ブルー・スウェア
ブルー・スウェアとは、『スーパーロボット大戦D』に登場するプレイヤー部隊。
概要[編集 | ソースを編集]
OZ、ネオ・ジオン、リガ・ミリティア、マクロス7船団の4組織は、地球圏の危機を脅かす諸勢力に対抗すべく、軍事同盟としての協力関係構築を目的とした「ノヴァンブル条約」を締結した。
同条約に基づき、所属組織の間では地球圏の脅威に対して共同戦線を張ることとなったが、それに加え、流動的に推移する戦局に柔軟に対処するため、組織の枠を超えた精鋭部隊の編成がトレーズにより提起される。この案が他の組織の長にも賛同されたことで部隊結成に至り、以後、『D』の作中における自軍部隊として戦乱の終結に大きな役割を果たすこととなった。
名称の由来[編集 | ソースを編集]
この部隊は当初「ノヴァンブル条約同盟軍」という形式的な名称で発足する予定であったが、「呼びにくい」「愛着を持ちにくい」という若いパイロット達の主張を受け、名称の設定は所属メンバーに委ねられることとなった。
毎度おなじみの喧々囂々の議論の末、最終的にはウッソの提起した「蒼き誓い=ブルー・スウェア」という部隊名が採用された(尚、本作では部隊名はプレイヤーが任意に変更可能で、その場合は主人公が部隊名を提起することになる)。
ちなみに、議論に際してアムロが真っ先に「それじゃマーチ…」と、以前にも提案したことのある部隊名を推そうとするが、これは同部隊名が登場する作品と同様のシナリオライターが本作を手掛けていることによるお遊び。流石に同じ部隊名を使うわけにはいかなかったのか、ノインに阻止された。
所属戦力[編集 | ソースを編集]
条約締結組織[編集 | ソースを編集]
- ネオ・ジオン (代表:シャア・アズナブル)
- 総帥のシャアを筆頭に、二大エースのギュネイとクェスが参加。また、本作ではゼクスがネオ・ジオンにおけるシャアの副官的な立場であるため、ネオ・ジオンからの参加となっている他、アムロとブライト、カミーユ、ファ、ヒイロ、デュオ、コスモクラッシャー隊がシャアとミリアルド、主人公らの要請を受諾した為、ネオ・ジオン所属となっている(マクロス7船団を除き、旧統合軍系はネオ・ジオンからの参加である)。
- リガ・ミリティア (代表:神隼人、ハンゲルグ・エヴィン)
- ウッソに代表されるホワイトアーク隊のメンバーと一部シュラク隊メンバー、及び隼人をリーダーとするゲッターチームが所属。また、主人公であるジョッシュとリム、リ・テクのクリフはリガ・ミリティアの協力者として同部隊に加入する。
- OZ (代表:トレーズ・クシュリナーダ)
- 総帥のトレーズ自身が参加している時期があるものの、基本的にブルー・スウェアへの出向者はゼロ。敢えて言えば、トレーズに私的に雇われているロジャーが参加している。
- マクロス7船団 (代表:マクシミリアン・ジーナス)
- エース部隊であるダイヤモンドフォース、及び後に結成されるサウンドフォースが所属。また船団の旗艦であるバトル7は同部隊の母艦の一隻として運用される。
- MZ23
- 次元転移により『D』の世界に出現したMZ23は、イヴの情勢判断によってノヴァンブル条約構成国へ身を寄せることとなり、省吾や由唯、B.D.はブルー・スウェアに所属する(ガーランドの武装から、トラッシュの面々も所属していると思われる)。明確な描写はないが、政治上の体裁としては彼らもノヴァンブル条約を対等の立場で締結してその一員に加わったか、または同締結国間の庇護下に置かれる措置が取られたものと思われる。
協力者[編集 | ソースを編集]
- 旧統合軍
- アムロ、ブライト等、Dの開始直前まではアクシズ落としを敢行しようとしたネオ・ジオンと敵対関係にあったが、情勢の関係でひとまず協力関係を構築することに。他、かつて統合軍で戦ったカミーユやコスモクラッシャー隊、壊滅した木星船団からジュドーなどのメンバーも加入する。この内、ジュドーらを除くメンバーは旧統合軍の戦力を接収したネオ・ジオン所属である。
- オペレーション・メテオ
- OZと敵対していた5人のガンダム操縦者とその協力者達も、旧統合軍メンバー同様にかつての遺恨を乗り越えてOZと共闘する道を選ぶ。この内ヒイロとデュオがネオ・ジオンからの、カトルがリガ・ミリティアからの参加である。
- リリーナとノインもイメージ的に当てはめればここだろうが、リリーナに関してはシナリオ序盤でトレーズに身分を奪われた身でもあり、協力関係というより救出されている立場の方が強い。ノインも、原作・乗機的には元サンク・キングダム(リリーナ関係者)、展開的には主人公同様リガ・ミリティアの協力者、或いはOZや統合軍に体裁上復していてもおかしくはなく、はっきりした身分が実はあやふやである。
- エリオス王家
- 地球に身を隠していたアール博士と、その秘密兵器であるダルタニアス。アール博士はエリオス復興に協力することを条件にブルー・スウェアに力を貸す(尤もその点に拘っているのはアール博士だけで、パイロットの剣人達は地球の平和のために進んで協力し、アール博士も後半はエリオス復興以前に地球の平和を優先するようになる)。
- マジンガーチーム
- 科学要塞研究所を失った甲児・鉄也ら、及びギシン星間帝国の侵略に立ち向かう決意を固めたデュークとその仲間達もブルー・スウェアに協力する。
敵対勢力[編集 | ソースを編集]
- ザンスカール帝国
- 初期からの敵対組織ではあったのもの、シャアは地球消滅の際には無駄と知りつつも休戦協定を持ちかけ、ギシン星間帝国軍との交戦データを送っている。実は地球圏がそれらの危機に見舞われていた事実は上層部にもみ消され、帝国内では殆ど知られていなかった事が後に判明する。最終的にはブルー・スウェアの前に敗北、壊滅するものの、クロノクルとカテジナの二名は条件次第で救助され、ブルー・スウェアに参加する。
- インベーダー
- 結成以前からの敵勢力で、主に真ドラゴンの捜索・撃滅が目的となっていた。木星圏での戦いで壊滅。
- ギシン星間帝国軍
- ズール皇帝に率いられた異星勢力で、マーズ抹殺とダルタニアス撃破のため刺客や部隊を次々に送り込んで来た。原作の勢力に未来ロボ ダルタニアスのザール艦隊、UFOロボ グレンダイザーのベガ星連合軍を取り込んでおり、地球圏全体の脅威として立ちはだかる。本星での決戦を前にロゼ、さらに条件次第でマーグが部隊に参加。ズールが撃破されたことで帝国自体が瓦解・消滅した。
- プロトデビルン
- 結成後しばらくして出現。生命力そのものを吸い取るという特異な攻撃を前に苦戦を強いられるが、熱気バサラを始めとするサウンドフォースの活躍で絶望的なまでの劣勢には陥らず、バロータ第4惑星の戦いの結果和解に成功。本作の敵勢としては、勢力自体と和解した唯一の例である。
- ルイーナ
- 南極地下の遺跡を本拠とする謎の集団。「破滅の王」なる存在のために負のエネルギーを欲しており、そのために街を襲い、虐殺を行っていた。当初はその正体・目的ともに不明であったが、アイスランドでの戦いの結果(条件次第でグラキエース、もしくはウェントスから)その手掛かりを得る。そして、数々の敵首魁からの情報により、「破滅の王」が破壊エントロピーそのものの化身である事、現出を防ぐには戦って勝つか、ゲートごと地球を破壊するしかないことが判明。南極での決戦で指揮官クラスのメリオルエッセは全滅、「破滅の王」自身も一度は部隊を追いつめるものの、バサラとイヴの歌の力で挽回、最後にはトレーズの特攻によってゲートの向こうへ追いやられ、ファブラ・フォレースの破壊によってもはや「D」世界への現出は不可能となった。
関連人物[編集 | ソースを編集]
- リリーナ・ドーリアン
- ノヴァンブル条約締結国の協力を受け、平和的な事態解決に尽力。その行動が実を結ぶことは少なかったが、本作でも精力的に活動した。
- レディ・アン
- トレーズの副官。序盤は地球消失の影響でトレーズとは別行動を強いられていたが、自らの判断でネオ・ジオンに接触して共闘を持ちかけ、ノヴァンブル条約締結のきっかけの一つを作っている。
- ミリア・ファリーナ・ジーナス
- シティ7市長。地球圏の情勢に関するレポートを踏まえ、ネオ・ジオンとの協力関係構築をマックスに進言。レディのそれと同じく、ノヴァンブル条約の前進となる協力関係が築かれた。
- ロジャー・スミス
- リガ・ミリティア及びトレーズに雇われたネゴシエイター。序盤ではリガ・ミリティアの依頼に応じてトレーズとの交渉を行い、リガ・ミリティアとOZ地上部隊トレーズ派の共闘路線を確立する事に成功。その後、トレーズに私的に雇われた後はOZ地上部隊の反トレーズ派の勢力との交渉でその手腕を発揮しており、ノヴァンブル条約の早期締結に貢献したと言える。
戦死者[編集 | ソースを編集]
- オリファー・イノエ
- トレーズ・クシュリナーダ
- ブルー・スウェアがファブラ・フォレースを破壊する時間を作るために、ファートゥムに特攻した。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- αナンバーズ
- 人類同士の戦いを乗り越えて地球圏共通の危機に立ち向かうという目的のために結成されたブルー・スウェアは、『第3次α』で同種の目的を持つ事になるαナンバーズと似た部分が多い。ただし、規模は桁違いである。
余談[編集 | ソースを編集]
- アルファベット1~2文字によるタイトルの作品で、タイトルと部隊名の頭文字が一致しないオリジナル部隊は2017年時点でこれと地球艦隊・天駆の2部隊のみ。
- OGドラマCDのブックレットには「ブルー・スフィア」という部隊が記載されていた。ややこしいがこちらは「ブルー・スウェア」である。
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