「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の版間の差分

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**主役の多くが身元不明の孤児たちである故か、キャラクターの大半に明確な年齢が設定されていない。
 
**主役の多くが身元不明の孤児たちである故か、キャラクターの大半に明確な年齢が設定されていない。
 
*製作者曰く、映画『仁義なき戦い』の元になった広島抗争がモチーフになっているとのこと。
 
*製作者曰く、映画『仁義なき戦い』の元になった広島抗争がモチーフになっているとのこと。
*本作の主人公格であるオルガ・イツカは近年のガンダムシリーズでは[[アムロ・レイ]]や[[シャア・アズナブル]]に比類する凄まじい人気を誇り、サンライズ代表の宮河氏がその人気の高さに言及するなどシリーズに大きな影響を与えている。
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*本作の主人公のひとりであるオルガ・イツカは2010年代のガンダムシリーズのキャラクターとしては[[アムロ・レイ]]や[[シャア・アズナブル]]に比類する凄まじい人気を誇り、サンライズ代表の宮河氏がその人気の高さに言及するなどシリーズに大きな影響を与えている。
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**ただし、その人気に関しては原作終盤の展開におけるオルガの行動や台詞がインターネット上で弄られるなどいわゆる「ネタ」的な要因も強い。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2018年11月21日 (水) 02:37時点における版

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
原作 矢立肇
富野由悠季
監督 長井龍雪
シリーズ構成 岡田麿里
キャラクターデザイン 伊藤悠(原案)
千葉道徳
メカニックデザイン 鷲尾直広
海老川兼武
形部一平
寺岡賢司
篠原保
音楽 横山克
制作 サンライズ
放送局 MBS・TBS系列
放送期間 2015年10月4日 - 2016年3月27日(第1期)
2016年10月2日 - 2017年4月2日(第2期)
話数 全50話
シリーズ ガンダムシリーズ
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
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概要

ガンダムシリーズの一作であり、300年ほど前に「厄祭戦」と呼ばれる大きな戦いが起きた世界を舞台に、テラフォーミング化された火星で暮らす少年兵や孤児達の物語を描く。分割2期構成で、2015年から2016年にかけて第1期が、2016年から2017年にかけて第2期が放映された。

本作に登場する人型機動兵器(モビルスーツ)はこれまでのガンダム作品と比較してかなり強固に描かれており、武装もビーム兵器が主体ではなく、ほぼ全てに実体弾や実体剣、鈍器などが用いられている[1]。また、いわゆるヤクザやマフィアのような「任侠物」の要素も取り入れられている。

ストーリー

P.D.323年、かつての大戦から300年が経過した現在、治安維持組織ギャラルホルンの監視の下、地球は4つの経済圏に分割統治されていた。一方、地球から遠く離れた火星もギャラルホルン火星支部の監視下で地球の食い物とされ、貧困が蔓延していた。

ある日、火星の民間警備会社CGSは火星独立運動を主導する少女クーデリア・藍那・バーンスタインを地球へ送り届けるという依頼を受ける。クーデリアをよく思わぬギャラルホルンはCGSに対して攻撃を開始。CGSの非正規少年兵で構成された参番組は、正規兵である大人たちに切り捨てられてしまうが、三日月・オーガスはCGS基地の動力炉として使われていた厄祭戦時代のMSガンダム・バルバトスを起動させ、ギャラルホルンを退ける。

この後、のうのうと戻ってきた大人たちを粛清した、参番組は、オルガ・イツカ主導の下、CGSを改名して、鉄華団を名乗り、クーデリアの護衛を続行。地球への航海を始める。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

主要人物

三日月・オーガス
本作の主人公。寡黙な少年兵。オルガの幼なじみでもある。
オルガ・イツカ
本作のもう1人の主人公。CGS参番組のリーダーを経て、鉄華団の団長になる。
クーデリア・藍那・バーンスタイン
本作のヒロイン。火星のクリュセ独立自治区の首相の娘。
アトラ・ミクスタ
本作のもう1人のヒロイン。雑貨屋で働いていたが後に鉄華団の炊事係に。

鉄華団

ビスケット・グリフォン
オルガの参謀で鉄華団の頭脳役。
ユージン・セブンスターク
鉄華団のサブリーダー。
昭弘・アルトランド
ヒューマンデブリのリーダー。
ノルバ・シノ
流星号と名付けた機体のパイロット。
タカキ・ウノ
年少組の子供達のリーダー。
ライド・マッス
年少組の1人。
ヤマギ・ギルマトン
年少組の1人。
チャド・チャダーン
ヒューマンデブリの1人。
ダンテ・モグロ
ヒューマンデブリの1人。
ハッシュ・ミディ
第2期からの新団員の1人。
ザック・ロウ
第2期からの新団員の1人。
デイン・ウハイ
第2期からの新団員の1人。
デクスター・キュラスター
元CGSの経理係。
ナディ・雪之丞・カッサパ
元CGSの整備士。
メリビット・ステープルトン
テイワズからのアドバイザー。
ラディーチェ・リロト
テイワズからの監査役。

CGS

マルバ・アーケイ
CGSの社長。
トド・ミルコネン
年少組の指導係。

クリュセ独立自治区

フミタン・アドモス
クーデリアの侍女。
クッキー・グリフォン、クラッカ・グリフォン
ビスケットの双子の妹達。
桜・プレッツェル
グリフォン兄妹達の祖母。
ノーマン・バーンスタイン
クリュセの首相。クーデリアの父。

ギャラルホルン

マクギリス・ファリド
監査局に所属する特務三佐。
ガエリオ・ボードウィン
マクギリスの友人の特務三佐。
カルタ・イシュー
セブンスターズのイシュー家当主。
ラスタル・エリオン
セブンスターズのエリオン家当主。
イオク・クジャン
セブンスターズのクジャン家当主。
イズナリオ・ファリド
セブンスターズのファリド家当主。
ガルス・ボードウィン
セブンスターズのボードウィン家当主。
ジュリエッタ・ジュリス
アリアンロッド艦隊のMSパイロット。
ヤマジン・トーカ
アリアンロッド艦隊の整備士。
コーラル・コンラッド
火星支部の支部長。
アイン・ダルトン
火星支部の新人MSパイロット。
クランク・ゼント
火星支部のMSパイロット。
石動・カミーチェ
マクギリスの部下。

テイワズ

マクマード・バリストン
テイワズの代表。
ジャスレイ・ドノミコルス
テイワズのNo.2。
名瀬・タービン
タービンズを率いるリーダー。
アミダ・アルカ
名瀬の第一夫人。
ラフタ・フランクランド
タービンズのMSパイロット。
アジー・グルミン
タービンズのMSパイロット。

宇宙海賊

ブルック・カバヤン
ブルワーズの首領。
クダル・カデル
ブルワーズのMS部隊長。
昌弘・アルトランド
ブルワーズのMSパイロット。昭弘の弟。
アストン、デルマ
ブルワーズのMSパイロット達。
サンドバル・ロイター
夜明けの地平線団の団長。

ドルトコロニー

サヴァラン・カヌーレ
ドルトカンパニーの社員。ビスケットの兄。
ナボナ・ミンゴ
労働組合の組合長。

アーヴラウ

蒔苗東護ノ介
アーヴラウの代表。
アンリ・フリュウ
次期代表を狙う女性議員。
ラスカー・アレジ
蒔苗派の議員。

その他

モンターク
仮面を付けたモンターク商会の代表。
ノブリス・ゴルドン
武器商人。クーデリアのスポンサー。
アルミリア・ボードウィン
ガエリオの妹。
アリウム・ギョウジャン
テラ・リベリオニスの代表。
ガラン・モッサ
元ギャラルホルンの傭兵。
アグニカ・カイエル
過去の厄災戦時に活躍した英雄。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

鉄華団の兵器

ガンダム・バルバトス
本作の主役機。悪魔の名前を冠しているように、禍々しい生物的なデザインが特徴。
ガンダム・バルバトスルプス
バルバトスの改修機。
ガンダム・バルバトスルプスレクス
ルプスの更なる改修機。
ガンダム・グシオンリベイク
鹵獲したガンダム・グシオンを大幅改修した機体。
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
グシオンリベイクの更なる改修機。
ガンダム・フラウロス
新たに発掘されたガンダム・フレーム機。
グレイズ改
鹵獲したグレイズを改修した機体。
グレイズ改弐(流星号)
グレイズ改をさらに改修した機体。シノの趣味に合わせた派手な外観となっている。
獅電
団員達が乗るテイワズ系列の量産機。
獅電改(流星号)
獅電をシノ用に改修した機体。
雷電号
獅電改をライド用に改修した機体。
ランドマン・ロディ
マン・ロディの地上用改修機。
イサリビ
鉄華団が押収した元CGSの強襲装甲艦。
ホタルビ
貨物船を改装した武装輸送船。
クタン参型
テイワズ製の輸送機。

ギャラルホルンの兵器

ガンダム・キマリス
セブンスターズのボードウィン家所有のガンダム・フレーム機。
ガンダム・キマリストルーパー
地上戦用に換装されたキマリス。
グレイズ
ギャラルホルンの主力量産機。
グレイズ(地上戦仕様)
グレイズの地球配備機。
グレイズリッター
グレイズの改修機。名の通り騎士のような井出達をしている。
グレイズシルト
アリアンロッド艦隊配備機。
シュヴァルベ・グレイズ
グレイズのエース仕様カスタム機。
レギンレイズ
グレイズの次世代機にあたる新型機。
レギンレイズ・ジュリア
レギンレイズのカスタム機。
ゲイレール
グレイズの前世代機。
ゲイレール・シャルフリヒター
ゲイレールの姉妹機。
ガンダム・バエル
アグニカ・カイエルのガンダム・フレーム機。
ハーフビーク級戦艦
ギャラルホルン宇宙艦隊の主力戦艦。
スレイプニル
ボードウィン家専用艦。
ヴァナディース
地球外縁軌道統制統合艦隊の旗艦。
スキップジャック級戦艦
アリアンロッド艦隊の旗艦。

テイワズの兵器

百里
テイワズが開発した高機動型MS。
百錬
テイワズの主力量産機。
漏影
素性を隠すために擬装された百錬の改修機。
辟邪
新たに開発された新型機。
ハンマーヘッド
タービンズの母艦。
黄金のジャスレイ号
ジャスレイ専用艦。

宇宙海賊の兵器

ガンダム・グシオン
ブルワーズのガンダム・フレーム機。
マン・ロディ
ブルワーズの量産機。
ユーゴー
夜明けの地平線団や傭兵が運用する機体。
ガルム・ロディ
夜明けの地平線団の量産機。

その他の兵器

グリムゲルデ
モンターク専用機。
ヘルムヴィーゲ・リンカー
グリムゲルデの改装機。
ハシュマル
大型のモビルアーマー
モビルワーカー
様々な組織で運用される作業機械。武装を施して戦闘にも使用される。

用語

P.D.(Post Disaster / ポスト・ディザスター)
本作の世界の暦。本編開始時の年代はP.D.323年、第2期ではP.D.325年。
厄祭戦
約300年前に起きた大規模な大戦。ギャラルホルンの創設者である英雄アグニカ・カイエルらの活躍によって終結したとされている。
CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)
火星のアーブラウ領クリュセ独立自治区を根城とする民間警備会社。ギャラルホルン襲撃時にオルガ達によって乗っ取られ、社長のマルバ・アーケイ達は追い出された。
鉄華団てっかだん
オルガ達がCGSに対するクーデターを起こして設立した組織。名前は「決して散ることのない鉄の華」という意味で、オルガが名付けた。元CGSの社員やテイワズから派遣された人員も所属している。
4大勢力
ギャラルホルンの監視の下、現在の地球を分割統治している四つの国家組織。「アーブラウ」、「SAU(STRATEGIC ALLIANCE UNION)」、「アフリカンユニオン」、「オセアニア連邦」から成る。
ギャラルホルン
アグニカ・カイエルと彼の同志たる七つの名家「セブンスターズ」によって設立された治安維持組織。しかし、現在では当初の理念は失われている。アリアンロッド艦隊と地球外縁軌道統制統合艦隊の2つの艦隊を持つなど強大な軍事力を有し、地球圏のみならず火星にも影響力を持つ。
エイハブ・リアクター
本作の世界を支えるエネルギー機関。相転移炉の一種。MSの動力源でもあり、一機で街全体を賄う程の出力を持つ。ギャラルホルンによって技術は独占されている。
ナノラミネートアーマー
エイハブ・リアクターによって発生するエイハブ・ウェーブによって衝撃吸収作用などを齎す特殊装甲。MSの表面などに使われており、実弾やビーム兵器に対して高い防御力を発揮する。MSにビーム兵器が搭載されていないのはこれがあるためである。
阿頼耶識アラヤシキシステム
厄祭戦時代に運用されていた有機デバイスシステム。ナノマシンを投与してパイロットと機体を有機的に接合して操作性を向上させる。しかし、手術には大変な苦痛が伴い、適合に失敗すると半身不随など重篤な障碍が残り、最悪の場合、死に至る。
手術を受けた者の首筋にはピアスと呼ばれるインプラントが突き出ており、これをコックピットのデバイスと接続する。
なお、阿頼耶識とは仏教用語である。
ヒューマンデブリ
デブリ(ゴミ)同然の安価で人身売買される少年少女たち。元々は浮浪児や孤児であり、組織に買われた場合、所有物として扱われる。

楽曲

オープニングテーマ
「Raise your flag」(第1話 - 第13話)
「Survivor」(第14話 - 第25話)
「RAGE OF DUST」(第26話 - 第38話)
「Fighter」(第39話 - 第50話)
エンディングテーマ
「オルフェンズの涙」(第2話 - 第13話、第21話)
「STEEL-鉄血の絆-」(第14話 - 第18話、第20話、第22話 - 第25話)
「少年の果て」(第27話 - 第38話)
「フリージア」(第39話 - 第50話)

登場作と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。

余談

  • 設定などに『機動戦士ガンダム00』とは対照的となる部分が散見されている。
    • 一番わかりやすい例はガンダムの名に天使の名前を冠している『00』とは異なり、『鉄血』は悪魔の名前を冠している。
    • 主役の多くが身元不明の孤児たちである故か、キャラクターの大半に明確な年齢が設定されていない。
  • 製作者曰く、映画『仁義なき戦い』の元になった広島抗争がモチーフになっているとのこと。
  • 本作の主人公のひとりであるオルガ・イツカは2010年代のガンダムシリーズのキャラクターとしてはアムロ・レイシャア・アズナブルに比類する凄まじい人気を誇り、サンライズ代表の宮河氏がその人気の高さに言及するなどシリーズに大きな影響を与えている。
    • ただし、その人気に関しては原作終盤の展開におけるオルガの行動や台詞がインターネット上で弄られるなどいわゆる「ネタ」的な要因も強い。

脚注

  1. これは長井監督の意向も多分に含まれている。