マクロス7

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マクロス7
原作 河森正治
監督 アミノテツロー(後のアミノテツロ)
シリーズ構成 富田祐弘
キャラクターデザイン 美樹本晴彦(原案)
桂憲一郎
メカニックデザイン 宮武一貴
河森正治
音楽 なし[1]
制作 ヒーロー
葦プロダクション
放送局 MBS・TBS系
放送期間 1994年10月2日 -
1995年9月24日
話数 全52話(うち未放映3話)
シリーズ マクロスシリーズ
次作 マクロスダイナマイト7
初登場SRW スーパーロボット大戦D
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マクロス7』は、ヒーローおよび葦プロダクション制作のテレビアニメ作品。

概要

マクロスシリーズの一作であり、第1作『超時空要塞マクロス』及び劇場版映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』より35年後の西暦2045年を舞台とした作品[2]。後日談のOVAに『マクロスダイナマイト7』がある。

主人公熱気バサラはバルキリーには乗り込むものの、戦場では戦わずにただ歌を歌うだけというかなり異色の作品に見えるが、本作は第1作で描かれたテーマを突き詰めた作品といえる。

主人公二人に普段の声優とは別の歌パート専門の歌手を配するなど、初代マクロスよりさらに「」を重点に置いた作品であり、劇中歌を集めたCDは当時のオリコンにもランクインするほどの人気であった。

ちなみに当作品の14年後の世界を舞台としている『マクロスF(フロンティア)』の世界[3]でも、バサラ達のバンドFIRE BOMBERは伝説的バンドとして依然高い人気を誇っており、彼らの歌が流れるシーンがある。キャラクター設定でも、トップアイドルのシェリル・ノームがバサラの決め台詞を取り入れていたり、オズマ・リーがFIRE BOMBERの筋金入りのファンとして設定されている。2012年には両作品がクロスした『マクロスFB7 オレノウタヲキケ!』が公開された。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

FIRE BOMBER

熱気バサラ
主人公。ファイヤーボンバーのギター&ヴォーカル。ロボットアニメの主人公なのにまともに戦う描写が全くない珍しいキャラクター。
ミレーヌ・フレア・ジーナス
ヒロイン。ベース&サブヴォーカルを担当。14歳ですでに自立しているが子供っぽい言動も目立つ女の子。
レイ・ラブロック
ファイヤーボンバーのリーダーで、キーボードと編曲を担当。バサラとミレーヌの良き理解者で、バンドの父親的存在。
ビヒーダ・フィーズ
ドラム担当。マイクローン化した純ゼントラーディ人。とても寡黙。

関係者

グババ
普段ミレーヌの髪の中に隠れている「ギャララシ(銀河毛長ネズミ)」という宇宙生物。
北条アキコ
ファイヤーボンバーのプロデューサー。

統合軍関係者

ガムリン木崎
マクロス7船団所属の統合軍精鋭部隊「ダイアモンドフォース」のパイロット。最初は勝手に戦場に出てきて歌うバサラに否定的だが、次第に意気投合していく。
ドッカー
陽気な性格のダイアモンドフォースの一員。調子に乗りやすく、そのことが原因で一時戦線離脱する。戦線離脱後はフィジカが代役を務める。
金竜
スキンヘッドにタトゥーを入れたいかつい顔のダイアモンドフォース隊長。
フィジカ・S・ファルクラム
気弱な性格のダイアモンドフォースの一員。ドッカー戦線離脱後の代役を務める。
マクシミリアン・ジーナス
第37次超長距離移民船団マクロス7船団長にして攻撃宇宙空母バトル7の艦長。第一次星間大戦の英雄である「天才」。ミリアの夫であり、ミレーヌの父親でもある。
エキセドル・フォルモ
バトル7の参謀としてマックスを補佐する純ゼントラーディ人。マイクローン化する者が多い中、「脳の記憶容量が落ちるような気がする」という考えから巨人のままである。
美保美穂
バトル7のブリッジオペレーターにして精神コマンド要員その1。艦長席から見て右側の席に座り、主にバトロイド管制を担当する。
サリー・セイント・フォード
バトル7のブリッジオペレーターにして精神コマンド要員その2。艦長席から見て左側の席に座り、主に艦内管制・情報分析を担当する。
ガジェット・M・千葉
統合軍所属のバトル7軍医にしてサウンドフォースのアドバイザー。リン・ミンメイの熱狂的ファンでそのことがきっかけで歌エネルギーを研究し始める。

民間人

ミリア・ファリーナ・ジーナス
マクロス7船団副艦長にしてシティ7の市長。マックスの妻であり、ミレーヌの母親でもある。かつてのメルトランディ(ゼントラーディ)軍のエースだが、現在は娘に過干渉気味な教育ママ。
花束の少女
ファイヤーボンバー、特に熱気バサラの大ファン。その他の名前等のプロフィールは一切不明。行く先々でバサラに花束を渡そうとしてことごとく失敗する。

プロトデビルンバロータ軍

シビル
ギギル
ガビグラ
ガビル
グラビル
バルゴ
ゾムド
ゴラム
イワーノ・ゲペルニッチ
バロータ兵
バンパイア

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

バルキリー

以下のバルキリーはファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態に変形可能な場合(Dなど)と、ファイター、バトロイドの2形態に変形可能な場合(第3次αなど)がある。

サウンドフォース

VF-19改 ファイアーバルキリー
VF-19改 ファイアーバルキリーSB(サウンドブースター装着形態・変形なし)
VF-11MAXL改
VF-11MAXL改SB(サウンドブースター装着形態・変形なし)
VF-17T改 ナイトメア
VF-17T改 ナイトメアSB(サウンドブースター装着形態・変形なし)

ダイヤモンドフォース

VF-17D ナイトメア
VF-17S ナイトメア

エメラルドフォース

VF-19F エクスカリバー
VF-19S エクスカリバー

その他

VF-1J バルキリー (ミリア用)
初代マクロスのTV版に登場したミリア用VF-1 バルキリーと同一のもの。
VF-22S シュツルムボーゲルII
マックス機とミリア機が登場。
VF-11C
主力量産機。『マクロスプラス』にも登場。
VF-11CFA サンダーボルト(変形なし)

マクロス7船団

バトル7 (空母型)
バトル7 (強攻型)変形する。

他にはシティ7と、シティ7バトル7の結合形態がユニットアイコンのみ登場している。

バロータ軍戦闘機

Fz-109A エルガーゾルン
Fz-109F エルガーゾルン
FBz-99G ザウバーゲラン
Az-130A パンツァーゾルン

バロータ軍戦艦

バロータ軍標準戦列戦艦
バロータ軍大型戦艦
ギギル艦
ゲペルニッチ艦

プロトデビルン

ゲペルニッチ

用語

マクロス7船団
FIRE BOMBER
サウンドフォース
ダイヤモンドフォース
エメラルドフォース
機体のみ登場しSRWでは結成された事はない。
サウンドエナジーシステム
スピリチア
アニマスピリチア
プロトデビルン
本作に登場する謎の敵勢力。その正体は異次元から現れた高位エネルギー生命体が、プロトカルチャーの生体兵器エビルに憑依した存在。7人存在し、人間が持つ精神エネルギー"スピリチア"を収集すべく攻撃を仕掛けてきた。『D』ではペルフェクティオと同質、同格の存在としてその姿を見せる。
バロータ軍
バロータ戦役
惑星ラクス
オペレーション・スターゲイザー
リン・ミンメイ物語

楽曲

オープニングテーマ
「SEVENTH MOON」
作詞:K.INOJO / 作曲・編曲:河内淳貴 / 歌:FIRE BOMBER
マクロスプラス』でも取り入れられたCG作成されたシテイ7から見下ろすシーンは迫力満点である。
アニメソングのカバーアルバム集『新・百歌声爛』において、熱気バサラ役の声優である神奈延年氏が本曲の一部を歌っている。
『D』『第3次α』『第2次Z再世篇』『第3次Z』で採用。
エンディングテーマ
「MY FRIENDS」(第1話~第35話)
作詞:M.MEG、作曲:川野美紀、編曲:河内淳貴 / 歌:FIRE BOMBER
『D』『第3次α』『第2次Z再世篇』『第3次Z』で採用。
「…だけど ベイビー!!」(第36話~第48話)
作詞:チエ・カジウラ / 作曲・編曲:大田要 / 歌作詞:チエ・カジウラ
挿入歌
「PLANET DANCE」
『D』『第3次α』『第2次Z再世篇』『第3次Z』で採用。
「突撃ラブハート」
最終話のみの、アコースティック・バージョンがある。
『D』『第3次α』『第2次Z再世篇』『第3次Z』で採用。
「HOLY LONELY RIGHT」
『D』『第3次α』で採用。
「POWER TO THE DREAM」
『D』『第3次α』『第3次Z天獄篇』で採用。
「TRY AGAIN」
『D』『第3次α』『第2次Z再世篇』『第3次Z』で採用。
「私の彼はパイロット」
第11話にてミレーヌがカバーしている。
「バルキリーで誘って」
ジャミング・バーズの持ち歌として登場。本来は『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-(SRW未参戦)』での挿入歌。

登場作と扱われ方

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初代『マクロス』勢と共演。時系列の矛盾を回避するために、マックスとミリアが参加した移民船団の周囲のみ時間の流れが速く進んだ、という設定になっている。αシリーズには本作のみの参戦である割に、αシリーズ全体の根幹を成すポジションを与えられており、かなり優遇されている。『D』ではかなり強力だった歌システムについては、能力上昇が一面ごとに一回しか受け付けなくなるなどの緩和が行われたものの、彼らを起点とすることで無限行動コンボが可能であり、バランスブレイカーぶりは相変わらずである。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
後日談である『マクロスダイナマイト7』と共に参戦。主人公バサラと主役機「VF-19改」は本作名義である。『第3次α』では初代マクロスと共演したが、本作では『マクロスF』との、さらには超時空シリーズの『超時空世紀オーガス』との初共演となる。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
引き続きいるだけ参戦。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
引き続きいるだけ参戦だが、序盤の分岐ルートにおいてNPCでのマックスゲペルニッチ達の登場、惑星ラクスに酷似した惑星ネオ・ラクスの発見等、少なからず原作の要素が強くなっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
初参戦作品で、シナリオ的には原作がほぼ忠実に再現されている。「システムを有効に活かしたかった」という寺田Pの肝入り作品でもあり、主役のサウンドフォースは従来のユニットとは全く異なる運用方法(簡潔に言えば、歌によるドーピング効果)となっている。
しかも歌によるドーピングの能力上限は999までとなっているため、時間をかければ恐ろしく味方を強く出来てしまう(そこまでせずとも、回避を100も上げれば大概の敵の攻撃は当たらない)。強いて上げれば歌エネルギーの回復方法が毎ターン回復の5しか無いことがネックだが、それでもバランスブレイカーという側面が強い。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
期間限定参戦。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 スピーカーポッド 第3次α
第2話 スピリチアレベル
第3話 ファイアースクランブル
第4話 バンパイアソルジャー
第5話 スピリットギャル
第6話 ファーストコンタクト
第7話 サマーアクシデント
第8話 バージンボンバー
第9話 エンジェルナイト
第10話 ディープバラード
第11話 ミンメイビデオ
第12話 スピリチアファーム
第13話 フォールドアウト
第14話 戦う女市長ミリア
第15話 乙女のジェラシー
第16話 戦場のオルゴール
第17話 プリティデビル
第18話 おちていく小悪魔
第19話 命がけのデート
第20話 レディースの誘惑
第21話 あぶないKISS
第22話 熱き炎の男たち
第23話 サウンドフォース
第24話 メリーゴーランド
第25話 深夜のデュエット
第26話 惑星ラクスの死闘
第27話 七色の歌エナジー
第28話 サウンド新兵器
第29話 パパ、ママ愛再び
第30話 三角関係の公式
第31話 熱愛スキャンダル
第32話 ジャミングバーズ
第33話 裏切りと少女の涙
第34話 ギギルが歌った日
第35話 ふたりだけの夜
第36話 男たちの熱歌 ED変更
第37話 宇宙遺跡のナゾ?
第38話 禁断惑星のシビル
第39話 帰ってきたバサラ
第40話 星を越える想い
第41話 ミレーヌ大好き!
第42話 決死の捕獲大作戦
第43話 それぞれの別れ
第44話 悪夢の突入作戦
第45話 野望の第4惑星
第46話 ガムリンの反乱
第47話 バサラ死す 第3次α
第48話 ミレーヌ涙の熱唱 第3次α
第49話 銀河に響く歌声 ED変更 第3次α
第50話 オンステージ TV未放映
エピソード
第51話 どっちが好きなの?
第52話 最強女の艦隊

商品情報

余談

  • 監督であるアミノテツロー氏は1993年の劇場版SDガンダムにおいて、戦場で歌って戦いを止めさせようとするロックバンド「ペナルティキックオールディーズ」を活躍させている。作品自体はコメディ色の強いものであったが、どんな状況でも演奏を止めない姿はある意味バサラの原型と言えるかも知れない。

脚注

  1. 「歌」を前面に推しだした演出方針の一環として、本作では劇伴音楽が設けられていない。
  2. エキセドル・フォルモの外見や劇中劇「リン・ミンメイ物語」の内容から劇場版の要素が濃い。
  3. ちなみに2008年製作なので現実の世界でも14年経過している。