アストレイゴールドフレーム天
MBF-P01ガンダムアストレイ ゴールドフレーム 天(Gundam Astray Gold Frame Amatsu)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- 分類:試作型モビルスーツ
- 型式番号:MBF-P01⇒MBF-P01-ReM⇒BF-P01-Re2
- 全高:17.99m
- 重量:73.2t
- 装甲材質:発泡金属装甲、PS装甲(右腕のみ)
- 原型機:アストレイゴールドフレーム
- 開発:モルゲンレーテ社
- 所属:オーブ連合首長国
- 主なパイロット:ロンド・ギナ・サハク、ロンド・ミナ・サハク
モルゲンレーテ社が開発したオーブの試作型モビルスーツ。アストレイゴールドフレームを改修した機体。
天(未完成)
レッドフレームとの戦闘で破壊された頭部をモノアイ付きの新しい物に取り替え、右腕も極秘裏に回収したブリッツの物を装備したが、完成度は70%ほどである。
また、装甲の白い部分は全て黒になっている。これは当時の技術では機体色が黒でなければミラージュコロイドを機体に定着させる事が出来ない為である。後のSEED DESTINYではオーブ軍(サハク家)の技術向上により、機体色に関係なくミラージュコロイドを使用する事が可能となっている。
また、新たに移植されたブリッツの右腕にも細かな改良が加えられ、トリケロスに装着されたランサーダートもミサイルからただの槍に差し替えられ、敵機の機動力を奪う武装に変化している。狡猾な戦法を好むギナらしい。
原作ではギガフロートにこの状態で現れ、ロウのレッドフレームと戦ったが、劾のブルーフレームの介入により、撤退している。
その後、第三次ビクトリア攻防戦にも投入された。
天
右腕が改良され、攻盾システム「トリケロス改」に変更されている。また、背部も通常のバックパックから変更され、ミラージュコロイドを応用した特殊兵器「マガノイクタチ」を装備しており、禍々しい印象を与える。
ロウのレッドフレームと三度交戦し、ガーベラ・ストレートを叩き折るが、駆けつけた劾のブルーフレームセカンドから借りたタクティカル・アームズで機体を損傷。その後ブルーフレームによってコクピットを貫かれた。
機体は無事イズモに回収され修復。しかし、その後の稼働試験中にリジェネレイトと偶然遭遇し、機体が衝突して脚部を破損。更なる改修が施される。
後に、わだかまりが解けたロウに整備を頼んでいる。レッド、ブルー、そしてゴールドが並んだ一枚絵は圧巻の一言で、それぞれが元が同じフレームと言われても信じられないほど改造を施されている。
天ミナ
ゴールドフレーム天に更なる改修を施された姿で、ゲテモノ色が強くなっている。なお、「天ミナ」は改造前の物と区別する意味もあり、搭乗者であるミナの名からそう呼称される。
主な改修点は、偶然遭遇したリジェネレイトと衝突した際に破損した脚部の強化と武装の追加だが、内部構造にも手が加えられている。大気圏内の飛行も可能で、C.E.73の最新鋭機とも充分に渡り合えるスペックを誇る。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 天(未完成)はオーブルートで一度だけ、敵機として登場する。レッドフレームで一対一で戦う事になるが、あまり苦労せずに倒せる。天は哨戒ルート45話「運命の子ら」で敵として登場する。天ミナは終盤に「アストレイゴールドフレーム天」名義でスポット参戦。パイロットのミナの能力と合わせ、強力な機体となっている。マガノイクタチはかなり優れた武器だが、敵であるザ・データベースの機体は全機、特殊効果武器無効を持っているのでENが吸収できないのが残念。まぁ、本機でエネルギーを使うのはビームライフルぐらいだから別に問題はないが。
- なお、いつブリッツの腕を回収・接続したのか、実は不明確だったり(ブリッツが落ちたと思われる場面の直後に登場するため)、天と対峙の時点では設定上撤去されているはずのビームサーベルを装備している。
装備・機能
武装・必殺武器
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 頭部に2門内蔵された近接防御火器。連合のGAT-Xシリーズの物と同じ。
- 攻防システム トリケロス改
- ブリッツのトリケロスを改造したもの。レーザーライフルが通常のビームライフルに換装されており、さらにビームサーベルも撤去されているが、代わりにシールドの一部が鋭利化され格闘武器として運用する事が可能となった。切れ味も相当なもののようで、ギナはこれでレッドフレームのガーベラストレートを叩き切っている。
- 高エネルギービームライフル
- トリケロス改に搭載されている武装。トリケロスに装備されていたレーザーライフルをビームライフルに換装している。なお、トリケロス改にはビームサーベルが搭載されていないため、本兵装からビーム刃を形成して、ビームサーベルとして使用すると思われる(ゲームでそういった使用法が確認されている。が、それを裏付ける資料がないため、実際は不明)。
- 3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
- トリケロス改に搭載されている武装。特に変わっているところは見受けられないが、ギガフロートの戦闘では天が放った1発がレッドフレームの左足に命中した時とリ・ホームのシールドで受け止められた際に爆発しなくなっている事から、同形状のただの槍に変更されているようだ。
- マガノイクタチ
- バックパックのサーベルラックを排除して新たに背部に装着された非殺傷兵器。ミラージュコロイドを応用し、対象のMSのバッテリーを強制放電させ、その電力を吸収する。今のところ、この機能を使用するためには、目標への接触が必要。
- マガノシラホコ
- マガノイクタチに付属する武装。射出すると先端がフェイズシフトする。ワイヤーで本体と繋がっているため、何度でも使えるが、コントロールするには優れた技術が必要。
- オキツノカガミ
- C.E.73時の「天空の宣言」の後に追加された装備。ビームシールドとビームソードの機能を併せ持ち、鞭のように使うことも可能。使用する際はツムハノタチと換装する必要がある。当然だが、SRW未実装。
特殊能力
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。
- 攻盾システム「トリケロス改」
- その名の通り、トリケロスの改良型。搭載している武装はほぼ同じだが、形状が変わっており、シールド縁辺は実剣としても使用可能。
- PS装甲
- 通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。本機では右腕とマガノシラホコにのみ採用されているので、単純な防御力では他のPS装甲搭載機に劣るが、EN消費が少ないという利点がある。
- ミラージュコロイド
- 可視光線を歪め、レーダー波を吸収するガス状物質。これを磁気で機体周囲に纏うことにより、視覚的および電波的にも自機の存在を隠匿する事が可能。ただし、展開中はPS装甲の併用が不可能という欠点があり、更にコロイド粒子を機体の周囲に電磁気で定着させているため、PS装甲同様に電力消費が著しく、使用時間の制限もある。
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「選ばれし者」
- サハク家のBGM。スパロボでは「赤い一撃」が使用されている。
対決・名場面
- 「レッドフレーム戦」
- 殺戮を続けるギナを止めるべく、出撃したロウをギナは迎え撃つ。ギガ・フロートでの戦いと同様にミラージュコロイドでロウを惑わし、新兵器「マガノイクタチ」でENを吸い尽くそうとするが、レッドフレームに押し返される。ギナの猛攻を避け、ガーベラストレートの一撃が天に振り下ろされたが、ギナはそれを受け止め、トリケロス改で叩き切る事に成功。この時点でレッドフレームの武装はほぼ無くなり(マガノイクタチでENを吸われたためにサーベルを使用できず、ライフルも無い)、ギナは勝利を確信したが、ガイのブルーフレームが突如乱入しギナは驚愕。ガイはロウにタクティカルアームズを手渡し、ロウのレッドフレームとギナのゴールドフレームが再度激突する。ギナはトリケロス改をレッドフレーム目掛けて振り下ろすが、回避されたうえ、逆にゴールドフレームの右腕を切断されてしまいギナは敗北する。だが、ギナは敗北を認めず、切断されたトリケロス改のビームライフルで悪足掻きを試みるが、ガーベラストレートの叩き切られた刀身に弾かれ失敗に終わる。そして、ロウが立ち去った後、残っていたガイのブルーフレームに止めをさされギナは戦死するのだが、後に意外な形で再登場する事となる。残されたゴールドフレームとギナの遺体は姉のミナの手により回収されるのだが、実はこの時の描写が少しおかしい。ゴールドフレームの右腕はロウにより切断されているのだが、回収される直前にはなんと右腕が元の位置に装着されている。ガイが戻したのだろうか。
関連機体
- アストレイゴールドフレーム
- 原型となった機体。
- ブリッツガンダム
- 天に装着されたトリケロスは元々ブリッツの右腕なのだが、これも改造された為に面影が殆ど見られない。だが、ゴールドフレームに移植された事によって初期GATシリーズの機体の中で唯一パーツが現存する機体となった(ストライクはドミニオンのローエングリンにより消滅・デュエル、バスターは現状不明・イージスは自爆して大破している)。
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