コルレルは『機動新世紀ガンダムX』の登場メカ。
徹底的に軽量化し、運動性を高めた試作モビルスーツ(とは言え一般的に言う量産型の雛形的な”試作機”というよりは自分達の技術レベルを確認する”技術検証機”といった趣の機体である)。
その為、武装は軽量のビームナイフのみだがビーム兵器に異常に強いダブルエックスの装甲部分を劇中で唯一ビーム兵器で切り裂く等、高い攻撃力を誇る。極限までの軽量化により装甲自体は薄いが、ダブルエックスに回転飛び蹴り等の格闘戦を仕掛けても自身が損傷する事は無く、機体の装甲強度自体は一定以上の水準がある事がわかる。ただ動くだけで残像が発生する程の圧倒的な敏捷性で敵機を圧倒しつつ急所への一撃離脱を狙う機体となっており、ガンダムダブルエックスが構えたライフルの先端に乗る、至近距離でヘッドバルカンの掃射を易々と回避する等の離れ業が可能である。また敏捷性と運動性を極めた結果他シリーズのMSの様な単に速いだけに留まらず、「残像が発生し続ける程素早いジャンプ」「屋根や家の壁を蹴って前宙ジャンプからのキック」などモビルスーツというよりモビルファイターのような人間離れした奇天烈なアクションを行うことも可能。
当初のカラーリングはグレーと赤と青(はっきりとは映っておらず、彩色設定も発表されてはいない)だったが、パイロットのデマーによって真っ白に塗り替えられている。
名前はスペイン語で「走る」を意味する。
- スーパーロボット大戦R
- 初登場作品。過去の世界で登場。序盤から登場するのに終盤の敵すら超えるゲーム中トップクラスの運動性による驚異的な回避率を誇り、更に分身まで持つ為発動すると精神コマンド無しではほぼ攻撃が当たらない。しかも移動後射程が7もあるとんでもないビームナイフまで持つ。装甲とHPはボスとしては低めだがそれでも無改造で5000と周りの雑魚敵よりは高いので、必中を掛けたスーパーロボットの必殺技でも落ちない可能性がある。その為、このユニット用に必中用の精神ポイントは残しておかないと苦しい戦いになる。
- ビームナイフ
- この機体の唯一の白兵武装。劇中ではダブルエックスの装甲を易々と切り裂いているため、見た目に反して高い攻撃力を持つ。
- SRWではナイフなのになんと射程7。その上P属性。
- 剣装備
- 切り払いを発動。
- 分身
- 劇中で見せた残像や驚異的な身軽さの再現か。
- 陸
- M
- VSガンダムダブルエックス
- シャギアが用意した市街地の廃墟の狭所という絶好の地の利を活かし、その驚異的な運動性とビームナイフでダブルエックスを翻弄、滅多斬りにする。しかし止めの一撃をダブルエックスが残弾一発の状態のライフルで防御。その誘爆のショックで廃墟の壁にしたたかに打ち付けられ動きを止められてしまう。咄嗟にガロードはダブルエックスのマシンキャノン・ブレストランチャー・ヘッドバルカンを一斉射。機動性を極限まで追求した代償として、薄い装甲であったコルレルはあっという間に蜂の巣にされてしまい、デマーもろとも爆散したのであった。
- この機体は猫背気味で手足が長い、武装にナイフが有るなどエヴァンゲリオンを連想させるデザインであったことから、放送当時に盗作疑惑が浮上した。実際はデザインを担当した石垣純哉氏によれば、「高松監督からはデザインモチーフとして『あしたのジョー』の力石徹というオーダーだった」でありまた「(エヴァンゲリオンに)似せないように苦労した」と述べている。事実、この機体やパイロットのデマーと合わせ力石を思わせるものであり極端に装甲を削ったのも減量をし過ぎて死を招いた力石を連想させるものになっており、エヴァに比べても極端に細い手足からの身軽なアクションやあちら側のナイフは「突く」のに対しこちらは「切る」ことがメインであるなど差別化の苦労がうかがえる。
- また、当機はSRWの様なゲーム作品では必中等のゲーム的な処置のせいか「バルカンで落ちる」部分のイメージが強いが、実際はバルカン程度は至近距離でも易々回避してしまう機体でありガロードの機転で動きを封じなければそもそも当てることすら出来ない為、動きを止める手段が無ければ本機の撃破は困難を極める。その運動性能・白兵能力は非常に高い典型的な”特化機”である。
- そもそもダブルエックスのブレストランチャーはこれ単独でも並のモビルスーツを撃破できる威力を持つため、バルカンの一斉射撃を受けた場合はコルレルでなくても到底耐えられるものではない。