アルケーガンダム
アルケーガンダム | |
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外国語表記 | Arche Gundam[1] |
登場作品 | |
デザイン | 鷲尾直広 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 擬似太陽炉搭載型ガンダム(モビルスーツ) |
生産形態 | 専用機 |
型式番号 | GNW-20000 |
全高 | 20.9 m |
重量 | 72.9 t |
動力・推進機関 | GNドライヴ[Τ]×3 |
エネルギー | GN粒子 |
装甲材質 | Eカーボン |
開発 | イノベイター |
所属 | イノベイター |
パイロット | アリー・アル・サーシェス |
アルケーガンダムは『機動戦士ガンダム00』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
イノベイターがアリー・アル・サーシェス専用機として開発したモビルスーツ。
かつてサーシェスが奪取したガンダムスローネツヴァイのデータを基に最新技術を投入して開発し、スローネシリーズの最終発展機として誕生した。しかし、名称こそ「ガンダム」であるが、異様に長い手足やGN-Xを想起させる4つ目の顔付き等、既存のガンダムタイプとは遥かにかけ離れた人型というよりも「人の姿をした魔物」とも言える禍々しい外見である。だが、作中ではソレスタルビーイングのメンバーやカタロンのリーダーであるクラウス・グラード等、ほぼ全員が一目で「ガンダム」と認識しており、V字アンテナやツインアイ、スローネを想起させる形状から連想できるのかも知れない。
原型機のスローツヴァイと同様に近接戦向けの設計であるが、GNファングが8基から10基に増設されている。一方、動力となっている疑似太陽炉は毒性のある初期型のGNドライヴ[Τ]で、GN粒子の色も赤となっており、それ故に総合的性能はオリジナルの太陽炉搭載機や発展型の擬似太陽炉搭載機よりも劣っているのだが、背中と両腰部分の計3基が搭載されている事で十分なカバーがされており、出力面に関してはオリジナルの太陽炉搭載機にも引けをとらない。
開発を行ったのがイノベイターである事から、彼等が自分達の専用機として運用するGNZシリーズと同様に、背部に脱出用のコアファイターが備わっている。ただし、疑似太陽炉はアルケーガンダム本体にしか搭載されていない為に、コアファイターの飛行時間はGNコンデンサーに蓄えられた粒子量によって左右される。
実はヴェーダ支配下の機体であり、そのバックアップを受けていた。サーシェス自身はこの事実を知らず、トライアルシステムで掌握された際には大いに狼狽していた。その隙を突かれて、爆煙の中から現れたケルディムのGNビームピストルⅡの連射を受けて破壊された。
ちなみにトランザムシステムのデータをリボンズ・アルマークが入手した後、本機にもトランザムが組み込まれているのだが、劇中ではそれを使用する前に機能停止に追い込まれてしまった結果、披露される事は無かった。ただし、外伝である「00V」ではヤークトアルケーガンダムの状態で特殊任務に赴いた際、トランザムも使用されており、それによって装備していたGNランチャーをGNハイメガランチャーとして運用している。
強化装備形態[編集 | ソースを編集]
- ヤークトアルケーガンダム(SRW未登場)
- 外伝に登場。重装備型であり、スローネシリーズ全ての武装を装備している。攻撃力を重視した代わりに機動性と運動性は低下しているために少数精鋭相手には向かない。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。ボス格だけあって弱くはないのだが、残念ながら自軍にガンダムを駆逐する男がいる上、同作で「ガンダム」を冠する敵では最弱なので、下手をするとライザーソードの一撃で落ちたりする。原作での暴れっぷりを考えると少し不遇な扱いである。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 敵ユニットとしてはストーリークエストで登場していたが、2018年2月のイベント「策謀渦巻く宇宙」で自軍ユニットとして実装。大器型SSRアタッカー。
- 2020年5月に大器型SSRディフェンダーが追加。
- 2020年12月のイベント「世界の行く末」の報酬ユニットとして大器型SSRファイターが登場。
- スーパーロボット大戦DD
- 3章Part11から登場するボスユニット。攻撃特化タイプ。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
武器[編集 | ソースを編集]
- GNビームサーベル
- 両足の爪先に装備。蹴りと斬撃を喰らわせるトリッキーな装備だが、サーシェスは問題なく使用していた。イージスガンダムを彷彿とさせる装備だが、鷲尾氏はイージスのことを知らなかったとの事。
- GNシールド
- GN粒子を付着させた実体盾。左腕に装着。設定上は両側面のパーツを展開してビームシールドを形成できるほか、攻撃にも使用可能だがそうした機能は本編未使用。
- GNバスターソード
- 右腕にマウントされている大型剣。スライドさせて手に持ってから使用する。スローネツヴァイの物より小振りだが、その分取り回しは向上している。GN粒子をチャージして放出することで切れ味が増す。
- 『DD』では斬撃属性の通常攻撃。
- GNバスターソード(ライフルモード)
- 右腕に接続している時に使用。剣の一部が展開し、撃つ。本編未使用。同じ鷲尾氏が手がけた『蒼穹のファフナー』の武装であるルガーランスにも似ている。
- GNファング
- スローネツヴァイから引き継いだ武装。外見は変化ないが、粒子貯蔵量の増加やスラスターの向上により威力や速さが増加している(それでも5%ほどらしいが)。なお搭載数も10基に増えている。
- 『DD』ではビーム属性の必殺技。
必殺技[編集 | ソースを編集]
- GNバスターソード(なぎ払い)
- 『X-Ω』での必殺スキル。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「TRANS-AM RAISER」
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- アザディスタン炎上
- アザディスタンに向かったマリナと刹那だが、街は紅蓮の炎に包まれていた。そしてそこには、破壊を楽しむ異形のガンダムと戦争狂の姿があった…。
- 対ダブルオーガンダム&セラヴィーガンダム
- パーティー会場から撤退する2人を襲撃。ファングや脚部ビームサーベルを駆使して2機を相手取り、機体とサーシェスの実力の高さを見せつける。
- 対ダブルオーライザー
- クルジス跡地で交戦。最初は優勢だったものの徐々に刹那に押されていき、人質を取るなど姑息な手段に走ったが最終的に機体を破壊される。自分の実力に酔いすぎていた。たまたまこの時マリナが子供達と歌っており、刹那がそれを感知して戦うだけの自分に迷いを抱いたために無事脱出できたが、マリナが歌っていなければこの時点で死亡していただろう。
- 対ケルディムガンダムGNHW/R
- ソレスタルビーイング号内部での激闘。閉鎖空間ということから射撃戦向けのケルディムに対し、格闘専用の本機のほうが圧倒的有利と思われたがメインのGNバスターソードの大きさや相手側のビットにより、圧倒的とまではいかず、右腕を大剣ごと破壊(スローネツヴァイの時と同じ)されてしまう。それでもケルディムを追い詰めていくがトライアルフィールドにより、形勢が逆転し、破壊されてしまった。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ガンダムスローネツヴァイ
- 本機の原型。
- アルケーガンダムドライ(SRW未登場)
- スローネドライを原型とする兄弟機。ネーナが「アルケーの支援機」という名目でリジェネに開発を依頼したが、実際にはサーシェスへの復讐を目的とした「対アルケー機」である。
余談[編集 | ソースを編集]
- 名前の由来はキリスト教の天使「権天使"Arkhai"(ギリシャ語でアルヒャイ、単数形でアルケー)」と思われる。第7位の天使達の総称で、国家及びその指導者層を守護する任を背負っている。一方、原型機であるガンダムスローネの「スローネ」の名の由来は第3位の天使達「座天使」の総称である為、スローネの発展型でありながら、天使としての階級は4つも下がってしまったという皮肉な展開となっている。
- その異形なデザインから「ガンダムに見えないガンダム」としてガンダム・センチネルに登場するガンダムMk-Vと共に名が挙げられることが多い。なお鷲尾氏もMk-Vに影響を受けたことを示唆するコメントをしている。また機体色も本機は赤でMk-Vは青、火器にもなる近接戦武器、使用者を問わない遠隔誘導武器など共通点や対照的な部分が散見される。
- ケルディムとの決戦時の「要塞内部の戦闘」「敵の機体が奪われたガンダム2号機の改修機で、色が赤い」「敵が熟練パイロットな上にコンピュータ補助もある」「主人公側の機体がフル装備状態」という要素は『機動戦士ガンダムF90』の最終決戦と酷似している。ただF90のほうはガンダムvsジオングのオマージュという意味合いが強く、決着は全く異なる。
- 鷲尾氏は『蒼穹のファフナー』のメカニックデザインも担当しており、ファフナーも四肢が長く人型を逸脱した異形のデザインやたGNバスターソードがルガーランスに似たギミックを持つ等、類似した点が散見される。
- カードゲーム『バトルスピリッツ』にて、ガンダムシリーズのコラボレーションが行われる中本機もカード化されたが、コラボレーション内外を問わず入るデッキを選ばない上に効果自体も純粋に強すぎたため、『バトスピ』のコラボレーションパック内から初の投入制限カードに指定されてしまった[2]。
- このためか、基本的に権利関係上コラボレーションカードを収録できない『バトスピ』のゲーム作品においても本機のカードの存在は無視できないと判断されたのか、ゲーム作品『バトルスピリッツ クロスオーバー』では性能のみを受け継いだ「ドゥーム・マーセナリー」というゲーム限定代替カードを収録するという事態にまで至っている。
脚注[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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