;[[プトレマイオス2]] | ;[[プトレマイオス2]] | ||
− | :2nd第11話から[[ラッセ・アイオン|ラッセ]] | + | :2nd第11話から[[ラッセ・アイオン|ラッセ]]に代わって、操舵士を担当する。 |
− | :[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]] | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』では、[[隠し要素/第2次Z #アニュー・リターナー|条件]]を満たせば最後まで操舵士を務めることができる。 |
;[[ガッデス (00)|ガッデス]] | ;[[ガッデス (00)|ガッデス]] | ||
− | :[[スパイ]] | + | :[[スパイ]]用の機体とされているが、実質アニューの専用機。なお、[[魔装機神シリーズ]]の[[ガッデス (魔装機神)|同名の機体]]とは無関係。 |
== 資料リンク == | == 資料リンク == |
2015年11月7日 (土) 23:20時点における版
アニュー・リターナー(Anew Returner)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:白石涼子
- 種族:イノベイド(情報収集型)
- 性別:女
- 年齢:不明(外見では20代前半)
- 身長:170cm
- 体重:49kg
- 血液型:不明
- 所属:ソレスタルビーイング→イノベイター
- キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳
2ndより登場したキャラ。王留美の紹介でソレスタルビーイング(以下、「CB」と表記)に入った。イアン曰く「宇宙物理学、MS工学、再生治療の権威で操船技術や料理も上手い」というまさに才色兼備な女性。
当初はイアン達と共にオーライザーなどの支援機開発を行っており、その後操舵士としてプトレマイオス2に乗艦。その中で互いに新参者であり、壁を感じていた者同士であるロックオン・ストラトスことライル・ディランディと恋仲になっていく。
しかし、アニューの正体はリボンズ・アルマークが王留美を通じて送り込んだスパイだった。記憶を封じられた上で送り込まれたため、アニュー自身にスパイの自覚は無く知らずのうちに敵に位置を送って(というか読み取られて)おり、彼女自身は「なぜイノベイター(イノベイド)達がプトレマイオス2の位置を把握できるのか」を疑問に思っていた。共にいる時間が多かったライルだけは「アニューがたまに瞳を金色に輝かせて呆ける事があり、その症状が起きた数時間後に必ず敵襲がある」事からその事実に気付いていたが、「アロウズを先に叩いてアニューを守ればいい」と敢えて黙っていた。
また、記憶が封じられていたが故に、ソレスタルビーイング内では紛争根絶に従事するだけの「過去」が無く、どうしても他人との間に溝を感じてしまうという心の闇を抱えていた。
CBがリヴァイヴを捕虜にした際にアニューが覚醒(リヴァイヴもこれを見越してわざと捕まった)し、ダブルオーライザーの奪取を試みるが、失敗。直後ガッデスに乗って再度襲撃するが、アニューはライルやCBとの思い出から戦う事を躊躇っていた。そして、ライルの奮闘により戻ろうとするもリボンズに操られてしまい、ライルを殺害しかけた所を刹那の手で討たれて、その生涯を終えた(この際、ダブルオーライザーの力でライルに別れの言葉を送った)。戦いが終わった後、ライルは家族の墓の隣にアニューの墓を建てている。
ちなみに、アニューが盗んだ情報によってイノベイター勢力には、ツインドライヴシステムと正式なトランザムの技術がもたらされることになった。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。ほぼ原作通りだが、条件を満たせば生存させることが出来る。離脱とフラグ立てがアニューが裏切る第34話宇宙ルート「白き牙」だけで行われるので条件は緩いが、その前の分岐で地上に残ってしまうと生存できないので注意。したがって、ローレライとの両立は不可だが、序盤の日本ルートで条件さえ満たしていれば、アニューが復帰しつつローレライが生存する状態には持って行ける。ついでに、ローレライは4つある最初の分岐の一つでしかフラグが満たせないため、それ以外のルートなら宇宙ルートを選ぶのが得策である。
- 生存した場合、想いが通じあった結果か終始ライルとは恋仲になっている他、再びリボンズたちに利用されぬよう、トレミー内に脳量子波を遮断するシールドを張ったり、ソーマ・ピーリスの提唱でアニューに脳量子波を遮断するヘルメット(ピーリスが使用していたものと同様)を被ってもらうなど「対策」が講じられるシーンが追加される。なお、フラグ立てによってアニューの生死が左右されるためか、残念ながらGNビームキャノンのカットインには登場しない。
- 敵対時はアイコンがノーマルスーツ着用になるが、そのノーマルスーツはトレミーのものである(原作では、ガッデスに乗った時はトレミーのノーマルスーツからアロウズのものに着替えている)。本作ではトレミー脱走後、その場でガッデスに乗り換えだったので着替える暇がなかったのかもしれない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- ライルのエーストークで生存していることが語られている。
- ただし、『00』が劇場版のみの参戦である為、直接名前が出る事は無い。一応、劇場版でも名前は出てきてるのだが…。もっとも、そのせいでラッセの仕事が増えていると考えると少し可哀想な気がしないでもない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 劇場版のみの参戦であるため、死亡済みであり、登場しない。しかし、ライルの戦闘台詞でアニューについて言及・示唆しているものがある。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
初期の能力はヒリングやリヴァイヴと同じで高水準だが、アニューの成長タイプが何故かイノベイドの中で唯一標準型に設定されているのでどうにも伸び悩む。特に回避の成長率が30も低いので、どうにも辛い。情報収集型ではこれが限界か。他のイノベイド達は全員高い成長値を誇る万能系・回避である。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z再世篇
- 天才、援護攻撃L3、戦意高揚、Bセーブ、Eセーブ、サイズ差補正無視、ガード
- 意外にも技能は攻撃的。イノベイドの証たる天才もしっかり所持。うっかりサーシェスやブシドーと隣接させないように。他のイノベイドと違い、見切りではなく代わりにBセーブを所持している。乗機ガッデスの特性に合わせた為か。
固有エースボーナス
人間関係
- ライル・ディランディ
- 当初は同じクルーのメンバー。心を通わせて恋人になる。だが、アニューの裏切りと死によって悲恋に終わった。
- なお、小説版によるとライルはアニューが知らずにリボンズ達に情報を渡している(虹彩が金色に輝いている)姿を何度か目撃しており、その直後に必ずアロウズの襲撃がある事から彼女の素性に薄々感づいていた。
- リヴァイヴ・リバイバル
- 同じ塩基配列パターンのイノベイド。彼はアニューを探知することで、トレミーの位置を割り出していた。また、ダブルオーライザー奪取に失敗した際は「女なんかに作るから」と愚痴をこぼした。
- ちなみに、アニューの運命を弄んだリヴァイヴは、後にライルによって討たれている。
- ラッセ・アイオン
- イノベイドに覚醒した際に、まず彼を銃撃したが、急所は外していた。
- ちなみに、「アニューはラッセがライルとの仲を『まさに狙い撃ち』と茶化すような発言をしたのを根に持っていたのでは?」と冗談交じりに言うファンも…。
- ミレイナ・ヴァスティ
- ラッセを銃撃した後、彼女を人質にする。『第2次Z再世篇』では、とある話で共に「超能力」と発する場面がある。
- 刹那・F・セイエイ
- 彼の手によって、やむなく引導を渡される。このままではライルの命が危なかったとはいえ、同じ仲間である彼女を討った時の刹那の表情には苦しみがあった。
- 『第2次Z再世篇』では、条件を満たしていると逆に彼に助けられる。
- ソーマ・ピーリス
- 脳量子波が使えるため、原作では真っ先にアニューの裏切りを感知してトレミー内部で対峙した。
- 『第2次Z再世篇』では原作とは逆に、脳量子波に翻弄されるアニューのためにかつて自らが使っていた人革連の脳量子波を遮断する技術を提供している。
- リボンズ・アルマーク
- アニューをトレミーに潜入させた張本人。ライルの元に戻ろうとするも、彼によって操られてしまう。
- ちなみに、リボンズ自身はアニューをただの手駒程度にしか考えていなかった(これは他のイノベイド達にも言えることでもあるが)。
他作品との人間関係
名台詞
- 「それが、お別れしないんです」
「イアンさんの推薦を受け、プトレマイオスに乗船することになりましたから」 - 2nd第11話より。「あんたとは、もう少し話がしたかった」とアニューとの別れを残念がるロックオンに対して。
- 初対面にして会話する時間が短かった両者であるが、なかなか良い雰囲気である。
- 「まさか。疑問に思ってるだけです。あ、それと呼び方はアニューで良いですから。」
- 2nd第14話より。実は自分のせいだと全く気付かず、トレミーの位置が割り出されることに対して、ロックオンに語りかけた際に発した台詞。
- その直後、アニューに対して親近感を抱いていたロックオンは「俺もライルでいい」と自らの本名を明かしている。
- 「何をする? 決まってるわ! だって私は、イノベイターだもの!」
- 2nd第19話より。リヴァイヴとの接触により、イノベイターに覚醒した際の台詞。この直後、ラッセを銃撃した。
- 「なら…私と一緒に来る? 世界の変革が見られるわよ!」
- 2nd第20話より。ライルに一度説得された際に返した台詞。直後、刹那とライルの連携で人質のミレイナを奪還されてしまう。
- 「本当は…愛しているのよ…ライル…」
- リヴァイヴと共に離脱艇で離脱する際、トレミーの方を振り向いて。辛そうな心情がうかがえるのは、彼女に人間としての心が残っているためであろうか?
- ちなみに、アニューを演じた白石涼子氏もまた、(操られてたとはいえ)ライルやソレスタルビーイングの仲間を裏切る場面を演じた時は、辛く感じたという。
- 「興奮しないでライル! いい男が台無しよ!」
- ガッデスに乗ってライルに仕掛けた際の台詞。この後、問答の末にライルはトランザムを発動。彼女の機体の武装を破壊し、自分の元に戻さんとするが…。
- アニュー「あなたがいないと生きてる張りがないわ」
ライル「アニュー…」
アニュー「ねえ、私達…わかりあえてたよね…?」
ライル「……ああ。もちろんだとも……」
アニュー「よかった……」 - リボンズの策略でアニューは自らの意思と関係なくライルを殺しかけるが、刹那の手でやむ無くやむ無く討たれてしまう。
- アニューの死の瞬間、量子空間の中で二人は最後の会話を交わす。「アニューが生きていてくれるのなら、自分達は出会わなくても良かった」と語るライルに対し、アニューはライルが自分の生きる理由だったと諭す。やがて、宇宙に閃光が……。
- 『第2次Z再世篇』第34話宇宙ルート「白き牙」でも上記の台詞は発生するが、そのステージにおいてアニューを再度仲間にする条件を満たすとBGMが変わる。
- 「ロックオンって呼ばれるの、本当は好きじゃないんでしょう?」
- 小説版での台詞。ライル本人ですら意識していなかった事実を言い当てる。この発言がきっかけでライルもアニューに注目するようになり、彼女の心の闇を見破る事になる。
スパロボシリーズの名台詞
- 「外部からの脳量子波は感じないわ。ちょっと窮屈な感じだけど」
- 『第2次Z再世篇』にて、条件を満たしてアニューを生存させた場合の次のステージである第35話宇宙ルート「明日へのあがき」の冒頭で。
- 「窮屈」というのは、おそらく脳量子波遮断ヘルメットを被っているためと思われる。
- 「…皆さんが私を許してくれるなら」
- 上記の台詞の後、スメラギから「やれるわね」と問われて。
- (操られてしまったとはいえ)仲間を裏切ってしまったことに対する責任を感じていることが伺えるが、直後にフェルトら他のクルー達から変わらぬ信頼の言葉を受け、杞憂であったことを悟る。
- 「力み過ぎよ、あなた。そんなんじゃ自分が本当に何をしたいか、わからなくなってしまうわ」
- 『第2次Z再世篇』終盤、ランカが敵となったことに動揺を隠しきれず、思い悩むアルトに対し、ライルやクロウと共に彼を後押しした際の台詞。
搭乗機体・関連機体
- プトレマイオス2
- 2nd第11話からラッセに代わって、操舵士を担当する。
- 『第2次Z再世篇』では、条件を満たせば最後まで操舵士を務めることができる。
- ガッデス
- スパイ用の機体とされているが、実質アニューの専用機。なお、魔装機神シリーズの同名の機体とは無関係。
資料リンク
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