ギャバン・グーニーは『∀ガンダム』の登場人物。
概要
ルジャーナ・ミリシャの機械人形部隊「スエサイド部隊」の隊長。ボルジャーノ家の臣下に連なる貴族の御曹司でもある。
元々はイングレッサ・ミリシャの機械人形乗りと同じく、飛行機乗りであったらしい。新設のモビルスーツ部隊の隊長に選ばれただけはあり、勇敢で戦況判断能力に優れ、ムーンレィスとの戦力差を理解した上でゲリラ戦術に徹する指揮により戦力の逓減を防いだ。
イングレッサ・ミリシャと共闘して以来、女性ながら機械人形を操るソシエ・ハイムに惚れ、求婚するに至る。地球生まれが故に核兵器の危険性を理解できず、ロスト・マウンテンでの核ミサイルを巡る攻防で、敵からの忠告を無視し戦闘を続けた結果、核爆発に巻き込まれソシエからの返事を聞くことなく死亡することとなってしまった。敵味方共に主要キャラの死亡描写が描かれる事の少なかった『∀ガンダム』だからこそ、その死は大きな衝撃となった。
『コミックボンボン』における漫画版では、核爆発による被害を少しでも防ぐために、核を地中に持っていく役目を引き受け、その任務で殉職した。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦α外伝
- 初登場作品。ソシエとのロマンスは描かれる事無く、ただのMS乗り扱い。原作では死亡したキャラであるが、何のフラグも必要なく生存する。ただし、条件を満たすと乗機がボルジャーノンからボルジャーノン (ギャバン機)へと変わる。基本能力自体は平凡だが援護、指揮共に高いレベルの上にガッツまであるため、下手なNTより使える。回避系の精神を覚えない事が欠点なのでガンダム試作3号機やノイエ・ジールなどのHPの高い機体に乗せて運用するといい。
- スーパーロボット大戦Z
- 専用機が無くなり、有用な特殊技能であった指揮も喪失した事で、小隊長として使うには力量不足と『α外伝』に比べて弱体化。もっとも、小隊員としては優秀な方。新規台詞も収録されている。今回も何のフラグもなしに生存する。原作どおりソシエに告白するが、その返事は先延ばしにされてしまった。なお、それはタイミングや結果共に漫画版での描写に近い。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- 「暴かれた墓所」にて上記のロスト・マウンテンでの核ミサイルを巡る攻防が再現される。こちらでは無事生還を果たす。
パイロットステータス設定の傾向
- α外伝
- 気合、ド根性、必中、鉄壁、熱血、狙撃
- Z
- ド根性、鉄壁、集中、直撃、絆
- α外伝
- ガッツ、指揮L2、援護L3、防御L4
- Z
- 底力L7、援護攻撃L2、援護防御L4、ブロッキング
- クリティカル率+20%
- 『Z』で採用。
人間関係
- ソシエ・ハイム
- 彼女に惚れて求婚するに至る。エマとヘンケンの例があるだけに、SRWでは彼の恋は叶うのか?
- リリ・ボルジャーノ
- 主君であるボルジャーノ公の娘。上官のマリガン大佐と共に彼女のお目付け役も賜っていたが、そちらの役目は体よくマリガンに押し付けていた。
- ジョン、エイムズ
- スエサイド部隊での部下。貴族の身分を鼻に掛けずに面倒見良く接するギャバンを慕っていた。ギャバン死後もボルジャーノンを駆り、終戦まで戦い抜いている。
他作品との人間関係
- サラ・コダマ
- 中の人繋がり(サラの声優はリリ同じく小林愛氏)なのか、『Z』では絡む事が多い。
名台詞
- 「今どきは何でもいきなりだよ。敵の出現も、恋愛も。命のおしまいもな」
「だから、俺は後悔はしたくない」
搭乗機体
- ボルジャーノン (ギャバン機)
- ボルジャーノン
余談
- ギャバンが死亡した時の核爆発で発生したキノコ雲は、1961年10月30日に旧ソビエトが実行した史上最大の核実験「ツァーリ・ボンバー」の時に発生したものと同じ形状をしている。この核実験の爆発力は57メガトンという空前絶後の威力であった。なお、100メガトン級の威力にする事も可能だったが、さすがに周囲の被害が大きくなりすぎるという事で威力を半分程度にしたという。