「SDガンダム外伝」の版間の差分
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『ジークジオン編』『円卓の騎士編』『聖機兵物語』『機甲神伝説』の4部が展開され、以後のシリーズは『新SDガンダム外伝』へと続いていく。 | 『ジークジオン編』『円卓の騎士編』『聖機兵物語』『機甲神伝説』の4部が展開され、以後のシリーズは『新SDガンダム外伝』へと続いていく。 | ||
− | + | 基本的に玩具展開がメインだが、一部作品はアニメ展開もされている。また、一部のキャラクターの声を元となったキャラクターの声優が担当している。スパロボには1990年から1991年にかけて制作されたOVA版が参戦している。 | |
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:初登場作品。『[[機動戦士ガンダムUC]]』が参戦しているためSDガンダムシリーズとしてはスパロボにおいて初めて宇宙世紀ガンダムシリーズとの共演を果たすこととなった。公式サイトの作品解説によるとOVA版が原作扱い。スダ・ドアカは[[バイストン・ウェル]]同様異世界という扱いになっており、本作の登場人物はジオン族の本拠地であるムーア界に乗り込んだところで作中世界に転移してくる。 | :初登場作品。『[[機動戦士ガンダムUC]]』が参戦しているためSDガンダムシリーズとしてはスパロボにおいて初めて宇宙世紀ガンダムシリーズとの共演を果たすこととなった。公式サイトの作品解説によるとOVA版が原作扱い。スダ・ドアカは[[バイストン・ウェル]]同様異世界という扱いになっており、本作の登場人物はジオン族の本拠地であるムーア界に乗り込んだところで作中世界に転移してくる。 | ||
− | :主人公側のガンダム族は全員が別々の世界に跳ばされており、そこにいる部隊や人物の頼れる協力者となっている。故かクロスオーバーの密度が半端ではなく、『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の時以上に違和感の無いレベルで行われ、姿かたちも全然違うのに時折''' | + | :主人公側のガンダム族は全員が別々の世界に跳ばされており、そこにいる部隊や人物の頼れる協力者となっている。故かクロスオーバーの密度が半端ではなく、『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の時以上に違和感の無いレベルで行われ、姿かたちも全然違うのに時折'''「元からその作品のキャラクターだった」'''と錯覚することも。どこまでも義理堅く、己が信念を貫く様は多くのキャラクターに感銘を与えていく。シナリオは要所要所で再現され、予想を大きく裏切る展開も含有されているためアニメ、カードダス展開や原作ゲーム版を深くプレイしているユーザーも心ゆくまで楽しめる。戦闘時の勇猛果敢な台詞回しは古参ユーザーはもちろん、新規ユーザーも心躍るものとなっているので彼らの熱き魂を是非とも感じて欲しい。 |
− | :ユニットは[[EN]]制ではなく[[MP]]制。参戦理由として「『UX』での『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors|三国伝]] | + | :ユニットは[[EN]]制ではなく[[MP]]制。参戦理由として「『UX』での『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors|三国伝]]』参戦が好評だったため」と『週刊ファミ通』 2015年6月4日号掲載のインタビューで明らかにされている。 |
:三頭身の短い手足でアクションをつけるためか、ニュー以外のガンダム族たちは戦闘アニメでやたらクルクル回るのが特徴。そのため「'''カードダスは回すもの'''」とネタにされることも(カードダスは、硬貨を入れてハンドルを回す事で排出された)。 | :三頭身の短い手足でアクションをつけるためか、ニュー以外のガンダム族たちは戦闘アニメでやたらクルクル回るのが特徴。そのため「'''カードダスは回すもの'''」とネタにされることも(カードダスは、硬貨を入れてハンドルを回す事で排出された)。 | ||
− | :また、一部の武器(必殺技級のものが多い)を使うと、攻撃前の構えのポーズ(いわゆる『見栄を切る』動作)を取った際に効果音と共に背景がプリズムのように光り輝き、カードダスにおけるレアカードの一種である「プリズムカード」(いわゆる''' | + | :また、一部の武器(必殺技級のものが多い)を使うと、攻撃前の構えのポーズ(いわゆる『見栄を切る』動作)を取った際に効果音と共に背景がプリズムのように光り輝き、カードダスにおけるレアカードの一種である「プリズムカード」(いわゆる'''「キラカード」''')を再現するなど、カードダスを意識した演出も盛り込まれている。 |
:前作の『三国伝』とは違い、本作に登場するSDガンダムキャラたちは全員男性のみ<ref>そもそも『SDガンダム外伝』シリーズで[[ノーベルガンダム|女性のガンダム]]が出てきたのは『黄金神話』編からである。</ref>。それゆえ、キャンペーンマップ「チョコレートカーニバル&フェスティバル」には、敵側のジオン族以外は関わってこないという女っ気無しゆえの不憫さ(?)もある。 | :前作の『三国伝』とは違い、本作に登場するSDガンダムキャラたちは全員男性のみ<ref>そもそも『SDガンダム外伝』シリーズで[[ノーベルガンダム|女性のガンダム]]が出てきたのは『黄金神話』編からである。</ref>。それゆえ、キャンペーンマップ「チョコレートカーニバル&フェスティバル」には、敵側のジオン族以外は関わってこないという女っ気無しゆえの不憫さ(?)もある。 | ||
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− | *エピソードによっては既存の作品のパロディが存在する事も特徴で、『機甲神伝説』は『[[六神合体ゴッドマーズ]]』が元ネタの一つとなっており、『新SDガンダム外伝』では主人公が[[ラダム|寄生虫]]に寄生された[[テッカマンオメガ|肉親]] | + | *エピソードによっては既存の作品のパロディが存在する事も特徴で、『機甲神伝説』は『[[六神合体ゴッドマーズ]]』が元ネタの一つとなっており、『新SDガンダム外伝』では主人公が[[ラダム|寄生虫]]に寄生された[[テッカマンオメガ|肉親]]と対決する展開がある(元ネタは『北斗の拳』と『スター・ウォーズ』がメインだが)。 |
**なお、『機甲神伝説』は『ゴッドマーズ』が元ネタである事以外に'''[[明神タケル|主人公]]の[[マーグ|兄]]が[[ゴッドマーズ|主人公機]]の[[ゴッドマーズ (OVA)|同型機]]に乗って敵対する'''という『[[スーパーロボット大戦D]]』を先駆けた展開があった。 | **なお、『機甲神伝説』は『ゴッドマーズ』が元ネタである事以外に'''[[明神タケル|主人公]]の[[マーグ|兄]]が[[ゴッドマーズ|主人公機]]の[[ゴッドマーズ (OVA)|同型機]]に乗って敵対する'''という『[[スーパーロボット大戦D]]』を先駆けた展開があった。 | ||
*アニメ展開がされたのは第一部と第三部のみと中途半端なラインナップとなっている。これは第二部『円卓の騎士編』の主人公・キングガンダムII世の鎧があまりにも豪華絢爛かつ細やかなデザインをしており、セルアニメが主流だった当時に描くには'''「アニメーターが殺される」と揶揄されるほどの膨大な作画量を要求されるため'''と当時のスタッフが語っている。 | *アニメ展開がされたのは第一部と第三部のみと中途半端なラインナップとなっている。これは第二部『円卓の騎士編』の主人公・キングガンダムII世の鎧があまりにも豪華絢爛かつ細やかなデザインをしており、セルアニメが主流だった当時に描くには'''「アニメーターが殺される」と揶揄されるほどの膨大な作画量を要求されるため'''と当時のスタッフが語っている。 |
2018年7月28日 (土) 13:04時点における版
SDガンダム外伝 | |
---|---|
監督 | アミノテツロー(後のアミノテツロ) |
脚本 | アミノテツロー |
キャラクターデザイン |
横山彰利
|
音楽 | 岡田徹 |
制作 | サンライズ(第5スタジオ) |
発表期間 |
1990年3月23日 - 1991年3月21日 |
話数 | 全4話 |
巻数 | 全4巻 |
シリーズ | |
初登場SRW | スーパーロボット大戦BX |
概要
SDガンダムシリーズの一つ。横井考二氏が描いた騎士風のSDガンダムのイラストを元に、当時人気であったコンピュータRPG風の異世界を舞台とした作品。『武者頑駄無』や『三国伝』とは異なり、MSをモチーフとしたキャラと人間が共存している世界観が特徴。
『ジークジオン編』『円卓の騎士編』『聖機兵物語』『機甲神伝説』の4部が展開され、以後のシリーズは『新SDガンダム外伝』へと続いていく。
基本的に玩具展開がメインだが、一部作品はアニメ展開もされている。また、一部のキャラクターの声を元となったキャラクターの声優が担当している。スパロボには1990年から1991年にかけて制作されたOVA版が参戦している。
作品名 | 公開日 |
---|---|
SDガンダム外伝 ラクロアの勇者 | 1990年3月23日 |
SDガンダム外伝II 伝説の巨人 | 1990年5月25日 |
SDガンダム外伝III アルガス騎士団 | 1990年12月25日 |
SDガンダム外伝IV 光の騎士 | 1991年3月21日 |
SDガンダム外伝 聖機兵物語 第1章・第2章 | 1993年3月13日 |
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物
- 騎士ガンダム[1] / バーサル騎士ガンダム
- ラクロアに突如出現した謎の騎士。後にラクロア国王からバーサルソードを賜り「バーサル騎士」の称号を得る。
- モチーフはガンダムMk-III。
- 魔王サタンガンダム
-
- ブラックドラゴン
- 魔王サタンガンダムの真の姿。
- ドラゴンベビー
- ブラックドラゴンの肉体が新たな命を得た形態。
- ネオブラックドラゴン
- 騎士ガンダムに敗れたブラックドラゴンがジークジオンの手によって復活した姿。
- 騎士スペリオルドラゴン
- 騎士ガンダムとネオブラックドラゴンの真の姿。黄金の竜神。
- モチーフはSガンダム。
- 黄金の騎士
- 黄金の鎧を纏った謎の騎士。
- モチーフは百式。
アルガス騎士団
- 剣士ゼータ
- アルガス騎士団騎馬隊隊長。
- モチーフはΖガンダム。
- 闘士ダブルゼータ
- アルガス騎士団戦士隊隊長。
- モチーフはΖΖガンダム。
- 法術士ニュー
- アルガス騎士団法術隊隊長。
- モチーフはνガンダム。
- 騎士アレックス
- アルガス騎士団長。
- モチーフはNT-1アレックス。
ジオン族
- 闇の皇帝ジークジオン
- ジオン族皇帝。
- モチーフはザクレロ。
- 騎士ゼノンマンサ
- ジークジオンの側近。
- モチーフはクィン・マンサ。
- 呪術師ビグザム
- ジオン族最高位の魔法使い。
- モチーフはビグ・ザム。
- ゴーストビグザム
- 呪術師ビグザムがモンスター化した姿。
- マッドゴーレム
- モチーフはサイコガンダムMk-II。
- ゼータシャドウ
- 剣士ゼータの影が実体化したモンスター。
- ダブルゼータシャドウ
- 闘士ダブルゼータの影が実体化したモンスター。
- ニューシャドウ
- 法術士ニューの影が実体化したモンスター。
- アレックスシャドウ
- 騎士アレックスの影が実体化したモンスター。
用語
- スダ・ドアカ
- 騎士ガンダムシリーズにおける世界[2]。「スダ・ドアカワールド」と呼ぶ事も多い。名前は「カードダス」の逆さ読み。
- SDガンダムはシリーズによって主に展開される玩具媒体が異なっており(たとえば三国伝ならBB戦士)、外伝の場合はカードダスをメインに展開された事が由来。
- ラクロア王国
- 『ジークジオン編』第1・2・4章の舞台で後のシリーズにも登場。
- 伝説の地として崇められているが、ジオン族の脅威が迫っている。
- アルガス王国
- 『ジークジオン編』第3章の舞台。ガンダム族発祥の地。
- MS族
- モビルスーツ族という機械生命体。固い装甲に柔軟な筋肉をあわせもつ戦闘に長けた種族で、往々にして人間を上回る武力を誇る。
- ガンダム族
- MS族の一派。ユニオン族に所属することが多い。スダ・ドアカの神にして竜族の出である黄金神と酷似した容姿をもつことから、神の騎士として特別視されている。魔法が得意な者はあまり多くない。
- レッドウォーリア一族と呼ばれる分派がいる。
- ジオン族
- バーサル騎士
- スダ・ドアカ最高の騎士に与えられる称号。「バーサル」は「宇宙世紀(ユニバーサル・センチュリー)」から。
楽曲
- 「巨人との戦い」
- OVA版(ジークジオン編)の劇中曲。『BX』では戦闘BGMとして採用。
- なお、OVA版は一つの曲をベースにアレンジされたものが複数ある(この曲や「大決戦」もその内の一つ)。
- 「大決戦」
- OVA版(ジークジオン編)の劇中曲。『BX』では騎士ガンダム / バーサル騎士ガンダムの必殺武器使用時のBGMとして採用。
登場作と扱われ方
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。『機動戦士ガンダムUC』が参戦しているためSDガンダムシリーズとしてはスパロボにおいて初めて宇宙世紀ガンダムシリーズとの共演を果たすこととなった。公式サイトの作品解説によるとOVA版が原作扱い。スダ・ドアカはバイストン・ウェル同様異世界という扱いになっており、本作の登場人物はジオン族の本拠地であるムーア界に乗り込んだところで作中世界に転移してくる。
- 主人公側のガンダム族は全員が別々の世界に跳ばされており、そこにいる部隊や人物の頼れる協力者となっている。故かクロスオーバーの密度が半端ではなく、『UX』の時以上に違和感の無いレベルで行われ、姿かたちも全然違うのに時折「元からその作品のキャラクターだった」と錯覚することも。どこまでも義理堅く、己が信念を貫く様は多くのキャラクターに感銘を与えていく。シナリオは要所要所で再現され、予想を大きく裏切る展開も含有されているためアニメ、カードダス展開や原作ゲーム版を深くプレイしているユーザーも心ゆくまで楽しめる。戦闘時の勇猛果敢な台詞回しは古参ユーザーはもちろん、新規ユーザーも心躍るものとなっているので彼らの熱き魂を是非とも感じて欲しい。
- ユニットはEN制ではなくMP制。参戦理由として「『UX』での『三国伝』参戦が好評だったため」と『週刊ファミ通』 2015年6月4日号掲載のインタビューで明らかにされている。
- 三頭身の短い手足でアクションをつけるためか、ニュー以外のガンダム族たちは戦闘アニメでやたらクルクル回るのが特徴。そのため「カードダスは回すもの」とネタにされることも(カードダスは、硬貨を入れてハンドルを回す事で排出された)。
- また、一部の武器(必殺技級のものが多い)を使うと、攻撃前の構えのポーズ(いわゆる『見栄を切る』動作)を取った際に効果音と共に背景がプリズムのように光り輝き、カードダスにおけるレアカードの一種である「プリズムカード」(いわゆる「キラカード」)を再現するなど、カードダスを意識した演出も盛り込まれている。
- 前作の『三国伝』とは違い、本作に登場するSDガンダムキャラたちは全員男性のみ[3]。それゆえ、キャンペーンマップ「チョコレートカーニバル&フェスティバル」には、敵側のジオン族以外は関わってこないという女っ気無しゆえの不憫さ(?)もある。
余談
- エピソードによっては既存の作品のパロディが存在する事も特徴で、『機甲神伝説』は『六神合体ゴッドマーズ』が元ネタの一つとなっており、『新SDガンダム外伝』では主人公が寄生虫に寄生された肉親と対決する展開がある(元ネタは『北斗の拳』と『スター・ウォーズ』がメインだが)。
- なお、『機甲神伝説』は『ゴッドマーズ』が元ネタである事以外に主人公の兄が主人公機の同型機に乗って敵対するという『スーパーロボット大戦D』を先駆けた展開があった。
- アニメ展開がされたのは第一部と第三部のみと中途半端なラインナップとなっている。これは第二部『円卓の騎士編』の主人公・キングガンダムII世の鎧があまりにも豪華絢爛かつ細やかなデザインをしており、セルアニメが主流だった当時に描くには「アニメーターが殺される」と揶揄されるほどの膨大な作画量を要求されるためと当時のスタッフが語っている。
脚注
- ↑ 「ナイトガンダム」と読む。SDガンダム外伝では「騎士」と書いて「ナイト」と読むのが通例であり、「騎士アムロ」は「ナイトアムロ」、「バーサル騎士」は「バーサルナイト」と読むといった具合。ただし、あくまで通例であるだけで普通に「きし」と読むパターンもある。
- ↑
天宮 (『SD戦国伝』シリーズのメインの舞台となる世界で、他には赤流火穏 と影舞乱夢 が存在する)とは僅かながら交流があるようであり、『聖機兵物語』編に登場するダークキュベレイと配下の忍者部隊は天宮出身とされているほか、『新SD戦国伝 超機動大将軍編』に登場する武者鷺主 はスダ・ドアカからの移住者である - ↑ そもそも『SDガンダム外伝』シリーズで女性のガンダムが出てきたのは『黄金神話』編からである。
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