カトック・アルザミール

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カトック・アルザミール
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 広瀬正志
デザイン 西村誠芳
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
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プロフィール
種族 地球人
性別
年齢 45歳
身長 173 cm
体重 79 kg
髪色 シルバー
瞳の色 ブルーグリーン
所属 新地球連邦
所属部隊 特殊工作部隊
役職 隊長
軍階級 大尉
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カトック・アルザミールは『機動新世紀ガンダムX』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

政府再建委員会の作戦により、ゾンダーエプタ近海でフリーデン捕獲作戦を実行した歴戦の軍人。モビルスーツ乗りではない。

軍人としては極めて有能であり、歴戦の叩き上げであるため部下からの信頼も厚い。ただ、素行には問題があり、アフリカ戦線では命令無視、インド戦線では上官に発砲という経歴を持っており、シャギアからは「頼もしい経歴」と皮肉られ、アイムザットからは「兵士としては三流」と酷評されている。

政府再建委員会主導の作戦で漁師を装ってフリーデンに潜入するが、ティファの力で看破されてしまう。しかし、アイムザットのサテライトキャノンを使った脅しもあってフリーデンを投降させることに成功する。

15年前のコロニー落としの際にコロニーに居た妻子を亡くしており、コロニーを迎撃したニュータイプ兵士のジャミルに強い反感を持っていた。しかし、旧連邦政府を支持していた各コロニーは革命軍による占領時に全住民皆殺しになっており、それを知っていたカトックはジャミルへの気持ちも単なる逆恨みであるのを理解していた。

ティファの「ガロード達にもう会えない」という予知夢を見たと聞かされ、ニュータイプ嫌いな点から、その未来を変えようと連れ去られるティファを追うガロードに協力し、ガンダムダブルエックスの奪取に協力するも、狙撃からティファ達を庇い命を落とす。未来を変えたことに満足しつつ遺した彼の言葉は、ガロードに強い影響を与えた。

漫画版でも同じような役回りだが、部下を伴わず単独で行動し、漁師を装わず隠密裏にフリーデンへ潜入した。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
初登場作品。NPC。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アイムザット・カートラル
上司。だが、忠実ではない。
ティファ・アディール
自身が自爆しようとした際、心を感じ取った彼女に「あなたは死んでは駄目」と自爆を止められる。また、彼女に亡き娘の面影も重ねてか、最終的には助けることに。
ジャミル・ニート
妻子の仇と憎んではいるが、実際には、ジャミルがコロニーを撃つ前から妻子は犠牲になっていたので逆恨みであることは理解している。和解とまではいかなかったが、ジャミルの人柄は好いた様子。
ガロード・ラン
初対面の印象こそ最悪だったが、後に意気投合。死後は自分の理念をガロードに託した。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ゲイン・ビジョウホランド・ノヴァクランド・トラビス
死後に彼らから哀悼を奉げられた。また、ホランドとはゾンダーエプタで共闘し、息を引き取る間際に「カッコいい大人」としてジャミルと彼の名を挙げている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「先に銃を向けたのはそちらさん…正当防衛だろう?」
第21話における初登場シーン。銃を向けたシャギアの気配を察知し、即座に壁に向けて発砲しながら起き上がる。この一連のやり取りでフロスト兄弟に「資質あり」と認められる。
「甘いのはお偉いさんだけじゃない。実は、俺もこの仕事は乗り気じゃなくてなぁ」
アイムザット「安心したまえ。君などにニュータイプの真の価値を問うつもりは無い」
「そいつは願ったり叶ったりだ。俺はニュータイプって奴が、死んだ女房とアルコールの次に苦手でなあ」
第21話。自身の経歴を説明し、命令違反や上官への反抗などに眉を顰めるフロスト兄弟に対し、アイムザットは「委員会のニュータイプに対する認識の甘さの表れだ」とごちる。それに対してコーヒーを飲みながら横柄に応じる。なお、「死んだ女房~」云々は彼の口癖そのものでもあり、その後も頻繁に口にしている。
「俺にはいいところが二つだけある…死んだ女房の口癖だ
「酒を一滴もやらないところ、それと諦めの良さだそうだ」
「でも、それより悪いところもあるんだとよ。それは俺が嘘つきだってことだ」
第21話のタイトルを含んだやりとり。この後飴を一舐めし、自爆しようとする。
ジャミル「ニュータイプにこだわり続けることによって、自分の過去の傷を塞ごうとしている…ただ、それだけなのかもしれん」
「あんた、意外に弱い男なんだな」
ジャミル「気づいてくれる人間が少なくてな…」
「死んだ女房がよく言ってたよ。他人の前で弱味を見せられる男は、本当は強い男だって…」
第22話。独房でのジャミルとのやり取り。歩み寄ろうと本音をぶつけてくるジャミルに対して、彼の本質を見抜き呼応する。結果的にカトックのニュータイプに対する嫌悪感が強いせいか分かり合うにはほど遠い結果となったが、元ニュータイプとオールドタイプの対比が印象深い。
「…15年目の亡霊
続いて発した第22話サブタイトルでもある一言。ゾンダーエプタで開発されたガンダムダブルエックスのこと。
「迷っているならいい事を教えてやるよ。あのダブルエックスという機体…あんたが昔乗っていたGXを回収してこしらえたそうだ」
ジャミル「なんだと!? それで15年目の亡霊というわけか…」
「そうだよ。あんたはもう一人の自分と戦っていたのさ…GXという名のもう一人の自分とな」
同話、ブリッジへ乗り込んだ後、ジャミルに銃を突きつけ家族の仇と告げた後に更なる事実を告げる。これを聞いたジャミルは降伏を決める。
「お嬢さん。無一文の男が大富豪に『お前なんかに金のない悔しさが分かってたまるか』って言った」
「大富豪はなんて言ったと思う? 『そっちこそ金のある苦労が分かってたまるか』って答えたんだってよ」
ジャミルアイムザットの会食に同席しているティファに聞かせたジョーク。ニュータイプオールドタイプの優劣に対する皮肉と思われる。
アイムザットからは「皮肉のつもりか?」(漫画版では「それは皮肉か?」)と問われた。
「満足なもんかよ…それに俺は、オッサンなんかじゃねえ!」
「復讐が果たせて、これで満足なんだろ? オッサンよぉ」と、ガロードの捨てセリフを思い出し、自室でこぼした独白。
「お前さん、未来を変える気、あるかい?」
「やるのか、やらねえのか、どっちなんだ!」
第23話。ティファの「もう貴方達には会えません」「私の夢は現実です」との予知に抗うべく、ガロードに発破を掛ける。
「死んだ女房もそう言ってたぜ」
第24話。ガロードから「なあ、オッサン。オッサンって意外にいいヤツだったんだな」と言われた際の返答。この事から奥さんからは当初悪い第一印象を持たれていたと思われる。
「ヘッ! 投げるのが早いぜ!」
第24話。MS格納庫前での大立ち回り。警備兵が投げた手榴弾を上記の台詞と共に蹴り返す。
「ずっと死に場所を探してたが、これなら悪くない…」
「ガロードの事、大事にしてやれよ…」
ティファ「…うん…」
「ガロード、お前言ってたよなァ… 今の大人はお前等をゴタゴタに巻き込むだけだって…」
ガロード「そんな事…今はいい!」
「戦争もガンダムも、お前達からすりゃ生まれる前のシロモノだ。振り回されるこたぁない、好きにしろ…」
「ただし、これだけは忘れるな…!」
「過ちは、繰り返すな…!」
「じゃあな…」
第24話。DXの格納庫にて白兵戦を繰り広げるも、ティファ達をかばい凶弾に倒れるカトック。ガロード達に「15年目の亡霊」を託し、死んだ女房の元へ旅立って逝く。…その死に顔はどこか満足そうでもあった…。
「アンタが昔乗ってた機体(ヤツ)ってことさ。回収し新型として甦ったのだよ」
漫画版において、ジャミルに対し、ダブルエックスの開発経緯を皮肉まじりに話す。この台詞をきっかけに「ダブルエックスはガンダムエックスの改造品」という誤解が広まった。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「ガロード…お前…言ってたよな…。今の大人は…お前等をゴタゴタに…巻き込むだけだって…な…」
「だがよ…大人ってのは本当は…格好いいもんなのさ…。子供が…憧れるもんさ…あのホランドって兄さんや…ジャミルを…見な…。あいつら…格好いいじゃ…ねえか…」
Zランド編27話「15年目の亡霊」での死に際にて。だが、ホランドに関しては後にエウレカ絡みのトラブルでZEUTH一行から幻滅されるほど荒れてしまう…。