ゲッターロボ アーク

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ゲッターロボ アーク
原作 永井豪
石川賢
監督 川越淳
シリーズ構成 早川正
脚本 早川正
キャラクターデザイン 本橋秀之
メカニックデザイン 堀井敏之(ロボットコンセプト)
音楽 栗山善親
寺田志保
横関敦
鈴木歌穂
制作 Bee・Media
studio A-CAT
放送局 AT-X 他
放送期間 2021年7月4日 - 9月26日
話数 全13話
シリーズ ゲッターロボシリーズ
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
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ゲッターロボ アーク』は、Bee・Mediaとstudio A-CAT制作のテレビアニメ作品。

概要

石川賢氏による漫画版ゲッターロボシリーズ(「ゲッターロボサーガ」)の最終作のアニメ化作品。ゲッターロボのTVアニメは『ゲッターロボ號』以来30年ぶり、アニメ作品としても『新ゲッターロボ』以来17年ぶりとなる。

原作は2001年から2003年まで『スーパーロボットマガジン』で連載され、掲載誌の休刊に伴い「第1部・完」として物語は幕引きとなる。その後、2006年に石川氏が死去したことでゲッターロボサーガそのものが未完となり、結果本作がゲッターロボサーガの最終作となった。

アニメ版は大筋は原作をなぞりつつも、映像化されていない漫画版『ゲッターロボ號』や『真ゲッターロボ』での出来事を回想や幻影という形で盛り込んでいる他、過去作品のキャラクターを交えたアニメオリジナルの展開も多い。

本作の戦闘シーンは3DCGをメインに、一部が手描き作画で描かれている。当初は手描き作画で行う予定だったが、登場メカの形状把握が難しかった為、3DCGが採用された。キャラクターデザインの本橋秀之氏曰く「ゴッドマーズの方が楽」との事。[1]

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ゲッターチーム

流拓馬
本作の主人公。ゲッターアークのメインパイロット。流竜馬の息子。
カムイ・ショウ
ゲッターキリクのメインパイロット。ハチュウ人類と人間のハーフ。
山岸獏
ゲッターカーンのメインパイロット。『ゲッターロボ號』に登場したメシア・タイールの弟。

早乙女研究所

神隼人
早乙女研究所の所長。元ゲッターチームメンバー。
敷島博士
初代早乙女研究所時代からの職員。
伊賀利隊長
漫画『真ゲッターロボ』の登場人物。

アンドロメダ流国

大女王メルドウサ
アンドロメダ流国の最高指導者。原作・アニメ共にその全容は明らかになっていない謎の人物。
コーメイ[2]
流国の高級幹部であり、地球攻撃部隊の指揮官。モチーフは言わずもがな三国志の軍師諸葛亮孔明
マクドナルド[3]
コーメイの懐刀。その正体は百鬼帝国の残党。拓馬の母の仇。

恐竜帝国

皇帝ゴール三世
恐竜帝国の現皇帝であり、先代ゴール帝王の息子。
ハン博士
恐竜帝国の科学者。カムイの良き理解者。
バット将軍
かつて流竜馬たちと戦った幹部の生き残り。
バイス、ガンリュー、ゴズロ
ゲッターザウルスのパイロットたち[4]
カンパニア
ゴール三世の側近。カムイを慕っている。
バジリスク将軍
ゴール三世の部下。

ゲッター軍団

巴武蔵
未来のゲッター軍団の指揮官。だが、本来の巴武蔵は原作漫画の過去作で既に死亡している。

その他の登場人物

流りょう
拓馬の母にして、竜馬の妻。名前はアニメが初出。
カムイの母
過去に恐竜帝国に拉致されたカムイの母。
ロン・シュヴァイツァ
『ゲッターロボ號』の登場人物。国際連合から恐竜帝国に派遣された科学者。
シュワルツコフ
アニメ版にのみ登場。『ゲッターロボ號』の登場人物。連合軍の提督。
橘翔
アニメ版にのみ登場。『ゲッターロボ號』の登場人物。連合軍の監査官。

過去の人物

流竜馬
拓馬の父。號、タイールと共に真ゲッターに乗り、全てを飲み込んで火星へと旅立った。
メシア・タイール
『ゲッターロボ號』の登場人物。新興宗教団体グリーン・アース教の教祖。獏の兄。
一文字號
『ゲッターロボ號』の主人公。『アーク』ではアニメ版にのみ登場する。
車弁慶
早乙女博士
帝王ゴール
ブライ大帝

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ゲッターロボ

ゲッターロボアーク
早乙女博士の遺産であるゲッターロボ。真ゲッターロボより安定性が高い。いずれの形態も、地形を問わず活躍できる。
ゲッターアーク
ゲッター1に相当する形態。爪や噛みつきといった野性的な攻撃や電撃による攻撃が特徴。
ゲッターキリク
ゲッター2に相当する形態。高速戦闘を得意とする。
ゲッターカーン
ゲッター3に相当する形態。高圧下における戦闘が得意。
カーンローバー
ゲッターカーンがさらに変形した形態。四肢を収容し、棘つきのタイヤのような形状になる。
ゲッターロボD2
早乙女研究所が開発した量産型ゲッターロボ[5]
ゲッターザウルス
早乙女研究所から提供されたゲッターロボの変形機構のデータを元に恐竜帝国が開発したメカザウルスとゲッターロボのハイブリット機。
真ゲッターロボ タラク
アニメ版にのみ登場する黒い真ゲッターロボ。劇中で名称は呼ばれておらず、第9話放映後に公式Twitterで明らかにされた。密教の種字で宝生如来や虚空蔵菩薩を意味するタラークに由来するとみられる。
余談だが原作にないゲッターロボの登場に「俺の知らないゲッターだとぉ!?」と衝撃を受けた視聴者が多かったという。

未来のゲッター艦隊

遠未来でアンドロメダ流国を追い詰めている地球人類の末裔たち。 モブの名無しゲッター一つ一つがアークを遥かに上回る戦闘力と巨体を持ち、ゲッター軍艦は惑星サイズや大陸サイズが当たり前という戦慄の軍団。

描写を見る限り、ゲッター軍艦には顔と口部からのゲッタービーム、ゲッターロボには額に電子戦(※生物にも対応)端末が標準装備されていると思われる。

ゲッターエンペラー
遥か未来、アンドロメダ流国と戦いを繰り広げている最強のゲッターロボ。本作ではアークの転移先から30光年ほど離れた場所で戦闘中。
ゲッター軍艦
無数に搭乗するゲッター軍艦のうち、拓馬たちを迎えに来た武蔵が指揮する円盤型の超巨大宇宙戦艦。
名もなき一隻だが惑星サイズであり、更には惑星地表上を文明の欠片すら残さず腐敗させるダーク・デス砲を搭載している。

ゲッターの顔と口部の主砲が標準装備

ライガー2044
2番機の末裔。敵艦をハッキングし、突入する拓馬たちをナビゲートする。その後はいつの間にか大破しており、武蔵に最後の通信を送る。
漫画版では未来のゲッターロボ軍団で唯一の名前付きであり、最後まで健在な上に自爆に巻き込まれかけた拓馬たちの命を救う重要な役割を担った。
ドラゴン2058
1番機の末裔。敵の死体に光のワイヤーのようなものを突き刺して能から情報を読み取り、マクドナルドの居場所を発見した。
漫画版では名無しでありながら、本作の名言の一つ「本能だ~」の発言者である(アニメでは最初からすべて武蔵の台詞)。
ポセイドン2056
3番機の末裔。水中戦闘の場面はないが、3番機のお約束どおり動くミサイルサイロであり、アークの突破口を開いた。
漫画版ではやはり名無しであるが、直接的な戦闘シーンは多め。
戦闘ヘリ型ゲッター(仮)
アニメ版では変形しなかった、もしくは漫画版のみの機体。ヘリコプター形態から下半身のない1~3番機型の各種ゲッターに変形する。
変形後も背中のローターで飛行し、またヘリから変形する関係上未来ゲッターでありながらアークやザウルスよりも小さい。

連合軍

UAVステルバー
ステルバーの無人型後継機。自律稼働ではなく外部からの遠隔操縦。「號」当時の有人機との最大の違いとしてバリアを搭載している。

インセクター

戦闘時の鳴き声(?)はガイガーカウンターのカリカリ音そのもの。

ゾルドXX
獣戦士
魔獣ウザーラ
漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティス文明の古代兵器。『アーク』ではアニメ版にのみ登場する。

恐竜帝国

今作ではアンドロメダ流国を「地球の生命共通の敵」とみなして人類と同盟を結んでいる。しかし、本心は相変わらずであくまでも一時的な共闘である。

メカザウルス・ギガス
ゲッターザウルスの合体変形機構を排した量産型メカザウルス。ただし見た目は似ても似つかないどころか地球46億年最強の生ザウルスにそっくり。gp丁寧に海から上陸している。
メカザウルス・ボアレックス
ゲッターザウルスのゲットマシン・ボアレックスを空爆戦闘機として量産したもの。
バグ
「Biogeocenosis Unlimited Genocidemachine(生態系)無限界)抹消機)」=B.U.G。完成していれば未来のゲッター軍団に対抗できたとされる未完の最終兵器。
その後、現代にパーツと設計図が転送されて完成する。「百鬼帝国が収集したデータ」「アンドロメダ流国の製造した中枢」「そして恐竜帝国の科学力」というゲッター滅殺を願う3つの心が一つになったマシンが、チーム離散状態のゲッターアークの前に立ちはだかる皮肉な構図のままゲッターサーガは幕を閉じてしまう。
デザインは石川氏の別作品『セイテン大戦フリーダーバグ』のシグム・セイクンとほぼ同じ。

用語

ハジをかく
ゲッターロボのパイロットか用いるゲッター戦闘用語の一つで「死ぬ」の隠語。合体に失敗すれば死である。
地獄のカマ
旧早乙女研究所の地下に厳重に封印されているゲッタードラゴンから発生していると思われる大量のゲッター線が渦巻いている場所。
アンドロメダ流国
亜空間ゲート「ストーカー」から現れる、遠い宇宙からの侵略者。その正体は遥か未来でゲッター軍団と戦う昆虫型異星人。
その経緯故に地球人類とゲッターロボを「悪」と断じるが本質は侵略者であり、ゲッターを抹消した後は改めて宇宙征服をやり直す腹づもりである。
ストーカー(ゾーン)
アンドロメダ流国が時空間超越機スターボーダを使って作り出す亜空間ゲート。昆虫人達はこれを通じて戦力を地球へ送り込んでいるが、最終目的は地球そのものを飲み込んで消滅させる事にある。地球には01~05までのストーカーが展開しており、出現順にナンバリングがふられている。

楽曲

オープニングテーマ
「Bloodlines〜運命の血統〜」
作詞・作曲 - 影山ヒロノブ / 編曲 - 寺田志保、栗山善親 / 歌 - JAM Project
エンディングテーマ
「DRAGON 2021」(第1話 - 第4話)
作詞 - 影山ヒロノブ / 作曲・編曲 - 須藤賢一 / 歌 - JAM Project
新ゲッターロボ』OPのアレンジ。
「STORM 2021」(第5話 - 第8話)
作詞 - 工藤哲雄 / 作曲 - 千沢仁 / 編曲 - 須藤賢一 / 歌 - JAM Project
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』OPのアレンジ。
「HEATS 2021」(第9話 - )
作詞 - 工藤哲雄 / 作曲 - 羽場仁志 / 編曲 - 須藤賢一 / 歌 - 影山ヒロノブ
真ゲッターロボ 世界最後の日』OPのアレンジ。

登場作と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。期間限定参戦。
イベントシナリオはゲッターノワール参戦イベントの続編となる。
最終回の放送直前である2021年9月22日の生スパロボチャンネルにおいてスーパーロボット大戦DDへの期間限定参戦が発表。重神機パンドーラ新機動戦記ガンダムWと並び、放送中という歴代最速クラスの参戦スピードとなったが、寺田Pよりアークの初報PV時点で参戦決定済であったことが明かされた(ソースはリンク先アーカイブ動画の47分45秒頃)。
初報PVがyoutubeにアップロードされたのが2020年11月2日、つまりは遅くとも放送開始の約9ヶ月前には参戦決定していたことになり、最速クラスどころか本当にスパロボ参戦最速記録を塗り替えた可能性がある(証明には他の放送中参戦作品の参戦決定時期が明らかにならなければならないので、可能性の域を出るのは難しいと思われるが)。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
1 天の鬼 ゲッターアーク
ゲッターロボD2
 
2 運命(さだめ)の子ら
3 アーク始動
4 美しい夜に
5 申し子 ゲッターキリク  ED変更 
6 竜の末裔 ゲッターカーン
UAVステルバー
真ゲッターロボ タラク 
 
7 ゲッター同盟軍
8 竜の血 人の心 ゲッターザウルス   
9 突入!!   ED変更 
10 異星の聖戦 ゲッターエンペラー  
11 宿願 魔獣ウザーラ   
12 折り重なる刻 バグ   

余談

  • アニメ版第3話冒頭の拓馬の回想シーンで、竜馬の営んでいた空手道場「烏竜館」の門下生の札に石川賢の手掛けた別作品『魔獣戦線』の主人公「来留間慎一」、『極道兵器』の主人公「岩鬼将造」の名前が書かれている。

脚注

  1. アニメ「ゲッターロボ アーク」はあえて泥臭いキャラで! ベテランアニメーター本橋秀之が、ロボット物の熱い息吹を令和の今に伝える【アニメ業界ウォッチング第81回】 2021年9月24日閲覧。
  2. 原作漫画では「諸葛孔明」。
  3. 原作漫画では「カーター・マクドナル」。
  4. 原作漫画でのゲッターザウルスのパイロットたちはゾル、名前未設定のハチュウ人類2名。
  5. 原作漫画版では本機は1機だけの登場で、他の話ではデチューンされた複数の異なるゲッターロボが登場している。

商品情報

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