ダブルオーライザー

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GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー(00 Raiser / Double Oh Raiser)

ダブルオーガンダムオーライザーと合体した形態。オーライザーに搭載されている制御システムにより不完全だったツインドライヴシステムを完全稼働させることに成功し、圧倒的な力を発揮できるようになった。さらにトランザムもオーバーロードせず使用することが可能になり、発動時は機動性や火力はもとより超大なビームサーベルであるライザーソードや自分を量子化してテレポートするなどもはや兵器の域を脱しており、それゆえ「ガンダムを超えた存在」として「ガンダム」の名が外されている。ちなみに、トランザム発動時は「トランザムライザー」と呼称される。

だが、トランザムを発動すると自機を中心に脳量子波交信領域を拡大させる量子空間を形成したり(簡単に言えば、人工的に人々が交信しあう空間を作り出す)、その大量の純正GN粒子で搭乗者を「真のイノベイター」覚醒させる(厳密に言えば、あくまで可能性レベル)など、本機の真の目的は戦闘ではなかった。「来るべき対話」に備えて準備をするための機体だったのである。

ダブルオーライザーはリボンズとの最終決戦時に大破してしまうが、大破した本機は後に改修されることとなる。詳しくはダブルオーライザー 粒子貯蔵タンク装備型の項を参照のこと。

なお、合体状態のみオーライザー側にパイロットがいなくても稼働には支障がない。ただし、ライザーシステムは使用できない。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初参戦作品で、兄弟機とも呼べるガンダムが存在しているという設定。29話「戦士達の叫び」で登場。武装追加・MAP兵器追加・サブパイロット追加と至れり尽くせりなパワーアップを果たす。ただし2人とも加速を持っていない為、フットワークを必要とする状況がやや苦手なので、パーツかスキルでフォローしたいところ。ゼロ残留ルートを通った場合、57話で一時的にノーマルのダブルオーに戻る。

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
第5章にて沙慈が運んでくる。量子化がLv制になって効果が高まっており、初期状態は4段階改造で加入するためLv4(気力144以上の時発動率52%)、最大のLv9まで改造すると気力130以上のとき発動率72%にも達する。こうなると元々の回避の高さも相まって、被弾すること自体が稀になる。今回はライザーソードがないので火力の面では他作品の主役機に劣るが、さすがにこれで火力まであってはゲームバランス的に問題があるためか。
今回はフル改造ボーナスに「CT補正・ダメージ+50%」があるので、火力を求めるならこのボーナスをつけることになるだろう。EN回復があるとはいえ無消費武器がまったくないので、敵陣に単騎突入して無双するとガス欠を起こしがち。「武器消費EN-50%」をつけるのも手である。ただ今回のフル改造ボーナスはインターミッションでなら何度でも変更可能なので、面倒でなければ状況に応じて使い分けることも可能。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

GNソードII
両腰に装備された銃も兼ねた長剣。GN粒子が付着されており、GNフィールドの貫通も可能。ビーム刃を出したり、持ち手同士を接続してGNツインランスとすることもできる。
第2次Zのみ装備。
GNソードII(ライフルモード)
GNソードIIを変形させた銃。高出力時にはカッター状の粒子ビームを発射する。
第2次Zのみ装備。
GNビームサーベル
両腰に装備されている。出力調整をすれば刀身の短いGNビームダガーとしても使える。
OEではヒット&アウェイ特性。
GNソードIII
ライザーソードの出力に対応するため、新たに設計された武装。ライフルモード、ソードモードの切り替えは健在であり、さらにビームの威力や斬れ味も向上している。
第2次Zではライザーソードでのみ使用。OEでは最初からこちらになっている。OEでは押出バリア貫通特性。
GNソードIII(ライフルモード)
GNソードIIIが変形した銃。3門の銃口からビームが発射され、収束や拡散、連射のモード変更が可能。
スパロボではOEで使用可能でビーム兵器特性。
GNビームマシンガン
オーライザーの武装。両肩のサイドバインダーにあるため使用可能。
OEでは対空ビーム兵器特性。
GNマイクロミサイル
オーライザーの武装。両肩のサイドバインダーにあるため使用可能。
OEでは曲射特性。

必殺武器

トランザム発動
オーバーブーストを起動して連続攻撃を仕掛け、量子化テレポートの後敵機の頭上に現れ、真っ二つにした後撃破を確認して離脱する。この時、刹那の目がイノベイター特有の金色に輝く演出がある(これはイノベイター技能習得前から確認できる)。
OEでは通常版と突破攻撃版の二種類があるが、通常版は〆にライザーソードを使用するためか突破攻撃版より必要気力が高い。また、通常版はエスケープ、ガードアーム、突破攻撃版は連続突破特性。
ライザーソード
トランザム使用時のみ可能な超巨大ビームサーベル。膨大な粒子量の制御のためオーライザーにもパイロットがいなければ使用できない。全長は最大約1万kmにも達する。だが消耗する粒子量も莫大で発動させた後はほぼ動けなくなってしまう。当初はGNソードIIを二本重ねて発動していたが、耐えきれなかったのでGNソードⅢが作られることになった。実際GNソードIII以降は粒子量の調整がしやすくなるなど取り回しは一気に向上している。(それでも消耗は多いため気軽には使えないが。)元ネタはイデオンソードらしい。
第2次Zでは最初からGNソードIIIを使う(しかし、使用時にはスカートからソードIIが消える)。
OEでは上述のようにトランザム発動に組み込まれているため武装になっていない。

特殊機能

トランザムバースト
本機に隠されていたシステム。純粋種のイノベイターの脳量子波とツインドライヴシステムを連動させることで高純度のGN粒子を拡散させ、人々の意識を伝搬させる。さらに細胞障害を負っていたラッセ、瀕死状態だったルイスを蘇生させるなど傷ついた人々を癒す奇跡も起こした。また高純度の粒子を拡散させるためその光を見た物を「真のイノベイター」に覚醒させることもある。因みに、このシステムによる意識伝搬は脳量子波によるものであるため、量子空間内では何故か全裸の状態になる(意識のみであるためか)。そのため、ト裸ンザムという造語が生まれた。
第2次Z再世篇でも終盤で発動し、V型感染症にかかったシェリル、細胞老化に蝕まれたホランドを治癒させる活躍を見せた。厳密にいうとこのシステムで回復するのは「疑似GN粒子による障害」なのだが、再世篇ではレンジが広くなっている。
量子化
「粒子化」ではない。トランザムライザー時に機体を量子化させて別の場所に再構築する。テレポートの一種らしいが、ごく短距離しか移動出来ない。劇中では攻撃を回避する際に時折(と言うか半ば偶発的に)使っていた。
スパロボでは分身として(OEではそのまま)特殊能力に反映されているほか、トランザム発動時の演出の一環としても使用している。

防御兵装

GNシールド
GN粒子を付着させた実体盾。ブレイドも内蔵されている。二基構成で合体させ腕に装着するほか、分割してオーライザーのサイドバインダー、あるいは両腕に装備することも可能。
劇中では装備していないためか、再世篇、OEでも装備されていない。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
EN回復(小)、EN回復
GNドライヴの恩恵でエネルギーが回復する。
分身
気力130以上で発動、敵の攻撃を50%の確率で完全回避。量子化による攻撃回避を再現したもの。
量子化
OEで実装。気力が一定値以上で敵の攻撃を一定の確率で完全回避。レベルによって必要気力低下並びに発動確率が上昇し、最大レベルでは72%の確率で完全回避する
GNフィールド
OEではLv制で、防御選択時にENを5消費して一定ダメージを軽減。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

カスタムボーナス

全ての格闘武器の攻撃力+400
破格のボーナス。トランザムが強化されるのが一番大きい。

機体BGM

「儚くも永久のカナシ」
2nd前期OPテーマ。
「FIGHT」
トランザム使用時の曲。
「TRANS-AM RISER」
ライザーソード使用時の曲。
「00 GUNDAM」
OEでトランザム発動のBGMに採用。

対決

アルケーガンダム
戦闘前にサーシェスに銃撃され、右腕を負傷するという不利な状況での戦闘だったが、それでもアルケーと互角以上の戦闘を繰り広げる。余裕の色を失くしたサーシェスは、通りかかったカタロンの航空機を人質をとるが、もはやそんな姑息な手は通用しなかった。そのまま激情に任せて倒さんとする刹那だったが…。
マスラオ
アフリカタワー周辺で待ち構えていたブシドーと対峙。相手のトランザムに驚愕するも、負傷を引きずったまま何とか応戦する。その後仲間が駆けつけ、ブシドーは撤退した。
スサノオ
コロニー「エクリプス」周辺で対決。一進一退の激闘の末、未来のために戦う決意をした刹那に軍配が上がった。
リボーンズガンダム
最終決戦。動力が擬似GNドライヴとはいえ同じツインドライヴシステム機である相手に圧倒される場面もあったが、戦いは徐々に互角の死闘へと様相を変えていく。
最後はトランザムした機体同士の激闘の末相討ちとなるが、ダブルオーライザーの左肩部分に搭載しているGNドライヴリボンズに奪われてしまう。機能停止するダブルオー。だが、刹那の目の前に現れたのは…。

名場面

起動試験
ラボでの稼働試験。だが凄まじいまでの粒子量を発生させ、マリーが基地から何万kmも離れている地球での異変に気付き、さらに消滅したはずのハレルヤが一瞬復活する。この時点でトランザムバーストの効果のひとつである「癒す力」の一端を見せていた。尚、この時の粒子生産量は300%以上とのこと。
ダブルオーライザー初登場
イアンから沙慈がオーライザーを託され、そして合体。直後その圧倒的な機動性でジニンが乗るアヘッドを撃破。さらにトランザムを発動し手こずらされたガラッゾガデッサを量子化などを駆使して撃破するなど戦局を変化させる無双振りを見せつけた。
メメントモリ破壊
アフリカタワーを破壊せんとする衛星兵器メメントモリ2号機を止めるため出撃。エンプラスの電撃を喰らいつつもライザーソードを発動。その長大なビームサーベルに多くの視聴者も驚いただろう。だが、わずかに照準がズレ、破壊には失敗して…。
BEYOND
最終決戦。ガデッサとガラッゾとの2対1の戦いで劣勢に追い込まれ、トランザムを発動。しかし、トランザムの加速粒子により、刹那は仲間たちの危機が迫っているのを感じ取る。命を散らせはしないと刹那が咆哮した瞬間、ダブルオーから溢れんばかりの光が。やがてそれはソレスタルビーイング号全体を包み込む。これを見たマリナは「刹那の命の輝き」と評した。直後ガデッサとガラッゾが吹き飛ばされ、イノベイド達の脳量子波が乱れる、そして人を癒し、意思を繋ぎ合わせる奇跡が起こる。刹那は純粋種に、真のイノベイターへと革新を遂げるのであった。マガジンZ版では地球の人達からも光が見えていたシーンがある。

スパロボシリーズの名場面

革新の扉
今作でのダブルオーライザー初登場シナリオである「戦士たちの叫び」にて。アザディスタンを襲撃するアロウズを迎撃する中、行方不明となっていたヒイロガンダムエピオンに乗って自軍に合流するが、ウイングガンダムゼロに乗ったミリアルドも登場。2人はゼロシステムに操られるままに戦い始め、町への被害など考えずに暴走してしまう。アザティスタンが焦土と化しかねない危機的状況の中、刹那デュオの「トランザムを使えば2人を止められるかもしれない」という言葉を受け、沙慈の操縦するオーライザーとドッキングしトランザムを発動する。
そのトランザムによって広がった光――GN粒子による対話空間に困惑する刹那だったが、カミーユからの「耳を澄ませ、多くの声を聴け」という助言を受け戦場に響く「叫び」を―沙慈ルイスの悲劇的な再会を、カトルの精神に触れたトロワの記憶の復活を―聞き取っていく。そして自身も正気を取り戻したヒイロに対して「ガンダムに打ち勝て……!」という言葉を贈る。それは破界事変にて自身がヒイロから贈られた言葉を受けたものであり、この言葉によってヒイロはゼロシステムを完全に克服することに成功したのであった。
狙撃、その照準は
「白い牙」にて。ブレイク・ピラーの一件の後、地上に降りたZEXIS宇宙部隊は決起したホワイトファング、そして離反したアニューと戦っていた。奪還を諦めないロックオンは離脱を計るガッデスに追いすがり、必死にアニューを説得する。しかし、それが功を奏しかけた瞬間、リボンズが脳量子波によるハッキングでアニューを操り、ケルディムを撃墜にかかる。それを防いだのは、後方からダブルオーが放った一射。量子の世界での邂逅の後、我に返ったロックオンはガッデスのコクピットを引き抜き、アニューを連れて一時離脱。オーライザーから聞こえる沙慈の賞賛に、刹那は一言、こう答える。「狙撃のコツは、あの男に教えてもらった」と。ロックオンとアニュー、二人の命を結果的に救ったのは、今はもういないもう一人のロックオンだった。

関連機体

ダブルオーライザー 粒子貯蔵タンク装備型
劇場版でのダブルオーライザーの姿。GNドライヴが粒子貯蔵タンクに置き換えられている。
ダブルオーザンライザー
外伝に登場。ザンユニットを搭載したオーライザーとの合体形態。
0ガンダム
ダブルオーの太陽炉の片割れはこの機体のもの。ダブルオーの左肩部分に搭載している。SRW未登場。
ガンダムエクシア
ダブルオーの太陽炉の片割れはこの機体のもの。ダブルオーの右肩部分に搭載している。
そして、ツインドライヴシステムの同調率が一番高い組み合わせが、エクシアと0ガンダムの太陽炉の組み合わせである(小説版ではデュナメスヴァーチェキュリオスのものでツインドライヴシステムのテストが行われたが上手くいかなかったと語られている)。
ダブルオークアンタ
劇場版におけるダブルオーライザーの後継機。
リボーンズガンダム
もう一つのツインドライヴシステム機。動力こそ擬似GNドライヴであるものの支援機無しで完全同調しており、性能はダブルオーライザーと互角である。
YF-29 デュランダル
全く無関係の機体ではあるが、本機同様の「対話を行うための機体」。

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