碇ゲンドウ
碇ゲンドウ | |
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読み | いかり ゲンドウ |
外国語表記 | Gendou Ikari |
登場作品 |
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声優 | 立木文彦 |
デザイン | 貞本義行 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
SRWでの分類 | サポートユニット |
プロフィール | |
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旧姓 | 六分儀(旧世紀版) |
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
生年月日 | 1967年4月29日 |
年齢 |
48歳 62歳(『Q』) |
血液型 | A型 |
所属 | ゼーレ→人工進化研究所(ゲヒルン)→ネルフ |
最終学歴 | 京都大学 |
役職 | 所長(人工進化研究所)→司令(NERV) |
碇ゲンドウは「エヴァンゲリオンシリーズ」の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
特務機関NERVの最高司令官。使徒の殲滅と共に、謎のプロジェクト「人類補完計画」を推進している。
息子のシンジとは10数年別居状態で、EVAのパイロットとするために呼び出したが、息子に対する親の情はほとんど無い。ただ一度だけ、ユイの墓参りに付き合った事がある。婿養子であり、旧姓は「六分儀」(ろくぶんぎ)。一方、新劇場版ではユイに旧姓「綾波」の設定があるため、おそらく新劇場版のゲンドウは婿養子ではないものと推測される。
冷徹な人物で、滅多に感情を表に出すことはない。しかし、第9使徒マトリエルの襲撃と時を同じくして何者かの手により第3新東京市が停電に陥った際には、人知れず水の入ったバケツに足を漬けている(エアコンが作動せずに非常に暑かったため)というシュールな場面を見せていた。
目的の為なら手段を選ばない非情さも持ち合わせており、息子のシンジや愛人関係にあるリツコのみならず、NERVという組織自体もゲンドウにとっては使い捨ての駒のようなものだった。第13使徒バルディエル殲滅の件でシンジとの親子関係は決定的な崩壊を迎え、また赤木リツコに対しても、「レイの代わり」として、捨て駒にしているが、ゲンドウ自身は殆ど無関心な態度に徹している。リツコの母親である赤木ナオコに対しても同様に冷淡な態度を貫いており、陰でレイに彼女の陰口を吹き込んだ結果、レイ自身の口から間接的にその陰険な悪口を聞かされたことでナオコを逆上させ、レイを絞め殺した末に投身自殺に至らせるという凄惨な結果を引き起こしている。
初期の頃はどういった理由で補完計画に参加したのか不明だが、妻・碇ユイが死亡してからの彼はユイとの再会を目的として動いていた。これは自分自身は他人と関わることや、ユイ以外の他者が自分を愛してくれることを信じられなかった事の表れであった。
最終目的の為に、加持リョウジを介してアダムをゼーレから横流しさせ、そのアダムを火傷を負った左の手の平に移植させている(VHS・DVDの追加シーンや劇場版で確認可能。また漫画版ではA.T.フィールドも使用している)。しかしこれらの行いはNERVを私物化しているも同然であった為に、当然ゼーレを敵に回す事になり、第一段階としてMAGIのハッキングによる制圧を受けた後(失敗している)、ゼーレの指令を受けた特殊部隊によってネルフの職員殆どが虐殺される事態を招いた。それでもゲンドウは意に介さず、レイを連れてセントラルドグマへ向かい「自分だけの人類補完計画」を果たそうとしたが、最終的にはレイからも見捨てられるに至り、その目的は水泡へと帰す事になった。
新劇場版 [編集 | ソースを編集]
新劇場版においてはより人間的な面が強く出るようになり、シンジを導くような態度も見受けられた。しかし、全ては自身の進める計画のための布石に過ぎず、『破』の終盤でレイが初号機に取り込まれるのも含めて全て彼の手のひらの上であった。『Q』の段階ではキール・ローレンツのものと同型のバイザーを身につけており、スタッフがいなくなり廃墟と化したNERVを冬月と共に存続させて来た。
人類補完計画の遂行をゼーレに代わり担っており、ニア・サードインパクトに乗じて人間を新たな生命「エヴァンゲリオン・インフィニティ」へと人工的に進化させた。補完計画を完全に乗っ取るべく13号機を建造、さらにシンジとカヲルを誘導して「槍」を引き抜かせ、フォースインパクトを発生させるとともにDSSチョーカーによりカヲルを排除、長らく沈黙していたゼーレの電源を引き抜き抹殺した。
ヴィレの抵抗とカヲルの犠牲によりフォースインパクトは初期段階で阻止されたが、これですら計画の内であり、続く『シン』においては計画の最終段階となるアディショナルインパクトを目論むなど、新劇場版のラスボス的な立ち位置にいる。
シンジのことは完全に計画遂行の道具としか見ておらず、冷淡に接する一方で、『シン』の終盤では彼の内面についての補完が成された。また、シンジの愛用するS-DATは、元はゲンドウの使っていた物であると設定されている。
その他の作品[編集 | ソースを編集]
PS2版『新世紀エヴァンゲリオン2』ではシンジとゲンドウが親子の関係を修復し、二人で一緒に釣りへ行く隠しエンディングが存在する。また、PSP版『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ』では前述の釣りEDに加え、シンジの授業参観に現れるイベントが追加されている(当のシンジは散々な目に遭うが…)など、作品によってはギャグキャラクターとしての一面が強調される事も多い。
アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』(SRW未参戦)にてゲスト出演。その前作『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』では未登場だが、『シンカリオンZ』ではコラボ話のメイン格として扱われ、あちらの世界の主役達と交流している。『シンカリオンZ』主人公の新多シンからは異世界人と称されているが、間違いではない。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
シンジやミサトらをプレイヤー部隊に出向させる等、表向きは味方側の協力者でありながらも、やはり思惑有りの行動であり、その行動に疑惑を抱く他作品のキャラクターも少なくない。
物語の根幹に関わる重大事を知っている事が多く、結末も作品によって異なる。
TV版[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。エヴァや使徒について説明を求めるブライトを一度は突っぱねたが、旧知のシュウの助言でエヴァ出向を決めた。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ゼーレの面々を暗殺し、補完計画を進行しようとするがEDで加持の自爆に巻き込まれるという結末を迎える。予想だにしなかった加持の行為に狼狽するという、ゲンドウらしからぬ醜態を曝した上での最期であった。シャピロと密約し、シロッコと裏で通じ、イデの発動すら予見していたかのような「最後の大物」ぶりを見せていたのだが、結局ゲンドウの真意が明かされることはなかった。
- ただし、イデの解析を行うべくブライトが交渉を試みた際驚いた顔をしたように見えたことから、イデについて既知であり、従来の補完計画に加えてさらにイデを使った何かを実行するつもりだった可能性がある。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- 『F』同様、シンジ達をロンド・ベル隊に出向させるが、相変わらず裏で暗躍しており、マクロスまで行かせたのは宇宙におけるEVAのテストも兼ねていた。破嵐創造と知り合いという設定もあって、彼の息子の万丈と問答するイベントも。
- 終盤、レイと共に行方不明になる。シンジは誰にもリリスを利用させないために封印したと解釈していたが…。
- ちなみにシナリオデモにおけるバストアップのグラフィックが後述のゲンドウポーズであり、戦闘マップ以外では終始口元を見せないが、時折眼鏡が光る芸の細かさを見せる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版と違い、EVAルートで戦うことに。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 『α』にて行方不明となっていたが、突然の復帰。姿を見せる事無く旧NERVのメンバーをイカロス基地へ出向させ、シンジ達をαナンバーズへと配属させるがバルマー戦役での行動の不審さに加え現在も影に隠れて暗躍しているため、αナンバーズの首脳部からはゼーレと並ぶ不穏な存在として警戒されている。
- 終盤に遂に姿を現しアポカリュプシスを乗り越えるために人類補完計画を発動させようとし、魂の宿らなかったもう一体の初号機とゼーレの手を離れたEVA量産機を従え、シンジ達αナンバーズと対峙する。本人はパイロットではないが対ダミー初号機戦では主人公クラスと対戦前の台詞が豊富に用意されている。敗北後は戦死するが、自らが敗れ人類補完計画が阻止されシンジ達がアポカリュプシスに立ち向かう事も見越しており、シンジの為に初号機用の追加装備を遺していた。
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦MX
- マグネイト・テンに協力的な行動を見せる場面も少なくなく、自らが望んだ補完計画の失敗を見届けた後に狼狽するゼーレの前に現れ、自分の仕掛けた爆弾で共に死亡する。皮肉にも、「黒幕と対峙して自爆で道連れ」という行動は『F完結編』で自身にトドメを刺した加持と同じものであり、しかも『MX』における加持はこのゲンドウの自爆によって結果的に命を救われた。数少ない最後まで味方側の作品。
新劇場版設定[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 第19話でのゼロとの腹の探り合いが印象的である。
- なお、途中の第46話日本ルート「成功確率0.0001%」クリア時にEVA3号機の起動実験を行うか凍結するかどうかの選択肢が出現する。今後のEVA2号機の運用に関わるので、慎重に選択すること。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 今回は第3話「新世界の扉」で出て来るだけで、以降の出番はNERVの面々共々なし。おそらく歴代で最も扱いの小さい作品。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦L
- 初の新劇場版設定で登場。新劇場版が未完ということもあり、最後まで生存している。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- 「ここまでスケジュールが歪めば成り行きに任せるしかない」と、他作品に比べると自軍やシンジに寛容で、使徒の出現前からシンジを転校させるといった先読みすらしている。
- 今回は物語が独自の形で進む事となる。新劇場版だが序盤の展開が変更されたため、息子とのいざごさはほとんどなくレイを守るために自ら初号機に搭乗したシンジを達観して見守る姿が見られる。更に中盤で3号機ごとアスカが第9使徒にとりこまれシンジに対して一度はアスカごと3号機を撃墜する命令をだすがシンジの強い信念と息子の強く成長した姿を見たゲンドウは遂に「父親」として覚悟を決めたのかシンジに対し「やって見せろ」と後押しシンジはこの言葉に後押しされる形でついにこれをやり遂げた。その後シンジは仲間達と共にイスカンダルへと長い旅路に向かうことになり旅立ちの間際にゲンドウは「必ず無事に帰ってきてくれ」「全ておわったら一緒に母さんの墓参りに行こう」と不器用ながらも旅経つ息子にその優しさを見せ笑顔で約束を交わすなど原作以上に親子関係は終始良好な関係を築くことに成功している。旅立つ間際にアスカやレイとの会話も(条件を満たすとカヲルも追加される)あり「息子をどうか頼む」と言い彼らを見送った。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- SSRサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド2から登場するNPC。
ステータス[編集 | ソースを編集]
サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]
- NERV最高司令官
- SSR。味方が撃破されるごとに攻撃力、装甲アップ。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- 碇シンジ
- 息子。他人と関わるのが苦手な点は親子共々似ている。シンジが悪い意味で成長してしまったのがゲンドウと言えない事もない。
- 漫画版ではユイの愛情を一身に受けていたシンジを疎ましがっていた事を終盤で明かしている。
- 『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』で親子共にコラボ出演した際は、原作からは信じられない程の仲の良さが節々から伺える。
- 碇ユイ
- 妻。自分を愛してくれた女性であり、心の拠り所。彼女を失ってからゲンドウの心情は一変した。
- 漫画『碇シンジ育成計画』などのパラレル外伝などでは生きていることが多く、その場合は彼女の尻に敷かれていることが多い。SRWではシンジが初号機に取り込まれるイベントで登場。
- 綾波レイ
- ユイのクローンである彼女に対しては、実の息子に対する以上に優しさを見せる。
- レイもゲンドウにはしきりに笑顔を見せ、彼の命令で死んでも良いと思うほど慕っている。
- 葛城ミサト
- 部下。高圧的に上意下達の命を下すか丸投げするかのどちらかであり、関係は良くない。
- 新劇場版においてはニア・サードインパクト後、完全に敵対している。
- 赤木リツコ
- 彼女の母親のナオコ共々愛人関係。内心はユイへの愛情があることを知りつつ、ゲンドウのために全て捧げたつもりだったが、後に裏切られる。
- 冬月コウゾウ
- ゲンドウ唯一の友人であり、目的を共にする。彼もまたユイを愛していたようだ。
- なお、西暦1999年に冬月が京都大学の理学部で形而上生物学の教鞭を執っていた頃に、酒の勢いで喧嘩をしたゲンドウから身元引受人に指定される。面識は無いが、何者か(恐らくはユイの可能性が高い)から冬月の事を聞いていたようである。その時の冬月のゲンドウに対する第一印象は「嫌な男」だった。
- キール・ローレンツ
- 人類補完計画を推し進める同志。どのような感情を抱いていたのか等の詳細な描写はない。
- 第1使徒アダム
- 彼の左手に移植されている。漫画版ではゲンドウの体でA.T.フィールドも発動している。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
ストーリーの根幹に関わる事が多いため他作品との関連が多く、第3次αで最後にαナンバーズと対決する際は各作品の主人公との戦闘前会話が用意されている。シンジ絡みでの関係も多いのが特徴。
スーパー系[編集 | ソースを編集]
- シャピロ・キーツ
- 彼とトレーズと共謀し、ゼーレを壊滅させる。
- タシロタツミ
- 『F』・『F完結編』では彼とシュウと共に南極会談に出席していたという設定。
- 草間大作
- 『α』ではゲンドウを信じきれないシンジに対して、父親であるゲンドウを信じる事を促していたが、DC版『α』にてシンジを裏切ったゲンドウに対して怒りを露にした。
- 衝撃のアルベルト
- DC版『α』ではゲンドウの補完計画を阻止する為に、セントラルドグマに姿を現す。
- ゲンドウは彼を「傍観者」と嘲笑するが、彼にとってはゲンドウも孔明やゼーレの老人達と同じく、最も忌むべきタイプの人間だった。
- 木原マサキ
- 『MX』では彼の事も色々知っていた。
- 一色真
- 『MX』ではネルフに保護された綾人の返還要求を突っぱねた。
- 亘理士郎
- 『MX』では彼から色々と根回しを受けていた。
- 三輪防人
- 『MX』では終盤にネルフを攻撃してきた彼の降伏勧告を突っぱねた。どうせ降伏しても相手が三輪だから問答無用で死刑にされるのはゲンドウもわかりきっているのだろう。
- 竜崎一矢
- 『第3次α』にて彼に対して暗に「君と私は同類だ」といった主旨の発言をする。
- 確かに「愛する者の為になら何でもする覚悟がある」という点は共通しているが、その手段はゲンドウと一矢では大きく異なっていた。
- 獅子王凱
- 『第3次α』にて凱の唱える勇気を「楽観論」となじるが、彼に真っ向からその考えを否定される。
- 流竜馬、神隼人、車弁慶
- 彼らとの対話でバルマー戦役より更に以前――彼らがゲッターロボのパイロットとなる前から人類補完計画を発動させる機会を窺っていた事を明かし、不敵に笑う。
- 兜甲児、剣鉄也、司馬宙、葵豹馬、藤原忍
- 『第3次α』にて、あまりにも「父親」として許されない行動をとったゲンドウに対して怒りを爆発させる。忍を除けば「父親」に関して複雑な事情を持っていたのも一因であろう。
- 石神邦生
- 『L』では彼が残した報告書からリリスを祖としない人類の存在を知った。
- ひびき洸
- 「補完もライディーンも滅亡からの回避という点では同じ存在」というゲンドウの主張を意外にも認めるが、その上で彼から根幹は同じでも、災厄から「逃げる」補完計画と、「立ち向かう」ライディーンとの決定的な性質の違いを指摘される。
- 破嵐万丈
- 『α』では万丈の父である創造と面識があるという設定で、万丈自身ゲンドウの行動に疑問を持つが故にゲンドウとの会話が多い。
- 逆にゲンドウがシンジ絡みの件で礼を言った時には驚いていた。また、『第3次α』では彼に父親の義務を果たしていないと責められる。
- 破嵐創造
- αシリーズにおいては彼と親しい仲だったらしく、彼の息子である万丈とも縁がある。SRWには名前のみ登場。
ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]
- アムロ・レイ
- 『第3次α』にて彼とシャアの関係を引き合いに出し、彼に補完計画に対する理解を求めるが、彼からは真っ向から補完を否定される。
- 一方で『α』ではシンジの事についてアムロに礼を言ったことがある。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 『α』ではやはり彼の正体を知っており、彼を「大佐」と呼ぶ。
- クリスチーナ・マッケンジー
- 『F完結編』でアムとキャオのゲンドウ観に対して「そういう人がタイプの女性もいるかもしれない」と返してバーニィをぎょっとさせた。声優ネタだろうか?
- カミーユ・ビダン
- 『第3次α』では、他の人間と手を取り合って協力しながら、脅威に立ち向って滅びを回避する道を見つけようとすらせず、勝手に自分一人で人類の行く末を決め付けて、人類を巻き添えにして人類補完計画に走ろうとした行いの愚劣さを彼に痛烈に批判された。
- パプテマス・シロッコ
- 『F完結編』では彼と裏で協力し合っていた。
- ジュドー・アーシタ
- 『第3次α』にて、あまりにも「父親」として許されない行動をとったゲンドウに対して怒りを爆発させる。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『F』・『F完結編』では旧知の仲。彼とシャピロと共謀し、ゼーレを壊滅させる。
- キラ・ヤマト
- 『第3次α』にてキラに対して暗に『SEED DESTINY』時代の彼を皮肉るような発言をする。
リアル系[編集 | ソースを編集]
- ファンネリア・アム
- 『F完結編』では直接ではないが、彼女から何を考えているのかよく分からない印象があるため苦手だと敬遠されていた。
- ミラウー・キャオ
- 『F完結編』で、上述のアムの発言の後に「あのおっさんのこと好きな人なんかいんのかよ?」と陰口を言われる。…お人好しなキャオにすらこの言われ様である。
- ゼロ
- 『第3次Z』にて彼と腹の探り合いをする他、自身が推進する人類補完計画と自身の父としての在り方を彼に強く否定される。
バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]
- シュウ・シラカワ
- 『F』・『F完結編』では彼とタシロと共に南極会談に出席していたという設定。彼とは旧知の仲であり、浅からぬ因縁がある。
- テイニクェット・ゼゼーナン
- 『F』・『F完結編』では南極会談にて会見。お互い利用し合った。
- イングラム・プリスケン
- 『α』では彼から裏死海文書の解読を教わる。
- ユーゼス・ゴッツォ
- 『α』でイングラムを介してゲンドウに裏死海文書の解読方法を教えた張本人。
- トウマ・カノウ
- 『第3次α』にて、あまりにも「父親」として許されない行動をとったゲンドウに対して怒りを爆発させる。
名台詞[編集 | ソースを編集]
旧世紀版[編集 | ソースを編集]
- 冬月「15年ぶりだね」
「ああ、間違いない。使徒だ」 - 第壱話「使徒、襲来」より。第3新東京市へ侵攻中の正体不明の移動物体に対するゲンドウおよび冬月のコメント。
- 記念すべきゲンドウおよび冬月の初登場シーンだが、何よりも画面手前側に映っている腕組みのポーズをするゲンドウの姿が印象に残る。
- 冬月「やはり、A.T.フィールドか?」
「ああ、使徒に対して通常兵器では役に立たんよ」 - 国連軍による強力な爆撃でも傷一つ付かない使徒の様子を目の当たりにした冬月のコメントに同調して。
- 上記の台詞と同様、彼等は襲来してくる使徒について何か知っているようだが…。その謎は、後に明かされることとなる。
- 「必要だから、呼んだまでだ」(中略)
「乗るなら早くしろ。でなければ、帰れ!」 - エヴァに乗れと言われて戸惑っている息子シンジに対してこう言い放つ。ゲンドウの息子シンジに対する情の無さを象徴する台詞である…とも解釈できるが、深読みしてみると「帰れ=エヴァに乗らなくても良い」という選択肢を与えていることに気付く。
- これを裏付ける事実として、ゲンドウは拒否するシンジを力づくででもエヴァに搭乗させようとしていない(それどころか、彼の代わりに負傷していたレイをエヴァに乗せることを試みている)。[1]
- したがって、上記の台詞は「ゲンドウの息子シンジに対する不器用な愛情の裏返しである」とも考えられる。無論、「乗らなくても良い=お前が乗らないなら代わりを乗せるまで」と捉える事も出来るし、わざわざシンジの目の前で負傷して喘いでいるレイを乗せようとしたのは、シンジが断われない状況を意図的に作ったともいえる。結局観る側が好意的に捉えるか否定的に捉えるかで、解釈は変わる。
- 「レイ! 大丈夫か、レイ!」
- 第伍話「レイ、心のむこうに」の回想シーンにて。冷徹なゲンドウが感情的になっている貴重な台詞。他に、第拾九話や第弐拾参話でも「レイ!」と叫んでいる。
- 「話は聞いた。よくやったな、シンジ」
- 第拾弐話「奇跡の価値は」にてシンジの心に大きな影響を与えた一言。なお、「よくやったなシンジ」の部分は、彼の精神世界で何度も流れる。
- 「残っていない。この墓もただの飾りだ。遺体は無い」
「人は思い出を忘れることで生きてゆける。だが、決して忘れてはならないこともある」
「ユイはそのかけがえのないものを教えてくれた…」
「全ては心の中だ。今はそれでいい」 - 第拾伍話「嘘と沈黙」より。ユイの墓参りで、シンジに「(ユイの写真などを)全部捨てちゃったんだね」と言われて。
- なお、ゲンドウの「今は」という言葉がどういう意味かは、劇場版で明らかになった。
- 「死海文書にない事件も起こる。老人にはいい薬だよ」
- 第拾七話「四人目の適格者」にて。預言書である死海文書の記述通りにスケジュールを進めてきたネルフおよびゼーレであったが、アメリカのネルフ第二支部がエヴァ4号機(SRW未登場)ごと消滅する事態が発生。
- 予想外の事故に血相を変えて行動表を修正しているであろう老人(=ゼーレ)をよそに、ゲンドウと冬月は悠々と構える。
- 「シンジ、なぜ戦わない」
「構わん。そいつは使徒だ。我々の敵だ」
「お前が死ぬぞ」 - 第拾八話「命の選択を」にて、第13使徒バルディエル戦で無抵抗のシンジに対して。
- 3号機のパイロットを殺せないと言うシンジに対し、冷徹に使徒殲滅を命令する。シンジの身を案じているとも、気にしているのはあくまで初号機ともとれる台詞。
- いずれにせよ、3号機パイロットの救出は全く考えていない。
- 新劇場版の第9の使徒戦でもゲンドウ側の台詞は同じだが、より淡々とした語気で言い放っている。
- 「また逃げ出すのか」
「お前には失望した。もう会うこともあるまい」 - 第拾九話「男の戰い」にてバルディエルの一件で「パイロットを辞める」と言ったシンジに対して。
- 冷たく言い放っているように見えるが、「失望」という単語の裏を読めば「口には出さなかったが、これまでゲンドウはシンジに対して期待を寄せていた」という事がわかる。
- とはいえ、この時点のシンジにそんなことがわかるはずもないし、わかったとしても身勝手極まりない発言に過ぎないが。
- 「セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は。この地獄に…」
- 第弐拾話「心のかたち 人のかたち」におけるシンジの精神世界にて。
- ゲンドウも父親として息子シンジの事を考えてはいたのである。一方、この時のシンジは「お母さん…」と、母親の事ばかり考えていた。
- 「男だったらシンジ、女だったらレイと名付ける」
- 同じく第弐拾話より。
- 「人に好かれるのは苦手ですが、疎まれるのは慣れていますよ」
- 第弐拾壱話「ネルフ、誕生」における冬月の回想シーン(西暦1999年)より。
- 「君には失望した」
- 第弐拾四話「最後のシ者」より。ダミーシステムを破壊したリツコを問責した際に告げた言葉。前述のシンジへの言葉と状況は似ている。
- しかし、当のリツコは既にゲンドウの真意に気付いており「失望!? 最初から期待も望みも持たなかったくせに!」と反論するのだった……
- 「冬月先生、後を頼みます」
- 劇場版にて、ゲンドウが冬月に告げた別れの言葉。
- 普段彼を苗字だけで呼んでいたのに対し、最後の別れの際には「先生」と呼んでいた事からも、ゲンドウにとって、少なからず冬月は、信頼の出来る存在であった様である。
- ゲンドウ「何故だ?」
レイ「私はあなたじゃ……ないもの」
ゲンドウ「頼む。待ってくれ、レイ」
レイ「ダメ、碇君が呼んでる」
ゲンドウ「レイ!」 - 劇場版にて人類補完計画を成し遂げようとしたゲンドウが、遂にレイにまで拒絶された時のやり取り。
- 自らのエゴの為に息子のシンジすらもないがしろにしたゲンドウは、レイにとっても「自分を人形扱いしている人間」にしか写らず、彼ではなく息子のシンジに補完計画の決定権を委ねる事になった。
- 皮肉にもそれは、25話で立て続けに大切な人を失い、親友になれたかもしれなかったカヲルを自分の手で葬り、救いを求めるあまり植物状態のアスカに縋り付こうとする息子と同じ姿であった。血は争えないものである。
- 自らのしてきた事が無駄に終わった事から、さすがのゲンドウも取り乱す事になった。
- 「俺がそばにいるとシンジを傷付けるだけだ… だから何もしない方がいい」
「自分が人から愛されるとは信じられない。私にそんな資格は無い…」
「その報いがこの有様か。すまなかったな、シンジ…」 - 劇場版の補完世界でのユイ、レイ、カヲルとの会話の中の台詞。これの前の話である『Air』でシンジが致命傷を負ってしまったミサトとの会話の中にあった言葉にそっくりである。
- つまり、あのゲンドウの不遜で傲慢な態度は心の強さからくるものではなく、心の弱さからくるものであった。すなわちシンジが成長しないまま大人になり、大人としての狡さを身につけるとゲンドウになってしまうとも考えられる。
- この後、初号機に食われるイメージが描かれるが、これはゲンドウがリリスの「補完」から拒絶されたこと、あるいはシンジやユイからの罰を暗示しているのかもしれない…。
新劇場版[編集 | ソースを編集]
- 「また逃げ出すのか」
「自分の願望はあらゆる犠牲を払い、自分の力で実現させるものだ。他人から与えられるものではない」
「シンジ、大人になれ」 - 新劇場版『破』より。ゲンドウのやり方に反感を抱くあまりにエヴァへの搭乗を拒否して、彼の元から立ち去ろうとするシンジに掛けたアドバイスとも取れる言葉。
- 旧世紀版第拾九話「男の戰い」におけるシンジへの冷たい対応と異なり、こちらは一人の父親として息子シンジと正面から向き合おうとするゲンドウの意思が見て取れる。
- 新劇場版におけるゲンドウを代表する名台詞であるが、続編『Q』においてはこれらが夢であったかのような冷徹な対応に終始している。ゲンドウの真意はどこにあるのか…?
- 「何故だ…何故私を拒絶する、ユイ!」
- 第10の使徒戦にてダミープラグで再度初号機を起動させようとするゲンドウが、度重なる失敗によって初号機のコアに眠る妻に心中で言い放った言葉。
- ダミープラグでシンジの友達を瀕死の重傷に追いやった行いか、あるいはその後のシンジへのアフターケアの不足か……いずれにせよ、シンジの意に反して初号機を「使う」ことをコアに眠る彼女は受け入れなかった。
他媒体[編集 | ソースを編集]
- (誰も敵ではなかった。他人を隔てていたものが、本当は互いを強く結びつけるものだと…ユイと出会って、それに気づいていたはずだった)
(だが、シンジ…お前を見ていて、ようやくそれに気づくことが出来た。心から、…感謝している) - PSP版『エヴァンゲリオン2』での釣りED(親子の和解)でのゲンドウのモノローグ。
- 「ああ、シンジ。今日は、ありがとう…」
- 同シーンのラスト。
- 冬月「とうとう始まったか…」
ゲンドウ「………………」
冬月「いかないのか…?」
ゲンドウ「ああ」 - こちらもPSP版『エヴァ2』より。シンジシナリオ「でも、この世界が好き」で条件を満たすと、終幕イベント時(旧劇場版における戦自の侵攻・EVA量産機の襲来)にてこの会話となる。
- ゲンドウはセントラルドグマに向かうことなく、発令所でシンジの戦いを見守ることに……。
- 「…おまえが、必死に自分の使命を果したように、私も残された仕事を、片付けなければならない」
- 「それが、信念の代償だ。…今のおまえなら、判るはずだ」
- ゲーム『碇シンジ育成計画』でのエピローグにて。
- この作品でも、ゲンドウはゼーレの指示で人類補完計画を進めているのだが、実は、面従腹背で、シンジたち若い者たちに未来を託すべく、人類補完計画の阻止を考えていた。ラストでゼーレと対決し、色々あったことで結果的に計画は阻止された。
- 「親とは、そういうものだ」
- ゲーム『碇シンジ育成計画』より。人類補完計画の阻止成功後、ゲンドウはゼーレとの決着をつけるべく旅立とうとする。シンジとの別れ際に掛けた台詞がこれである。
その他[編集 | ソースを編集]
- ゲンドウ「やっと来たか、シンジ」
シンジ「父さん。どこ行ってたんだよ?」 - 『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』第21話のエヴァコラボ回「出撃、シンカリオンZ 500 TYPE EVA」で出演した際の台詞。
- 専用のシンカリオンで戦線にシンジが駆け付けた際のやりとり。この時点で既に、本編や劇場版より遥かに親子関係が良好なコトが伺える。
- ゲンドウ「超進化ブレーカー、起動」
シンジ&ゲンドウ「Z合体、シンカリオン!」 - 同話内。二人で意思を合わせて、シンジの乗る「シンカリオンZ 500 TYPE EVA」を「シンカリオンZ 500 ミュースカイ TYPE EVA」に強化させる。原作からは信じられない程の、息の合った親子関係を見せつけている。
迷台詞[編集 | ソースを編集]
本編では寡黙で近寄りがたい雰囲気を持つ故か、スピンオフなどアニメ本編外ではギャップのある言動が妙に目立つ。
- 「ああ、わかっているよ」
- TV版最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』での発言。この回で幾多の可能性によるパラレルワールドが描かれ、平和な家庭を築いたゲンドウも描写された。
- そして、その際のゲンドウは新聞を読みつつ本編とあまり変わらない調子でこの相槌を何度も打つなど、多少シュールな様子であった。漫画版『碇シンジ育成計画』における尻に敷かれている様子のルーツ…かもしれない。
- 「シンジ、私は髭を剃ろうと思う。その方が、皆も喜ぶ。言う事はないのか、後戻りはできないぞ。良いな? 私は剃るぞ?」
- 後述のSchickのCMでの発言。新劇場版の本編映像をそのまま使っているためか、髭を剃る意思を伝えるだけなのに拘束してまでシンジを連れてきたというシンジから見たら傍迷惑だろうシュールな光景になっている。
- なお、SchickとのコラボCMにおいて、敏感肌でよくカミソリ負けを起こす設定を付けられていたり、街頭インタビューにノリノリで答えていたり、果てはゲンドウの進言にゼーレまで動き出すという展開になったりする。
- 「これで、人類の爽快感は新たなステージまで辿り着ける…」
「はぁぁ…この剃り心地、何という爽快感!これぞ魂の解放だ!」
「シェーブ・インパクト 発動」 - 2015年に放映されたSchickのコラボCMより。とうとう人類補完計画そっちのけで新たな計画を始めてしまった。一応「シェーブ・インパクト」は2015年版Schickコラボのキャッチコピーではあるが…。
- 更にこの後、「翼をください」をバックにゲンドウが謎の光を発し、笑いながら昇天するという完全に針が振り切れた演出で多くの視聴者を困惑させた。
- 別バージョンでは真・髭剃文書なるものを持ち出し、シンジとカヲルのピアノ演奏をバックにゲンドウが髭剃りを指南するものもあるが、最後は「きたぁぁぁぁ!」と叫びながら昇天する。
- ちなみに両バージョンの最後にはキャラクターが集合したキービジュアルが映るが、その中に何故かシェーバーを二本持ったEVA初号機がいる。
- 「シンジ。何故、手を上げない」
「シンジ、何を突っ立っている」 - PSP版『EVA2』での発言。シンジの授業参観にネルフのVTOL重戦闘機で現れた挙句、梯子から拡声器を使って教室へ呼びかけるという奇行に、当のシンジは針のムシロ状態。
- 「全ては心の中だ。今はそれでいい」
- 同上。「来るなら普通に来てよ、父さん…」という至極まっとうなシンジの要求に対し、なぜか原作での名台詞で返答した。
- 「時間だ。先に帰るぞ」
- 同上。騒がすだけ騒がしてさっさと帰っていく。まだ父親との間には隔たりがあることを痛感するシンジであった…。
- 「モテモテのようだな、シンジ」
シンジ「こ…この声は……」
「父さんは嬉しいぞーーーーーー!!」
シンジ「で、出たーーーーっ!!」 - 漫画版『碇シンジ育成計画』にて、シンジが女性からたくさんチョコレートを貰って浮かれた際に。…このシーンに限らず、『親バカ』ぶりを遺憾なく発揮している。
- 「シンジよ、いっぱいチョコを貰ってさぞかし嬉しかろう だが!!」
「お前はまだ本当に大切なモノを貰っていない!」
「それは この父の愛!!」
「さあ、今こそ受け取るがいい!!!」 - 上の続き。…ゲンドウよ、何故そうなる。このあと、ユイに制裁と説教を食らったのは言うまでもない。
- 「シン、シンカリオンに乗れ」
「乗るなら早くしろ。でなければ大宮に帰れ!」 - 『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』第21話で出演した際の台詞。上記名台詞のパロディで、恐らく主人公の名前が新多シンと、シンジに似通っているが故のもの。それまで世話を焼かれる立場だったにも関わらず、敵を前に出撃しようとした途端にこれであり、その後もしれっと指令室に居座っている。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
旧世紀版[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 「問題ない。どちらにせよ、あの男の作戦は失敗する。地球にアクシズ(或いはコロニー)は落ちんよ」
- 『F完結編』のDCルート「ファイナルオペレーション」もしくはポセイダルルート「敗者への凱歌」で、紛い物と知ったシロッコのアクシズ落とし、もしくはミリアルドのコロニー落としは必ず破れると予見した。すぐ後に冬月がイデについて言及している辺りから、イデの発動すら彼の予測のうちにあったのかもしれない。この時は余裕綽々だったのだが…。
- 「?! 貴様、何をするつもりだ!?」
「ま、まさか…やめろ!」 - 『F完結編』での最期の台詞。前述の通り加持の予想外の行動に狼狽して彼の自爆に巻き込まれるというゲンドウらしからぬ最期であった。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次α
-
- 「そう考えても差し支えない。そう…この宇宙は数多ある可能性の中の失敗作だったのだろう」
「まるで実験室のフラスコのように」 - 第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」より。αナンバーズの面々にアポカリュプシスの全容を語った際に。
- 「実験室のフラスコ」とは『ヒーロー戦記』でのギリアム・イェーガーの台詞が元ネタ。このゲンドウの言葉に、ヴィレッタは強く反応していた。
- 「…お前の口からよもやそんな台詞が出てくるとはな」
「少しは成長を遂げたようだ。αナンバーズに送り込んでおいて正解だったな」 - 同話にて、シンジから人類補完計画を真っ向から否定された際に。仲間達に出会い、居場所を見つけ成長していき、自分の意見を持つまでに至ったシンジの姿を見て、不器用ながら父親として息子の成長を喜んでいた。この際のゲンドウの表情は不敵ながら微笑んだものになっている。
- ちなみに『α(DC版)』の追加シナリオにも同様のやり取りがある。
- 「君ならわかるだろう。ヒトは互いの領域に入り込めば互いに傷ついていくことを…そう…君と赤い彗星のように…」
「だから、私は最初からその壁を取り払い、全てのヒトが一つになる方法を選んだ…」 - 同話に於けるアムロとの戦闘前会話での台詞。彼とシャアの関係を引き合いに出して補完の正当性を語り、彼に補完への理解を求める。
- 「…君に父親の役割について説教されるとはな」
- 同話に於ける万丈との戦闘前会話での台詞。彼に「シンジの父親としての義務を果たしていない」と責められて、不敵な笑みと共に返した台詞。
- 「君の言う勇気の力とは楽観論に過ぎないのではないか?」
- 同話に於ける凱との戦闘前会話での台詞。彼の勇気を「楽観論」となじるが…。
- 「疑問を投げ掛けるだけでは、相手を理解する事は出来んよ。君は君の出来る事をしたまえ」
- 同話に於けるキラとの戦闘前会話より。『SEED』時代のキラにはあまり当てはまらない台詞で、暗に『SEED DESTINY』時代のキラを皮肉った台詞ともとれる。
- 確かに正論ではあるが、ゲンドウが言っても逃げ口上にしか聞こえない。
- 「ダイモス…竜崎一矢か。君のような男には私の行動は理解し難いだろうな」
「だが、覚えておくがいい。人の感情の形は人それぞれだ。その点において君と私はそう大きな差はない…」 - 同話に於ける一矢との戦闘前会話での台詞。
- 共に「愛する女性のために」何らかの行動を起こした者同士であるため、暗に「自分達はある意味同類だ」との意味が込められた台詞である。もっとも、両者の間にはあまりにも決定的に大きな違いがあるのだが。
- ちなみにこの対話は、ゲンドウから一矢へと一方的に言葉を連ねる極めて異質なものである。
- 「無謀な挑戦で最終的に絶滅するよりは、いくらかマシだろう」
- 同話に於ける健一との戦闘前会話で、運命に抗う事=生きる事を「無謀な挑戦」と言い切る。
- αナンバーズからの補完計画に対する糾弾を、ある時は理路整然と、またある時は嘲笑でかわし続けてきたゲンドウにしては、随分と軟弱な発言のようにも思えるが、これが碇ゲンドウという男の素の部分なのかも知れない。
- 「感情の発露によって運命を乗り越えられるかも知れないが…生憎、熱くなれるほど若くは無い」
- 同話に於けるガムリンとの戦闘前会話。
- 「バサラやミンメイの歌を聴いても何も感じないのか」という彼からの問い掛けに、随分と「枯れた」印象の有る上述の返答を送る。
- 「そう考えても差し支えない。そう…この宇宙は数多ある可能性の中の失敗作だったのだろう」
単独作品[編集 | ソースを編集]
- 「…回線を切れ」
「あの男と話す事は何も無い。…切れ」 - 『MX』第53話(『MX PORTABLE』では第54話)「魂のルフラン」 より。三輪の降伏勧告を突っぱねて。
- 「その前に…我々に用意された幕を下ろすべきです」
「…ユイ…今、お前の許へ行く…そして……すまなかったな、シンジ」 - 『MX』第54話(『MX PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より。同作に於けるゲンドウの最期の台詞。己の願いを否定された男に最後に残されたのは、たった一人の息子がいる世界を守るために、さらなる補完を企む黒幕の始末をつける事だった。
- この台詞と共にゲンドウはゼーレを道連れにし、亡き妻ユイの許へと逝ったのであった…。
新劇場版[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 「強化された使徒……未知の来訪者……14年前からのスケジュールが少しずつずれてきている……」
「仕組まれた世界……全ての元凶は、そこか……」 - 『第3次Z時獄篇』第13話日本ルート「他人、そして自分」のエンドデモにて。
- 裏死海文書に記された人類補完のためのスケジュールに生じたズレ、その元凶は「仕組まれた世界」にあるという。では、それを仕組んだのは何者なのか?
- 「そうか……君は継承者なのか……」
- 同話、NERVを訪ったゼロを評していわく。
- 「老人と言うのは保守的な存在で、どこの世界においても、いつの時代においても、厄介な存在だな」
- 『第3次Z時獄篇』第46話日本ルート「成功確率0.0001%」より。全くもって。
- 「スケジュールに大きな変更はない。3号機の起動実験は凍結する」
「構わん。今はそれより優先すべきことがある」 - 同話クリア時、「3号機の起動実験を凍結する」場合。これにより少しだけ運命が動き、現れるはずだった一人のEVAパイロットが表舞台に出ることなく、姿を消す……。
- 冬月「だが、SEELEとて気づいているのだろう。NERV究極の目的に」
ゲンドウ「そうだとしても、我々は我々の道を行くだけだ。たとえ、神の理と敵対することになろうとも」
冬月「この世界の南極か。我々のいた世界も酷いものだがな」
ゲンドウ「あれの惨状を願った者達もいる。人さえ立ち入ることの出来ぬ、原罪の穢れなき浄化された世界だからな」 - 『第3次Z時獄篇』第38話日本ルート「暖かな声」クリア時のやり取り。蒼の地球の南極に眠るもの、それは…。
- 「未来は自分の手で作る」
「祈るとしたら、子供達が無事である事ぐらいだ」 - アクシズ落下に際し、冬月からの「お前は祈らないのか?」という問いに答えて。
- なぜそれを本人に言わないのか…と言いたくなる一言だが、たとえ本人の前でなくても人前で言うだけ新劇場版のゲンドウはまだマシになったと言えよう。
- 同時に、無事を祈る「子供達」は素直に「息子達」なのか、はたまた己の目的の道具である「チルドレン」なのかに疑問が残るが、その答えは彼のみぞ知る。
- (神話の果て…。連中も、その意味を知るか…)
- 『第3次Z天獄篇』第3話「新世界の扉」より。ゲンドウもまた多元世界の真実を知っていたはずだが、多くは語られないまま終わった。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 「許可する」
- 『L』第13話「戦う理由」より。森次がシンジの精神状態を気遣って「こちらで指定する人物をネルフ本部に入らせてほしい」と依頼した際の即答。ゲンドウ的には何か含むものもあったようだが、この事については好意的に見る人物も多かった。
- 「そうだとしても、我々は我々の道を行くだけだ」
- 「自分の願望は、あらゆる犠牲を払い、自分の力で実現する物だ。他人から与えられる物ではない」
- 『L』第28話「破られた約束」より。平行世界の侵食により、ゲンドウたちのいる世界の人類とは始原の異なる人類が現れたことで、人類補完計画は徐々に予定とは異なった展開を見せ始める。
- そして『L』の中盤、遂に死海文書外典を元にしたSEELEのシナリオは完全に瓦解することとなった。このためにSEELE、並びにその下位組織であるNERVの存在理由は失われる事となったと告げる冬月に、ゲンドウはこの台詞を返した。
- 上述の通り新劇場版とほぼ同じ台詞だが、「実現する」と断固たる意思を持った発言になっており意味合いが全く異なっている。
- 「ああ。これが俺の出した答えだよ、冬月」
- 上記の台詞のあと、「シナリオが見えなくても続けるのか」と訊いた冬月への返答。SEELEの作ったシナリオに縛られることのなくなったNERVはこの後、LOTUSと共に独自に行動を取るようになる。補完計画が水泡に帰した今、NERVの行く先には何が待つのか? それは多分、誰も知らない。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- 「やってみせろ、シンジ」
「あの魔神は、この周辺の因果を歪ませている。あれを止めない限り、使徒にダメージを与える事も不可能だ」
「EVAを目覚めさせたお前なら、その因果を突破できるかも知れん」 - 『V』第39話「終焉への目覚め」より。マジンガーZEROを止める為にシンジに全てを託す。
- ゲンドウ「シンジ…」
シンジ「は、はい…」
ゲンドウ「よくやったな」
シンジ「え…」
ゲンドウ「第9の使徒と第10の使徒の撃退に成功したのはお前の働きによるものが大きい」
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「お前の戦いは、まだ続く。…その前に付き合ってもらいたい所がある」
シンジ「どこへ…?」
ゲンドウ「母さんの墓参りだ」
シンジ「………」
ゲンドウ「…気が進まないのなら…」
シンジ「行くよ」
「その代わり…僕からも付き合って欲しい事があるんだけど」
ゲンドウ「何だ?」
シンジ「落ち着いたら、一緒に綾波の作った味噌汁を飲んで欲しいんだ」
ゲンドウ「…いいだろう」
シンジ「ありがとう、父さん」
ゲンドウ「我々に残された時間は少ない。1時間後には出発するぞ」
シンジ「わかったよ。準備してくる」 - 『V』第39話終了後(シークレットシナリオ「シ者、来訪」出現時はそちらが終了後)に。困難EDではこの事が家族会として行われることになる。
- ゲンドウ「冬月…。後は任せる」
冬月「珍しいな、碇…。定時で上がりか…」
ミサト「今日は例の会がありますから」 - 『V』困難ルートEDにて。彼ららしからぬ普通のサラリーマンのような会話である。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- 「シンジ」
「ゲッターロボに乗れ」 - 『DD』2023年11月のイベント「クロッシング・パイロットR」第2話「希望を奪い去る者」にて。第壱話の台詞のパロディなのだが、同イベントでシンジを乗せるのは真ゲッター1。シチュエーションからすれば台詞の選出は自然であり、寺田貴信氏も真っ先に思いついた台詞として挙げている[2]が、インパクトの強い台詞。
余談[編集 | ソースを編集]
- ゲンドウが席に付き、肘を机に立てて指を組んで口元を隠したポーズ(ゲンドウポーズ)は多数の作品でオマージュされている。
- ゲンドウは、彼を演じた声優である立木文彦氏を代表する当たり役の一つとして知られている。
- 立木氏は『新世紀エヴァンゲリオン』放送当時34歳で、ゲンドウよりも14歳年下であった。
- 一部ファンにはアニメ『銀魂』で立木氏が演じている長谷川泰三の通称である「マダオ」と呼ばれている。
- ちなみに長谷川はゲンドウポーズをアニメで一回やったことがある他、アニメにおける『エヴァンゲリオン』の壮大なパロディでは完全にゲンドウと化していた。
- そして、彼もまたゲンドウに近しい体格で、サングラスがトレードマークであごひげのある婿養子な中年男性である。
- また、元来の「マダオ」の意味は「まるでダメなオッサン」の略である種の蔑称(転じて愛称)だが、ゲンドウのことを指す時は「まるでダメなお父さん」の略と、揶揄された形だが元来の意味に近くなっている。
- こうした点をよくネタにされているためか、dTV配信限定実写ドラマ版『銀魂2』先行上映会での舞台挨拶では、「総員、戦闘準備。銀魂2、発進だ」「銀魂2、問題ない」と立木氏がゲンドウのパロディ台詞を披露している。
- ちなみに長谷川はゲンドウポーズをアニメで一回やったことがある他、アニメにおける『エヴァンゲリオン』の壮大なパロディでは完全にゲンドウと化していた。
- 同じガイナックス制作の『ふしぎの海のナディア〜Inherit the Bluewater〜(プレイステーション2版)』に登場するアンドリュー・ロックヘルドは片眼鏡をかけている点を除けば、容貌がゲンドウによく似ている。
- 漫画版においては、今際に夢か幻かとうとう念願のユイとの邂逅を果たす。その対話を経てかつてシンジが生まれた時に抱いた感情を思い出し、原作と違って初号機に食いちぎられることなく(初号機はこの時点では既にリリスに取り込まれている)そのまま静かに息絶えた。また、この時L.C.Lに還元しておらず(同じコマでリツコは還元されている)シンジが世界をやり直す選択をした際にユイとともに現れており別れを告げられる。
- スピンオフ作品の『碇シンジ育成計画』を初めとした漫画作品では、ユイが生存しているためか原作の近寄りがたい雰囲気が無く(別の意味で原作以上に危ない雰囲気だが…)、少々変な人物だが家族思いの好きマイホームパパになっている事が多い。ユイを含め、周囲からは「どうしようもなく破天荒だが、最終的に何とかしてくれそうな人」という認識を抱かれている。息子のシンジ同様、リツコなどにラッキースケベを炸裂させてはユイに折檻されている。