フリット・アスノ
フリット・アスノ(Flit Asuno)
- 登場作品
- 機動戦士ガンダムAGE
- 機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(SRW未参戦)
- 声優
- 豊永利行(フリット編)
- 井上和彦(アセム編以降)
- 遠藤綾(幼少期)
- 種族:人間(Xラウンダー)
- 性別:男
- 年齢
- 7歳(プロローグ)
- 14歳(フリット編)
- 22歳(ゲーム版青年フリット編)
- 39~40歳(アセム編)
- 63歳(キオ編・三世代編)
- 身長:147cm(フリット編)→173.6cm(アセム編以降)
- 所属
- 民間人(フリット編・キオ編)
- 地球連邦軍(アセム編・三世代編)
- 階級:中将(アセム編)
- 役職・称号など:隊長(ゲーム版青年フリット編)→総司令官(アセム編)→退役(キオ編)
- 主な搭乗機:ガンダムAGE-1
- キャラクターデザイン:長野拓造(原案)、千葉道徳
『機動戦士ガンダムAGE』第一部・フリット編の主人公にして、作品自体を通しての主人公とも呼べる重要人物。 技術者「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家の出身であり、自身も技術者として高い素質を持ち、若年でありながらガンダムAGE-1の設計・開発を担当する。
フリット編
A.G.101年、「天使の落日」と呼ばれるヴェイガン最初のコロニー襲撃の日に生まれ、7歳の時にヴェイガンの襲撃に遭い母マリナを喪う。 その際に小型コンピュータ・AGEデバイスを手渡される。
14歳時、住んでいたコロニー・ノーラへとヴェイガン(当時はUEと呼ばれていた)が侵攻。AGE-1を起動し、MS・ガフランを辛くも撃破し以降はヴェイガンを多く撃破する数少ない戦力として重宝されるようになり、ヴェイガンの秘密基地アンバット陥落(コウモリ退治戦役)まで前線で戦い抜いた。
頑固な性格で自身の考えを曲げようとしない。また、悲劇的な経歴からか、この頃はガンダムに対する想いが人一倍強く、AGE-1に他のパイロットが乗ることを強く拒絶する程。アセム編以降は成長によるものなのか、執着心はだいぶ薄れている。
コウモリ退治戦役後は連邦軍へ正式に入隊し、青を基調としたノーマルスーツを老年期まで着用している。
アセム編
地球連邦軍総司令部ビックリング基地司令へと昇り詰めた。歳を重ねた事もあり、冷静な判断力を多く見せた他、自身もパイロットとして前線で戦い、Xラウンダーかつアップデートを繰り返しているとは言え、旧式の機体でありながら最新鋭機を多く撃破するなど腕の衰えを一切感じさせない。
当初は地球圏からヴェイガンを一掃する事を目的としていたが、アセム編最終話において旧知の仲である戦友を失った事もあり「全てのヴェイガンを殲滅する」という異常なまでの憎しみを持つまでに至る。
また、この頃から口髭を蓄えている。
キオ編
この頃には連邦軍を退役している(小説版ではゲームクリエイターとして活動している様子)。最も、その影響力は今尚健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。
長きに渡る救世主への執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば殲滅とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。また、キオ編以降における度重なるヴェイガン殲滅発言が視聴者の強い印象に残ってしまったのか、殲滅至上主義者として語り草となっており、パトリック・ザラやミツヒロ・バートランド、終いには三輪防人といった過激な思想を持った人物たちと同一視されてしまいがちな傾向にもある。ただし、この背景には幼少期からの悲劇的な経験を多く得た事も関係しており、また口でこそ過激な発言をするものの、実際に一線を超えてしまった事はほとんど無い。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。戦術指揮要員としても使用可能。
パイロットステータス設定の傾向
戦術指揮
- 反撃時の攻撃力上昇
人間関係
家族
- マリナ・アスノ
- 母。7歳の時に屋敷を襲撃され落命。その際、AGEデバイスを手渡した。
- エミリー・アモンド
- 幼馴染。後に結婚する。
- バルガス・ダイソン
- エミリーの祖父で、後に義理の祖父となる。ガンダムAGE-1開発を支援した。
- ちなみに、関係はかなりフランクなのか名前を呼び捨てで呼んでいる。
- アセム・アスノ
- 息子。親子仲自体は良好ではあるが、優秀な父へのコンプレックスとフリットの性格からやや冷めた関係でもあった。
- キャプテン・アッシュとして活動するようになった際は方針の違いで対立する。
- キオ・アスノ
- 孫。プレゼントとしてゲームと称したMSシミュレーターを与えるなど、アスノ家の後継者としての教育を施した。
- ユノア・アスノ
- 娘。アニメ本編では純粋に好意を持たれているが、小説版では放任主義であったことが関係し、キオ編の時点では愛憎入り混じった目を向けられているなど険悪な関係となっており、多くの視聴者を驚かせた。
友人
- ユリン・ルシェル
- コロニー・ノーラ脱出時に出会った少女。互いに心惹かれていくものの、最終的に死別してしまいフリットの心に強い傷を残した。
- ディケ・ガンヘイル
- 幼馴染。ノーラ脱出時に共にディーヴァに乗艦。以後バルガスのサポートをするなど、後方支援として活躍。
- その後も娘のアリーサ・孫のウッドビットと一家揃っての付き合いとなる。
地球連邦軍
- ヘンドリック・ブルーザー
- ノーラ・アリンストン基地司令。孤児となったフリットを引き取った養父。
- グルーデック・エイノア
- ディーヴァ初代艦長。
- ラーガン・ドレイス
- AGE-1のテストパイロットであり、兄貴分。
- ウルフ・エニアクル
- もう一人の兄貴分であり、息子のアセムにとっても恩人となる。
- フレデリック・アルグレアス
- ビッグリング参謀であり、側近。退役してからも関係は続き、様々な便宜を図って貰った事も多い。
- ナトーラ・エイナス
- ディーヴァ三代目艦長。不慣れな彼女を叱責する事も多いものの、素質の高さと日々の努力を評価してもいる。
ヴェイガン
- デシル・ガレット
- フリット編においてライバル関係となる。若干7歳でありながら、AGE-1を強奪されるなど数多くの煮え湯を飲まされることとなる。
- フェザール・イゼルカント
- 宿敵。
名台詞
フリット編
- 「そんなの意味が無いですよ!」
- イワークから、コロニー・ファーデーンの実態を聞き思わず反応。直後、伝説の名台詞「強いられているんだ!」へと続く。
- 「命はオモチャじゃないんだぞおおおおおっ!!」
- ユリンを死に追いやったデシルへ対して激昂。圧倒的な力でデシルを撃破へと追い詰める。
- 「何が救世主だ! ユリンさえ救えないなんて…僕は…僕はああああああああっ!!」
- デシルを撃破後、心を通わせた一人の少女すら守れなかった事へ対して慟哭。この時から、フリットはヴェイガンへの憎しみを募らせていく事となる…。
アセム編
- 「私が目指すのは…ヴェイガンの殲滅なのだから!!」
- アセム編最終話において地球連邦軍首相フロイ・オルフェノアを前にして、堂々の殲滅宣言。
- 以後、フリットはヴェイガンとの内通者を次々と粛清していくなど、手段を選ばないようになる。
キオ編・三世代編
- 「ヴェイガンは殲滅する!」
- ある意味でキオ編以降のフリットを代表する台詞。
- 老年期のフリットはこのような感情的な台詞が特に目立つ。
- 「ヴェイガンは人間じゃない!! 人の命を簡単に奪う!」
- 地球へ侵攻を始めたヴェイガンへ対して。実際、ヴェイガンに対する被害も尋常ではないので間違いではないが、過激な言い方が耳につく。
- 「奴は邪悪な存在、人類を滅ぼそうとする『魔王』だ!」
- キオに対し、イゼルカントを分かりやすく、かつ過激な言い方で断ずる。
- 「輸送だと…? ヴェイガンの捕虜など全員処刑すれば良いのだ!」
- ヴェイガンの捕虜の扱いをどうするかを訪ねたフレデリックに対しての断言。この発言にはフレデリックも流石に当惑し、その場にいたアセムは絶句。さらにキオからも拒絶される事となってしまう。
- (私には守れなかった者がいる…守れなかった者達が…。私は誓ったのだ…敵を打ち倒し皆も守る救世主になると…。どんな手段を使っても…)
- その後、息子たちが離れ一人残ったあとの独白。長い戦乱により、多くの家族・友人・仲間たちを失っていった事への自責の念をも感じさせる。
書籍媒体
- 「よくやったキオ! さすがはワシの孫じゃ!」
- コミカライズである『クライマックスヒーロー』にて。このように、歴代ガンダムコミカライズ作品の例に漏れず、当作品においてのフリットは孫煩悩で砕けたキャラとなっている。
搭乗機体・関連機体
- ガンダムAGE-1
- 約半世紀も乗ることとなる愛機。
- シャルドール
- デシルにAGE-1を奪われた際に一時的に搭乗。
- ガンダムAGE-2、ガンダムAGE-3
- 自身が開発したガンダムAGEの次世代機。
余談
- アセム編からフリットを演じている井上和彦氏は『AGE』のナレーションも兼任している。この事から、『AGE』はフリットが語り継ぐアドバンス・ジェネレーションの戦乱の物語であるとも呼べる。
- 現時点において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない主人公でもある。また、現役パイロットとしても最年長。
- 老年期において、丸眼鏡のようなゴーグルを着用していた事から、一部視聴者から「バスク・オムのようだ」とネタにされた。
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