「新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop」の版間の差分

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*『X-Ω』でもシナリオ未再現となっている本作だが、それ以前から[[Zシリーズ]]にて[[デュオ・マックスウェル|デュオ]]の本作での経緯がネタとして使用されており、既婚者の一面が強調される傾向にある[[張五飛|五飛]]との対比になっている。
 
*『X-Ω』でもシナリオ未再現となっている本作だが、それ以前から[[Zシリーズ]]にて[[デュオ・マックスウェル|デュオ]]の本作での経緯がネタとして使用されており、既婚者の一面が強調される傾向にある[[張五飛|五飛]]との対比になっている。
*『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の世界線でも原作と同様の年月を経て本作の出来事が起きる場合、[[カズマ・アーディガン|カズマ]]が[[トレイラーの真実|地球圏に帰ってきて自伝を出版した]]のと同時期の出来事となる可能性が高い。
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*『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の世界線でも原作と同様の年月を経て本作の出来事が起きる場合、『MC』編は[[カズマ・アーディガン|カズマ]]が[[トレイラーの真実|自伝を出版した]]のと同時期の出来事となる可能性が高い。
 
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2023年3月4日 (土) 10:41時点における最新版

新機動戦記ガンダムW
Frozen Teardrop
読み しんきどうせんきガンダムウイング
フローズン ティアドロップ
著者 隅沢克之
挿絵 あさぎ桜
MORUGA
出版社 角川書店
レーベル 角川コミックス・エース
発表期間 2010年 - 2016年
巻数 全13巻
シリーズ ガンダムシリーズ
前作 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』は隅沢克之著作の小説作品。

概要[編集 | ソースを編集]

「ガンダムW プロジェクト」の第1弾作品として『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』から数十年後の未来を描いた小説作品。ガンダムエースにて2010年から2016年まで連載された。全13巻。

物語は二段構成になっており、上記のように未来を描いた物(マーズセンチュリー=MC編)と、逆に『新機動戦記ガンダムW』から十数年前の過去から直前までを描いた物(アフターコロニー=AC編)で構成されている。

また著者は『新機動戦記ガンダムW』のシリーズ構成かつ『Endless Waltz』の脚本家であるが、独自の見解を含んでいる部分も多く見られ、一部は原典とは全く異なる物が存在する。

登場メカの設定画などが公開されておらず、詳細不明の機体がほとんど。かつてのガンダムパイロットたちの老いた姿も非公開となっている。

ストーリー [編集 | ソースを編集]

[MC編]

マリーメイア軍の反乱から時代は流れ、地球圏はモビルスーツの完全破棄から暫く経過し完全平和への道を歩み続けていた。一方でテラ・フォーミングが急速に進んでいた火星では火星全土、ひいては地球圏を支配するための軍拡が密かに進められていた。プリベンターはこれを察知、地球圏の平和を乱す存在と断定し老師・張はかつてのガンダムパイロットを再び招集、火星軍に少数で対抗出来る過去の遺物「ガンダム」の再建造を依頼する。 MC-0022。更に10数年の月日が流れ、ガンダムの完成が近づいて来たその頃、地球圏統一国家大統領より、火星勢力鎮圧作戦「オペレーション・ミュートス」発動の許可を得る。この作戦の最重要存在であった「オーロラ姫」を起動。中のコールドスリープで眠っていたヒイロ・ユイを目覚めさせ、新たな任務を与える。かつて「もう誰も殺さない」と誓ったヒイロに与えられた任務は「リリーナ・ピースクラフトの殺害」であった。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ヒイロ・ユイ
かつてのガンダムパイロット。コールドスリープによって若い見た目を保ち、再びエージェントとして火星で暗躍する。
デュオ・マックスウェル(ファザー・マックスウェル)
火星の風土病で年齢以上に老けてしまった。既にパイロットは引退している。
トロワ・バートン(ドクトルT)
シェヘラザード・プロメテウスの開発を担当している。
カトル・ラバーバ・ウィナー(W教授)
白雪姫・魔法使いの開発を担当している。
張五飛(老師・張)
プリベンター火星支部のリーダー。部下や弟子を鍛えつつ、歳を取ったメンバーで唯一現役ガンダムパイロットを務める。
デュオ・マックスウェル
ファザーの若かりし頃に瓜二つの血の繋がりがないらしい息子。
トロワ・フォボス
ドクトルTが火星で拾った名無しの少年。偶然にもトロワと名乗る。
カトリーヌ・ウード・ウィナー
W教授の歳が離れた実の妹。見た目は過去のW教授に瓜二つ。
キャシィ・ポォ
サリィ・ポォの娘。老師・張の部下でプリベンター火星支部の一員。
ゼクス・マーキス(キュレネの風)
独自に行動し一人でラグナリン共和国と戦い続ける。
ルクレツィア・ピースクラフト
火星連邦政府初代大統領ミリアルド・ピースクラフトの妻。
ナイナ・ピースクラフト
キュレネの風とルクレツィアの間に産まれた、双子の姉弟の姉。
ミル・ピースクラフト
キュレネの風とルクレツィアの間に産まれた、双子の姉弟の弟。
リリーナ・ピースクラフト
コールドスリープによって年齢を若いまま保っている。
ヒルデ・シュバイカー(シスター・ヒルデ)
火星ナノマシン開発責任者。ファザーの元妻。
キャスリン・ブルーム(ミス・キャスリン)
ドクトルTの義姉。強靭な肉体を持ち年齢に似つかわしくない若い見た目をしている。
ドロシー・T・カタロニア
地球圏統一国家大統領。
レディ・アン
大統領補佐官。
ヴァン・クシュリナーダ
トレーズの父親違いの弟でOZの創始者。A.C.188年に暗殺されたが、ノイエンハイムによってクローンとして甦る。
ディズヌフ・ノイエンハイム
火星の一大軍事企業ノイエンハイム・コンツェルンの代表でルクレツィアの母親違いの兄。
ゼクス・マーキス上級特佐
ラナグリン共和国の軍事指導者で、容姿はOZに所属していた頃のゼクスに瓜二つ。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

白雪姫(SRW未登場)
W教授が開発を行った機体。未完成のウイングガンダムプロトゼロ1号機をベースとしている。
ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード
白雪姫のプロトタイプ(プレリュード=前奏曲の意)。
魔法使い(SRW未登場)
W教授が開発を行った機体。ガンダムデスサイズの前身である四脚MS"魔王"をベースとしている。
シェヘラザード(SRW未登場)
ドクトルTが開発を行った機体。ガンダムサンドロックの前身であるシェヘラザードを火星用に改修した機体。
プロメテウス(SRW未登場)
ドクトルTが開発を行った機体。ガンダムヘビーアームズの前身であるプロメテウスを火星用に復元した機体。
ガンダムエピオンパイ(SRW未登場)
老師・張が独自にデータを入手し復元したエピオン。アルトロンの武器を持ちトレーズのパーソナルカラーに染まっている。
トールギスヘブン(SRW未登場)
トールギスIIの予備パーツを使って復元されたトールギス。白い翼を持つ。
エピオン初号機
アニメ本編に登場したエピオンを修理した物。
ブラックウイング(SRW未登場)
ラナグリン共和国が復元したウイングガンダムゼロ。名称通り機体カラーが黒に変更されている他、腰部に蝙蝠の羽を模した翼を追加している。

用語[編集 | ソースを編集]

マーズセンチュリー(MC)
ACに於ける地球圏の暦と異なる火星暦の通称。
火星連邦政府
火星の国家群の統一組織。
ラナグリン共和国
火星の国家の一つ。連邦政府からの独立宣言を行う。
マーズスーツ
火星圏で運用されるモビルスーツの総称。地球圏でのMS技術は復元されたガンダムを除き失われた為「ガンダム」以外の火星機全てを指す言葉となる。
クローン
A.C.、およびMC世界におけるクローンは、オリジナルが病気や怪我などの理由で臓器が機能不全となった場合における、臓器移植用のために造られる存在であり、クローンそのものに人権は存在していない
風土病
火星にて蔓延している老化が促進される不治の病。老化の促進具合には個人差がある。
P・P・P(パーフェクト・ピース・プログラム)
リリーナの体内に投与されたナノマシンに組み込まれたプログラムで、発動すると体内に医療用ナノマシンや火星用ナノマシンを取り入れた人間のナノマシンが反応し血栓が発生、動脈硬化を連鎖的に発生させ大量虐殺するように仕組まれている。発動条件はリリーナが発動を命じるか、安らかに死ぬ以外に命を落とした時に強制的に発動する。このプログラムの発動を阻止するには、ヒイロがリリーナを殺す以外に方法はない。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。2020年6月のイベント「風の歌 星の歌 生命の歌」に期間限定参戦。スノーホワイトプレリュードが機体のみ参戦となっており、イベントシナリオには登場しない。
ユニットシナリオではEW終了後のガンダムパイロットたちが登場するが、『Frozen Teardrop』の時代は描かれていない。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 『X-Ω』でもシナリオ未再現となっている本作だが、それ以前からZシリーズにてデュオの本作での経緯がネタとして使用されており、既婚者の一面が強調される傾向にある五飛との対比になっている。
  • W』の世界線でも原作と同様の年月を経て本作の出来事が起きる場合、『MC』編はカズマ自伝を出版したのと同時期の出来事となる可能性が高い。