「リアルロボット戦線」の版間の差分
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:第1の[[月]]「フシコ」には異世界の映像を投影されており、その映像からブランチを生み出す施設。旧ウルス文明の遺産。デュプリケーターによって呼び出し先が違う。一定容量しか呼び出していられないため、保有するデュプリケーターの量が戦力増強に直結する。実は「フシコ」にマザーデュプリケーターが存在する。 | :第1の[[月]]「フシコ」には異世界の映像を投影されており、その映像からブランチを生み出す施設。旧ウルス文明の遺産。デュプリケーターによって呼び出し先が違う。一定容量しか呼び出していられないため、保有するデュプリケーターの量が戦力増強に直結する。実は「フシコ」にマザーデュプリケーターが存在する。 | ||
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− | : | + | :デュプリケーターから生み出されたロボットや人。エネルギーが続く限り、複写によりロボットや人を複製することが可能。死亡すると消滅して死体は残らない(ロボットは消えない)。既に存在している人物のデュプリケートは不可能。死んで消えれば再デュプリケート可能になる。 |
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:ブランチにはランクがあり、ランクが上がるごとにエネルギーを大量に消耗する。 | :ブランチにはランクがあり、ランクが上がるごとにエネルギーを大量に消耗する。 | ||
− | : | + | :ブランチにも生殖能力がある。ウルスの住人とで人を増やすことが可能であるが、ブランチで生み出された人や、それを慕う人々は追害される。そのような扱いから、過去に何度もブランチによる反乱が発生しており、その主導者が主に[[シャア・アズナブル]]だったせいか、シャアのブランチを生み出す事は禁じられている。 |
:動植物なども呼び出せるが戦争が続いているため、そのようなことにエネルギーを割くものはいない(ウルスでは動物が滅びかかっていて、犬や猫すら動物園で見るもので個人はペットにできない天然記念物になっているにも関わらずである)。 | :動植物なども呼び出せるが戦争が続いているため、そのようなことにエネルギーを割くものはいない(ウルスでは動物が滅びかかっていて、犬や猫すら動物園で見るもので個人はペットにできない天然記念物になっているにも関わらずである)。 | ||
2016年6月17日 (金) 07:57時点における版
- 発売日:1999年8月12日
- 機種:プレイステーション
- 開発:ウインキーソフト、プロソフト
- 発売:バンプレスト
- 定価:6,800円
概要
バンプレストが発売したスーパーロボット大戦シリーズの流れを組むシミュレーションRPG。キャラクターデザインは河野さち子氏、開発はウインキーソフト。
スーパーファミコンで発売された『バトルロボット烈伝』とストーリーや世界観を引き継いでいる部分があるが、両者は一種のパラレルワールドとして扱われており、前編続編の関係ではない。
ストーリーも主人公の行動一つで、様々に模様替えするのでその点における評価は本家スパロボ以上との声もある。
問題はゲームとしての完成度で、読み込み速度が極端に遅いこと。『新スーパーロボット大戦』より戦闘画面へ切り替わる速度が遅く、アニメーションも乏しい面が挙げられる。当然ながら売り上げは伸びずに空振りに終わった作品である。
参戦作品
- 機動戦士ガンダム
- ザクレロは機動戦士ガンダム戦場写真集のデザインが元になっている
- 戦闘メカ ザブングル
- 聖戦士ダンバイン
- 重戦機エルガイム
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- グレミー・トトなどの一部キャラや機体のみ登場。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー
- また隠しキャラとしてR-1とリュウセイ・ダテが登場。
『バトルロボット烈伝』と同じく、バンプレストオリジナルを除いた参戦作品が『0083』を除き全て富野作品、それも創通エージェンシー・サンライズの製作のもの、に限られているのが特徴。かつ『烈伝』に参戦していた『無敵鋼人ダイターン3』と『無敵超人ザンボット3』が未参戦なため、『リアルロボット戦線』のタイトル通り「リアルロボットものと呼ばれがちな作品」に参戦作品が絞られている。
なお一部の版権キャラの顔グラフィックは『スーパーロボット大戦F』から流用されている。
ゲームシステム
『バトルロボット烈伝』はスパロボとは異なるシステムが模索されていたが、本作はロボットが全てリアルサイズで描かれている以外はほぼSRWのゲームシステムと同じ。マスの形状もヘクスでなくスクエアに戻された。マップ画面はクォータビューである。
通常のSRWにはない独自の点としては向きの概念があり、側面や背面を取ることで攻撃の命中率を高めることができる(ロボットがリアルサイズでマップ画面がクォータビューとなっている事も併せて、LOEの系譜と言える)。また、盾の種類が細分化されており、その種類と向きによってシールド防御できる確率が変わる(成功時は1/10と大幅にダメージを抑えられる)。なお、特殊技能の概念は存在しない。
改造は同型機体にも連動して適用される(例えばムジカの機体を改造すれば、色が違う同型の味方機も強化される)。強化パーツは「アイテム」という名で登場しており、各機体カテゴリごとに専用のアイテムも存在する(オリジナルには存在しないのでこの一点で劣る)。
精神コマンドには「誘惑」「神速」「捨て身」といった独自のものも設定され、このうち「捨て身」はやや仕様変更されて本家本元にも採用された。
世界観
「ウルス」と呼ばれる世界がある。
ひとつの惑星に端を発するその世界は、かつて高度な科学力を有した前文明の遺産、「デュプリケーター」により支えられていた。
デュプリケーターとは、ウルスに存在する3つの月のひとつ、「フシコ」に映し出される異世界の映像を実体化させる装置であり、その原理は今もって解明されていない。
だが、デュプリケーターによってもたらされる人的資源および技術は、ウルスの民に独自の文明を発展させる事を妨げ、必然的にその異世界の影響を色濃く受けたものへと変貌させてしまった。特に軍事面の突出には目を見張るものがあり、それは人の”力による欲望の具現化”という手段の普遍性を現していたのかもしれない。
最初のデュプリケ―ターが発見され、300年の歳月が流れた。……にも関わらず、ウルスでは幾度目かも知れぬ戦乱が勃発していた。
東の大国「アズロニア立憲王国」が、西の大国「ノーザンブライト共和国」に対して戦線を布告したのだ。当初は国力で勝るノーザンブライトが有利と見られていたが、アズロニア領において新たなデュプリケーターが発見されるや、戦況は膠着状態にもつれこんだ。
その戦乱のさなか、ノーザンブライトの辺境地域において新たなデュプリケーターが発見された。ノーザンブライト司令本部は直ちに調査隊の派遣を決定。その任に就いた部隊に「ムジカ・ファーエデン」という少女がいた事で、ウルスは新たな一歩を踏み出す可能性を得たのかもしれない。
用語
- ウルス
- リアルロボット戦線における惑星。「アズロニア」と「ノーザンライト」の二国間戦争を繰り広げている。
- デュプリケーター
- 第1の月「フシコ」には異世界の映像を投影されており、その映像からブランチを生み出す施設。旧ウルス文明の遺産。デュプリケーターによって呼び出し先が違う。一定容量しか呼び出していられないため、保有するデュプリケーターの量が戦力増強に直結する。実は「フシコ」にマザーデュプリケーターが存在する。
- ブランチ
- デュプリケーターから生み出されたロボットや人。エネルギーが続く限り、複写によりロボットや人を複製することが可能。死亡すると消滅して死体は残らない(ロボットは消えない)。既に存在している人物のデュプリケートは不可能。死んで消えれば再デュプリケート可能になる。
- ブランチにはランクがあり、ランクが上がるごとにエネルギーを大量に消耗する。
- ブランチにも生殖能力がある。ウルスの住人とで人を増やすことが可能であるが、ブランチで生み出された人や、それを慕う人々は追害される。そのような扱いから、過去に何度もブランチによる反乱が発生しており、その主導者が主にシャア・アズナブルだったせいか、シャアのブランチを生み出す事は禁じられている。
- 動植物なども呼び出せるが戦争が続いているため、そのようなことにエネルギーを割くものはいない(ウルスでは動物が滅びかかっていて、犬や猫すら動物園で見るもので個人はペットにできない天然記念物になっているにも関わらずである)。
登場人物
ノーザンブライト共和国
- ムジカ・ファーエデン
- 主人公。性別は女。シミュレーションの実技訓練で失敗を繰り返し、実戦経験にも乏しい新兵であったが、経験を積むことでリアルロボット軍団の指揮官としての才覚を見せる。
- グレン・ドーキンス
- 性別は男。ムジカとは同期生。幼き頃にブランチによるテロで両親を失い、ブランチを憎んでいるが、ムジカにそれを諌められている。
- エリヤ・バリアード
- 性別は男、年齢19歳、身長176cm、体重65kg。リアルロボット軍団の旗艦「シルバラード」の艦長を務める。ムジカとは気軽に話せる人物。性格は気弱で、本当に艦長かと誤解される。趣味はプラモデル、カレージキット、美少女フィギュアの製作で、自室に飾っている。同じ趣味のリュウセイとは意気投合できそうだが、残念ながらそういう描写はない。その製作技術で、メカニックは得意。
- ラズロ・ファーエデン
- ムジカの父親。ラズロの父親はシャアであり、ブランチとウルス人のハーフ。参謀長。
- ウォロン・メロウズ
- ムジカやグレンの先輩。レギの兄。ラズロに賛同して解放軍に加わる。
- レギ・メロウズ
- ウォロンの妹。階級は三佐。ムジカにとっては姉貴分。
- ワイズ・エンジュ
- 司令。レギの婚約者。ラズロルートではレギが重体になるとムジカへの復讐に燃えて、レギのクァイア・ファイターで自らの手でムジカを殺そうと半狂乱になって付け狙う。
- ジック・ボルドル
- 司令。
- ロシュ・ラビンスク
- 司令。
- マロウ・デクリード
- 司令。
- ドク・ディンティス
- メカニック。
- シャクシャ・コッシャー
- 三佐。
- ジョージー・ジョージ
- 代々続く由緒ある家柄の血統書付きの箱入り娘で、性格やしゃべりかたは典型的なお嬢様。女性だけのエリート部隊バルハラ隊戦艦、宇宙巡洋艦バルキリー所属の副官。
アズロニア立憲王国
- ラルフ・クオルド
- 性別は男。「アズロニアの青い剣」の異名を持つエースパイロット。ブランチ達を駒として扱い、捨て駒にする。
旧ウルス
- エレドライル・エルフィン
- 旧ウルス人であり、本能の赴くままに第1の月”フシコ”に存在しているマザーデュプリケータ―(MD)を見守る少女。
- チャシキ・ポンツラグル
- 旧ウルス人であり、マザーデュプリケーター(MD)の番人。自然の摂理を重んじ、凪の湖のような穏やかで物静かな性格をしている。
- MD(マザーデュプリケーター)
- 人工知能があり会話可能。
ブランチ
- シャア・アズナブル
- 過去3度ともデュプリケートされたシャアはやがて反乱を起こしため、S級ブランチだがデュプリケートが禁止されている。その中には、ウルス人と子をなしたシャアもあり、ムジカは孫にあたる。ムジカがひょんなことから呼び出してしまい味方になっても、そのため自軍から刺客が配属されたりする。ラズロルートではコロニーをブランチのための新天地にしようとしており、裏からレジスタンスを支援した。シャアルートでは、ナイチンゲールに搭乗、ブランチ解放のためには一度ウルス人に粛清を与えねばならないと考えてシロッコと手を組み、ムジカはシャアの誘いを断わったものの敵対してしまったことに深いショックを受ける。
- マウアー・ファラオ
- かつてのマウアーの中には、ラルフ・クオルドと恋仲になった者が居た。
- ニー・ギブン
- ラズロルートでラズロに反旗を掲げるブランチのレジスタンスのリーダー。ラズロに対抗する象徴として、ムジカに新リーダーを頼む。
- リュウセイ・ダテ
- ラズロルートでムジカが特定のマスに入るとR-1とともに仲間になる隠しキャラ。デュプリケーターの事故により本来デュプリケートされないはずの世界からやってきた。隠しキャラであるため、同じ趣味のエリヤ・バリアードと絡むことはない。また、スーパーロボットが一つたりともいない事を猛烈に悔しがる一面も。ちなみにSMAPに乗り換え可能であり、またムジカたちもR-1に乗り換えできる。
登場オリジナル機体
SMAP(エスマップ)
Super Maneuver Armed Puppet。SMAPの操縦方法は脳波コントロールだが、この系統のパイロットはモビルスーツ(ニュータイプ専用を除く)も操縦可能。
- クァイア・デモニック
- 緑色の機体。シャアに憧れるムジカ・ファーエデンは自分の機体を赤く塗装している。
- クァイア・エヴォリューション
- ルートにより、クァイア・デモニックをナイチンゲールのパーツで強化したものか、別に建造されたデモニックの上位機かに分かれる。
- クァイア・ブースト
- クァイア・ハイブースト
- クァイア・ファイター
- クァイア・キャノン
- クァイア・アームド
- カリオン・グラナータ
- 発掘して解析中のジャガーノートを参考にして開発された。
- カリオン・インフィニート
- ルートにより、カリオン・グラナータをクィン・マンサのパーツで強化したものか、別に建造されたグラナータの上位機かに分かれる。
旧ウルス
- ジャガーノート
- ウィンジュエル
- エレドライル・エルフィンの機体。
- シカンナシン
- チャシキ・ポンツラグルの機体。
- MD(マザーデュプリケーター)
- 防衛機能がある。
- デュプリケーター
- 本作ではユニット扱い。
艦船
- シルバラード
その他
- 制御装置
- 第3の月「タンデ」を落下させるための装置。
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