フレデリック・アルグレアス

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フレデリック・アルグレアス(Frederick Algreus)

第2部・アセム編から登場する軍人。連邦軍総司令部ビッグリングの司令官であるフリット・アスノの参謀。士官学校を首席卒業という経歴を持ち、フリット不在時はビッグリングの指揮を任されるほど優秀な人物。

第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編ではロストロウランの防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、ヴェイガンへ寝返ったルナベース基地や宇宙要塞ラ・グラミスの攻略に赴く。

現在でもフリットを非常に尊敬しており、軍を辞めたフリットのために便宜を図っている。だが、フリットとは異なりヴェイガンに対しては強硬な殲滅思想まではもっていない。ルナベース戦では相手を全員基地ごとプラズマダイバーミサイルで吹き飛ばそうとしたこともあったが、これもあくまで脅しをかけることで降伏を促すためである。そのためフリットのヴェイガンに対する過剰とも言える言動(本当に基地ごと吹き飛ばしてもよかったという態度やその後捕虜にした相手を全員処刑しろといったことなど)には眉を潜める描写もあった。

小説版では、フリットを慕いながらも畏怖も抱いているとされているが、周囲からは気づかれておらず、フリットの腰巾着や小心者と見られてもおり、総司令官時代は中間管理職的な立場にいる。また、アセム編では軍の女性たちからの憧れの的とされていることも描かれた。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初参戦作品。『BX』における事実上の連邦軍トップであり、ブライティクス設立にも大きく関わるなど自軍を様々な形で援助するも、序盤の地球連邦軍総司令部「ビックリング」陥落の責任を問われ、ビスト財団の手で失脚させられる。後に『機動戦士ガンダムUC』のシナリオ終了と共に地球連邦軍総司令に返り咲くも、それから間もなくラプラスの箱開示に伴う諸々の責任を取る形でフリットに総司令の座を譲り辞任する事となる。と言うか、責任を取るため(および後任選出の主導権を得るため)に返り咲いた、と言うべきか。
また、映画「ソレスタルビーイング」でも、「アロウズや過激派を抑えようとしていた優秀な戦略家」として描かれていたらしい。

人間関係

フリット・アスノ
アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。
フロイ・オルフェノア
アセム編にて連邦首相である彼と彼の妻の摘発を行った。
ジラード・スプリガン
第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。
セリック・アビス
小説版では彼から「小心者」と軽蔑されている。
アンディ・ドレイムス
地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがないと思考を停止させた狂信者」と酷評されている。
アローン・シモンズ
地球連邦軍ルナベース基地司令官。原作では特に関わりはないが、『BX』では彼の本性を把握した上で泳がせていた事が後に判明する。

他作品との人間関係

ミスマル・コウイチロウカティ・マネキン
BX』における連邦の改革派に属する同士。
マーサ・ビスト・カーバイン
『BX』における政敵。彼女が裏で手を回していた事もあって一時は総司令の座を追われるが、終盤でアルベルトの告発もあって逆に追い落とす事に成功する。
マリナ・イスマイールシーリン・バフティヤール
『BX』ではマーサに総司令の座を追われた時、アルグレアスとの会談に臨み、彼に再起を決断させた。
ローナン・マーセナス
『BX』では「ラプラスの箱」の中身開示の放送の直後に、彼と共に、放送が真実である旨を公表した。
ハルカ・ミナト
『BX』にて、木連との和平交渉をヴェイガンの内通者の炙り出しに利用した結果九十九が生死の境を彷徨う事になった為、極刑覚悟の彼女に平手打ちを見舞われる。
カイ・シデン
『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。
ミスマル・ユリカ
『BX』では、自部隊が連邦軍からの命令を受けた際「今の連邦軍総司令がアルグレアスだから(考えが有っての命令だろう)」という理由で受諾しており、その実績を信頼されている。

スパロボシリーズの名台詞

「君の功績を評価しているからこそ、ルナベースを含む月防衛は君に一任している。…だが、司令部はいつでも月に目を向けている。それを忘れないでくれたまえ」
BX』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令のシモンズとの通信の終わりに告げた言葉。既にこの地点でアルグレアスはシモンズの背信行為を把握しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。一方のシモンズは通信終了後に「現場の苦労知らずが」と毒づき軽く見ていたが、この言葉の真意を手痛いタイミングで思い知る事となる。

搭乗機体

アマデウス
ディーヴァの発展型となる地球連邦軍旗艦。

資料リンク