「聖戦士ダンバイン」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
267行目: 267行目:
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
:ショウ、チャム、黒騎士が登場。黒騎士は[[ドン・ハルマゲ]]の配下となっており、その進言によってショウがバイストン・ウェルから召喚されている。
 
:ショウ、チャム、黒騎士が登場。黒騎士は[[ドン・ハルマゲ]]の配下となっており、その進言によってショウがバイストン・ウェルから召喚されている。
 +
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 +
:
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===

2015年7月25日 (土) 21:18時点における版

概要

異世界ファンタジー系ロボットアニメの草分け的作品。続編として『New Story of Aura Battler DUNBINE』も製作された。また富野由悠季監督自らが大幅にアレンジして執筆された『オーラバトラー戦記』が存在する。

本編は大きく2つに分かれており、前半の舞台が「陸と海の間にある世界」バイストン・ウェル、後半の舞台が地上(現実世界)となっている。バイストン・ウェルにおいてオーラマシンが開発されたことで覇権争いが勃発し、主人公のショウ・ザマら高い「オーラ力」を持つ地上人が召還され、全面的な戦争状態に発展していく。物語の中盤、フェラリオの長であるジャコバ・アオンにより、全てのオーラマシンは地上へ追放され、地上を巻き込んだ混乱に発展していった。最後はシーラ・ラパーナのオーラ力により全てのオーラマシンが浄化され、ミ・フェラリオのチャム・ファウが一人語り部として残された。

最終回の解釈

最終回では敵の首魁が倒れたにも関わらず、両軍の憎しみによって戦いが終わらないという状況が描かれ、シーラ女王は地上とバイストン・ウェルの両方の世界に憎しみを残さないように「浄化」することを決意。「皆のもの、バイストン・ウェルへ帰還します」という叫びとともに自らの全てのオーラ力を解放。その直後、戦場のオーラマシンとそれを駆る戦士たちは巨大な光に包まれ地上から消え去っていた。チャム・ファウを残して…

寂しげな余韻の残るエンディングではあるが、このときに今までの話の中で世界観転移の演出として必ず描写されていた「オーラロードが開かれる」様子がなかったため、実はこれは富野監督のお家芸である「全滅エンド」なのではないかという解釈がファンの間では根強い。

そして、バイストン・ウェルはただの異世界ではなく、死後の魂がたどりつく安息地という設定がある。「バイストン・ウェルへ帰還します」の宣言はそちらの意味であり、すべての憎しみを忘れるには死ぬしかないというのが彼女の「浄化」だったのではないか、という解釈である。もしも戦場のオーラマシンと戦士たちをただバイストン・ウェルに転移させただけなら、結局はバイストン・ウェルで戦争が続くだけなので、「浄化」の言葉のイメージとはほど遠いというのもこの説の補強となっている。

また、チャム・ファウは置いていかれたのではなく、憎しみに囚われない純粋な魂の持ち主だったため生き残ることを許された、と考えることもできる。

ストーリー

日本の高校生、ショウ・ザマはバイクでツーリングを楽しんでいる最中、突然謎の光に包まれて、剣と魔法のファンタジー世界「バイストン・ウェル」のアの国へと召還されてしまう。地上人たちのみが持つ「聖戦士」の適正があるとして手厚い扱いを受け、当初はアの国が乱世を統一する手助けをする勇者としてオーラバトラーを駆っていたが、次第にアの国に大義はないと確信して離脱。ゼラーナ隊に入隊し、この世界に平和をもたらすための真の聖戦士へと覚醒していく。戦いは激しさを増していき、ついにショウが生まれ育った地上界へと戦火は飛び火することなる。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ゼラーナ

ラウの国

ナの国

アの国

クの国

その他

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

オーラマシン

フォウ、ウイングキャリバー、ウイングキャリバー(夜間迷彩)との合体形態も登場。

オーラシップ(オーラ・バトル・シップ)

ハイパー化したオーラマシン

ハイパーレプラカーン
ハイパーライネック
ハイパーガラバ

オリジナル

ズワァース改
EXにおいてシュウが改造を施したズワァース
ハイパービアレス
原作ではハイパー化しなかったが、『バトルロボット烈伝』で登場した。SRW未登場。

用語

バイストン・ウェル
大地の狭間にあるという異世界
アの国
バイストン・ウェル西方に位置する国家。
新兵器オーラマシンを入手した地方領主ドレイク・ルフトが下克上を起こして、新国王となりバイストン・ウェル制覇を目論む。
一方で、国内にはギブンの様に反ドレイク軍に加わる者も存在している。
クの国
アの国の西隣に位置する国家。国王はビショット・ハッタ。アの国とは同盟関係にある。
ナの国
バイストン・ウェルの国家の一つ。17歳の聖少女シーラ・ラパーナ女王として統治している。反ドレイク軍の盟主となっている。
ミの国
バイストン・ウェルの国家の一つ。国王はピネガン・ハンム(エレ・ハンムの父親)であるが、ドレイク軍の侵攻により滅亡する。
ラウの国
バイストン・ウェル北方に位置する国家。国王はフォイゾン・ゴウであるが、彼の孫娘エレ・ハンムが女王となって跡を継ぐ。反ドレイク軍の一翼を担う。
オーラ力
おーらちから」と読む。あらゆる生物が持つ生体エネルギーで、バイストン・ウェルそのものを支えている。
また、オーラバトラーの操縦にも必要とされる。地上人の方が高いオーラ力を持つ為、ショウをはじめ数人の地上人が聖戦士としてバイストン・ウェルに召喚されていった。
オーラロード
バイストン・ウェルと地上とを生きたまま行き来するための次元回廊。映像としては原色の透過光が無数に煌く空間として描写される。
ただし、オーラロードはエ・フェラリオが儀式を行っているときのみに一時的に作られる道であり、恒常的に二世界の行き来ができるわけではない。
聖戦士
バイストン・ウェルには世界が危機に陥った時、「聖戦士」が救世主として現れるという伝説がある。
その為、コモンに召喚された地上人は聖戦士としてあがめられ、世界を救うことを切望される。
コモン
バイストン・ウェルで出生を受けた人間の呼称。
地上人
「ちじょうびと」と読む。バイストン・ウェルから見た地上の人間の呼称。コモンの人間よりも強いオーラ力を持つ。
エ・フェラリオ
バイストン・ウェルに住む高位の妖精。見た目は人間と変わらないが、オーラロードを開く力を持つ。その為、シルキー・マウはドレイク・ルフトに利用された。
棲んでいるのが水の国なので水中にいることを好み、空気中にいることは結構な負担であるようだ。
ミ・フェラリオ
水の国ワーラー・カーレンに住む、身長約30センチの妖精。チャム・ファウエル・フィノのように、コモンの世界で人間たちと暮らす者もいる。
修行を積めば、エ・フェラリオになることも出来る。逆に罰を受けて、エ・フェラリオからミ・フェラリオに降格させられることもある。
オーラマシン
地上からドレイク・ルフトの元に召喚されたショット・ウェポンによって開発されたオーラ力で動くマシン。オーラバトラー、オーラシップ等さらに分類される。
これらの兵器が、バイストン・ウェルおよび地上を戦禍に巻き込むことになる。
オーラバトラー
オーラマシンの一種である人型の戦闘用ロボット。
オーラバトラーの存在はバイストン・ウェルの軍事バランスに変革をもたらし、ドレイク軍および反ドレイク軍の主力兵器となった。
オーラソード
オーラバトラーが標準的に装備する武器。
オーラバリア
オーラマシンが展開するバリアフィールド。遠距離射撃を無力化し、核攻撃にも耐えられる程の堅固さを持つ一方で、近接戦闘(または特攻)には弱いという弱点が存在する。
オーラシップ
いわゆる空中戦艦。物語序盤で登場する『ゼラーナ』のような比較的小型のものを指し、物語終盤で登場する超弩級のものは『オーラバトルシップ』と呼称される。
ウィングキャリバー
オーラマシンの一種。要するにオーラで動く飛行機の類なのだが、特徴としてはオーラバトラー一台を搭載することで航続距離を伸ばす運搬用マシンとして機能すること。
とはいえあくまでも移動用であり、いざ戦闘になると分離するかミサイル扱いされる。当初はパイロットによる有人操縦だったが、無線誘導技術が開発された。オーラバトラーの搭載を前提にするため、戦闘力は頼りない。なお、ビルバイン変形形態もこの名称で呼ばれる。
リーンの翼
バイストン・ウェルで語り継がれる伝説の英雄に現れると言われる光の翼。なお、正確には革製の靴に生える。
メット、ルフトン
バイストン・ウェルにおいて使用される単位で、1メット=1メートル、1ルフトン=1トンを示す。

楽曲

オープニングテーマ
「ダンバインとぶ」
作詞:井荻麟、作曲:網倉一也、編曲:矢野立美、歌:MIO
『COMPACT3』『SC2』『リンクバトラー』以外の全てで戦闘BGMに採用。
エンディングテーマ
「みえるだろうバイストンウェル」
作詞:井荻麟、作曲:網倉一也、編曲:矢野立美、歌:MIO
劇中BGM
「聖戦士たち」
『IMPACT』でハイパーオーラ斬りのBGMに採用。
「戦火の爪あと」
『COMPACT3』『SC2』『OE』『BX』で採用。『OE』ではズワウスハイパーズワウスの戦闘BGMに採用。『バトルロボット烈伝』でも使用されている。
「ウィング・キャリバー」
『OE』でビルバインの戦闘BGMに採用。

登場作と扱われ方

どの作品でも格闘型リアル系として活躍するが、旧シリーズではショウと他の味方パイロット、ビルバインと他の味方オーラバトラーとの差が大きすぎて、ショウ以外は使いづらい嫌いがある。合体攻撃愛情補正が採用されてからはマーベルやトッドもそこそこ使えるようになってきた。会話パートにおいては、クロスオーバーが積極的な最近の作品には登場していないことも相まって、原作再現イベント以外でのキャラクターの存在感は薄め。

本編中盤にあたるショウとガラリアの地上転移から話が始まることが多い。

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初参戦作品。世界観がバイストン・ウェルによく似た幻想的なラ・ギアスに登場する。
第4次スーパーロボット大戦第4次S
一番猛威を振るった作品。あまりに強すぎたためか、第4次Sではオーラバトラーの性能が大幅に下方修正された。ショウとチャムに声が入った。
スーパーロボット大戦F完結編
戦艦が両方仲間になる代わりにパイロットが大幅リストラされた。完結編中盤の下取りイベントでは隠しユニットを得れば得るほど多くのユニットが持っていかれる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ゲーム中盤でプレイヤー部隊がバイストン・ウェルに召還された後、全軍が地上に転移する。ゲーム終盤においてドレイクら敵勢力はオリジナルキャラのシュウ・シラカワの手によって強制的にバイストン・ウェルに帰され、決着が付かないまま終わる(以降のαシリーズにも出てこない)。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
バイストン・ウェルが初めてマップとして登場。ユーザー受けも良かったらしく、以降の作品にもバイストン・ウェルが登場する契機となった。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
スーパーロボット大戦IMPACT
第1部序盤、「東京上空」イベントより参戦。第1部中盤では自軍の約半数がバイストン・ウェルへ召還され、第3部では原作終盤のオーラマシン放逐から地上決戦までの流れが再現される。3部構成という長大なボリュームを活かし、主要なイベントが網羅されている。
通常ルートのEDではショウ達がバイストン・ウェルに帰還する描写が省かれており、更に隠しシナリオに突入した際にも地上へと戻ってくる経緯が描かれていない為、アインストとの最終決戦後から「逆襲のシャア」ルートへと至る期間、ずっと地上に滞在していたかのような感覚にとらわれる。描写上、通常EDから隠しシナリオまでに然程期間は開いてなさそうだが……
スーパーロボット大戦COMPACT3
OVA版の登場人物と初共演。新規参戦を除くといるだけ参戦が多い中、物語の中心になる。本作初参戦のメカニックも多い。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
SLGの体制をとったスパロボとしては『COMPACT3』から10年ぶりの参戦。関連作である『リーンの翼』とは『ACE3』以来の共演。
プロローグにて原作最終話のバーンとの激闘が展開され、第一部中盤からUXの世界に転移する形で本格参戦となる。原作終了後のため、登場するのはショウ、チャム、マーベル、バーン、ショットと絞られており、他の人物は死亡済みで名前のみが語られる扱い。
エイサップ・鈴木から聖戦士の先輩として一目置かれるなど『リーンの翼』との絡みが非常に多い。また、『ダンバイン』と『リーンの翼』のバイストン・ウェルはそれぞれ別世界となっているようであり、平行世界の同一人物ネタも披露してくれる。
スーパーロボット大戦BX

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
序盤はバイストン・ウェル、中盤からは地上世界での展開。「嵐の玉」や「ラース・ワウ城」のマップが登場する。等身を忠実に再現しているため、コン・バトラーVの肩の上に乗るダンバインをムービーやゲーム本編で見ることができる。

単独作品

スーパーロボット大戦64リンクバトラー
スーパーロボット大戦Operation Extend
ショウ、チャム、黒騎士が登場。黒騎士はドン・ハルマゲの配下となっており、その進言によってショウがバイストン・ウェルから召喚されている。
スーパーロボット大戦X-Ω

関連作品

スーパーロボットスピリッツ
ショウの両親であるシュンカ・ザマとチヨ・ザマが本家スパロボに先駆けてストーリーモードに登場。
バトルロボット烈伝
リアルロボット戦線

主要スタッフ

制作
日本サンライズ(第2スタジオ)
監督
富野由悠季
キャラクターデザイン
湖川友謙
メカニックデザイン
宮武一貴
出渕裕
音楽
坪能克裕

余談

商品情報

DVD

  • DVD-BOX

  • 単巻

書籍

楽曲関連

その他

リンク