「2回行動」の版間の差分

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== 2回行動 ==
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'''2回行動'''は、特殊ステータスおよび[[特殊技能]](特殊スキル)のひとつ。
行動終了と判定される行動を行った後、もう一度行動することができる技能、或いは特殊ステータスを示す。
 
  
初出は『[[第3次]]』で前作『[[第2次]]』の「[[再攻撃]]」を発展させたものである。リアル系ユニットの搭乗者ほど可能になるのが速く、逆にスーパー系ユニットの搭乗者は早くてもクリア直前までは不可能となっている。
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== 概要 ==
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行動終了と判定される行動が2回可能になる。メインパイロットのほぼ全員に習得[[レベル#パイロットのレベル|レベル]]が設定されている<ref>通常のプレイでは到達不可能なレベルに設定されている、Lv99でも不可能、といったパイロットが存在する作品もある。</ref>特殊ステータスと、一部のパイロットのみが習得可能な[[特殊技能]](スキル)の二種類が存在する。SFC版『[[第3次スーパーロボット大戦]]』が初出。
  
2回連続で移動や攻撃を行うことができ、本来なら移動後に使用できない武器でも1回目の行動で移動し、2回目の行動で可能となる。特にP属性のない[[マップ兵器]]所持ユニットは、非常に大きな恩恵を受けられる。
+
単純に行動回数が増えるため習得の有無が与える影響は非常に大きく、特に[[武器属性#属性|P属性]]ではない強力な武器([[マップ兵器]]や長射程武器など)を持つ機体は、位置取りと攻撃を同ターンで行えるようになるので使い勝手が大幅に向上する。ただし、敵も同じ恩恵を得られるため、少しの油断が命取りになることも。
  
[[α外伝]]』以降の作品では一部の例外を除き採用されなくなっており、現在は[[NPC]]専用の[[特殊技能]]等として存続しているのみである。
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なお、[[サブパイロット]]もメインパイロットと同様に行動回数を消費するため、メインが「2回行動」可能、サブが「2回行動」不可能の状態<ref>分離→サブ側のみ行動→合体で「2回行動」可能のサブパイロットのみが先に1回行動した場合も含む。</ref>のユニットが1回行動した後にサブがメインへと変化する[[分離]][[変形]]<ref>前者はスーパーガンダム、後者はゲッター系が主な該当ユニット。</ref>を行った場合は、行動終了後の状態でユニットが登場する<ref>コン・バトラーVなど複数人のサブパイロットがそれぞれメインパイロットに変化する分離では、'''「2回行動」不可能状態だったサブがメインとなる機体のみ'''が行動終了後の状態で登場する。</ref>。
  
== レベル制 ==
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特殊ステータスとしては『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』や『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』から導入された「[[援護]]」と入れ替わりで廃止されており、以降の作品では基本的に敵や[[NPC]]専用の特殊技能(スキル)となっているが、特定の手段を用いれば自軍側も同等の効果を発揮することが可能となっている。詳しくは後述の[[#同じ効果を得る方法]]、[[#類似した要素]]を参照。
『第2次』を除く[[旧シリーズ]]、『新』、『64』、『COMPACT』、『α』、『魔装機神』での仕様。
 
  
敵味方問わずパイロットのレベルが一定以上になると、無制限に2回行動が可能になる。作品によっては[[直感]]値が一定以上という説明をされることがあるが、当時はステータスを上げる方法がレベルアップ以外に無かったため、突き詰めれば一定レベル以上と置き換えられる。レベルが上がったのがプレイヤーフェイズであれば2回目の行動が即座に可能。何回行動が残っているかどうかは、ユニットの色の他、ステータス画面のWマークが点灯していることで判断できる。個人差によるが、歴代でもかなり制約が小さい。
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== レベル解放制 ==
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SFC版『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』から『[[スーパーロボット大戦α|α]]』までの作品のほぼ全てに導入されている仕様。[[能力#パイロット能力|パイロット能力]]の「[[直感 (能力)|直感]]」や「[[反応]]」が一定以上の値に到達、あるいは固有に設定された特定のパイロットレベルに到達するとステータス画面の「Wマーク」が点灯し、「2回行動」が可能となる<ref>PPで条件を達成した場合はそのまま2回目の行動に移ることが可能。</ref>。なお、「直感」や「反応」は基本的にレベルアップでしか上昇しないため、前者と後者で違いは殆ど無い<ref>『F完結編』のドモンなど、一部例外はある。</ref>。
  
取得しているかどうかが強さに直結するため、早く覚えるパイロットが非常に有利な仕様となっている。到達レベルにさえなれば、毎ターン活用できるため、単純な進行速度はもちろん、P属性の無い[[マップ兵器]]も気軽に使えるようになり、ゲームがスピーディーになる。逆に言えば、'''雑魚も含めた全ての敵もレベルさえ高ければ2回行動してくる'''ため、後半のエネミーフェイズの危険度も非常に高い。
+
作品によって違いはあるが、中盤あたりから[[リアルロボット|リアル系]]を中心に可能になるパイロットが敵味方共に登場し始め、終盤には[[登場人物一般兵|一般兵]]も含めた多くのパイロットが可能となる一方で、[[スーパーロボット|スーパー系]]は最終盤でも可能になるのは難しい、といった設定になっていることが多い。
  
習得レベルはリアル系が早く、スーパー系が遅い傾向にあった。『F』、『F完結編』、『COMPACT』では[[ニュータイプ]]及び[[強化人間]]以外のパイロットの2回行動可能レベルが軒並み高く、普通にゲームを進めていては2回行動できないパイロットも少なくなった。『α』では、マクロス系の[[バルキリー]]パイロット勢が2回行動可能レベルが低く、それまで2回行動可能になるのが早かったニュータイプ勢は遅くなり60レベル前後で可能となった。
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;扱われ方に特徴がある作品
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;[[スーパーロボット大戦F]] / [[スーパーロボット大戦F完結編]]
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:『F完結編』は「反応」の成長速度が『F』より遅い設定に変更されているため、『F完結編』にデータを引き継いだ際に「反応」が低下し、2回行動解禁前の状態に戻されるという現象が発生する事もある。
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:あまり知られていないが、2回行動が可能なレベルに到達していても、機体の[[限界反応]]が200未満であれば2回行動ができない。とは言え限界反応が200未満の機体は[[ボール]]しかいないため、通常プレイではまず気付く事はない。ちなみにこの仕様は下記の『CB』も同様である。
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;[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|CB版第2次スーパーロボット大戦]]
 +
:敵のレベルが最後まで低く設定されているため、通常のプレイでは敵味方全員が2回行動可能レベルに到達しない。
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;[[スーパーロボット大戦64]]
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:『[[スーパーロボット大戦リンクバトラー|リンクバトラー]]』と連動すれば序盤から味方のレベルを大幅に上げられる事と、味方の平均レベルに連動して敵のレベルも上昇する仕様のため、敵味方共に序盤から2回行動が可能になる場合がある。
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;[[スーパーロボット大戦α]]
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:2回行動可能レベルに到達する敵パイロットが僅か5人しかおらず、大半はLv99という実質的に2回行動が不可能な値に設定されている。味方側の2回行動可能レベルもかなり後半になるよう調整されており、2回行動が猛威を振っていた『F完結編』の反省が伺える。
  
== [[特殊技能]](特殊スキル) ==
+
== 特殊技能(特殊スキル) ==
毎ターン無制限で2回行動が可能。原則的にこの技能を所持しているパイロットは敵パイロットか[[NPC]]となっている。
+
無条件で「2回行動」が可能となる[[特殊技能]](スキル)。原則的に敵および[[NPC]]専用となっており、他の特殊技能と同様にパイロットに設定された必要レベルに到達すると習得する<ref>多くは初登場の時点で習得済み(Lv1で習得など)になる設定となっている。</ref>。
 +
 
 +
なお、戦闘時には[[エースボーナス]]等で使用される「[[覚醒]]」の効果が加わることで、'''実質「[[3回行動]]」'''に強化される場合もある。
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 +
[[スーパーロボット大戦30|30]]』は味方の平均レベルに連動して敵のレベルも上昇する仕様のため、前半から習得済みの場合もある。
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 +
ちなみに、技能としての2回行動はルーチンに作用する仕様のため、何らかの手段で2回行動所持ユニットをプレイヤーフェイズで操作できるようにしても効果はない。
  
 
=== 主な所持パイロット ===
 
=== 主な所持パイロット ===
 
==== 版権作品 ====
 
==== 版権作品 ====
 
;[[飛影]]
 
;[[飛影]]
:NPC時のみで所持。
+
:[[NPC]]が所持する例の一人。いわゆる「経験値泥棒」として猛威を振るう。
;[[ダミープラグ]]
+
;[[ダミープラグ]] / [[EVA初号機 (暴走)]]
:[[EVA初号機]]の暴走時に登場。特殊技能としてはMXで所持。
+
:[[EVA初号機]]の暴走時に登場。ほぼ全ての作品で所持。
 +
;[[ラゴウ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|PORTABLE]])』で所持。ちなみに、『[[GEAR戦士電童]]』の[[ラストボス|ラスボス]]である[[ガルファ皇帝]]は持ってない。
 
;[[頭翅]]、[[音翅]]、[[両翅]]、[[双翅]]、[[シリウス・ド・アリシア|詩翅]](敵時のみ)
 
;[[頭翅]]、[[音翅]]、[[両翅]]、[[双翅]]、[[シリウス・ド・アリシア|詩翅]](敵時のみ)
:『Z』の[[堕天翅族]]系のネームドキャラは全員2回行動を持つ。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』の[[堕天翅族]]系のネームドキャラは全員所持。
 
;[[XAN-斬-]]
 
;[[XAN-斬-]]
:『[[ZSPD]]』実質のラスボス。2回行動に加え、毎ターン覚醒がかかる為、事実上シリーズ初の「[[3回行動]]」となる。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク|ZSPD]]』の実質的なラスボス。
;[[ミケーネ神]]
+
:なお、実際の戦闘では[[オーバースキル]]の効果で毎ターン「[[覚醒]]」を使用するため、事実上シリーズ初の「[[3回行動]]」となる。
:雑魚扱いで大量に出てくるのに全員が持っていると言うα以前のシリーズに回帰したかの如き悪夢のような状況となる。
+
;[[ゲイナー・サンガ]]、[[サラ・コダマ]]
;[[勇者ガラダブラ]]
+
:『[[スーパーロボット大戦K|K]]』で洗脳時に所持。執拗に邪魔してくるが、撃破するとゲームオーバーなので無視するしかない。
:上記のミケーネ神が持っているので当然所持。
+
;[[ムーンWILL]]、[[ズール皇帝]]
;[[トワノ・ミカゲ]]、[[宇宙魔王]]、[[ハーデス神]]、[[シャア・アズナブル]]、[[フル・フロンタル]]、[[アンチスパイラル]]
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』で所持。
:『[[第3次Z時獄篇]]』の終盤に出てくる版権原作ラスボスクラス勢は全員所持している。IFルートだとミカゲとハーデス神(と大量のミケーネ神)が同時に出てくるステージがあるので、非常に厄介。
+
:ズール皇帝は『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』でも所持。
;[[尸空]]
+
;[[ロージェノム]]
:[[第3次Z時獄篇]]』エピローグのボス。ステージ自体がおまけのようなものなので、あまり強くはない。彼の本領発揮は天獄篇を待たれる。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』で所持。
 +
;[[リボンズ・アルマーク]]、[[グレイス・オコナー]]、[[ムゲ・ゾルバドス]]
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』で所持。
 +
;[[コーウェン&スティンガー]]
 +
:『第2次Z再世篇』『[[スーパーロボット大戦V|V]]』『[[スーパーロボット大戦T|T]]』『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で所持。
 +
;[[勇者ガラダブラ]]、[[ミケーネ神]]
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』で所持。ミケーネ神は『[[スーパーロボット大戦α|α]]』以前の作品でよく見られた'''「2回行動」可能なザコ扱いの敵パイロット'''という久々の敵。
 +
;[[トワノ・ミカゲ]]、[[宇宙魔王]]、[[ハーデス神]]、[[ハマーン・カーン]]、[[シャア・アズナブル]]、[[フル・フロンタル]]、[[アンチスパイラル]]
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』で所持。それぞれ原作のラスボスクラスである。
 +
:ハーデス神は『V』、ハマーンは『T』、シャアは『[[スーパーロボット大戦X|X]]』『T』、フロンタルは『V』、アンチスパイラルは『X』でも所持。
 +
;[[レナード・テスタロッサ]]
 +
:『第3次Z天獄篇』『V』で所持。
 +
;[[エグゼブ]]、[[ブラックノワール]]、[[エンブリヲ]]、[[暗黒大将軍]]、[[闇の帝王]]
 +
:『V』『X』で所持。
 +
:ブラックノワールは『T』でも所持。
 +
;[[ドアクダー]]、[[マジンガーZERO]]、[[ガーゴイル]]([[レッドノア]]搭乗時)
 +
:『X』で所持。
 +
;[[デビルガンダム]]、[[ゾヌーダ|機界新種]]、[[カギ爪の男]]
 +
:『T』で所持。
 +
:カギ爪の男は『30』でも所持。
 +
;[[ゾルタン・アッカネン]]、[[アマンダラ・カマンダラ|オルドナ・ポセイダル]]、[[ジアート]]、[[アレクシス・ケリヴ]]、[[ハシュマル]]、[[ディオルナ]]
 +
:『30』で所持。
 +
:なお、アレクシスは弱体化により「3回行動」と入れ替わりでの所持となる。
  
 
==== [[バンプレストオリジナル]] ====
 
==== [[バンプレストオリジナル]] ====
'''ラスボス'''
+
'''[[ラストボス|ラスボス]]'''
 +
;[[エルデ・ミッテ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|PORTABLE]])』のラスボス。[[AI1]]搭乗時のみ所持。
 +
;[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』のラスボス。
 +
;[[インファレンス]] / [[クリティック]]
 +
:共に『[[スーパーロボット大戦W|W]]』のラスボス。インファレンスは敵時のみ所持。
 
;[[ヴィンデル・マウザー]]
 
;[[ヴィンデル・マウザー]]
:GBA版では2回行動が存在しないが、PSP版ではヴィンデル専用の技能として登場。非発動時は特殊技能欄の2回行動が青く点滅する。ちなみに没になった『OGs』の2回行動もこれと同じ仕様。
+
:『[[スーパーロボット大戦A|A]]([[スーパーロボット大戦A PORTABLE|PORTABLE]])』のラスボス。なお、GBA版では「2回行動」が存在しないため、習得するのはPSP版のみとなる。
;[[エルデ・ミッテ]]
+
;[[ジ・エーデル・ベルナル]]
:ラスボス機体である[[AI1]]メインパイロット時のみで所持。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』のラスボス。なお、[[ランド・トラビス|ランド]]を主人公にした場合は'''同じ機体と能力を持ったジ・エーデルが3体登場する'''。
;[[インファレンス]]/[[クリティック]]
+
;[[ル=コボル]]
:インファレンスは敵時のみで所持。
+
:[[スーパーロボット大戦K|K]]』のラスボス。
 +
;[[ルド・グロリア]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』のラスボス。
 +
;[[ガイオウ|破界の王ガイオウ]]
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』のラスボス。
 
;[[ユーゼス・ゴッツォ]]
 
;[[ユーゼス・ゴッツォ]]
:2回行動は『第2次OG』時のみで所持だが、当作では「気力160以上で、自軍フェイズ開始時に『[[覚醒]]』がかかる」というエースボーナスによって毎ターン3回行動を実現している。新規ラスボス機体である[[アダマトロン]]は反則的な性能の為、2回(3回)行動を存分に活かしてくる。なお3回目の行動については気力が条件のため、満たしさえすればいつでも発動可能な代わりに、[[脱力]]を使えば封じることが可能。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』のラスボス。なお、[[エースボーナス]]発動後は実質「[[3回行動]]」となる。
 +
:特殊技能となる前の『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では終盤に「2回行動」可能レベルに到達している。同作では数少ない敵の「2回行動」可能パイロットの一人。
 +
;[[カリ・ユガ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』のラスボス。
 +
;[[尸空]]
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』エピローグのボス。
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』では中盤から「3回行動」にスキルが変化する。
 +
;[[クラヴィア・アーゴ]]
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇|第3次Z連獄篇]]』のラスボス。
 
;[[クェパロク・ナーモ]]
 
;[[クェパロク・ナーモ]]
:「HP30%以下で、自軍フェイズ開始時に『[[覚醒]]』がかかる」というエースボーナスを使い、ユーゼスに続いて毎ターン3回行動を実現。こちらはHPがトリガーなので、序盤のうちは発動しないが、ゾーンに入ると防ぐ手段がない。その上今作は味方の数が少ないので、残り30%と言えども一気に削るのは難しく、3回行動の被害を受けやすい。だが'''フル改造[[ネオ・グランゾン]]なら、三回とも回復させることになる羽目に。'''
+
:[[スーパーロボット大戦OG ダークプリズン|OGDP]]』のラスボス。なお、エースボーナス発動後は実質「3回行動」となるが、ある条件下に持っていけば'''[[ネオ・グランゾン]]を回復させることしかできなくなってしまう。'''
 +
;[[バルギアス]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』のラスボス。
 +
;[[ネバンリンナ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』のラスボス。困難ルートでのみ所持。なお、「[[覚醒]]」を使用するため実質「3回行動」となるだけでなく、'''同時に25体出現する'''
 +
:通常ルートでは登場するのは1体となるが、技能は「3回行動」に上昇している。
  
 
'''その他'''
 
'''その他'''
 +
;[[ルアフ・ガンエデン]]
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』で所持。
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;[[アプリカント]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦W|W]]』で敵時のみ所持。
 
;[[アイム・ライアード]]
 
;[[アイム・ライアード]]
:レベルの上昇で覚える稀有な存在で、未習得時には???で表示される。『再世篇』での最終戦で登場する虚像は持っていないため偵察を使えば本物と見分けが付く。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』で所持。なお、中盤までは未習得扱いで「???」表示となり、『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』に登場する虚像は所持しない。
;[[アプリカント]]
+
;[[ユーサー・インサラウム]]
:敵時のみで所持。
+
:『第2次Z再世篇』で所持。
;[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]、[[カークス・ザン・ヴァルハレヴィア]]
+
;[[西条涼音|アムブリエル]]
:それぞれ『EX』のラスボス。当時は一定レベル到達後ならば誰でも2回行動が可能だった。
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』で所持。
:一方で『第2次OG』では敵対時のみ特殊技能として所持。特にカークスはマサキルートでの決戦時にも持っており、作品内最初の所持者となる。
+
;[[エルーナルーナ・バーンストラウス|ストラウス]]、[[アドヴェント]]、[[イドム]]
:またこれ以降の2回行動所持者は下記のペルフェクティオまで出てこない。
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』で所持。
;[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス(合体)]]
+
:ストラウス、アドヴェントは途中から「3回行動」にスキルが変化する。
:上記2名と同様『EX』のラスボスだが、シュウの章は未収録であるため未登場……かと思いきや、ハードルート最終話「古の忌憶」にて条件を満たすことで合体形態が登場。2回行動を所持しているのは、ラ・ギアス編での出番を想定してフェイルやカークスに合わせた結果であろうか。上記2名との違いはMAP兵器を持たないことだが、それゆえに最強攻撃を2連発食らう可能性が高い点には注意が必要。
+
;[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]、[[カークス・ザン・ヴァルハレヴィア]]、[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス(合体)]]、[[ペルフェクティオ]]、[[イルイ・ガンエデン]]
;[[ペルフェクティオ]]
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』で所持。なお、フェイル、カークスは敵対時のみ所持となっており、カークスは同作(OGシリーズ本編全体でも)最初の所持者でもある。
:『第2次OG』で所持。2回行動と比べると他の能力が更に厄介。
+
:ヴォルクルスは『[[スーパーロボット大戦OG ダークプリズン|OGDP]]』でも所持。
;[[イルイ・ガンエデン]]
+
:特殊技能となる前の『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』ではフェイル、カークス、ヴォルクルスは各章のラスボスであり、全員「2回行動」可能レベルに到達している。
:『第2次α』では持っていないが、『第2次OG』で所持。
+
;[[ヘルルーガ・イズベルガ]]、[[グ=ランドン・ゴーツ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|OGMD]]』で所持。[[XN-L|同作のラスボス]]は[[3回行動]]を所持しているため、同作ではこの2人しか所持していない。
 +
;[[セルリック・オブシディアン]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦X|X]]』で憑依時に所持。
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;[[エイム・プレズバンド]]、[[ラグナヤル・ディンハーリッシュ]]
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で所持。
 +
;[[カールレウム・ヴァウル]]、[[師父]]、[[アテンダント]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で所持。
 +
:なお、カールレウムは味方加入時は消失、ラスボス時は「3回行動」にスキルが変更される。
  
 
== 同じ効果を得る方法 ==
 
== 同じ効果を得る方法 ==
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
現行作品ではこの方法が主流。[[SP]]が許す限り、3回、4回、5回と続けて行動させられるが、再行動系の精神コマンドは軒並みSP消費が大きいものが多い。
+
現行作品ではこの方法が主流。[[精神ポイント|SP]]が許す限り無制限に行動を続けられるが、再行動系の精神コマンドは軒並み消費SPの大きいものが多い。
  
 
;[[覚醒]]
 
;[[覚醒]]
:自分の行動回数を1回増やす。[[小隊]]制の場合は小隊全体に有効。特定状況で毎ターン覚醒を使ってくる敵もいる。
+
:自分の行動回数を1回増やす。[[小隊]]制の場合は小隊全体に有効。特定状況で毎ターン使用する敵もいる。
:『第2次OG』において、[[孫光龍]]は本人が2回行動技能を持たないかわりに、機体の特殊能力「逆鱗」によってHP60%以下で毎ターン「覚醒」が掛かるという形で擬似的に実装している。
 
 
;[[再動]]
 
;[[再動]]
:指定した行動済みの味方を再行動させられる。性質上、ごく一部の例外作品を除いて自分にはかけられない。
+
:行動済みの味方を再び行動可能状態に戻す。一部の作品では使用者自身も選択対象に含まれる。
  
 
=== [[強化パーツ]] ===
 
=== [[強化パーツ]] ===
;[[プラチナエンブレム]]
+
;プラチナエンブレム
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]』から登場した強化パーツで、1ターンの行動回数を1回増やす効果を持つ。つまり、この強化パーツを装備していれば誰でも無条件に2回行動が可能となる非常に強力な強化パーツである。このパーツの追加により、『α外伝』以来廃止されていた自軍パイロットの2回行動が限定的ではあるが、復活したと言える。連続行動の効果と合わせれば、脅威の3回行動を頻繁に行う事が出来る為、実用性は非常に高い。[[蜃気楼]][[νガンダム]]に付けてしまうと圧倒的な戦闘能力を発揮する(特に[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]][[奇跡]]の効果により[[覚醒]]が掛かる事がある為、4回行動も可能)。このように非常に強力な効果だが、入手条件が非常に厳しく致命的なまでに使用期間が短いという欠点がある。入手条件は「[[SRポイント]]を55以上習得する」事。つまり、入手した時点で残り数話しか2回行動を堪能する事が出来ない。無論、道中のステージでSRポイントを見逃してしまえばその分使用できる話数が減ってしまう。他のエンブレム系と違って、SRポイントは[[周回プレイ]]には引き継がれない為、どうやっても入手に手間がかかるのが難点。しかし、2回行動自体が非常に強力な為、ゲームバランスの面から見ても仕方がないのだろう。余談だが、複数のプラチナエンブレムを装備しても、1ターンに行動できるのは2回までとなっており、残念ながら3回~4回行動とはならないようだ(通常では不可能)。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』から登場。行動回数+1の効果を持つ。
 +
:入手条件は「[[SRポイント]]が一定数に到達」であり、周回時の引き継ぎは不可能となっているため、通常プレイでは1個しか保持できない。なお、[[チート]]で本パーツを複数装備しても効果は重ならない。
 +
:『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』より廃止されていた自軍パイロットの「2回行動」が、このパーツによって久々に復活することとなる。
 +
;アウェイクントリガー
 +
:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』に登場。行動回数+1の効果を持つ。
 +
:入手時期はやはり終盤付近で、1周のプレイで最大2つ入手可能。プラチナエンブレムとは違い周回時の引き継ぎが可能となっているが、複数装備しても効果は重ならない。
 +
;[[黒の英知|CHRONO H]][[クォヴレー・ゴードン|番人の因子]]、XXXファイナル
 +
:『30』に登場。行動回数+1に加えて、それぞれが更に特殊な効果を持つ。
 +
:獲得条件はスーパーエキスパート+モードの本編最終話クリア、エクストラチャプターの特定ミッションクリアと困難なものになっている。
  
== 2回行動可能な敵の攻略法 ==
+
=== その他 ===
プレイヤーフェイズでは敵の2回行動は全く効果がないので、2回行動をされる前に倒してしまうのが理想。俗に言う、'''「やられる前にやれ」'''というやつである。
+
;必殺技ユニットパーツ
 
+
:『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』では一部のSSR必殺技ユニットパーツに条件付きで「2回行動」を可能にする効果が含まれている。
1ターンで倒しきれない場合は、2回攻撃に対応できるだけの回避率や装甲を持つユニットや、[[ひらめき]][[不屈]]を両方持つユニットを囮にするなどして対応する。[[マップ兵器]]2連発も、攻撃範囲のユニット全てにこのような対策を取らせておけば対処できる。
+
:[[ゲッターノワール・G]]の分離形態や[[ゲッターアーク]][[グリッドマン]]が所持。
 
 
2回行動が可能な敵は攻撃範囲が尋常でないほど広くなるので、思わぬユニットが狙われる危険性がある。対応できるユニットで敵の周囲を囲んで移動を封じ、その上で最大射程から狙われたくないユニットを遠ざけたりするなど、移動面での対策も必要。特に、方向の概念のある『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|魔装機神LOE]]』では本来素通りできない味方が隣接しているマスも2回行動で乗り越え背後を狙って来る為、敵が2回行動をし始める頃には自軍の進め方そのものを大きく変える必要がある。
 
 
 
なお、何があろうと一切移動しない思考パターンを持つ敵もおり、その場合は単に味方を射程におかないだけで簡単に対処できる。大抵、ボス系のユニットなので準備ができたら一斉に突入してなるべく少ないターンで倒してしまおう。
 
  
 
== 類似した要素 ==
 
== 類似した要素 ==
 +
;[[連撃]]
 +
:『[[OGs]]』などに登場するツイン精神コマンド。条件付きの覚醒というような効果。
 +
;[[ヒット&アウェイ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION|OG]]』から登場した[[特殊技能]]。条件付きだが攻撃([[補給装置]]なども原則OK)後に移動が可能となる。
 +
:『[[スーパーロボット大戦NEO|NEO]]』『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では[[特殊効果|武器特殊能力]]になっており、効果も少し異なる。
 
;[[連続行動]]
 
;[[連続行動]]
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]』から登場した[[特殊スキル]]。このスキルを所持したパイロットが敵機を撃墜した際に、そのパイロットの[[気力]]が120以上の状態であった場合、もう一度だけ行動する事が出来る。つまり、条件付きの2回行動のようなものと言えるスキルである。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』から登場した特殊スキル。条件付きの「2回行動」とも言える。
;[[連撃]]
 
:『[[OGs]]』や『[[OG外伝]]』に登場したツイン精神コマンド。自ツインユニットに有効。かけた状態で敵機を撃墜すると、再度行動できる。
 
 
;[[二連撃]]
 
;[[二連撃]]
:
+
:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』で登場した特殊技能。攻撃のみの「2回行動」とも言える。
;[[ヒット&アウェイ]]
+
;マルチアクション
:移動せず攻撃を行うと攻撃後に移動できるため、擬似的に2回行動を行ったような状態になる。これは原則として[[マップ兵器]][[補給装置]]でも有効である。
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』で登場した「[[小隊|タッグコマンド]]」の一つ。連続行動とほぼ同じだが、状況次第では3~4回どころか'''20回行動すら可能'''となる。
 +
:[[スーパーロボット大戦V|V]]』では「[[エクストラアクション]]」の一つとして登場しており、ほぼ同様の感覚で使用できる。
 
;[[ゴーマ]]
 
;[[ゴーマ]]
:敵ターンの最初に移動し、ターンの最後に行動するという変則的な行動パターンを持っており、2回行動がないにもかかわらずP属性のない攻撃を移動後に使うことができる。
+
:『[[超重神グラヴィオンZwei|グラヴィオンZwei]]』に登場する敵。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[エネミーフェイズ|EP]]の最初に特殊行動として移動を行い、同EPの最後に通常行動で攻撃という「2回行動」に似た変則的な行動パターンを取る。
;マルチアクション
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』で搭載されたシステム。タッグテンションを2消費して行動前に使用し、次の攻撃で敵タッグを全滅させると再度行動できる(テンションは2機撃墜するかレベルアップする事に1上昇する)。能力ではなくシステムなので当然敵が使用することはなく、また1ターン内での使用制限は一切ない。
 
:うまい具合に2機撃墜とレベルアップを重ねることで再使用が可能なので、状況次第では3,4回行動できる。また、マップ兵器でまとめて撃墜してやればその分だけテンションは上昇するので、十分強化されたマップ兵器持ちならあっという間に敵勢力を蹂躙できる。
 
:このコマンドの凶悪な部分は、作中に存在する「テンションレイザー」という強化パーツとのコンボにある。このパーツを装備すると、タッグテンションが上昇した時に、さらにテンションが+1される、つまりタッグテンションが1でコマントが使用可能になる。これにより、2機撃墜かレベルアップする限りマルチアクションが使用可能となり、倒すべき敵とそれを確実に殲滅できる攻撃手段がある限り、2回行動はおろか'''20回行動すら可能'''。もはや時間を停止させているかのような挙動である。特に強力なのは移動後使用可能・自機中心型のマップ兵器を持つ[[ウイングガンダムゼロ]]か、[[地形適応]]がオールAの[[全体攻撃]]を持つ[[ジェニオン]]。
 
:早解きの際には重宝するので、覚えておくといいだろう。そうでなくても、痒いところに手が届くので広範囲殲滅以外でも、使用状況に適しているユニットがいれば積極的に使っていこう。
 
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
 +
;[[再攻撃]]
 +
:一度の戦闘で2回攻撃するシステムおよび、それを可能とする[[特殊技能]](スキル)。
 +
:「2回行動」と入れ替わりで廃止されたが、後に復活している。
 +
;[[援護]]([[援護攻撃]] / [[援護防御]])
 +
:別のユニットも戦闘に参加するシステムおよび、それを可能とする特殊技能(スキル)。
 +
:このシステムとの入れ替わりで自軍側の「2回行動」が廃止された。
 
;[[3回行動]]
 
;[[3回行動]]
:
+
:「2回行動」の上位スキル。1ターンに3回の行動が可能となる。
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== 脚注 ==
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[[Category:特殊技能]]
 
[[Category:特殊技能]]

2024年11月4日 (月) 08:01時点における最新版

2回行動は、特殊ステータスおよび特殊技能(特殊スキル)のひとつ。

概要[編集 | ソースを編集]

行動終了と判定される行動が2回可能になる。メインパイロットのほぼ全員に習得レベルが設定されている[1]特殊ステータスと、一部のパイロットのみが習得可能な特殊技能(スキル)の二種類が存在する。SFC版『第3次スーパーロボット大戦』が初出。

単純に行動回数が増えるため習得の有無が与える影響は非常に大きく、特にP属性ではない強力な武器(マップ兵器や長射程武器など)を持つ機体は、位置取りと攻撃を同ターンで行えるようになるので使い勝手が大幅に向上する。ただし、敵も同じ恩恵を得られるため、少しの油断が命取りになることも。

なお、サブパイロットもメインパイロットと同様に行動回数を消費するため、メインが「2回行動」可能、サブが「2回行動」不可能の状態[2]のユニットが1回行動した後にサブがメインへと変化する分離変形[3]を行った場合は、行動終了後の状態でユニットが登場する[4]

特殊ステータスとしては『COMPACT2』や『α外伝』から導入された「援護」と入れ替わりで廃止されており、以降の作品では基本的に敵やNPC専用の特殊技能(スキル)となっているが、特定の手段を用いれば自軍側も同等の効果を発揮することが可能となっている。詳しくは後述の#同じ効果を得る方法#類似した要素を参照。

レベル解放制[編集 | ソースを編集]

SFC版『第3次』から『α』までの作品のほぼ全てに導入されている仕様。パイロット能力の「直感」や「反応」が一定以上の値に到達、あるいは固有に設定された特定のパイロットレベルに到達するとステータス画面の「Wマーク」が点灯し、「2回行動」が可能となる[5]。なお、「直感」や「反応」は基本的にレベルアップでしか上昇しないため、前者と後者で違いは殆ど無い[6]

作品によって違いはあるが、中盤あたりからリアル系を中心に可能になるパイロットが敵味方共に登場し始め、終盤には一般兵も含めた多くのパイロットが可能となる一方で、スーパー系は最終盤でも可能になるのは難しい、といった設定になっていることが多い。

扱われ方に特徴がある作品
スーパーロボット大戦F / スーパーロボット大戦F完結編
『F完結編』は「反応」の成長速度が『F』より遅い設定に変更されているため、『F完結編』にデータを引き継いだ際に「反応」が低下し、2回行動解禁前の状態に戻されるという現象が発生する事もある。
あまり知られていないが、2回行動が可能なレベルに到達していても、機体の限界反応が200未満であれば2回行動ができない。とは言え限界反応が200未満の機体はボールしかいないため、通常プレイではまず気付く事はない。ちなみにこの仕様は下記の『CB』も同様である。
CB版第2次スーパーロボット大戦
敵のレベルが最後まで低く設定されているため、通常のプレイでは敵味方全員が2回行動可能レベルに到達しない。
スーパーロボット大戦64
リンクバトラー』と連動すれば序盤から味方のレベルを大幅に上げられる事と、味方の平均レベルに連動して敵のレベルも上昇する仕様のため、敵味方共に序盤から2回行動が可能になる場合がある。
スーパーロボット大戦α
2回行動可能レベルに到達する敵パイロットが僅か5人しかおらず、大半はLv99という実質的に2回行動が不可能な値に設定されている。味方側の2回行動可能レベルもかなり後半になるよう調整されており、2回行動が猛威を振っていた『F完結編』の反省が伺える。

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

無条件で「2回行動」が可能となる特殊技能(スキル)。原則的に敵およびNPC専用となっており、他の特殊技能と同様にパイロットに設定された必要レベルに到達すると習得する[7]

なお、戦闘時にはエースボーナス等で使用される「覚醒」の効果が加わることで、実質「3回行動に強化される場合もある。

30』は味方の平均レベルに連動して敵のレベルも上昇する仕様のため、前半から習得済みの場合もある。

ちなみに、技能としての2回行動はルーチンに作用する仕様のため、何らかの手段で2回行動所持ユニットをプレイヤーフェイズで操作できるようにしても効果はない。

主な所持パイロット[編集 | ソースを編集]

版権作品[編集 | ソースを編集]

飛影
NPCが所持する例の一人。いわゆる「経験値泥棒」として猛威を振るう。
ダミープラグ / EVA初号機 (暴走)
EVA初号機の暴走時に登場。ほぼ全ての作品で所持。
ラゴウ
MX(PORTABLE)』で所持。ちなみに、『GEAR戦士電童』のラスボスであるガルファ皇帝は持ってない。
頭翅音翅両翅双翅詩翅(敵時のみ)
Z』の堕天翅族系のネームドキャラは全員所持。
XAN-斬-
ZSPD』の実質的なラスボス。
なお、実際の戦闘ではオーバースキルの効果で毎ターン「覚醒」を使用するため、事実上シリーズ初の「3回行動」となる。
ゲイナー・サンガサラ・コダマ
K』で洗脳時に所持。執拗に邪魔してくるが、撃破するとゲームオーバーなので無視するしかない。
ムーンWILLズール皇帝
第2次Z』で所持。
ズール皇帝は『第3次Z天獄篇』でも所持。
ロージェノム
第2次Z破界篇』で所持。
リボンズ・アルマークグレイス・オコナームゲ・ゾルバドス
第2次Z再世篇』で所持。
コーウェン&スティンガー
『第2次Z再世篇』『V』『T』『30』で所持。
勇者ガラダブラミケーネ神
第3次Z』で所持。ミケーネ神は『α』以前の作品でよく見られた「2回行動」可能なザコ扱いの敵パイロットという久々の敵。
トワノ・ミカゲ宇宙魔王ハーデス神ハマーン・カーンシャア・アズナブルフル・フロンタルアンチスパイラル
第3次Z時獄篇』で所持。それぞれ原作のラスボスクラスである。
ハーデス神は『V』、ハマーンは『T』、シャアは『X』『T』、フロンタルは『V』、アンチスパイラルは『X』でも所持。
レナード・テスタロッサ
『第3次Z天獄篇』『V』で所持。
エグゼブブラックノワールエンブリヲ暗黒大将軍闇の帝王
『V』『X』で所持。
ブラックノワールは『T』でも所持。
ドアクダーマジンガーZEROガーゴイルレッドノア搭乗時)
『X』で所持。
デビルガンダム機界新種カギ爪の男
『T』で所持。
カギ爪の男は『30』でも所持。
ゾルタン・アッカネンオルドナ・ポセイダルジアートアレクシス・ケリヴハシュマルディオルナ
『30』で所持。
なお、アレクシスは弱体化により「3回行動」と入れ替わりでの所持となる。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

ラスボス

エルデ・ミッテ
MX(PORTABLE)』のラスボス。AI1搭乗時のみ所持。
ケイサル・エフェス
第3次α』のラスボス。
インファレンス / クリティック
共に『W』のラスボス。インファレンスは敵時のみ所持。
ヴィンデル・マウザー
A(PORTABLE)』のラスボス。なお、GBA版では「2回行動」が存在しないため、習得するのはPSP版のみとなる。
ジ・エーデル・ベルナル
Z』のラスボス。なお、ランドを主人公にした場合は同じ機体と能力を持ったジ・エーデルが3体登場する
ル=コボル
K』のラスボス。
ルド・グロリア
L』のラスボス。
破界の王ガイオウ
第2次Z』のラスボス。
ユーゼス・ゴッツォ
第2次OG』のラスボス。なお、エースボーナス発動後は実質「3回行動」となる。
特殊技能となる前の『α』では終盤に「2回行動」可能レベルに到達している。同作では数少ない敵の「2回行動」可能パイロットの一人。
カリ・ユガ
UX』のラスボス。
尸空
第3次Z時獄篇』エピローグのボス。
第3次Z天獄篇』では中盤から「3回行動」にスキルが変化する。
クラヴィア・アーゴ
第3次Z連獄篇』のラスボス。
クェパロク・ナーモ
OGDP』のラスボス。なお、エースボーナス発動後は実質「3回行動」となるが、ある条件下に持っていけばネオ・グランゾンを回復させることしかできなくなってしまう。
バルギアス
BX』のラスボス。
ネバンリンナ
V』のラスボス。困難ルートでのみ所持。なお、「覚醒」を使用するため実質「3回行動」となるだけでなく、同時に25体出現する
通常ルートでは登場するのは1体となるが、技能は「3回行動」に上昇している。

その他

ルアフ・ガンエデン
第3次α』で所持。
アプリカント
W』で敵時のみ所持。
アイム・ライアード
第2次Z』で所持。なお、中盤までは未習得扱いで「???」表示となり、『第2次Z再世篇』に登場する虚像は所持しない。
ユーサー・インサラウム
『第2次Z再世篇』で所持。
アムブリエル
第3次Z』で所持。
ストラウスアドヴェントイドム
第3次Z天獄篇』で所持。
ストラウス、アドヴェントは途中から「3回行動」にスキルが変化する。
フェイルロード・グラン・ビルセイアカークス・ザン・ヴァルハレヴィアヴォルクルス(合体)ペルフェクティオイルイ・ガンエデン
第2次OG』で所持。なお、フェイル、カークスは敵対時のみ所持となっており、カークスは同作(OGシリーズ本編全体でも)最初の所持者でもある。
ヴォルクルスは『OGDP』でも所持。
特殊技能となる前の『EX』ではフェイル、カークス、ヴォルクルスは各章のラスボスであり、全員「2回行動」可能レベルに到達している。
ヘルルーガ・イズベルガグ=ランドン・ゴーツ
OGMD』で所持。同作のラスボス3回行動を所持しているため、同作ではこの2人しか所持していない。
セルリック・オブシディアン
X』で憑依時に所持。
エイム・プレズバンドラグナヤル・ディンハーリッシュ
T』で所持。
カールレウム・ヴァウル師父アテンダント
30』で所持。
なお、カールレウムは味方加入時は消失、ラスボス時は「3回行動」にスキルが変更される。

同じ効果を得る方法[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

現行作品ではこの方法が主流。SPが許す限り無制限に行動を続けられるが、再行動系の精神コマンドは軒並み消費SPの大きいものが多い。

覚醒
自分の行動回数を1回増やす。小隊制の場合は小隊全体に有効。特定状況で毎ターン使用する敵もいる。
再動
行動済みの味方を再び行動可能状態に戻す。一部の作品では使用者自身も選択対象に含まれる。

強化パーツ[編集 | ソースを編集]

プラチナエンブレム
第2次Z再世篇』から登場。行動回数+1の効果を持つ。
入手条件は「SRポイントが一定数に到達」であり、周回時の引き継ぎは不可能となっているため、通常プレイでは1個しか保持できない。なお、チートで本パーツを複数装備しても効果は重ならない。
α外伝』より廃止されていた自軍パイロットの「2回行動」が、このパーツによって久々に復活することとなる。
アウェイクントリガー
30』に登場。行動回数+1の効果を持つ。
入手時期はやはり終盤付近で、1周のプレイで最大2つ入手可能。プラチナエンブレムとは違い周回時の引き継ぎが可能となっているが、複数装備しても効果は重ならない。
CHRONO H番人の因子、XXXファイナル
『30』に登場。行動回数+1に加えて、それぞれが更に特殊な効果を持つ。
獲得条件はスーパーエキスパート+モードの本編最終話クリア、エクストラチャプターの特定ミッションクリアと困難なものになっている。

その他[編集 | ソースを編集]

必殺技ユニットパーツ
DD』では一部のSSR必殺技ユニットパーツに条件付きで「2回行動」を可能にする効果が含まれている。
ゲッターノワール・Gの分離形態やゲッターアークグリッドマンが所持。

類似した要素[編集 | ソースを編集]

連撃
OGs』などに登場するツイン精神コマンド。条件付きの覚醒というような効果。
ヒット&アウェイ
OG』から登場した特殊技能。条件付きだが攻撃(補給装置なども原則OK)後に移動が可能となる。
NEO』『OE』では武器特殊能力になっており、効果も少し異なる。
連続行動
第2次Z破界篇』から登場した特殊スキル。条件付きの「2回行動」とも言える。
二連撃
OE』で登場した特殊技能。攻撃のみの「2回行動」とも言える。
マルチアクション
第3次Z』で登場した「タッグコマンド」の一つ。連続行動とほぼ同じだが、状況次第では3~4回どころか20回行動すら可能となる。
V』では「エクストラアクション」の一つとして登場しており、ほぼ同様の感覚で使用できる。
ゴーマ
グラヴィオンZwei』に登場する敵。『Z』ではEPの最初に特殊行動として移動を行い、同EPの最後に通常行動で攻撃という「2回行動」に似た変則的な行動パターンを取る。

関連項目[編集 | ソースを編集]

再攻撃
一度の戦闘で2回攻撃するシステムおよび、それを可能とする特殊技能(スキル)。
「2回行動」と入れ替わりで廃止されたが、後に復活している。
援護援護攻撃 / 援護防御
別のユニットも戦闘に参加するシステムおよび、それを可能とする特殊技能(スキル)。
このシステムとの入れ替わりで自軍側の「2回行動」が廃止された。
3回行動
「2回行動」の上位スキル。1ターンに3回の行動が可能となる。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 通常のプレイでは到達不可能なレベルに設定されている、Lv99でも不可能、といったパイロットが存在する作品もある。
  2. 分離→サブ側のみ行動→合体で「2回行動」可能のサブパイロットのみが先に1回行動した場合も含む。
  3. 前者はスーパーガンダム、後者はゲッター系が主な該当ユニット。
  4. コン・バトラーVなど複数人のサブパイロットがそれぞれメインパイロットに変化する分離では、「2回行動」不可能状態だったサブがメインとなる機体のみが行動終了後の状態で登場する。
  5. PPで条件を達成した場合はそのまま2回目の行動に移ることが可能。
  6. 『F完結編』のドモンなど、一部例外はある。
  7. 多くは初登場の時点で習得済み(Lv1で習得など)になる設定となっている。