「蒼き流星SPTレイズナー」の版間の差分

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高橋良輔監督のロボットアニメ作品第4弾。作品終盤、スポンサーの降板という憂き目にあったため[[打ち切り|打ち切られた]]非業の作品。しかしストーリーの完成度は高く、その後OVAで補完される。
 
高橋良輔監督のロボットアニメ作品第4弾。作品終盤、スポンサーの降板という憂き目にあったため[[打ち切り|打ち切られた]]非業の作品。しかしストーリーの完成度は高く、その後OVAで補完される。
  
当時の[[リアルロボット]]物としては珍しく[[異星人|宇宙からの侵略者]]との戦いで、侵攻軍であるグラドス人と地球人との混血児である[[アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ]]の苦悩と戦いを描いている。全2部構成であり、第1部は[[火星]]から[[地球]]への逃亡を主に描き、第2部は[[地球]]を制圧した[[グラドス軍]]とレジスタンスとの戦いが描かれている。第1部は当時の米ソ冷戦<ref>ちなみに、現実世界においてソビエト社会主義共和国連邦(USSR)は、'''『レイズナー』本編の舞台となる[[西暦]]1996年よりも約5年前の西暦1991年12月26日に解体している'''。</ref>を描いていたりと現実世界を投影した[[世界観]]だが、第2部は[[テコ入れ]]によって当時流行っていた[[漫画]]『北斗の拳』を彷彿とさせるような雰囲気となっており、分かり易い悪役として配置された[[死鬼隊]]や彼らの駆る個性的な[[SPT]]、それらに対抗してヒーローロボットとしての立ち位置を一層強調された[[レイズナー]]など、[[スーパーロボット|スーパー系作品]]の要素も加味されている。
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当時の[[リアルロボット]]物としては珍しく[[異星人|宇宙からの侵略者]]との戦いで、侵攻軍であるグラドス人と地球人との混血児である[[アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ]]の苦悩と戦いを描いている。全2部構成であり、第1部は[[火星]]から[[地球]]への逃亡を主に描き、第2部は[[地球]]を[[世界征服|完全制圧]]した[[グラドス軍]]とレジスタンスとの戦いが描かれている。第1部は当時の米ソ冷戦<ref>ちなみに、現実世界においてソビエト社会主義共和国連邦(USSR)は、'''『レイズナー』本編の舞台となる[[西暦]]1996年よりも約5年前の西暦1991年12月26日に解体している'''。</ref>を描いていたりと現実世界を投影した[[世界観]]だが、第2部は[[テコ入れ]]によって当時流行っていた[[漫画]]『北斗の拳』を彷彿とさせるような雰囲気となっており、分かり易い悪役として配置された[[死鬼隊]]や彼らの駆る個性的な[[SPT]]、それらに対抗してヒーローロボットとしての立ち位置を一層強調された[[レイズナー]]など、[[スーパーロボット|スーパー系作品]]の要素も加味されている。
  
 
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
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:[[主人公]]。地球の危機を伝えに来た地球人とグラドス人のハーフ。主に[[レイズナー]]に搭乗。
 
:[[主人公]]。地球の危機を伝えに来た地球人とグラドス人のハーフ。主に[[レイズナー]]に搭乗。
 
;[[アンナ・ステファニー]]
 
;[[アンナ・ステファニー]]
:[[コズミック・カルチャー・クラブ]](以下[[CCC]])の参加者。心優しい少女で、皆がエイジに疑いの目を向ける中、最初からエイジを信じ、好意を寄せた。
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:[[コズミック・カルチャー・クラブ]](以下CCC)の参加者。心優しい少女で、皆がエイジに疑いの目を向ける中、最初からエイジを信じ、好意を寄せた。
 
;[[デビッド・ラザフォード]]
 
;[[デビッド・ラザフォード]]
:[[CCC]]の参加者。仲間の死を目の当たりにしてエイジに辛く当たるが、やがて打ち解ける。ロアンと比べ行動派。主に[[ベイブル]]に搭乗。
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:CCCの参加者。仲間の死を目の当たりにしてエイジに辛く当たるが、やがて打ち解ける。ロアンと比べ行動派。主に[[ベイブル]]に搭乗。
 
;[[シモーヌ・ルフラン]]
 
;[[シモーヌ・ルフラン]]
:[[CCC]]の参加者。勝ち気な少女で、エイジに惹かれたがその想いを素直にぶつけることは出来なかった。実は名家の出である。
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:CCCの参加者。勝ち気な少女で、エイジに惹かれたがその想いを素直にぶつけることは出来なかった。実は名家の出である。
 
;[[ロアン・デミトリッヒ]]
 
;[[ロアン・デミトリッヒ]]
:[[CCC]]の参加者。デビットと比べ理論派で冷静。主に[[バルディ]]に搭乗。
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:CCCの参加者。デビットと比べ理論派で冷静。主に[[バルディ]]に搭乗。
 
;[[アーサー・カミングスJr.]]
 
;[[アーサー・カミングスJr.]]
:[[CCC]]の参加者。最年長者として皆をリードしようと躍起になるが、リーダーの器とはとても言えなかった。
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:CCCの参加者。最年長者として皆をリードしようと躍起になるが、リーダーの器とはとても言えなかった。
 
;[[エリザベス・クレブリー]]
 
;[[エリザベス・クレブリー]]
:[[CCC]]の引率者。[[火星]]での数少ない生き残りであるアンナ、デビッドらを救う為エイジと共に[[火星]]の脱出を試みる。
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:CCCの引率者。[[火星]]での数少ない生き残りであるアンナ、デビッドらを救う為エイジと共に[[火星]]の脱出を試みる。
  
 
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=== [[SPT]] ===
 
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[[レイズナー]]各機は[[V-MAX]]発動状態を別機体として区別する場合もある([[新]]など)。
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;[[レイズナー]]
 
;[[レイズナー]]
 
:グラドス軍の開発した試作機でエイジが奪取して以後、使用する事になる。機体にはグラドス創生の秘密が隠されていた。
 
:グラドス軍の開発した試作機でエイジが奪取して以後、使用する事になる。機体にはグラドス創生の秘密が隠されていた。
;[[強化型レイズナー]]
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;[[ニューレイズナー]](強化型レイズナー)
 
:第2部でル・カインによってレイズナーが大破した後、地球側が復元した機体にレイズナーのデータを移し変えた。
 
:第2部でル・カインによってレイズナーが大破した後、地球側が復元した機体にレイズナーのデータを移し変えた。
 
;[[ベイブル]]
 
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;[[グラドス・トライポッド・キャリア]]
 
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== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
スパロボでは今のところ、第1部と第2部が[[機動戦艦ナデシコ|時系列の変化を踏まえきちんと分けて再現された]]ことは殆ど無い。第1部のエイジが出ているのに敵に[[ル・カイン]]が居る、逆にエイジは第2部なのに[[アーマス・ゲイル|ゲイル]]が出てくるといった、どちらか片方にもう片方の設定を加える調整が多い。
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スパロボでは今のところ、第1部と第2部が合わさって再現されていることが多い。第1部のエイジが出ているのに敵に[[ル・カイン]]が居る、逆にエイジは第2部なのに[[アーマス・ゲイル|ゲイル]]が出てくるといった、どちらか片方にもう片方の設定を加える調整が多い。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
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::序盤の追加サブシナリオで第1部の展開が一部再現されているが、第1部の顔グラフィックは用意されておらず、このシナリオでもエイジ達は第2部の姿である。
 
::序盤の追加サブシナリオで第1部の展開が一部再現されているが、第1部の顔グラフィックは用意されておらず、このシナリオでもエイジ達は第2部の姿である。
 
::それに伴いエイジが地球にやって来たのが3年前から本編開始後になったので、プロローグの「数年前に火星基地が壊滅」の一文が「異星人の存在がささやかれるようになった」に変更された。
 
::それに伴いエイジが地球にやって来たのが3年前から本編開始後になったので、プロローグの「数年前に火星基地が壊滅」の一文が「異星人の存在がささやかれるようになった」に変更された。
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::多くの機体の戦闘デモが刷新されており、ナックルショットはより派手かつスピーディーな演出に。『GC』のレーザード・ライフルは普通のビームだったが本作では原作同様の波打つビームとなった。
 
;[[スパロボ学園]]
 
;[[スパロボ学園]]
 
:
 
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:エイジ(第二部版で強化型に改造済みのレイズナーに搭乗。今回もレイズナーMk-IIは登場せず)が危機を知らせに来たおかげで先手を打ってワープゲートを防衛することができ、グラドス軍による地球侵攻は食い止められている。なお、コズミックカルチャークラブの面々は[[ロアン・デミトリッヒ|ロアン]]と[[アンナ・ステファニー|アンナ]](と名前のみ登場する[[デビッド・ラザフォード|デビッド]])が、グラドスに支配された「刻印の星」の住民として登場。
 
:エイジ(第二部版で強化型に改造済みのレイズナーに搭乗。今回もレイズナーMk-IIは登場せず)が危機を知らせに来たおかげで先手を打ってワープゲートを防衛することができ、グラドス軍による地球侵攻は食い止められている。なお、コズミックカルチャークラブの面々は[[ロアン・デミトリッヒ|ロアン]]と[[アンナ・ステファニー|アンナ]](と名前のみ登場する[[デビッド・ラザフォード|デビッド]])が、グラドスに支配された「刻印の星」の住民として登場。
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
:2020年5月のイベント「夢見た楽園は遠く」にて期間限定参戦。グラドス軍は直接登場せず、地球と[[プラント]]を戦わせようと画策する。
+
:2020年5月のイベント「夢見た楽園は遠く」にて期間限定参戦。第1部設定。グラドス軍は直接登場せず、地球と[[プラント]]を戦わせようと画策する。
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
:ワールド4に参戦。『学園』以来10年ぶりの2Dスパロボ参戦で、第1部ベースでの参戦は『J』以来となる。
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:ワールド4の構成作品。『学園』以来10年ぶりの2Dスパロボ参戦で、『J』以来に第1部から第2部の流れが時系列通りとなり、スパロボでは初めて主要キャラクター達の容姿の変化も描かれている。
 
:火星繋がりという事で『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]』との絡みが多い。
 
:火星繋がりという事で『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]』との絡みが多い。
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:第1部の再現は2章Part6まで行われる。同Partにて衛星ゲランによる攻撃が起きるも、原作とは違い多種多様な兵器を有する第5世界の各勢力と「[[ディバイン・ドゥアーズ]]」の共闘でグラドスの撃退に成功。ただし、混乱の中でエイジは結局行方不明となる。
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:以降は大きく間が空き、3章Part5からは第2部設定となる。グラドスが占領するのは火星となっており、容姿の変化については戦闘訓練を受けて逞しくなったためと説明されている。
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
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|37||エイジ対ル・カイン||||||
 
|37||エイジ対ル・カイン||||||
 
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*本作以前の高橋良輔監督のロボットアニメ作品群(『[[太陽の牙ダグラム]]』『[[装甲騎兵ボトムズ]]』『[[機甲界ガリアン]]』)がいずれもバンダイグループ(後のバンダイナムコグループ)と競合するタカラ(後のタカラトミー)が商品化権を有していたこともあり、スパロボにおいては『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』にて「[[ボトムズシリーズ]]」が参戦するまで、長く本作が唯一の高橋作品からの参戦であった。
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*漫画『北斗の拳』の影響を受けていると言われる第2部だが、高橋監督はインタビューにてインタビュアーにその事を振られた際、「意識はしてない」と否定している<ref name="art">新紀元社『蒼き流星SPTレイズナー コンプリートアートワークス』157頁。</ref>。
*本作の打ち切りの流れは、まずスポンサーの一社であった三洋電機が不祥事<ref>同社が1984年に発売した石油ファンヒーター「CFH-S221F型」が放送中に一酸化炭素中毒事故を起こしたため。</ref>により2クール目を持ってスポンサーから降板、加えてメインスポンサーであったバンダイが展開していたプラモデルの売れ行きも芳しくなかったため、バンダイの意向により38話で急遽終了が決定した、というものである。なお平日夕方という放送時間帯としては比較的高い視聴率をキープしていたため、バンダイ以外のスポンサーは放映の継続を希望していたという。
+
**ただし、高橋監督は『[[装甲騎兵ボトムズ]]』が終わりにさしかかった頃、ファンの1人から「次はこれをやってください」と『北斗の拳』の原作を差し出されたことがあり、「オレってこんなイメージなの?」と驚いたことがあるが、「案外、自分でも気づかないところでそういう資質みたいなものがあったのかもしれません」と語っている<ref name="art"/>。
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*本作以前の高橋良輔監督のロボットアニメ作品群(『[[太陽の牙ダグラム]]』『装甲騎兵ボトムズ』『[[機甲界ガリアン]]』)がいずれもバンダイグループ(後のバンダイナムコグループ)と競合するタカラ(後のタカラトミー)が商品化権を有していたこともあり、スパロボにおいては『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』にて「[[ボトムズシリーズ]]」が参戦するまで、長く本作が唯一の高橋作品からの参戦であった。
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*本作の打ち切りは、メインスポンサーであった三洋電機が降板し、バンダイやカバヤといった他スポンサーがその穴埋めができず、打ち切りとなった。
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**当時のアニメ誌やインターネット上では、三洋電機の降板は不祥事によるもの、バンダイの降板はプラモデルの売れ行きが芳しくなかったため、という説が根強く語られているが、それに関しては当時のバンダイ社員がTwitter(X)にて説を否定している。
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**三洋電機が不祥事(1984年に発売した石油ファンヒーター「CFH-S221F型」の一酸化炭素中毒事故)に関しては、ファンヒーターのリコールはレイズナーの放送よりも前に始まっており、また当時の社長が責任辞任した後もレイズナーの放送は続いていたため、事故が原因という印象はない、と語られている。シンプルにビデオデッキの販促が思うようにいかなかったのが理由ではないかとも<ref>[https://x.com/alien_anvil/status/1755550120203203028 アンビル星人の2024年2月8日の投稿]、[https://x.com/alien_anvil/status/1755550122283528492 アンビル星人の2024年2月8日の投稿]</ref>。
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**レイズナーの1/100スケールは[[ガンプラ]]で今ではお馴染みの「スナップフィット」を試験的に採用しており、それが大人には評判は悪くも<ref>プラモデルは1/72スケールと1/100スケールの二種類を展開していたが、1/72スケールはレーザードライフルを重量感のあるダイキャスト製にしたのが仇となって自重で関節がヘタってしまってポーズ付けが困難であり、1/100スケールもポリキャップが使用されておらず関節の可動範囲が狭い上ドトールなど一部を除いて太腿に大きな肉抜き穴が開けられていた。</ref>、子供たちには人気があり、安価に抑えられていた。完全変形のMk-IIを出すことでさらに弾みを付けようと考えていたが、その矢先にメインスポンサーが降板となり、結果的に番組は終了とすることになった<ref>[https://x.com/alien_anvil/status/1755550097088360797 アンビル星人の2024年2月8日の投稿]</ref>
 
**放送上の最終回である38話は、 途中の回を省略していきなり最終回に話が飛んだような内容で制作された。そのため直前の37話と話の内容が繋がらず、37話で大破したはずのレイズナーは[[強化型レイズナー|修復・改造強化]]された上で[[ル・カイン]]の[[ザカール]]と互角の戦闘を繰り広げ、開発中だった地球製SPT[[ドール]]も既に量産されグラドス軍と戦闘するなどしていた。TV放映終了後、この突発的なエピソードを補完するためのOVA全3巻が発売された。
 
**放送上の最終回である38話は、 途中の回を省略していきなり最終回に話が飛んだような内容で制作された。そのため直前の37話と話の内容が繋がらず、37話で大破したはずのレイズナーは[[強化型レイズナー|修復・改造強化]]された上で[[ル・カイン]]の[[ザカール]]と互角の戦闘を繰り広げ、開発中だった地球製SPT[[ドール]]も既に量産されグラドス軍と戦闘するなどしていた。TV放映終了後、この突発的なエピソードを補完するためのOVA全3巻が発売された。
  

2024年9月25日 (水) 15:13時点における最新版

蒼き流星SPTレイズナー
読み あおきりゅうせい エスピーティー レイズナー
原作 伊東恒久
高橋良輔
原案 矢立肇
監督 高橋良輔
シリーズ構成 伊東恒久
キャラクターデザイン 谷口守泰
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 乾裕樹
制作 サンライズ(第3スタジオ)
放送局 日本テレビ
放送期間 1985年10月3日 -
1986年6月26日
話数 全38話
初登場SRW 新スーパーロボット大戦
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蒼き流星SPTレイズナー』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

概要[編集 | ソースを編集]

高橋良輔監督のロボットアニメ作品第4弾。作品終盤、スポンサーの降板という憂き目にあったため打ち切られた非業の作品。しかしストーリーの完成度は高く、その後OVAで補完される。

当時のリアルロボット物としては珍しく宇宙からの侵略者との戦いで、侵攻軍であるグラドス人と地球人との混血児であるアルバトロ・ナル・エイジ・アスカの苦悩と戦いを描いている。全2部構成であり、第1部は火星から地球への逃亡を主に描き、第2部は地球完全制圧したグラドス軍とレジスタンスとの戦いが描かれている。第1部は当時の米ソ冷戦[1]を描いていたりと現実世界を投影した世界観だが、第2部はテコ入れによって当時流行っていた漫画『北斗の拳』を彷彿とさせるような雰囲気となっており、分かり易い悪役として配置された死鬼隊や彼らの駆る個性的なSPT、それらに対抗してヒーローロボットとしての立ち位置を一層強調されたレイズナーなど、スーパー系作品の要素も加味されている。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

宇宙進出を経てもなお超大国同士のにらみ合いが続いていた西暦1996年、宇宙体験のため火星を訪れたコズミック・カルチャー・クラブの一団は突如として異星の機動兵器・SPTの交戦に巻き込まれる。火星の地が焦土と化す中、一団は1機のSPTに窮地を救われる。その蒼きSPT・レイズナーを駆る少年は一団の前に素顔を明かしこう告げた。

僕の名はエイジ、地球は狙われている……!

登場人物[編集 | ソースを編集]

第1部[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

地球[編集 | ソースを編集]

アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
主人公。地球の危機を伝えに来た地球人とグラドス人のハーフ。主にレイズナーに搭乗。
アンナ・ステファニー
コズミック・カルチャー・クラブ(以下CCC)の参加者。心優しい少女で、皆がエイジに疑いの目を向ける中、最初からエイジを信じ、好意を寄せた。
デビッド・ラザフォード
CCCの参加者。仲間の死を目の当たりにしてエイジに辛く当たるが、やがて打ち解ける。ロアンと比べ行動派。主にベイブルに搭乗。
シモーヌ・ルフラン
CCCの参加者。勝ち気な少女で、エイジに惹かれたがその想いを素直にぶつけることは出来なかった。実は名家の出である。
ロアン・デミトリッヒ
CCCの参加者。デビットと比べ理論派で冷静。主にバルディに搭乗。
アーサー・カミングスJr.
CCCの参加者。最年長者として皆をリードしようと躍起になるが、リーダーの器とはとても言えなかった。
エリザベス・クレブリー
CCCの引率者。火星での数少ない生き残りであるアンナ、デビッドらを救う為エイジと共に火星の脱出を試みる。

グラドス[編集 | ソースを編集]

アーマス・ゲイル
中尉。ジュリアの婚約者でもあるエイジの士官学校の先輩で、エイジにとっては兄のような存在であるが、図らずも対決する事になる。
ゴステロ
大尉。地球人の抹殺を楽しみ、邪魔になれば部下であろうと殺す危険人物。ジュリアに横恋慕した因縁からゲイルとは険悪。
エジール・カルラ
少尉。ゲイルに密かに思いを寄せるゲイルの副官。
アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
エイジの姉。
ギウラ
ジュリアのお目付け役を務めるグラドス士官。
ズール
グレスコの副官。
グレスコ
グラドス軍提督。地球侵攻軍の総司令官。
グラドス兵

その他[編集 | ソースを編集]

ケン・アスカ
SRW未登場。エイジとジュリアの父。作中では二人の回想ぐらいにしか出番がない。

第2部[編集 | ソースを編集]

地球[編集 | ソースを編集]

アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
一人称が「僕」から「俺」になり、白兵戦でも積極的に戦うなど逞しさを身に着ける。
アンナ・ステファニー
第2部ではデビッドとともに反グラドス運動に身を投じており、非力ながらも地球の文化を守ろうとした。エイジとの関係は第1部よりも接近してジュリアと並ぶ第2部のヒロイン。
デビッド・ラザフォード
グラドス軍の本拠があるかつてのニューヨーク付近にてレジスタンスのリーダー格として活動。
シモーヌ・ルフラン
当初はルフラン侯爵家の立場を生かしてグラドスの協力者を装って反グラドス運動に協力していた。
アーサー・カミングスJr.
頼りなさげなのは相変わらずだが、ただ一人、最初から最後までロアンの事を信じていた。
エリザベス・クレブリー
レジスタンスの一員として地球製SPTの開発に従事する。
アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
クスコの聖女として登場。終盤に重大な役割を果たすことになる。

グラドス[編集 | ソースを編集]

ル・カイン
グレスコの息子。グラドス軍の新たな司令官として手腕を振るう。
ゴステロ
サイボーグ化して復活し、死鬼隊の一人となっていた。
ボーン
死鬼隊の一人。
ゲティ
死鬼隊の一人。
マンジェロ
死鬼隊の一人。
ギウラ
文化矯正隊の指揮官として登場。
エジール・カルラ
第2部後半にクスコの遺跡採掘の指揮を執り、エイジと対決する。
グレスコ
グラドスの地球総督として登場。
ロアン・デミトリッヒ
ル・カインの腹心となった。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

SPT[編集 | ソースを編集]

レイズナー各機はV-MAX発動状態を別機体として区別する場合もある(など)。

レイズナー
グラドス軍の開発した試作機でエイジが奪取して以後、使用する事になる。機体にはグラドス創生の秘密が隠されていた。
ニューレイズナー(強化型レイズナー)
第2部でル・カインによってレイズナーが大破した後、地球側が復元した機体にレイズナーのデータを移し変えた。
ベイブル
エイジがレイズナーとともに持ち出した試作型SPT。近接型でデビッドが搭乗。
バルディ
エイジがレイズナーとともに持ち出した試作型SPT。遠距離支援型でロアンが搭乗。
ドール
第2部で地球側のレジスタンスが開発した地球製のSPT。
ブレイバー
第1部におけるグラドス軍の主力SPT。
ブルグレン
第1部でゴステロが搭乗したSPT。
ドトール
地上戦に秀でたSPT。
ディマージュ
空中戦に秀でたSPT。1・2部を通じてカルラが搭乗。
グライムカイザル
アーマス・ゲイルが搭乗した専用SPT。
ブラッディカイザル
グライムカイザルの同型機。ジュリアが搭乗。
ザカール
ル・カインの専用SPT。終盤にV-MAXを搭載し、エイジのレイズナーを大破に追い込んだ強敵。

MFマルチフォーム[編集 | ソースを編集]

ソロムコ
1・2部を通じて使用されたMF。
ガンステイド
終盤のクスコ遺跡の攻防戦でグラドス軍が使用。
ダルジャン
第2部のゴステロが搭乗。
エルダール
死鬼隊の一人であるボーンが搭乗した専用機。
ダンコフ
死鬼隊の一人であるゲティが搭乗した専用機。
ガッシュラン
死鬼隊の一人であるマンジェロが搭乗した専用機。途中で不完全ながらもV-MAXを搭載する。
レイズナーMk-II
本編未登場。変形可能。レイズナーの後継機という位置づけだが分類上はマルチフォームに属する。

TSテラー・ストライカー[編集 | ソースを編集]

ターミネーターポリス
第2部に登場した無人機。
スカルガンナー
第1部に登場した無人機。

艦艇その他[編集 | ソースを編集]

グラドス大型戦艦
グラドス軍新型巨大宇宙空母
グラドス・トライポッド・キャリア
戦略ゲラン衛星

SRWオリジナル[編集 | ソースを編集]

スコープドッグ (エイジ機)
SRWオリジナル機体。エイジが乗るスコープドッグ

用語[編集 | ソースを編集]

SPT
グラドス軍が開発した全長10m程の人型兵器。なお、SPTとは「Super Powered Tracer(超強化機能服)」の略称である。
マルチフォーム
SPTの中でも性能を特化させたものを指す。
テラー・ストライカー
コンピューターで操縦される無人のSPT。
V-MAX
一部のSPTに搭載された緊急脱出システム。これによって、SPTの性能が一時的に上昇する。
コズミック・カルチャー・クラブ(CCC)
国連宇宙局が主催する火星体験学校。火星の国連基地に到着後、グラドス軍の攻撃に巻き込まれてしまう。
グラドス軍
ブルドリア太陽系に位置する惑星「グラドス」が抱える軍。1996年に地球に侵攻し、制圧することに成功した。
戦略ゲラン衛星
グラドス軍がかつて使用した大量破壊兵器。当のグラドス人でさえも、その兵器を使用した事は歴史の汚点とされている。
死鬼隊
グラドス地球占領軍司令官であるル・カイン直属の部隊。サイボーグ化したゴステロマンジェロゲティボーンの四名からなる。
レイ
レイズナーに搭載されている音声入力式のコンピュータ。パイロットが乗っていなくても、独自の思考回路によって行動することが出来る。
フォロン
ケン・アスカによりグラドス創世の秘密がインプットされた、レイズナーの第2コンピュータ。レイズナーの破壊される確率が99.999%以上になると覚醒し、パイロットの意思を無視して独自の判断で行動する。
グラドスの刻印
かつて太古のグラドスにあったオーバーテクノロジー。空間を歪曲および遮断する力を持っている。
第1部
原作において、火星でのコズミック・カルチャー・クラブのメンバーとエイジの出会いから、地球に辿り着きグラドスの本格侵攻寸前までのストーリーを指す。話数では第1話~第25話(第25話は総集編)が第1部にあたる。
第2部
原作において、第1部終了時から最終話までの展開を指す。話数では第26話~第38話(および最終話の完全版となるOVA)が該当。
第1部終了時から3年が経過しており、その間に地球はグラドスの侵攻に屈し、完全な占領下に置かれている。その中でゲリラ活動に身を投じ、グラドス軍に抵抗するエイジと仲間達の物語が展開される。
ル・カイン死鬼隊、クスコの聖女やグラドスの刻印など、スパロボでお馴染みのファクターの多くは第2部からの登場である。

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「メロスのように ~LONELY WAY~」
歌:Airmail from NAGASAKI / 作詞:秋元康 / 作曲:中崎達也 / 編曲:若草恵
原作OPにおいてはサビの前に間奏が入り、予告として本編シーンが挿入される演出が特徴的。これは当時、とても斬新な演出であった[2]
歌手であるAirmail from NAGASAKIは、本曲がデビューとなった。余談だが、作詞を手掛けた秋元康氏は『蒼き流星SPTレイズナー』の裏番組『夕やけニャンニャン』のスタッフ(構成)を務めていた。
アニメソングのカバーアルバム集『百歌声爛 男性声優編』において、エイジ役の声優である井上和彦氏が本曲の一部を歌っている。
『新』『64』『GC』『J』『OE』『DD』『X-Ω』で採用。『DD』ではイベント「ゼロ・アンド・ブルー」にて、『X-Ω』ではイベント「夢見た楽園は遠く」にてクエストBGMに採用。
エンディングテーマ
「5分だけのわがまま」(前期)
歌:富沢聖子 / 作詞:秋元康 / 作曲:中崎達也 / 編曲:若草恵
「LA ROSE ROUGE」(後期)
歌:富沢聖子 / 作詞:河奈みその / 作曲:林哲司
劇中BGM
「迫り来るものへ」
『新』『64』『GC』『J』『OE』でV-MAX時の戦闘BGMとして使用されている。『新』『64』では「V-MAX」と表記。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

スパロボでは今のところ、第1部と第2部が合わさって再現されていることが多い。第1部のエイジが出ているのに敵にル・カインが居る、逆にエイジは第2部なのにゲイルが出てくるといった、どちらか片方にもう片方の設定を加える調整が多い。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
シリーズで初となるエイジ達の火星からの脱出劇を含め、第1部から第2部までほぼ全編が描かれている。エイジ達は第1部の姿で登場(ただしエイジのみ第2部最終盤のパイロットスーツ姿で、取り扱い説明書内ではグラフィックが製品版と異なり第一部版の姿になっていた)。なお、本作におけるグラドス軍ル・カイン)は版権作品の敵の中で最後に戦う敵勢力の一つである。火星繋がりということでグラドス軍と木連が同盟を結ぶなど『機動戦艦ナデシコ』とのクロスオーバーが多い。

単独作品[編集 | ソースを編集]

新スーパーロボット大戦
初登場作品。エイジ達は第1部の姿だが、ル・カイン死鬼隊など第2部のキャラも登場する。
スーパーロボット大戦64
エイジ達は第2部の姿で登場。ムゲ帝国占領下の地球を舞台としてストーリーが始まり、グラドス軍はムゲ配下の地球占領軍という扱いのため、序盤はレイズナー第2部の物語が主要な軸となる。
その一方でリアル系の最序盤ルートではゲイルやジュリアとの戦闘など、第1部の物語も盛り込まれている。後半にかけてはクスコの聖女・ジュリアとグラドスの刻印が重要な役割を果たす。なお、レイズナーMk-IIは登場せず。
スーパーロボット大戦GC
作品中盤、ガンドール隊の地球への帰還後から登場。グラドス軍はその時点で地球を侵略している星間連合軍の一員であり、レジスタンス活動から刻印の発動までの第2部の展開が描写される。
SPTが味方側では割と貴重なSサイズユニットのため、捕獲や敵機弱体化のために部位破壊を多用する戦法を重視する場合は重宝する。
プロローグでは数年前に火星基地が壊滅、作中ではエイジが3年前に危機を知らせに来たおかげで外宇宙への対応ができたと語られている。
スーパーロボット大戦XO
『GC』ではNPCだったゲイルにパイロットデータが追加された。追加サブシナリオでボスとして立ちはだかるほか、終盤に無条件で仲間になる。
その他にもブレイバーグライムカイザルが追加された。
序盤の追加サブシナリオで第1部の展開が一部再現されているが、第1部の顔グラフィックは用意されておらず、このシナリオでもエイジ達は第2部の姿である。
それに伴いエイジが地球にやって来たのが3年前から本編開始後になったので、プロローグの「数年前に火星基地が壊滅」の一文が「異星人の存在がささやかれるようになった」に変更された。
多くの機体の戦闘デモが刷新されており、ナックルショットはより派手かつスピーディーな演出に。『GC』のレーザード・ライフルは普通のビームだったが本作では原作同様の波打つビームとなった。
スパロボ学園
スーパーロボット大戦Operation Extend
同じ高橋監督作品である『装甲騎兵ボトムズ』との共演を果たす。顔グラフィックは第2部準拠。
本作では、グラドス軍はポセイダル軍・バララント同盟と手を結びISTO(星間条約機構)を構成している。火星にワープゲートがあり、グラドス軍はそれを通じて軍勢を送り込もうとしている。ケン・アスカは火星探査中に遭難したことになっている。
エイジ(第二部版で強化型に改造済みのレイズナーに搭乗。今回もレイズナーMk-IIは登場せず)が危機を知らせに来たおかげで先手を打ってワープゲートを防衛することができ、グラドス軍による地球侵攻は食い止められている。なお、コズミックカルチャークラブの面々はロアンアンナ(と名前のみ登場するデビッド)が、グラドスに支配された「刻印の星」の住民として登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
2020年5月のイベント「夢見た楽園は遠く」にて期間限定参戦。第1部設定。グラドス軍は直接登場せず、地球とプラントを戦わせようと画策する。
スーパーロボット大戦DD
ワールド4の構成作品。『学園』以来10年ぶりの2Dスパロボ参戦で、『J』以来に第1部から第2部の流れが時系列通りとなり、スパロボでは初めて主要キャラクター達の容姿の変化も描かれている。
火星繋がりという事で『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』との絡みが多い。
第1部の再現は2章Part6まで行われる。同Partにて衛星ゲランによる攻撃が起きるも、原作とは違い多種多様な兵器を有する第5世界の各勢力と「ディバイン・ドゥアーズ」の共闘でグラドスの撃退に成功。ただし、混乱の中でエイジは結局行方不明となる。
以降は大きく間が空き、3章Part5からは第2部設定となる。グラドスが占領するのは火星となっており、容姿の変化については戦闘訓練を受けて逞しくなったためと説明されている。

関連作品[編集 | ソースを編集]

Another Century's Episode
Another Century's Episode Portable

各話リスト[編集 | ソースを編集]

TVシリーズ[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
1 あかい星にて レイズナー
ブレイバーグライムカイザル
2 彼の名はエイジ
3 その瞳を信じて ブルグレン
グラドス大型戦艦
4 心のこしての脱出 グラドス・トライポッド・キャリア 本話より登場メカの
テロップ表示挿入
5 まもられても、なお…
6 とり残されて バルディ
7 血はあかかった
8 彼の叫びに応えて
9 生きる道を求めて ベイブル
ディマージュ
ドトール
10 エイジ!?と呼んだ
11 地球の艦が来た!
12 さよならの赤い星
13 宇宙にむなしく
14 異星人に囚われて
15 蒼き流星となって
16 月よ!こたえて スカルガンナー
17 群がる殺人機マシーン
18 そして地球へ
19 とどかぬ想い ソロムコブラッディカイザル
20 レイズナーの怒り
21 我が名はフォロン
22 フォロンとの対決 戦略ゲラン衛星
23 奇跡を求めて
24 光になったエイジ
25 駆けぬけた宇宙 総集編
26 時は流れた! ターミネーターポリス 第2部開始
OP・ED変更
27 華麗なるル・カイン ザカールダルジャンエルダール
ダンコフガッシュラン
グラドス軍新型巨大宇宙空母
28 クスコの聖女
29 再会・謎の招待状
30 ベイブル奪回作戦ゲーム
31 仕組まれた聖戦 ドール
32 ああ、ゴステロ
33 死鬼隊の挑戦
34 狙われたアンナ
35 グラドスの刻印
36 敵V-MAX発動
37 エイジ対ル・カイン
38 歪む宇宙そら ニューレイズナー
ガンステイド

OVAシリーズ[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
ACT-I エイジ1996 TV版第1-24話の
総集編
ACT-II ル・カイン1999 TV版第25-38話の
総集編
ACT-III 刻印2000 完結編

余談 [編集 | ソースを編集]

  • 漫画『北斗の拳』の影響を受けていると言われる第2部だが、高橋監督はインタビューにてインタビュアーにその事を振られた際、「意識はしてない」と否定している[3]
    • ただし、高橋監督は『装甲騎兵ボトムズ』が終わりにさしかかった頃、ファンの1人から「次はこれをやってください」と『北斗の拳』の原作を差し出されたことがあり、「オレってこんなイメージなの?」と驚いたことがあるが、「案外、自分でも気づかないところでそういう資質みたいなものがあったのかもしれません」と語っている[3]
  • 本作以前の高橋良輔監督のロボットアニメ作品群(『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』『機甲界ガリアン』)がいずれもバンダイグループ(後のバンダイナムコグループ)と競合するタカラ(後のタカラトミー)が商品化権を有していたこともあり、スパロボにおいては『第2次スーパーロボット大戦Z』にて「ボトムズシリーズ」が参戦するまで、長く本作が唯一の高橋作品からの参戦であった。
  • 本作の打ち切りは、メインスポンサーであった三洋電機が降板し、バンダイやカバヤといった他スポンサーがその穴埋めができず、打ち切りとなった。
    • 当時のアニメ誌やインターネット上では、三洋電機の降板は不祥事によるもの、バンダイの降板はプラモデルの売れ行きが芳しくなかったため、という説が根強く語られているが、それに関しては当時のバンダイ社員がTwitter(X)にて説を否定している。
    • 三洋電機が不祥事(1984年に発売した石油ファンヒーター「CFH-S221F型」の一酸化炭素中毒事故)に関しては、ファンヒーターのリコールはレイズナーの放送よりも前に始まっており、また当時の社長が責任辞任した後もレイズナーの放送は続いていたため、事故が原因という印象はない、と語られている。シンプルにビデオデッキの販促が思うようにいかなかったのが理由ではないかとも[4]
    • レイズナーの1/100スケールはガンプラで今ではお馴染みの「スナップフィット」を試験的に採用しており、それが大人には評判は悪くも[5]、子供たちには人気があり、安価に抑えられていた。完全変形のMk-IIを出すことでさらに弾みを付けようと考えていたが、その矢先にメインスポンサーが降板となり、結果的に番組は終了とすることになった[6]
    • 放送上の最終回である38話は、 途中の回を省略していきなり最終回に話が飛んだような内容で制作された。そのため直前の37話と話の内容が繋がらず、37話で大破したはずのレイズナーは修復・改造強化された上でル・カインザカールと互角の戦闘を繰り広げ、開発中だった地球製SPTドールも既に量産されグラドス軍と戦闘するなどしていた。TV放映終了後、この突発的なエピソードを補完するためのOVA全3巻が発売された。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ちなみに、現実世界においてソビエト社会主義共和国連邦(USSR)は、『レイズナー』本編の舞台となる西暦1996年よりも約5年前の西暦1991年12月26日に解体している
  2. 同演出はこれを始めとして、後年の様々な作品にも『レイズナー』を意識したパロディ演出として取り入れられている。特に名称づけられてはいないが、大川ぶくぶ氏が矢立文庫で掲載した漫画『IPポリスつづきちゃん』では「ダイジェストロリ・ウェイ」と名付けられている。
  3. 3.0 3.1 新紀元社『蒼き流星SPTレイズナー コンプリートアートワークス』157頁。
  4. アンビル星人の2024年2月8日の投稿アンビル星人の2024年2月8日の投稿
  5. プラモデルは1/72スケールと1/100スケールの二種類を展開していたが、1/72スケールはレーザードライフルを重量感のあるダイキャスト製にしたのが仇となって自重で関節がヘタってしまってポーズ付けが困難であり、1/100スケールもポリキャップが使用されておらず関節の可動範囲が狭い上ドトールなど一部を除いて太腿に大きな肉抜き穴が開けられていた。
  6. アンビル星人の2024年2月8日の投稿

商品情報[編集 | ソースを編集]

Blu-ray[編集 | ソースを編集]

DVD[編集 | ソースを編集]

TVシリーズ[編集 | ソースを編集]

DVDボックス[編集 | ソースを編集]

書籍[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

サイト名 取扱いの有無 備考
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TELASA ×
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リンク[編集 | ソースを編集]