司馬懿サザビー
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司馬懿サザビー(SibaiSazabi)
曹操軍の筆頭軍師。武将としても優秀で、古代の文献や伝説などを独自に調査している。
元は流浪の軍師だったが、七星剣を手にして曹操の前に現れ、董卓暗殺を促した。以降は曹操軍に属する。
赤壁の戦いの後、機駕太傅司馬懿サザビーとなる。
漫画版
本作の旧シリーズである『BB戦士三国伝』の最終章である戦神決闘編ではラスボスとなり、天熾鵬 司馬懿サザビーに姿を変えた。
同章では長男の司馬師ペーネロペー、次男の司馬昭クスィー、末子の司馬炎ザクIIと3人の息子たちも登場。三兄弟は父の手で暗黒の化身である蚩尤への生贄に捧げられてしまう。司馬炎はコミックワールド版とケロケロエース版のどちらでも助かった後、三璃紗統一後の真の皇帝となる。司馬師と司馬昭はコミックワールド版では助かるが、ケロケロエース版では助からなかった模様。余談だが、本来の三国志では、司馬炎は息子でなく、司馬昭の子であり孫にあたる。 また、コミックワールド版では語尾に「~である!」をつけている他、風雲豪傑編ではコミカルな言動もとっていた。
尚、これは旧シリーズのみであり、BBWでは暗躍の兆しは見られなかった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初参戦作品。戦術指揮を担当。孔明同様にアルティメット・クロスの知恵袋的存在であり、この世界の真実に迫る役の一人としてシナリオ面で活躍する場面も多い。アニメ版設定なので終始味方だが、エンディングでは……。
装備・機能
武装・攻撃手段
- 紅翼扇・銀の牙
- 二つの武器を合体させて、牙翼の大剣になる。
- 鳳凰斬
- 振り下ろした「牙翼の大剣」と空気の抵抗から生じる熱で相手を切り裂く必殺技。
ステータス設定の傾向
戦術指揮
- 反撃時の攻撃力10%上昇、命中率5%上昇、バリア貫通
- 軍師ではあるが、ライバルに比べると効果はかなり抑えめ。バリア貫通は一見すると便利そうに見えるが、各機体の必殺技級はバリア貫通を持っていることが多い上に、習得以降にバリアを持っているのがバジュラくらいしかいないため、使いどころはほぼない。
人間関係
- 曹操ガンダム
- 主君。七星剣を献上し、曹操軍に加入した。
- 郭嘉ヴァサーゴ
- 弟子の軍師。嫌味で高飛車な性格だが、司馬懿のことは「先生」と呼び、慕っている。SRW未登場。
- 程昱ワイズワラビー
- 最古参の軍師にして、政敵。郭嘉を戒めることもある。SRW未登場。
- 曹丕ガンダム
- 曹操の実子。曹操の代わりに皇帝になった彼を支える。SRW未登場。
他作品との人間関係
- 道明寺誠
- UXにおける弟子の一人で、彼とも共に世界の真実に迫っていくことになる。
- 溝口恭介、リュクス・サコミズ
- UXでは第1部アメリカルートにて共に既に壊滅したアーカディアン・プロジェクト関係の島の調査に出向く。
- ショウ・ザマ
- UXでは第2部のバイストン・ウェルルートにて、曹操同様に彼とも共にサコミズとの会談に赴き、その後は共に戦場に舞い戻る。
- ショット・ウェポン
- UXにて、「王佐の才」たる器を持つ人物と認めたが、同時に自身の野心を達成する為にサコミズ王に仕えている事も見抜いた。
- ナイア
- UXでは序盤にアーカムシティにて、自分達や三璃紗、そしてG記をも知り尽くしていることを突きつける彼女に驚愕し、激しく動揺する。その正体を知った後は、司馬懿も彼女を「邪神ナイアルラトホテップ」と呼ぶ。
- 原作漫画版では司馬懿は最終的に彼女(彼)に近しい存在である「天を熾す鵬」と化してしまった(が、やはりそれでも人であった)が、果たしてUXでは…。
名台詞
- 「かの予言…成就せり!」
迷台詞
- 司馬懿「ささ、陛下。今宵は最新の恋愛シミュレーションにて女心を学ぶ日でございますぞ!」
曹丕「おお、そうであったな!余の可愛い12人の妹たちと、朝までゆるりと戯れようぞ!手ほどきを頼むぞ、司馬懿」
司馬懿「かしこまってございます。では程昱殿、あとの事はよしなに…」 - 三国伝公式サイトの数ある迷言のうちでも特にキャラ崩壊が著しい物である。この時曹丕がプレイしていたのは『シスタープリンセス』(2001年発売)であり、2009年当時でも最新どころか古典と言っていいほどのものである。この様子を見ていた政敵の程昱は「このアイマス全盛の時代にシスプリとは…機駕は一体、どこへ向かっておるのか…」と嘆いていた。どちらにせよ、機駕の将来は暗い…。
スパロボシリーズの名台詞
- 「かの者の目は、かの者自身の野心を宿しているように見受けられました」
「王佐の才…忠義の臣ではありますまい」 - UX27話バイストン・ウェルルートにてショット・ウェポンを見た時の司馬懿の評。その才能は王を支えるに足る器であると司馬懿も認める所であったが、それと同時にサコミズ王の掲げる目的とはまた違う自身の野心を達成する為にサコミズ王に仕えている事も見抜いた。ある意味、似た者同士だったのかもしれない。
- 「いや、いるではないか。データのない狙撃手がもうひとり」
- UX30話「大いなる胎動」にて、零影の高速カモフラージュ攻撃に苦戦するUX。ミシェルやロックオンと言ったスナイパーが狙撃に動くが、イルボラはUXの戦力を完璧に分析しており、スナイパー達の死角に巧妙に現れる。なす術なしかと思われたが、司馬懿は冷静に策を授ける。それは今回新しく戦力となったスナイパーの少女・真矢による狙撃であった。
- 「これが兵法である!我らの虚を突こうなど、片腹痛いわ、フェストゥムめッ!」
- UX42話竜宮島ルートにて、アルヴィスの出撃ハッチを塞ごうとしたフェストゥムに対し、たった3人で瞬く間にその目論見を阻止した劉備たちに「あんな戦い方が…!」と驚く操を一喝して。
- 陸遜「四つの天玉鎧が、同時に……!?」
司馬懿「こ、これが……人が為し得る意志の業なのか!!」 - UX45話「ユダ」にて、呂布生存時に追加される合体攻撃「四神天玉鎧」の炸裂を目の当たりにして。この時点では司馬懿は知る由もないが、別の歴史では「天を熾す鵬」となった彼を討ち取った必殺攻撃である。ある意味、エンディングで曹操が言及するより前に、特大の釘を刺されていたと言えなくもない。
- 「死せる魂が、生ける者たちを走らす!」
- UX最終話にて、死んでいった者達がUXに力を貸していく事に対して。
- 元ネタは「死せる孔明が生ける仲達を走らす」という故事。仲達は司馬懿の字。
- 「よく、心得ておきましょう」
- エピローグで曹操に下手な野心を持たぬよう忠告されて。
これまで左向きで白かった顔グラフィックがエピローグでは右向きで赤くなっている状態でこの返答なので原作と同じ末路を迎えてしまうのではという不安を煽る。 - ちなみに、このシーンの直前に周瑜=百式が死んでいる。
メモ
- 司馬懿は中国後漢末期から三国時代における魏・晋の武将・政治家。字は仲達。(179~251)
- 三国志における真の勝者であり、曹操や劉備と並び称される英傑である。
- 曹操には重視されなかったが、曹丕の立太子を支持したことで彼から重用される事となり、漢中から侵攻を繰り返す孔明の蜀軍に何度か敗北を喫しながらも、持久戦の構えを取って蜀軍を食い止め続けた。西暦249年、息子の司馬師や司馬昭と共にクーデターを起こして政敵を排除し魏の実権を握るが、251年に死去する。後年、西晋を起こした孫の司馬炎より高祖宣帝と追号される。
- ちなみに、曹操は重視しなかったとはいえ、司馬懿の才覚を見出して登用したのは曹操である。重用しなかった理由は「大志と野望を持つ」と警戒されていたため。
- さらに、若き日の曹操を洛陽北部尉に推挙し、世に出る切欠を作ったのは彼の父、司馬防である。つまり曹操にとっては恩人の息子である。
- ちなみに、曹操は重視しなかったとはいえ、司馬懿の才覚を見出して登用したのは曹操である。重用しなかった理由は「大志と野望を持つ」と警戒されていたため。
- 日本では『三国志演義』の影響で孔明より格下に見られがちで、実際に局地戦では何度か敗北を喫しているものの、大局的には防衛に徹して諸葛亮の侵攻そのものは食い止め続けた。
- 孔明の死後、整然と撤退する蜀軍に付け入る隙を見出せずに退いた事で「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という故事が生まれたのは事実だが、「防衛すれば勝ち」の情勢で防衛しきった司馬懿の才覚をこれだけで決められるものではない。
- 息子である司馬師・司馬昭兄弟の業績と共に、曹操が織田信長に喩えられることもあり、徳川家康にオーバーラップされて語られることから、「恩ある主君の家を乗っ取った野心家」と見られることも多い。
- 孔明の死後、整然と撤退する蜀軍に付け入る隙を見出せずに退いた事で「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という故事が生まれたのは事実だが、「防衛すれば勝ち」の情勢で防衛しきった司馬懿の才覚をこれだけで決められるものではない。
- 正妻の張春華との夫婦仲はあまり良くなかったと思われる記述が歴史書に記されている。
- 西晋の歴史書『晋書』によれば、病気の見舞いに来た妻を(夫婦喧嘩の最中だったので)門前払いした所、これに憤慨した彼女は息子の司馬師と司馬昭と共に断食を行って抗議……いわゆる、ハンガーストライキを決行した。これに驚いた司馬懿は妻に謝罪して事態を収めたとのこと。ちなみに、彼女達が行ったハンストが記録に残る世界最初のハンストだと言われる。
- 西暦280年、司馬炎の西晋によって中国は統一される。ところが統一後、政治などに関心が失い、酒色に耽って政治を疎かにした上、後継者の指名にも失敗してしまう。また、一族に兵権を与えた事で司馬炎の死後、皇位継承を巡る内乱「八王の乱」が勃発、更に北部の異民族の侵攻(永嘉の乱)が重なって西晋は統一から僅か36年で滅亡してしまう。その後、隋王朝による統一が果たされるまで273年もの間、中国では南北に分かれる戦乱の時代が続く事となる。
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