「新世紀エヴァンゲリオン」の版間の差分
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− | + | | 原作 = GAINAX・庵野秀明<br />→庵野秀明 | |
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+ | | 監督 = 庵野秀明 | ||
+ | | シリーズ構成 = | ||
+ | | 脚本 = | ||
+ | | キャラクターデザイン = [[スタッフ:貞本義行|貞本義行]] | ||
+ | | メカニックデザイン = [[スタッフ:山下いくと|山下いくと]]<br />庵野秀明 | ||
+ | | 音楽 = 鷺巣詩郎 | ||
+ | | 制作 = ガイナックス<br />竜の子プロダクション | ||
+ | | 放送局 = テレビ東京系 | ||
+ | | 配給元 = | ||
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+ | | 放送期間 = 1995年10月4日 - <br />1996年3月27日 | ||
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+ | | 配信開始日 = | ||
+ | | 話数 = 全26話 | ||
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+ | | シリーズ = [[エヴァンゲリオンシリーズ]] | ||
+ | | 前作 = | ||
+ | | 次作 = [[新世紀エヴァンゲリオン 劇場版]] | ||
+ | | アニメ版 = | ||
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+ | | 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦F]] | ||
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+ | 『'''新世紀エヴァンゲリオン'''』はガイナックスおよび竜の子プロダクション(後のタツノコプロ)制作のテレビアニメ作品。原作および監督は庵野秀明。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 巨大兵器「[[エヴァンゲリオン]]」のパイロットとなった少年少女と、謎の敵「[[使徒]]」との戦いを描く作品。本筋は[[主人公]]・[[碇シンジ]]の成長物語であると同時に、多くの登場人物の結末と謎そのものを追う事が重視された作品である。最終的にはシンジが自身の内面と世界と向かい合った結果に、どの選択を選ぶかまでが描かれる。 | |
− | + | 明るい展開の話も在るものの、基本的には難解かつシリアスな展開に現代的なリアリズムが加わった作風で、後半以降はそれがより顕著となる。敵が典型的悪役である「異種族の侵略者」でも、『[[機動戦士ガンダム]]』のヒット以降大勢を占めた「人類の一勢力」でもなく、謎の存在=未知の生物として描かれているのも目新しい要素の一つといえる。 | |
− | + | 放送当時に社会現象にまで発展した1990年代を代表するアニメ作品で、本作による経済効果は2007年までで1500億円超とされており、ロボットアニメとしては[[ガンダムシリーズ]]以外に例を見ないヒット作品である。一方で『機動戦士ガンダム』の監督である富野由悠季氏からは[[ライバル|仮想敵]]とされたり、庵野秀明氏の師の一人である宮崎駿氏から辛辣に批判されたりもしている。このようにアニメ業界の大御所にメディアが意見を求めている事例からも、良かれ悪しかれ'''「エヴァ以前・エヴァ以後」'''でアニメ論が語られる事も多く、強い影響力を窺わせる。ピーク時である1997年頃は、ニュースやワイドショー番組などでもその影響力について度々取り上げられた。 | |
本作で多用された「裏に用意された設定を断片的に明かす」手法は、現在でもロボットものか否かを問わず多くのアニメで用いられている。これらの要素に隠れて目立たないが、実写映像作品(特に特撮作品)の要素を取り込んだ演技の間や演出方法、カメラワークは本作の世界観や雰囲気をより深める効果を高めている。『[[機動戦艦ナデシコ]]』監督の佐藤竜雄氏は「エヴァは難解なストーリー展開をアニメに持ち込んだ事以上に、これらの写実的手法を持ち込んだ事こそが評価されるべき」としている。 | 本作で多用された「裏に用意された設定を断片的に明かす」手法は、現在でもロボットものか否かを問わず多くのアニメで用いられている。これらの要素に隠れて目立たないが、実写映像作品(特に特撮作品)の要素を取り込んだ演技の間や演出方法、カメラワークは本作の世界観や雰囲気をより深める効果を高めている。『[[機動戦艦ナデシコ]]』監督の佐藤竜雄氏は「エヴァは難解なストーリー展開をアニメに持ち込んだ事以上に、これらの写実的手法を持ち込んだ事こそが評価されるべき」としている。 | ||
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=== 他媒体展開 === | === 他媒体展開 === | ||
− | 本編放送に先駆けて月刊誌『少年エース』『ヤングエース』にて連載された、キャラクターデザインを手がけた貞本義行氏が作者である[[漫画|漫画版]]も有名([[俗語・俗称|通称]]'''「貞本エヴァ」''' | + | 本編放送に先駆けて月刊誌『少年エース』『ヤングエース』にて連載された、キャラクターデザインを手がけた貞本義行氏が作者である[[漫画|漫画版]]も有名([[俗語・俗称|通称]]'''「貞本エヴァ」''')。こちらは大筋こそTV版・旧劇場版と共通しているが、シンジの性格など差異も多く独自要素が目立つ作品となっている。貞本氏のスケジュールの都合等もあり、完結までに18年を費やす長期連載となった。 |
− | + | 放送終了後の1997年には、第25話・第26話(最終話)を別視点から描いた[[映画|劇場アニメ]]『[[新世紀エヴァンゲリオン 劇場版]]』が公開された。 | |
− | + | 放映中から発売を開始したVHSを始めとしたセル版商品では毎回TV放映から作画が修正されている。架空の商品を実在の商標に置き換えるのが大半だが、第弐拾一話から第弐拾四話は劇場版で使用したカットや新作シーンを組み込んで大分構成が変わっている。デジタルリマスター時にも作画の修正や入替が行われており、現行商品では(最終2話も含めて)放映時の台割のものを「オンエアフォーマット版」(第弐拾一話~第弐拾六話)、改変後の台割のものを「ビデオフォーマット版」(第21話~第26話)と呼称する。 | |
− | [[ | + | 2007年から2021年にかけては新たな劇場版である『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]』シリーズが全4部作で公開された。こちらは権利関係その他が、新会社カラーと庵野監督を中心に集約され一新されており、TV版とは異なる権利関係とスタイルで製作されている(スタッフは多くがTV版にも参加した顔触れで、ガイナックスは原作協力という形でクレジットされている)。 |
− | + | [[コンピュータゲーム|ゲーム]]方面では『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』や『新世紀エヴァンゲリオン2』。他にも、純粋な学園ものの『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』、[[小説]]『[[エヴァンゲリオン ANIMA]]』、ギャグ漫画『ぷちえう゛ぁ』が展開された。 | |
=== スーパーロボット大戦への参戦 === | === スーパーロボット大戦への参戦 === | ||
− | 金属・無機質素材で構成された典型的巨大ロボットとは違い、[[EVA]]は[[人造人間]] | + | 金属・無機質素材で構成された典型的巨大ロボットとは違い、[[EVA]]は[[人造人間]](=生物)である。ゆえにスパロボ参戦に当たって、旧来から続くロボット作品の範疇に含まれるのか疑問を持つ意見は放送から20年以上経った今でも根強い。 |
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− | + | 問題にされていた点は「(EVAのような)完全に機械である機体以外もロボットに含めるのか?」という事であるが、現在では全身を有機物で構成した'''生体ロボット'''という設定が珍しくないうえ、非ロボット作品である『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』や『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』の参戦をはじめとしてスパロボの参戦作品の枠が広がり、この議論はあまり意味を成さなくなっている。 | |
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
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*[[メカ&キャラクターリスト/MX]] | *[[メカ&キャラクターリスト/MX]] | ||
*[[メカ&キャラクターリスト/第3次α]] | *[[メカ&キャラクターリスト/第3次α]] | ||
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=== [[NERV]] === | === [[NERV]] === | ||
;[[碇シンジ]] | ;[[碇シンジ]] | ||
− | :[[主人公]] | + | :[[主人公]]。初号機パイロット。 |
;[[惣流・アスカ・ラングレー]] | ;[[惣流・アスカ・ラングレー]] | ||
:[[ヒロイン]]の一人。弐号機パイロット。非常に高いプライドを持っており、エヴァ操縦技量もそれに見合う物を持っている。 | :[[ヒロイン]]の一人。弐号機パイロット。非常に高いプライドを持っており、エヴァ操縦技量もそれに見合う物を持っている。 | ||
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:ヒロインの一人。零号機パイロット。無口無表情なキャラクターでアニメ界の女性概念をひっくり返した。アスカからはいい印象を持たれていない。 | :ヒロインの一人。零号機パイロット。無口無表情なキャラクターでアニメ界の女性概念をひっくり返した。アスカからはいい印象を持たれていない。 | ||
;[[鈴原トウジ]] | ;[[鈴原トウジ]] | ||
− | : | + | :シンジの同級生。当初はシンジが行った戦闘が原因で妹がケガをしたために彼の事を目の敵にしていたが後に和解。中盤で彼自身もフォースチルドレンとして任命され、[[EVA3号機|3号機]]に乗る事になるが、左足を失う。 |
;[[碇ゲンドウ]] | ;[[碇ゲンドウ]] | ||
− | :シンジの父親で[[NERV]] | + | :シンジの父親で[[NERV]]司令官。一見冷静かつ非情な性格だが、その内に秘めた野望を考えると非常に寂しがり屋な事が分かる。婿養子で旧姓は六分儀。 |
;[[冬月コウゾウ]] | ;[[冬月コウゾウ]] | ||
− | :[[NERV]]副司令。ゲンドウの妻、[[碇ユイ]] | + | :[[NERV]]副司令。ゲンドウの妻、[[碇ユイ]]は彼の教え子である。第弐拾壱話「ネルフ、誕生」では彼の回想シーンでNERVの過去が描かれている。 |
;[[葛城ミサト]] | ;[[葛城ミサト]] | ||
:[[ヒロイン]]の一人。シンジ達の保護者でもあり、また上司に当たる人物。時には優しく、時には厳しく、でも家事に関してはダメダメな女性。加持とは大学時代に付き合っていた。 | :[[ヒロイン]]の一人。シンジ達の保護者でもあり、また上司に当たる人物。時には優しく、時には厳しく、でも家事に関してはダメダメな女性。加持とは大学時代に付き合っていた。 | ||
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:女性オペレーター。 | :女性オペレーター。 | ||
;[[日向マコト]] | ;[[日向マコト]] | ||
− | : | + | :[[眼鏡・サングラス|眼鏡]]オペレーター。 |
=== [[ゼーレ]] === | === [[ゼーレ]] === | ||
;[[渚カヲル]] | ;[[渚カヲル]] | ||
− | : | + | :仕組まれた子供、フィフスチルドレンとしてネルフに現れる。 |
;[[キール・ローレンツ]] | ;[[キール・ローレンツ]] | ||
:ゼーレの議長。 | :ゼーレの議長。 | ||
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: | : | ||
;[[碇ユイ]] | ;[[碇ユイ]] | ||
− | : | + | :シンジの母親で、既に死亡している。 |
この他、[[EVA初号機 (暴走)|暴走エヴァ]]や[[EVA量産機|量産機]]、[[使徒]]もキャラクター事典に登録される。詳細はメカの項を参照。 | この他、[[EVA初号機 (暴走)|暴走エヴァ]]や[[EVA量産機|量産機]]、[[使徒]]もキャラクター事典に登録される。詳細はメカの項を参照。 | ||
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*[[メカ&キャラクターリスト/MX]] | *[[メカ&キャラクターリスト/MX]] | ||
*[[メカ&キャラクターリスト/第3次α]] | *[[メカ&キャラクターリスト/第3次α]] | ||
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=== [[NERV]]([[エヴァンゲリオン|EVAシリーズ]]) === | === [[NERV]]([[エヴァンゲリオン|EVAシリーズ]]) === | ||
;[[EVA初号機]] | ;[[EVA初号機]] | ||
:実験機。主人公機で戦果を最も上げたEVA(ただし、パイロットのシンジが挙げた成果とは言い難い)。プラグ未接続なのに動きだす、突如[[暴走]]するなど謎も多い。 | :実験機。主人公機で戦果を最も上げたEVA(ただし、パイロットのシンジが挙げた成果とは言い難い)。プラグ未接続なのに動きだす、突如[[暴走]]するなど謎も多い。 | ||
+ | :;[[EVA初号機 (暴走)]] | ||
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:;[[EVA初号機 (F型装備)]] | :;[[EVA初号機 (F型装備)]] | ||
::原作には未登場。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて設定されたもの。 | ::原作には未登場。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて設定されたもの。 | ||
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;EVA4号機 | ;EVA4号機 | ||
:先行量産機。初の[[S2機関]]搭載型EVA。しかし、米国NERV第2支部ごと消滅。SRWには機体としては登場していない。 | :先行量産機。初の[[S2機関]]搭載型EVA。しかし、米国NERV第2支部ごと消滅。SRWには機体としては登場していない。 | ||
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=== 使徒 === | === 使徒 === | ||
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: | : | ||
;L.C.L | ;L.C.L | ||
− | : | + | :エントリープラグに満たされる液体。パイロットを精神攻撃や物理攻撃から保護する効果を持つ。羊水のような存在。酸素が含まれているため、溺れることはない。 |
;[[アンビリカルケーブル]] | ;[[アンビリカルケーブル]] | ||
:[[エヴァンゲリオン]]の電源コンセントのようなもの。 | :[[エヴァンゲリオン]]の電源コンセントのようなもの。 | ||
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== 楽曲 == | == 楽曲 == | ||
;オープニングテーマ | ;オープニングテーマ | ||
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:;「残酷な天使のテーゼ」 | :;「残酷な天使のテーゼ」 | ||
::歌:高橋洋子、作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏、編曲:大森俊之 | ::歌:高橋洋子、作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏、編曲:大森俊之 | ||
::セールスは60万枚以上(オリコン調査)、出荷枚数では100万枚の大ヒットを記録した。「『エヴァ』の[[世界観]]を表現している」と、評価が高い[[アニメソング]]。 | ::セールスは60万枚以上(オリコン調査)、出荷枚数では100万枚の大ヒットを記録した。「『エヴァ』の[[世界観]]を表現している」と、評価が高い[[アニメソング]]。 | ||
+ | ::今現在でもなおその人気は留まらず、アニソン総選挙では1位を獲得、カラオケでの選曲率も非常に高く、もはやアニメソングの代表格とも言える名曲。 | ||
::なお、及川眠子氏曰く'''「実は、歌詞の内容はあまり深く考えておらず、約二時間で完成した」'''との事。 | ::なお、及川眠子氏曰く'''「実は、歌詞の内容はあまり深く考えておらず、約二時間で完成した」'''との事。 | ||
− | :: | + | ::『F』『F完結編』『α』で採用。なお、「Both of you,Dance Like You Want to Win!」の代わりにシンジとアスカのシンクロ特訓イベントの曲としても使われた事がある。 |
+ | ::SS版の『F』と『F完結編』、『α』では間奏のギターソロがないシングルバージョンを元にしている。PS版の『F』と『F完結版』ではイントロの歌い出し部分がカットされドラムから入り間奏前にループする。 | ||
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: | : | ||
;エンディングテーマ | ;エンディングテーマ | ||
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: | : | ||
:;「DECISIVE BATTLE」 | :;「DECISIVE BATTLE」 | ||
+ | ::直訳で「決戦」。戦闘準備などのシーンで使用されるBGM。 | ||
::『F』『F完結編』『α』『SC』『MX』『第3次α』で戦闘BGMとして採用。 | ::『F』『F完結編』『α』『SC』『MX』『第3次α』で戦闘BGMとして採用。 | ||
::監督繋がりなのか、2016年に公開された特撮映画作品『[[ゴジラ|シン・ゴジラ]]』において、本曲のアレンジが多く使われている。 | ::監督繋がりなのか、2016年に公開された特撮映画作品『[[ゴジラ|シン・ゴジラ]]』において、本曲のアレンジが多く使われている。 | ||
:;「交響曲 第9番 ニ短調 第4楽章から」 | :;「交響曲 第9番 ニ短調 第4楽章から」 | ||
+ | ::渚カヲル戦でのBGM。 | ||
::『F完結編』『α』『MX』『第3次α』で採用。 | ::『F完結編』『α』『MX』『第3次α』で採用。 | ||
:;「A STEP FORWARD INTO TERROR」 | :;「A STEP FORWARD INTO TERROR」 | ||
+ | ::エヴァ出撃シーンなどでのBGM。初号機の初陣でも流れた。 | ||
::『α』『第3次α』で採用。 | ::『α』『第3次α』で採用。 | ||
:;「EVA-02」 | :;「EVA-02」 | ||
+ | ::弐号機のテーマ。 | ||
::『α』『第3次α』で採用。 | ::『α』『第3次α』で採用。 | ||
:;「THE BEAST」 | :;「THE BEAST」 | ||
+ | ::零号機のテーマ「EVA-00」のアレンジ。エヴァ暴走シーンで使用される。 | ||
::『SC』で採用。 | ::『SC』で採用。 | ||
:;「THE BEAST II」 | :;「THE BEAST II」 | ||
+ | ::エヴァ暴走時のテーマ。上記のものとは異なる別楽曲で、荒々しいエレキギターが特徴的。 | ||
::『α』『MX』『第3次α』で採用。 | ::『α』『MX』『第3次α』で採用。 | ||
:;「ANGEL ATTACK」 | :;「ANGEL ATTACK」 | ||
+ | ::「使徒、襲来」。使徒が現れるシーンでのBGM。 | ||
::『MX』で採用。 | ::『MX』で採用。 | ||
:;「Both of you,Dance Like You Want to Win!」 | :;「Both of you,Dance Like You Want to Win!」 | ||
+ | ::ユニゾンキックのBGM。第9話「瞬間、心重ねて」の英語タイトルでもある。 | ||
::『MX』『第3次α』で採用。 | ::『MX』『第3次α』で採用。 | ||
:;「NERV」 | :;「NERV」 | ||
+ | ::ネルフのテーマ曲。劇中での使用回数は少ない。 | ||
::『MX』で採用。 | ::『MX』で採用。 | ||
== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
+ | シンジが他作品のキャラクター達と共に戦うことで、原作で阻害された成長を遂げていくのがメインとなっている。話題を呼んだストーリー面でも、ロボットと[[神話]]を利用した設定、加えてSF要素も強く内包した箇所も含め、物語の中枢に絡む事が多い。 | ||
+ | |||
最後に参戦したのは『第3次α』。以降は[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]が本作に代わって参戦している。 | 最後に参戦したのは『第3次α』。以降は[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]が本作に代わって参戦している。 | ||
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=== [[旧シリーズ]] === | === [[旧シリーズ]] === | ||
− | ;[[スーパーロボット大戦F]]([[F完結編]]) | + | ;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]) |
− | : | + | :初参戦作品。[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーによれば、本作の企画スタート時に『エヴァ』が放送開始しており、その中で呼び出しを受けて『エヴァ』のビデオを渡され、参戦させるよう指示された<ref name="電撃">メディアワークス『電撃PlayStation』Vol.106、17頁。</ref>。設定がかなり細かいため参戦させたら大変なことになると判断されて1度は断るが、結局は参戦が決定した<ref name="電撃" />。 |
=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
;[[スーパーロボット大戦α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|for Dreamcast]]) | ;[[スーパーロボット大戦α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|for Dreamcast]]) | ||
:強大な権力を持つ極秘機関としてNERVが登場。EVAは[[ロンド・ベル]]および[[SDF]]艦隊への出向扱いで、ゲンドウの指示で何度も離脱する頭の痛い存在。ゲンドウの強権と秘密主義に[[ブライト・ノア]]ら現場の管理職は振り回されることになる。対ラミエルのヤシマ作戦など原作再現は多い。隠し条件を満たせばトウジがEVA3号機とともに加入する。 | :強大な権力を持つ極秘機関としてNERVが登場。EVAは[[ロンド・ベル]]および[[SDF]]艦隊への出向扱いで、ゲンドウの指示で何度も離脱する頭の痛い存在。ゲンドウの強権と秘密主義に[[ブライト・ノア]]ら現場の管理職は振り回されることになる。対ラミエルのヤシマ作戦など原作再現は多い。隠し条件を満たせばトウジがEVA3号機とともに加入する。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] |
− | : | + | :会話イベント内にて、「[[第一始祖民族]]」といったゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて明らかにされた設定も触れられている。過去のスパロボであったイベントと同じ展開も多い。 |
+ | :[[EVA初号機 (F型装備)|初号機F型装備]]が初登場。 | ||
=== Scramble Commanderシリーズ === | === Scramble Commanderシリーズ === | ||
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]] | ;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]] | ||
− | : | + | :EVA零号機改とEVA弐号機が[[ソーディアン]]に操られ暴走するという独自展開がある。 |
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
;[[スーパーロボット大戦MX]] | ;[[スーパーロボット大戦MX]] | ||
− | :『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』『[[GEAR戦士電童 (TV)|GEAR戦士電童]] | + | :『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』『[[GEAR戦士電童 (TV)|GEAR戦士電童]]』と共にストーリーの中核を担っているため原作再現は多い。主要キャラクターの死亡はレイ、ゲンドウ、リツコ、カヲルのみ。トウジの設定に漫画版の要素が取り入れられている<ref>集英社『スーパーロボット大戦MX 超級戦闘伝導書』368頁。</ref>。 |
== 各話リスト == | == 各話リスト == | ||
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| 最終話 || 世界の中心でアイを叫んだけもの<br />Take care of yourself. || || || | | 最終話 || 世界の中心でアイを叫んだけもの<br />Take care of yourself. || || || | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*[[碇シンジ|シンジ]]や[[綾波レイ|レイ]]、[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]をはじめとする、本作に登場する少年少女達は、現代[[日本]]における同年代の平均身長と比べると、1995年当時の調査記録と比較してもかなり身長が低めに設定されている。 | *[[碇シンジ|シンジ]]や[[綾波レイ|レイ]]、[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]をはじめとする、本作に登場する少年少女達は、現代[[日本]]における同年代の平均身長と比べると、1995年当時の調査記録と比較してもかなり身長が低めに設定されている。 | ||
**ファンの間では「文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次性徴が遅くなる、という説に準ずるものだ」という推測も語られているが、真偽は不明。 | **ファンの間では「文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次性徴が遅くなる、という説に準ずるものだ」という推測も語られているが、真偽は不明。 | ||
− | * | + | *構想段階では『[[ふしぎの海のナディア]]』の[[続編]]と位置づけられていた。実際、『ナディア』劇中にもその[[伏線]]となりうる要素が散見された。 |
− | + | **[[ラストボス|敵組織首領]]の[[ガーゴイル]]が閃光に触れて塩になったのは「サードインパクト」を連想させる。 | |
− | **[[ラストボス|敵組織首領]] | + | **敵組織が所有する[[レッドノア]]の内部には、第1使徒アダムと思しき巨人やそれらの骨格等が存在している。 |
− | * | + | **最終話では衛星軌道から[[地球]]各地に、使徒と思しき16の球形が飛び散る。 |
− | ** | + | *当時日本各地の放送局において度々再放送された。特に深夜帯での放送においては高年齢層にも高い評価を受け、アニメ作品の深夜枠への進出が活発化したきっかけにもなった。 |
+ | *現在は[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]を制作したカラーが本作の版権も管理している。2016年以降の再放送では、OPテロップの「企画・原作」のクレジットよりGAINAXが外され、庵野秀明氏の単独表記へ差し替えられている。 | ||
+ | *庵野秀明監督自身もスーパーロボット大戦シリーズのファンであり、書籍『ガイナックス・インタビューズ』(堀田純司・ガイナックス 講談社)の中で「スパロボにエヴァを出すことを切望していた。最近は仲間に入れてもらえなくて寂しい」と語っている。また[[スタッフ (登場作品)/監督#あ]]記載の通り、参戦にあたっては様々なアイデア出しをしている。 | ||
+ | *本作は空前のヒットにより制作元のガイナックスに多大な利益をもたらした<ref>厳密には当初ガイナックスは製作委員会に出資していなかったためテレビシリーズ制作時は直接恩恵を受けることはなく、本格的に収益化されたのは製作委員会より関連商品の窓口を移管して以降である。</ref>が、一方で『エヴァ』のIP利益に依存しきったガイナックスの慢性的な放漫化・浪費体質化といった経営腐敗を招くことにもなり、庵野監督にとってもカラーの設立や同社への『エヴァ』版権の移管などガイナックスと距離を置く要因となった事を後のインタビューにおいて述懐している<ref>[https://diamond.jp/articles/-/224881 【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由] ダイヤモンド・オンライン 2019年12月30日</ref>。 | ||
+ | **ガイナックスは2019年12月の当事社長逮捕をきっかけに経営陣を刷新、カラーの支援も得て経営の健全化を図るも既に多大な負債を抱えていたことから最終的に断念、2024年5月に破産手続き開始を申し立て事実上の倒産となった。 | ||
+ | **ガイナックスによる『エヴァ』IP濫用はゲーム分野において特に顕著で、『名探偵エヴァンゲリオン』『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』『新世紀エヴァンゲリオン エヴァと愉快な仲間たち』といった珍妙なタイトルが生まれる一因ともなっている。 | ||
+ | *上述した社会への影響力から、本作を強く意識した作品からパロディ対象としてネタを拾った作品と、大から小まで影響を受けた作品は無数に存在する。中には'''放送中に発売されたゲームにまでパロディされ、語り草になったケースまである'''<ref>第弐拾四話放送前の1996年3月9日に発売された『スーパーマリオRPG』。発売時期にしては明らかにネタが多く、定番ネタから外れて[[赤木リツコ]]の第七話の台詞までパロディされている。</ref>。 | ||
+ | *放送時のムーブメントにより1990年代時点でもテレビのアニメ系特別番組でも頻繁に取り上げられる作品となっていた。そのため現在はいわゆる「懐かし系」のカテゴリに置かれることも多く『[[新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION]]』とのコラボレーション時には『てれびくん』など児童誌における『エヴァ』の解説にて「知らない人はお父さんやお母さんに聞いてみよう!!」といった説明がなされておりその月日の経過にダメージを受けるファンも多かった。 | ||
+ | |||
+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == |
2024年6月24日 (月) 17:14時点における最新版
新世紀エヴァンゲリオン | |
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原作 |
GAINAX・庵野秀明 →庵野秀明 |
監督 | 庵野秀明 |
キャラクターデザイン | 貞本義行 |
メカニックデザイン |
山下いくと 庵野秀明 |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
制作 |
ガイナックス 竜の子プロダクション |
放送局 | テレビ東京系 |
放送期間 |
1995年10月4日 - 1996年3月27日 |
話数 | 全26話 |
シリーズ | エヴァンゲリオンシリーズ |
次作 | 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
『新世紀エヴァンゲリオン』はガイナックスおよび竜の子プロダクション(後のタツノコプロ)制作のテレビアニメ作品。原作および監督は庵野秀明。
概要[編集 | ソースを編集]
巨大兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった少年少女と、謎の敵「使徒」との戦いを描く作品。本筋は主人公・碇シンジの成長物語であると同時に、多くの登場人物の結末と謎そのものを追う事が重視された作品である。最終的にはシンジが自身の内面と世界と向かい合った結果に、どの選択を選ぶかまでが描かれる。
明るい展開の話も在るものの、基本的には難解かつシリアスな展開に現代的なリアリズムが加わった作風で、後半以降はそれがより顕著となる。敵が典型的悪役である「異種族の侵略者」でも、『機動戦士ガンダム』のヒット以降大勢を占めた「人類の一勢力」でもなく、謎の存在=未知の生物として描かれているのも目新しい要素の一つといえる。
放送当時に社会現象にまで発展した1990年代を代表するアニメ作品で、本作による経済効果は2007年までで1500億円超とされており、ロボットアニメとしてはガンダムシリーズ以外に例を見ないヒット作品である。一方で『機動戦士ガンダム』の監督である富野由悠季氏からは仮想敵とされたり、庵野秀明氏の師の一人である宮崎駿氏から辛辣に批判されたりもしている。このようにアニメ業界の大御所にメディアが意見を求めている事例からも、良かれ悪しかれ「エヴァ以前・エヴァ以後」でアニメ論が語られる事も多く、強い影響力を窺わせる。ピーク時である1997年頃は、ニュースやワイドショー番組などでもその影響力について度々取り上げられた。
本作で多用された「裏に用意された設定を断片的に明かす」手法は、現在でもロボットものか否かを問わず多くのアニメで用いられている。これらの要素に隠れて目立たないが、実写映像作品(特に特撮作品)の要素を取り込んだ演技の間や演出方法、カメラワークは本作の世界観や雰囲気をより深める効果を高めている。『機動戦艦ナデシコ』監督の佐藤竜雄氏は「エヴァは難解なストーリー展開をアニメに持ち込んだ事以上に、これらの写実的手法を持ち込んだ事こそが評価されるべき」としている。
他媒体展開[編集 | ソースを編集]
本編放送に先駆けて月刊誌『少年エース』『ヤングエース』にて連載された、キャラクターデザインを手がけた貞本義行氏が作者である漫画版も有名(通称「貞本エヴァ」)。こちらは大筋こそTV版・旧劇場版と共通しているが、シンジの性格など差異も多く独自要素が目立つ作品となっている。貞本氏のスケジュールの都合等もあり、完結までに18年を費やす長期連載となった。
放送終了後の1997年には、第25話・第26話(最終話)を別視点から描いた劇場アニメ『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』が公開された。
放映中から発売を開始したVHSを始めとしたセル版商品では毎回TV放映から作画が修正されている。架空の商品を実在の商標に置き換えるのが大半だが、第弐拾一話から第弐拾四話は劇場版で使用したカットや新作シーンを組み込んで大分構成が変わっている。デジタルリマスター時にも作画の修正や入替が行われており、現行商品では(最終2話も含めて)放映時の台割のものを「オンエアフォーマット版」(第弐拾一話~第弐拾六話)、改変後の台割のものを「ビデオフォーマット版」(第21話~第26話)と呼称する。
2007年から2021年にかけては新たな劇場版である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが全4部作で公開された。こちらは権利関係その他が、新会社カラーと庵野監督を中心に集約され一新されており、TV版とは異なる権利関係とスタイルで製作されている(スタッフは多くがTV版にも参加した顔触れで、ガイナックスは原作協力という形でクレジットされている)。
ゲーム方面では『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』や『新世紀エヴァンゲリオン2』。他にも、純粋な学園ものの『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』、小説『エヴァンゲリオン ANIMA』、ギャグ漫画『ぷちえう゛ぁ』が展開された。
スーパーロボット大戦への参戦[編集 | ソースを編集]
金属・無機質素材で構成された典型的巨大ロボットとは違い、EVAは人造人間(=生物)である。ゆえにスパロボ参戦に当たって、旧来から続くロボット作品の範疇に含まれるのか疑問を持つ意見は放送から20年以上経った今でも根強い。
問題にされていた点は「(EVAのような)完全に機械である機体以外もロボットに含めるのか?」という事であるが、現在では全身を有機物で構成した生体ロボットという設定が珍しくないうえ、非ロボット作品である『宇宙の騎士テッカマンブレード』や『宇宙戦艦ヤマト2199』の参戦をはじめとしてスパロボの参戦作品の枠が広がり、この議論はあまり意味を成さなくなっている。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/MX
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
NERV[編集 | ソースを編集]
- 碇シンジ
- 主人公。初号機パイロット。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- ヒロインの一人。弐号機パイロット。非常に高いプライドを持っており、エヴァ操縦技量もそれに見合う物を持っている。
- 綾波レイ
- ヒロインの一人。零号機パイロット。無口無表情なキャラクターでアニメ界の女性概念をひっくり返した。アスカからはいい印象を持たれていない。
- 鈴原トウジ
- シンジの同級生。当初はシンジが行った戦闘が原因で妹がケガをしたために彼の事を目の敵にしていたが後に和解。中盤で彼自身もフォースチルドレンとして任命され、3号機に乗る事になるが、左足を失う。
- 碇ゲンドウ
- シンジの父親でNERV司令官。一見冷静かつ非情な性格だが、その内に秘めた野望を考えると非常に寂しがり屋な事が分かる。婿養子で旧姓は六分儀。
- 冬月コウゾウ
- NERV副司令。ゲンドウの妻、碇ユイは彼の教え子である。第弐拾壱話「ネルフ、誕生」では彼の回想シーンでNERVの過去が描かれている。
- 葛城ミサト
- ヒロインの一人。シンジ達の保護者でもあり、また上司に当たる人物。時には優しく、時には厳しく、でも家事に関してはダメダメな女性。加持とは大学時代に付き合っていた。
- 赤木リツコ
- ミサトの同僚。ゲンドウとは愛人関係。
- 加持リョウジ
- ミサトの元恋人。
- 青葉シゲル
- ロン毛オペレーター。
- 伊吹マヤ
- 女性オペレーター。
- 日向マコト
- 眼鏡オペレーター。
ゼーレ[編集 | ソースを編集]
この他、「ゼーレ」としてキャラクター登録される場合もある(『F』等)。
その他[編集 | ソースを編集]
- ペンペン
- ミサトに飼われている温泉ペンギン(普通のペンギンとは違う)。
- 洞木ヒカリ
- シンジやトウジのクラスの委員長。
- 相田ケンスケ
- トウジとつるむミリタリーオタク。
- ダミープラグ
- 碇ユイ
- シンジの母親で、既に死亡している。
この他、暴走エヴァや量産機、使徒もキャラクター事典に登録される。詳細はメカの項を参照。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/MX
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
NERV(EVAシリーズ)[編集 | ソースを編集]
- EVA初号機
- 実験機。主人公機で戦果を最も上げたEVA(ただし、パイロットのシンジが挙げた成果とは言い難い)。プラグ未接続なのに動きだす、突如暴走するなど謎も多い。
- EVA初号機 (暴走)
- EVA初号機 (F型装備)
- 原作には未登場。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて設定されたもの。
- EVA零号機
- 試作機。試作機らしいイエローカラーの単眼のEVA。
- EVA零号機改
- 戦闘用に改修した零号機。青に再塗装されている。こちらを「EVA零号機」と呼ぶこともある。
- EVA弐号機
- 先行量産機。四眼と赤色が特徴的なEVA。
- EVA3号機
- 先行量産機。使徒に乗っ取られてしまう。
- EVA4号機
- 先行量産機。初のS2機関搭載型EVA。しかし、米国NERV第2支部ごと消滅。SRWには機体としては登場していない。
使徒[編集 | ソースを編集]
詳細は個別記事及び使徒を参照。また、※印の付いたものはSRW未登場。
- 第1使徒アダム
- 第2使徒リリス
- 第3使徒サキエル
- 通常
- 再生途中
- 第4使徒シャムシェル
- 第5使徒ラミエル
- 第6使徒ガギエル
- 第7使徒イスラフェル
- 合体状態
- 分離状態(甲、乙)
- 第8使徒サンダルフォン
- 第9使徒マトリエル
- ※第10使徒サハクィエル
- ※第11使徒イロウル
- ※第12使徒レリエル
- 第13使徒バルディエル
- 第14使徒ゼルエル
- ※第15使徒アラエル
- 第16使徒アルミサエル
- 第17使徒タブリス
- 第18使徒リリン
用語[編集 | ソースを編集]
- ネルフ
- 国連直属の特務機関。
- 使徒
- 一様にネルフの地下にあるアダムを狙う謎の存在。
- エヴァンゲリオン
- A.T.フィールド
- シンクロ率
- L.C.L
- エントリープラグに満たされる液体。パイロットを精神攻撃や物理攻撃から保護する効果を持つ。羊水のような存在。酸素が含まれているため、溺れることはない。
- アンビリカルケーブル
- エヴァンゲリオンの電源コンセントのようなもの。
- S2機関
- 使徒の動力源。永久機関らしい。
- ダミープラグ
- 暴走
- ロンギヌスの槍
- MAGIシステム
- 第2新東京市
- 第3新東京市
- ヤシマ作戦
- 第5使徒ラミエルを撃破するためにミサトが立案した超長距離からの狙撃作戦。
- セカンドインパクト
- エヴァ世界で西暦2000年に発生した大規模災害。真相は人類補完計画の過程で起こった事故だが、NERV関係者を含め、真相を知る者は殆どいない。
- サードインパクト
- 使徒がアダムと接触するとこれが起こり、人類が滅ぶと言われている。これを阻止するのがエヴァやNERVの表向きの役割。
- 第一始祖民族
- 人類補完計画
- 出来損ないの群体として行き詰まった人類を完全な単体生物へと進化させる計画。
楽曲[編集 | ソースを編集]
- オープニングテーマ
-
- 「残酷な天使のテーゼ」
- 歌:高橋洋子、作詞:及川眠子、作曲:佐藤英敏、編曲:大森俊之
- セールスは60万枚以上(オリコン調査)、出荷枚数では100万枚の大ヒットを記録した。「『エヴァ』の世界観を表現している」と、評価が高いアニメソング。
- 今現在でもなおその人気は留まらず、アニソン総選挙では1位を獲得、カラオケでの選曲率も非常に高く、もはやアニメソングの代表格とも言える名曲。
- なお、及川眠子氏曰く「実は、歌詞の内容はあまり深く考えておらず、約二時間で完成した」との事。
- 『F』『F完結編』『α』で採用。なお、「Both of you,Dance Like You Want to Win!」の代わりにシンジとアスカのシンクロ特訓イベントの曲としても使われた事がある。
- SS版の『F』と『F完結編』、『α』では間奏のギターソロがないシングルバージョンを元にしている。PS版の『F』と『F完結版』ではイントロの歌い出し部分がカットされドラムから入り間奏前にループする。
- エンディングテーマ
-
- 「FLY ME TO THE MOON」
- 歌:CLAIRE、作詞・作曲:Bart Howard、編曲:Toshiyuki Ohmori
- 劇中BGM
-
- 「DECISIVE BATTLE」
- 直訳で「決戦」。戦闘準備などのシーンで使用されるBGM。
- 『F』『F完結編』『α』『SC』『MX』『第3次α』で戦闘BGMとして採用。
- 監督繋がりなのか、2016年に公開された特撮映画作品『シン・ゴジラ』において、本曲のアレンジが多く使われている。
- 「交響曲 第9番 ニ短調 第4楽章から」
- 渚カヲル戦でのBGM。
- 『F完結編』『α』『MX』『第3次α』で採用。
- 「A STEP FORWARD INTO TERROR」
- エヴァ出撃シーンなどでのBGM。初号機の初陣でも流れた。
- 『α』『第3次α』で採用。
- 「EVA-02」
- 弐号機のテーマ。
- 『α』『第3次α』で採用。
- 「THE BEAST」
- 零号機のテーマ「EVA-00」のアレンジ。エヴァ暴走シーンで使用される。
- 『SC』で採用。
- 「THE BEAST II」
- エヴァ暴走時のテーマ。上記のものとは異なる別楽曲で、荒々しいエレキギターが特徴的。
- 『α』『MX』『第3次α』で採用。
- 「ANGEL ATTACK」
- 「使徒、襲来」。使徒が現れるシーンでのBGM。
- 『MX』で採用。
- 「Both of you,Dance Like You Want to Win!」
- ユニゾンキックのBGM。第9話「瞬間、心重ねて」の英語タイトルでもある。
- 『MX』『第3次α』で採用。
- 「NERV」
- ネルフのテーマ曲。劇中での使用回数は少ない。
- 『MX』で採用。
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
シンジが他作品のキャラクター達と共に戦うことで、原作で阻害された成長を遂げていくのがメインとなっている。話題を呼んだストーリー面でも、ロボットと神話を利用した設定、加えてSF要素も強く内包した箇所も含め、物語の中枢に絡む事が多い。
最後に参戦したのは『第3次α』。以降は新劇場版が本作に代わって参戦している。
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦F(F完結編)
- 初参戦作品。寺田貴信プロデューサーによれば、本作の企画スタート時に『エヴァ』が放送開始しており、その中で呼び出しを受けて『エヴァ』のビデオを渡され、参戦させるよう指示された[1]。設定がかなり細かいため参戦させたら大変なことになると判断されて1度は断るが、結局は参戦が決定した[1]。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α(for Dreamcast)
- 強大な権力を持つ極秘機関としてNERVが登場。EVAはロンド・ベルおよびSDF艦隊への出向扱いで、ゲンドウの指示で何度も離脱する頭の痛い存在。ゲンドウの強権と秘密主義にブライト・ノアら現場の管理職は振り回されることになる。対ラミエルのヤシマ作戦など原作再現は多い。隠し条件を満たせばトウジがEVA3号機とともに加入する。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 会話イベント内にて、「第一始祖民族」といったゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』にて明らかにされた設定も触れられている。過去のスパロボであったイベントと同じ展開も多い。
- 初号機F型装備が初登場。
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- EVA零号機改とEVA弐号機がソーディアンに操られ暴走するという独自展開がある。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦MX
- 『ラーゼフォン』『GEAR戦士電童』と共にストーリーの中核を担っているため原作再現は多い。主要キャラクターの死亡はレイ、ゲンドウ、リツコ、カヲルのみ。トウジの設定に漫画版の要素が取り入れられている[2]。
各話リスト[編集 | ソースを編集]
話数 | サブタイトル | 登場メカ・使徒 | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第壱話 | 使徒、襲来 ANGEL ATTACK |
第3使徒サキエル EVA初号機 |
||
第弐話 | 見知らぬ、天井 THE BEAST |
第3使徒サキエル | ||
第参話 | 鳴らない、電話 A transfer |
第4使徒シャムシェル | ||
第四話 | 雨、逃げ出した後 Hedgehog's Dilemma |
|||
第伍話 | レイ、心のむこうに Rei I |
EVA零号機 第5使徒ラミエル |
||
第六話 | 決戦、第3新東京市 Rei II |
第5使徒ラミエル | ||
第七話 | 人の造りしもの A HUMAN WORK |
J.A. | ||
第八話 | アスカ、来日 ASUKA STRIKES! |
EVA弐号機 第6使徒ガギエル |
||
第九話 | 瞬間、心、重ねて Both of You, Dance Like You Want to Win! |
第7使徒イスラフェル | ||
第拾話 | マグマダイバー MAGMADIVER |
第8使徒サンダルフォン | ||
第拾壱話 | 静止した闇の中で The Day Tokyo-3 Stood Still |
EVA零号機改 第9使徒マトリエル |
||
第拾弐話 | 奇跡の価値は She said, "Don't make otherssuffer for your personal hatred." |
第10使徒サハクィエル | ||
第拾参話 | 使徒、侵入 LILLIPUTIAN HITCHER |
第11使徒イロウル | ||
第拾四話 | ゼーレ、魂の座 WEAVING A STORY |
|||
第拾伍話 | 嘘と沈黙 Those women longed for the touch ofothers' lips, and thus invited their kisses. |
|||
第拾六話 | 死に至る病、そして Splitting of the Breast |
第12使徒レリエル | ||
第拾七話 | 四人目の適格者 FOURTH CHILDREN |
|||
第拾八話 | 命の選択を AMBIVALENCE |
EVA3号機 第13使徒バルディエル |
||
第拾九話 | 男の戰い INTROJECTION |
第14使徒ゼルエル | ||
第弐拾話 | 心のかたち人のかたち WEAVING A STORY 2:oral stage |
|||
第弐拾壱話 | ネルフ、誕生 He was aware that he was still a child. |
|||
第弐拾弐話 | せめて、人間らしく Don't Be. |
第15使徒アラエル | ||
第弐拾参話 | 涙 Rei III |
第16使徒アルミサエル | ||
第弐拾四話 | 最後のシ者 The Beginning and the End, or"Knockin' on Heaven's Door" |
第17使徒タブリス(渚カヲル) | ||
第弐拾伍話 | 終わる世界 Do you love me? |
|||
最終話 | 世界の中心でアイを叫んだけもの Take care of yourself. |
余談[編集 | ソースを編集]
- シンジやレイ、アスカをはじめとする、本作に登場する少年少女達は、現代日本における同年代の平均身長と比べると、1995年当時の調査記録と比較してもかなり身長が低めに設定されている。
- ファンの間では「文明が進むと人間は小柄になり、初潮…または二次性徴が遅くなる、という説に準ずるものだ」という推測も語られているが、真偽は不明。
- 構想段階では『ふしぎの海のナディア』の続編と位置づけられていた。実際、『ナディア』劇中にもその伏線となりうる要素が散見された。
- 当時日本各地の放送局において度々再放送された。特に深夜帯での放送においては高年齢層にも高い評価を受け、アニメ作品の深夜枠への進出が活発化したきっかけにもなった。
- 現在は新劇場版を制作したカラーが本作の版権も管理している。2016年以降の再放送では、OPテロップの「企画・原作」のクレジットよりGAINAXが外され、庵野秀明氏の単独表記へ差し替えられている。
- 庵野秀明監督自身もスーパーロボット大戦シリーズのファンであり、書籍『ガイナックス・インタビューズ』(堀田純司・ガイナックス 講談社)の中で「スパロボにエヴァを出すことを切望していた。最近は仲間に入れてもらえなくて寂しい」と語っている。またスタッフ (登場作品)/監督#あ記載の通り、参戦にあたっては様々なアイデア出しをしている。
- 本作は空前のヒットにより制作元のガイナックスに多大な利益をもたらした[3]が、一方で『エヴァ』のIP利益に依存しきったガイナックスの慢性的な放漫化・浪費体質化といった経営腐敗を招くことにもなり、庵野監督にとってもカラーの設立や同社への『エヴァ』版権の移管などガイナックスと距離を置く要因となった事を後のインタビューにおいて述懐している[4]。
- ガイナックスは2019年12月の当事社長逮捕をきっかけに経営陣を刷新、カラーの支援も得て経営の健全化を図るも既に多大な負債を抱えていたことから最終的に断念、2024年5月に破産手続き開始を申し立て事実上の倒産となった。
- ガイナックスによる『エヴァ』IP濫用はゲーム分野において特に顕著で、『名探偵エヴァンゲリオン』『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』『新世紀エヴァンゲリオン エヴァと愉快な仲間たち』といった珍妙なタイトルが生まれる一因ともなっている。
- 上述した社会への影響力から、本作を強く意識した作品からパロディ対象としてネタを拾った作品と、大から小まで影響を受けた作品は無数に存在する。中には放送中に発売されたゲームにまでパロディされ、語り草になったケースまである[5]。
- 放送時のムーブメントにより1990年代時点でもテレビのアニメ系特別番組でも頻繁に取り上げられる作品となっていた。そのため現在はいわゆる「懐かし系」のカテゴリに置かれることも多く『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』とのコラボレーション時には『てれびくん』など児童誌における『エヴァ』の解説にて「知らない人はお父さんやお母さんに聞いてみよう!!」といった説明がなされておりその月日の経過にダメージを受けるファンも多かった。
脚注 [編集 | ソースを編集]
- ↑ 1.0 1.1 メディアワークス『電撃PlayStation』Vol.106、17頁。
- ↑ 集英社『スーパーロボット大戦MX 超級戦闘伝導書』368頁。
- ↑ 厳密には当初ガイナックスは製作委員会に出資していなかったためテレビシリーズ制作時は直接恩恵を受けることはなく、本格的に収益化されたのは製作委員会より関連商品の窓口を移管して以降である。
- ↑ 【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 ダイヤモンド・オンライン 2019年12月30日
- ↑ 第弐拾四話放送前の1996年3月9日に発売された『スーパーマリオRPG』。発売時期にしては明らかにネタが多く、定番ネタから外れて赤木リツコの第七話の台詞までパロディされている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
DVD-BOX[編集 | ソースを編集]
DVD[編集 | ソースを編集]
※リニューアル版のみ記載
書籍[編集 | ソースを編集]
- 漫画
- その他
楽曲関連[編集 | ソースを編集]