「ロニ・ガーベイ」の版間の差分
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:同上。「判りあえるのに判りあおうとしない。判りあいたいのに判りあえない」というガンダムシリーズの人類そのものの悲しみを如実に表した一言。 | :同上。「判りあえるのに判りあおうとしない。判りあいたいのに判りあえない」というガンダムシリーズの人類そのものの悲しみを如実に表した一言。 | ||
:最後にこの言葉を残し、ロニは(バナージを見かねた[[リディ・マーセナス|リディ]]によって)ビームマグナムでコクピットを撃ち抜かれる。'''人の姿から焼け焦げていく'''ショッキングな映像は、視聴者に大きな衝撃を与えた。 | :最後にこの言葉を残し、ロニは(バナージを見かねた[[リディ・マーセナス|リディ]]によって)ビームマグナムでコクピットを撃ち抜かれる。'''人の姿から焼け焦げていく'''ショッキングな映像は、視聴者に大きな衝撃を与えた。 | ||
+ | :なお、時獄篇ではバナージに撃墜時にも存在。また、ロニ生存条件が失敗した時にも存在する。 | ||
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− | :ロニが搭乗する[[モビルアーマー]] | + | :ロニが搭乗する[[モビルアーマー]]。小説版とOVA版では、ロニと同様設定が異なっている。 |
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2014年12月29日 (月) 13:36時点における版
ロニ・ガーベイ(Loni Garvey)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC
- 声優:伊瀬茉莉也
- 種族:地球人(中東系)
- 性別:女
- 年齢:18歳
- 所属:ガーベイ・エンタープライズ社(原作版・漫画版)、ジオン残党(OVA版)
- 役職:パイロット
- 主な搭乗機:シャンブロ
資産家のマハディ・ガーベイの娘。モビルアーマー・シャンブロの専属パイロットとして登場する女性。
原作小説版(および漫画版)とOVA版とでは、人物の設定が大いに異なる。
原作小説版
ダカールを訪れたバナージとジンネマンの案内役。聡明でシニカル、体制に極めて批判的で父の思想に共鳴するところが大きいものの、子供好きで心根の優しい面も持つ。
シャンブロの守りの要であるリフレクター・ビットを、そのニュータイプとしての高い素養を生かしてサイコミュ制御するパイロットの1人で。ラプラス・プログラム発動のため、父や兄たちと共にダカールの街を火の海に変えるが、阿鼻叫喚の地獄絵図をサイコミュで受信し続けたことで、父への服従に耐えきれなくなり、殺戮に酔いしれる父を止めようとして逆に射殺されてしまう。
しかし、彼女の遺志がバナージを導き、コックピットと共にビームマグナムに撃たれシャンブロを止めさせた。この時、バナージはロニがシャンブロに搭乗していることには気づいていなかったのだが、インダストリアル7におけるラプラスの箱防衛の際に、拡張した意思によってその事実を知った。
漫画版『バンデシネ』には小説版とほぼ同一の設定で登場。原作小説との相違としては、シャンブロに搭乗していることをバナージが知っている点がある。
OVA版
両親を地球連邦軍に殺された復讐のために、父の残したシャンブロを完成させ搭乗している。そのためシャンブロのコックピットが単独操縦機に設定が変更されている。トリントン基地襲撃の際中にサイコミュが暴走、民間人も見境無く攻撃してしまうが、バナージの必死の説得により一時は停止する。しかし、その直後に唯一の家族とも言えるカークスの乗るザクI・スナイパータイプがトライスターによって撃墜され、カークスの死を察知したロニは再び暴走。デストロイモードとなったユニコーンと対峙し、共にサイコ・フィールドを発生させ激突する。デルタプラスに乗ったユニコーンが迫り来るが、最後はバナージの呼びかけとカークスの思念によって正気を取り戻し、発射したメガ粒子砲をリフレクター・ビットで拡散させユニコーンへの直撃を避ける。しかし、ロニの悲しみを受け止めて撃つことができなかったバナージを見かねたリディが、ビーム・マグナムを奪いシャンブロのコックピットを撃ち、蒸発した。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。伊瀬氏は本作でシリーズ初出演。
- ガランシェール内部では原作小説を彷彿とさせるバナージとの会話イベントが用意されている。
- 暴走イベント後、バナージで撃墜すると生き残る。生き残っても味方パイロットにはならないものの、彼女の生存がIFルートへのフラグの1つとなっている。
人間関係
- マハディ・ガーベイ
- 父。原作小説版と漫画版では大企業ガーベイ・エンタープライズ社の社長だが、実はムスリムの伝統を穢した白人社会に深い憎しみを抱いている。ダカール襲撃時には長年の怨嗟が暴走。多数の民間人が留まるホテルを破壊する等の凶行に走り、殺戮を止めようとしたロニまで射殺した。
- OVA版ではジオンの残党をまとめ上げた資産家という設定に変更されており、地球連邦軍による残党狩りによって既に殺害されているため、本人は登場しない。原作小説版での設定が色々な意味で危険だったため(あるいは尺の都合で)、アニメスタッフに殺されたのだとネタにされている。
- アッバス・ガーベイ、ワリード・ガーベイ
- 腹違いの兄達。OVA版には登場しない。漫画版では既に死亡している設定。
- ヨンム・カークス
- OVA版では上司。ロニには我が娘のように接している。
- フル・フロンタル
- 袖付きの首魁で、ジオン残党軍の協力相手。OVA版では彼女等を陽動として利用した。
- バナージ・リンクス
- 真っ直ぐな感性に共鳴し、互いに好意を寄せあう。
名台詞
原作小説
- 「正気に返ってください。いつものお父様に――」
- 原作6巻での最後の言葉。父マハディに対して銃を向けながら説得を行うが、恨みと悲しみで憤怒する彼には届かず逆に撃たれる。
- (せっかくふれあえたのに、私はこんなふうにしかできなかった。ごめんね、バナージ…)
- 薄れゆく意識の中での最後の呟き。それはバナージに届き、彼はシャンブロを討つことになった。
OVA版
- 「子供が親の願いに飲まれるのは世の定めなんだよ、バナージ。私は間違っていない!」
- OVA版第4巻より。サイコフィールドの干渉で意識を共有し、非業の死を遂げた両親の思いに囚われたロニに、手を差し伸べるバナージと、それでも手を振り払うロニ。バナージは、その「願い」を「呪い」と断じる。
- 「同じだ! 託された事を為す、それが親に血肉を与えられた子の―――血の役目なんだよ! お前のその力も、親の与えたものだろうに!!」
- 同上。トリントン基地を蹂躙するロニを必死で止めようとするバナージに対してぶつけた言葉。
- 実際ガンダムシリーズに限らず、親から残された「力」や「願い」で戦うという例は幾つかあるが、ロニが父から受け継いだ物は「憎しみ」であり、シャンブロもそれを体現するかの如く殺戮兵器となってしまっている。
- 「ジーク・ジオン…ジーク・ジオン…」
- 同上。既に称えるべき「ジオン」のない、空虚な言葉。しかし、それしかすがるものの無い人達にとっての最後のよりどころ、あるいはそれに縛られる『呪詛』とも言うべきものへと変質してしまっている。全てを失い、それでも「ジオンのために」戦うというロニの悲しい姿を表している。
- 「悲しいね…バナージ…」
- 同上。「判りあえるのに判りあおうとしない。判りあいたいのに判りあえない」というガンダムシリーズの人類そのものの悲しみを如実に表した一言。
- 最後にこの言葉を残し、ロニは(バナージを見かねたリディによって)ビームマグナムでコクピットを撃ち抜かれる。人の姿から焼け焦げていくショッキングな映像は、視聴者に大きな衝撃を与えた。
- なお、時獄篇ではバナージに撃墜時にも存在。また、ロニ生存条件が失敗した時にも存在する。
関連機体
リンク
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