パトゥーリアは『機動新世紀ガンダムX』の登場メカ。
概要
第7次宇宙戦争時に投入されたニュータイプ用超大型モビルアーマー。
地球降下による連邦軍本部強襲制圧作戦だった「ライラック作戦」の切り札であったが、大気圏突入時の戦闘で護衛を失い損傷して本来の降下地点とは異なる北米に墜落し宇宙革命軍の手で隠された。その下にフォートセバーン市が築かれて、市長庁舎の真下に保管されて補修作業が進められた。
その姿は人型の胸像の様な艦橋を持つ巡航艇で艦首から真横に開いて攻撃形態に変形、全身の荷粒子砲と30基の有線ビームによる圧倒的火力で攻め立てる。全長は617mにも達し、ガンダムシリーズに登場するMAとして最大サイズを誇る。機体各所に飛行・防御用のフィールドジェネレーターを搭載し、巨体ながら大気圏内を飛行可能。これはビーム兵器を無力化するバリアとしても機能する。その巨大な機体の関係上、懐に潜り込まれると不利な為ベルティゴ5機による護衛が本来の運用時の仕様として想定されていた。ニュータイプを生体ユニットにすることで真価を発揮するが、生体ユニットにされたニュータイプの精神は蝕まれていき、最悪の場合、自我が失われたうえシステムに取り込まれ同化してしまう。
人工ニュータイプのカリス・ノーティラスが無理矢理、生体ユニットにされ、市長のノモア・ロングの復讐の道具に利用された。その攻撃力は圧倒的でフリーデンの各ガンダムタイプすら全く寄せ付けない強さを見せたが、ティファ・アディールの能力の呼びかけなどもあってコアであるカリスが機能不全を起こしたため隙が生じ懐に潜り込まれて機体内部から破壊され、サイコミュダクトごと引きずり出す形でカリスも救出。パトゥーリアも沈黙(漫画版では爆散)した。
登場作品と操縦者
- スーパーロボット大戦α外伝
- 初登場作品。原作通りカリスが生体ユニットにされたほか、終盤にイノセントが発掘した自律回路搭載型が多数出現。戦艦クラスの耐久力と射程、攻撃力を誇るが、近距離戦になるとド派手な演出に似合わないほど低火力なのが面白い。
- スーパーロボット大戦Z
- 物語事前に1機のパトゥーリアにカリスが生体ユニットにされている。その後もう1機が、新連邦軍がルチル・リリアントのLシステムを搭載して操縦していた。ゲーム中ではその時のパイロットは高性能AI。その後宇宙革命軍により量産され、そのデータにより新連邦軍側でも量産されている。耐久が高く武装は全て全体攻撃で攻撃力も高いので数が出てくると厄介な相手。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 今回は1機のみ。最大射程8、高HPなど序盤に出てくる敵の中ではかなりの強敵。
装備・機能
- 有線ビーム砲
- 総合計30基の有線ビーム砲端末から雨のように無数のビームを放ち敵機を殲滅する。高いニュータイプ能力を持つ者が操作する事により、正確無比の射撃性能を誇る。
- 荷粒子砲
- 本体胸部に設置されている本機最大火力の武装。劇中未使用。なお文字設定に拠れば本来は「身体各所に装備」とされているが具体的に位置が示されているのは前述の胸部砲門一対二基のみである。
- フィールド・ジェネレーター
- ビーム兵器の無効化と力場による飛行能力を担う装置。漫画版ではビームバリアとして防御フィールドを使用しているが、アニメでは使用していない。
- Iフィールド
- SRWではフィールド・ジェネレーターの防御機能が特殊能力として再現されていない為、代替として採用。
移動タイプ
- 空・宇
- 飛行可能。
- 2L(LL)
- 戦艦クラスの大きさなので、当然といえば当然。
余談
- 型式番号や、有線ビーム砲を備えたニュータイプ用MAであることからブラウ・ブロのオマージュであると思われる。
- 全ガンダムシリーズに登場するMAの中で最大の機体である。
資料リンク