ジョージ・グレン

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ジョージ・グレン
外国語表記 George Glenn
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 堀秀行
デザイン 平井久司
種族 地球人(コーディネイター
性別
年齢 69歳(没年齢)
所属 ジャンク屋組合
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概要

機動戦士ガンダムSEED』世界において初めて誕生したコーディネイター。そのため『ファーストコーディネイター』と呼ばれている。

わずか17歳で大西洋連邦のMITの博士課程を修了。オリンピックで銀メダル(短距離走のように見える)を獲得、アメリカンフットボールのスター選手にして、海軍だけでなく空軍のエースパイロットとしても活躍。その他、理工学の分野でも若くして様々な業績を挙げ、世界中から万能の天才として注目される。しかし、木星探索に出発する際に自らが遺伝子調整を受けた人間『コーディネイター』である事を告白。さらに遺伝子操作の詳細なマニュアルを地上に向けて公開した。この行動について、『オリンピックで銀メダル・産まれて初めての接戦の末に敗北・誰かと競い合う喜びに目覚め、同類を欲したのではないか』という推論がある。その結果、長きに渡るナチュラルとコーディネイターとの対立を生み出してしまう。後述の台詞から、発言の真意は「いつか現れるであろう新人類と人類との架け橋になるように自分に続く者が増えて欲しいために告白した」とされているが、この時に真意を説明しなかった事が対立を生み出したともされている。

C.E.53年に、自身がコーディネイターでない事に悲観したナチュラルの少年により射殺される。しかし、奇跡的に脳髄は損傷を受けていなかったため、脳死に至る前に脳髄を冷凍保存され保管装置『G・Gユニット』に保管されていた。その後、紆余曲折の末にロウ・ギュールジャンク屋組合の手にわたり、プロフェッサーにより蘇生。リ・ホームのメインコンピューターと接続されたことによりキャプテンG・G(ジョージ・グレン)として生まれ変わった。蘇生したことについては、世界規模の混乱を防ぐべく、厳重に秘匿されているため、一般的には全く知られてはいない。また、身体はホログラムとなっている。

その性格は、一般の見解とは裏腹に極めて陽気かつお調子者であり、尊敬していた山吹樹里リーアム・ガーフィールドを失望させてしまっている。ただ、「生前は何でも出来たが、ユーモアのセンスだけは足りなかったので、それをマスターしよう」と言う理由があるため、生前は一般的に伝わる通り真面目な性格であったと考えられる。

劇中ではナチュラル、コーディネイター問わず高いカリスマを持っており、偉人として語られているものの、視聴者からの評価は賛否両論。彼が無思慮にコーディネーターの技術を公開した事が、後々まで続くナチュラルとコーディネーターの対立を招いており、ある意味で彼はSEED世界における最大の元凶である。にも関わらず、生前の彼についての描写や説明はあまりにも少ない。また、キャプテンとして蘇生された後も、自身が紛争を招いたと言う自覚が全くなく、それについてコメントする事は少ない。そのため、彼が技術を公開した真意については推測を重ねるしかなく、視聴者の主観によってどうとでも取れてしまうのである。

名前の由来は、アメリカの宇宙飛行士であるジョン・ハーシェル・グレンから。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
初登場作品。『ASTRAY』の設定を受け、キャプテンG・Gとしても登場。立体映像のため顔グラは緑がかっている。かつて木連を訪れており、現在でも木連の人々から「正義の人」「伝道師」と讃えられ、偉人として尊敬されている。
本作では木連ゲキ・ガンガー3のディスクを渡した張本人だということが語られているが、これには意外なオチがある。ゲーム中ではリ・ホームサブパイロット

単独作品

スーパーロボット大戦V
名前のみの登場。今作でも木連にゲキ・ガンガー3を伝えたことが示唆されている。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

W
脱力狙撃突撃感応かく乱補給

特殊技能(特殊スキル)

W
コーディネイター

人間関係

ラウ・ル・クルーゼ
直接の関係はないが、TV版『SEED』第14話では彼の生い立ちをモノローグで語った。
ロウ・ギュール
ジョージ・グレン曰く『真のコーディネイター』(後述)。
山吹樹里
熱烈なファンだったが、グレンのはっちゃけぶりを見て大きく失望。「グレン様じゃない」とまで言い出してしまった。
リーアム・ガーフィールド
尊敬していたが、やはりはっちゃけぶりを見て幻滅してしまっている。
プロフェッサー
彼女の手によって蘇生され、以後、リ・ホームを共に運用する。
モンド
『ジョージ・グレン友の会』のメンバー。『G・Gユニット』を保管していた。
蘊・奥
Wでは彼が『友の会』の人物(モンドなのかは不明)からG・Gユニットを預かっていた。
パトリック・ザラ
直接の関わりは無いが、『W』では、自分達コーディネイターをナチュラルに代わる新人類と豪語するパトリックの姿勢に呆れており、「コーディネイターのメンタリティにまるで進化が見られていない」と、増長したコーディネイターの代表格として扱われた。
尤もコーディネイターの技術を理想論だけで無思慮にバラ撒いたのがナチュラル・コーディネーター差別の遠因なので、「お前が言うな」という側面もあるのだが。

他作品との人間関係

タカスギ・サブロウタ
Wでは木連の人間である彼は、ジョージの事を「偉大な人間で堅物の人格者であった」と教わってきたため、その本人と出会って教わっていた彼の像とのギャップに驚いていた。
ダイゴウジ・ガイ
Wではゲキ・ガンガー3を「ガキ・ゲンガ」と呼ぶジョージに対して訂正を求めるが、逆にジョージに「ダキ・パンダ」と寒いギャグで返されてしまう。
獅子王凱
Wでは、彼に「ギャグのセンスはマキ・イズミ以下」だと言われてしまう。
カトル・ラバーバ・ウィナー
Wにて、ジョージの寒いギャグに愛想笑いしてくれた人。
ヒイロ・ユイトロワ・バートン
Wにて、ジョージの寒いギャグに愛想笑いすらしてくれなかった人達。尤もノインも言っているように、この二人に愛想笑いを求めるなど無理な話だが。
カズマ・アーディガン
Wではアプリカントとの初戦にて、窮地に陥った彼に咄嗟にアドバイスをして、彼の窮地を救う。
壇闘志也
Z』では、彼の発見した化石が切っ掛けでイオの開拓団に参加していることを語った。

名(迷)台詞

「僕はこの母なる星と、未知の闇が広がる広大な宇宙との架け橋。そして、人の今と未来の間に立つ者。調整者。コーディネイター」
「僕に続いてくれる者が居てくれることを、切に願う」
TV版『SEED』第14話より。木星出発の際に地上に向けて発した言葉。だが、ジョージ・グレンの「コーディネイター=新人類と人類との架け橋となる者」という真意は、多くの人には伝わらなかった。結果として、地上には混乱と長きに渡る戦乱を招いてしまうこととなる…。
「そうだ!! キミも真の『コーディネイター』だよ!!」
『ASTRAY』において、自身は上記の発言を自分と同じ人類と新人類との架け橋となる仲間が増えてほしいと思ったために発言。
しかしロウを見ていて、架け橋となる『コーディネイター』とは遺伝子調整された人間だけに付けられるものではないことを悟る。
「生前の私に唯一欠けていたモノ、それが『笑い』のセンスだ」
「今度の旅ではそれをマスターしようと思っている」
進路を木星だと発言した後の迷言。何というか、無茶苦茶ノリがいい。
「暗殺されたが脳だけ生き残り ホログラムで復活した私が新たに獲得したポリシーとは…」
「『笑い』だ!!」
『ASTRAY R』での同様の一幕。こちらでは鼻眼鏡姿で鼻から吹き戻しは吹くわ、鳩も飛ばすわともうメチャクチャである。
「シャイニングフィンガーで握手してあげよう」
「私の秘密を今明かそう、私はガンダムファイターだ!」
「……と言ったら楽しいだろ」
「SDガンダム Gジェネレーション」シリーズにて、フィンガー系の兵装を使用時の迷言。三行目はゴッドフィンガーで止めをさした際の台詞。声優ネタだが、実際に楽しいかどうか判断しかねる。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「木星で地球を追放された人達と出会った時には、私も随分と緊張していてねえ…気が動転して、彼らに間違えて『ガキ・ゲンガ』とかいうアニメのディスクを渡してしまったよ」
W』第43話「記憶の底から」にて、本人の口から明かされる「ゲキ・ガンガー3伝道」の「真相」。何ともあんまりなその真相に、皆はショックを隠せなかったのであった。…というか、何故そんなものを持ち歩いていたのか。
「私はそのような意味で君達に『コーディネイター』になって欲しいと言ったわけではない」
「間違いは正せばいい。そして、私は君達にこの世界の調整役となってもらえたいと考え…『コーディネイター』の言葉を送ったはずだ」
「世界はゆっくりとだが変わっていこうとしている。焦る事はないんだ、みんな」
Wの終盤、新・国連本部を急襲した火星の後継者達に対しての説得の台詞。グレンからの説得の言葉は、グレンを尊敬している彼らに本当の「正義」を思い出させ、間違いを正させるには十分すぎるものだった。
ちなみに、火星の後継者の面々は遠い昔の先人であるグレンがまさか現代に蘇生したとは思ってもいなかったので、自分達に語りかけるグレンを彼の子孫だと思っていた。
「新たなる人類ね…。メンタリティはこの100年でまるで進化は見られないが」
Wのヤキン・ドゥーエ攻防戦にて。「ジェネシスナチュラルを滅して、今日この日を新たな人類たる自分達コーディネイターの輝かしい歴史の始まりにせん」と意気込むパトリックの演説に対して、呆れるあまりに口にした皮肉や失望のこもった台詞。
だが、人類のメンタリティの進化が起こらなかったのは、コーディネイターの技術を無思慮にばら撒いたジョージ・グレンにも大きな責任があると思われるのだが…。
「いや…私はもう死んだ人間だ。自分にも責任のあった木連相手ならともかく…もう彼らは彼らの意志で進んだ道の先を探すべきだろうね」
上記の台詞の後、プロフェッサーに「名乗り出て正体を明かして戦いを止めてみたら」と勧められての返答。上記したように、彼に責任が無い訳がないのだが…。とはいえ、今更彼が名乗り出た所で混乱を広げるだけとも思える。
ちなみに「進んだ道の先」は同ステージのサブタイトルや『SEED』の最後のED曲である「FIND THE WAY」の歌詞の一節にもかかっている。

搭乗機体

リ・ホーム
操縦コントロールを担当。