「ミハル・ラトキエ」の版間の差分
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一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では[[一年戦争]]終戦後に[[セイラ・マス|セイラ]]がラトキエ兄妹を保護し、孤児院に入れる手続きを進めようとしたが、「姉が帰ってくるのを待つ」という二人の意思を汲んでベルファストでミハルと過ごした住居でセイラの援助を受けつつ生活しているというまだ救いのある結末を迎えている。なお、この件を聞いたカイは人目も憚らず号泣した。 | 一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では[[一年戦争]]終戦後に[[セイラ・マス|セイラ]]がラトキエ兄妹を保護し、孤児院に入れる手続きを進めようとしたが、「姉が帰ってくるのを待つ」という二人の意思を汲んでベルファストでミハルと過ごした住居でセイラの援助を受けつつ生活しているというまだ救いのある結末を迎えている。なお、この件を聞いたカイは人目も憚らず号泣した。 | ||
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2016年3月19日 (土) 14:43時点における版
ミハル・ラトキエ(Miharu Ratokie)
ベルファスト基地の近くに住む民間人の少女。弟のジルと妹のミリーを養うためにジオン軍の現地スパイとなり、ホワイトベースに潜入して情報を漏らす。しかし、カイ・シデンとの出会いや、弟妹と年齢が変わらないカツ、レツ、キッカがジオンの攻撃を受けたホワイトベースの消火活動を手伝う姿を見て、衝撃を受ける。その罪滅ぼしとして、カイとともにガンペリー(SRW未登場)に乗ってジオン軍と戦うが、ミサイルを手動で発射したときに発射の勢いによる爆風に巻き込まれて吹き飛ばされ、大西洋に落ちる。
カイにとってはターニングポイントとなる人物で、それまでは軍人として馴染めず、一度はベルファストで艦を降りようとしたカイであったが、彼女の死を受けてジオン軍と戦うことを決意する。
フォウの過去を描いた小説『機動戦士Ζガンダム フォウ・ストーリー そして、戦士に…』ではミハルの死後、ミリーは誘拐されて行方不明となり、ジルはムラサメ研究所に拾われてフォウと共に強化人間の被験者となるが、実験中に死亡するという暗い展開となっている。
一方、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では一年戦争終戦後にセイラがラトキエ兄妹を保護し、孤児院に入れる手続きを進めようとしたが、「姉が帰ってくるのを待つ」という二人の意思を汲んでベルファストでミハルと過ごした住居でセイラの援助を受けつつ生活しているというまだ救いのある結末を迎えている。なお、この件を聞いたカイは人目も憚らず号泣した。
富野監督とキャラクターデザインの安彦氏にとって、ミハルは思い入れの深いキャラクターであったようである。詳細は余談の欄を参照。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 原作と同じ役回りだが、死亡しない。
単独作品
- スーパーロボット大戦XO
- 『GC』にはなかった追加サブシナリオで登場する。
- なお、この話は他作品のキャラクターとのクロスオーバーを混ぜた巧みなシナリオや絶妙な演出が功を成し、原作以上にクオリティの高いドラマティックなストーリーとなっている。ガンペリーではなくホワイトベースの機銃で応戦して窮地を救うが、ザク・マシンガンの直撃を受けて死亡する。
関連作品
人間関係
- カイ・シデン
- ホワイトベースを一時降りた際、ミハルと出会う。カイは彼女がジオン軍のスパイではないかと、薄々察していた。
- また、ミハルに対しては淡い想いを抱いていたようであり、彼女の死はカイにとってジオン軍と戦う理由にもなった。
- ジル・ラトキエ
- 弟。SRW未登場。
- ミリー・ラトキエ
- 妹。SRW未登場。
- コノリー
- ジオン軍マッドアングラー隊の一員で、ミハルとの連絡役。彼女にホワイトベースへの潜入任務を伝えた。
- コズン・グラハム
- 原作では関わりが無いが、『XO』では、脱出に成功した彼のザクとの交戦の末殺害されることに。
他作品との人間関係
- コズモレンジャーJ9(木戸丈太郎、スティーブン・ボウィー、マチコ・ヴァレンシア、アイザック・ゴドノフ)
- 『XO』において、連邦軍の制服を着て補充兵になりすまし、ベルファスト基地に寄航しているホワイトベースに忍び込もうとしたところを彼らに見つかってしまう。
- 真っ先に彼らに怪しまれるが、本当はすぐにジオンのスパイだと見抜かれていた。
名台詞
- 「兵隊さん、なんか買ってくれない?」
- 第26話より初登場時の台詞。ベルファストの物売りとしてカイに近付くが、何も買ってもらえなかった。
- しかし、これが縁でホワイトベースを一時退去したカイを自宅に泊めて、彼からホワイトベースの居場所を聞き出せた。
- 「わかったわ、やるよ。弟達を食べさせなくちゃなんないからね」
- 第27話より。コノリーからホワイトベースへの潜入任務を伝えられて。ミハルがスパイ任務に従事していたのは、何よりも弟と妹を養うためであった。
- 「この仕事が終わったら戦争の無い所に行こうな、三人で」
- 仕事によって長く家を出ることを弟と妹に伝えた後に。ミハルは今回のスパイ任務を最後の仕事と考えていた。
- 戦争に巻き込まれる民間人の悲哀を感じさせる、そして、後の展開を思うと胸が詰まる台詞である。
- 「思い出させちゃったかねぇ…」
- スパイとして出発する前に弟と妹を抱きしめた際、「母ちゃんの匂いがする」と言われて。
- 「私、あんたについて行きたかったんだよ。それでこの船に乗ったんだけど」
「嘘じゃないさ。は、半分は嘘じゃない」 - 第28話より。ホワイトベースに潜入していたことがカイにバレて。ミハルはカイに対して、少なからぬ好意を抱いていたようである。
- 一方、カイはミハルの素性には既に気付いていたが、ホワイトベースのクルー達には黙っていた。
- 「あんな子供達がいるの!? この船に」
- 潜入したホワイトベース艦内にカツ、レツ、キッカといった年端もいかない子供達がいることを目撃して衝撃を受ける。
- ミハルは自身の弟と妹と年齢の違わない子供達がいるホワイトベースの居場所をジオン軍に知らせたことを悔やみ、その罪滅ぼしにホワイトベースを守るために戦わせてほしいと願い出るのであった。
- 「アハハハ、カイ、向こうから来てくれたよぉ!!」
- ガンペリーのミサイルを発射しようとした時の台詞。だが次の瞬間、ミハルは大西洋へと投げ出されてしまった……。
- 「あんたと会えて良かったと思うよ」
「ジルとミリーかい? ははは、あの子達なら大丈夫さ。私達よりずっとうまくやっていけるって」
「いつまでもこんな世の中じゃないんだろ? ね、カイ」 - ミハルの死亡後、カイの回想における彼女の台詞。戦争に翻弄された少女・ミハルの死はカイの心に深く残り、彼女のような境遇の人間を増やさないためにも戦うと誓うのであった。
余談
- 番組企画段階では、ザビ家の末子(ガルマ・ザビの妹)として「ミハル・ザビ」という17歳の女性が存在したが、本編設定では削られた。彼女の名前が、それを元にしたのかは不明。
- なお、同じく没設定となったサスロ・ザビと違って、2014年現在もフォローなどはされていない。
- スタッフの一人である板野一郎氏によれば、ミハルが死亡した話である第28話「大西洋、血に染めて」の絵コンテを切り終わった富野喜幸(現:富野由悠季)監督がキャラクターデザインを担当した安彦良和氏に見せたところ、二人して男泣きしたというエピソードがある。
- そんな両名を見た板野氏はあきれたが、板野氏もまた絵コンテを読んでみたら涙があふれて止まらなかったという。
- ゲーム『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』のオリジナルモードでカイを総大将にしてクリアするとカイと結婚し、彼と共に町工場を経営して弟妹揃って仲良く暮らすというエンディングとなっている。
資料リンク
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