「アースノイド」の版間の差分

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[[宇宙世紀]]作品と『[[機動新世紀ガンダムX]]』に登場する。
 
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人の種の総称としての「人類」や、[[太陽系]]外まで視野に入れた「地球人」という語に対し、[[スペースノイド]]との政治的・軍事的対立を表す際に用いられる。
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人の種の総称としての「人類」や、[[太陽系]]外まで視野に入れた「地球人」という語に対し、[[宇宙]]の[[スペースコロニー]]等で暮らす[[スペースノイド]]との政治的・軍事的対立を表す際に用いられる。
  
スペースノイドからの印象は、「地球に家がある者はエリート」と羨望されているものと「[[宇宙]]に生きる人々について無関心であり、[[地球]]という揺り籠で安穏と暮らす人々」と嫌悪されているものとに二分されている。
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スペースノイド系反地球連邦勢力のプロパガンタでは、常に「'''アースノイドと[[地球連邦政府]]こそが諸悪の根源である'''」と嘯かれ、アースノイドの全てが「悪」として一括りにされてしまう事が多く、スペースノイド達からの印象は、「地球に家がある者はエリート」と羨望されているものと「宇宙に生きる人々について無関心であり、[[地球]]という揺り籠で安穏と暮らす人々」と嫌悪されているものとに二分されている。
  
スペースノイド系反地球連邦勢力のプロパガンタでは、常に「'''アースノイドと[[地球連邦政府]]こそが諸悪の根源である'''」と嘯かれ、アースノイドの全てが「悪」として一括りにされてしまう事が多いが、アースノイドの全てが政治家や連邦高官になれる訳ではなく、そういったエリートは本当に極一部である。大部分のアースノイドは農業や漁業といった何らかの労働に従事している者や[[ウッソ・エヴィン]]の様に不法滞在している者等で、そもそも文明の接触を拒んで古代の生活を営む者達も存在している。また、作中には物乞いや犯罪者へと落ちぶれた、スペースノイドよりもずっと貧しい生活を強いられているアースノイドが描写されており、生活苦のあまり[[ネオ・ジオン]]に雇われて傭兵紛いな仕事をやっている者もいる。更に貧民層のアースノイド達には、スペースコロニーでの居住に求められる科学的知識は持たない所か得る為の機会さえも無い為に<ref>コロニー居住者にはコロニー維持の義務が課せられるため、全住民が高度な科学知識を習得する必要がある。また、空気にまで税金がかかるため、必ず仕事に就いて収入を得る必要がある。</ref>、'''スペースコロニーで暮らしたくても、そもそも適応する事が出来ない'''という重大な問題点も抱えている。
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しかし、アースノイドの全てが政治家や連邦高官になれる訳ではなく、そういったエリートは本当に極一部となっている。大部分のアースノイドは農業や漁業といった何らかの労働に従事している者や[[ウッソ・エヴィン]]の様に不法滞在している者等で、そもそも文明の接触を拒んで古代の生活を営む者達も存在している。また、作中には物乞いや犯罪者へと落ちぶれた、スペースノイドよりもずっと貧しい生活を強いられているアースノイドが描写されており、生活苦のあまり[[ネオ・ジオン]]に雇われて傭兵紛いな仕事をやっている者もいる。更に貧民層のアースノイド達には、スペースコロニーでの居住に求められる科学的知識は持たない所か得る為の機会さえも無い為に<ref>コロニー居住者にはコロニー維持の義務が課せられるため、全住民が高度な科学知識を習得する必要がある。また、空気にまで税金がかかるため、必ず仕事に就いて収入を得る必要がある。</ref>、'''スペースコロニーで暮らしたくても、そもそも適応する事が出来ない'''という重大な問題点も抱えている。
  
 
宇宙世紀ガンダムシリーズの公式設定資料集「アナハイム・ジャーナル」で描かれた[[アナハイム・エレクトロニクス]]会長メラニー・ヒュー・カーバインと[[カイ・シデン]]の記者対談では、メラニーによってスペースノイドの独立を声高く主張していたジオン・ズム・ダイクンとその息子である[[シャア・アズナブル]]の親子二人が、地球の経済及び社会的問題についてまるで理解していないと批判している。また、地球にはコロニーに住む事さえも出来ない無学で貧しいアースノイドもいる事情を全く考えようとせず、そういった者達を「'''重力に魂を引かれた人々'''」として切り捨てたのだと、痛烈な指摘もしており、これを聞いたカイ本人も内心動揺していた。
 
宇宙世紀ガンダムシリーズの公式設定資料集「アナハイム・ジャーナル」で描かれた[[アナハイム・エレクトロニクス]]会長メラニー・ヒュー・カーバインと[[カイ・シデン]]の記者対談では、メラニーによってスペースノイドの独立を声高く主張していたジオン・ズム・ダイクンとその息子である[[シャア・アズナブル]]の親子二人が、地球の経済及び社会的問題についてまるで理解していないと批判している。また、地球にはコロニーに住む事さえも出来ない無学で貧しいアースノイドもいる事情を全く考えようとせず、そういった者達を「'''重力に魂を引かれた人々'''」として切り捨てたのだと、痛烈な指摘もしており、これを聞いたカイ本人も内心動揺していた。

2020年12月5日 (土) 00:26時点における版

アースノイド(Earth noid)とは、『ガンダムシリーズ』の用語の一つ。地球に居住する人類を示す言葉で、スペースノイドの対義語。

概要

宇宙世紀作品と『機動新世紀ガンダムX』に登場する。

人の種の総称としての「人類」や、太陽系外まで視野に入れた「地球人」という語に対し、宇宙スペースコロニー等で暮らすスペースノイドとの政治的・軍事的対立を表す際に用いられる。

スペースノイド系反地球連邦勢力のプロパガンタでは、常に「アースノイドと地球連邦政府こそが諸悪の根源である」と嘯かれ、アースノイドの全てが「悪」として一括りにされてしまう事が多く、スペースノイド達からの印象は、「地球に家がある者はエリート」と羨望されているものと「宇宙に生きる人々について無関心であり、地球という揺り籠で安穏と暮らす人々」と嫌悪されているものとに二分されている。

しかし、アースノイドの全てが政治家や連邦高官になれる訳ではなく、そういったエリートは本当に極一部となっている。大部分のアースノイドは農業や漁業といった何らかの労働に従事している者やウッソ・エヴィンの様に不法滞在している者等で、そもそも文明の接触を拒んで古代の生活を営む者達も存在している。また、作中には物乞いや犯罪者へと落ちぶれた、スペースノイドよりもずっと貧しい生活を強いられているアースノイドが描写されており、生活苦のあまりネオ・ジオンに雇われて傭兵紛いな仕事をやっている者もいる。更に貧民層のアースノイド達には、スペースコロニーでの居住に求められる科学的知識は持たない所か得る為の機会さえも無い為に[1]スペースコロニーで暮らしたくても、そもそも適応する事が出来ないという重大な問題点も抱えている。

宇宙世紀ガンダムシリーズの公式設定資料集「アナハイム・ジャーナル」で描かれたアナハイム・エレクトロニクス会長メラニー・ヒュー・カーバインとカイ・シデンの記者対談では、メラニーによってスペースノイドの独立を声高く主張していたジオン・ズム・ダイクンとその息子であるシャア・アズナブルの親子二人が、地球の経済及び社会的問題についてまるで理解していないと批判している。また、地球にはコロニーに住む事さえも出来ない無学で貧しいアースノイドもいる事情を全く考えようとせず、そういった者達を「重力に魂を引かれた人々」として切り捨てたのだと、痛烈な指摘もしており、これを聞いたカイ本人も内心動揺していた。

極端な話、スペースノイドの水準が「中流」なら、アースノイドは「上の上流」「上流」「下流」の混合と言える。そして「上の上流」の政策により「下流」となる地球圏の市民が弾圧される事になっている上に、アースノイドの事情を殆ど理解していないスペースノイド側による軍事的侵略やテロ活動(コロニー落とし等)に際して、しばしば「上流」以上の盾にされる為、結果的にスペースノイドを憎むアースノイドは後を絶たなくなってしまうという悪循環となっている。

人という種を指す場合には人類、に住む人々はルナリアン(『∀ガンダム』の世界観ではムーンレィス)、木星の独立勢力はジュピトリアン、更に太陽系の外からやって来る人型生物は異星人とそれぞれ呼称される。

関連用語

スペースノイド
宇宙植民者の内、主にスペースコロニーに住む人々。圧政を敷く地球連邦政府はもとより、宇宙の武闘派や革命勢力に対しても否定的。
ティターンズ
ジオン残党の掃討を目的に結成されたが、地球至上主義のもとスペースコロニーの鎮圧を行う。基本的にメンバーはアースノイドで構成されている。

資料リンク

  1. コロニー居住者にはコロニー維持の義務が課せられるため、全住民が高度な科学知識を習得する必要がある。また、空気にまで税金がかかるため、必ず仕事に就いて収入を得る必要がある。