ティアンム提督は『機動戦士ガンダム』の登場人物。
概要
地球連邦軍の中将。一年戦争開戦時にコロニー落としを阻止するために艦隊を率いてジオン軍と交戦するが、モビルスーツの強大な力の前に苦戦、大損害を被ってしまう。
一年戦争末期にはソロモン攻略戦にて第2連合艦隊を率いる。マゼラン級戦艦「タイタン」に搭乗してソーラ・システムの展開作業を指揮。ソロモンに対して大ダメージを与える。迎撃に現れたグワラン艦隊を撃破し、ソロモン残存艦隊も撃破するも、特攻をかけたビグ・ザムによって戦死した。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 初登場作品。NPC。
人間関係
- レビル将軍
- 上司。地球連邦軍大将。ソロモン攻略戦でティアンムが戦死した後は、レビルが反抗作戦を指揮した。
- ドズル・ザビ
- ジオン公国軍中将。ソロモン攻略戦では彼に引導を渡された。
名台詞
- 「ミサイルだ!ミサイルで迎撃だ!」
- 36話『恐怖!機動ビグ・ザム』よりティアンムの最後の台詞。ビグ・ザムに艦隊からのメガ粒子砲の集中砲火が効かないのを見て、すぐにミサイル攻撃に切り替えようとするが、この直後に乗艦「タイタン」を主砲で吹き飛ばされてしまう。
- 「悪いが緒戦で全滅だ。ジオンの奴輩…」
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より、ルウム会戦発生時に。『奴輩(やつばら)』とは多くの人をを罵る、または軽蔑する際の言葉であるため、この場合はジオン全体を罵った言葉となる。
- スペースノイドへの差別意識から出た台詞というよりは、サイド2『ハッテ』の市民一億を殺戮し、更にコロニー落としでアースノイドの半数を虐殺したジオンに対する憎悪からの言葉であろう[1]。
- 「無駄だ。もう遅い」
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より、ソロモン攻略戦でビグ・ザムがタイタンに迫った際に。ビームの集中砲火で蒸発させようとしたが、全て弾かれてしまい、兵士からノーマルスーツの着用を求められた際に。
- 自身の判断ミスで、その末路を悟ったのだと思われるが、一切動じておらず、相応の覚悟を持った軍人だと感じさせる。
- 「ジオン……畏るべし…!!」
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より、ビグ・ザムの主砲で吹き飛ばされながらの最後のモノローグ。
迷台詞
- 「ルウムの借りを返してくれる」
- ゲーム『ギレンの野望シリーズ』における戦闘時の台詞。相手がジオン軍なら違和感がないと思うかも知れないが、どれだけ年数が経ってもこの台詞を続けるため、「どんだけ根に持ってんの!?」とプレイヤーから突っ込まれる。挙句の果てにはジオンではなく連邦軍である筈のティターンズにも同じ台詞を吐くため、ネタで「精神疾患」扱いされる事も。
搭乗機体・関連機体
- マゼラン級
- ソロモン攻略戦にてネームシップ「タイタン」に搭乗している。
余談
- 漫画『アウターガンダム』ではフルネームがマクファティ・ティアンムと設定されており、ゲーム『エンブレム オブ ガンダム』『ガンダムバトルユニバース』ではこの名前が使用されている。
- 本編ではレビルとの絡みは一切無かったが、ゲーム『ギレンの野望シリーズ』ではレビルと戦略や今後の展望を語り合う場面が多く用意されており、レビル派の軍人として明確に描写されている。また、本編では階級が彼の方が下だったため、常に敬語で話している。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では一年戦争開戦時にレビルもティアンムも階級が中将であるため、同格の軍人としての描かれており、彼がレビルの事を呼び捨てにする場面もある。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では彼が指揮する艦隊は連邦宇宙軍最強としてギレン・ザビからも明確に警戒されており、連邦軍屈指の指揮官としてレビル将軍と共にその名はジオン軍に知られていた。事実ルウム戦役緒戦の艦隊決戦ではほぼ同数のティアンム艦隊はドズル艦隊をほぼ圧倒している。しかし、ミノフスキー粒子の電波妨害と通信阻害を使用した艦隊の転進は見逃してしまっており、連邦軍主力艦隊壊滅の一因を作った[2]。
- 漫画『機動戦士ガンダムF90』ではラー・カイラム級宇宙戦艦の『アドミラル・ティアンム』が登場している。彼の功績を讃えてのことであろう。
脚注
- ↑ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では設定の見直しにより、各サイドの人口が一億~二億程で、月面都市を除いても人口の大部分は地球で生活している。
- ↑ ミノフスキー粒子が大規模に使用された事実上初めての戦闘であったため、見破ることは困難だったと思われる。事実、後のソロモン攻略戦の際にはドズルがワッケインが率いる第三艦隊の陽動作戦に引っ掛かってしまっており、ティアンムの主力艦隊とソーラ・システム設営を見逃してしまっている。ミノフスキー影響下での正確な索敵の難しさを物語る
資料リンク