「クラックス・ドゥガチ」の版間の差分

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;「このわしが生身であったなら、情に流されて止めさせることもできたのかもしれぬが…」<br/>「わしは純粋なドゥガチの思考体であり…ドゥガチが心の奥深くでそう望んでいたのも確かなのだ!」<br/>「―――おまえは…母ににすぎている…」<br/>「わしは討ち滅ぼさねばならぬにおいをひきずりすぎているのだ!」
 
;「このわしが生身であったなら、情に流されて止めさせることもできたのかもしれぬが…」<br/>「わしは純粋なドゥガチの思考体であり…ドゥガチが心の奥深くでそう望んでいたのも確かなのだ!」<br/>「―――おまえは…母ににすぎている…」<br/>「わしは討ち滅ぼさねばならぬにおいをひきずりすぎているのだ!」
 
:テテニスをエレゴレラに乗せた際のモノローグ。地味に'''「生身だったらテテニスの説得に折れていたかもしれない」'''と考えており、(少なくともかつては)娘への情はあった模様。ついでに妻へのこだわりが強すぎるのもこの時点で認めている。
 
:テテニスをエレゴレラに乗せた際のモノローグ。地味に'''「生身だったらテテニスの説得に折れていたかもしれない」'''と考えており、(少なくともかつては)娘への情はあった模様。ついでに妻へのこだわりが強すぎるのもこの時点で認めている。
;「貴様の…ものでも…あるまい…!」
+
;トビア「ベルナデットは返してもらう」<br/>ドゥガチ「貴様の…ものでも…あるまい…!」<br/>トビア「そうだな…ならば海賊らしく…!『頂いてゆく!』」
:トビアの「ベルナデットは返してもらう」という叫びに応じて、全然惜しむ気など無い癖にいけしゃあしゃあと。『第2次α』では[[DVE]]
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:ベルナデットを巡るやり取り。全然惜しむ気など無い癖にいけしゃあしゃあと吐いてのける。ただし、ベルナデット自身はこの行為を「わざと自分を逃すためにやったことなのではないか」と解釈していた。一応前述の通りかつては娘への愛情があったこともあり、この返答も「曲がりなりにも一応親である以上娘の保護者なのだから、'''家族でもない赤の他人から『返してもらう』と言われるのはおかしい'''」と指摘している事にはなるため、ベルナデットの意見もあながち的外れな考察でもないのだが、この時のドゥガチがそこまで人を思いやれるだけの感情があったかはわからない。ただし、トビアはベルナデットを気遣ってか「君の信じることが一番近いことだと思う」と述べている。
;「真の人類の未来?地球不要論!?そんなものは言葉の飾りだっ!わしが真に願ってやまぬものは唯ひとつ!紅蓮の炎に焼かれて消える地球そのものだーっ!」
+
:『第2次α』ではトビアの台詞も合わせて[[DVE]]で収録されている。
:最終決戦時、トビアとの戦いの最中ディビニダドに搭載された10基の[[核ミサイル]]を斉射しようとした際の台詞。ドゥガチの狂気を象徴する台詞と言える。
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;「貴様!貴様ごときに何がわかる!わしは……わしはたったひとりで木星圏を大きくしてきたのだぞ!たった……ひとりでだ!何もない世界を!吸う空気でさえ作り出さねばならぬ世界を!70猶予年をかけて人の住処に変えてきたのだぞ!それを……地球連邦は地球の周りでぬくぬくとしていた連中は何をしてくれた!?水を切りつめ、喰い物を切りつめ、欲しいときには何もよこさなかったくせに!ようやくどうにか木星圏が自立できるようになって『国』と言えるほどの力を持てるようになると奴らはわしに政略結婚を申し出おった!」<br/>
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「齡80歳に手の届く老人に地球の良家の娘をくれてやるからと、これで地球とは親類だから仲良くしましょうと言いおった……。尻尾を触れと言われたのだぞ!わかるか!?この屈辱が!?」
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:最終決戦時にトビアから地球を狙う理由を問われて。ドゥガチが地球連邦を恨む根本的原因が凝縮されている。木星圏開拓に障害を捧げてきた実績を今更感丸出しで、しかも逆撫でするような対応をされれば地球連邦を恨むのも無理はないだろう。しかしながら連邦の姿勢云々や木星圏への環境・待遇改善等を主張する以前に「地球を滅ぼす」というやや的外れな事を始めてしまっているので、思想が歪んでしまった「原因」こそ納得出来るが、その後の「言動」は同情出来ないだろう。
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;「だから…わしは滅ぼすのだよ。わしを否定しようとする全てを!そして…世界の全てを木星と同じにしてやるのだよ!」<br/>「真の人類の未来?地球不要論!?そんなものは言葉の飾りだっ!わしが真に願ってやまぬものは唯ひとつ!紅蓮の炎に焼かれて消える地球そのものだーっ!」
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:上記に続きトビアとの戦いの最中ディビニダドに搭載された10基の[[核ミサイル]]を斉射しようとした際の台詞。ドゥガチの狂気を象徴する台詞と言える。
 
;「若造の言うことかああっ!」
 
;「若造の言うことかああっ!」
:最終決戦時にトビアに「心の歪んだだけのただの人間」と言われた際に放った台詞。長谷川氏曰く富野監督の指示で追加された台詞だそうで、「(監督の)本音かなぁ?」との事。'''『若造が言わないようなことを若造が言わざるを得ないほどの事態』'''を引き起こした老害が言っていい言葉ではない。
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:トビアに「心の歪んだだけのただの人間」と言われた際に放った台詞。長谷川氏曰く富野監督の指示で追加された台詞だそうで、「(監督の)本音かなぁ?」との事。'''『若造が言わないようなことを若造が言わざるを得ないほどの事態』'''を引き起こした老害が言っていい言葉ではない。
 
:『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。
 
:『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。
;「ふはははは……見ろ! ち…地球が燃えるぞ…すべてが消えてゆく ふ ふはは…あはははは…」
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;「ふはははは……見ろ!。ち…地球が燃えるぞ…すべてが消えてゆく。ふ、ふはは…あはははは…」
 
:X3の自爆に巻き込まれ、コックピット内で炎に包まれながら言った台詞。この後キンケドゥに「たとえ幻でもあなたにそれを見せるわけにはいかない」と言われ、止めを刺された。長谷川氏の作風の都合でグロテスクさは無いものの、止めを刺されるシーンその物は明確に描かれた。
 
:X3の自爆に巻き込まれ、コックピット内で炎に包まれながら言った台詞。この後キンケドゥに「たとえ幻でもあなたにそれを見せるわけにはいかない」と言われ、止めを刺された。長谷川氏の作風の都合でグロテスクさは無いものの、止めを刺されるシーンその物は明確に描かれた。
 
:こちらも『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。
 
:こちらも『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。

2017年10月25日 (水) 20:28時点における版

クラックス・ドゥガチ
外国語表記 Klux Dogatie
登場作品

ガンダムシリーズ

声優
第2次α
永井一郎
V
麦人
デザイン 長谷川裕一
種族 地球人
性別
所属 木星帝国
役職 総統
テンプレートを表示

概要

木星帝国の総統。

バイオ脳を搭載した10体の人形を操って指示を出している。人形9体は長髪の老人であるが、本体のドゥガチは禿頭で、頭部の至る箇所に太いパイプや管が接続されており、口部には酸素を供給するマスクを付けている。

ベルナデットの母親と結婚したときに「齢80に手が届く老人」だったらしいので、本編では90代半ばには達していると思われる。

元は木星コロニーの発展に生涯を尽くしてきた、ある種の偉大な人物であったが、地球連邦政府と外交関係が持てるところまでに発展させてきたという強烈なプライドを、政略結婚という地球連邦の懐柔と妻になった女性の優しさに抱いた地球への劣等感によって打ち砕かれ、地球の滅亡を企てるようになる。

親善訪問を装って地球圏に侵攻し、多数の核兵器を搭載したジュピトリス9をもって地球そのものを焼き尽くそうとするが、宇宙海賊クロスボーン・バンガードによって阻まれる。

小型核弾頭によってジュピトリス9を轟沈させられたドゥガチは、巨大MAディビニダドに搭乗して自ら出撃。7体のコピーの搭乗する7機がMSの大部隊と交戦している隙に、本体はヘリウム積載タンクに偽装した降下カプセルでディビニダドごと地球へ降りるが、それに気づいたトビア・アロナクスと海上で死闘を演じる。ドゥガチ自身は優れたMSパイロットではなかったために戦闘ではトビアに押され気味であったが、狂気と憎しみを力に変え戦い続けた。最後は腕部Iフィールドを全開にしたクロスボーン・ガンダムX3の捨て身の突撃によって、機体は巨大メガ粒子砲からの砲撃を抑え込まれ爆発、破壊された。

炎に包まれ死に行くドゥガチは地球が灼かれる幻想に取り憑かれながら笑い声を上げたが、それを察したキンケドゥ・ナウクロスボーン・ガンダムX1改によるスクリューウェッブの攻撃で止めを刺され、憎しみに取り憑かれたその生涯に幕を閉じた。

なお、作中でそれらしい描写はないが、ディビニダドにファンネルが搭載されていたからか、ゲーム媒体ではニュータイプとして設定されている場合がある。

登場作品と役柄

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
初登場作品。原作同様に木星帝国の総統として登場し、シャアネオ・ジオンと組んで地球の破滅を企てることになる。αシリーズでは『第2次α』以前に木星の敵勢力としてジュピトリアンが登場していたが、『α』のバルマー戦役時はジュピトリアンとは一歩離れた立ち位置であったらしい。敵パイロットとしてはエレゴレラを経てディビニダドに搭乗し、最終的には他の人形と共に登場する。
ちなみに、人形と本物の顔グラフィックが逆になっている[1]

単独作品

スーパーロボット大戦V
Gジェネでの声優交代に合わせて、担当声優が麦人氏に変更された。
原作終了後のため本人は既に死亡しているものの、ガミラスに木星戦役に投入されなかったバイオ脳ユニットとディビニダドが3機預けられており、ゲールが通常ルート50話、困難ルート最終話で最後の切り札として放ってくる。
バイオ脳とはいえオリジナルがキンケドゥにトドメを刺された際の記憶も有しており、実質本人が生き延びていたのと変わりない。その憎悪と狂気はより膨れ上がっており、通常ルートにおいてはの存在すらも忘れ去ってしまい、トビアからは「人間以下の存在になっちまった」と断じられた。
最期は地球が滅びる様を幻視しつつ散っていくが、困難ルートではデスラーを撃墜するまで放置しているとネバンリンナに葬り去られる。通常ルートで撃墜せずにクリアした場合、真のアルゼナル消滅に伴う空間の歪みに巻き込まれ、機体が爆発し死亡する。

パイロットステータス

原作では「優れたMSパイロットではない」と評されたドゥガチであるが、『第2次α』では地形適応が海を除いて軒並みSであり、ディビニダドのポテンシャルを存分に引き出して襲い掛かって来る。これも彼の狂気と執念が成せる業であろう。

精神コマンド

第2次α
不屈ド根性必中気合かく乱
オリジナル、コピー共に全く同じラインナップ。
不屈ド根性は木星圏を繁栄させてきた忍耐強さを、かく乱はコピー達を囮に使ったことを反映しているのだろうか?
V
根性努力不屈先見気迫
どれを取っても木星圏を開拓・繁栄させてきた意地に満ち溢れている。ある意味ドゥガチの人となりを表したかのようなラインナップとなっている。

特殊技能(特殊スキル)

第2次α
ニュータイプL3、指揮官L4、Eセーブ気力+ダメージ底力L7、援護攻撃L3
精神コマンド同様、オリジナル、コピー共に全く同じラインナップ。高レベルの指揮官に底力、そして低レベルとは言えニュータイプ技能をも備えている。
V
プレッシャーL3、底力L3、気力+(DEF)気力限界突破L3、援護攻撃L1
そこそこ強力なラインナップだが、『第2次α』とは違い指揮官とニュータイプ技能を所持していない。
トビアに糾弾された通り、最早「ただの人間以下」の存在に成り下がってしまったが故であろうか。

小隊長能力(隊長効果)

MAP兵器無効
第2次αでコピー達が所持する能力。これのおかげで彼らを一網打尽にすることが出来ず、原作同様個別に撃墜せざるを得ない。
反撃時の攻撃力+20%
オリジナルのドゥガチが所持しているのはこちら。

固有エースボーナス

気力130以上で与ダメージ1.2倍
V』で採用。

人間関係

ベルナデット・ブリエット(テテニス・ドゥガチ)
実の娘。「医者はそう言っていた」程度の認識しか無く、政略結婚の妻と同じく温厚な性格であることからそれと重ねて憎悪していた一方で、彼女に教えていた地球人の知識がデタラメだったことを責められた際には言葉を詰まらせており、エレゴレラに乗せた際に「生身だったら情に流されていたかもしれない」と考えているなど娘への愛情も抱いていたように見える。木星の重役を含め帝国国民からは人気が高かったことからそれは利用しており、『鋼鉄の七人』ではトビアに奪還された後は海賊に殺されたことにして国民の海賊に対する敵意を煽っていた模様。
トビア・アロナクス
彼によってエレゴレラ諸共バイオ脳の1機を破壊され、オリジナルのドゥガチも彼によって引導を渡される。
キンケドゥ・ナウシーブック・アノー
最終的に彼の手で止めを刺される。『V』ではその時の記憶を有しており、彼に対して憎悪を燃やす。
ザビーネ・シャル
寝返った新参者。彼に対し「地球をくれてやっても良い」と発言するが、本当の目的は地球を焼くことだったので、実際のところは地球などどうでもいい、というのが本音だろう。
カラス
部下。理念の共有などはしていないが、木星圏を広げた功績ゆえかカラスはドゥガチを「強者」と見ており忠実で、側近として重用していた模様。
エウロペ
SRW未登場。『鋼鉄の七人』に登場したドゥガチの後妻。ドゥガチが彼女をどう思っていたのかは描写されていない。
フォンセ・カガチ
『ゴースト』では、木星船団に所属していた頃の彼の恩人とされ、キゾを預かる。
キゾ
SRW未登場。『ゴースト』で登場した内縁の妻と間に生まれた息子で、テテニスの異母兄。生まれた直後に政略結婚となったためにカガチに預けられる。
その後も息子を思う形でカラスたち工作員も時折送って様子を見ていたが、キゾからはいざとなれば地球圏侵攻の足掛かりにしようとしている事を見抜かれており、生まれた時に受けた仕打ちもあって、嫌悪から己の出生を隠すほどに憎まれていた。

他作品との人間関係

シャア・アズナブル
第2次α』では彼と同盟を結び、地球の滅亡を企てる。
破嵐創造
『第2次α』ではメガノイドの存在を知っており、彼の名前を出して万丈を挑発する場面も。
イオ基地の戦いでは自身を「(人を捨てた自分は)メガノイドと同じ」と語っており、後に万丈も「その醜いエゴは 既に人間のものではない」と断じた。
グレムト・ゲール
V』では彼の切り札としてディビニダドと共に温存されていた。

名台詞

「――それが?」
衛星イオの第8採掘基地に総攻撃を仕掛けてきたクロスボーン・バンガードをまとめて始末する為、基地を爆破するという狂気の沙汰に、「この基地に住む数千人は下らない自国民をも道連れにする気か!?」と狼狽するウモンへの、さも愉快そうに笑いながらの返答。
「このわしが生身であったなら、情に流されて止めさせることもできたのかもしれぬが…」
「わしは純粋なドゥガチの思考体であり…ドゥガチが心の奥深くでそう望んでいたのも確かなのだ!」
「―――おまえは…母ににすぎている…」
「わしは討ち滅ぼさねばならぬにおいをひきずりすぎているのだ!」
テテニスをエレゴレラに乗せた際のモノローグ。地味に「生身だったらテテニスの説得に折れていたかもしれない」と考えており、(少なくともかつては)娘への情はあった模様。ついでに妻へのこだわりが強すぎるのもこの時点で認めている。
トビア「ベルナデットは返してもらう」
ドゥガチ「貴様の…ものでも…あるまい…!」
トビア「そうだな…ならば海賊らしく…!『頂いてゆく!』」
ベルナデットを巡るやり取り。全然惜しむ気など無い癖にいけしゃあしゃあと吐いてのける。ただし、ベルナデット自身はこの行為を「わざと自分を逃すためにやったことなのではないか」と解釈していた。一応前述の通りかつては娘への愛情があったこともあり、この返答も「曲がりなりにも一応親である以上娘の保護者なのだから、家族でもない赤の他人から『返してもらう』と言われるのはおかしい」と指摘している事にはなるため、ベルナデットの意見もあながち的外れな考察でもないのだが、この時のドゥガチがそこまで人を思いやれるだけの感情があったかはわからない。ただし、トビアはベルナデットを気遣ってか「君の信じることが一番近いことだと思う」と述べている。
『第2次α』ではトビアの台詞も合わせてDVEで収録されている。
「貴様!貴様ごときに何がわかる!わしは……わしはたったひとりで木星圏を大きくしてきたのだぞ!たった……ひとりでだ!何もない世界を!吸う空気でさえ作り出さねばならぬ世界を!70猶予年をかけて人の住処に変えてきたのだぞ!それを……地球連邦は地球の周りでぬくぬくとしていた連中は何をしてくれた!?水を切りつめ、喰い物を切りつめ、欲しいときには何もよこさなかったくせに!ようやくどうにか木星圏が自立できるようになって『国』と言えるほどの力を持てるようになると奴らはわしに政略結婚を申し出おった!」

「齡80歳に手の届く老人に地球の良家の娘をくれてやるからと、これで地球とは親類だから仲良くしましょうと言いおった……。尻尾を触れと言われたのだぞ!わかるか!?この屈辱が!?」

最終決戦時にトビアから地球を狙う理由を問われて。ドゥガチが地球連邦を恨む根本的原因が凝縮されている。木星圏開拓に障害を捧げてきた実績を今更感丸出しで、しかも逆撫でするような対応をされれば地球連邦を恨むのも無理はないだろう。しかしながら連邦の姿勢云々や木星圏への環境・待遇改善等を主張する以前に「地球を滅ぼす」というやや的外れな事を始めてしまっているので、思想が歪んでしまった「原因」こそ納得出来るが、その後の「言動」は同情出来ないだろう。
「だから…わしは滅ぼすのだよ。わしを否定しようとする全てを!そして…世界の全てを木星と同じにしてやるのだよ!」
「真の人類の未来?地球不要論!?そんなものは言葉の飾りだっ!わしが真に願ってやまぬものは唯ひとつ!紅蓮の炎に焼かれて消える地球そのものだーっ!」
上記に続きトビアとの戦いの最中ディビニダドに搭載された10基の核ミサイルを斉射しようとした際の台詞。ドゥガチの狂気を象徴する台詞と言える。
「若造の言うことかああっ!」
トビアに「心の歪んだだけのただの人間」と言われた際に放った台詞。長谷川氏曰く富野監督の指示で追加された台詞だそうで、「(監督の)本音かなぁ?」との事。『若造が言わないようなことを若造が言わざるを得ないほどの事態』を引き起こした老害が言っていい言葉ではない。
『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。
「ふはははは……見ろ!。ち…地球が燃えるぞ…すべてが消えてゆく。ふ、ふはは…あはははは…」
X3の自爆に巻き込まれ、コックピット内で炎に包まれながら言った台詞。この後キンケドゥに「たとえ幻でもあなたにそれを見せるわけにはいかない」と言われ、止めを刺された。長谷川氏の作風の都合でグロテスクさは無いものの、止めを刺されるシーンその物は明確に描かれた。
こちらも『第2次α』ではハマーンと休戦したルートでのみDVE。

スパロボシリーズの名台詞

「そうだ。かつてのメガノイドと同じようにな…」
『第2次α』アイビスルート第6話エンドデモより。意識をバイオ脳ユニットに移し替えたことで、万丈から「人間であることを捨てたのか」と問われて。
何気に本作で初めてメガノイドに言及している。後述の台詞と併せ、破嵐創造と何らかの繋がりがあったのかも知れない。
「ならば、どうすると言うのだ?破嵐創造の息子よ!」
『第2次α』第33話より、万丈との戦闘前会話。自分のすら犠牲にするエゴを糾弾する万丈に対し、彼が憎む父親の名前を挙げて挑発する。
「あの時の戦いで破壊したバイオユニットがクラックス・ドゥガチの全てだと思ったら、大間違いだ」
「そう…。つまりワシは、このワシだけではない!」
V』通常ルート第50話/困難ルート最終話より、ディビニダドに乗って現れた事に驚愕するトビア達に対して。この台詞の直後、更に二機のディビニダドが出現する。
「このワシに指図するな」
「だが、絶好の機会に巡り合わせた貴様の強運には感謝しているぞ」
「まさか、この目で地球の最期を見られるとはな」
同上。ゲールから命令されるが、彼が従う筈もなかった。とは言えゲールの悪運無くしては到底ここまで辿り着けなかったのも事実であり、一応その点には感謝している模様。
「ククク…ガミラスの攻撃で滅びる地球などに未練はないと銀河系を飛び出してはみたが…」
「やはり、その場に出くわせば、心躍るというものだ」
「さあ、海賊とその仲間達よ。絶望するがいい」
「ここで最後の希望であるお前達は倒され、地球は滅びの時を迎えるのだ!」
同上。あくまで自分自身の手で地球を滅ぼそうとしたオリジナルのドゥガチとは違い、『V』のバイオ脳達は然程手段に拘ってはいない様に見受けられるが、それでも地球に対する怨念と執着は変わらない。
「お前の事は知っているぞ、海賊小僧。地球に降りたドゥガチの最後の記憶はワシにも転送されている」
「あの時の借りを返す…!そして今度こそ、この手で地球を…!」
『V』でのトビアとの戦闘前会話より。かつての敗北の恨みを晴らさんと彼に襲い掛かる。この発言からすると、ドゥガチのオリジナルとバイオ脳達は記憶がリンクしていた様である。
「娘…?そう言えば、いたな…」
上記の台詞の後、通常ルート第50話ではトビアから「目の前でベルナデットがさらわれても何とも思わないのか」と詰られるも、平然とこう言い放った。
元より娘への愛情は皆無であったとは言え、地球への憎しみの余り、遂にその存在すら忘れ去ってしまったのだろうか。
なお、困難ルート最終話ではベルナデットがさらわれる展開が無い為会話の内容が異なるが、どちらにしても「人間以下」と断じられるのは変わらない。
「海賊め!地球に降りたドゥガチが最後に見たものはお前の攻撃だった!」
「あの時の借りは、ここで返すぞ!」
『V』でのキンケドゥとの戦闘前会話より。トビアと同様にかつての戦いでの恨みを晴らそうとするが、キンケドゥはその執念深さに呆れ返っていた。
「フハハ!ハハハハハ!」
「33万6000光年の旅も全ては無駄になる!」
「ワシには見える!三つの地球が滅ぶ様が!」
最後のドゥガチを撃墜した際の台詞。かつてのオリジナルと同じく、地球の滅びを幻視して狂喜するが…。
「若造の言う事かっ!」
トビア「若造だから言うんだ! もうあんたの時代じゃないんだよ!!」
キンケドゥ「消えろ、ドゥガチ!お前の見た光景は幻だ!」
「ぬ、ぬおおおおおおっ!!」
『V』での最期。再び海賊達に引導を渡され、その妄執と共に消え去った。どこかこの人の最期を彷彿とさせる散り際である。
「地球が…三つの地球が歪んでいく!」
「それさえ見られれば、ワシは…!」
困難ルート最終話より、ドゥガチを残してデスラーを撃墜した際のイベントでの断末魔。
バースカルを掌握したネバンリンナの攻撃により、三つの地球の滅びを目前にして散っていった。
なお通常ルート第50話で撃墜せずにクリアした場合も、この台詞と共に死亡する。

搭乗機体

エレゴレラ
木星帝国の試作型可変モビルアーマー
戦意向上の為に娘のテテニスが搭乗しているが、実態はドゥガチのバイオ脳が制御する自動操縦の機体。
ディビニダド
木星帝国の切り札である超巨大モビルアーマー。
劇中では8機登場し、内7機はエレゴレラ同様ドゥガチのバイオ脳が制御している。「動く核爆弾」とでも言うべき狂気の機体。

脚注

  1. 厳密にはアイビスルート第6話「滅びを告げる物」のイベントで対面した人形の正体が、原作での本物のドゥガチの顔グラフィックになっている。その為『第2次α』で本物のドゥガチが見られるのはここだけという奇妙な事に(本作では偽物なのだが)。