アイン・ダルトン
アイン・ダルトン | |
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外国語表記 | Ein Dalton |
登場作品 | |
声優 | 内田雄馬 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | ギャラルホルン火星支部 |
軍階級 | 三尉 |
アイン・ダルトンは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の登場人物。
概要
ギャラルホルン火星支部の若き士官で三尉。
真面目な性格だが精神面は若さから来る自分の正義に酔いがちな面も見られる。教官であるクランクや自分を拾ってくれたガエリオに対して、深い敬愛の念を抱く。
父親は同じく、ギャラルホルンの兵士だが母親は火星出身。それゆえに子供の頃はいじめに遭っており、父親のコネで入隊できたギャラルホルン内でも地球純血主義であるギャラルホルンからは異端扱いされ、いじめが続いていた。
コーラルの命令でオーリス、クランクと共にCGS襲撃を行い、後の鉄華団である参番組と交戦。クランクが戦死したため三日月に復讐すべく追撃部隊へ志願する。これがアインの運命を大きく変えていく。
地球近海での戦いで三日月の乗るガンダム・バルバトスの攻撃からガエリオをかばい、重傷を負って意識不明の重体となる。臓器の大半も壊死し、死を目前に控えた時、マクギリスがアインを救う方法があるとガエリオに告げる。それは、実験段階だった阿頼耶識システム搭載機のグレイズ・アインへ組み込む事だった。そして生体パーツとしてグレイズ・アインに搭載され、完成した機体はエドモントンの戦場に投入される。 この時回路図として描写されたコクピット内部のアインは、両腕と下半身を全て切除され、機体のスピーカーから感情剥き出しの怒声を吐き散らしていながら全くの無表情のまま、ショックアブゾーバーを兼ねた培養液で満たされたコクピット内部に胸像のごとく接続されているという衝撃的なものであった[1]。
だが、戦場に出たのがきっかけなのか精神が徐々に崩壊、殺意だけはそのままに記憶や意識は完全に破綻し暴走を始めるようになる。出撃後はノルバ・シノやラフタ・フランクランド達を次々と撃破。三日月のバルバトスとの戦闘も有利に進めるが、最後は阿頼耶識の力を解放した三日月の手でコクピットに太刀を突き刺され、戦死した。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。序章ワールド4より登場するエネミーユニット。序章ではグレイズ、2章Part5からはグレイズ・アインに搭乗。
- 2章Part5からはグレイズ・アインとなって登場。ボイスパターンが完全新規となる。立ち絵はなく、グラフィックはグレイズ・アインとなる。
- キャラクター図鑑では、序章ワールド4クリアの時点では「ギャラルホルン火星支部に所属する若い士官」の一行しかないが、2章Part5をクリアすると終盤までの展開を含めて解説された別記事が追加される。状況から考えてグレイズ・アイン版と考えられるが、こちらも図鑑では通常のアインのグラフィックが表示される。なお、リリース当初はキャラクター図鑑に声優が記載されていなかったが、Ver.1.1.0にて修正された。
人間関係
家族
- 父親
- ギャラルホルンの兵士。
- 母親
- 火星出身。
- なお、両親共にアインの口から存在が語られるだけで未登場。
ギャラルホルン
- ガエリオ・ボードウィン
- 当初は関心は無かったが、その人となりを知ってからは尊敬するようになる。
- マクギリス・ファリド
- 追撃部隊への転属を志願する。後にアインを阿頼耶識システムの実験体に利用した。
- クランク・ゼント
- 居場所が無かったアインを対等に扱ってくれた為、深い尊敬の念を抱いていた。
- コーラル・コンラッド
- 火星支部の支部長。CGSへの襲撃命令を下す。
- オーリス・ステンジャ
- 火星支部のMSパイロット。CGS襲撃時の部隊長。
鉄華団
- 三日月・オーガス
- クランクを討った彼に復讐心を抱く。その復讐心はグレイズ・アインとなってから、より増大することとなる。
名(迷)台詞
通常時
- (ここまで自分達の事を考えてくれた人を情け容赦も無く殺すなんて…罪の無い子供は殺せなくても…)
「『罪の有る子供』なら、手に掛けてもいいですよね…クランク二尉…」 - 第9話。自身が尊敬する上官であるクランクを手に掛けた三日月への復讐心を胸に秘める。「罪の有る子供」と断じるあたりに、アインの心の歪みが見て取れる。
- 「ボードウィン特務三佐殿は信頼できるお方だ。早寝早起き、出された食事は残さない。きちんとした生活態度に、清き心が垣間見れる。」
- 「そして乗り込むのは、穢れ無き伝統のモビルスーツ。俺はその下で、薄汚れた輩を一掃する!!」
「次回、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第17話『クーデリアの決意』」 - 第17話予告より。爽やかな口調で上官となったガエリオを称賛するが『俺はその下で〜』の一節は一転して殺意に満ちた口調となる。良くも悪くも彼らしい文面だが、サブタイトルを考えるとその内容はいかがなものか…。
- 「あんな厳格だったクランクさんの機体をこんな下品な色に…許せん!」
- 第17話より。グレイズ改二(流星号)(SRW未登場)を見て激昂した際の台詞。現実に置き換えるなら「尊敬していた上司の形見のパトカーを仇の一員である不良が奪った上、痛車に改造した」ようなものか。
- なお、この場面のみ何故か『クランク二尉』ではなく『クランクさん』と呼んでいる。
グレイズ・アイン搭載時
阿頼耶識の影響なのか、言動が全体的にハイかつポエムのようになっているのが特徴。
- 「本当にありがとうございます!これでクランク二尉の無念を晴らすこともできる!」
「心から尊敬できる方に人生の間で二人も出会えたなんて、これ以上の幸せはありません。この御恩、必ずやこの命を以てお返しします!」 - グレイズ・アインに搭載されて後、様子を見に来たガエリオに心底からの感謝の意を述べる。しかし当のガエリオは人間をやめてしまったアインの有様を前に、痛ましい様子で「そうか……」と相槌を打つのみであった。
- 「わかる……わかるぞ!考えなくてもわかる!これこそが俺の……あるべき姿!」
- 「クランク二尉、やりましたよ!あなたの機体を取り戻しました!」
「きっと見ていてくれますね…クランク二尉。俺はあなたの遺志を継ぐ…」 - 第24話。戦場に突如降り立ち、アジーとラフタを撃破し、続いてグレイズ改弐(流星号)を撃破。亡きクランクに向けて彼のグレイズを取り戻した事を誇るが…。
- 「そうだ、思い出しました。申し訳ありません、クランク二尉。」
「俺はあなたの、あなたの命令に従い、クーデリア・藍那・バーンスタインを捕獲しなければならなかった!!」 - 直後、流星号に入った通信からクーデリアの名を聞くや否や、突然彼女たちの元に急行。あろう事か市街地に進入、エイハブ・ウェーブの影響を撒き散らし都市のライフラインを麻痺させるという大失態を犯してしまう。
- これにはオルガも「奴ら正気か…!?こんな街中に…モビルスーツだと!?」と驚愕[2]し、その後の戦いぶりは味方のギャラルホルン兵すら戦慄した。
- 『機体を取り戻しました』と言いながら実際には破壊したり、命令も時系列を履き違えている(本来は火星支部司令のコーラル・コンラッドが自身の部隊長であるオーリス・ステンジャに命じた)あたり、完全に正気を失ってしまったようだ。
- 「ああ、そうだ……あなたのせいでクランク二尉が……」
「その思い上がり、この私が正す!!」 - 突入直後、目の前に出て来たクーデリアとの会話の末にアックスを振り下ろす。殺意と憎悪が先行し、正気を失ったアインにとっては最早、全てが破壊の対象とその理由でしかない。
- 「何てことだ。君の罪は止まらない、加速する!」
「クランク二尉、このままでは、貴方の涙は止まらない。俺は、この戦いをもって、彼を悔い改めさせてみせます!」 - 第25話(第1期最終回)で三日月と対峙した際に発言。アインはクランクの遺志を継いで三日月を更生させようとするが鉄華団への憎しみを募らせるあまり、自身こそがクランクが最も望んでいないであろう行動をとっていることに最後まで気づくことはなかった。
- なお、この話でのアインの台詞は三日月の台詞に被る「ガヤ」として使われる場面が散見される。
- 「この、化け物がああああああああっ!!!」
三日月「お前にだけは言われたくないよ……」 - 三日月の反撃で逆に追い詰められたグレイズ・アインのセリフ。直後に三日月も言っているが、既に人間を辞めさせられたお前にだけは言われたくない。
- この時コクピット内部のアインが一瞬映るが、台詞のテンションと気迫とは裏腹にうつろな表情で俯いたままであり、完全にグレイズ・アインの制御装置と化してしまっていることが伺える。
- 「クランク二尉!ボードウィン特務三佐!私は、私の正し…」
- 最期の台詞。バルバトスの反撃でグレイズ・アインの左腕を失い、錯乱状態で突撃をかけるも無造作な一撃でコクピットを破壊され、機械の悪魔と化した男は最期を迎えることになった。
搭乗機体・関連機体
- グレイズ
- ギャラルホルンの主力量産機。
- シュヴァルベ・グレイズ
- ガエリオから譲られたエース仕様カスタム機。
- グレイズ・アイン
- 阿頼耶識を搭載した実験機。瀕死の重傷を負った事でマクギリスの手によってアイン自身が搭載され、実質上第2の肉体となる。
- グレイズ改 / グレイズ改二(流星号)
- 鉄華団が鹵獲したクランクとオーリスの機体を合わせて改修した機体。
- ベースとなったのはクランク機という事もあり、この機体を使われたり(アイン曰く)下品な色に染められた事で激昂する。
余談
- アイン・ダルトンのキャラクターデザイン稿は、元々は本編の主人公である三日月・オーガスの没案の一つである。
- 当初は数話でフェードアウトする予定だったが、演者の内田雄馬氏の熱演を聞いた長井龍雪監督が気に入り、急遽レギュラーとなったという経緯を持つ。
- 事あるごとに「クランク二尉」と叫ぶため、声だけ聞けば「クランク兄」「クランクニー!」等の印象を受ける事から、まるでクランクとアインが兄弟のように思えてしまったり、あるいは別人や技名のようにネタ化されることとなった。
- ガンダムゲームなどでは、グレイズ・アインへ搭載後は倫理観への配慮から、アインのカットインはなし、グレイズ・アインの頭部を代わりにする措置が取られている。SRWでも同様。
- 『鉄血のオルフェンズ』のキャラクター達を動物化した公式スピンオフ作品『3丁目のおるふぇんちゅ』においては、鉄華団のキャラクターがネズミ、ギャラルホルンのキャラクターがネコの姿で描かれているのに対し、アインはモルモットとして(意味深長な形で)描かれている。
脚注
資料リンク
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