ユーゼス・ゴッツォ
ユーゼス・ゴッツォ | |
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外国語表記 | Euzeth Gozzo |
登場作品 | |
声優 |
大友龍三郎(α) 乃村健次(OGシリーズ) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 |
パイロット ラストボス |
プロフィール (スパヒロ) | |
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種族 | バード星人 |
性別 | 男 |
出身 | バード星 |
所属 | 銀河警察連邦 ⇒ バディム、ネオ・バディム |
プロフィール (SRW) | |
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偽名 | アルテウル・シュタインベック |
種族 | バルマー星人 |
性別 | 男 |
出身 | バルマー星 |
所属 | ゼ・バルマリィ帝国 |
称号 | 騎爵 |
ユーゼス・ゴッツォは「バンプレストオリジナル」の登場人物。
概要
全ての運命を自らの手中に収めようという野望を抱く、異星人の天才科学者。科学者としては非凡な才を持ち、神とも呼ぶべき能力を得ることが可能な限定因果律操作装置「クロスゲート・パラダイム・システム」は彼自身が独力で稼働にこぎつけている。
但しこのシステムは完成に至っているわけではなく、その力を完全なものとすべく多くの組織に干渉し、様々に策謀を巡らしている。また、特徴的なデザインの仮面を常に身につけており、誰もその素顔を知らない点を含め、正体不明の超然者としての印象を強く与える人物と言える。
イングラム・プリスケン、リュウセイ・ダテの2名とは深い因縁のある間柄であり、多くの作品では彼らの手で葬られる形で最期を迎えることになるが、初登場作品となる『スーパーヒーロー作戦』では、物語の途中で素顔が大幅に変わっている。
ユーゼス超神形態 / ゼスト
『スーパーヒーロー作戦』でCPSが内蔵されているデビルガンダムにカラータイマーの力を満たして融合したことで、超神形態へと進化したユーゼス。その姿は、翼を生やした黒いウルトラマンというべきもの。
なお同作では戦闘中に敵の名前が表示されず、セリフでも「超神形態」としか呼称されない為、「ゼスト」という名称は攻略本[1][2]を見ないとわからない。
登場作品と役柄
その超絶とした雰囲気や能力、野望からも、登場し敵として立ちはだかる場合は、ラスボス兼真の黒幕になる事がほぼ確定しているキャラクター。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。ゼ・バルマリィ帝国出身の純然たるバルマー星人で、十二支族の中でも科学分野に秀でるゴッツォ家の一員。帝国監察軍第7艦隊の副司令官という形で地球へ赴くが、本作にて起こった様々な事件を影で仕組んでいた張本人であり、ゼ・バルマリィの艦隊ですらも裏で操っている等、黒幕の中の黒幕として、存在感を見せていた。
- 作中では明かされていないが、バルマーの真の霊帝であるケイサル・エフェスの存在をも突き止めており、最終的にはバルマーそのものに反旗を翻そうとしていたが、実は半ば操られていたも同然であったらしく、その為なのか、数万人のサイキッカー達を脳髄だけの状態にしてエンジェル・ハイロゥに組み込む等、登場作品の中でも屈指の残虐非道さを見せる様になった。
- 念動力者ではないものの、未覚醒とはいえサイコドライバーであるリュウセイを念で圧倒するなど、念の扱い方には通じているようだ。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 概ね『α』と同じだが、ラオデキヤに粛清されるルートが追加された。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 『OG1』の冒頭に「???」名義で登場。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 本作の黒幕にして真のラスボス(寺田P曰く「本作の裏の主役」)。ポジション的には、『F完結編』のポセイダルルートのラスボスであるシャピロに近いものがある。『ディバイン・ウォーズ』に合わせて声は乃村健次が担当。
- 今まで出演していた作品(SHO~α)の記憶を共有しているらしく、因果の鎖から解脱しようと目論んでいたが、今までに比べてそこらかしこに詰めの甘さが散見され、スケールダウンしている。本人にとっては幸いな事に、最大の障害となるイングラムが既に死亡している為、色々と事が進めやすかったのだが肝心な部分が抜け落ちてしまった為に、様々な「代役」で補わざるを得なかった模様。その結果、またしても運命から脱する事は適わず終わった。その最期も「己の結末を受け入れようとせず、己が絶対者であることを叫びながら散る」というあまりにも無様な物だった。
- なお、本作では素顔を見せているがこの素顔は『スーパーヒーロー作戦』でザラブ星人に整形される前の顔をリデザインしたものなので、SHOのファンの中にはアルテウルの顔を見た時点で正体に勘付いたユーザーも多いかもしれない。一方、従来のシリーズでは4つあった仮面の眼の内、上半分の2つが欠けた状態になっており、『第2次OG』のユーゼスが従来と比べて「不完全な存在」である事を暗示している。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- 「仮面の男」として登場。本作から声が乃村健次氏に変更されている。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- 初出作品。本作ではバード星人と地球人の混血児であり、銀河連邦政府科学アカデミーの科学者。地球で頻発する怪奇現象、深刻な大気汚染の調査任務の捜査員として、地球でETFと戦う任務を帯びた宇宙刑事ギャバンと共に地球へ訪れたという設定。
- 基本設定はこの作品で完成していたが、死の間際に地球人としての善と悪との葛藤で苦しんでいた事が明らかとなり、完全な悪人となりきれていたわけではないようであった。
- なお、CPS開発に当たっては、並行世界から干渉して来たラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォの介入があった。また、この世界は宇宙刑事ギャバンとはなんら関わりのない存在であったユーゼスの因果律操作によって様々な世界がまとめられて生まれた虚構の世界であり、そのことを新西暦195年のユーゼスも知っていたことが最後に明らかとなっている。この世界を作り出したユーゼスの真意については謎。
パイロットステータス
能力値
イングラムの生みの親だけあって、各能力値が高くラオデキヤとほぼ同じクラス。2回行動可能レベルもイングラムより数倍早い為、初登場した時点で彼の2回行動が猛威を振るう。また、強力な念動力者では無い筈だが、ジュデッカに搭載されている念動フィールドを自力で(シヴァーのように念者を利用するでもなく)展開するという、よくよく考えると恐るべき敵。ちなみに『第2次OG』ではきっちり念動力を習得している。
精神コマンド
- α
- ド根性、必中、ひらめき、隠れ身、魂、復活
- イングラムと共通する精神を所持している。ド根性はイベントで4回ほど使用するが、SPは一切消費しない。復活も所持しているのに自身が撃墜された時には使わない。敵の精神コマンドは概ねキャラクター性を暗喩する目的で設定されるが、それに倣うとするならば、イングラムと共通の3つのコマンドはSHOでの関係性(オリジナルとクローン)、「隠れ身」は黒幕であること、「ド根性」は執念を現すと思われる。とすれば、「復活」が意味するものは再登場だとでも言うのだろうか。事実イングラムはクォヴレーを介して再登場しているため、当初の構想通りならユーゼスも何らかの形で『第3次α』に出てきていた可能性はある。
- 第2次OG
- 直感、鉄壁、直撃、覚醒、魂、再動(ツイン精神)
- 「覚醒」「魂」「再動」と思わせぶりなコマンドが揃っている辺りαシリーズの「虚憶」と「輪廻」への関連を思わせる。
特殊技能(特殊スキル)
- α
- 天才、底力、切り払いL9
- 高レベルの切り払いと底力、高い能力でスペックだけ見れば強いボスには違いないが、復帰したイングラムとロンド・ベルの敵ではない。当時の天才がレベルアップに必要な経験値が減少する効果のため、死に技能と化してる点も惜しい。ジュデッカに乗り換えると切り払いも死に技能となる。何故か、念動力を習得していない。多数のイベントで自身の念を放つ等、能力があるように思わせる描写があったのだが、ゴッツォ家には念動力の素養が小さいうえ、能力持ちは全員人造人間なのである意味当然か。
- 第2次OG
- 念動力L9、2回行動、底力L8、気力+ (ダメージ)、気力限界突破、リベンジ
- 念動力を習得した。といっても本人の念動力でなく、イーグレット・イング並びにイルイの念を操っているだけに過ぎない[3]。ケイサル・エフェスを攻撃寄りにしたような構成で、アダマトロンの能力が絡むと非常に手強い相手になる。ただしそのアダマトロンは念動フィールドを所持していないため、念動力は命中回避補正しか効果を発揮していない。一方で天才を失っているが、ゲームバランス抜きに考えると、本作のユーゼスの計画に穴が多いことを現しているのかもしれない。
エースボーナス
- 気力160以上で、自軍フェイズ開始時に精神コマンド「覚醒」がかかる
- 『第2次OG』で採用。これが発動すると3回行動になる。加えてアダマトロンのHPが減っていくと「監視の目」の効果で必中がかかるため、回避不能の攻撃が3回襲ってくることになる。マップ兵器の弾数が残っている状態で手番を渡すと部隊が半壊する(マップ兵器版エデン・ゲルーシュには精神禁止があるため、鉄壁や不屈が意味を成さない)ので、2、3機落とされてでもPPで仕留める事(無理な場合はHPを10%以下にしない事)。幸いなことにマップ兵器版ゲルーシュは4発しか撃てず、1ターンに1回しか撃ってこないので、囮で弾切れにさせてから攻撃を始めよう。
- ちなみに脱力を使って発動そのものを防ぎたい場合は必ず味方フェイズ終了直前にし、使用後は手を出さないこと。ペルフェクティオと同様に性格が超大物、なおかつ気力+(ダメージ)を持っているために、少しの被弾であっという間に気力が上昇してしまう。
機能
ゼストのもの。
必殺技
- スパイラルキック
- 翼で飛びあがり、回転キックを繰り出す。
- ゼストナパーム
- 翼で飛びあがり、広範囲を焼き払う。
- ゼストスラッシュ
- ウルトラマンの八つ裂き光輪のような攻撃。
- ゼストナックルビーム
- 握った拳からビームを放つ。
- ゼストブレード
- 右手に発生させたレーザーブレードで薙ぎ払う。
- ゼストファイナルビーム
- ウルトラマンのスペシウム光線のような攻撃。
パイロットBGM
- 「Battle Of Zenith」
- 『スーパーヒーロー作戦』のラストバトル。超神形態に進化したユーゼス「ゼスト」のBGM。
- 「THE ARROW OF DESTINY」
- アンティノラ、ジュデッカ搭乗時のBGM。アストラナガンの「虚空からの使者」より優先度が高い。
- 「ULTRA ONE」
- アダマトロン搭乗時のBGM。「THE ARROW OF DESTINY」のアレンジ。曲名はどう見てもウルトラマンのもじりだが、シヴァーのBGMが「ZEST SEVEN」だった事に対するものと思われる。
- 「Wings of the legend」
- 第2次OGの主題歌。アダマトロンのHPを約30%まで減らすと会話イベントが発生しこの曲が流れる。
人間関係
- イングラム・プリスケン
- SHOのユーゼスが作り出した自身のクローンであり、身代わり人形。それによる因果の鎖で繋がれた存在。αシリーズにおいてクロスゲートの存在とその力をユーゼスに与えたのは『スーパーヒーロー作戦』の世界から転移して来た彼である。いずれの世界においても操る者、操られる者の関係だが、それにイングラムが抗えるかはSHOの虚憶に気付くか否かで決まる。
- ヴィレッタ・バディム
- 同じくユーゼスが作り出したクローン。初出時はイングラムと同様の存在(片方しか存在しない選択主人公)であったが、αシリーズ以降の設定では別個の存在となっており、イングラムほど深い因縁があるわけではなくなっている。
- リュウセイ・ダテ
- 『α』では最終決戦においてSRXのウラヌスシステムを自身の念を持って強制発動させたが、ロンド・ベルの仲間達の協力もあって失敗する事となる。
- シュウ・シラカワ
- 『α』ではイングラムと共謀してユーゼスを追い落とそうとしていた。OGシリーズでは別世界での彼の記憶を思い出す。「破滅の運命を逃れようと行動し続ける」ユーゼスの姿を「同じ事を飽きずに繰り返している」と評されていた。
- シヴァー・ゴッツォ
- ゴッツォ家当主。ユーゼスが地球に赴いたのは、名目上は彼の地球侵攻の命を受けてという事になる。ユーゼスの死後、彼の残したデータはシヴァーの手により様々な機動兵器、生体兵器に利用される事となった。
- ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ
- 『スーパーヒーロー作戦』では別の世界の(恐らくは『α』の並行世界、あるいは『DC版α』)ユーゼスが造り出した存在で、彼とユーゼスが因果の鎖に繋がれた存在であると言及。αシリーズでは彼のクローンを創造して反旗を翻すが、その結末は複数存在する。
- ルアフ・ガンエデン
- ゼ・バルマリィ帝国の支配者である現「霊帝」。ユーゼスは彼が影武者である事に気づいており、『第2次OG』では、彼のことを「愚帝」と的確な評価を下している。
- ケイサル・エフェス
- αシリーズでは彼に半ば操られていたが、どこまで彼の意を受けていたかは不明。
- レビ・トーラー(マイ・コバヤシ)
- イングラムが連れてきた念動力者。自ら調整を施し、野望のための駒とした。
- クォヴレー・ゴードン
- 『DW』ではイングラムを縛る因果の鎖がユーゼスであると言及。ユーゼスとイングラムとの鎖を切り離す存在なのかもしれないが、今後の展開が気になるところである。ユーゼスと同じ銀髪にも何らかの意味があるのかもしれない。…が、クォヴレー本人はまだOGシリーズの世界には現れていない。なお、直接対面したことは一度もないはずだが、なぜかユーゼスは彼の存在を知っている。因果地平の彼方から見ていたのかも知れないが。
- バルシェムシリーズ
- イングラム、及びヴィレッタのクローン並びにそのデータを元にした人造人間群。イングラムは「スーパーヒーロー作戦」におけるユーゼスのクローン(に近い存在)なので、彼らもまたユーゼスのクローンと言えなくもない。
- ギリアム・イェーガー
- ユーゼスとは似て非なる宿命を背負った者。また、ユーゼスのモチーフとなったキャラクター(イングラムが彼をモチーフにしているので、その分身のユーゼスもギリアムの家系ということになる)。漫画『Record of ATX』にてイングラムの正体を問いただしたギリアムに対して、イングラムは「お互い様」「お前の放浪も終わる」と返している。この時のイングラムはユーゼスに乗っ取られている状態だったので、ユーゼスはギリアムの正体をある程度は知っている事になる。一方、ギリアムの方は『第2次OG』にてユーゼスが破滅から逃れるための因子が揃っていない事を知って(予知して)いた。
- イーグレット・イング
- OGシリーズの世界でナシム・ガンエデンを乗っ取るために生み出した人造マシアフであり、並行世界論におけるSHOのイングラムの代役。だが、徐々にユーゼスの思惑を外れていく。最終決戦では取り込むことに成功するが、カーリーの特攻により脱出を許されてしまう。
- なお、当初の想定ではイングの肉体を乗っ取って真のラスボスとなる(その場合イングのレベルで強さが変わる)という構想があったのだが、ガンエデンと似たような展開である上、2周目以降にイングが使われない危険性があったため、見送られた。脱出後の枷も真言も通じないといった会話はその名残ともいえる。
- アーマラ・バートン
- OGシリーズにおける腹心の部下で、自らの手で創造したバルシェム。片腕として扱っていたが、彼女の台詞からも、どうやら帝国側からユーゼスの監視を言い渡されていたらしい事が推察される。また、ユーゼスにとっても実情はイングの覚醒と成長を促す捨て駒であった。
- ペルフェクティオ
- 『第2次OG』ではその存在の危険性を唯一正確に認識していた。
- アサキム・ドーウィン
- 直接の面識は無いが、『第2次OG』では彼とマサキの関係を示唆するような発言をしている。
版権作品との人間関係
スーパー系
- ガルーダ、プリンス・ハイネル
- 『α』ではエアロゲイターの配下となっている。
- シャピロ・キーツ
- 『α』における協力者の一人。彼の研究室を見た事で粛清されたと思われるが、直後のシナリオで狂気に満ちた状態で偽ダンクーガに搭乗し出現する(シャピロのクローンである可能性も否定出来ず、あるいは洗脳処置を施されて正気を失った可能性もある)。
- 碇ゲンドウ
- 『α』では彼の目的を知り尽くした上で、イングラムを通じて死海文書の解読方法を伝授する。
リアル系
ガンダムシリーズ
- ライゾウ・カッシュ
- 『スーパーヒーロー作戦』では彼にアルティメットガンダムの基礎フレームを与えて実際に作らせた。
- ウルベ・イシカワ
- 『スーパーヒーロー作戦』では互いの野望を利用する。
- 東方不敗マスター・アジア
- 『スーパーヒーロー作戦』ではデビルガンダムがカラータイマーの力を満たす容器だと見抜き、DG細胞がCPSを抑制していると知らないユーゼスを出し抜いた。
- ドクターJ
- 『スーパーヒーロー作戦』において、開発資金目当てで反TDFテロ組織であるネオ・バディムに在籍する彼にとってはパトロン。ユーゼスの計画を見抜き、デビルガンダム破壊用にウィングガンダムを開発、またヒイロに仕掛けられたナノマシンを除去した。他の指令者も同様。
- ヒイロ・ユイ
- 『スーパーヒーロー作戦』ではイングラムの代わりの生体ユニット候補5人の1人。ユーゼスとドクターJ両方の意図を含んだデビルガンダム破壊任務に携わる。他のガンダムパイロットも同様。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『スーパーヒーロー作戦』ではネオ・バディムの幹部。『α』でも協力者。彼とは遭いそびれる関係でないことを互いに認めている。
- パプテマス・シロッコ
- 『α』では協力者。ユーゼスがこの世界の巨悪の存在である事をSDFの面々に教えた。また、ユーゼスとの接触によってか、彼もαシリーズの戦乱の真の黒幕の存在に気付いていた節がある。
その他
- ウルトラマン、およびウルトラ戦士達
- ユーゼスにとっては「神を具現化した存在」であり、究極の理想。虚構の世界が崩壊した後も形を変えて執着し続けている、ユーゼスにとってイングラムやクォヴレーとは別の意味での最大の因縁の存在。『スーパーヒーロー作戦』より続く長い因縁だが、『第2次OG』の時点では既に当初の「宇宙の守護者へのまっすぐな憧れ」はもはや残っておらず、その絶対的な力への信奉だけが残っている。
- OGシリーズではカドゥム・ハーカームがその代役を担っていると推測されるが…?
- ギャバン / 一条寺烈
- 『スーパーヒーロー作戦』の世界での、かつての相棒。生い立ちも同じ(バード星人と地球人の星間混血児)だが、後に袂を分かつ事となった。
- メフィラス星人
- 『スーパーヒーロー作戦』ではETFの総元締めである二大巨頭の1人。ユーゼスや巨大ヤプールに裏切られ、ガイアセイバーズに倒される。
- 巨大ヤプール
- 『スーパーヒーロー作戦』ではETFの総元締めである二大巨頭の1人。異次元を操るヤプールはユーゼスの下に付き、彼の虚構の世界でガイアセイバーズと対峙。一時は復活を遂げるが倒される。
- 『ヒーロー戦記』でもアポロン総統の腹心としてウルトラ兄弟(及びガンダム乗り達)の前に立ち塞がっており、そのしつこさは全次元世界共通である。
- ザラブ星人
- 『スーパーヒーロー作戦』では地球人を軽蔑し、ウルトラマンを信奉するユーゼスを利用。ETF襲撃の際に重傷を負った彼を救出し、別の顔を与えた。
- 神官ポー
- 『スーパーヒーロー作戦』ではフーマの総元締めである大帝王クビライを裏切ってユーゼスに協力した。
- 帝王ゴッドネロス
- 『スーパーヒーロー作戦』ではネロス帝国の総元締め。ユーゼスに協力するも、ユーゼスの虚構の世界でのガイアセイバーズとの最終決戦に敗れる。
名台詞
スーパーヒーロー作戦
女性主人公を選んでいればイングラムの箇所はヴィレッタになる。
過去
- 「君が本当はTDFの軍人でないことはわかっている。なぜなら、正体不明の君のデータを改ざんしたのは私なのだから」
「君がこの時代に現れることは予測できたからね」 - 未来から来たはずの主人公がTDFの人間として登録されていた理由を話す。超次元高速機ドルギランなどを有する銀河連邦警察の科学者だったり後にCPSを開発したりするだけあって、未来から何かが現れることは事前に計測済みだったということか。
- 「私には関係のないことだ。だが、おかげで大気浄化弾を使用する口実が出来た」
「地球の自然は大気浄化弾を必要としているのだ」
「京浜工業地帯で大気浄化弾を使用する。仮に事故が起きても自然を破壊する工場が消滅するだけだ」
「モウリ博士がいない今、この計画の実権は私にある。君に私を止めることは出来ないのだよ」 - 過去のユーゼスはモウリ博士が遭難したのをこれ幸いと実験を強行する。まず金星で実験するよう命令された際には地球で実験しても問題はないと考えており、絶対の自信を持っていたが……。
- 「私は…間違っていない。私はこの星のために…あれを使ったんだ…美しい自然を守るために…」
「…私は間違っていない…間違っていない…ただ、レーダーが使えなくなっただけではないか…」
「私は間違っていない…私は間違っていない…私は…」 - 実験失敗により、レーダーが一切使用不能になり、大量の怪獣による攻勢が始まるが、そんな状況も耳に入らず茫然自失のまま壊れたテープのように呟き続けた。
- 「壊れてゆく…この美しい自然が…早急に手をうたなければいけなかったんだ…」
- 独房入りになったことでもはや自然を助けるのは間に合わないと絶望した独り言を繰り返すユーゼス。なおこの展開の元ネタは『ウルトラセブン』でモロボシ・ダンがレーダーに破壊工作を仕掛けた容疑をかけられてTDF基地の独房に入れられた事件だと思われる。(ダンの場合は、早々に変身して鉄格子をぶち壊した)
- 「私にバード星へ戻れだと?」
「断る。私にどの面を下げてバード星へ帰れと言うのだ?あそこでも同じ扱いを受けることは自明の理だ」
「私は地球に残る。まだ大気の浄化を諦めたわけではない。それにこの星には他にも面白い研究対象があるからね…ギャバン、浄化するのは地球の大気だけではないのだよ。浄化の対象には地球人も含まれているのだ…地球人の凶暴性、ウルトラマン、そしてデビルガンダム…私の汚名を返上するには最高の素材だ…クククク…全宇宙に私の才能を示してやる…」 - 撤収命令が下り、転移装置で独房から本星へ帰るように勧める烈に。絶望の中でユーゼスは、ウルトラマンへと至る狂気の道を見つけていた。
- 「私よりウルトラマンにでも頼んだ方がいいのではないか? 彼は地球の救世主だ。きっとこの事態を何とかしてくれるだろう」
「私を責めるのはいいが、地球の大気をここまで汚染した責任はどう取るのかね、地球人の諸君?」 - 電磁霧を取り除く調査をさせるため独房から出されての物言い。この期に及んで自らの失敗を本質的には認めるつもりはないらしい。
- 「ハハハ! それはいい。ウルトラマンに支配されれば、地球の環境は破壊されずに済む」
「自分の星すら満足に守れず、他力本願で自分勝手な地球人にはふさわしい支配者だ!」 - 地球人にウルトラマンへの不信感を植え付けようと、ウルトラマンが地球を支配しようとしていると言うザラブ星人に対して。この会見でザラブ星人から面白いことを言う人間と認識されたことが、ユーゼスが生き永らえることに繋がる。
- 「フ、フフ…そういうことか…そういうことだったのか。何という偶然…これが因果律の成せる業か…私の全知識が急速に紡がれていく…それが結集して一つの形になる…私は知っている…デビルガンダムはこの私が創り出したモノだったのだ!!あとは…クロスゲート・パラダイム・システムを完成させるだけだ…だが…時空間のゲートだけを検出する方法が…わからない」
- ETFに身を寄せていたユーゼスは未完成のクロスゲート・パラダイム・システムにより全てを知る。この後、ETFを支配、ネオバディムの指導者となる。この世界すらユーゼスが複数の世界を一つにして作ったと知ったのも、このタイミングであろうか。
未来
- 「行け…光の巨人の力を手に入れるために…」
「私の過去を抹消するために…そしてお前は私の身代わりとなって死ぬのだ」 - 目覚める前の水槽の中の主人公への指令。イングラムがデビルガンダムのコアになってウルトラマンを倒す本来の計画通りなら、ユーゼスの代わりに死ぬ運命が用意されていたのだろう。
- 「光の巨人…宇宙の調停者、そして守護神たる存在。彼らは超絶的な破壊力と深い慈悲の心を併せ持ち、悠久の時を生きている…まさに神を具現化した存在と言えよう」
「そう。私の研究対象とはウルトラマンなのだ。彼らの力を我が物とすれば、私は私という存在を呪縛する因果の鎖から解脱することが出来る。忌まわしい過去も、呪わしい未来も関係ない」
「もう、ユーゼス=ゴッツォという器に縛られることもない。私は全てを超越する…その先に何があるか不明だが…それは『超えて』から確かめればよい」 - デビルガンダム回収のため未来からやってきたユーゼスが語る真の目的。ゼストよりさらに先には何が待っていたのだろうか。台詞の一部には『α』のユーゼスを示唆するものがちらほら。ここからすると「超える」ことで解脱しようとしたのは、「呪われし未来」へと至る「因果の鎖」だったらしい。「縛られて」いたのはイングラムだけではなかったのだろうか……?
- 「私もかつては敗者だった。だが、敗北は人に屈辱と狂気しか与えない。この私のようにな…」
- ユーゼスにとって不要になったネオバディムを自由に任されたトレーズが敗者となることで戦いという行為の解答を導くと言った事にかけた言葉。この言葉の後トレーズからは「あなたは純粋すぎる」と返される。
- 「彼らは素晴らしい…悠久の時を生き、裁定者として宇宙に君臨している…さらに、深い慈愛の心と超越的な破壊力を併せ持ち…生命の謎をも解き明かしている。ウルトラマンは神に等しい存在だと言えよう…だが…彼らは神のように遠い存在ではない。ハヤタや郷秀樹のように…人間と一心同体になれるのだ」
「私はかつて地球で見た光の巨人達に憧れた。あの素晴らしい力を欲した。私も…ウルトラマンになりたいと思った。だが、ウルトラマンは新西暦155年の地球を境として…その姿を見せなくなった。地球を去ってから私は彼らに会うことが出来なかった。もっとも…私のように邪念を持つ人間とウルトラマンが同化しないことはわかっていたがね…」 - 最終話にて語った、ウルトラマンに対する自らの想い。ヒーローに憧れる子供と、現実を知る大人の認識が入り混じった様な複雑な感情を抱いているようだ。そして、この憧憬は一大劫を経て妄執へと変質していく……。
- 「もちろん…この宇宙を調停するのだ。お前達のように正体を隠して他文明の危機を救うのではなく、当初から絶対者として宇宙に君臨する。それが…超絶的な力を持った者の定めだ!!」
「私や銀河連邦警察の宇宙刑事達に不可能なことを…お前達はあっさりと成し遂げ、無力な人々に奇跡を見せる。その結果、人々に与える印象は何だ?私が汚れた大気を浄化しようとも…宇宙刑事達が命をかけて犯罪者を捕まえようとも…ウルトラマンの存在を知った人々が思うことは一つ…『ウルトラマンがいれば何とかしてくれる』」
「お前達は自分達より弱い立場にいる者を甘やかしているだけだ。偽善者面で神を気取っているだけなのだ。お前達は弱者の自立を遅らせている! 宇宙はお前達の存在など必要とはしていない!!」
「この宇宙に必要なものは…全てを支配する者! そう…因果律を調整する者なのだ!!」 - ウルトラマンの存在とその影響に切り込みつつ、自信の理想を高らかに語る。
- 「だが、私が直接動けば私を知るウルトラマン…お前達に気づかれ、計画を阻止される恐れがあった…だから私は慎重に計画を進め、正体を隠して地球圏へ潜伏した。その時に隠れ蓑として結成したのが…ネオバディムというテロ組織だ。さらに私は自分の複製を創り出し…その者に私の全知識と記憶、私の命令がインプットされたナノマシンを埋め込んだ。その命令とはデビルガンダムの生体ユニットとなり…過去の地球へ行ってウルトラマンと同化し、その力を手に入れること」
「つまり、私は私自身という身代わりを作ったのだ」
「そうだ。イングラムと名乗る人間の正体は…私の複製人間…私のコピー、私の影…私の分身なのだ!!」 - イングラムの正体と計画について。首尾よく行けばシンプルな過程で済むはずだったが、イングラムが独自の自我を持ったことで全てが狂い出していた。
- リュウセイ「て、てめえ……何様のつもりだ! 人間を何だと思ってやがる!!」
ユーゼス「単なる道具…という答えでは不服か?」 - その直後のやり取り。『α』においても万丈にこの時のリュウセイとほぼ同じ怒りの台詞をぶつけられており、その際にもこの時と似た返答をしている。
- 「私は複製人間にアルティメットガンダムの基礎フレームを託し、ネオジャパンコロニーのライゾウ=カッシュ博士の元へ送り込もうとした…仮に…カッシュ博士がアルティメットガンダムの正体に気づいても…私の複製人間が生体ユニットとなれば問題はない。複製人間はオリジナル…つまり、私と同じ行動原理を持つ。彼は必ず過去へ行き、光の巨人の力を手に入れて帰還するはずだった…」
「…誕生した私の複製人間は私の記憶・人格を完全にコピーしたにも関わらず…独自の人格を持っていた」
「私の複製人間は…誕生後ネオバディムからモビルスーツ・トーラスを奪って脱走し、行方不明となった…」
「やむをえず私はカッシュ博士と直接に接触し…アルティメットガンダムを完成させた。だが、クロスゲート・パラダイム・システムを組み込んだそのガンダムは、キョウジによって暴走…後の話は君達の方がよく知っているはずだ」 - デビルガンダム誕生の経緯。ここでいう「基礎フレーム」とは、これ以前にラオデキヤから授けられたジュデッカ、ズフィルードの機体フレームである。
- 「イングラムよ…何故、因果律を操作して自分の存在を消さないのかと聞いたな?それは…お前に私の部下と、ガイアセイバーズの始末をさせるためだ」
「さあ…回れ! 運命の歯車よ!!」 - クロスゲート・パラダイム・システムをもってしても切れない因果の鎖で結ばれた主人公を有効利用しようとする。
- 「これが…クロスゲート・パラダイム・システムと…光の巨人の力を融合した新たなる神の姿…自己再生・自己進化・自己修復の機能を備え…時の流れや因果律をも操る! それが神をも超えた存在…超神形態なのだよ!!」
- 完全破壊されたデビルガンダムを因果律操作で再生させ融合、ゼストへと進化する。
- 「人間は自分達が何もしなくても「ウルトラマンが守ってくれるさ」と思い込んでいる都合のいい連中だ」
- 『スーパーヒーロー作戦』の最終戦で言った台詞。完全に民衆を見下しているが、ヒーローの在り方に一石を投じた発言でもある。
- ウルトラシリーズではこのテーマについて初代ウルトラマンの時点から幾度と無く描かれており、特に各作品終盤においては地球人だけで脅威に立ち向かう「ウルトラマンからの自立」を描いた展開も少なくない。また昭和ウルトラシリーズの後日談にあたる作品『ウルトラマンメビウス』では人類とウルトラマンが共に並んで戦うというそこから更に一歩進んだ関係性が描かれた(『メビウス』から数千年単位で年月の経過した『大怪獣バトル』の時代でのかつてウルトラマン達が守ってきた地球においては、地球の人類に仇なす怪獣は全滅させられており、地球人類の手によって平和が守られている)。
- 「今思えば…ユーゼス=ゴッツォという人間は、40年前に死んだ…お前達が知る…本当のユーゼスはすでに死んでいるのだ…だから私は…仮面で、偽りの素顔を隠した……フ、フフ…私も、ユーゼス=ゴッツォの影…40年前のユーゼスの邪念に縛られた偽りの存在に過ぎないのかも知れん…」
- 一撃必殺砲で倒された後の呟き。
- 「私は…地球人の身勝手さ、凶暴さを嫌悪していた…。だが、それを…自分自身で具現化してしまったのか…」
「思い出したよ…ギャバン。私もお前と同じく…あの美しい星…あの青く美しい地球を、愛していたのだ…だからこそ…自ら志願して地球へ来たのだ、お前と一緒に…」
「所詮…私も愚かな人間なのだよ、ギャバン。そして…それを嫌悪したがため…光の巨人の力を手に入れて…人間を超えようとした…」 - かつての相棒との会話。ユーゼスが本当に「超えたかった」のは、「自然を破壊する者達と同じ人間である自分自身」だったのだ……。
- 「イングラム…お前が言う通り、この世界に超絶的な力は不要だ。何故なら、そんなものがなくても…人々は生きている。そして、世界は存在し続けている…この宇宙に神など不要なのだ。だからこそ…ウルトラマン達は…人に近い存在であり続ける…彼らもまた、我々と同じ存在…銀河の同胞なのだ」
- 全てを賭した計画は打ち砕かれた。しかし、今のユーゼスにとってゼストの力はもはや不要だった。そんなものがなくても、世界は在り続け、人は生き続けていくのだ。その内の一人として、確かにウルトラマン達は存在していた。
- 余談だが、本作の発売の後の2006年に公開された映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でも、初代ウルトラマン=ハヤタが後輩のウルトラマンメビウス=ヒビノ・ミライに対して、このユーゼスの台詞にも似た言葉を説くシーンがある。
- 「フフ…私は、お前に自分が失ってしまったものを…与えたのかも知れんな。そして私はお前に…自分自身に負けた…40年前と同じく…。今の私にはわかる…お前は…お前は私の良心だったのかも知れん…」
「本当のユーゼス=ゴッツォはどちらの方だったのか…」
「今となっては…もう…どうでもいい。お前は…イングラム=プリスケンという…一人の地球人だ」
「私は…お前が…うらやましい。地球人に受け入れられた…お前がな…」 - 死に際の台詞。最期にイングラムを人間として認め、哀しき仮面の男は散る。ユーゼスが本当に欲しかったのは、自分を受け入れてくれる誰かだったのかも知れない……。
αシリーズ
- PS版α
-
- 「まあ、いい。だが、イングラムよ……これだけは忘れるな」
「宇宙で漂流していたお前を救い、新たな命と知識、力を与えたのはこのユーゼス=ゴッツォだという事をな」 - 第42話「アクシズからの使者」におけるイングラムとの会話にて。『第3次α』でイングラムが語った話と合わせると「SHO」エンディング後のイングラムは因果律の歪みに気付いて原因を探して様々な平行世界を巡り、ついにケイサル・エフェスが居るこの世界を探り当てたものの、それを察知したケイサル・エフェスも行動を起こし、イングラムが単身で宇宙を漂流してユーゼスが捕獲するよう手を回したということらしい。
- 「メガノイド計画…そうか、お前が破嵐創造の…」
「我が帝国監察軍が地球圏を制圧したあかつきには、私がお前の父親の遺志を継ぎ地球人をメガノイド化するも良かろう」 - 第59話「クロス・ターゲット」で破嵐万丈と初対面した時の台詞。『α』におけるユーゼスの性格(3万人のサイキッカーに対し、作戦に必要な脳髄だけ取り出して保管する)を考えると、本当に実行しそうで怖い。
- (…STMCによってあの忌々しい本星の連中が消滅すれば、私の計画にとって都合は良いが…奴らは50万年前に我が帝国とほぼ同等の規模を持ったプロトカルチャーを全滅させているのだ…)
(もっとも、その事実を知っているのはバルマー本星にあった外典を解読した私と…霊帝しかいないはず…) - 第65話「ギア・オブ・デスティニー」にて、ラオデキヤがSTMCを甘く見過ぎている事についての彼のモノローグで。ユーゼスはバルマーに現存する外典を解読した事で、仮にズフィルードを出そうとそう簡単に勝てはしないと思っていた。
- 「それに、2年間の偵察でお前達は銀河系の中でも危険な存在になりつつあることが判明している」
「…一定の文明レベルに到達していながらも、未だに自分達の母星を汚染し続け…数多くの勢力は戦いを広げており、それらが統一される兆しも見られない」
「さらに、ゲッター線、オーラ力、EVA、トロニウム、サイコドライバーといった危険な力を有しながらも…それらを自らの手で制御できていない。お前達は兵器としては優秀だが、知的生命体としてのレベルは低いのだよ」
「このまま、お前達を放置すれば、ゼントラーディのような戦闘集団に成長する恐れがある。そして、それはこの銀河系の秩序を乱す要因となるのだ」 - 第66話より。ウェンドロと似たような言いまわしであるが、αシリーズは地球由来の技術が大半のOGシリーズや旧シリーズと異なり、本当に宇宙を滅ぼしかねない機体やエネルギーが揃っているため、一概に詭弁とは言えない。
- 「それも私だ」
- 最終話、劇中で起こった様々な事象への干渉を認めて。ユーゼスを象徴するあまりにも有名な台詞。
- 『α』の作中に起こったいくつもの事件の多くがユーゼスが黒幕として動いた結果だったという設定なのだが、どう干渉したかについて具体的なことは特に明かさず、この一言のみで済ませていた為、ご都合主義かつ強引なシナリオだと『α』発売時は批判的な意味でやり玉に挙げられていた。
- 現在では批判も沈静化し、もっぱらネット上では「拾うことが難しいような伏線もこの一言で全ての辻褄が合い、どんな大きな風呂敷も畳むことができる魔法の言葉」というようなネタとして使われており、公式でも『第3次α』でシヴァーも発言し、クォヴレーもアレンジして使っている。
- 『第2次OG』でも似たようなやりとりが行われている。
- 2021年には「スーパーロボット大戦OG展」の物販にて、この台詞をモチーフにしたTシャツが発売されている。なお、寺田氏は商品化に対し一旦はNGを出したものの、その後「自分では発案できない」「欲しいと思う人がいるかも知れない」と考え直し、OKを出したとのこと[4]。
- また寺田氏によるとこの台詞は本来計画されていたものではなく、やむなく生じてしまった事が語られている(後述)。
- 「惜しいな。ゲッターの力を使えば全宇宙を支配する事すら可能だというものを…」
- ゲッターチームと戦闘する時の台詞。ゲッター線とゲッターエンペラーの存在の事を言っていると思われる。
- 「ここまでの抵抗は全て予想通りだ。私の計算が正しいか、諸君らがそれ以上の力を発揮するか。二つに一つ…互いに己の運命を見極めようではないか」
「フフフ…どうした? お前達がその程度なら…まだ私も終わるわけにはいかぬ」
「まだまだだな…この期に及んで私を失望させるな。全力でかかってくるのだ…」
「そうだ…その力だ。では、もう一度だけその力を出し切る機会を与えてやろう…フフフ」 - 最終決戦における精神コマンド「ド根性」使用時の台詞。一行目のみDVE。真の霊帝を倒せそうな見込みがあるなら、自分が死んでもそれはそれで良しということだろうか。なお、アストラナガンを撃破した場合の呪縛から解放されたイングラムの最期の言葉も「…そうだ。その力だ…」。
- 「死ぬと分かっていながら立ち向かう…悲しい性だな」
- 中破ダメージの被弾台詞。呟くような言い方が意味深。因果律によって運命付けられた死を予見していたような最期の言葉から考えると、これは敵対者ではなく自分自身に向けられているのかもしれない。シヴァーにも同じ台詞がある。
- 「ふはははは……見事だ!! だがこれで私の計画が終わったわけではない! ふははは!!」
- 撃墜時の台詞だが、恐ろしいまでに余裕の貫禄を見せつけている。また、戦闘中の台詞にしてはかなりの長さを誇り、大友氏のボイスもセットでプレイヤーの不安を煽る。更に『OGS』で追加されたプロローグシーンでユーゼスが登場したため、彼の言葉通り『第2次OG』で彼の計画は続く事となった。
- このαシリーズで彼は再登場する事は無かったが、『DC版α』では普通に再登場するのでこの台詞も謎ではない扱いに。
- 「ク、ククク…やはり…この宇宙でも因果の鎖から逃れることはできなかったか…だが…私が消滅しても…計画どおりに事が進む…」
「そして、私を倒すことにより、お前達はこの銀河系の危険分子として我が帝国に認識されることになる…」
「それに、ラオデキヤ艦隊は…ゼ=バルマリィ帝国のほんの一勢力に過ぎん」
「我が帝国は…お前達が考えている以上に…強大だ…」
「フ、フフフ…どうやらここまでのようだな……お前達が銀河の秩序を破壊する様を…因果地平の彼方から見させてもらうぞ…フ、フフフ…フハハハハハ!!」 - 最終話で倒された時の台詞。一見この手のラスボスにありがちな負け惜しみにも聞こえるがきちんと意味を成している台詞となっている。
- まず途中に入る沈黙や、「この宇宙でも」という言葉の意味だが、『第2次OG』の動向を見る限り、全ての世界において「ユーゼス・ゴッツォ」として虚億を引き継いでいるようだが、そこからすると、どうやらαのユーゼスは無駄と知りつつCPSを使い、調停者になろうとしていたらしい。
- 次いで「計画」というのはケイサル・エフェス打倒のことで、調停者となれたなら自分が、叶わぬならばロンド・ベルがそれを果たすということになる。この台詞からすると、こちらのユーゼスは因果律からの解脱の方はあくまでついでであり、むしろ霊帝打倒の方を重要視していた節があるため「計画通りに事が進む」という発言も負け惜しみにはなっていないばかりか、むしろプレイヤー部隊の努力とその結果さえもユーゼスの計画のうちだったことになる[5]。
- なお、この時点でのバルマー帝国はユーゼスの言った通りに強大な力を持った軍隊であったが、『第3次α』では版権絡みの大幅なシナリオ変更によって、滅亡寸前まで衰退しているという驚愕の事態に陥った事が実に残念である。
- 「まあ、いい。だが、イングラムよ……これだけは忘れるな」
- DC版α
-
- 「…何故だ? 何故、お前が復活している…?」
- ズフィルードを起動させたラオデキヤに驚く。前ステージでジュデッカを破壊したとき「手応えがなさすぎる」「まだ念が感じられる」とみな口々に言っていていかにもまだ生きていそうな前振りではあったが、それでも、むしろお前こそ何故復活していると感じる場面。
- 「…フ、フフフ……こ、この私が…操り人形…私が作り出したイングラム=プリスケン、そしてヴィレッタ=バディムと同等の存在に過ぎなかったというのか…!」
「ならば…残りの因子を全て集め、クロスゲート・パラダイム・システムを以って貴様と霊帝の存在を消し去ってくれる!」 - オリジナルのラオデキヤによって野心を全て見透かされ、「所詮は霊帝の操り人形」と切って捨てられた際の台詞。最後の「因子を集める」というのがどういう意味なのか不明だが、直後の展開を見るとどうやら因子が足りなかったようだ。
- 「…ば、馬鹿な…この私が…全能なる調停者たる…このユーゼス=ゴッツォが…!…このユーゼス=ゴッツォが…!地球人や人造人間…ごときに…倒されるはずがない…!わ、私は…全ての因果律を操作して……この宇…宙…を……そ…して…今度…こそ…今度こ…そ…… 我が……う…ん…めい……を……」
- 上記の台詞の後、ラオデキヤに粛清されて。『PS版α』の面影など全くない。ある意味プレイヤーの溜飲が下がる瞬間かもしれない。こちらにも意味深なフレーズがあるが、真相は闇の中である。ユーゼスもイングラム同様、何かに執念を燃やしてはその直前に散る、という結末を背負っているのだろうか。果たしてユーゼスの「運命」とは……。
OGシリーズ
OGs
- 「今、この時に憑依したか……因縁だな……だが、今なら取り込めるやも知れぬ……」
「お前に枷を与える。今度こそ、我の傀儡となるがいい」
「……禁断の地より出でし者がいる。彼らは、自ら結界を破ったのだ」
「これで我らはあの星に干渉出来る……」
「だが、愚帝や監察官共より先に手を打たねばならぬ。切り札を手に入れるのは、我らゴッツォであらねばならぬ」
「任務を遂行せよ、アウレフ・バルシェムよ。我は遠き地より、それを見守ろう……」 - バルシェム調整チャンバーと思われる機械的な部品が背景に立ち並んでいるネビーイーム内部で、アウレフ・バルシェムに憑依した「何者か」に対して。『OGS』で追加されたプロローグシーンでの台詞(GBA版『OG1』にはこのようなシーンはない)。
- このシーンは『OGS』第1話よりも前の時間軸であるらしいが、いつ頃なのかははっきりしていない(ただし『Record of ATX』では「彼らは自ら結界を破ったのだ」とユーゼスが発言した次のコマでヒリュウとジガンスクードがエアロゲイターと戦闘している様子が描かれているのでその後と思われる)。ヒリュウが太陽系の外、冥王星外宙域へと到達したことが結界を破ることに繋がったということだろうか。この「結界」がどのようなものかは不明。ガンエデン由来のものであれば「破る」ことは出来ない、地球のみの隔離に限定しているため念動結界の類ではないと思われる。またOGsが始まる前に地球の月へ降り立ったフューリーなどもいるため対象はバルマー限定なのか、それともフューリーらが訪れた後に何者かが張ったのか、現在のOGシリーズおける最大の謎。
- 前半の台詞からすると、憑依したネフェシュは『α』世界(そしてSHO)の「イングラム・プリスケン」である可能性が高い。
「愚帝」は恐らく霊帝、「監察官共」はアインストか帝国監察軍、もしくはインスペクターのことだろう。「切り札」が何かは不明だが、サイコドライバーかガンエデンかクロスゲート辺りと思われる。 - 「こ、これはまさか……!?」
- 『DW』最終局面でDiSRXを前にして。どうやらディス・アストラナガンの事も知っているようだが、何処でどのようにして知ったのかは不明。
第2次OGの戦闘台詞
- 「我は超越する……愚帝のみならず、創世神をも」
- おそらく愚帝は創世神ズフィルードを僭称するバルマーの霊帝、そして創世神は「真の霊帝」「真の創世神ズフィルード」たるゲベルのことであろう。
- 「手に入れたぞ……欠けていた記憶、そして因子を」
- 汎用の攻撃台詞の一つ。確かに記憶や因子は取り戻したが、肝心要の部分が全く戻っていなかった。
- 「変えて見せる……呪われた宿命を! 必ずや!」
- 劣勢時の攻撃台詞。それ以前にイングラムもラオデキヤもいない以上、一人でどう足掻いても無駄なのだが。
- 「お前達に我が運命は変えられぬ。そして、己の運命もな」
- 被弾時。確かにそうだが恐らくユーゼスの言いたい意味とは違う。
- 「神に叛する者には、天罰が下る」
- 同じく被弾時。ここまで来るとスタッフも狙ってやっていると思われる。なお、これは『第3次α』におけるシヴァーの台詞が元ネタ。
- 「我が前世と違い、お前達の世界は狭い……」
「あの時に比べ、お前達の縁は狭まっているようだな」 - 対α勢。αシリーズではマクロスを始めとする外宇宙の技術が発達しているため(メタ的に言うと版権作品があるため)、人類の生活圏は銀河系全域に広がっているが、OGシリーズでは未だ太陽系内を航行するのが精一杯となっている。
- 「お前達との戦い……これで何度目になるか、わかるか?」
- 同上。諸々含めるとユーゼスとの戦いは4度目であるが、実際にはまだあったのかもしれない。
- 「あの時の決戦……お前には、さらに多種多様の同胞がいたのだがな」
- α組からの被弾時。「多種多様の同胞」は版権作品のことだが、OGシリーズの世界には当然いない。
- 「アウレフが見出した者よ……もうお前の覚醒を待つ必要はない」
- 対リュウセイ。この世界でも彼はサイコドライバーの資質を持つようだが、覚醒に至る最後の鍵はまだ未完成。
- 「彼奴は、あの時ほどの念を発揮していないのだぞ!」
- リュウセイからの被弾台詞。恐らく、α最終決戦においてジュデッカからの干渉を撥ね退けた際のことだろう。
- 「その機体の礎は、我がアウレフに与えたものなのだぞ」
- 同じくリュウセイからの被弾台詞、およびOGのSRXに関する裏。SRXはそもそも完成機であるバンプレイオスのひな形であり、「次元転移を可能とする機動兵器」の試作型なのだが、その根幹の技術をユーゼスが持っていたとは……?
- 「殊勝だな。アウレフの意志を継ぐとはな」
「まだ逆らうか、アウレフのサンプル共よ……」
「アウレフめ、上手く調教したものだ」
「アウレフの怨念が何らかの作用を……!?」
「まさか、アウレフが彼奴等に……!? いや、今の状況でそのようなことはあり得ぬ!」 - SRXチームからの被弾台詞。αにおいてイングラムが行ったことと言えば……。
- 「魔装機神サイバスター……そして、マサキ・アンドー。お前のことも“覚えて”いるぞ」
- 対マサキ。しかしシュウとの因縁も含めて覚えていながらラプラスデモンコンピュータのことを思い出せていなかったうえに、それを覚えている理由について追及しなかったのは一つの過ちではないだろうか。
- 「シュウ・シラカワ……あの時とは違うようだな」
- 対シュウ。時間軸の問題で、第2次OGのシュウはヴォルクルスの呪縛を逃れた状態にある。
- 「ギリアム……我と似て非なる宿命を背負った男……」
「今の我にはわかる……お前には欠けているものがある」 - 対ギリアム。「欠けているもの」とはシステムXNか、はたまた……?
- 「ゲートを開く鍵は二つもいらぬ……」
- 対コウタ。彼の言うゲートとはクロスゲートなのか、それとも……?
- 「時間と空間が交差し、お前は古の忌憶を垣間見る。これは黒き地獄。これは黒き天使。これは黒き銃神。これは古き人祖達」
「至高の知識が、お前の脳髄を焼滅させる……!エルヨウン・イェダ・ドーマー!」 - 『エルヨウン・イェダ・ドーマー』使用時のセリフ。クロスゲート・パラダイム・システムを完成させたことにより、因果律を支配できるようになったことで放つ力の一端。その中に流れるのは、ユーゼスと深き因縁を持つ前の宇宙の存在の影が……。「至高の知識」のくだりのせいで「知恵熱」などとも言われる。
- 「このような結末など……!!」
- 会話イベントを全部終える前に無理やり撃墜するとこの台詞がでる。もっともチートでも使わないと無理なレベルなので実質没セリフ。イング脱出直後に「オンリー・ワン・クラッシュ」狙いで何とかいけるか? と言うレベルだろうか。
- 後述の台詞に対し、こちらは辛うじて絶対者としての威厳を保っている印象である。
- 「こ、こんな宿命(さだめ)ぇぇぇぇぇっ!!」
- 撃墜時の台詞。文章では分かり辛いが声が裏返ってしまっているため、超然としていた今までのイメージが崩壊した瞬間である。
- なお、直後の戦いにおいても似たような叫びをあげた人物が登場した。
第2次OG
- 「……失われた記憶の輪が……虚憶の欠片がつながっていく……我のネフェシュが真実の姿に……理解した……我が何処より来たか……何者であったか……ゼルファート……ズフィルード……ゼスト……ジュデッカ……それらを経て……新たなアダムであり、メタトロン……すなわち、“アダマトロン”が我が真体となる」
- アダマトロンと化した直後。一人称が「私」から「我」へ。虚憶の欠片を繋いで過去生の記憶の大半を取り戻し、己の縁を理解し、因縁の存在を経て辿りついた究極の姿。
- ちなみに最初の「ゼルファート」に関しては詳細不明。諸々の要素を鑑みるに、恐らく今までの世界(語られていない世界含む)において、神となるためにCPSを使用した機体のことらしい。
- なお、ユーゼスがズフィルードに搭乗したことは今まで一度もないが、順番からすると「SHO」以前のユーゼスのうちの誰かである可能性が高い。神体ズフィルードや創世神ズフィルード(ケイサル・エフェスとは異なるゲベルの成れの果て)を指す可能性もある。
- 付け加えるならばこの現象、SHOで起きたのと同じ。
- 「強念者は、幾多の危機を乗り越えることによってその力を増幅させていく。故に我は、数々の強敵との戦いを宿命づけられたお前達、鋼龍戦隊にイングを送り込んだのだ。ただ、ベースがマシンナリー・チルドレンである故、身体と記憶に細工を施し……お前達を信用させるため、イング自身にも思い込ませ、闘争心を励起するためにも……ガイアセイバーズからの脱走と言う状況を作り出さなければならなかったがな」
- イング脱走の真相。ちなみにこのおかげで、イングの身体にはマシンセルが存在していない。
- 「……イングの脱走はドゥバン・オーグの妨害によって望まぬ方向へ進み……修正は困難かと思われたが、天は我を見放さなかった。偶然に偶然が重なり、結果的には我の思い通りに……」
- この台詞からもわかるとおり、αやSHOに比べて「偶然」の要素が大きいことがわかる。そして、そのような偶然に左右され、また頼らざるを得ないということ自体、同作におけるユーゼスの再有生が不完全であることを示唆していると言える。
- 「お前達は、我らと言葉を交わせる程度には発達した知性を持ちながら、蟲毒の如くたった一つの惑星の上で……飽くことなく争い、殺し合い、闘争本能と繁殖力を発達させてきた。そして、我が与えた技術の種……闘争のためとあらば解析し、応用を可能にする戦争技術への高順応性も持っていた。さらに、多くの強念者達……この銀河の中でも、そのような知的生命体が生息する惑星は希有だ」
- ユーゼスの地球人評。これにはメキボスも内心では肯定していた。
- 「リ・テクからの報告で当たりはつけていたが、確信はなかった。他にも所在候補地があったのでな。故にファブラ・フォレースの謎を解く鍵……シュンパティアの改良策をフェリオ・ラドクリフに授け、遺跡の解析を進めさせたのだ」
- ジョッシュから「ファブラ・フォレースにクロスゲートが存在していることを知っていたのか」と問われ、リ・テクノロジストに出資した理由とともに答える。結果論ではあるがユーゼスが地球に干渉しなければ、対応策を講じないまま「破滅の王」によって地球も宇宙も消滅しただろう。
- 「我は長らく疑問に思っていた……何故、我にクロスゲートやガンエデンに関する虚憶が存在していたか……我はいったい何者だったのか……我は何処から来たのか……そして、クロスゲートとガンエデンに関する研究と調査を進め……虚憶の欠片を繋ぐための計画を立て、実行に移した。我は知りたかったのだ……何が原因となって虚憶を持ったのか。欠けていた記憶は何なのか。ガンエデンとは、クロスゲートとは何なのか。誰が、何のために作ったのか。我とどのような関係があるのか。そして、我は因子を揃え、その両方を手中にした」
- そもそもの行動理由。覚えのないクロスゲートとガンエデンの虚憶……それらは何のためにあり、どのような因縁で自分がその記憶を持っているのか? ユーゼスはそれを知るために行動していたのである。ただ、クロスゲートはともかく、ガンエデンに関しては関連性が不明。α世界でゲベルと因縁があったからと思われるが……。
- 参考までに記しておくと、αのクロスゲートは、ナシムとゲベルが地球とバルマーを行き来するために設置した通路であり、副次機能として次元接続が可能なものであった。さらに本来のクロスゲートは文字通りの「門」であり、次元通路が繋がった際にそれぞれを繋ぐために具現化する存在である。
- 「以前の我は、起因を知ろうとした。我を縛る因果の鎖……その始まりと原因を。だが、もはやその必要はなくなった。我はクロスゲートから得たのだ、アカシャ変動因子を。かつて、我が作り上げようとしたクロスゲート・パラダイム・システム……それに欠けていた因子を」
- OGユーゼスの目標はあくまで虚憶の探求にあり、何故自分は因果の鎖に縛られているのか、なぜ破滅の運命が待っているのかも知ろうとしていたのだが、アダマトロンになったことでその目的を放棄してしまっている。ゲートから得た「変動因子」については案の定不明だが、SHOやαのCPSに欠けていた何かであるらしい。これのおかげで、イングが言ったように運命の分岐点に立つくらいは一応できていたのかもしれないが、結末は変わらなかった。
- 「そのシステムにより、我は意のままに因果律を操作することが出来る。それは全能の力、そして真神の力……」
- 「クロスゲート・パラダイム・システム」とは何かについての返答。「意のままに」と言っていたが実際は使用範囲が限定された不完全な物であり、そのことについてイングに看破される。また、最後に出てきた「真神」とは何なのかは不明。一番近そうなのは「30」に登場したコレだが…。
- 「我こそはアルファであり、オメガである。我こそは終わりであり、始まりである。我こそは宇であり、宙である。もはや、起因など知る必要はない。過去の因果、因縁、虚憶、忌憶に縛られることもない。愚帝、監察者、監査者、そして神ですら我を阻止すること能わず。我に纏わるもの全てを隠滅させ、我が新たな、数多の世界を造り出し、その規範となる。因果、因縁、輪廻すらも我が新たに構築する。そして、四劫を超越し、我が新たな人類の祖……新人祖となるのだ」
- ヴォルクルスや四凶を呼び出して。行きつく先は結局同じ世迷言……と言いたいが、SHOの「虚構の世界」がこれに待ったをかける。第2次OGのユーゼスは因子も知識も不足していたがために失敗したが、もしかしたら遙か遠い過去の、どこかの世界に存在した別のユーゼスは上手く立ち回り、万事を思い通りに運んで「思い通りに作り上げた世界」を創造していたのかも知れない……。
- ただし、SHOにおいては「思い通りに作り上げた世界」で解脱を試みていたことを考えると、例え成功しても同じことの繰り返しであっただろう。何しろ、新世界創造が成功しようと失敗しようと、今に至るまで解脱が一度も成功していないのだから。
- 「……彼奴らが未だ存在するのは、我が因縁、業の深さゆえか」
- しぶとく抵抗する鋼龍戦隊に対して。確かにそれもあるだろうが、何よりこの世界のユーゼスは詰めが甘すぎたというのが最も大きな理由だろう。
- ユーゼス「この流れはまさか……否、そのようなことはあり得ぬ。これまでの我とは違う……決定的に違っている点がある……クロスゲート、ガンエデン、アカシャ変動因子……これらは我の未来を変えるはず」
シュウ「ククク、どうしました? 今頃、自分の宿命に気づきましたか?」
ユーゼス「馬鹿な……同じ結果を迎えるなど……有り得ぬ」
キョウスケ「同じ結果といったな。つまり、今までのお前がおれ達のような存在に敗れていたということか」
ユーゼス「その運命を、今度こそ我は変える……! 呪輪廻から解脱し、新たな世界の創造主、新人祖となるのだ……!」 - 本作のユーゼスはαの彼と違い、イングラムが己の分身だった事実も、因果の鎖に繋がれている限り未来が変えられないことも知らないようだ。今までとは異なるやり方を取らない限り、彼の願いは決して叶わないのだ。
- ついでに言うと、もっとも深い因縁を持つイングラムの最期のモノローグは『何回目の、何人目の俺であろうと、迎える結末は全て同じ』である。なれば、同じ鎖に縛られているユーゼスだけが違うはずもなく……。
- 「お、同じか……同じ結末なのか……!な、何故だ……何故だ……!? 因子が決定的に違うのだぞ……ガンエデンを……クロスゲートを手に入れたのだ……!私の邪魔をする者など……いないはず……!」
「わ、私がこんなところで……終わるはずがない……!」
「終わるはずが……ない……! そうだ、新人祖たる私が死ぬなどと……!くっ、ふふふ……ふふふ……輪廻を解脱した私が……死ぬわけがない……くふっ、ふふふふ……」
「そうだ……私は世界を……全てを創る……ふふふっ……そう、全て……全てを……ふふふ」 - 撃破後。この時のユーゼスは仮面が外れ、血を流した素顔が露わになっている。本人は全て上手くやったつもりだったが、実際には「虚憶」ではわからなかった部分、即ち敗北の因果を一挙に再現しただけに過ぎず、鋼龍戦隊に倒された過去を持つシュウとアクセルからすればかつての自分達と同じ結末を迎えただけに過ぎなかった。
- 因果律改変を目論み、自らの運命を自らのみによって変えようとする限り、何度輪廻しようともその結末は決して変わらないのである……。
- 「ふはははははははは!!」
「私だ! 私が造ったのだ! そう、あれは! 私が造るはずだったのだよ!!」
「クロスゲートもガンエデンも! 新たな世界も、人類も!! ははははは!! そう! 私が全て造るはずだったのだ!!なのに、何を間違った!? 何が原因なのだ!? イルイか!? はははは! そうか! イルイだな!!」 - 自軍から敗因を突きつけられた中での一幕。クロスゲートを通じて得ていた過去作の実憶が消え去ったことで、一人称も「我」から「私」へと戻っている。本作のユーゼスは虚憶によって過去作の記憶を持っており、さらにそもそもの始まりたる「SHO」の「虚構の世界」自体、その世界のユーゼスが造ったものである事を考えると、どこかの世界のユーゼスは、本当に「クロスゲートもガンエデンも、新たな世界も、人類も」創り上げていたのかも知れない。ゆえに、このユーゼスもスパロボ作品一つ分の世界を本気で作ろうとしていた……あるいはOGシリーズの「古き人祖」とユーゼスは何か関係があるのかも知れない。
- 「それも私だぁぁぁぁぁ…………!!」
- 死に際の断末魔。この最後の錯乱ぶりは絶対者のイメージの崩壊とともに、(整形前の素顔であることも合わせて)SHOにおける大気浄化弾の実験失敗の際のユーゼスを再現しているとも言える。
- かくしてユーゼスは倒れたが、同時にナシム・ガンエデンも破壊され、宇宙空間には「真の」クロスゲートが残り、新たな異星人の来訪と、月に住まう者達の目覚めによる新たな戦いの布石が敷かれるのであった。
- そして、ラ・ギアスでは更なる災厄の種が蒔かれつつあった……。
搭乗機体・関連機体
- デビルガンダム(アルティメットガンダム)
- 『スーパーヒーロー作戦』では新西暦195年のユーゼスが作り出し、過去の新西暦155年に送り込む。そして新西暦155年のユーゼスがデビルガンダムを目撃して、40年後の新西暦195年で自身がそれを参考に作り出すという因果の鎖の連鎖で繋がっている存在であった。
- 本来のデビルガンダムは金属細胞「アルティメット細胞」で構成されていたが、ユーゼスの「虚構の世界」では後述のズフィルードやジュデッカで構成された「ズフィルード・クリスタル」で構成されている。
- アンティノラ
- ジュデッカの試作機。複数機が製造されており、ユーゼスも自身の専用機を持つ。
- ジュデッカ
- αシリーズではユーゼスが作り出した機体であるが、『スーパーヒーロー作戦』では平行世界のラオデキヤが設計図を渡す描写がある。自身の専用機だけあってレビ機とは違い、特殊能力に分身を所持している。厄介な敵である。
- ズフィルード
- αシリーズではラオデキヤを含む、ジュデッカ・ゴッツォタイプ専用機。『スーパーヒーロー作戦』ではジュデッカと同じく平行世界のラオデキヤが設計図を渡していた。
- セプタギン
- OGシリーズではユーゼスが送り込み、『DW』ではユーゼスの意思がセプタギン内部に存在していた。
- アダマトロン
- 『第2次OG』でナシムを取り込んだ姿。彼にとって前述の通り最悪の存在となってしまった。
- AI1
- 『第2次OG』において、ゼストを生み出す為に使用したデビルガンダムの代わりに使用。似たような存在なので、確かに代用には最適だろう。ただし、本来の計画にはこのAI1は入っていなかったようである。そもそも金属細胞ラズムナニウムの元になったズフィルード・クリスタルは自前の技術である。むしろ無限の因果律演算のためにαで求めたサイバスターのラプラスコンピュータの代用と言えるかもしれない。
- ゼルファート
- 正体不明の謎の機体。過去か、どこかでユーゼスが関わった存在であるという。
その他
現在までにここまでの事項が挙げられているが、謎が一つ残っている。それは、『スーパーヒーロー作戦』におけるラオデキヤの行動である。
当該作品において、クロスゲートの検出方法が見いだせず悩んでいるユーゼスのもとに、並行世界からラオデキヤが現れ、ジュデッカの機体フレームのデータを与えている。『第2次OG』において多くの事象が判明した今となってもなお、この行動の意味は全くわかっていない。ちなみに当時のラオデキヤとのやり取りはこうなる。
ユーゼス「……お前は?」
ラオデキヤ「余は……ラオデキヤ=ジュデッカ=ゴッツォ」
ユーゼス「ゴッツォ……? 私と同じ名……何者だ?」
ラオデキヤ「次元を越え、平行宇宙を越え、お前と因果律で結ばれた者。余は別の宇宙でお前に造り出された者……そしてお前はこの宇宙で余に造り出される者……余とお前は平行宇宙を超えた因果の鎖で結ばれている。我々は運命共同体なのだ」
ユーゼス「運命共同体だと……お前は一体何をしに現れた?」
ラオデキヤ「お前へ啓示を与えに。別次元での余という存在を確立させるために…お前のシステムをより完全なものに近づけてやる」
ユーゼス「クロスゲート・パラダイム・システムをか!?」
ラオデキヤ「そうだ。このズフィルード…ジュデッカの機体フレームを…使えば時空を超えることが出来る。そしてお前の目的を、野望を達成するがいい。その行為は別の宇宙に存在するお前と余の存在を…確立することになる…」
これによりジュデッカからタイムマシン、ズフィルードからズフィルード・クリスタルを得ることになり、ユーゼスの野望は推し進められる。
後の展開を加味しつつ字面のままに受け取ればやはり「αシリーズにおける自分達の存在を確立する為」という説が濃厚だが、裏を返せば「そうしなければα世界にはユーゼスも(恐らく二人目の)ラオデキヤも存在できなかった」ということである。
SHOに現れたラオデキヤは果たして何者だったのか、決戦の時まで誰も知らなかったブラック・デスクロスのデータをどうやって入手したのか、なぜそれをSHOのユーゼスに与えたのか、それによってαシリーズに、OGシリーズにどのような影響が齎されたのか。現在の所、それが残された謎となっている。
現在では「このラオデキヤが『α』とは全く関係ない別の世界の存在ではないか」という説が出ている。「時空移動の出来るジュデッカ」で「ラオデキヤが知っている機体」となると、『スーパーロボットスピリッツ』に登場したレビ機が存在する。作品の発表時期的に、虚構の世界に現れたラオデキヤはこの作品の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」ではないか、との見方も存在している。こちらだとラオデキヤが機体フレームを入手した経緯を説明できる。SHOの影響がαを通してOGに及んだように連鎖的に別世界へと影響があるため、無数の影響先の1つと考えることもできるが、そうだとするとこのラオデキヤは『α』における一連の出来事を把握していたことになる。
あるいは「ラオデキヤ=何処かの世界でクロスゲートやガンエデン、人類を創造することに成功した未来のユーゼスが名を変えた姿」と考えることも出来る。ユーゼス自身は今まで一度も因果の鎖を断ち切れず敗北し続けているため、ラオデキヤは「もしかしたらユーゼスが全て成功できたなら」という可能性でしか生まれないifの存在ということになるが、そうすると「互いが互いを造った」「運命共同体」「別次元での余の存在を確立」という台詞にも説明が付く。誰も知らない筈の数々の技術やデータを知っていたのもラオデキヤ=未来のユーゼスにとっては過去の出来事であるため、となる。
しかし公式には未だ語られていないため、現在の所、やはり真相は闇の中である。
『第3次α』の用語辞典では「CPSの情報をユーゼスに与えたのは、バルマー戦役以前に平行世界から転移して来たイングラムである」と明言されている。どのような状況だったのかは描写が一切ないため不明だが、イングラムの脳にはSHOのユーゼスの記憶と人格を移植したナノマシンとCPSの端末(=簡易機能のみのCPS)が組み込まれていたため、そこから得たのではないかと思われる。
SHOのユーゼスはCPSの因果律操作により、別次元の自分(スーパーロボット大戦のユーゼス)の記憶を得ており、同じことがCPSを作り上げた『α』のユーゼスにも起こっていた、あるいはイングラムの脳にあった人格転写ナノマシンから得たとすると、この疑問は解決される。
余談
- 名前の由来は「ウルトラマンを追いかける者」[6]。
- 彼のつけている「仮面」はウルトラマンの偽物を演じた「ザラブ星人」をモチーフにしており、目元の輪郭がより鋭利に尖った辺りが当てはまる。
- 『DW』最終戦でイングラムの肉体を完全に乗っ取ったが、その声は『α』でユーゼスを担当した大友氏ではなく、乃村健次氏が演じており、クレジットでは「仮面の男」となっていた。当時はキャスト変更の理由は不明だったが、『第2次OG』の設定を鑑みると若い頃と年を取った姿という違いがあるため声が違うということになる。
- シヴァー・ゴッツォの名前がヘブライ語で「7」を意味するシヴァーで、BGMの名称も「ZEST SEVEN」となっているのは、ウルトラマンの力を手にしたゼストの後継者…すなわち、ウルトラセブンのオマージュという意味が込められているという説が有力。さらにはシヴァーが作った人造人間であるハザルはヘブライ語で「帰る」の意で「帰ってきたウルトラマン」のオマージュとなり、エイスに至っては直球で「ウルトラマンA(エース)」のオマージュである。そしてハザルは立場上はシヴァーの息子(=「ウルトラマンタロウ」)。それを考えるとユーゼスのクローンであるイングラムはウルトラマンレオと関連付けることができる(何せイングラムは自分が作った黒い天使に堂々と「アストラ」の名を冠している上、境遇もレオに近い)が、これはむしろシヴァーと縁深い上にアストラの名を受け継いだ銃神を駆るクォヴレーの方のネタかもしれない(ウルトラマンレオはセブンの愛弟子なので)。更にユーゼス自身が『第2次OG』で胸元がまんまゾフィーな新人祖を作り出した。どちらにせよ、つくづくウルトラマンが大好きな連中だと認識せざるを得ない。
- 後年のウルトラシリーズではユーゼスが憧憬したウルトラマンの故郷である光の国から悪に墜ちたウルトラマンである「ウルトラマンベリアル」と「ウルトラマントレギア」の2人が登場したが、この2人の経歴にはユーゼスを想起させる点が非常に多い。ある意味でユーゼスは悪のウルトラマン達の先駆けとも言える存在である。
- 明言されてはいないが、ユーゼスのモチーフとなったのは、『ヒーロー戦記』のアポロン総統と思われる。その正体であるギリアム・イェーガーはイングラムのモチーフとして知られているが、ギリアムの正義のヒーローとしての一面と悪の首領としての一面を二つに分けたのがイングラムとユーゼスであると言える。
- ギリアム役の田中秀幸氏は『ウルトラマンメビウス』から『劇場版ウルトラマンジード』までのウルトラシリーズにてウルトラ兄弟の長兄・ゾフィーの声を、そして初代『ウルトラマン』のパラレル続編作品である『ULTRAMAN』のアニメ版にて初代ウルトラマンの変身者であるハヤタ・シンを演じており、偶然とは言えゼスト・「ZEST SEVEN」・ハザル・エイスの事を考えると因縁めいたものになっている。
- なお、『ヒーロー戦記』~「OGシリーズ」を省みるとギリアムは「仮面ライダーに救われて再びヒーローへと至った男」なので、「ウルトラマンに歪んだ憧憬を抱いて悪へと堕ちて行った男」であるユーゼスとは完全に真逆である。
- 彼がウルトラマンの力を手にいれるために使ったデビルガンダムであるが、『ロストヒーローズ2』ではなんの因果かウルトラ戦士でありウルトラマンレオの弟であるアストラを生態ユニットとして取り込んでしまう。また、カラーリングがゼストによく似たウルトラ戦士であるイーヴィルティガがシナリオ内で改心するが彼もまた「ウルトラ戦士の力を欲した歪んだ心の科学者」である。
- 『α』発売から20年以上が経ち、ユーゼスを象徴する名台詞「それも私だ」が誕生したそもそもの原因が寺田氏から語られている[7]。
- それによると元々『α』において『ユーゼスはラスボスではなくユーゼスとは別の真のラスボスがおり、最終盤でユーゼスが大まかな裏事情を語ったところで真のラスボスが現れユーゼスもまた手駒の1人でしかなかった事が明かされる』というシナリオであったが、開発途中の諸事情でその真のラスボスを出すことが出来なくなり、急遽真のラスボスが担う筈だった役割や根回しをユーゼスに回す羽目になりやむなくこの台詞が誕生してしまったとのこと。
- その「真のラスボス」の正体については言及されていないが、このためのマップや原画等は途中まで作られており、使えそうな要素は『第2次α』と『第2次OG』で再利用された事が語られている。ちなみにDC版の結末は後から考えたものであり無関係である。
- また、これらの総括は「中途半端な終わり方になってしまったのはこういう事情があった。これを言っても『今更言い訳?』と思われてしまう、と思っているのも私だ」という言葉で締めくくられている。
脚注
- ↑ メディアワークス『スーパーヒーロー作戦 完全攻略ガイド』108頁。
- ↑ 双葉社『スーパーヒーロー作戦 特捜ファイル』88頁。
- ↑ ユーゼスもシヴァーも強力な念動力者でなく、外部から念者を操っているに過ぎないため「念動フィールド」までは展開できない様子。
- ↑ スーパーロボット大戦OG展、開催中! 2021年12月11日閲覧。
- ↑ そういう意味ではαにおけるユーぜスの役割は「人類全体を鍛える事で未曾有の危機に立ち向かえるよう自ら悪役を演じた旧シリーズのビアン・ゾルダークや、戦争と平和の成す意味とあらゆる意味での『闘う姿勢』を考えさせるべく世界全体に茶番劇を仕掛けたトレーズ・クシュリナーダに通じるものがある」と言えなくもない。
- ↑ 双葉社『スーパーヒーロー作戦 特捜ファイル』158頁。
- ↑ https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1507027772434444291
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