「サクラ大戦」の版間の差分
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{{登場作品概要 | {{登場作品概要 | ||
| 読み = さくらたいせん | | 読み = さくらたいせん | ||
− | | 外国語表記 = Sakura Wars<br/>Sakura Taisen<ref name="sakura2002">[https://dengekionline.com/data/news/2002/7/1/e49115e0d1ab8a3bda79b310137ae77e.html 花組も全員集合!「サクラ大戦ワールド・プロジェクト」で怒涛の発表ラッシュ]、電撃オンライン(2002年7月1日)、2021年4月23日閲覧。</ref> | + | | 外国語表記 = Sakura Wars<ref>[https://sakura-taisen.com/archives/game/sakura1/ サクラ大戦 公式ホームページ]、2022年5月13日閲覧。</ref><br/>Sakura Taisen<ref name="sakura2002">[https://dengekionline.com/data/news/2002/7/1/e49115e0d1ab8a3bda79b310137ae77e.html 花組も全員集合!「サクラ大戦ワールド・プロジェクト」で怒涛の発表ラッシュ]、電撃オンライン(2002年7月1日)、2021年4月23日閲覧。</ref> |
| 原作 = 広井王子 | | 原作 = 広井王子 | ||
− | | 原案 = 金子良馬<ref>[ | + | | 原案 = 金子良馬<ref>[https://www5a.biglobe.ne.jp/~RyomaK/other/history.htm 金子良馬 近況&経歴]、2021年4月23日閲覧。</ref><br/>森田直樹<ref>[https://www.famitsu.com/news/201705/26133913.html 『サクラ大戦』シリーズの世界設定を務めたレッド・エンタテインメントの森田直樹氏が贈る新作アドベンチャーゲーム『俺達の世界わ終っている。』公式サイトがオープン]、ファミ通.com(2017年5月26日)、2021年4月23日閲覧。</ref> |
| 脚本 = あかほりさとる | | 脚本 = あかほりさとる | ||
| キャラクターデザイン = [[スタッフ:藤島康介|藤島康介]](原案)<ref>藤島氏が担当した原案はメインキャラクターと一部のサブキャラクターのみであり、敵を含めたサブキャラクターの大半はレッドのスタッフが原案を手掛けている。『1』のエンドロールでは3人のスタッフ([https://twitter.com/TuzinoYositeru/status/1206853715157803008 柳沢美佐氏]、竹浪秀行氏、佐々木桃子氏)の名前が明記されており、各種設定資料集では原案となったラフ画の一部が掲載されているが、誰がどのサブキャラクターを担当したかまでは基本的に明らかにされていない。</ref><br/>[[スタッフ:松原秀典|松原秀典]] | | キャラクターデザイン = [[スタッフ:藤島康介|藤島康介]](原案)<ref>藤島氏が担当した原案はメインキャラクターと一部のサブキャラクターのみであり、敵を含めたサブキャラクターの大半はレッドのスタッフが原案を手掛けている。『1』のエンドロールでは3人のスタッフ([https://twitter.com/TuzinoYositeru/status/1206853715157803008 柳沢美佐氏]、竹浪秀行氏、佐々木桃子氏)の名前が明記されており、各種設定資料集では原案となったラフ画の一部が掲載されているが、誰がどのサブキャラクターを担当したかまでは基本的に明らかにされていない。</ref><br/>[[スタッフ:松原秀典|松原秀典]] | ||
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| 制作 = セガ<br/>レッドカンパニー(現:レッド・エンタテインメント) | | 制作 = セガ<br/>レッドカンパニー(現:レッド・エンタテインメント) | ||
| 発売元 = セガ | | 発売元 = セガ | ||
− | | 発表期間 = 1996年 - 2008年 | + | | 発表期間 = 1996年 - 2008年<ref>『1』の発売から『君あるがため』の発売までの期間。</ref> |
| 次作 = [[新サクラ大戦]] | | 次作 = [[新サクラ大戦]] | ||
| 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦X-Ω]] | | 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ||
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本作はレッドカンパニー(後のレッド・エンタテインメント。以下「レッド」で統一)の若手数名<ref>後に本作のゲーム開発で世界観や設定を担当する金子良馬氏と森田直樹氏、加えて刈部という人物。</ref>が考案した『桜』と呼ばれていたボードゲームの企画が前身となっており、この時点で大正時代とロボットものという組み合わせは決まっていた。『桜』そのものは世に出る事はなかったが、セガがレッドにキャラクターゲームの製作を依頼した際に白羽の矢が立ち、『サクラ大戦』と名を改めて開発が決定<ref>毎日コミュニケーションズ『サクラ大戦クロニクル』P316・343-345より。</ref>。[[セガサターン]]版『[[魔法騎士レイアース]]』などを手掛けていたセガ第二CS研究開発部がゲームとしての実作業、レッドが設定・デザイン等を担当した<ref>[https://www.famitsu.com/news/202009/27206474.html 太正桜に浪漫の嵐!『サクラ大戦』がセガサターンで発売された日。舞台やアニメ、ラジオなど多方面に展開するメディアミックスの先駆け的な作品【今日は何の日?】]、ファミ通.com(2020年9月27日)、2021年4月23日閲覧。</ref>。略称は『'''サクラ'''』<ref>本作の原案になったと'''設定されている'''小説も同じく『サクラ』という名前だが、そちらについては[[劇中劇]]の項目を参照。</ref>。 | 本作はレッドカンパニー(後のレッド・エンタテインメント。以下「レッド」で統一)の若手数名<ref>後に本作のゲーム開発で世界観や設定を担当する金子良馬氏と森田直樹氏、加えて刈部という人物。</ref>が考案した『桜』と呼ばれていたボードゲームの企画が前身となっており、この時点で大正時代とロボットものという組み合わせは決まっていた。『桜』そのものは世に出る事はなかったが、セガがレッドにキャラクターゲームの製作を依頼した際に白羽の矢が立ち、『サクラ大戦』と名を改めて開発が決定<ref>毎日コミュニケーションズ『サクラ大戦クロニクル』P316・343-345より。</ref>。[[セガサターン]]版『[[魔法騎士レイアース]]』などを手掛けていたセガ第二CS研究開発部がゲームとしての実作業、レッドが設定・デザイン等を担当した<ref>[https://www.famitsu.com/news/202009/27206474.html 太正桜に浪漫の嵐!『サクラ大戦』がセガサターンで発売された日。舞台やアニメ、ラジオなど多方面に展開するメディアミックスの先駆け的な作品【今日は何の日?】]、ファミ通.com(2020年9月27日)、2021年4月23日閲覧。</ref>。略称は『'''サクラ'''』<ref>本作の原案になったと'''設定されている'''小説も同じく『サクラ』という名前だが、そちらについては[[劇中劇]]の項目を参照。</ref>。 | ||
− | ジャンルは美少女恋愛SLGとSRPGを融合させた「ドラマチックアドベンチャー」。[[真宮寺さくら]]をはじめとする個性的な女性たちとの交流を楽しむアドベンチャーパートと、[[霊子甲冑]]に搭乗した部隊を率いて敵を殲滅し街の平和を守るターン制SRPGのバトルパートで構成され、それらを交互に繰り返しながら進行する。対応プラットフォームはセガサターンより始まり、その後[[パソコン|PC]]や[[ドリームキャスト]]、[[プレイステーション2]] | + | ジャンルは美少女恋愛SLGとSRPGを融合させた「ドラマチックアドベンチャー」。[[真宮寺さくら]]をはじめとする個性的な女性たちとの交流を楽しむアドベンチャーパートと、[[霊子甲冑]]に搭乗した部隊を率いて敵を殲滅し街の平和を守るターン制SRPGのバトルパートで構成され、それらを交互に繰り返しながら進行する。対応プラットフォームはセガサターンより始まり、その後[[パソコン|PC]]や[[ドリームキャスト]]、[[プレイステーション2]]に移植・[[リメイク]]された。 |
ゲームのみならず、アニメ、舞台、[[ドラマCD#サクラ大戦|ドラマCD]]、[[小説#サクラ大戦|小説]]や[[漫画#サクラ大戦|漫画]]など幅広く展開している。ナンバリングタイトル及びアニメ、霊子甲冑が描かれているスピンオフタイトルは下記のリストを参照。 | ゲームのみならず、アニメ、舞台、[[ドラマCD#サクラ大戦|ドラマCD]]、[[小説#サクラ大戦|小説]]や[[漫画#サクラ大戦|漫画]]など幅広く展開している。ナンバリングタイトル及びアニメ、霊子甲冑が描かれているスピンオフタイトルは下記のリストを参照。 | ||
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| サクラ大戦 || 2000年4月8日 ||TV | | サクラ大戦 || 2000年4月8日 ||TV | ||
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− | | サクラ大戦 活動写真 || 2001年12月22日 ||映画 | + | | サクラ大戦 活動写真 || 2001年12月22日 ||[[映画]] |
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| サクラ大戦 神崎すみれ 引退記念 す・み・れ || 2002年12月18日 ||OVA | | サクラ大戦 神崎すみれ 引退記念 す・み・れ || 2002年12月18日 ||OVA | ||
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:ヘビ型の怪人。高価な宝石を食べる事を生き甲斐とし、その為には殺人も厭わない。 | :ヘビ型の怪人。高価な宝石を食べる事を生き甲斐とし、その為には殺人も厭わない。 | ||
;レオン | ;レオン | ||
− | : | + | :[[ライオン]]型の怪人。自分こそが[[貴族]]の頂点に立つ存在と考え、あらゆる人間を見下している。 |
;ナーデル | ;ナーデル | ||
:サソリの意匠を取り込んだ怪人。既存の芸術品の価値を否定し、それらを破壊する事で「真の芸術品」に仕上げようと目論む。 | :サソリの意匠を取り込んだ怪人。既存の芸術品の価値を否定し、それらを破壊する事で「真の芸術品」に仕上げようと目論む。 | ||
;マスク・ド・コルボー | ;マスク・ド・コルボー | ||
− | : | + | :[[鳥|カラス]]の仮面を被った怪人。死に彩られた美しい姫君、「我が君」を探し求めている。 |
;カルマール | ;カルマール | ||
:イカ型の怪人。圧倒的な力で巴里を破壊しようとするが、それすらも彼にとっては単なる楽しみの1つに過ぎない。 | :イカ型の怪人。圧倒的な力で巴里を破壊しようとするが、それすらも彼にとっては単なる楽しみの1つに過ぎない。 | ||
228行目: | 228行目: | ||
;織田信長 | ;織田信長 | ||
:「第六天魔王」の異名を持つ天下人。『サクラ』に登場した敵の中でも、圧倒的な力を誇る。 | :「第六天魔王」の異名を持つ天下人。『サクラ』に登場した敵の中でも、圧倒的な力を誇る。 | ||
− | : | + | :SRWでは名前のみ登場。 |
;蘭丸 | ;蘭丸 | ||
:信長の家臣として知られる森蘭丸その人。主の為ならばどんな手段も厭わない。 | :信長の家臣として知られる森蘭丸その人。主の為ならばどんな手段も厭わない。 | ||
249行目: | 249行目: | ||
:SRWでは名前のみ登場。 | :SRWでは名前のみ登場。 | ||
;デュノア | ;デュノア | ||
− | : | + | :三戦友の一人。獅子型の魔人。ジャンヌに忠誠を誓っているが、人々に刃を向ける事に戸惑いを感じている。SRW未登場。 |
;ラ・イール | ;ラ・イール | ||
− | : | + | :三戦友の一人。雄牛型の魔人。好戦的な性格だが、ジャンヌの命令を忠実に実行する。SRW未登場。 |
;ジル・ド・レイ | ;ジル・ド・レイ | ||
− | : | + | :三戦友の一人。鷲型の魔人。霊薬を生み出した優れた錬金術師。目覚めたジャンヌに「神は死んだ」と告げた。SRW未登場。 |
== 登場メカ == | == 登場メカ == | ||
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=== [[帝国華撃団]] === | === [[帝国華撃団]] === | ||
;[[光武二式]] | ;[[光武二式]] | ||
− | : | + | :虎型霊子甲冑「光武」が「光武・改」を経て更に発展を遂げた機体。 |
:;[[光武二式 (大神機)]] | :;[[光武二式 (大神機)]] | ||
:: | :: | ||
289行目: | 289行目: | ||
=== [[巴里華撃団]] === | === [[巴里華撃団]] === | ||
;[[光武F2]] | ;[[光武F2]] | ||
− | : | + | :霊子甲冑「光武F」の発展型。 |
:;[[光武F2 (エリカ機)]] | :;[[光武F2 (エリカ機)]] | ||
:: | :: | ||
305行目: | 305行目: | ||
=== [[紐育華撃団]] === | === [[紐育華撃団]] === | ||
;[[スター]] | ;[[スター]] | ||
− | : | + | :「アイゼンクライト」の流れを汲む新型霊子甲冑。 |
:;[[フジヤマスター]] | :;[[フジヤマスター]] | ||
::大河機。 | ::大河機。 | ||
359行目: | 359行目: | ||
:蘭丸専用の悪念将機。日本語表記は「伽藍」。巨大な鎌に全方位をカバーする連火砲等、フォルムだけでなく装備面でも蘭丸の性質を色濃く反映した機体。SRW未登場。 | :蘭丸専用の悪念将機。日本語表記は「伽藍」。巨大な鎌に全方位をカバーする連火砲等、フォルムだけでなく装備面でも蘭丸の性質を色濃く反映した機体。SRW未登場。 | ||
;KUSAKAGE | ;KUSAKAGE | ||
− | : | + | :黒龍姫専用の悪念将機。日本語表記は「草陰」。長い尻尾を携えた[[竜|龍]]型の機体。装備は4本腕を活用した大剣と盾と2本の小刀。SRW未登場。 |
;IWATOOSHI | ;IWATOOSHI | ||
:髑髏坊専用の悪念将機。日本語表記は「岩融」。髑髏坊が頭から全身を覆う形で装着する、巨大な髑髏の鎧。装備は多数の大砲とロケット弾。 | :髑髏坊専用の悪念将機。日本語表記は「岩融」。髑髏坊が頭から全身を覆う形で装着する、巨大な髑髏の鎧。装備は多数の大砲とロケット弾。 | ||
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;LIPS | ;LIPS | ||
:Live & Interactive Picture Systemの略。制限時間内に選択肢を選ぶゲームシステムで、『サクラ』のアドベンチャーパートの根幹を成す。制限時間の長さはLIPSが発生したシチュエーションに応じて多種多様に変化する。 | :Live & Interactive Picture Systemの略。制限時間内に選択肢を選ぶゲームシステムで、『サクラ』のアドベンチャーパートの根幹を成す。制限時間の長さはLIPSが発生したシチュエーションに応じて多種多様に変化する。 | ||
− | : | + | :最大の特徴は時間切れが「失敗」ではなく「何もしなかった」という選択肢の一種として扱われる点。状況によっては、時間切れという消極的な対応が最善の答えとなる場合もある。制限時間に応じて選択肢の内容や効果が変化する「タイミングLIPS」、1つの選択肢の強弱をアナログスティックを使って変動させる「アナログLIPS」等、様々な種類のLIPSがある。 |
:『30』の『サクラ』関連のミッションで原作の制限時間の効果音付きで疑似的に再現された。ただし、制限時間の効果音はあくまで演出であり、通常の選択肢と同じように表示されている選択肢の中からどれか1つを選ぶ必要がある。なお、'''特定の選択肢には選択した内容によっては合体攻撃が強化されるものがある。''' | :『30』の『サクラ』関連のミッションで原作の制限時間の効果音付きで疑似的に再現された。ただし、制限時間の効果音はあくまで演出であり、通常の選択肢と同じように表示されている選択肢の中からどれか1つを選ぶ必要がある。なお、'''特定の選択肢には選択した内容によっては合体攻撃が強化されるものがある。''' | ||
;信頼度 | ;信頼度 | ||
:LIPSやバトルパートでの行動によって変動する、主人公に対する隊員の信頼の度合を表すステータス。 | :LIPSやバトルパートでの行動によって変動する、主人公に対する隊員の信頼の度合を表すステータス。 | ||
− | : | + | :この信頼度が高い程、バトルパートの隊員の能力に補正が加わり[[パワーアップイベント#能力の向上|強くなる]]。信頼度は1話毎にリセットされるが、隠しステータスである恋愛度として蓄積され、この恋愛度が高い隊員が終盤の[[ヒロイン]]選択の候補になる。 |
:女性との恋愛を題材としたゲームでは一般的と言えるシステムだが、本作の場合は'''信頼度が変動する際に効果音が鳴る'''という独特の方法を採用している。これにより、プレイヤーはどの隊員の信頼度がどれだけ変動したのかを即座に判別することが出来る。 | :女性との恋愛を題材としたゲームでは一般的と言えるシステムだが、本作の場合は'''信頼度が変動する際に効果音が鳴る'''という独特の方法を採用している。これにより、プレイヤーはどの隊員の信頼度がどれだけ変動したのかを即座に判別することが出来る。 | ||
:本作を象徴する代表的な要素の1つであり、特に信頼度変動の効果音については『X-Ω』や『PXZ』シリーズでも他作品のキャラクターを巻き込んでバッチリ再現されている<ref>ただし、あくまでシナリオ上の演出としての再現であり、ステータスアップ等の効果は無い。</ref>。 | :本作を象徴する代表的な要素の1つであり、特に信頼度変動の効果音については『X-Ω』や『PXZ』シリーズでも他作品のキャラクターを巻き込んでバッチリ再現されている<ref>ただし、あくまでシナリオ上の演出としての再現であり、ステータスアップ等の効果は無い。</ref>。 | ||
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=== その他 === | === その他 === | ||
;歌謡ショウ | ;歌謡ショウ | ||
− | : | + | :メディアミックスの1つとして1997年から始まった舞台版の総称。アニメやゲームの舞台化は他作品でも行われているが、『歌謡ショウ』には'''舞台でキャラクターを演じるのが劇団の役者ではなくゲームで声を担当した声優本人'''という特色がある。これは広井氏があるアニメ原作の舞台を鑑賞した際に、観客の子供の「声が違う」という発言を聞いた事がきっかけとなっており<ref>[https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2022/07/20/116839/ 『サクラ大戦』の広井王子が新たに仕掛ける"令和の歌劇団"とは?「"少女"はムリってレポートまで出したのに」]、週プレNEWS(2022年7月20日)、2022年8月14日閲覧。</ref>、キャスティングも基本的に「地声で歌が歌えて、なおかつその声でセリフが言えて、舞台に耐えられる人」という条件で行われている<ref>エンターブレイン『サクラ大戦 15th Anniversary 太正浪漫グラフ』P125より。</ref><ref>ただし、巴里華撃団は当初舞台化を想定しておらず、原作ゲームを再現したディナーショウをイベント活動の主としていた。</ref>。 |
:当初は無謀と思われたこの試みは好評を博し、[[神崎すみれ#余談|『歌謡ショウ』への声優の去就がキャラクターそのものの引退という話にまで発展する]]等、シリーズに多大な影響を与えた。 | :当初は無謀と思われたこの試みは好評を博し、[[神崎すみれ#余談|『歌謡ショウ』への声優の去就がキャラクターそのものの引退という話にまで発展する]]等、シリーズに多大な影響を与えた。 | ||
:2006年のファイナル公演で1度終わりを迎えたが、その後も名前や形を変え、巴里花組や紐育星組を主体としながら行われている。2017年にはシリーズ初の男性キャストメインによる『歌謡ショウ』が開催された<ref>[https://www.famitsu.com/news/201707/07137140.html “サクラ大戦 歌謡ショウ”が約10年ぶりに復活! ダンディー商会主催公演は、男だらけの華やかさ!?]、ファミ通.com(2017年7月7日)、2021年4月23日閲覧。</ref>。 | :2006年のファイナル公演で1度終わりを迎えたが、その後も名前や形を変え、巴里花組や紐育星組を主体としながら行われている。2017年にはシリーズ初の男性キャストメインによる『歌謡ショウ』が開催された<ref>[https://www.famitsu.com/news/201707/07137140.html “サクラ大戦 歌謡ショウ”が約10年ぶりに復活! ダンディー商会主催公演は、男だらけの華やかさ!?]、ファミ通.com(2017年7月7日)、2021年4月23日閲覧。</ref>。 | ||
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== 楽曲 == | == 楽曲 == | ||
− | + | 全て作詞は広井王子氏、作曲は田中公平氏が担当<ref>南青山少女歌劇団が中心となって上演された『ミュージカル サクラ大戦 ~花咲く乙女~』のオリジナル楽曲を除く。</ref>。当時素人だった広井氏が作詞を担当する事になったのは、田中氏が「あなたが(この作品の)世界観いちばんわかってるんだから書いてよ。歌詞の書きかた、全部教えるから」と説得したため<ref>[https://www.famitsu.com/news/202102/10214151.html 作曲家歴40周年・田中公平氏ロングインタビュー。『サクラ大戦』&『グラビティデイズ』の裏話から、『ジョジョ』のあの名曲の秘話まで!]、ファミ通.com(2021年2月10日)、2021年5月25日閲覧。</ref>。なお、本作の歌曲は数百にも及ぶが、その半分以上は『歌謡ショウ』の為に書き下ろされている。 | |
; オープニングテーマ | ; オープニングテーマ | ||
: | : | ||
− | :; | + | :;「檄!帝国華撃団」 |
:: 編曲:根岸貴幸、歌:横山智佐&帝国歌劇団 | :: 編曲:根岸貴幸、歌:横山智佐&帝国歌劇団 | ||
− | ::『3』、『V』以外で起用されている本作を代表する曲。[[俗語・俗称|通称]] | + | ::『3』、『V』以外で起用されている本作を代表する曲。[[俗語・俗称|通称]]「ゲキテイ」。様々なバージョンが存在し、中には大神がメインボーカルを務めるものもある。 |
::『30』で採用。DLCのゲスト参戦のため、『3』と『V』もこの曲が当てられている。『X-Ω』ではイベント「流れよ我が涙」にて原曲を採用。 | ::『30』で採用。DLCのゲスト参戦のため、『3』と『V』もこの曲が当てられている。『X-Ω』ではイベント「流れよ我が涙」にて原曲を採用。 | ||
: | : | ||
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;[[スーパーロボット大戦30]] | ;[[スーパーロボット大戦30]] | ||
:シーズンパス「[[ダウンロードコンテンツ/30|DLC1]]」にて追加参戦。家庭用タイトルでは初参戦となる。 | :シーズンパス「[[ダウンロードコンテンツ/30|DLC1]]」にて追加参戦。家庭用タイトルでは初参戦となる。 | ||
− | :「'''『サクラ大戦』シリーズ''' | + | :「'''『サクラ大戦』シリーズ'''」名義となり、三都の主人公とメインヒロインの搭乗機体が参戦。今回で『V』がSRW初参戦となる。 |
:機体&パイロットのみの参戦だが、DLCシナリオではプレイアブル機体の他に敵として[[降魔 (鉤爪)|降魔]]が登場する。 | :機体&パイロットのみの参戦だが、DLCシナリオではプレイアブル機体の他に敵として[[降魔 (鉤爪)|降魔]]が登場する。 | ||
− | :時系列は『君あるがため』の事件終了後。シナリオデモでは同じくDLC1にて追加参戦する『[[超電磁マシーン ボルテスV]] | + | :時系列は『君あるがため』の事件終了後。シナリオデモでは同じくDLC1にて追加参戦する『[[超電磁マシーン ボルテスV]]』と絡む他、同じく恋愛要素が多い作品である『レイアース』との絡みも多く用意されている。 |
=== 関連作品 === | === 関連作品 === | ||
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**最初のデザインはナンバリングタイトルでは『1』から『4』まで使用された。2つ目のデザインが発表されて以降はほぼ使われなくなるが、2002年から2021年にかけて発表された『漫画版』は『1』のコミカライズであったため、一貫して最初のデザインが使われた。 | **最初のデザインはナンバリングタイトルでは『1』から『4』まで使用された。2つ目のデザインが発表されて以降はほぼ使われなくなるが、2002年から2021年にかけて発表された『漫画版』は『1』のコミカライズであったため、一貫して最初のデザインが使われた。 | ||
**2つ目のデザインは2002年に発表され<ref name="sakura2002"/>、ナンバリングタイトルでは『1』のリメイクである『熱き血潮に』と『V』で使用された。3つ目のデザインが発表されて以降も広く使われている(後述)。 | **2つ目のデザインは2002年に発表され<ref name="sakura2002"/>、ナンバリングタイトルでは『1』のリメイクである『熱き血潮に』と『V』で使用された。3つ目のデザインが発表されて以降も広く使われている(後述)。 | ||
− | **3つ目のデザインは2019年に発表され<ref>[https://www.famitsu.com/news/201905/03174243.html 『新サクラ大戦』開発者に徹底的に訊く! 「シリーズのキャラは?」「主人公の神山はどんな男?」 など疑問に答えまくるロングインタビュー!(1/2)]、ファミ通.com(2019年5月3日)、2021年10月17日閲覧。</ref> | + | **3つ目のデザインは2019年に発表され<ref>[https://www.famitsu.com/news/201905/03174243.html 『新サクラ大戦』開発者に徹底的に訊く! 「シリーズのキャラは?」「主人公の神山はどんな男?」 など疑問に答えまくるロングインタビュー!(1/2)]、ファミ通.com(2019年5月3日)、2021年10月17日閲覧。</ref>、ナンバリングタイトルでは『新』で使用された。ただし、『1』から『V』までを扱ったグッズや他作品とのコラボレーションでは主に2つ目のデザインを使う形で区別されており、『30』においても同様の対応が取られている<ref>[https://srw30-thirty.suparobo.jp/character_dlc/char03/ 『サクラ大戦』シリーズ]、スーパーロボット大戦30公式サイト、2022年5月24日閲覧。</ref>。 |
+ | ***タイトルロゴの使い分けに限らず、「サクラ大戦/新サクラ大戦」等と表記し本作と『新』を明確に区別する場合も多い<ref>[https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20220903005/ TikTokがセガとコラボ。「Effect House」でセガの人気キャラクターを活かしたエフェクトが作れる公式素材を公開]、4Gamer.net(2022年9月3日)、2022年9月5日閲覧。</ref>。 | ||
+ | *ナンバリングタイトル及び一部のスピンオフタイトルのサブタイトルには元ネタが存在する。 | ||
+ | **『2』の場合は、与謝野晶子が日露戦争に従軍していた弟を嘆いて歌った詩『君死にたまふことなかれ』からの引用<ref>ソフトバンク出版事業部『セガサターンマガジン』1997年7月18日号 Vol.24 P282より。</ref>。 | ||
+ | **『3』の場合は、ラリー・コリンズ、ドミニク・ラピエール原作の映画『パリは燃えているか』と同じ。プロジェクト発表当時のゲーム雑誌では、「映画好きで有名な広井氏が同作から命名に影響を受けたと想像される」と紹介された<ref>セガ『ファミ通ドリームキャスト』1999年12月号 P84より。</ref>。 | ||
+ | **『4』の場合は、大正15年発表の『ゴンドラの唄』の歌詞の一節「いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、」からの引用<ref>ソフトバンクパブリッシング『ドリマガ』2001年7月27日号 Vol.5 P11より。</ref>。プロジェクトの発表会場では「与謝野鉄幹の詩から」と紹介された<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/20010625/sakura.htm 2002年春、ドリームキャスト最後の超大作「サクラ大戦4」遂に映画化! 12月22日「サクラ大戦 活動写真」劇場公開]、GAME Watch(2001年6月25日)、2022年6月13日閲覧。</ref>。 | ||
+ | **『熱き血潮に』の場合は、与謝野晶子の歌集『みだれ髪』に収録されている「やは肌の あつき血汐に ふれも見で さびしからずや 道を説く君」からの引用<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/20020922/event.htm 「東京ゲームショウ2002」閉幕。来場者数は約13万人 各種イベントレポートをお届け……]、GAME Watch(2002年9月22日)、2022年6月13日閲覧。</ref>。 | ||
+ | **『V』の場合は、レイモンド・チャンドラーの小説『さらば愛しき女よ』からの引用<ref>[https://dengekionline.com/soft/recommend/sakura5/interview-hiroi.html インタビュー『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』広井王子氏]、電撃オンライン、2022年6月13日閲覧。</ref>。 | ||
+ | **『君あるがため』の場合は、与謝野晶子の歌集『火の鳥』に収録されている「幸ひの ゆきもどりして 目放たぬ 身と思へるも 君あるがため」からの引用<ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/games/articles/0803/10/news073.html 「サクラ大戦」裏話を広井氏が大暴露!?――「太正浪漫堂&Sakura Cafe」閉店イベント]、ねとらぼ(2008年3月10日)、2022年6月13日閲覧。</ref>。 | ||
*本作が[[スーパー系]]と[[リアル系]]のどちらに準ずるかについて、これまで公式は明確に定義を示した事はなく、ファンによって考え方も様々である。 | *本作が[[スーパー系]]と[[リアル系]]のどちらに準ずるかについて、これまで公式は明確に定義を示した事はなく、ファンによって考え方も様々である。 | ||
**広井氏は『1』発売時のインタビューにおいて、メカニックのコンセプトとして『[[聖戦士ダンバイン]]』の[[オーラバトラー]]を挙げている<ref>アスキー『週刊ファミ通』1996年10月4日号 P68より。</ref>。その具体的な影響については、[[霊子甲冑]]の項目を参照。また世界観については、「『はいからさんが通る』と『[[機動警察パトレイバー|パトレイバー]]』に『サンダーバード』の要素を入れた」というコメントをしている<ref>角川書店『サクラ大戦活動写真―サクラムービーロマンチカ』P121より。</ref>。 | **広井氏は『1』発売時のインタビューにおいて、メカニックのコンセプトとして『[[聖戦士ダンバイン]]』の[[オーラバトラー]]を挙げている<ref>アスキー『週刊ファミ通』1996年10月4日号 P68より。</ref>。その具体的な影響については、[[霊子甲冑]]の項目を参照。また世界観については、「『はいからさんが通る』と『[[機動警察パトレイバー|パトレイバー]]』に『サンダーバード』の要素を入れた」というコメントをしている<ref>角川書店『サクラ大戦活動写真―サクラムービーロマンチカ』P121より。</ref>。 | ||
**他方、コミカライズを担当していた政一九氏は広井氏との対談において、「『サクラ大戦』は90年代の作品という要素も混じっているが、基本的には『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』や『[[スーパー戦隊シリーズ|ゴレンジャー]]』みたいな『[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]以前』のものの世界観である」という見解を示している<ref>講談社『サクラ大戦 漫画版 COLLECTION』P38より。</ref>。 | **他方、コミカライズを担当していた政一九氏は広井氏との対談において、「『サクラ大戦』は90年代の作品という要素も混じっているが、基本的には『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』や『[[スーパー戦隊シリーズ|ゴレンジャー]]』みたいな『[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]以前』のものの世界観である」という見解を示している<ref>講談社『サクラ大戦 漫画版 COLLECTION』P38より。</ref>。 | ||
− | *概要の通り、本作は原作の広井氏が所属していたレッドが企画段階から参加しており、これまでは[[著作者|版権表記]]もSEGAの名前と共にREDと必ず記されてきた<ref>[https://web.archive.org/web/20161128133541/http://sakura-taisen.com/ | + | *概要の通り、本作は原作の広井氏が所属していたレッドが企画段階から参加しており、これまでは[[著作者|版権表記]]もSEGAの名前と共にREDと必ず記されてきた<ref>[https://web.archive.org/web/20161128133541/http://sakura-taisen.com/ サクラ大戦ドットコム(2016年11月28日時点のアーカイブ)]、2021年4月23日アーカイブ閲覧。</ref>。だが、2017年に入ってからこのREDの表記が消滅した<ref>[https://web.archive.org/web/20170318032319/http://sakura-taisen.com/ サクラ大戦ドットコム(2017年3月18日時点のアーカイブ)]、2021年4月23日アーカイブ閲覧。</ref>。『サクラ』におけるレッドと広井氏のその後の立ち位置については、『新サクラ大戦』の余談の項目を参照。 |
**セガがレッドから『サクラ』の権利を買い取ったのか、レッドが自ら権利を放棄したのかは公表されていない。レッドの森田氏は2017年に自社ブランドによるアドベンチャーゲーム『俺達の世界わ終っている。』の発売時に、 '''「広井氏やセガに寄りかかっていた十数年だったかなという思いがあり、今後のレッドのためにも、今が新作を出すタイミングだと思った」'''という趣旨の発言をしている<ref>[https://goziline.com/archives/19517 【メイキング オブ『俺達の世界わ終っている。』】物語の名手レッド・エンタテインメントはなぜ「神ゲー」を作り出せたのか【森田直樹氏インタビュー】]、ゴジライン(2017年12月21日)、2021年4月23日閲覧。</ref>。 | **セガがレッドから『サクラ』の権利を買い取ったのか、レッドが自ら権利を放棄したのかは公表されていない。レッドの森田氏は2017年に自社ブランドによるアドベンチャーゲーム『俺達の世界わ終っている。』の発売時に、 '''「広井氏やセガに寄りかかっていた十数年だったかなという思いがあり、今後のレッドのためにも、今が新作を出すタイミングだと思った」'''という趣旨の発言をしている<ref>[https://goziline.com/archives/19517 【メイキング オブ『俺達の世界わ終っている。』】物語の名手レッド・エンタテインメントはなぜ「神ゲー」を作り出せたのか【森田直樹氏インタビュー】]、ゴジライン(2017年12月21日)、2021年4月23日閲覧。</ref>。 | ||
**なお、本作の主要スタッフの1人である藤島康介氏はナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)の「テイルズ オブ シリーズ」のキャラクターデザインとしても知られており、同作ではその名が版権表記に記されているが、『サクラ』ではあくまで「キャラクター原案」である為か、藤島氏の名前が版権表記に記載された事はこれまで1度もない。 | **なお、本作の主要スタッフの1人である藤島康介氏はナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)の「テイルズ オブ シリーズ」のキャラクターデザインとしても知られており、同作ではその名が版権表記に記されているが、『サクラ』ではあくまで「キャラクター原案」である為か、藤島氏の名前が版権表記に記載された事はこれまで1度もない。 | ||
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=== ゲーム === | === ゲーム === | ||
− | <amazon>B000069T6T</amazon><amazon>B00007DXE6</amazon><amazon>B0052QN92S</amazon><amazon> | + | <amazon>B000069T6T</amazon><amazon>B00007DXE6</amazon><amazon>B0052QN92S</amazon><amazon>B001DGKKL4</amazon><amazon>B000K7LOYE</amazon><amazon>B000093OM1</amazon> |
=== アニメ === | === アニメ === |
2024年10月7日 (月) 16:33時点における最新版
サクラ大戦 | |
---|---|
読み | さくらたいせん |
外国語表記 |
Sakura Wars[1] Sakura Taisen[2] |
原作 | 広井王子 |
原案 |
金子良馬[3] 森田直樹[4] |
脚本 | あかほりさとる |
キャラクターデザイン |
藤島康介(原案)[5] 松原秀典 |
メカニックデザイン |
永田太 『3』以降 明貴美加(メイン) 森木靖泰(エネミー) |
音楽 | 田中公平 |
制作 |
セガ レッドカンパニー(現:レッド・エンタテインメント) |
発売元 | セガ |
発表期間 | 1996年 - 2008年[6] |
次作 | 新サクラ大戦 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
『サクラ大戦』は、セガ発売のゲーム作品。本項では主に「サクラ大戦シリーズ」の『1』から『V』までを取り扱う。
概要[編集 | ソースを編集]
本作はレッドカンパニー(後のレッド・エンタテインメント。以下「レッド」で統一)の若手数名[7]が考案した『桜』と呼ばれていたボードゲームの企画が前身となっており、この時点で大正時代とロボットものという組み合わせは決まっていた。『桜』そのものは世に出る事はなかったが、セガがレッドにキャラクターゲームの製作を依頼した際に白羽の矢が立ち、『サクラ大戦』と名を改めて開発が決定[8]。セガサターン版『魔法騎士レイアース』などを手掛けていたセガ第二CS研究開発部がゲームとしての実作業、レッドが設定・デザイン等を担当した[9]。略称は『サクラ』[10]。
ジャンルは美少女恋愛SLGとSRPGを融合させた「ドラマチックアドベンチャー」。真宮寺さくらをはじめとする個性的な女性たちとの交流を楽しむアドベンチャーパートと、霊子甲冑に搭乗した部隊を率いて敵を殲滅し街の平和を守るターン制SRPGのバトルパートで構成され、それらを交互に繰り返しながら進行する。対応プラットフォームはセガサターンより始まり、その後PCやドリームキャスト、プレイステーション2に移植・リメイクされた。
ゲームのみならず、アニメ、舞台、ドラマCD、小説や漫画など幅広く展開している。ナンバリングタイトル及びアニメ、霊子甲冑が描かれているスピンオフタイトルは下記のリストを参照。
2008年に発売されたニンテンドーDSソフト『ドラマチックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~』から長らく新規タイトルのリリースが途絶えた状況が続いていたが、2019年にナンバリングタイトル第6作目となるプレイステーション4用ゲームソフト『新サクラ大戦』が発売された。ただし、『新』はこれまでのナンバリングタイトルからメインスタッフが大幅に刷新されている。
ジャンル | 作品名 | 発売・公開日 | 媒体 |
---|---|---|---|
ナンバリングタイトル (リメイクを含む) |
サクラ大戦 | 1996年9月27日 | セガサターン |
サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~ | 1998年4月4日 | セガサターン | |
サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ | 2001年3月22日 | ドリームキャスト | |
サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~ | 2002年3月21日 | ドリームキャスト | |
サクラ大戦 ~熱き血潮に~ | 2003年2月27日 | PS2 | |
サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~ | 2005年7月7日 | PS2 | |
スピンオフタイトル | 大神一郎奮闘記 ~サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」より~ | 2000年2月24日 | ドリームキャスト |
サクラ大戦GB 檄・花組入隊! | 2000年7月28日 | ゲームボーイカラー | |
サクラ大戦GB2 サンダーボルト作戦 | 2001年12月6日 | ゲームボーイカラー | |
サクラ大戦V EPISODE 0 ~荒野のサムライ娘~ | 2004年9月22日 | PS2 | |
ドラマチックダンジョン サクラ大戦 〜君あるがため〜 | 2008年3月19日 | DS | |
アニメ | サクラ大戦 桜華絢爛 | 1997年12月18日 | OVA |
サクラ大戦 轟華絢爛 | 1999年12月18日 | OVA | |
サクラ大戦 | 2000年4月8日 | TV | |
サクラ大戦 活動写真 | 2001年12月22日 | 映画 | |
サクラ大戦 神崎すみれ 引退記念 す・み・れ | 2002年12月18日 | OVA | |
サクラ大戦 エコール・ド・巴里 | 2003年3月19日 | OVA | |
サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里 | 2004年10月20日 | OVA | |
サクラ大戦 ニューヨーク・紐育 | 2007年4月4日 | OVA |
スーパーロボット大戦への参戦[編集 | ソースを編集]
2017年2月22日の生スパロボチャンネルで期間限定での参戦が発表された。原作を担当した広井王子氏が過去にスパロボ参戦に否定的な発言をしたとして、参戦は不可能と長らく言われていた。その発言はソースが残っていないのであくまで憶測の域を出ず、広井氏が同じように原作を担当し本作以前に発表された『魔神英雄伝ワタル』も後に参戦が実現したため、仮に氏の意向が真実であったとしても、最早参戦の障害にはならないと思われる。
オオチP曰く、セガとの協議で『ボーダーブレイク』が参戦決定した際、本作の参戦も既に決まっていたのだが「サクラといえば春」という理由で翌年の春まで保留させていたとの事[11]。
『サクラ』のシリーズプロデューサーである寺田貴治氏[12]が以前から参戦を希望していたが、寺田貴信プロデューサーは「当時[13]のスパロボでは難しかった」とインタビューで明かしている[14]。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
サクラ大戦[編集 | ソースを編集]
時は太正十二年。蒸気機関が発達した現実とは少し違う日本。帝国海軍の新任少尉大神一郎は、秘密部隊「帝国華撃団」・花組の隊長に任命される。
ところが、隊員の一人である真宮寺さくらに案内された先は銀座・大帝国劇場で、「帝国華撃団」ではなく「帝国歌劇団」という秘密舞台であった。
雑用係に任命されて落胆する大神だったが、華々しい舞台を演じる歌劇団の彼女達は「黒之巣会」と呼ばれる謎の組織から日夜帝都を護る為に暗躍する秘密部隊という裏の顔を持っており、その秘密部隊こそが「帝国華撃団」であった。
サクラ大戦2[編集 | ソースを編集]
太正十四年、春。海軍での一年間の演習航海を終えた大神は再び帝国華撃団・花組の隊長に復帰する。
しかし、隊員の多くは各々の事情で一時的に不在、新たに加入した隊員との交流は難航する等、以前にも増して前途多難な帝劇での新たな日々が始まった。
そんな中、緊急警報が鳴り響き、蘇った葵叉丹、彼を復活させた新たなる敵「黒鬼会」との戦いが幕を開ける。
サクラ大戦3[編集 | ソースを編集]
太正十五年、春。2度の大戦で帝都を防衛した功績を認められた大神は中尉に昇格、同時にフランス・巴里への留学を命じられる。
遠い異国の地で大神は跋扈する怪人と新たに設立された「巴里華撃団」の存在を知る。
そして大神の留学の真の目的とは、花組の隊長として巴里華撃団を育て上げ、巴里の平和を守る事にあった。
サクラ大戦4[編集 | ソースを編集]
太正十六年。巴里から帰国した大神の前には、以前にも増して発展した帝都の姿があった。だが、蒸気機関が度重なる暴走を引き起こし、その被害は拡大の一途をたどっていた。大神たちは一連の事故の原因が黄金の蒸気と正体不明の魔操機兵にある事を突き止める。
謎の魔操機兵に苦戦を強いられる帝国華撃団だったが、そこに巴里華撃団が救援として駆けつける。そして帝国と巴里、二つの華撃団は「大神華撃団」として臨時編成され、謎の魔操機兵を生み出した怨念との帝都の存亡をかけた戦いに挑む。
サクラ大戦V[編集 | ソースを編集]
太正十七年、春。帝国海軍の新任少尉大河新次郎は帝国華撃団総司令となった叔父の大神一郎に招集され、「紐育華撃団」・星組への配属を命じられる。
紐育に辿り着いた大河を待っていたのは、「紐育華撃団が欲していたのは大神であって自分ではなかった」という事実だった。
全ての人にチャンスが与えられた異国の地で、サムライの意地と人々の平和を守るために奮闘する大河。やがて、彼の持つ特別な輝きが紐育華撃団と紐育に希望の光をもたらす事になる。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団[編集 | ソースを編集]
- 大神一郎
- 『4』までの主人公及びプレイヤーキャラクター。
- 真宮寺さくら
- ヒロインの1人。『1』及び『2』のメインヒロイン。
- 神崎すみれ
- ヒロインの1人。
- マリア・タチバナ
- ヒロインの1人。
- アイリス
- ヒロインの1人。
- 李紅蘭(りこうらん)
- ヒロインの1人。
- 桐島カンナ
- ヒロインの1人。
- ソレッタ・織姫
- ヒロインの1人。
- レニ・ミルヒシュトラーセ
- ヒロインの1人。
- 米田一基(よねだいっき)
- 藤枝あやめ
- 藤枝かえで
- 藤井かすみ
- 榊原由里
- 高村椿
- 加山雄一
- 清流院琴音
- 太田斧彦(おおたよきひこ)
- 丘菊之丞
巴里華撃団[編集 | ソースを編集]
- エリカ・フォンティーヌ
- ヒロインの1人。『3』のメインヒロイン。
- グリシーヌ・ブルーメール
- ヒロインの1人。
- コクリコ
- ヒロインの1人。
- ロベリア・カルリーニ
- ヒロインの1人。
- 北大路花火
- ヒロインの1人。
- グラン・マ
- メル・レゾン
- シー・カプリス
紐育華撃団[編集 | ソースを編集]
- 大河新次郎
- 『V』の主人公及びプレイヤーキャラクター。
- ジェミニ・サンライズ
- ヒロインの1人。『V』のメインヒロイン。
- サジータ・ワインバーグ
- ヒロインの1人。SRWでは名前のみ登場。
- リカリッタ・アリエス
- ヒロインの1人。SRWでは名前のみ登場。
- ダイアナ・カプリス
- ヒロインの1人。SRWでは名前のみ登場。
- 九条昴
- ヒロインの1人。SRWでは名前のみ登場。
- ラチェット・アルタイル
- 隠しヒロイン。SRWでは名前のみ登場。
黒之巣会[編集 | ソースを編集]
『1』の敵。西洋化した日本を否定し、魔操機兵を駆使して政府転覆と幕藩体制の復活を目論む秘密結社。SRW未登場。
- 天海
- 首領。江戸に数々の霊的防御を施し、徳川幕府のブレーンと恐れられた南光坊天海その人。
- 葵叉丹(あおい さたん)
- 死天王の1人。通り名は「黒き叉丹」。黒之巣会の全ての魔操機兵の設計を担当。
- 細川ミロク
- 死天王の1人。通り名は「紅のミロク」。天海に対して最も強い忠誠心を持つ。
- 刹那
- 死天王の1人。通り名は「蒼き刹那」。俊敏さに長け鉄をも切り裂く爪を持ち、そして相手の心を惑わす心理戦を得意とする。羅刹の兄。
- 羅刹
- 死天王の1人。通り名は「白銀の羅刹」。鋼鉄の肉体と怪力を持つ。死天王の中で一番協調性の高い人物。刹那の弟。
怪人[編集 | ソースを編集]
『3』の敵。巴里で暗躍する妖力を秘めた人間。蒸気獣を駆使するという共通点を除き、各々が独自の目的で活動していたが、後に全員がカルマールの傘下に収まる。
SRW未登場だが、シゾーのみ『PXZ』シリーズに登場。
- シゾー
- ウサギ型の怪人。自身が持つ巨大なハサミで巴里の街と人々を切り刻むと豪語するが、その姿はどこか滑稽でもある。
- ピトン
- ヘビ型の怪人。高価な宝石を食べる事を生き甲斐とし、その為には殺人も厭わない。
- レオン
- ライオン型の怪人。自分こそが貴族の頂点に立つ存在と考え、あらゆる人間を見下している。
- ナーデル
- サソリの意匠を取り込んだ怪人。既存の芸術品の価値を否定し、それらを破壊する事で「真の芸術品」に仕上げようと目論む。
- マスク・ド・コルボー
- カラスの仮面を被った怪人。死に彩られた美しい姫君、「我が君」を探し求めている。
- カルマール
- イカ型の怪人。圧倒的な力で巴里を破壊しようとするが、それすらも彼にとっては単なる楽しみの1つに過ぎない。
信長一味[編集 | ソースを編集]
『V』の敵。悪念機および悪念将機を駆使し、紐育の地で主である信長の復活を目論む。
- 織田信長
- 「第六天魔王」の異名を持つ天下人。『サクラ』に登場した敵の中でも、圧倒的な力を誇る。
- SRWでは名前のみ登場。
- 蘭丸
- 信長の家臣として知られる森蘭丸その人。主の為ならばどんな手段も厭わない。
- 『PXZ2』に登場。
- 黒龍姫
- 雷撃を操る剣士。自身の定める法による支配を目論む。SRW未登場。
- 髑髏坊
- 髑髏の仮面を被った大男。その巨体に相応しい怪力を誇るが、頭の方はからっきし。
- 『PXZ2』に登場。
- 夢殿
- 蟲使い。功名心が高く、その立ち振る舞いは傍若無人。SRW未登場。
- 東日流火
- この世の女性全てを憎悪する魔人。霊力を吸い取り相手を石化させる能力を持つ。SRW未登場。
ジャンヌ一味[編集 | ソースを編集]
『君あるがため』の敵。「生命の霊薬」によって500年間生き延びてきた。世界各地の魔物を使役し、「賢者の石」を追い求める。なお、ジャンヌ以外の3人は霊薬の副作用によって異形の姿となっている。
- ジャンヌ・ダルク
- 神と人々に尽くしながらも処刑された、百年戦争の英雄。生きた状態で永い間眠りについていたが、霊薬の効果が切れる間際に目覚める。非常に信心深く、神の代わりに人々を導く存在になろうとする。
- SRWでは名前のみ登場。
- デュノア
- 三戦友の一人。獅子型の魔人。ジャンヌに忠誠を誓っているが、人々に刃を向ける事に戸惑いを感じている。SRW未登場。
- ラ・イール
- 三戦友の一人。雄牛型の魔人。好戦的な性格だが、ジャンヌの命令を忠実に実行する。SRW未登場。
- ジル・ド・レイ
- 三戦友の一人。鷲型の魔人。霊薬を生み出した優れた錬金術師。目覚めたジャンヌに「神は死んだ」と告げた。SRW未登場。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団[編集 | ソースを編集]
- 光武二式
- 虎型霊子甲冑「光武」が「光武・改」を経て更に発展を遂げた機体。
- 轟雷号
- 光武を設計した山崎真之介がその実戦運用を想定して設計した弾丸列車。大帝国劇場の地下から自由落下の加速度を利用して高速発進、帝都地下鉄銀座線を利用して浅草花やしき支部や帝都各地に光武を輸送する。SRW未登場。
- 翔鯨丸
- 轟雷号と同じく山崎が設計した武装飛行船。普段は浅草花やしき支部に格納されており、光武を搭載した轟雷号の後部コンテナを格納庫に収納後、浅草仲見世商店街に偽装された地上甲板から発進、帝都地下鉄銀座線から遠く離れた場所に光武を輸送する。
- 『X-Ω』では名前のみ登場。
巴里華撃団[編集 | ソースを編集]
- 光武F2
- 霊子甲冑「光武F」の発展型。
- エクレール
- ジャン・レオと彼が班長を務める巴里華撃団・整備班が設計・開発した弾丸列車。蒸気ロケットハンマー式のカタパルトで高速発進、加速しながら光武を搭載したコンテナを連結、地下鉄網を利用して巴里各地に光武を輸送する。SRW未登場。
紐育華撃団[編集 | ソースを編集]
- エイハブ
- 王行智とFENICS社が設計・開発した武装飛行船。普段はリトルリップ・シアターの地下に格納されており、巨大なスリングカタパルトで高速発進する。スターを輸送するだけでなく、霊子核機関を応用してスターに霊力を供給する役割を担う。SRW未登場。
降魔[編集 | ソースを編集]
黒之巣会[編集 | ソースを編集]
『1』と『熱き血潮に』ではデザインが大幅に異なる。
- 脇侍
- 量産型の無人兵器。元々は天海が自らの妖力で操り関ヶ原の戦い等で戦力として用いていたものだが、葵叉丹がこれを復元、新たに怨霊子機関と簡易蒸気演算機を搭載し、自立式の魔操機兵として作り直した。接近戦型や遠距離戦型、ミロク配下の先鋭型等の様々なタイプが存在する。SRW未登場。
- 天照
- 天海専用の魔操機兵。蒼角の胴体と孔雀の上半身が合体したような外見をしている。装備は両腕の十二連機関銃。SRW未登場。
- 神威
- 叉丹専用の魔操機兵。二基の霊子機関を直列に接続し、光武の4倍の出力を誇る。装備は両腕に備え付けられた二門の機関銃と刀。SRW未登場。
- 孔雀
- ミロク専用の魔操機兵。足が無く、機体底部から蒸気を噴射するホバー移動を採用。装備は右腕の十二連機関銃。SRW未登場。
- 蒼角
- 刹那専用の魔操機兵。二基の霊子機関を並列に接続、出力の大半を機動力に使用している。装備は左腕の鉄球とトンファー。SRW未登場。
- 銀角
- 羅刹専用の魔操機兵。蒼角とほぼ同設計。二基の霊子機関改を並列に接続、出力の大半を攻撃力に使用している。装備は鎖の付いた両腕の鉄球。SRW未登場。
怪人 [編集 | ソースを編集]
- ポーン
- 量産型の無人兵器。名前の由来はチェスの駒の一種である「歩兵」。分類上は蒸気獣だが、その姿は西洋甲冑をモチーフとしている。様々なタイプが存在し、後に強化型であるポーンIIが作られる。
- 『PXZ』シリーズに登場。
- プレリュード
- シゾー専用のウサギ型蒸気獣。名前の由来は「前奏曲」。脚部のジャンプユニットによる高い跳躍力で相手を翻弄する。装備は耳状のハサミと二門の機銃と2つの鉄球。
- 『PXZ』シリーズに登場。
- ベルスーズ
- ピトン専用のヘビ型蒸気獣。名前の由来は「子守歌」。人型の本体と多関節構造のヘビ型アームユニットが合体分離機能を有する。攻撃は主にアームユニットが担当。SRW未登場。
- マルシュ
- レオン専用のライオン型蒸気獣。名前の由来は「行進曲(マーチ)」。両腕もライオンの頭を模したデザインとなっている。装備は腕先の口内に仕込んだ火炎放射器と股関節のガトリング砲。SRW未登場。
- ノクテュルヌ
- ナーデル専用のサソリ型蒸気獣。名前の由来は「夜想曲(ノクターン)」。6本の足とそれらに備え付けられたタイヤが高速移動を実現。装備は両腕のハサミと尻尾のスタンガン。SRW未登場。
- セレナード
- コルボー専用のカラス型蒸気獣。名前の由来は「小夜曲(セレナーデ)」。飛行ユニットによる空中からの攻撃が得意。装備はくちばしの中にある超音波発生装置。SRW未登場。
- サンフォニー
- カルマール専用のイカ型蒸気獣で名前の由来は「交響曲(シンフォニー)」。巨大な本体でありながら潜水行動が可能。装備は10本の触手と本体頭部の十門の機銃。SRW未登場。
信長一味 [編集 | ソースを編集]
- SEKKO
- 量産型の無人兵器。日本語表記は「斥候」。分類は悪念機。その姿は日本の忍者をモチーフとしている。様々なタイプが存在し、強化型は「DOKOKU」(慟哭)と呼ばれる。SRW未登場。
- GARAN
- 蘭丸専用の悪念将機。日本語表記は「伽藍」。巨大な鎌に全方位をカバーする連火砲等、フォルムだけでなく装備面でも蘭丸の性質を色濃く反映した機体。SRW未登場。
- KUSAKAGE
- 黒龍姫専用の悪念将機。日本語表記は「草陰」。長い尻尾を携えた龍型の機体。装備は4本腕を活用した大剣と盾と2本の小刀。SRW未登場。
- IWATOOSHI
- 髑髏坊専用の悪念将機。日本語表記は「岩融」。髑髏坊が頭から全身を覆う形で装着する、巨大な髑髏の鎧。装備は多数の大砲とロケット弾。
- 『PXZ2』に髑髏坊の複数技の演出として登場。
- UKIGUMO
- 夢殿専用の悪念将機。日本語表記は「浮雲」。「夢殿」と呼ばれる建物から頭と手足と蛾の羽が生えた異形の機体。装備は薙刀と機体内部に隠された大筒。SRW未登場。
- ENTEN
- 東日流火専用の悪念将機。日本語表記は「炎天」。女性から吸い取った霊力を腹部のタンクに蓄え、動力源としている。装備は機関銃と斧を装着した両腕と火炎放射器。SRW未登場。
SRWオリジナル[編集 | ソースを編集]
用語[編集 | ソースを編集]
設定 [編集 | ソースを編集]
- 太正
- 劇中世界の日本の元号。現実の大正とは異なる。劇中の横文字が右横書きなのはこの為。なお、太正の前の元号は明冶[15]。改元に関わる天皇は、本編中では最も尊き御方と呼ばれる。劇中世界は霊力や魔術、発達した蒸気機関等の存在により史実とは微妙に異なる歴史を歩んでおり、太正は終わることなく元号が継続している。なお、日本だけが特殊な状況にあるという訳ではなく、本作の世界のあらゆる国がこれに当てはまる。
- この独特な世界観が本作がスパロボ参戦が困難であると言われていた理由の1つであり、スパロボや『PXZ』シリーズでは本作の世界が主人公達のいる世界とは異なるパラレルワールドという扱いになっている。
- 欧州大戦
- 本作の世界における第一次世界大戦の事。現実でも、第二次世界大戦が勃発するまではこの名称が使われていた。霊子甲冑の原型である人型蒸気の開発に技術革新をもたらした。
- また、フランス出身のアイリスや欧州星組の元隊員、そしてベトナム出身のコクリコを含めその出自に巴里と浅からぬ関係がある巴里華撃団のメンバー等、様々な人間の人生に直接的あるいは間接的に大きな影響を及ぼした。
- 霊力
- 全ての命ある存在が内に秘めている、いわゆる「精神の力」。
- 降魔
- 古来より日本に存在する魔物。
- 帝都防衛構想
- 帝国陸軍中将・米田一基が発案した、呪法と霊力、そして武装によって魔が集まりやすい帝都・東京を霊的に防衛する計画。
- 発案当時は帝国上層部には一顧だにされなかったが、降魔戦争で帝都が甚大な被害を受けた事で必要性が証明され、この構想を基に帝国華撃団が発足、また霊的戦闘用の武装として霊子甲冑が開発された。
- 華撃団
- 降魔をはじめとする霊的脅威から都市部を防衛する秘密組織の総称。『1』『2』『4』『新』では帝国華撃団、『3』では巴里華撃団、『V』では紐育華撃団が主人公の所属する華撃団となる。
- 霊的脅威との実戦に赴く部隊の隊員は、霊子甲冑の搭乗適性がある高い霊力を持つ人間で構成されている。
- 古代には魔を鎮める為に歌舞音曲が使われていた事から、平時は歌劇団やキャバレーの催し物の演者として芸能活動を行っており、華撃団の存在を隠している。
- 勝利のポーズ
- 戦闘に快勝した後に行われている華撃団の風習。
- 霊子甲冑
- 対降魔戦に使用される人型機動兵器群の総称。
- 魔操機兵
- 帝都を脅かさんとする勢力が使用する人型機動兵器群の総称。基本原理は霊子甲冑と同じであり、動力として用いる力が霊力か妖力かの違いくらいしかない。
- 『1』では黒之巣会の葵叉丹、『2』では黒鬼会の木喰が設計を担当している。『4』に登場する魔操機兵の正確な設計者は不明。『3』では蒸気獣、『V』では悪念機ならびに悪念将機が魔操機兵に相当する兵器群として登場する。
- なお、これらの大きさはラスボス級を除けば霊子甲冑より若干大きい程度の数m以内の全高となっているが、悪念将機だけは例外であり、髑髏坊のIWATOOSHI以外は全て50m以上、最大で200m[16]を超える全高となっている。
- 反魂の術
- 遺体や毛髪などを用いて、死者をこの世に生き返らせる秘法。本作の世界には死者を蘇生する方法がいくつか存在するが、その中でも最も有名な術。
- この術で生き返った者は生前より強い力を得るが、記憶の一部を失ったり自我が完全に消失するといった副作用がある。術の使用者はこの副作用を利用して、死者を自分の意のままに操る場合が多い。
- なお、『PXZ』シリーズに登場する敵は複数の世界が繋がった影響による復活であり、生前の記憶や自我を完全に保っている。
ゲームシステム [編集 | ソースを編集]
- LIPS
- Live & Interactive Picture Systemの略。制限時間内に選択肢を選ぶゲームシステムで、『サクラ』のアドベンチャーパートの根幹を成す。制限時間の長さはLIPSが発生したシチュエーションに応じて多種多様に変化する。
- 最大の特徴は時間切れが「失敗」ではなく「何もしなかった」という選択肢の一種として扱われる点。状況によっては、時間切れという消極的な対応が最善の答えとなる場合もある。制限時間に応じて選択肢の内容や効果が変化する「タイミングLIPS」、1つの選択肢の強弱をアナログスティックを使って変動させる「アナログLIPS」等、様々な種類のLIPSがある。
- 『30』の『サクラ』関連のミッションで原作の制限時間の効果音付きで疑似的に再現された。ただし、制限時間の効果音はあくまで演出であり、通常の選択肢と同じように表示されている選択肢の中からどれか1つを選ぶ必要がある。なお、特定の選択肢には選択した内容によっては合体攻撃が強化されるものがある。
- 信頼度
- LIPSやバトルパートでの行動によって変動する、主人公に対する隊員の信頼の度合を表すステータス。
- この信頼度が高い程、バトルパートの隊員の能力に補正が加わり強くなる。信頼度は1話毎にリセットされるが、隠しステータスである恋愛度として蓄積され、この恋愛度が高い隊員が終盤のヒロイン選択の候補になる。
- 女性との恋愛を題材としたゲームでは一般的と言えるシステムだが、本作の場合は信頼度が変動する際に効果音が鳴るという独特の方法を採用している。これにより、プレイヤーはどの隊員の信頼度がどれだけ変動したのかを即座に判別することが出来る。
- 本作を象徴する代表的な要素の1つであり、特に信頼度変動の効果音については『X-Ω』や『PXZ』シリーズでも他作品のキャラクターを巻き込んでバッチリ再現されている[17]。
- かばう
- バトルパートにおける隊長ユニット専用のコマンド。指定した味方ユニットが攻撃された際のダメージを無効化、信頼度も上昇する。
- 隊長コマンド
- 『2』から導入された、バトルパートにおける隊長ユニット専用のコマンド。自機を含めてた全ての味方ユニットの性能を変化させる。
- 合体攻撃
- 主人公とヒロインが互いの霊力の波長を同調・共鳴・増幅させることで放つ必殺技。従来の必殺技の数倍の威力を誇る。シリーズごとに細かい条件は異なるが、大まかに「対象の機体同士が隣接している」「気合値が一定以上」「ヒロインとの信頼度が一定以上」などを満たしていると発動可能。
- 戦闘時の必殺技とは思えない軟派な演出で話題を呼び、『サクラ』の一種の名物となった。ただし、(攻撃として成立しているかどうかはともかく)硬派な演出の技もそれなりにはあり、特に『2』と『3』では通常合体攻撃とヒロイン合体攻撃の2種類が用意され、前者は比較的硬派、後者が軟派な演出に傾向が分かれていた。
- 設定資料集では、「二人の霊力保持者が同一波長、同一半径を持つ霊子力場(霊子フィールド)を展開させ、その交差した共有空間内で霊子加速を促すことによって起こる『霊波動』を内側方向に圧縮させ、その時発生する高エネルギーを霊子甲冑の増幅器を利用して、破壊エネルギーに変換する」とその原理が説明されている[18]。
その他 [編集 | ソースを編集]
- 歌謡ショウ
- メディアミックスの1つとして1997年から始まった舞台版の総称。アニメやゲームの舞台化は他作品でも行われているが、『歌謡ショウ』には舞台でキャラクターを演じるのが劇団の役者ではなくゲームで声を担当した声優本人という特色がある。これは広井氏があるアニメ原作の舞台を鑑賞した際に、観客の子供の「声が違う」という発言を聞いた事がきっかけとなっており[19]、キャスティングも基本的に「地声で歌が歌えて、なおかつその声でセリフが言えて、舞台に耐えられる人」という条件で行われている[20][21]。
- 当初は無謀と思われたこの試みは好評を博し、『歌謡ショウ』への声優の去就がキャラクターそのものの引退という話にまで発展する等、シリーズに多大な影響を与えた。
- 2006年のファイナル公演で1度終わりを迎えたが、その後も名前や形を変え、巴里花組や紐育星組を主体としながら行われている。2017年にはシリーズ初の男性キャストメインによる『歌謡ショウ』が開催された[22]。
- 2008年に『紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』が開催されたが、本来はこの舞台を以て『サクラ大戦』の全てのコンテンツは終了するはずだった。詳しくは『新サクラ大戦』の余談の項目を参照。
楽曲[編集 | ソースを編集]
全て作詞は広井王子氏、作曲は田中公平氏が担当[23]。当時素人だった広井氏が作詞を担当する事になったのは、田中氏が「あなたが(この作品の)世界観いちばんわかってるんだから書いてよ。歌詞の書きかた、全部教えるから」と説得したため[24]。なお、本作の歌曲は数百にも及ぶが、その半分以上は『歌謡ショウ』の為に書き下ろされている。
- オープニングテーマ
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- 「檄!帝国華撃団」
- 編曲:根岸貴幸、歌:横山智佐&帝国歌劇団
- 『3』、『V』以外で起用されている本作を代表する曲。通称「ゲキテイ」。様々なバージョンが存在し、中には大神がメインボーカルを務めるものもある。
- 『30』で採用。DLCのゲスト参戦のため、『3』と『V』もこの曲が当てられている。『X-Ω』ではイベント「流れよ我が涙」にて原曲を採用。
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- 「御旗のもとに」
- 編曲:根岸貴幸、歌:日高のり子、島津冴子、小桜エツコ、井上喜久子、鷹森淑乃
- 『3』の主題歌。
- 『X-Ω』ではイベント「永遠の歌に花束を」にて原曲を採用。
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- 「地上の戦士」
- 編曲:根岸貴幸、歌:小林沙苗、皆川純子、齋藤彩夏、松谷彼哉、園崎未恵
- 『V』の主題歌。
- エンディングテーマ
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- 「花咲く乙女」
- 編曲:根岸貴幸、歌:帝国歌劇団
- 『1』のED曲。
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- 「夢のつづき」
- 編曲:根岸貴幸、歌:帝国歌劇団
- 『2』のED曲。
- 『X-Ω』の「失われた時を求めて」の第3話にて、休演中の舞台で花組とアゲマキ・ワコがある曲を歌うという展開がある。曲名はシナリオ中では明言されないが、そのエピソードのタイトルが「夢のつづき」となっている。
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- 「未来(ボヤージュ)」
- 編曲:岸村正実、歌:日高のり子、島津冴子、小桜エツコ、井上喜久子、鷹森淑乃
- 『3』のED曲。
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- 「Kiss me sweet」
- 編曲:岸村正実、歌:小林沙苗、皆川純子、齋藤彩夏、松谷彼哉、園崎未恵
- 『V』のED曲。
- 劇中BGM
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- 「メイン・テーマ」
- 『1』のBGM。さくらが上野に降り立ち脇侍を一刀両断した際のムービー、光武発進時に使用されたBGM。
- 『PROJECT X ZONE』で採用されている。
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2017年3月の限定参戦で、イベントは「流れよ我が涙」と「失われた時を求めて」。
- 参戦名義は単独だが時系列は『4』の直前の設定で、光武二式が完成して間もない頃、堕天翅族などの脅威に晒された帝都にH.I.A.W.D の面々が転移してしまったという内容となっている。
- メインヒロインたちの光武二式がSSRとして登場し、さらに「Springチケット」や引換券により好きなヒロインの機体と交換可能、2段階限界突破で大器型を入手可能、本作のための新たなオリジナル機体が設定される等、期間限定参戦としては破格の扱いを受けている[25]。
- 2018年3月に復刻参戦。復刻第1弾イベントは「サクラ大戦 帝都遙かなり」でシナリオは前回と繋がった内容となっている。前年のイベントではサブキャラクター扱いだった織姫とレニのユニットも登場。時系列は『4』終了直後という設定[26]。同月の復刻第2弾イベント「永遠の歌に花束を」では巴里華撃団メンバーが新たに登場する。
- なお発表前日の『X-Ω』公式サイトにおいて、次の期間限定参戦作品発表のカウントダウンが行われたが、それより先に巴里華撃団の参戦がTVCMによって事前に判明するという珍事が起きた。
- 2019年3月に復刻ガシャが開催。過去の参戦でパイロットパーツが用意されていた大神、さくら、エリカ以外のメンバーにもパイロットパーツが用意された[27]。
- スーパーロボット大戦30
- シーズンパス「DLC1」にて追加参戦。家庭用タイトルでは初参戦となる。
- 「『サクラ大戦』シリーズ」名義となり、三都の主人公とメインヒロインの搭乗機体が参戦。今回で『V』がSRW初参戦となる。
- 機体&パイロットのみの参戦だが、DLCシナリオではプレイアブル機体の他に敵として降魔が登場する。
- 時系列は『君あるがため』の事件終了後。シナリオデモでは同じくDLC1にて追加参戦する『超電磁マシーン ボルテスV』と絡む他、同じく恋愛要素が多い作品である『レイアース』との絡みも多く用意されている。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- PROJECT X ZONE
- セガ側のタイトルの1つとして「『サクラ大戦』シリーズ」名義で参戦。時系列は『V』と『君あるがため』の間にあたり[28]、大神とさくら、エリカとジェミニがペアユニットとして登場。敵ユニットは、降魔、ポーン、殺女、シゾー(蒸気獣プレリュードに搭乗)。後述の続編を含め、『PXZ』シリーズでは霊子甲冑には搭乗せずに生身で戦う。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』のゼンガー・ゾンボルト、『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』のハーケン・ブロウニングと楠舞神夜とはこの作品で出会っており、参戦前に外の作品でスパロボのキャラクターと共演するという非常に珍しいケースとなった。
- PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
- セガ側のタイトルの1つとして引き続き「『サクラ大戦』シリーズ」名義で参戦。巴里と紐育に出現した金色の鎖の調査という流れで[29]、ペアユニットの組み合わせが大神とエリカ、さくらとジェミニに変更となった。敵ユニットは、降魔、降魔兵器、ポーン、カラミテ、殺女、シゾー(蒸気獣プレリュードに搭乗)、蘭丸、髑髏坊。
- 藤岡弘、が演じるせがた三四郎がサプライズ参戦しており、せがたとさくらが共演した『2』のCMがイベントとして再現され話題となった。
余談[編集 | ソースを編集]
- 『サクラ大戦』のタイトルロゴは主に3種類のデザインが存在する。
- 最初のデザインはナンバリングタイトルでは『1』から『4』まで使用された。2つ目のデザインが発表されて以降はほぼ使われなくなるが、2002年から2021年にかけて発表された『漫画版』は『1』のコミカライズであったため、一貫して最初のデザインが使われた。
- 2つ目のデザインは2002年に発表され[2]、ナンバリングタイトルでは『1』のリメイクである『熱き血潮に』と『V』で使用された。3つ目のデザインが発表されて以降も広く使われている(後述)。
- 3つ目のデザインは2019年に発表され[30]、ナンバリングタイトルでは『新』で使用された。ただし、『1』から『V』までを扱ったグッズや他作品とのコラボレーションでは主に2つ目のデザインを使う形で区別されており、『30』においても同様の対応が取られている[31]。
- タイトルロゴの使い分けに限らず、「サクラ大戦/新サクラ大戦」等と表記し本作と『新』を明確に区別する場合も多い[32]。
- ナンバリングタイトル及び一部のスピンオフタイトルのサブタイトルには元ネタが存在する。
- 『2』の場合は、与謝野晶子が日露戦争に従軍していた弟を嘆いて歌った詩『君死にたまふことなかれ』からの引用[33]。
- 『3』の場合は、ラリー・コリンズ、ドミニク・ラピエール原作の映画『パリは燃えているか』と同じ。プロジェクト発表当時のゲーム雑誌では、「映画好きで有名な広井氏が同作から命名に影響を受けたと想像される」と紹介された[34]。
- 『4』の場合は、大正15年発表の『ゴンドラの唄』の歌詞の一節「いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、」からの引用[35]。プロジェクトの発表会場では「与謝野鉄幹の詩から」と紹介された[36]。
- 『熱き血潮に』の場合は、与謝野晶子の歌集『みだれ髪』に収録されている「やは肌の あつき血汐に ふれも見で さびしからずや 道を説く君」からの引用[37]。
- 『V』の場合は、レイモンド・チャンドラーの小説『さらば愛しき女よ』からの引用[38]。
- 『君あるがため』の場合は、与謝野晶子の歌集『火の鳥』に収録されている「幸ひの ゆきもどりして 目放たぬ 身と思へるも 君あるがため」からの引用[39]。
- 本作がスーパー系とリアル系のどちらに準ずるかについて、これまで公式は明確に定義を示した事はなく、ファンによって考え方も様々である。
- 概要の通り、本作は原作の広井氏が所属していたレッドが企画段階から参加しており、これまでは版権表記もSEGAの名前と共にREDと必ず記されてきた[43]。だが、2017年に入ってからこのREDの表記が消滅した[44]。『サクラ』におけるレッドと広井氏のその後の立ち位置については、『新サクラ大戦』の余談の項目を参照。
- セガがレッドから『サクラ』の権利を買い取ったのか、レッドが自ら権利を放棄したのかは公表されていない。レッドの森田氏は2017年に自社ブランドによるアドベンチャーゲーム『俺達の世界わ終っている。』の発売時に、 「広井氏やセガに寄りかかっていた十数年だったかなという思いがあり、今後のレッドのためにも、今が新作を出すタイミングだと思った」という趣旨の発言をしている[45]。
- なお、本作の主要スタッフの1人である藤島康介氏はナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)の「テイルズ オブ シリーズ」のキャラクターデザインとしても知られており、同作ではその名が版権表記に記されているが、『サクラ』ではあくまで「キャラクター原案」である為か、藤島氏の名前が版権表記に記載された事はこれまで1度もない。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ サクラ大戦 公式ホームページ、2022年5月13日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 花組も全員集合!「サクラ大戦ワールド・プロジェクト」で怒涛の発表ラッシュ、電撃オンライン(2002年7月1日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 金子良馬 近況&経歴、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 『サクラ大戦』シリーズの世界設定を務めたレッド・エンタテインメントの森田直樹氏が贈る新作アドベンチャーゲーム『俺達の世界わ終っている。』公式サイトがオープン、ファミ通.com(2017年5月26日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 藤島氏が担当した原案はメインキャラクターと一部のサブキャラクターのみであり、敵を含めたサブキャラクターの大半はレッドのスタッフが原案を手掛けている。『1』のエンドロールでは3人のスタッフ(柳沢美佐氏、竹浪秀行氏、佐々木桃子氏)の名前が明記されており、各種設定資料集では原案となったラフ画の一部が掲載されているが、誰がどのサブキャラクターを担当したかまでは基本的に明らかにされていない。
- ↑ 『1』の発売から『君あるがため』の発売までの期間。
- ↑ 後に本作のゲーム開発で世界観や設定を担当する金子良馬氏と森田直樹氏、加えて刈部という人物。
- ↑ 毎日コミュニケーションズ『サクラ大戦クロニクル』P316・343-345より。
- ↑ 太正桜に浪漫の嵐!『サクラ大戦』がセガサターンで発売された日。舞台やアニメ、ラジオなど多方面に展開するメディアミックスの先駆け的な作品【今日は何の日?】、ファミ通.com(2020年9月27日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 本作の原案になったと設定されている小説も同じく『サクラ』という名前だが、そちらについては劇中劇の項目を参照。
- ↑ 【スパロボ クロスオメガ】胸元がセクシーなカタリーナを初公開(オオチP情報局#8)、電撃オンライン(2017年2月27日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 原作の広井氏は本作の総合プロデューサーとしても有名だが、広井氏がレッドの会長から顧問になり第一線を退きエグゼクティブプロデューサーだった大場規勝氏がセガを退社した以降は、開発現場でチーフディレクター等を務めていたセガの寺田氏がプロデューサーに昇格して事実上の責任者として活躍している。
- ↑ 2002年3月29日発売の『ドリマガ』4月12日増刊号において、『サクラ大戦4』と『スーパーロボット大戦IMPACT』の発売日が近かった事、両方とも「ロボット」と「大戦」を題材にしたSRPGである事、そして寺田貴治氏と寺田貴信氏の名前が1文字違いである事などを理由に、特別企画として両者の対談が実現した。当時とはその対談の時期を指している。
- ↑ 『スパロボ』×『サクラ大戦』実現までの軌跡【『スパクロ』インタビュー】、ファミ通App(2017年3月8日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 分かり辛いが部首が「さんずい」ではなく「にすい」の『冶』である。
- ↑ 本体部分のみ。本体以外のパーツも含めれば400mに達する。
- ↑ ただし、あくまでシナリオ上の演出としての再現であり、ステータスアップ等の効果は無い。
- ↑ ソフトバンクパブリッシング『復刻版 サクラ大戦 原画&設定資料集』P151より。
- ↑ 『サクラ大戦』の広井王子が新たに仕掛ける"令和の歌劇団"とは?「"少女"はムリってレポートまで出したのに」、週プレNEWS(2022年7月20日)、2022年8月14日閲覧。
- ↑ エンターブレイン『サクラ大戦 15th Anniversary 太正浪漫グラフ』P125より。
- ↑ ただし、巴里華撃団は当初舞台化を想定しておらず、原作ゲームを再現したディナーショウをイベント活動の主としていた。
- ↑ “サクラ大戦 歌謡ショウ”が約10年ぶりに復活! ダンディー商会主催公演は、男だらけの華やかさ!?、ファミ通.com(2017年7月7日)、2021年4月23日閲覧。
- ↑ 南青山少女歌劇団が中心となって上演された『ミュージカル サクラ大戦 ~花咲く乙女~』のオリジナル楽曲を除く。
- ↑ 作曲家歴40周年・田中公平氏ロングインタビュー。『サクラ大戦』&『グラビティデイズ』の裏話から、『ジョジョ』のあの名曲の秘話まで!、ファミ通.com(2021年2月10日)、2021年5月25日閲覧。
- ↑ なお、大器型ユニット入手手順については以後の期間限定参戦においても一部作品を除き同様の仕様が採用されている。
- ↑ ただし、米田とほぼ同時期に引退した筈のすみれが引退していないという大きな違いがある。
- ↑ これらはライブカットインやボイスは非対応となっている。
- ↑ ジェミニの台詞より。
- ↑ 鎖による直接的な被害は無かったものの、光武やスターの攻撃も通用せず、巴里華撃団と紐育華撃団だけでは事態解決の目処が立たなかった。
- ↑ 『新サクラ大戦』開発者に徹底的に訊く! 「シリーズのキャラは?」「主人公の神山はどんな男?」 など疑問に答えまくるロングインタビュー!(1/2)、ファミ通.com(2019年5月3日)、2021年10月17日閲覧。
- ↑ 『サクラ大戦』シリーズ、スーパーロボット大戦30公式サイト、2022年5月24日閲覧。
- ↑ TikTokがセガとコラボ。「Effect House」でセガの人気キャラクターを活かしたエフェクトが作れる公式素材を公開、4Gamer.net(2022年9月3日)、2022年9月5日閲覧。
- ↑ ソフトバンク出版事業部『セガサターンマガジン』1997年7月18日号 Vol.24 P282より。
- ↑ セガ『ファミ通ドリームキャスト』1999年12月号 P84より。
- ↑ ソフトバンクパブリッシング『ドリマガ』2001年7月27日号 Vol.5 P11より。
- ↑ 2002年春、ドリームキャスト最後の超大作「サクラ大戦4」遂に映画化! 12月22日「サクラ大戦 活動写真」劇場公開、GAME Watch(2001年6月25日)、2022年6月13日閲覧。
- ↑ 「東京ゲームショウ2002」閉幕。来場者数は約13万人 各種イベントレポートをお届け……、GAME Watch(2002年9月22日)、2022年6月13日閲覧。
- ↑ インタビュー『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』広井王子氏、電撃オンライン、2022年6月13日閲覧。
- ↑ 「サクラ大戦」裏話を広井氏が大暴露!?――「太正浪漫堂&Sakura Cafe」閉店イベント、ねとらぼ(2008年3月10日)、2022年6月13日閲覧。
- ↑ アスキー『週刊ファミ通』1996年10月4日号 P68より。
- ↑ 角川書店『サクラ大戦活動写真―サクラムービーロマンチカ』P121より。
- ↑ 講談社『サクラ大戦 漫画版 COLLECTION』P38より。
- ↑ サクラ大戦ドットコム(2016年11月28日時点のアーカイブ)、2021年4月23日アーカイブ閲覧。
- ↑ サクラ大戦ドットコム(2017年3月18日時点のアーカイブ)、2021年4月23日アーカイブ閲覧。
- ↑ 【メイキング オブ『俺達の世界わ終っている。』】物語の名手レッド・エンタテインメントはなぜ「神ゲー」を作り出せたのか【森田直樹氏インタビュー】、ゴジライン(2017年12月21日)、2021年4月23日閲覧。
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