フレデリック・アデスは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。
概要
クルーゼ隊所属の母艦ヴェサリウスの艦長で、『機動戦士ガンダム』におけるドレンの立ち位置の人物。
寡黙で実直な性格の軍人で、良くも悪くも常識的な軍人の考え方をしており、その事をクルーゼに窘められる事もあった。クルーゼの持つ底知れない部分に閉口しているシーンも見受けられる。
隊長であるクルーゼや赤服の面々と共に足つき追撃の任務に就いていたが、追撃対象であるアークエンジェル隊が地球へと降下した為、その任を離れ、別命を受ける事になる。その後、再登場した際に三隻同盟と交戦するも敗北。自らはブリッジに残り、敬礼の姿勢を保ったまま爆発に巻き込まれ、戦死した。
その際、既に離反しているアスランやディアッカから哀悼の意を捧げられており、人望の厚い好人物であった事が窺える。
登場作品と役柄
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。まだフルネームが公表されていなかった時期のため「アデス」名義。セレーナルート序盤のみ、プレイヤーキャラとして操作可能。宇宙ルート第47話で戦死した際には原作同様にアスラン、ディアッカから哀悼の意を捧げられ、更に主人公がセレーナの場合は一時クルーゼ隊に協力していた彼女からも悼まれている。
パイロットステータス
- 第3次α
- 鉄壁、不屈、加速、熱血、士気、狙撃
- 第3次α
- 指揮官L3、援護攻撃L2
- 小隊移動力+1
- 『第3次α』で採用。
人間関係
- ラウ・ル・クルーゼ
- 上官。彼の考えを理解出来ないが、部下としての務めは最後まで徹し続けた。
- アスラン・ザラ
- 部下であったが、最終的には思想の違いから決別する事になった。『マガジンZ』連載の漫画版では、死を迎える寸前に、自らが信じた道を進んでいく事を彼に告げている。
他作品との人間関係
- セレーナ・レシタール
- 『第3次α』では彼女からも哀悼をささげられる。
名台詞
- 「はあ、いやしかし、評議会からの回答を待っても遅くはないのでは?」
- 第1話より初台詞。クルーゼがオーブ領コロニーヘリオポリスへの軍事作戦を開始したことに関して。
- 既に証拠は持っており、地球連合軍の新型機動兵器「G」が中立コロニーで建造されていることは間違いないが、流石に中立国をいきなり攻撃するのは躊躇われたのだろう。
- 「撃ち落とせえええぇぇーッ」
- 第5話より。アークエンジェルとの戦闘を優勢に勧めたが、ムウのメビウス・ゼロに奇襲され、リニアガンでヴェサリウスのメインエンジンを撃ち抜かれてしまった。
- 被害報告が飛び交う中、モビルアーマー離脱の報を受けて激高して叫んだが、損傷により艦の姿勢すら維持できない状態だったため、呆気なく逃げられてしまう。
- 「ガモフ出過ぎだぞ、何をしているゼルマンッ!」
- 第13話より。低軌道会戦終盤で僚艦のローラシア級のガモフがアークエンジェルを逃さないために大気圏突入中にも関わらず、突っ込んだ際に。
- 小説版ではゼルマンの覚悟を聞いた後にクルーゼを見るが、笑っているその姿にゾッとする場面が書かれている。
- 「アスラン…お前はまだ若い。自分の信じた道を進むがいい…」
- 『マガジンZ』連載の漫画版で、死を迎える寸前でアスランに言った言葉。この台詞からも、彼がナチュラルとの戦争の継続に否定的であった事が伺われる。
スパロボシリーズの名台詞
- 「まさかディアッカと戦う事になるとはな…」
- 『第3次α』でディアッカ相手に発生する特殊戦闘台詞。不本意ながらも戦わざるを得ない心境が伝わってくる。
搭乗機体
- ヴェサリウス
- 艦長を務める。
余談
- 当初はキャスト欄や公式ホームページでも「アデス」としか表記されていなかったが、本放送終了後数年経過した後にフルネームが明らかになった。
- 「声優が川津泰彦氏」、「戦艦の艦長」、「素顔を隠した男の副官」という点は『第2次スーパーロボット大戦OG』のクルト・ビットナーと共通している。
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