ガンダム・バエルは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の登場メカ。
概要
ギャラルホルンが所有するガンダム・フレーム第1号機。厄祭戦にて英雄アグニカ・カイエルが搭乗し、モビルアーマーを駆逐したことでガンダム・フレーム自体が神格化されるきっかけになったと言われている。そのためアグニカの魂が宿るとされ、単純な戦力として以上に、政治的に大きな影響力を持つ象徴的な存在。
ガンダム・フレーム機の中では珍しく戦時中の姿を残しており、300年もの間ギャラルホルンの本部ヴィーンゴールヴの地下祭壇にて眠り続けていた。そのため現代に合わせた戦闘目的の改修は受けておらず、武装は少ない。また、当時の姿をとどめていることから、ギャラルホルンでは禁忌となった阿頼耶識システムが搭載されており、そのためアグニカ亡き今ギャラルホルンの人間は誰もバエルを動かせない状態にあった。しかし、グレイズ・アインの存在で明るみになったように、ギャラルホルンでも水面下で阿頼耶識の研究は続けられており、後にその研究の果て、自らに阿頼耶識の手術を施したマクギリス・ファリドの乗機となる。
『鉄血のオルフェンズ』における原初のガンダムであり、細身で武装もシンプル。また、純白の機体に背部の翼と、悪魔の名を冠したとは思えないデザインをしている。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- 初登場作品。シーズンパス「DLC2」にて追加参戦。
- 参戦は鉄血系3番目のミッション「バエルを継ぐ者」から。
- 設定通り武装は最低限ながらも飛行可能で地形に左右されずに接敵でき、電磁砲が十分な射程を持つのに加えて必殺技として「バエル・ソード連続攻撃」を持つため、運用の不便はそこまで感じない。
- ダメージボーナス系の能力は無いがマクギリス自身の能力の高さもあり、安定した強さを発揮する。
装備・機能
武装
- 電磁砲
- 背部の翼に一門ずつ装備された小口径レールガン。基本的に牽制として機能する。
- バエル・ソード
- 腰背部のホルダーに懸架された2本の剣。刀身部は特殊超硬合金製であり、小型・軽量ながらモビルスーツをフレームごと引き裂く恐ろしいほどの切れ味を有する。本機最大のメインウェポン。
オプション装備
- 対艦ランスメイス
- 『漫画版』にて装備。本来はガンダム・バルバトスルプスレクス用の大型ランス型メイス。
必殺技
- バエル・ソード連続攻撃
- 『30』で採用。接近してソード連撃から電磁砲で追撃し、最後に飛びかかって両手の剣を突き下ろす。
- トドメ演出では上空に佇んで眼下を見下ろす。43話で初登場した際の構図を再現したもの。
特殊能力
- ナノラミネートアーマー
- バリア系として採用。射撃のビーム攻撃によるダメージを3000、それ以外の攻撃によるダメージを1000軽減する。発動時、ENを10消費。
- 阿頼耶識システム
- ユニット自体に特殊な性能はなく、パイロット側の特殊技能を発動させる条件となる。
移動タイプ
- 空、陸
- 飛行可能。ただし『30』では空Bなので特別な理由がない限りは地上に下ろすほうがよい。
- M
カスタムボーナス
- 全ての武器の攻撃力+300、移動力+1。
- シンプルに強力。ボーナスだけで言えば、ルプスレクスから攻撃力が更に+100された上位互換。
機体BGM
- 「RAGE OF DUST」
余談
- ネーミングの由来はソロモン72柱序列第一位の悪魔「バエル」。「王」の位を持つ悪魔であり、実際に『鉄血』作中の伝承では本機を動かせる者はギャラルホルンにおいて特別な存在と言われている。
- 当初の武装案には貫手があったが、パイロットのイメージに合わないという理由で没になり、バエル・ソードが誕生した。当初バエル・ソードは「グリムゲルデの剣を仕立て直した」という想定でデザインされていたため、同機体と似通った武器になっている。
- 背部の電磁砲も、組み込む予定はなかったが、武装があまりにも少なかったため内蔵型として追加されたことが語られている。
- 43話で初登場した時の象徴的なポーズは、当該カットの原画を担当した大張正己によると、プロレスラーのオカダ・カズチカをモデルにしたもの。『30』でも「バエル・ソード連続攻撃」のトドメ演出にてきっちり再現されている。
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