ガデムは『機動戦士ガンダム』の登場人物。
概要
ジオン公国軍の補給部隊を率いる老練なベテラン軍人。現在は高齢のため第一線からは退いている。
シャアに補給物資を送り届けるが、補給作業中にホワイトベース隊の攻撃を受けてしまう。補給物資は何とか全て引き渡せたものの、引き換えに乗艦のパプアを沈められたため、怒りから旧ザクに乗ってガンダムと戦い、一時はその卓越した操縦技量で翻弄するものの、機体の性能差に敗れ戦死した。劇場版では戦闘シーンがカットされたため、補給シーンでの登場のみに留まった。
登場作品と役柄
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 初登場作品。原作同様補給部隊所属という設定らしく、マップ「悲しい記憶(日本海ルート)」ではガウに乗り補給部隊を率い、また「老兵の挽歌」ではランバ・ラル隊に補給を行っていた。
- 彼の登場するマップは、どちらもクリアするとALICEが入手できる。
関連作品
- リアルロボット戦線
- 序盤のミデア防衛に失敗すると、旧ザクに乗った彼が仲間になる。本作では味方専用パイロットで、敵にはならないが、数シナリオで永久離脱する。
パイロットステータス
- 第4次(S)
- 根性、ド根性、気合、加速
- リアルロボット戦線
- 捨て身、補給、脱力、加速、根性、幸運
人間関係
- シャア・アズナブル
- 彼のファルメルに補給を行う。ガデムの死の際にはシャアも手で目を背けていたが、どこまで思っていたのかは不明。
他作品との人間関係
- ヤッター・ラ・ケルナグール、スーグニ・カットナル
- 護衛任務に付かせていたが、ケルナグールに「偉そう」と言われたり、撤退の際には「頼りにならんやつらよ」と吐き捨てるなど折り合いは悪かった模様。
名台詞
- 「赤い彗星が補給を欲しがるとはな。ドジをやったのか?」
- 第3話より。シャアとの通信で初登場した時に。一方のシャアは「敵は目の前だ、一刻を争う」と話を流した。
- 「ザクもミサイルも食料もシャアに渡してやる。補給部隊の面子に掛けてな!」
- パプアが沈む中、旧ザクに乗り込み補給作業を続行する。
- 「止めるな!! ワシの艦をやられたのだぞ! このザクとて、ワシと百戦錬磨の戦いの中を潜り抜けてきたのだ! にわか作りの連邦軍のモビルスーツなど、一撃で倒してみせるわ!」
- ガンダムに立ち向かうのを引き止めるシャアに対して。そのまま制止を振り切ってガンダムに突撃。武器を持たずに立ち向かいアムロを驚かせた。
- 「素人め、間合いが遠いわ!」
- ビームサーベルを突き刺そうとしてきたガンダムに対して。攻撃を易々と躱しショルダータックルを食らわせた。
- 「れ、連邦軍があれ程のモビルスーツを、か、開発したのか。うわあーっ!」
- 直後に反撃を食らい、機体がスパークする中で。ガンダムの性能に驚きを隠せぬまま愛機と共に散る。
搭乗機体
- 旧ザク
- ザクの前型機。ちなみに、アニメ本編において旧ザクに搭乗しているキャラクターは、ガデムのみ。
- パプア級補給艦
- ジオン軍の旧式艦。元々戦闘艦として設計されていたものを補給艦に改修転用した。双胴型の船体に、底部にあるブリッジを最大の特徴とする。ムサイ級軽巡洋艦二隻の燃料と弾薬を完全に補給可能なほどのペイロードを有するが、一年戦争時点では既に旧式化しており、戦場から姿が消え掛けているような状態であった。
話題まとめ
- カードダス『SDガンダム外伝第5弾 ヴァトラスの剣』に、彼を元にした「戦士ガデム」という敵が登場するが、そのセリフは原作同様「間合いが遠いわ!」である。同シリーズのカードで、原作通りの台詞を発しているキャラは珍しい。
脚注