ヨンム・カークス

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ヨンム・カークス

ジオン公国軍残党のMSパイロット。原作小説版とOVA版とでは、人物の設定と顛末が変化している[1]

原作小説版

一年戦争時の降下作戦にも参加した古参のジオン兵。戦後もニューギニアを拠点とするシンブ基地隊で部下と共に戦いを継続するも、活動は次第に尻すぼみとなり、ここ数年はMSすら動かしていない状況だった。

シャンブロによるダカール襲撃で取締りが強化された結果、ジオンを捨てて雇われテロリストに転向しようとしていたが、ジンネマン達からユニコーンガンダム奪取のために協力を打診され、部下たちと旧式のMS部隊を率いてユニコーンの収容されたトリントン基地を襲撃する。基地の防衛にあたったMSをビームスナイパーライフルの狙撃によって次々に仕留めるも、マリーダが駆るバンシィのビーム・マグナムの直撃を受け死亡。彼が死の間際に発した言葉はマリーダが正気を取り戻す最初のきっかけとなった。

OVA版

ジオン残党軍の軍人。マハディ亡き後のロニの面倒を見ており、彼女にとっては父親も同然の存在だった。

ダカール襲撃及びトリントン基地襲撃の指揮を行う。ファットアンクル改のMS格納庫に機体を固定し、上空から小説版と同様にスナイパーライフルの狙撃で基地の防衛にあたったMSや戦闘機を数多く撃墜し友軍を援護するも、ベースジャバーに乗ったジェスタを駆るトライスターの出現で戦況は一変。援護を行いつつ生き残りの機体に撤退を促すが、自身もトライスターの攻撃を受け、ファットアンクル改を撃墜され脱出。最後の手段として残弾1発となったスナイパーライフルで自身の機体の核融合炉を撃ち抜いて自爆しようとするが阻止され、コロニーの残骸と思われる建造物から転がり落ちて死亡。

旧式のMSの運用、少佐だが尉官の制服を着ているなど、ジオン残党の厳しい台所事情をうかがわせる。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。最期はロニを説得するところをリディが駆るデルタプラスに撃墜されて死亡する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
トライスターが関わらない以外は原作通りのタイミングで死亡する。
今回の乗機はファットアンクル改であり、彼のザクは演出でのみ登場する。
キャンペーンマップ「悪の華」では味方として使用できる。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

BX
狙撃必中信頼突撃熱血
キャンペーンマップ「悪の華」にて使用可能。

特殊技能(特殊スキル)

BX
底力L8、援護攻撃L3、援護防御L3、全体攻撃L3、ヒット&アウェイガンファイトL4

人間関係

ロニ・ガーベイ
OVA版では部下。実の娘の様に面倒を見ており、復讐心に逸る彼女のことを気遣っていた。
キャンドル
原作小説版では一年戦争時からの部下。ザク・キャノンに搭乗する。地球で家族を得ており、近いうちに三人目の子供が生まれる予定だった。OVA版では名前が登場するものの、詳細な設定は不明。
リディ・マーセナス
第3次Z時獄篇では彼に撃墜されて最期を遂げた。

他作品との人間関係

ロックオン・ストラトスクルツ・ウェーバー
第3次Z時獄篇では彼らからも一流と認められている。スナイパー同士互いに特殊セリフもあるのでトドメを任せるのも一興か。

名台詞

「ロニ! 街は避けるんだ!」
「無用な犠牲を出す。冷静になれ!」(略)
サイコミュの暴走…血を求めているとでもいうのか…?」
OVA版第4巻より。トリントン基地襲撃時、都市部にも構わず進撃しようとするロニの行動をたしなめる。しかし、家族の仇である地球連邦軍に対して憎悪の炎を燃やす彼女にはカークスの言葉はあまり届かなかった。
同胞を苦しめる地球連邦政府および地球連邦軍への復讐を目論むカークスであるが、敵とはいえ民間人を戦禍に巻き込ませまいとする軍人としての良心がうかがえる。
「ロニ…お前は! 俺たちのようには! なるなぁぁぁぁぁぁ!」
断末魔。その後、カークスの死を感じ取ったロニは暴走する。第3次Z時獄篇ではDVE
「ロニ…。俺たちの戦争は終わったよ…」
カークスの戦死を知って暴走するロニに対して。霊体となったカークスに諭されたロニはようやく戦意を解くのであった。

迷台詞

「ロニ、お前はGジェネにハマった俺たちのようになるなぁー!」
『G GENERATION OVERWORLD』のクリア後のクレジットより。まるで廃人プレイヤーのようになっており、名台詞が台無しである。

スパロボシリーズの名台詞

「俺達の戦争は終わったんだ。俺のようにはならずに済んだな、ロニ……」
『BX』のDLC「悪の華」にてシャンブロの幻影を撃破した際に。

搭乗機体

ザクI・スナイパータイプ
原作小説・OVA版で搭乗。
原作小説版では「連邦軍に点数稼ぎをさせ、代わりに見逃してもらう」ため、他の旧式MSと共に破壊される寸前だった。こんな取引が成立したことからも分かるように、受け入れ先となるはずだった組織は食い扶持を失いたくない連邦軍との癒着により成り立っているに過ぎず、活動といえば予算審議の時期を狙って限定テロを起こし、軍事予算の上積みに貢献することだという。
ジュアッグ
漫画版『バンデシネ』で搭乗。
  1. バンデシネでは両方の設定を刷り合わせる形で登場。