葵豹馬

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葵豹馬(Hyoma Aoi)

コン・バトラーチーム(「バトルチーム」とも呼称)のリーダーで、バトルジェットのパイロット。合体後はコン・バトラーVのメインパイロットとなる。

短気で熱血漢、調子に乗りやすく負けず嫌いの典型的な70年代主人公タイプだが、幼少時に交通事故で両親を失い、孤児院で育ったことにコンプレックスを持っている。そのために複雑な事情を抱えた敵にはシンパシーを寄せることも多く、情に厚い。

暴走族時代に培ったオートバイの運転技術と同様、卓越した戦闘センスを随所で発揮し、テレビ放送されていたヨーヨーチャンピオンの演技を見て超電磁ヨーヨーを編み出す等、柔軟な発想で局面を打開するアイデアマンでもある。

物語序盤でのガルーダとの一騎討ちで両腕を失い、人工細胞の義手を付けることとなったが、術後は度々起こる拒絶反応に苦しめられていたようで、腕を馴染ませるために毎晩人知れず過酷な特訓を行う。そのことで仲間を心配させないように、わざと悪態を吐いたり夜遊びに耽る振りをしていた。

恋愛面には疎いものの、ゲストの女性キャラから好意を寄せられることが多く割とモテるが、身近すぎるのか肝心のちずるの想いには中々気付かなかった。とは言え、最終決戦後は共に南原コネクションで暮らすことになった模様で、それぞれの故郷へ帰る仲間達を彼女と一緒に見送った。

『タッチ』の上杉達也役などで知られる三ツ矢雄二氏の声優デビューキャラクターである。

スパロボシリーズにおいて

シリーズを通じて『マジンガーZ』の甲児らとともに隊内のムードメーカー的な立ち位置を担う熱血漢として描かれ、甲児とともにコメディリリーフ的な立場も担っているが、一方で友情に厚く卑劣な敵を許さない正義感の強さも人一倍強い人物としての側面も強い。

超電磁マシーン ボルテスV』と同時に参戦している作品では健一と仲が良い。長浜作品以外では『マジンガーZ』の甲児や『超獣機神ダンクーガ』のらと喧嘩友達の間柄に設定されるケースが多い。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初参戦作。このときのコン・バトラーVは豹馬1人分の精神コマンドしか使えなかった。豹馬の精神コマンドとしては熱血必中気合の3つを使えるので、そこまで大きな弱点ではない。コン・バトラーVも超電磁スピンの燃費の悪さに気をつければ弱くはないものの、スーパー系では2回行動が遅い方なのが難点。
第4次スーパーロボット大戦
今作から五人乗りとなったため、必中や気合を他のキャラに任せることができ、精神コマンドの負担が減った。コン・バトラーVはそこそこ使えるが、豹馬自身が宇宙適応Bで2回行動が他のスーパー系より若干遅めなのが難点。
第4次スーパーロボット大戦S
声が入り、獣戦機隊との選択がなくなった。
スーパーロボット大戦F
ガルーダとの一騎討ちで腕を失い、NERVクローン技術で腕を再生するイベントあり。合体できない頃はもどかしいが、コン・バトラーに合体できるようになると主力として活躍できる。三ツ矢氏が本作の収録に来ていないのか(中断メッセージは第4次Sで収録したと思われる)、DVEでは原作通りとはいえ終始無言、キャラクター事典も武器名を叫ぶだけである。
スーパーロボット大戦F完結編
ガルーダFで倒してしまったため、出番は少ない。本作では宇宙ステージが多く、宇宙Bのため攻撃力、防御力が極端に落ちてしまう(しかも中盤の宇宙・地上分岐では唯一宇宙に行くスーパー系)。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
合体ムービーがある。監督繋がりで今回初共演のボルテス系のキャラにもかなり絡むため出番は多い。今回の敵はオレアナの軍勢である。なお、オレアナはラストステージの雑魚軍団に混じって登場する。本作からは宇宙Aとなったため、宇宙ステージでも本領を発揮できる。なお、F同様今回も両腕を負傷するイベントがあるが、SRX計画の副産物の義手で両腕をサイボーグ化する。
スーパーロボット大戦α外伝
本作で音声の新規収録が行われた。初登場の第3話は南原博士の死亡イベントが発生するなどコン・バトラーメインのシナリオで、そこでの存在感は大きい。未来編ではさやかが合流していなくて落ち込む甲児を励ましたりしているが、全体的に空気になりがち。コン・バトラーV自体の性能は悪くないのだが…。
第2次スーパーロボット大戦α
今回はキャンベルの軍勢が居ないため空気と思いきやボルテス系共々ダイモスに良く絡み、なんだかんだで出番が少ないわけではない。今作では大作が気合を覚えないため、バトルチームで唯一気合を覚える豹馬が気合要員となる。
第3次スーパーロボット大戦α
スーパー系2話で初参戦。今回はキャンベルのジャネラ達が出てくるため出番が多い。特にボアザン解放ルートではダンゲルと一騎打ちしたりと出番が多い。また同ルートでは相変わらずちずるの好意に鈍感なイベントがあり、女性陣から睨まれることになる。前作と比べて気合の使用ポイントが下がったが、ちずるも気合を覚えるので従来のように熱血要員として使用できる。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
1部での主力として活躍する。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
第1部のデータを引き継がなければ登場。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
スーパーロボット大戦IMPACT
再び音声の新規収録が行われた。第1部では優秀な戦力として倉庫行きはあり得ない。1度離脱するも宇宙に行ってしまうライディーンやいつの間にやら離脱するダイターン3よりは遥かにマシである。精神コマンドが豊富なため、最後まで主力で使える。
スーパーロボット大戦COMPACT3

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
レベル変動制なので、5人乗りのコン・バトラーを育てると敵もぐんぐん育つ。甲児や鉄也が宇宙Bと過去作品のような地形適応のため、彼も?と思いきや豹馬は宇宙Aなので安心して運用可能。
強力な隠しユニットのマスターガンダムの入手条件を満たすためダイモスに武器が追加されるルートを通ることがほとんどのため、コン・バトラーへの武器追加はほとんどされることがない点は本作の不遇な点である。
スーパーロボット大戦R
本作では、通常戦闘に使える合体攻撃・超電磁スマッシュがありボス戦以外でも活躍可能。
スーパーロボット大戦J
カルヴィナ編なら第1話で仲間になり、統夜編でも参入が早いため、序盤の貴重なスーパー系であることも相まって撃墜数が稼ぎやすい。ただし、中盤でボアザン星人により負傷して一時離脱する。今回はキャンベル星人の侵攻はないのだが、中盤にライバル川上健二とのイベントがある。コン・バトラーはというと、スーパー系有利なバランスと、ボルテスとの合体攻撃があるため、なかなか強い。
スーパーロボット大戦L
ダンナーチームと共に序盤から加入する。コン・バトラーVの高い攻撃力もあってボスキラーとして活躍することができる。今回も原作再現はなく、さらにはダンナーのシナリオでラビッドシンドロームを疑われたり、超擬態獣戦で強制出撃したりと何だかダンナーチームの一員扱いである。ちなみに今回は同じ苗字の人たちと共演している。
なお、十三とのやり取りから、ちずるとはラブラブな関係にあることが伺える。よかったね。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
との絡みが多め。パイロット能力に差はないのだが、コンバトラーが強いため使用機会は多い。

単独作品シリーズ

スーパーロボット大戦64
中盤に合流する。ちずるとの信頼補正もあるが、分離した状態ではそれほど意味がない(戦って合体したら行動不能に陥る)。

パイロットステータスの傾向

能力値

典型的名スーパー系の能力値で命中回避射撃は低いが、格闘防御に秀でる。

精神コマンド

主に熱血担当となる。複数乗りスーパー系なのでSP量が少なく、覚える傾向が強い気合必中は他のキャラが担うことが多いので熱血以外にSP回すことはあまりないが、覚醒を覚えるので、状況次第では使用することも。

第3次
加速根性ド根性必中熱血気合
第4次
熱血気合ド根性ひらめき覚醒探索
F / F完結編 / 64
ド根性挑発熱血必中友情覚醒
リンクバトラー
必中友情熱血ド根性覚醒挑発
αα外伝第2次α
根性気合必中熱血友情覚醒
第3次α
気合ド根性必中熱血友情覚醒
COMPACT3
根性気合必中熱血突撃覚醒
AA PORTABLE)、 IMPACT
根性気合必中熱血鉄壁突撃
R
根性不屈必中熱血突撃気合
J
根性不屈突撃熱血必中気合
L
ド根性気合必中覚醒熱血

特殊技能(特殊スキル)

ビッグブラストの射程を活かした援護攻撃は意外と強力。援護防御はコン・バトラーの装甲がそれほど高くなく盾持ちでないため、いざというとき以外はさせない方が無難。

底力切り払い援護攻撃援護防御気力+ (命中)

小隊長能力(隊長効果)

第2次α
ビーム兵器のダメージ-20%
第3次α
ダメージ-20%

パイロットBGM

「コン・バトラーVのテーマ」

人間関係

バトルチーム

南原ちずる
仲間。最終的に南原コネクションで共に暮らすこととなる。
浪花十三
仲間。性格的に似たもの同士ゆえ何かと対立することが多いが、なんだかんだで仲は良い。
西川大作
仲間。
北小介
仲間。

南原コネクション

南原猛
豹馬をバトルチームに選抜し、その死後は彼の遺志を仲間とともに受け継ぐ。
四ッ谷博士
上司だが一切の敬意を払うことなく、「おっちゃん」と呼んでタメ口で接する。

太陽学園

太陽学園園長
SRW未登場。第6話に登場した太陽学園の園長を務めるシスターで、孤児になった豹馬の母親的存在。
飛田小太郎
SRW未登場。第14話に登場した太陽学園の後輩で、豹馬いわくいたずらの天才とまで言う程のいたずら好きで、バトルジェットに無断で搭乗する等のいたずらを行なった。
五条しずか
SRW未登場。第46話に登場した太陽学園の後輩で、五条家に引き取られてニューヨークに住んでいた。
川上健二
ライバル。かつて川上の父親が交通事故で豹馬の両親を死亡させてしまい、川上の父親もそのことから自殺してしまったという重い因縁がある。

キャンベル軍

ガルーダ
前半のライバル。原作ではガルーダの悲劇を知ることはなかったが、スパロボでは豹馬達が知るという展開が多く、特にαシリーズでは豹馬の心に強く残っている。
オレアナ
前半の最大の敵。
女帝ジャネラ
後半の最大の敵。ガルーダやオレアナ同様に脅威として見られていた。
ダンゲル将軍
後半のライバル。
冷凍獣アイラス
SRW未登場。キャンベル星に滅ぼされたシグマ星出身のどれい獣で、豹馬はその孤独な境遇に自らの孤児としての境遇を重ね合わせて同情していた。

その他

荒川由美
SRW未登場。暴走族時代の豹馬の友人で、女性レーサーとなっていたが、キャンベル軍のバイク部隊の攻撃から豹馬を庇い、豹馬への想いを伝えて死亡した。
山部ゆき子
SRW未登場。42話に登場したゲストキャラで、豹馬は自殺しようとした彼女を助け、同じ交通事故で両親を失った境遇に同情して妹のように接する。しかし、実は父と共にキャンベル軍に酷使されるどれい人で、キャンベル軍に反逆して処刑されそうになった父を助けるために豹馬に近づいて殺害を図ることになり、最後は人間爆弾となった父とともに豹馬を庇って死亡した。

他作品との人間関係

長浜作品

ひびき洸
旧シリーズでは対等の友人で、αシリーズなどでは親しい後輩。
剛健一
αでの共演以降、強い信頼関係で結ばれている。第3次αではハイネルの真意を量りかね、援護を躊躇する彼を叱咤する場面も。
剛健太郎
αではハイネルのことなどで自分を責める彼を励ました。
プリンス・ハイネル
何作か共演。αでは彼の生い立ちや立場などを知って、深く同情していた。ちなみにガルーダと同じ声。
リヒテル
ガルーダ、ハイネルと同じ声の敵役。第2次αでは陰謀を知らないまま戦う彼をかつてのガルーダの姿に重ね合わせていた。
三輪防人
第2次αのリアル系ルート序盤では、彼と大いに揉めて甲児ともども極東支部から追い出されたために、αナンバーズとの合流が遅れてしまう。

スーパー系

兜甲児
競演する機会が多く、スーパー系の間抜けコンビ?として友人関係にあることが多いが、近年は甲児も知的になっている。彼がOVA設定JLでも、仲の良い友人関係は変わらない。
藤原忍
よく喧嘩しているが仲が良い。
碇シンジ
よき先輩として、友人として彼に接する。
惣流・アスカ・ラングレー
彼女が好みのタイプらしいが、彼女からはその鈍感さを呆れられている。
獅子王凱
第2次αに於ける『イゾルデの門』戦で、ファイナルフュージョン不能に陥った彼へ、マニュアルでの合体を促しフォローする。
ギジェ・ザラル
第3次αにおけるダンゲルとの一騎打ちの際、ゼンガーと同じく豹馬の気概を認め、戦いを静かに見守った。
碇ゲンドウ
αで初対面となったときは感じ悪いオッサンという第一印象で、第3次αにおいて対決した際はあまりにも父親として許されない行動を取った彼に対して激怒する。彼に「親のいないお前に(親子のことなど)わかるまい」と言われてしまうが、その冷たい態度は豹馬を更に激怒させた。ちなみにFで豹馬が両腕を失った際はネルフの技術で再生しているので、再生手術を許可したゲンドウは一種の恩人ともいえる。
猿渡ゴオ
SC2Lにて共演。両作品共に、彼を強く尊敬し、慕っている。巨神戦争時に太陽学園を擬態獣に襲われた際、彼に救われている。以来、彼を「猿渡の兄貴」と呼んでいる。
ルウ・ルー
SC2にて妹分としてかわいがる。
キャプテン・ザンキ
第2次αにて、彼が「ゼンIゼンIIに改造したこと」を、小介に指摘されるまで気づかなかった。

ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
ほとんどのスパロボ作品で共演しており、上官として信頼している。αでは、ちずるが豹馬にヤキモチを妬かせるべく、アムロのような優しい人が好みだと引き合いに出され、見事に乗せられる。
シャア・アズナブル
第2次αでは、最後まで彼を「クワトロ大尉」と呼び続けた。
カミーユ・ビダンフォウ・ムラサメルー・ルカカトル・ラバーバ・ウィナー
α外伝では、未来世界の北アメリア大陸北西部に飛ばされた際、彼らと行動を共にしていた。
ジェリド・メサ
α外伝では南原博士が半ば彼に討たれるような形で死亡してしまったため、彼を博士の仇と憎む。
カクリコン・カクーラー
α外伝にて彼を「デコスケ野郎」と罵倒する。
ロザミア・バダム
α外伝では、南原コネクションにて彼女の乗るサイコガンダムMk-IIに奇襲を受け、コン・バトラーVに大ダメージを与えられることに。また、カミーユを兄だと思い込んでロザミィとしての偽の記憶を刷り込まされ、プリベンターに侵入してきた際、彼女の声がサイコガンダムのパイロットの声に似ている(実際、同一人物)ことから、彼女を怪しんでいた。
パプテマス・シロッコ
αにてガルーダの戦死後、彼を無能扱いして蔑んだシロッコに激怒していた。
オイ・ニュング
αでは、彼らリガ・ミリティアが極秘で開発したVガンダム(本作ではリガ・ミリティアとアナハイム・エレクロニクスが共同で開発した設定)を、自分達の愛機であるコン・バトラーVの『V』もヴィクトリーの由来から来ているため親近感を覚えた。
カテジナ・ルース
α序盤では、民間人の彼女から、自分達が地球を守るために戦っていることを「無駄に戦火を広げているだけだ」となじられ、後述の台詞で言い返すも捻くれた彼女と一触即発の状態になった。

バンプレストオリジナル

クスハ・ミズハ
αシリーズでは初代αからの戦友。
ブルックリン・ラックフィールド
クスハと同様αシリーズでは初代αからの戦友だが、豹馬の鈍感さに呆れていた。
ユーゼス・ゴッツォ
ガルーダのことなどもあり、彼を激しく憎む。
アラド・バランガ
第3次αにて自身の鈍感さを彼からも呆れられる。
ゼンガー・ゾンボルト
第3次αにおけるダンゲルとの一騎打ちの際、豹馬の気概を認め、戦いを任せた。
ケイジ・タチバナ
彼も豹馬と同じくかつて孤児であり、豹馬も彼に共感する所があった。
ユージン・コズラウスキー
彼から憧れられている。

名台詞

「レッツ・コンバイン!」
合体コール。「レッツ」が豹馬の独唱で、「コンバイン」が全員による斉唱。
当時の三ツ矢氏は声優の演技がほとんど無かった為もあり、この台詞を50回以上リテイク(取り直し)をした晩話がある。
「全長57 m、重量550 t は伊達じゃないぜ!」
「危ねーじゃねぇか、ノッポ!」
バトルジェットがノッポ=十三バトルクラッシャーとニアミスした際の悪態だが、彼から即「エテ公」と罵倒される。
「みんな、この新しい武器超電磁ヨーヨーがありゃ、百人力だぜ!」
第4話で新兵器である超電磁ヨーヨーが登場した際の台詞。
「俺だって両親が重傷なら側に付き添うよ」
第5話で小介の両親がどれい獣の攻撃に巻き込まれて重傷を負った際、その心配で出撃できない小介を強引に連れて行こうとした十三への台詞。次の第6話で豹馬が孤児院育ちであったことが判明することになり、それを考えるとかなり重い台詞となる。
「おまえ達に親のない子供の気持ちが判ってたまるか!」
自身が生まれ育った孤児院で戦った際に、他のバトルチームにこう言い放った。
「俺はリーダーだ!必ず腕の感覚を取り戻して見せるぜ!」
11話で仲間達から夜遊びを疑われながらも真実を語らずに自らの人工義手の違和感を過酷な夜間のドライブで克服しようとする豹馬の心情。
「くそぉ、これは俺の手だー!俺の手なんだぁー!」
11話で窮地に陥りながらも気迫で義手のハンデを克服した際の台詞。
「ガルーダ、敗れたり!」
「さやを捨てりゃ生きて帰れねえことになってるんだ、宮本武蔵を読んでねえな」
12話でのガルーダとの剣での決闘の際、さやを捨てたガルーダに対して巌流島の決闘における宮本武蔵と佐々木小次郎のエピソードを元ネタに言い放つ。
「コスモ、君が美しいって言ってくれた地球…住みたいって言ってくれた地球。きっと僕らが守りぬいてみせるからな!」
第15話にて、ガルーダに洗脳されて長浜町に多大な被害を出してしまったことを悔やみ、どれい獣バリバリに特攻したコスモ・バード(SRW未参戦)の墓前に誓った際の台詞。
「あいつも帰る星さえない…俺と同じ宇宙の孤児だったんだな…」
22話より。キャンベル軍により洗脳されていた冷凍獣アイラスがキャンベル軍によって母星のシグマ星を滅ぼされていた境遇を知り、自らの孤児としての孤独な境遇を重ね合わせて同情した際の台詞。
「言葉なんか通じなくたって心は通じるんだ!孤児同士の心はよ!」
再び冷凍獣アイラスがキャンベル軍の洗脳を受けて暴れだした際、生身で説得しようとした豹馬を十三が咎めた際に返した台詞。
「俺は信じたかったんだ!君も俺と同じように両親が交通事故で死んだんだ!そう信じたかった!俺の気持ちを知ってくれるのは君だけだと信じたかったんだよ!一人ぼっちで、さびしくて、死にたくなった君の気持は俺だけにしかわからないと思ったんだ!交通事故で両親を失ったもの同士しかね!」
42話で妹のように接していた山部ゆき子が自らを殺害しようとしたことに衝撃を受け、彼女を崖に追い詰めた際に吐露した心情。
「降伏した奴を殺すことは、人殺しと同じだ!我々は人殺しじゃない!」
47話でダンゲルが白旗を揚げて降伏してきた際、ダンゲルを撃とうとする十三を制しての台詞。
「この世では俺かお前か、そのどちらかしか生きてはいけないんだ!」
49話で第二コン・バトラー隊の候補生となったライバル・川上健二とバイクで対決した際の台詞。この過激な台詞から見る限り、川上への相当な憎しみが感じられるが…
「ああ、素直に認めるぜ死神。だから、死ぬんじゃない!」
瀕死の川上が自分の勝ちだと勝ち誇るのを認めた際の台詞。この時点で豹馬と川上は過去のわだかまりを捨てて仲間の絆を築いていたが、この豹馬の台詞に満足した川上は豹馬の腕の中で息を引き取る。
「なんて言い草だ。頭のいい奴はこれだから嫌いだよ」
本格化するキャンベル軍の攻撃に四ツ谷博士が世界各国に協力を呼びかけるも、自国の都合や機密を優先する各国の科学者達に呆れて。小介の立場がない台詞にも取れるが、特に突っ込みは無い。
「俺ぁ、お前らに出会えただけでも、人間に生まれてよかったと思ってるよ」
最終回より。
「畜生め…あと1分か…!いいか、みんなっ!生きるも死ぬも、一緒だぞっ!!」
最終回より。

スパロボシリーズの名台詞

COMPACTシリーズ

「ガルーダ、お前が何者なのか、何があったのかは知らねえ」
「だが、俺達も負けてやる訳にはいかねえんだ…!」
IMPACTでガルーダの正体がアンドロイドであったことに衝撃を受け、ミーアの亡骸へ悲しく語り掛ける彼の姿にシンパシーを感じつつも、互いのけじめをつけるべく闘志を奮い立たせる。
「またライバル達に勝つチャンスが有ったんだ、儲けもんだと思やいいのさ」
IMPACTオモイカネのデバッグ作業終了後、イメージとはいえ因縁の相手が駆る機体が登場したことで、複雑な心境を語る沙羅コウへ、前向きに捉えるよう促す。
「かかってくるなら容赦はしねえと言ったぞっ!ジャネラァッ!」
サイド7での決戦でデュークに追従し、一端は見逃そうとしたジャネラが徹底抗戦の構えを見せたことで激怒する。
「ガルーダ…終わったぜ、取り敢えずだけどな…」
後味の悪さを残しつつも、キャンベル星人との抗争にケリがついたことで漏らした呟き。

αシリーズ

「う~ん、量産されちまうとガンダムのありがたみがなくなるような気がするなあ」
α序盤で、中央ヨーロッパカサレリアで、リガ・ミリティアの秘密工場を叩くべく襲撃してきたジュピトリアンファラ中佐率いるベスパのイエロージャケットを撃退した後、リガ・ミリティアのリーダーであるオイ・ニュング伯爵から、ガンダムを量産することを想定してヴィクトリーは開発されたことを聞いて呟いた言葉。確かに世の中には希少価値という言葉があり、いくつもあったのではガンダムといえども価値が下がるのは不可避であろう。
しかし、本作の終盤で豹馬のこの言葉が悪い意味で現実となってしまい、ゼーレに取り込まれたティターンズロームフェラ財団の部隊であるOZの肩入れによって、ガンダムMk-IIモビルドールとして量産させてしまう…。
「それは聞き捨てならねえな。だったら、俺達は何のために戦ってんだよ!?」
上記のやり取りの後、ウーイッグの街をジオン軍に焼かれ、成り行きで工場に避難していた民間人のカテジナ・ルースが「降ろして欲しい」と言い出すだけでなく、自分達の行いを否定するような口ぶりに癇が触り、問いただした台詞。しかし、この後素直じゃないカテジナから「私はあなた達に助けてくれと頼んだ覚えはないわ」と返され、険悪な雰囲気となる。
「それは違うぜ、博士」
「悪いのは今までエアロゲイターを倒せなかった俺達だ」
「俺達がもっと早くユーゼス=ゴッツォの存在に気づいていれば…あんなことは起きなかったんだ」
αの終盤でハイネルが生死不明(第2次αで生存が判明しているが)になった際、彼に真実(出生の秘密)をもっと早く伝えられなかった自分に責任があると悔いていた剛博士に対して。
「でも、もうそんなことは言ってられねえ。俺達がやらなきゃ、ガルーダみたいな目に遭う奴が増えるんだ」
「だから、俺はユーゼスを倒す」
「それに宇宙怪獣もいつ襲ってくるかわからねえしな…」
上の台詞の後に剛博士から「ユーゼスのもくろみを知り、それを止めるのは至難の業だ」と言われるも、豹馬はエアロゲイターに利用され続けた挙句に切り捨てられたガルーダのためにユーゼスを倒すことを心に誓った。
「てめえはガルーダ以下だ!少なくとも、あいつは自分の母星のために戦っていた!それがてめえはどうだ!?地球のために何をしたってんだよ!!」
αの終盤でのシロッコとの戦闘前会話。母星のために戦って死んだガルーダを蔑んだシロッコに激怒していた。
「地球圏の平和は今でも…これからも!俺達がこの手で守る!」
α外伝より。ティターンズの攻撃により南原博士を失い、さらに四ッ谷博士の安否が不明である危機的状況の中でのDVE入りの決意。
「ウッソとは逆のパターンだな」
α外伝でエニルに一方的な因縁をかけられるガロードを見ての台詞。確かにα外伝でのウッソとカテジナとの関係とは逆なので豹馬の指摘は間違っていないが、直後にウッソがダメージを受けた時の表情となるのが印象深い。
「だいたいよ、ウジウジ悩むなんててめえのキャラクターじゃねえんだ」
「それにさ、お前から元気を取ったら何にも残らねえだろうが?」
「そうそう。そうやってすぐにムキになってる方がお前らしいぜ」
α外伝の未来世界で別行動であった豹馬と甲児が再会した際、さやかや武蔵達がいなかったことや過去の世界に残ったシロー達を考えて意気消沈していた甲児への励まし。スパロボにおいてはよく会話する親友同士と言ったイメージがあるが、その中でも親友関係であることを強く感じるセリフである。
「俺はある男に誓ったんだ! 意味もわからず戦わされてる奴を解放してやる事をな!」
第2次αより。中盤にリヒテルと対決した時の台詞で、戦いの裏にある謀略を知らぬまま戦うリヒテルをかつてαにおいて原作同様の悲劇で散っていったガルーダに重ね合わせている。
「そうならないように、みんなで頑張っていくのさ!」
「戦争なんか起こしたって悲しみが広がるだけだって、あんたも知っているはずだぜ!」
第2次αでのシャアとの最終決戦に於ける戦闘前会話。現体制が変わらぬ限り、新たなネオ・ジオンが誕生すると言い放つシャアに、上記の台詞を叩き付ける。
「やめてくれよ、イルイ!俺…お前と戦うなんて出来ないよ!」
「イルイ…!俺達の声を聞いてくれ!優しいお前に戻ってくれよ!」
第2次α最終話のイルイ説得イベントより。大切な存在だからこそ戦えないという豹馬の訴えを、彼女は「絶対的な戦力差を痛感し、戦意を喪失したもの」と誤解、逆に彼らへ武装解除を呼び掛けるが…。
「行くぜ、イルイ!ちょっと荒っぽいかも知れないが今、助けてやるからな!」
ガンエデンとの戦闘前会話。あくまでイルイの身を案じつつ、人造神に挑む。
「てめえら…馬鹿野郎っ!!」
パルパレーパの猛攻に追い詰められるへの援護を邪魔し、「銀河の覇者」云々という妄言を吐くワルキメデスダンゲルへの激昂。「…」の中に、宇宙収縮現象に対する危機感を覚えることなく、この期に及んで楽観的な思考を曝す馬鹿兄弟への言葉にならない怒りが込められている。
「親父が息子を不幸にしてどうすんだよ!」
「馬鹿野郎!シンジを放りっ放しにしておいて、よくそんな台詞が言えるな!」
EVA初号機悪魔Verとの戦闘前会話。孤児の豹馬に「家族間のことは分かるまい」と発し、更に「親がいても幸福が訪れるものではない」と逃げ口上を述べるゲンドウへ大激怒。『人類補完計画』の阻止と、ゲンドウへの「キツイお仕置き」を宣告する。
「ハザルの奴も哀れだったが、お前はそれ以上に哀れだぜ、エイス・ゴッツォ!」
「お前もあいつも誰かの野望の為に造られた存在ならば、俺がその使命から解放してやるぜ!」
エイスとの戦闘前会話。傀儡としてのエイスの境遇にガルーダを重ねたのか、自然と熱の篭った言葉になっており、エイスの方も否定していたハザルと同一視されたことが意外だったらしく、他のキャラとは多少異なるリアクションを取っている。
「黙りやがれっ!ここまで戦いを広げておいて、全部イデのせいにするんじゃねえよ!!」
第3次α対バッフ・クランルートでのドバ・アジバとの戦闘前会話。ブライト達を失ったことで爆発寸前の豹馬の怒りは、「巨神を掘り起こしたお前達が招いた結果」というドバの責任転嫁発言で、遂に臨界点を突破する。
「てめえの怨念は、俺達を信じる人達の声と想いが吹き飛ばした!」
「行くぜ、悪霊!!コン・バトラーVの最後の勝負だ!!」
第3次α最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話。5人の団結と人々の想いを糧にしたコン・バトラーVが、悪霊へ引導を渡す。
「…その…女ってのは、どういう事を喋れば喜んでくれるのかなって思ってよ…」
第3次αEDで、仲睦まじい一矢エリカに触発され発した台詞。この後、ちずると「二人だけの世界」に突入するが…。

携帯機シリーズ

「なんだと…!?てめえみてえにコソコソ隠れて、くだらねえ作戦ばっか考えてる奴に、正々堂々と戦ったガルーダの事を悪く言う資格はねえんだよっ!」
AおよびA PORTABLEにて、女帝ジャネラとの決戦に際し、ガルーダを「無能」呼ばわりしたジャネラに対し、激しい怒りを露わにする。敵のはずのガルーダを侮辱されたことに対して我がことのように激怒するあたり、豹馬がいかにガルーダの潔さや気高さを強く認めていたかがわかる。

スパロボシリーズの迷台詞

旧シリーズ

「てんそうそうち?なんだそりゃ?」
第3次、シナリオ「うわさの破嵐万丈」にて、「異星人は転送装置を使っているようだ」というブライトの推論を聞いての一言。この世界観の地球圏では、転送装置は開発すらされていないので、これだけで物知らず呼ばわりするのは酷というものだが…。
「そのコロニー落としって、一体なんだ?」
第3次、シナリオ「星から来る者」での台詞。前大戦でも使われた悪名高い「コロニー落とし」の存在自体知らないという、この世界観の住人だとは信じられない台詞である。コロニー落としの重大性を知らない十三共々、その場にいた面々に呆れられたのは想像に難くない。「物知らず」として描くにしても、度が過ぎている。
しかし、第4次では勝平もコロニー落としをよく理解していなかった(コロニー落としを阻止する戦闘で「なんでコロニーが動いてるんだ?」と言い出してツッコミを受けるレベル)ので、案外知らない人間は知らないのかもしれない。

αシリーズ

「な…何だよ、おめえ。解説役に回るなんざ、キャラが違ってねえか?」
第3次α序盤、いきなり博識となった甲児に仰天した際の台詞。相方に置いてけぼりにされたような一抹の淋しさも、そこはかとなく漂っている…?
(…勝利の鍵とか言うから、てっきりGGGの新兵器が出てくるのかと思ったぜ…)
第3次α序盤、「勇気」という十八番の精神論でαナンバーズを鼓舞する大河長官へのリアクション。新兵器とまでは言わなくとも、「何らかの打開策が有るのか?」と思ったプレイヤー諸氏もおられるのでは?

Scramble Commanderシリーズ

「へへっ、こうやって赤い彗星とライトニング・カウントが並ぶと、まるで紅白マンジュウみてえだな」
Scramble Commanderにて。この時に画面に映っているのはトールギス百式である。にも「クワトロ大尉の百式は金色だけど…」と突っ込まれ、十三に「柄にもなく緊張してるやろ」と言われてしまう。

余談

原作ではガルーダにマシンガンで両腕を撃ち抜かれ、義手を装着することになる訳だが、児童誌に於けるコミカライズ版(作:ひおあきら)では切断という描写に改変され、斬り落とされた瞬間もモロに描かれているなど、トラウマレベルの強烈なインパクトを残した。