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2013年3月29日 (金) 21:18時点における版
碇シンジ(Shinji Ikari)
- 登場作品:
- 声優:緒方恵美
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 生年月日:2001年6月6日
- 年齢:14歳
- 身長:144 cm
- 血液型:A型
- 星座:双子座
- 髪色:黒
- 瞳色:黒
- 学業:中学2年生
- 所属:特務機関NERV
- 役職:EVA初号機パイロット(サードチルドレン)
- 得意なもの:チェロ、音楽鑑賞
- キャラクターデザイン:貞本義行
旧世紀版
マルドゥック機関によって選出された3人目のEVAパイロット(サードチルドレン)。幼い頃に母親を亡くし、特務機関ネルフの司令官である父・ゲンドウとも10年以上離れて暮らしていた。だが、ある日突然父親に呼び出され、EVAに乗り込み使徒と戦う事を強要される。
シンクロ率は初搭乗時から43%と高かったが、その後幾度もの戦闘をこなしていく中で、よりシンクロ率が向上していき、優れた働きを見せるようになる。しかし、ネルフ本部襲撃の際にシンクロ率は遂に400%を突破。一時的に初号機に取り込まれてしまう。その際に彼は、幼い時の記憶を徐々に取り戻していく事となり、また人類補完計画に必要な最重要ファクターの一つとして、その存在が重要視されていく事となる。
他人との接触を極端に嫌う内向的な性格だったが、ミサトやクラスメイトのトウジ、ケンスケ、そして同じEVAパイロットである綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーらと接するうちに、人間関係を構築し徐々に心を開くようになっていく。
しかし、そんなシンジをまるで理解しようともしないかの様なゲンドウの行いが原因で、トウジやケンスケとの友情は参号機事件を機に破綻、レイもまた「三人目」に代わった事で関係がリセットとなり、更にアスカまでもが加持の死によって精神崩壊を引き起こしてしまい、再びシンジの心の中が孤独に包まれてしまう。当然ゲンドウとの関係も完全に険悪になり、第14使徒ゼルエルの事件後は、彼とも一切会話をしなくなった。
そんな中、自分と同年代の少年である渚カヲルと出会ったシンジは、彼と新たな友情を築きつつあったが、彼こそが最後の使徒・タブリスであり、セントラル・ドグマに向かって彼の乗っ取ったEVA弐号機と壮絶な交戦を繰り広げた末、彼の望みをかなえる形で、その手に掛けてしまった。カヲル殺害後、その精神は半ば破綻寸前にまで陥り、シンジはEVAに乗る事を完全に拒絶するのだった。これは、他の誰よりもシンジに対して好意を示し、気持ちを汲み取ってくれたカヲルが使徒だった事で使徒が本当に倒すべき敵なのか分からなくなった事、そして流されるままにエヴァへ搭乗していた事で、結局何もかも失ってしまった事から、「何も知らない自分は戦わない方がいい」という結論を導き出したためでもあった。
そして旧劇場版では、EVA量産機によって無残に蹂躙されたアスカの弐号機を目の当たりにした結果、その崩壊した心は、ゼーレに浸け込まれ補完計画遂行に利用される事になる。だが、精神世界の対話と葛藤の末に、シンジはゲンドウやゼーレが目指していた『補完された世界』よりも、『傷つき傷つけられる現実世界』への回帰を望み、最終的にゼーレの計画は失敗。綾波レイと融合した第1使徒アダムと第2使徒リリスは自己崩壊を引き起こし、レイとカヲルの魂、そしてEVA初号機のコアに宿っていた母・ユイの魂と別れを告げたシンジは、同じく補完の拒絶をしたアスカと共に、LCLの海から復元され、現実世界に帰還するのだった。
物語のラストにて、シンジは精神世界で自分を拒絶していると思っていた「最初の他人」であるアスカを絞め殺しそうになるが、それに対するアスカの「行動」から彼女の気持ちを悟ったシンジは、首を絞める事を止めて泣き崩れ、エヴァンゲリオンの物語は『終劇』を迎える事になった…。
新劇場版
人物設定、境遇は旧世紀版とほぼ同じ。ただし「サードチルドレン」の呼称は「第三の少年」へと変わっている(これは綾波レイ達も同様)。
『序』では旧世紀版とほぼ同じ性格であったが、『破』からは周囲の人物との人間関係の微妙な変化から性格面にも若干の変化が見られており、特に終盤の言動に関しては旧世紀版からは考えられないほど異なったものとなっている。
制作スタッフによれば、「シンジ自身の性格は旧世紀版と同一のもの」と公式設定されており、周囲の人物(特に大人)の方が彼への態度や接し方に変化が生まれているとのこと。それにより、シンジ自身も自我の形成が旧世紀版とは異なる成長を見せている。心理分析の基本である「他者との接触による自我の形成」を、旧世紀版と新世紀版の二作によって表現している手法と云える。
キャラクターの総評
原作の『エヴァ』はアニメ作品としては珍しくトラウマを題材にしており、更に監督自身の制作当時の気分が各キャラに投影されている為に、回によっては一般的な主人公と比べてやたらネガティブさが強調される事がある。そのせいで鬱主人公の代名詞的なイメージで語られる事があるのだが、実際の彼はやや内気なだけで一般的なコミュニケーション能力と戦いにおいてやるべき事はちゃんとやる、熱血要素を持ったごく普通の少年である。
第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。
碇シンジを演じた声優の緒方恵美は「子供のわがままの逃げではなく、色々越えて経験してからの拒否で、言ってしまえば大人の迷い。絶望感の果てにもう一度人と関わろうとしたことが彼の成長」と述べている。この事から旧劇場版での彼の行動をどう評価するかは、今まで彼が置かれた環境の事、TV版と違い旧劇場版のシンジは基本的に監督である庵野秀明の個人的な心情が大いに反映されている事、「TV版と旧劇場版のシンジは繋がっていない」というパンフレットでのスタッフによる解説をちゃんと踏まえた上で冷静に下すべきだろう。
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
スパロボシリーズにおいて
どの作品においても他作品のキャラクターと絡むイベントが多く目立ち、その中で精神的成長を遂げていくという役割となっており、常に好待遇の主人公キャラである。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカ、『機動戦艦ナデシコ』のダイゴウジ・ガイ、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のギュネイ・ガス(D限定)と並んでスパロボで救われたキャラクターと言っても過言ではない。
同時に貞本エヴァと同じく、公認(公式に非ず)二次創作面の修正から、原作の持つイメージ、魅力が最も削がれる結果となった最たるキャラクターでもあると言える。この辺りは作品同様、 寺田氏の述べた「スパロボでエヴァの魅力を再現するのは不可能」という側面に含まれる範疇であると云える。
EVA系パイロットなので、独自パラメータの『シンクロ率』が存在する。シリーズによって効果に違いはあるものの、主に攻撃力・防御力・命中率・回避率等に影響を与える。シンクロ率が高いと能力が上昇するが、低いと逆に下降する。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場。仲間になった直後にブライトから「(昔の)アムロに似ている」と評される。物語中盤でネルフを脱走したところをアムロに保護され、ブライトに修正を受ける(この時のやりとりは、かつてアムロがブライトに修正を受けた時と同じ)。これが庵野監督の提案だったのはあまりにも有名。能力としては、EVAチームの中では使いやすく、初号機も強化パーツを2個付けられるので他のEVAより使いやすいが、破壊されると修理費が凄い上に暴走してしまうため注意。性格は「弱気」。
- スーパーロボット大戦F完結編
- アムロかカミーユの説得次第で仲間になったカトルと友人になる。ならなかった場合は条件次第でバッドエンドに進行してしまう。ある意味重要キャラ。レインが艦を降りたと聞いて脱走するドモンを諭したりする場面もある。ちょっと意外な役回り。能力的には、シンクロ率の伸びが凄まじいため、EVAのサイズや運動性以上に避けて、当ててくれる。
αシリーズ
αシリーズでは、αから第3次αまでの間に2年の歳月が経っている。第3次αの時点でシンジは16歳のはずだが、中学生の制服を着ていると本編で発言しており、EVAパイロット組は中学留年の可能性がある(アニメ本編で私服がないレイの為の措置とも言える)。
- スーパーロボット大戦α
- A.T.フィールドがかなり使いやすくなったのでさらに強くなった。暴走に関しても「テム=レイの回路」を付ければ修理費10に抑えられる。EVA初号機の武器追加もあり、盾役以外にもボス戦もこなせるようになった。本作では二回行動可能レベルがLv80と非常に高くほぼ不可能。今回はカトル以外にも草間大作とも仲が良い。またイサムが銀鈴のナンパに失敗した現場に大作と居合わせて「野郎と飲みたい時もあるのさ」への答えに「女の人にフラれた時ですか?」と突っ込んだ意外な一面も。ルートと選択肢次第でフラグが立っていき、全て立つとネルフがティターンズとゼーレの襲撃を受けた際に、宇宙から駆け付けるという見せ場が用意される。なお第3次αでは、αでフラグが立っていない場合のみ発生する、ミサトが人類補完計画についてシンジに話した場面の事が語られていたり、トウジがエヴァのパイロットとして復帰していない事から、フラグが立っていないのが正史の模様。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 能力的な変化はPS版から見られないが、DC版新規ルートにて見せ場が増えた。なんとシンジとゲンドウのEVA初号機同士の戦いが見られる。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 「バルマー戦役を潜り抜け、人間的に成長したシンジ」として登場。別名「男前」。発売前、ゲーム雑誌等で躍動感溢れるカットインを披露した。性格も「強気」になり、その男前っぷりはキラ・ヤマトが増長した際存分に発揮される。終盤のEVAシナリオでは一度は弱気になってしまい、ゼーレの発動させた人類補完計画によってEVA初号機に取り込まれるも、αナンバーズの仲間達に救われ、カヲルと「再会」し、父ゲンドウと全ての決着を着けた後、両親の遺志を継いで改めて地球を守るために戦うことを決意。αナンバーズの皆からTV版最終話のように祝福され、同時にトウジたちと再会を果たす。不参戦の期間はアスカと同棲しており、彼女を知るメンバーからは大いに驚かれていた。エンディングでは第3新東京市に移住して普通の学生に戻ったが、仮に再び地球が危機にさらされるのならば、戦いに身を投じるつもりであると発言している。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 『新劇場版』設定で登場。原作再現は第8の使徒戦で終了するが、彼の成長は描かれ、原作『破』終盤とほぼ同じ言動が見られる場面もある。原作のイベントも多数描かれるが、最初主人公や鉄のラインバレルのキャラと同じ学校に通っていた関係でそちらとの絡みも多く、特に早瀬浩一の正義は最初の頃は「身勝手な正義」と呼べるものであったものの、それに大きく救われていた事を後半で言葉にし、浩一の奮起を促す事になる。
余談だがこの作品においてシンジが最も組まされることが多い相手は、綾波じゃない方のレイである。
Scramble Commanderシリーズ
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- EVAのストーリーがシナリオの重要部分を占めているので、基本的に原作をなぞる形となっている。原作で彼が選択肢に苦しむ部分はポイントをずらしたことで、原作の彼とは周囲の影響もありまた違った選択肢で行動を選んでいる。劇場版シナリオで戦う意思を見せるシーンは『α』と同じ。覚醒と魂を持ち、初号機とA.T.フィールドの性能が良く、アスカの弐号機との合体攻撃も追加されたので戦力としても申し分ない。しかし、終盤のEVA量産機戦ではA.T.フィールドを中和し合うので、単独で突っ込まないように。戦闘台詞もF以来の新規収録が行われた。
パイロットステータスの傾向
能力値
格闘がやや高く、射撃もこなせるレベル。ただし技量、防御は低い。特に防御は全パイロット中最低レベルである事もあり(エヴァのパイロット全員に共通する事ではあるが)、機体がATフィールドと言う強力な防御能力を持つ事を相殺しており、「ATフィールドがあるから」と一概に安心できない。逆に言えばこの防御をテコ入れして人並み以上にしてしまえば凄まじく硬くなる。
Fではシンクロ率が個別で成長するが、非常に伸びがよいため数値以上に避けて、当てることが可能。EVAのパイロット全般に言える事だが、技量の低さからクリティカルを貰いやすい(=ケーブルが切れやすい)のが珠に瑕。
それまでの作品と違って新劇場版設定で登場するLでは、機体が射撃武器中心に変わっているせいか、格闘よりも射撃が高く設定されている。防御の低さは相変わらずである。
精神コマンド
全参戦作品を通じてほぼ固定に近い。ひらめき、加速、熱血、覚醒、魂に加えて集中か必中のどちらかを覚える構成で共通。覚醒と魂はいかにもEVAを思わせる精神コマンドである。唯一『L』で(精神コマンドの数が5つに減った関係で)熱血が欠けているだけである。
- ひらめき、集中、熱血、加速、覚醒、魂
- F、F完結編版。
- ひらめき、集中、加速、熱血、覚醒、魂
- α(DC)版。
- 必中、ひらめき、加速、熱血、覚醒、魂
- 第3次α、MX版。
- ひらめき 必中 加速 覚醒 魂
- L版。
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- ATフィールドの効果1.2倍
- 第3次αでの隊長効果。
パイロットBGM
- 「残酷な天使のテーゼ」
- Fのデモではこの曲がかかるが、実際に戦闘BGMになった事はない。
- 「DECISIVE BATTLE」
- 『α』、MX、『L』でのパイロットBGM。
- 「A STEP FORWARD INTO TERROR」
- 『α』では途中からこのBGMになる。『第3次α』では最初からこのBGM。
- 「NERV」
- 「Both of you, Dance Like You Want to Win!」
- 「魂のルフラン」
- MXでは終盤のEVA量産機戦を経て、このBGMに切り替わる。
- 「Komm, susser Tod ~甘き死よ、来たれ~」
人間関係
- 碇ゲンドウ
- ネルフの司令官を務める実父。シンジは彼に苦手意識を持ちながらも、父に認められたいという思いからエヴァに搭乗する。一時は比較的良好な関係だったが、その思いは参号機事件で裏切られ、同事件以降は険悪になり、会話シーンもほとんどなくなる。
- 碇ユイ
- 母親。故人。シンジの回想シーンでは優しい理想的な母として登場する。
- 葛城ミサト
- 上司&同居人。保護者であり監督責任も負う。シンジとは母、姉、異性と複合的、多面的な関係となる。少なくとも彼女の方はシンジに家族以上の感情を持っていたようだ。最後はシンジに怖れられながらも、彼を鼓舞するが…。
- 綾波レイ
- 母の面影を持つ存在。出会ってもいない頃にその幻を見たこともある。大切な仲間で、幾度も彼女に命を救われる。徐々に親しくなっていくが、後に彼女の驚愕の正体を知る事に…。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- 同居人その2。親交を深めていくが、やがて彼女からは愛憎入り混じる複雑な感情を抱かれる事に。『新約版』の『式波』ではツンデレのような関係。
- 鈴原トウジ、相田ケンスケ
- 親友。「3バカトリオ」と呼ばれるほどの間柄だったが、参号機事件を契機に顔を会わせられなくなり、最後は疎開していってしまう。
- 加持リョウジ
- シンジのよき兄貴分。年長者としてアドバイスをくれる数少ない人物だったが…。
- 渚カヲル
- シンジにハッキリと好意を示してくれた初めての人間。親しい者達が去って行き、会話相手もほとんどいない状況のシンジにとって、友人的な存在になるかと思われたが…。
- 真希波・マリ・イラストリアス
- 新劇場版でパラシュートから降り立った彼女と遭遇している。後に旧世紀版の加持の代わりにシンジにアドバイスを入れた。
他作品との人間関係
スーパー系、リアル系を問わず多くのキャラクターと絡む事が多い。彼らとの触れ合いの中でシンジが成長していく様は、スパロボにおける『エヴァ』の大きな醍醐味と言える。
ガイナックス系
スーパー系
ダイナミック系
- 兜甲児
- スーパー系の主人公の中では絡みが多く(どちらかといえばアスカとの絡みの方が印象的なイメージが強いが)、全く対照的ではあるもののシンジに対する良き兄貴分として甲児の熱血が少なからずシンジに良い影響を与えている。特にαでシンジフラグが全て成立した際は彼がシンジの再起を促す事になる。
- 流竜馬
- 甲児と同じく面倒を見てくれる先輩格。「なぜ戦うのか?」と問うと彼らしい、ヒーローらしい答えをくれる。
- 剣鉄也
- 第3次αではシンジがαナンバーズに合流した際、シンジの成長を『「男」の顔になった』と嬉しく思っており、後にシンジがEVAに取り込まれた際にも彼の男気を信じていた。OVA設定のLでもシンジの事を非常に気にかけており、彼から料理の腕を称賛される場面も。
- 暗黒大将軍
- F完結編にて彼を「昔の人」と評した。
富野作品
- ひびき洸
- 同じく先輩・友人的立場。さらに「父のために戦っている」という洸の姿勢に影響を受ける事も。また、血の繋がりによってロボットに乗っている事が共通している。
- 破嵐万丈
- よき兄貴分。αでは加持の代わりに彼に諭され、再びEVAで戦う決意をする。万丈は自身の境遇を重ねているのか、シンジの父子関係についても深く心配しており、第3次αではゲンドウに対しても怒りを露にする。
- ユウキ・コスモ
- 第3次αにてゲンドウとの決着後、改めて戦い続ける事を決意したシンジを祝福する。彼もまた、シンジと同じく世界に終局をもたらす可能性を秘めた機体に乗って戦っている(「終末」の規模は彼の機体の方が更に大きい)。
ロマンロボシリーズ
- 葵豹馬
- 甲児と同じように彼にもよき先輩として、友人として関わる場面が多い。
葦プロ系
- 藤原忍
- よき兄貴分。第3次αの終盤では、バッフ・クラン軍への怒りに駆られる忍をシンジが諭す場面も。
- ロム・ストール
- MXでは彼の奮戦ぶりに勇気を与えられ、再びEVAに乗って戦う決意をする。後に成長を認められ、ドモンと共に後押しされる事に。
- レミー島田
- 第3次αにてゲンドウとの決着後、改めて戦い続ける事を決意したシンジを祝福する。
その他のスーパー系
- 草間大作
- αで友人となる。カトルとともに何度もシンジの心の支えとなった。
- 戴宗
- DCα追加ルートでは衝撃のアルベルトの攻撃からシンジを庇い、斃れる。死の間際に、「大作を頼む」と頼まれた。
- 出雲銀河、草薙北斗
- MXでは年下の彼らが必死に戦うのを見て、「自分も頑張らないと」と自身を奮起させた。スパロボで「シンジさん」と敬称付けで接してくる希少な存在でもある。
- ベガ
- ミサトと声がよく似た人。MXにて彼女に発進の号令をかけられた事もあった。
- 神名綾人、秋津マサト
- MXでは境遇が近い事もあって彼らと親しくなり、友人同士に。綾人とは終盤で共に世界の行く末を委ねられる事となる。
- 神名麻弥
- MX中盤、ビバーチェが発生させた「回廊」内で対面した際、彼女からユイの存在について言及され、混乱する。
- 獅子王凱
- 第3次αにてゲンドウとの決着後、改めて戦い続ける事を決意したシンジを祝福する。
- Zマスター
- 第3次αにて、破滅から逃避する為に全ての有機生命体を機界昇華(補完)しようとする彼を面と向かって非難した。
- パルパレーパ
- 第3次αでは、三重連太陽系のレプリ地球で彼のパレッス粒子にやられ、戦う意思を奪われてしまう。
- 早瀬浩一
- Lでは当初彼と同じ学校に通っており、先輩後輩という間柄でもある。シンジの事を気にかけ、かわいがっており、シンジも彼を強く慕っている。
- 降矢勉
- Lでは当初は同じ学校の先輩。序盤は彼から原作の浩一の代わりにパシられていた。後にアイドルコンテストにて、シンジに謝罪をした事を彼は一鷹に打ち明けている。
- 山下サトル
- Lでは先輩としてシンジの面倒を見ており、彼から諭される場面も見られた。
- ツワブキ・ダイヤ
- Lではゲンドウを信じきれないシンジに対して、父親を信じるように促した。
- ハヤミ・ナオト
- Lでは「碇先輩」と呼ばれ、慕われている。なお、同作ではシンジの初陣とナオトがロンゴから操舵を引き継ぐタイミングが同じであり、あまり歳が変わらないナオトが戦おうとする姿を見て、シンジは「自分も何かやらなければ」と奮起する。
- ディック・アルカイン
- Lではゲンドウを信じきる事ができないシンジに対して、自身の家庭環境故に共感を覚えていた。
- 猿渡ゴオ
- Lでは超擬態獣との決戦で見せた勇気ある行動を、彼から強く称賛された。
- 藤村静流
- Lでは原作の加持に代わって、彼女から「台所に立つ男子はモテる」と称賛された。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 良き人生の先輩。Fでは目の前でかつての自分と同じ様に修正されたシンジを諭す。他シリーズではF・F完結編ほどは関わらないが、αにてシンクロ率400%で溶けたシンジに精神世界で最後に語りかけてきたのはアムロだった。
- ブライト・ノア
- Fでシンジを修正した。このイベントを庵野監督が提案したというのは有名。
- カミーユ・ビダン
- 第3次αでは彼とカトルと共にキラのサイへの暴力を止めさせた。
- ジュドー・アーシタ
- 第3次αにてゲンドウとの決着後、改めて戦い続ける事を決意したシンジを祝福した。
- コウ・ウラキ
- αシリーズで共に戦士として大きく成長した者同士。第3次αでは彼と共にキラに大きな影響を与えた。
アナザーガンダムシリーズ
- ドモン・カッシュ
- Fなどでは頼れる兄貴分。時には、シンジがドモンを諭す事も。
- 東方不敗マスター・アジア
- Fでは素手で機械獣を倒す彼を見て「格好いい」と意外な反応を示す。
- デュオ・マックスウェル
- 第3次αにて一人前の戦士の貫禄が付いたシンジを「言うようになったな」と感慨深く思っていた。
- トロワ・バートン
- 第3次αでレプリ地球にてパレッス粒子に侵された際、カトルと彼と一緒に音楽の演奏会をしようとしていた。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- F及びαシリーズにて親友となる。Fではカヲル君の代役と言っても過言ではない。Lでは先輩として、シンジを優しく見守る。
- リリーナ・ドーリアン
- αでは彼女の窮地を救う場面も。また、その際に彼女から激励を受けており、彼女の激励の言葉は、シンジが本当の戦士として成長する大きなきっかけの一つになっている。
ガンダムSEEDシリーズ
- キラ・ヤマト
- 第3次αで親友同士になり、彼の心の支えになる。彼にかつての自身の体験を語り、多大な影響を与えた。彼のサイに対する暴挙を止める場面も。シンジもキラも親友が敵(更に、彼らの声優は同じ石田彰氏)という共通点を持つが、その点をシンジがどの様に思っていたのかは不明。
- アスラン・ザラ
- 第3次αでは父を説得しに行こうとする彼の親子関係を心配し、「親子ならきっと分かり合える」と彼を後押しする。しかしシンジの願いも空しく、彼ら親子は分かり合うことはできなかった。ちなみにカヲルと同じ声だが、その点は全く突っ込まれない。
- マリュー・ラミアス
- ミサトに声がよく似ている人。第3次αでは彼女にどこかミサトと似た匂いを感じ取る。
- カガリ・ユラ・アスハ
- 第3次αでは占領地へ買い出しに行かされて不機嫌な彼女を上手くたしなめ、キラに感心される。シンジ曰く「アスカで慣れたから」との事。
- ディアッカ・エルスマン
- 第3次αでは彼に「色男」と冷やかされる場面も。アルサミエル戦で見せたシンジの気迫には、彼も気圧されていた。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 第3次αにて人類補完計画の詳細を知る彼によって補完によって世界を滅ぼす事を促されるが、シンジは補完も彼の憎悪も否定した。
マクロスシリーズ
- ロイ・フォッカー、イサム・ダイソン
- αシリーズでは彼らに後輩として色々と可愛がられる。
- 早瀬未沙
- αでは、シンジフラグが全部立っている場合、カヲルに渡された「愛・覚えていますか」のプレートを彼女に託す。
- 熱気バサラ
- 第3次αでレプリ地球にてパレッス粒子に侵された際、カトルとトロワと一緒に彼を音楽の演奏会のメンバーに誘うも、シンジ達の異変を察したバサラは彼らを正気に戻す為に歌を歌う。その後も何度か彼に後押しされる場面がある。ちなみに他作品のキャラクターの名前を呼ぶ事が滅多にない彼に名前を呼ばれる場面もある。
- 早乙女アルト
- Lではゲンドウを信じきる事ができないシンジに対して、自身の家庭環境故に共感を覚えていた。
リアル系
バンプレストオリジナル
- クスハ・ミズハ
- αシリーズではαの頃からの戦友。第3次αでの成長したシンジの姿を感慨深く思い、同時に嬉しく思っていた。
- アイビス・ダグラス
- 直接の絡みは無いが、第3次αで前作でのアイビスの振る舞いがαでナーバスになっていた頃のシンジに似ている事をツグミに指摘されてしまう。
- セレーナ・レシタール
- 後述にもあるが、彼女の裏切りを装った計略を目の当たりにした際には失望の言葉を呟いており、後に彼女が何食わぬ顔でαナンバーズに戻ってきた際には、彼女に対して忍と共に嫌悪感を露にしていた。
- エツィーラ・トーラー
- 自身の探究心や知識欲を満たす為にマイの心を弄んだ彼女のやり方にゲンドウやゼーレのやり方を思い出してか、激しく怒りを露にしていた。
- ルアフ・ガンエデン
- シンジが人類補完計画において非常に重要な役割を担っている事を知っており、直接対峙した際に、地球での補完計画が失敗に終わった事を察する。
- エルデ・ミッテ
- 彼女にAI1と一つになれば永遠の安らぎが得られると誘われるが、補完を否定したシンジは彼女も否定した。
- 南雲一鷹
- Lでは当初は同じ学校に通っていた先輩で、同作においてシンジと特に親しい先輩の一人。ただし、ゲーム中での初顔合わせはシンジ転校後だった(お互い顔見知りだったが)。
名台詞
旧世紀版
- 「逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…」
- EVA初号機に初めて乗る決意をした時。自分が戦わなければ重傷の少女が代わりに戦う事になるというシーンであり、普通の主人公ならば脊髄反射的に戦う決意をするはずなのに、彼の場合このような自己暗示をかけなければならないというシンジを象徴する有名な台詞だが、第3次αではシンジが戦士として、そして人として成長しているためこの台詞を喋らず、ゲンドウに対してこの台詞を下敷きにしながら全く逆の意味合いの台詞を放つ(後述)。
- 「目標をセンターに入れて…スイッチ」
- 演習時の台詞。死んだ魚のような目で、黙々とこれを繰り返していた。
- 「…た、ただいま」
- 家出から帰ってきてミサトと対面した際の第一声。
- 「笑えばいいと思うよ」
- ラミエル戦後、攻撃を受けたレイを救出した際の「ごめんなさい……」の台詞の後に発した有名な一言。レイの台詞とセットでよくパロディーに用いられる事が多い。
- 「バームクーヘン?」
- アスカと一緒に弐号機に乗った時にアスカにドイツ語でといわれた時の台詞。ドイツ語と言われて真っ先に浮かぶのがバームクーヘンというのも、ある意味凄いような……
- 「自分だって子供のくせに…」
- ユニゾン攻撃の特訓中、アスカの「ママ…」という寝言を聞いて。
- 「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
- TV版第19話でNERVに戻ってきて、「何をしに来た」と冷たく言い放つゲンドウに対して。第1話との対比であり、これまで周囲に流されて戦わされていたシンジが初めて明確な自分の意志で戦う事を決意した際の台詞であった…が、TV版では結局暴走によって撃破、さらに初号機の使徒捕食という極めてインパクトの強い出来事によって、シンジの成長描写はまたもやお預けとなる。尚、第3次αではゲンドウとの対決の際に上述の台詞を口にする。
- 「動いてよ!今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ!もうそんなの嫌なんだよ!だから…動いてよーっ!!」
- ゼルエル戦で活動停止した初号機の中で。この後、初号機はまたもや暴走する。余談だが、コアをガンガン攻撃されて滅茶苦茶痛いはずなのだが、特にそういう様子は見られない。
- 「だったら僕を大事にしてよ!僕に優しくしてよ!」
- 精神世界での台詞。その後を見る限り大事にする・しない以前に、彼は人との接触を欲していたようだ。
- 「ウソだウソだウソだ!!カヲル君が、彼が使徒だったなんて、そんなのウソだ!!!」
- カヲルが使徒だと伝えられた際の動揺。だが、ミサトは冷淡に事実を直視する事を告げる。
- 「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに裏切ったんだ!」
- カヲルを使徒と認識し、出撃した際の追撃時の台詞。
- 「嘘だッ!!何を……カヲル君、君が何を言っているのか分からないよ、カヲル君…」
- 第二拾四話クライマックスにて。非常にシリアスな場面の台詞だが、某有名アニメにも用いられるほどネタにされやすい台詞でもある。MXの中断メッセージでも、ネタ的掛け合いで使用されている。
- 「最低だ…俺って…」
- 旧劇場版『Air』冒頭にて、意識のないアスカに散々当り散らした挙句「不適切な行為」を行った後に。唯一彼の一人称が「俺」になる台詞であるが、内容は彼が言うとおり確かに「最低」なものである。
- 「前歯全部へし折ってやる」
- 漫画版より。レイの死を馬鹿にしたような言動を口にしたカヲルに対し、激怒して発した台詞。普段の温厚なシンジからは想像できない怒りに満ちた過激な台詞で、読者を驚愕させた。これは漫画版が原作者である庵野監督ではなく、貞本氏の解釈によって描かれている事から生まれて別基軸のシンジである為。
新劇場版
- 「綾波を…返せッ…!」
- 新劇場版『破』終盤にて、レイごと零号機を取り込んだ第10の使徒に挑む際に発した台詞。旧世紀版では見る事の出来なかった、シンジの強さと成長が露になった場面である。そして、シンジと初号機は覚醒の時を迎えた…。
この場面において、シンジは怒りの形相と共に両目の瞳が深紅に爛々と輝く(しかもその瞳は螺旋模様…所謂グルグル目状態)という演出がなされており、その様相は漫画版やOVA版の竜馬達ゲッターチームや、旧世紀版エヴァと同じくGAINAX制作のアニメである『天元突破グレンラガン』のキャラクターを想起させる、旧世紀版の彼からは考えられないあまりにも衝撃的なものとなっている。 - 「僕はどうなったっていい…。世界がどうなったっていい…。だけど綾波だけは…綾波だけは、絶対助けるッ!」
- リツコの「このままではヒトでいられなくなる」という制止の台詞に対して。彼が「戦う意味」に明確に目覚めた事を明示する台詞である。そんなシンジにミサトは「行きなさいシンジ君!誰かのためじゃなく、自分自身の願いのために!」と彼の選択を受け入れている。
Lでは第10の使徒戦は再現されていないものの、グレイスとの決戦に際してこの台詞をアレンジした台詞を叫んでいる(後述)。 - 「違う!綾波は綾波しかいない!だから今、助けるッ!」
- 「私が消えても代わりは居る」と言ってシンジの助けを拒むにレイ対して。これまで「代わりの利く道具」としてしか扱われなかったレイにとって、自身を「掛け替えのない存在」と見なしたシンジのこの言葉は正に救いであったであろう。そしてレイはシンジの手を取り、シンジは使徒に取り込まれたレイを見事に救出した。そして…
スパロボシリーズの名台詞
旧世紀版
- 「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
- Fでのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明の提案によるイベント。
- 「い、いや、そんなことは…でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです… だったらそれを信じて待つ方がいいと思うんです」
- F完結編より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「逃げるんですか…?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこといってるけど、自分には甘い人だったんですね…」など、キツイ台詞も言う。
- 「自分から歩き出してみたいんです」
- F完結編で無断出撃したときの言葉。…こんな理由で無断出撃していいのだろうか。
- 「こちらこそ……よろしく、カトル、君」
- F完結編にてカトルと友情を結ぶ際の台詞。二人の長い友情の始まりである。
- 「僕は…僕として生きる…!もしかしたら、それはつらくて苦しいことかも知れないけど…だけど、僕は逃げない…!それがこの戦いで学んだことだから!だから、いらないんだ!補完なんていらないんだーっ!!」
- MXの最終決戦にて、エルデに対して。
- 「…無茶をしなきゃ、勝てない相手なんでしょう?」
- α『運命の矢』にて、シンジフラグが全て立った場合の台詞。カヲルの死を引きずって出撃拒否していたところで甲児の叱咤に応じて出撃(はプレイヤーの任意だが)した後、甲児に「無茶はするなよ」と言われてこの軽口を返した。
- 「…僕は…僕はもう逃げない。僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!」
「そして…僕の仲間達を助けるために…!」 - α終盤『Air』において。最後の台詞はシンジフラグが全て立った時に追加される。
- 「目標をセンターに入れて…スイッチ!」
- 第3次αでの戦闘セリフの一つ。台詞自体は原作と同じものだが、力強く言い放つ姿に彼の成長が感じとれる。
- (またEVAで戦うことになったけど…僕はもう逃げない。それに、何故父さんが僕達をここへ来させたのか…父さんの本当の目的は何なのか…。それを知るためにも、逃げちゃいられないんだ、僕は…)
- 第3次αで再びEVA初号機を駆りαナンバーズに合流して。この台詞でも言っているが、第3次αのシンジは「逃げる」という言葉を嫌っている。
- 「キラくん…サイくんを離して」
- 第3次α、増長してサイを殴ろうとしたキラに対して。相手はコーディネイターだというのに、この時のシンジは全く臆せずキラを諭してみせ、「αで成長したシンジ」を存分に見せつけた。
- 「僕も前は周りに流されるままEVAに乗っていたけれど…今は自分の意志であれに乗ってる。自分なりに戦うことの意味を考えて…」
「僕だって悩んださ。何度も何度も逃げた。でも、その先には…自分の世界しかなかった。そこへ逃げ込んだって、誰も手を差し伸べてくれなかったんだ」 - 第3次αでキラにかつての自分を語って。この言葉は、キラに多大な影響を及ぼす事になった。
- 「それじゃ、逃げてるだけじゃないか…!」
「何もせずに破滅から逃げてるだけじゃないか!」 - 第3次αのZマスターとの決戦にて、破滅から逃避する為に全ての有機生命体を機界昇華しようとするZマスターに反論して。
- 「そんな…自分が助かるために仲間を撃墜するなんて…!」
- 第3次αで保身の為、ベガリオンを撃墜するセレーナの裏切り行為(を装った計略)を目の当たりにし、呆然と呟いた台詞。後に何食わぬ顔で彼女がαナンバーズへと戻った際には、温厚なシンジも嫌悪感を隠しきれなかった。
- 「ねえ、カトル君。久しぶりにアンサンブルでもしない?」
「あ…熱気バサラさんだ。よかったら、一緒に演奏会といきませんか?」 - 第3次αで、三重連太陽系のレプリ地球において、ソール11遊星主のパルパレーパの放ったパレッス粒子にやられてしまって。もはや、戦う前の弱虫より性質の悪い怠け者になってしまっている。すぐ側で凱のガオファイガーがやられてしまっても全然気にしていないので、遂にバサラがキレてしまい…。
- 「ガ…ガ…ガ…ガ…ガオファイガー!」
- 第3次α第41話「銀河が消滅する日」にて。パルパレーパによりケミカルボルトを埋め込まれ、その支配下に置かれ、操られる状態で登場した獅子王凱を目の当たりにして。重いシーンなのだが、台詞は何故か『ガオガイガー』主題歌「勇者王誕生!」のパロディー…。
- 「マリューさん!僕達が使徒に仕掛けます!皆さんもフォローをお願いします!」
- 第16使徒アルミサエルの出現に、周囲への協力を要請しつつ戦闘態勢に入る。
原作でも己の実力を過信して似たような台詞を発する事が有ったが、この時は使徒を倒す事が自分達の役目=存在意義と明言しており、その覚悟を汲んでアスカも同調する。 - 「EVAシリーズ、もう好きにはやらせない!」
- 対EVA量産機特殊戦闘台詞の一つ。戦う事に対して答えが出せていなかった原作では考えられない台詞。第3次αの成長した彼を感じる事が出来る。
- 「違う!EVAは人類を滅びから守るために造られたんだ!たとえ、本当の目的があなたの言う通りだとしても、そんなことはさせはしない!」
- 第3次αにおけるクルーゼとの戦闘前会話での台詞で、滅びの為に人類補完計画の発動を望む彼に対しての反論。平和の為にEVAの力を行使するシンジは、クルーゼの望む滅びも、そして父の望む人類補完計画も、一切認めなかった。
しかし、次のシナリオでは……。 - 「イヤだ…!それがどんなに無謀な戦いでも僕は決して逃げない…。それが僕の選んだ生き方だから…」
- 第3次αにて、父ゲンドウと再会し、彼の補完計画をはっきりと拒絶して。この後、TVシリーズのあの名台詞に続く。
- 「今の父さんは昔の僕と同じだ!自分の意志でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてないよ!!」
- ゲンドウをかつての自分と同じと断じ、彼の弱さを正面から突きつける。この言葉に、ゲンドウもシンジの成長を改めて認める。
- 「父さん…僕には仲間がいるんだ。こんな素晴らしい仲間が出来たんだ」
- 第3次αでのゲンドウとの戦闘前会話で。多くの他作品の仲間達を得て、人間として、戦士として大きく成長したスパロボ世界におけるシンジを象徴した台詞と言える。スパロボ世界におけるシンジの心からの喜びの言葉だろう。Zではシンも似たような発言をしている。
- 「今までだって、色んな困難を乗り越えてきたじゃないか!逃げちゃダメなんだよ、父さん!」
- 上記の台詞の後、ゲンドウの台詞を挟んでこの台詞に続く。「逃げちゃダメだ」から「逃げちゃダメなんだよ!」へ。なんとも感慨深い台詞である。
- 「…だから、僕は戦います。父さんとは違うやり方で父さんの遺志を継いで…父さんと母さんが僕に遺してくれた…エヴァンゲリオン初号機で…」
(カヲル君…それが僕の選んだ未来だよ…) - 第3次αにてゲンドウと全ての決着を着け、改めて戦い続けることを誓って。この後、TVシリーズ最終話ばりにαナンバーズの面々から祝福される。
- 「自分の目的のために他人を使う人を僕は知っている…!そんな人に僕達は…僕は負けちゃ駄目なんだ!」
- 第3次αにて、バルマー本星近海でエツィーラと対峙した際の台詞。自身の探究心や知識欲を満たす為にマイの心を弄んだエツィーラのやり方に、かつて自分達が補完計画の為にゲンドウやゼーレによって心を傷付けられた事を思い出したのもあってか、相当頭にきたのだと思われる。
- 「補完計画はただの逃げなんだ!だから、僕達はそれを否定した!そして、自分達の力で生きていくんだ!」
- 第3次αにてルアフと対峙した際、地球での補完計画の失敗を察したルアフに対しての台詞。
- 「もう僕は怯えない…僕の心を支えてくれる人達がいるのを思い出したから…」
「ケイサル・エフェス!お前なんかに、その人達の未来を渡しはしない…!」
「渡してなるものかーっ!!」 - 第3次α最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話。カヲルからのメッセージで恐怖と絶望を払拭したシンジが、憤怒の形相で霊帝に挑む。
- 「僕は…」
「僕とEVAの力で誰かが助かるなら、戦うよ…」 - 第3次αEDでトウジ&ケンスケに「新たな敵が現れたら戦うのか?」と問われ、一瞬、逡巡しながらも明確に戦う意思を示した。
新劇場版
- 「わかってた…いや、わかってるフリをしてただけなのかもしれない。その方が楽だって思ってたから…」
「けど、そんなの間違ってるんだ…! もし力がなくっても…逃げちゃダメなんだ!」 - Lの第24話でプロイストと戦闘した時の台詞。「力のない民はおとなしく従うのが道理」と述べたプロイストを上の台詞で断じた。
- 「確かに、父さんに褒めて欲しかった。よくやったって言われた時はすごく嬉しかった」
「でも僕は決めたんだ。たとえ父さんが褒めてくれなくても、自分の意思で選んだ道を進もうって…!」
「その方がきっと父さんも喜ぶ…!」 - Lのメサイア攻防戦におけるレイとの戦闘前会話での台詞。「父に認められたいと思っていたシンジと同じように、自分もデュランダルが認めてくれるから生きていられる」と語るレイに対してぶつけた反論。自身の意思で戦いに身を投じているシンジの成長が如実に表れた台詞。
- 「い、嫌です…!!」
「早瀬先輩は今まで何度も助けてくれた…。周りに流されるだけだった僕なんかを…それで自分が傷つくのも構わないで…」
「だから今度は…僕が早瀬先輩を助ける番です…!!」 - Lのファイナルフェイズ終盤で重力波から浩一を助けるためにエヴァ3機のATフィールドで防いだ際の台詞。前述の台詞同様シンジの成長が表れているが、シンジだけでなくレイとアスカも協力して衝撃波を防いでおり、彼女達の成長も描かれている。
- 「今、僕はどうなったっていい…。EVAにどれだけの力があるかは知らない。けど、地球のみんなは…僕の友達は…!」
「絶対に…助ける!!」 - Lにてグレイス・オコナーとの決戦の際の戦闘前台詞。『破』終盤での台詞のアレンジとも呼べる。
余談
- シンジの顔のデザインは、同じガイナックス作品『ふしぎの海のナディア』のヒロイン、ナディアを「まつげを取り、肌を白くし、髪を短くした。」ものである。そのためか、ガイナックスおよび庵野監督監修の関連ゲームでは女装までさせられている(やらせたのは冬月司令)。新劇場版では性格の変化に合わせ、顔つきも少し違う。
- αシリーズでは『α外伝』に繋がる未来で彼がどうなったのかは不明なのだが、『超機人 龍虎王伝奇』の作者である富士原昌幸による同人誌『鋼の救世主-前伝-』(非公式)ではアスカと共に苦難の道中の末に、最終的にはムーンクレイドルへと避難した様子が描かれた。また、その道中、まだ幼いある人物と関わる事になった。