シルヴァ・バレト・サプレッサーは『機動戦士ガンダムNT』の登場メカ。
概要
第1次ネオ・ジオン抗争後に連邦軍が接収したドーベン・ウルフをベースに、アナハイム・エレクトロニクスが開発した量産型モビルスーツのシルヴァ・バレトを改修した機体。
メガラニカ内で保管されていた1機をテストベットとして改修しており、ユニコーンガンダムの主兵装であったビーム・マグナムを運用するために腕部とバックパックに改修が施された他、頭部・腕部にも仕様変更が加えられている。新たに冠された「サプレッサー」とは、「対抗勢力に対しこれを抑止、抑制する為の機体」を意味する。
本機の最大の特徴として、バックパックに計4本装備された予備右腕と、それを換装する為のクレーンの存在が挙げられる。これは通常のモビルスーツでは使用しただけで稼働不良を起こしてしまうというビーム・マグナムの欠点を、射撃後に稼働不良を起こした腕部を丸ごと[1][2]付け替える事で解決した物である。本装備の残数=ビーム・マグナムの発射可能数ということであり、5連結Eパックの予備は装備していない。また、この換装機構と引き換えに改修前にあった武装の多くを失っているが、それでも尚全備重量は1割弱増加している。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- 初登場作品。宇宙ルート「混戦」や、サイドミッション「赤い彗星の宿命」にてスポット参戦。武装はバルカンとビームサーベルのみで、ビーム・マグナムはこの時点では使用できない。
- キーミッション「神話のその先へ」で正式加入し、ビーム・マグナムも使用可能になる。
- 性能に対して加入時期が遅いのが難点。バナージを戦闘に参加させるなら、余ったナラティブガンダム等に乗り換えることも選択肢に入る。
装備・機能
劇中で使用したのはビーム・マグナムのみで、それ以外の武装の演出はゲームオリジナルとなる。
武装
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。ドーベン・ウルフでは30mmだったが、本機では頭部変更に伴い連邦規格である60mmに変更されている。
- 原作では未使用だが、『30』にて採用。
- ビーム・キャノン
- ドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様でバックパックに2門装備。
- 原作・SRW共に未使用。
- グレネード・ランチャー
- 脇下に隠し武装として2基内蔵している。こちらもドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様。
- 原作・SRW共に未使用。
- ビームサーベル
- 左右両腰に装備。原作未使用。
- 『30』では敵機頭上から強襲して踏みつけた後に、射出されたサーベルを逆手持ちして突き刺す。非常に機敏に動く上に抜刀や接近動作が無くいきなり敵の頭上から出現するため、演出時間が他のモビルスーツと比べても格段に短い。
- ビーム・マグナム
- 一射でEパック1つ分のメガ粒子を全て消費するものの、並のMSなら掠めただけで破壊するほどの威力を持つ大型ライフル。
- 本来であればユニコーンガンダム用の装備で、上記の通り本機はこれを運用するためだけに大幅な仕様変更が行われている。
- リロードも可能ではあるが腕部の換装システムの都合、予備マガジンは携行していない。
- 『30』では設定よりも1発多く[3]、初期弾数は6、しかもバナージは最初からBセーブL1を持っているため7になっている。
- 更にカスタムボーナスで2発増え、それに加えてBセーブをL2に育成すると12、EXまで育成すると16、更にフルカスタムボーナスで「弾倉アップ」を付けると最大で18発も撃てる事になる。どこにそんな多くの腕を仕込んでいるのかとツッコミを隠せない状況になる。
- 演出としてはシンプルにビーム・マグナムを1射、破損した腕部を換装してそのまま離脱するという流れで、パイロットによっては専用セリフもある。
- ただし、外した場合は腕部換装以降のパートがカットされる。
移動タイプ
- 陸
- M
カスタムボーナス
- 全ての武器の射程+1。「ビーム・マグナム」の弾数+2。
- 『30』で採用。
機体BGM
- 「Vigilante」
- 挿入歌。『30』で採用。DLC適用時は原曲となる。
関連機体
- ドーベン・ウルフ
- 大元のベース機。連邦に接収されたこの機体がシルヴァ・バレトに改修され、更にサプレッサーに再改修された。
- シルヴァ・バレト(SRW未登場)
- 原型機。
- ガンダムMk-II(メガラニカ所属機)(SRW未登場)
- 『機動戦士ガンダムUC 獅子の帰還』に登場する機体。
- 本機同様にビーム・マグナムを撃てるよう右腕部が改修されており、こちらは右腕部を肩からドーベン・ウルフのものに換装して上腕から前腕部を二重にすることで強化している。
脚注
- ↑ 交換前提であるためか、本機の右上腕部には装甲が取り付けられていない。
- ↑ アニメでは肘関節で取り外しているが、プラモデルでは可動部の都合で上腕ごとパージする仕様となっている。
- ↑ ビーム・マグナムの弾倉は5発分、予備腕の搭載数は4本、つまり出撃時の腕と合わせて撃てるのは5回まで。
資料リンク