クロスボーン・ガンダムX1改

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クロスボーン・ガンダムX1改
外国語表記 Cross Bone Gundam X1 Custom
登場作品

ガンダムシリーズ

分類 外惑星対応型試作モビルスーツ
型式番号 XM-X1 Kai(F97
頭頂高 15.9 m
本体重量 9.5 t
全備重量 24.8 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 5280 kw
スラスター推力 25 t×4(最大30 t×4)
アポジモーター 34
装甲材質 ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
原型機 クロスボーン・ガンダムX1
所属 クロスボーン・バンガード
主なパイロット キンケドゥ・ナウトビア・アロナクス
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概要

サナリィが開発したクロスボーン・バンガードの試作型モビルスーツ

死の旋風隊との初戦闘時に中破したクロスボーン・ガンダムX1を改修した機体で、シザー・アンカーを廃し、その代わりにスクリュー・ウェッブを装備している。それ以外は特に変更点はない。

キンケドゥ・ナウが乗り込み、死の旋風隊を始めとする木星軍及び地球連邦軍モビルスーツと交戦するが、木星帝国に寝返ったザビーネクロスボーン・ガンダムX2改との一騎打ちに敗北。頭部を破壊され、コクピットをビームサーベルで貫かれて大気圏へと叩き落されている。しかし、ビームシールドを使うことで大気圏突入を成功させたキンケドゥは奇跡的に助かり、機体も修復されて復活。最終決戦でX2改と再戦し、勝利した。その直後、本物のクラックス・ドゥガチの操るディビニダドとそれを追ったトビア・アロナクスクロスボーン・ガンダムX3を追うために再びビームシールドによる大気圏突入を行い、機体が半壊し自身も炎に焼かれながら呪詛を吐き捨てるドゥガチに止めを刺した。

戦後はトビア・アロナクスに譲られ、X3を失った彼の新たな乗機となった。

その後、本機をさらに改造したクロスボーン・ガンダムX1改・改(通称「スカルハート」)や損傷したスカルハートをX3の予備パーツで修理したX1パッチワーク、そして最終改造機であるクロスボーン・ガンダムX1フルクロスが登場している。

ちなみに、本機も一部の『Gジェネレーションシリーズ』ではキンケドゥが乗ることでF91のようにMEPEを発生させることが可能になっているが、これもゲームオリジナルの機能である。

登場作品と操縦者

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
改造前と同じで格闘仕様のモビルスーツ。原作と異なり改修のタイミングはX2改との敗北後から。スクリュー・ウェッブが使いやすいので、X1改になったらマントのない通常形態で出撃させるといいだろう。…原作を考えれば、戦闘中にマントを外せてもおかしくないのだが。ちなみに、スクリュー・ウェッブが追加されても「X1」名義のままである(本来はX1改になる。まぁ、原作でも誰も呼んでないが、X2改はちゃんと名称変更されているので若干違和感がある)。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

バルカン砲
頭部に2門内蔵。
ヒートダガー
脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
ビームサーベル
両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームバルカンおよびビームガンとして使うこともできる。
ビームバルカン
両肩にマウントされた状態のビームサーベルから発射される。また、ビームガンとして撃ち分けが可能。バルカン砲と一斉射して使われる事が多い。SRW未実装。
ビームザンバー
左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。劇中、ザンバスターと同時に使用している場面が存在する。
バスターガンと結合させる事でザンバスターとなる。
バスターガン
右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。
ビームザンバーと結合させる事でザンバスターとなる。
スクリュー・ウェッブ
ドリル状の先端を高速回転させることで貫通能力を高めた鞭。持ち手にあるスイッチを操作することで回転数を更に上げれるようになっている。クァバーゼの主武装であるスネークハンドに対抗するために考案され、母艦内のあり合わせの資材で現地作成された武器。スネークハンドより威力は劣るが、リーチが上回ってることもあって充分に役に立っている。いかにも痛そうな形状の先端部ではあるが、鞭体そのものにもMSを易々と破壊できるだけの威力があるため取り回しが良い。なお、普段はシザー・アンカーと同箇所を収納場所にしているため、シザー・アンカーとの同時使用は使用不可能となっている。
とはいえ、シザー・アンカーが完全使用不可というのは問題視されたようで(実際、作中のキンケドゥはシザー・アンカーを多用していた)、後のX1改・改では「左腰:スクリュー・ウェッブ、右腰:シザー・アンカー」とすることで両立可能にしている。
『第2次α』の攻撃演出の後半は地上でクァバーゼに対して行った攻撃を再現しており、二本の鞭を敵機体内部に突き刺し回転数を上げて内部を破壊するものになっている。
ブランド・マーカー
先端にビームを収束させた武器。ビームシールドとしても使用可能。整備性を考慮してかビーム発生基部は着脱が容易で、また外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開できるため、投擲武器として使えないこともない。この特性により、キンケドゥはヴェスバーを受け止めるという荒業を披露でき、更にはベラコアファイターから予備を受け取ってからの蒼惶の間で(しかも当人・機体共に重傷を負いながらに)ビームシールドによる大気圏突入を成功させている。
ビームシールド
ビームの防壁を発生させ、攻撃を無力化。本機のはビームを中心部に集束させて広範囲に広げる仕組みになっている。
ハリソンのバルカン砲攻撃をこれで防いだ際にはその腕前を誉めており、そこ以外では大気圏離脱並びに大気圏突入時にしか使っていない事からも、シールドとしてのキンケドゥの使用頻度はそもそも低かったと思われる。
ABCマント
名称は「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。蒸発することでエネルギーを散らして打ち消す、言わば対ビーム用のリアクティブアーマーである。平均的な対弾性は5発ほど。その特性からビームサーベルのように継続接触する攻撃には弱い反面、瞬間的な攻撃に対してはヴェスバーの高出力ビームすらも何とか防げるほど。X1改になっても引き続き着用していた[1]ものの、最終決戦ではスラスターにロケットを取り付けて地上から宇宙へX1改を打ち出すという荒業を使うことになったためか、使用されなかった。
なお、近年のフィギュアやゲームではマントからX字のスラスターが突きだしているが、クロスボーン・ガンダムはスラスターを折りたためるためにABCマントを全身に装備出来るという設定なので、これは設定を無視した見栄え優先の演出である。というか、この姿だと原作で背後からヴェスバーを喰らった時にX1は落ちている
スカルハートに改修されて以降は装備されておらず、ABCマントを積層化した装甲を持つフルクロスユニットの製作時は残った切れ端をかき集めたという設定から生産数は少なかった模様。

合体武器

ザンバスター
ビームザンバーとバスターガンを結合させたビームライフル。接近戦を主眼とした機体なので性能は標準的になっている。
グレネードランチャー
ザンバスターの銃口に装着して発射する実弾兵器。他にも小型核弾頭を含む各種弾頭の発射が可能となっている。

必殺技

ビームザンバー(連続攻撃)
その名の通り、ビームザンバーで連続攻撃を仕掛ける。要はX1改の必殺技。

合体攻撃

ビームアックス
機能不全に陥ったトビアペズ・バタラで唯一機能するビームアックスを展開、そのまま武器として振り回すという豪快な大技。SRW未採用。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動する。
ABCマント
原作通りにビーム属性の軽減効果を持つ。なお、防御回数の設定は反映されていない。
換装
アンチ・ビーム・コーティング(ABCマント)を着用する。ただし、ゲームでは移動後攻撃の欠点がなくなったので、素のX1のままにするほうが多い。
マントを羽織るだけだが各種武器の性能が上がり、装甲も大きく向上する反面最強武器が使えなくなる。
…しかし、なんでマント一枚を戦闘中に脱ぐ事ができないのかというのは疑問である(そもそも、原作のX1は戦闘中に頻繁にマントを脱ぎ捨てている)。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「クロスボーン・ガンダム」

対決・名場面

クロスボーン・ガンダムX2改
以前はハリソンのF91との戦闘でセンサーが故障していたために苦戦を強いられ、結果、敗北して大破し大気圏に叩き落されている。しかし、サナリィに回収・修復され、再戦。最後はX2改のヒートダガーをフェイスカバーで挟んで防ぎ(文字通り「食い止めた」状態)、X1改のヒートダガーをコクピットに突き刺して撃墜している。

関連機体

クロスボーン・ガンダムX1改・改
更なる改造機だが、見た目と武装構成の変更位で大きな性能向上は無い。
クァバーゼ
クロスボーンガンダムに対抗するため、相手よりも射程の長い格闘武器を持たせられた機体。

余談

  • この機体に限らず、クロスボーン・ガンダム全機の頭部フェイスカバーの開閉機構はそれに「不釣り合いな出力」を持っている。

商品情報

脚注

  1. ちなみにX3と死の旋風隊の戦闘に駆けつけた際もマントを付けていたが、いつものABCマントとは違い頭から全身を覆うものになっている。ビームライフル等を受ける事無くスクリュー・ウェッブとクァバーゼのスネークハンドで裂かれたため、これがABCマントだったのかは不明。

資料リンク