孔明リ・ガズィ

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孔明リ・ガズィ(KoumeiRegazi)

伏竜と呼ばれる軍師。趣味は釣り。孔明は字であり本名は諸葛亮(但しこの名前は孔明が最初に名乗った時にしか出て来なかった)

董卓軍と戦っていたが、自らの兵法で多くの犠牲者を出してしまったことから「大いなる力は大いなる悲劇を生む」と考えるようになり、戦いから遠ざかってしまう。隠居生活を送りながらも、騒乱の世の情報収集を欠かさずにいた中、劉備と出会う。幾度かの交流を経て、劉備の心に打たれて、彼の仲間になり、伏竜に戻った。

漫画版

旧シリーズの『BB戦士三国伝』では赤壁の戦いで行方不明になった劉備の代わりに翔を建国し、丞相として君主が不在の国を支える。戦神決闘編では天翔竜 孔明νガンダムとなる。コミックワールド版では司馬懿を倒し、光と闇との戦いに終止符を打つ。ケロケロエース版では馬超と孟獲、2人の天の刃を送り届けるために自らの体を盾として郭嘉の攻撃を防ぎ命を落とすが、死してもなお魂となって劉備たちを援護し、司馬懿を打ち倒すための鍵となった。最終決戦で戦死する前に「出師表」を書き残しており、エピローグでは、それが読み上げられることで物語を締め括っている。
天翔竜 孔明はコミックワールド版では「孔明の本来の姿」となっており、ケロケロエース版では「孔明が新たなる力(龍帝の光)を得て覚醒した姿」とされた。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦UX
初参戦作品。戦術指揮を担当。サイズ差無効地形適応上昇と同作ユニットと好相性かつ強力な効果が追加されていき、猛威を振るう。
ストーリー中では軍師としての役割だけでなく、この世界そのものの謎解きなど、全編にわたって八面六臂の大活躍を見せ、抜群の存在感を誇る。

装備・機能

武装・攻撃手段

爆凰扇(ばくおうせん)
手に持っている羽扇。爆凰機と呼ばれるサポートメカに変形させられる他、孔明自身が背中に装着し、飛行能力を得ることが出来る。
羽扇は軍師自身が冷静な判断力を失わない為に自身を扇ぐ物だと考えられている。モチーフはリ・ガズィのBWS。
爆凰烈羽(ばくおうれっぱ)
爆凰扇を背中に装着した状態で無数の羽根型の弾を放つ。UXでは戦術指揮担当なので使用しない。

戦術指揮効果

プレイヤーフェイズの攻撃力+10%、サイズ差補正無効、地形適応1段階上昇
1つ目の時点でも使いやすい部類で、2つ目以降は文句なしに強力。武将達はもちろんヒーローマンバルキリー等もバックアップでき、最終的には指揮に据えるだけでほとんどの機体・武器の地形適応がSとなるため、一気に戦いが楽になる。更にこれほどの効果でありながら、戦術指揮の効果が追加されていくのは孔明が最も速い。
ただし、これはプレイヤーを引っかけるトラップの一種であり、特定マップで戦術指揮を特定の人物にしないと仲間にならなかったり離脱して帰って来ないキャラクターがいる。そんな理由もあって、効果の強烈さと隠し要素の二択を皮肉って「孔明の罠」呼ばわりされることも。

人間関係

劉備ガンダム
主君。彼の心に打たれ、劉備軍に加わる。
水鏡ガンタンク
師匠。隠居生活を送りながらも心ここにあらずだった孔明の後押しをする。
余談だが、「水鏡」というのは一種の称号であり、本名は「司馬徽」である。
龐統ヤクトドーガ、徐庶ジェガン
同じ門下で学んだ同士。龐統と、ある事で因縁を持つ。
馬謖ガンダム
外伝に登場する弟子。自意識過剰な性格に心配するが…

他作品との人間関係

山下サトル
UXでは三国志ファンとなっている彼にとって、孔明は憧れの存在。
石神邦生
UXにて中々本心を話そうとしない彼を問い詰める場面が多々ある。
道明寺誠
UXにおいてたびたび孔明と共に議論し、世界について考察する。その様子はまるで弟子のようにも見える。
ジョウ・マヤ
UXでは当初は信用されていなかったが、キバ軍との戦闘に際して見事な軍略を披露して、彼らの信頼も得る。
アル・アジフ
UXでは中盤の「王の奸計」にて、協力して彼女の「ニトクリスの鏡」を使い、ホウジョウ軍を逆に罠に嵌めている。

名台詞

迷台詞

スパロボシリーズの名台詞

孔明「この世界の三国志は読まれたのでしょう?」
周瑜「ええ、一通りは目を通しましたが…」
孔明「でしたら、もうおわかりのはず。あの書物が真実、私たちの後の運命を暗示しているのだとすれば…」
孔明「あなたは、もうすぐ死ぬ」
UX第10話での、自分達にとっては預言書とも言える三国志の内容についての周瑜との会話。『三璃紗』の人間である孔明たちが、別の可能性の自分達…そう、「我々」の知る『三国志』を知ってしまうという衝撃的な展開(ちなみにXOでも似たような事例がある)だが、直後に「あなたも私もその運命を認めていない」と告げており、決して周瑜の運命を断じたわけではない。
「人は、運命に屈せず…」
「命をかけて戦うには、相応しい命題だとは思いませんか?」
三国志が自分達の運命そのものだとしても、それを無抵抗で受け入れる気はないと周喩に語る。かくして、時空を超えた天才軍師は世界の中心に巣食い、運命の糸を束ねる蜘蛛に挑んでいく。
孔明「ここは面倒な策など弄せず、海動さんにひと暴れしていただきましょう」
海動「お、話がわかるじゃねえか」
由木「ちょ、ちょっと孔明先生…!」
孔明「ただし、生身で」
海動「へ…?」
UX第12話にて。血気盛んな地獄すら扱いこなす孔明の知略。
「あなたには見えないのですか?この場に吹く、風向きの変わったことが!」
UX第22話で連邦軍の誤解が解けようと状況は変わらないと告げるマサキに対して。東南の風が吹いたことで奇跡的な勝利を掴んだ赤壁の戦いになぞらえ、未だ苦しい戦況にありながらも自軍の勝利を確信する。
「フフフ…魔術と兵法を融合させた、歴史的な計の誕生ですよ」
「『魔導遁甲・空城の陣』、とでも名づけましょうか」
UX第28話にてサコミズが仕掛けた奸計をアルの魔術により打破して得意げに。心なしか孔明のテンションがいつもよりも高く感じられる。ちなみに『真・三國無双』シリーズに代表されるように孔明自身が魔術にしか見えないものを使う作品も存在する。
張飛「なるほど、てことは孔明が『はわわ』とか言っちまうような可能性もあるってことだな?」
孔明「黙らっしゃい。あるわけないでしょう、そんな世界。ふざけているのですか?」
UXのEDにて。張飛が言っているのは、同じく三国志をモチーフとしているが登場人物の大半が女性となっているアダルトゲーム(全年齢版やアニメ版も存在する)『恋姫†無双』シリーズの孔明の有名な台詞(この孔明も例に漏れず女性)であり、孔明の返しは過去のスパロボにも登場している横山三国志の孔明の名台詞ネタ。本作の世界観設定では、我々の知る様々な形の三国志も、全てが存在する可能性を有しているとも解釈できる。「はわわ」の自分の可能性を否定したがるのなら、本作の孔明が否定したくなる「別の自分」は、他にもいそうである(たとえば、声が刹那に似た曹操が存在する世界での、初対面の劉備に「自分のとんでもないもの」をいきなり見せつける自分とか)…。
ちなみに、『恋姫』の関羽は彼女の中の人が演じているが、それに伴う声優ネタには触れられなかった模様。

メモ

  • 孔明(諸葛亮)は三国時代の蜀の政治家、軍師。(181~234)
  • 劉備と出会うまでは荊州にて静かに暮らしていたが、やがて劉備から三顧の礼により軍師として迎えられ、彼の軍師として活躍するようになる。「天下三分の計」を劉備に唱え、曹操軍が南方への進攻を開始すると、一旦曹操軍の追撃を逃れた後、劉備の使者として孫権の下を訪れそこで劉備との同盟と曹操への抗戦を説き、同盟を成立させて赤壁の戦いに勝利する。赤壁の勝利後は荊州四郡を接収し、益州を獲り、劉備の蜀建国に大きく貢献する。劉備の死後は実権を預かり、蜀の丞相として国の軍事・政治の両面において最大の中心人物となる。その後は北伐を決行し、何度も魏を攻める事となる。五度目の北伐では、五丈原にて司馬懿と対陣するも持久戦の構えを取る司馬懿に手詰まりとなり、そのまま陣中にて死去する。
  • 『三国志演義』では劉備死後の実質的な主人公として描かれており、万能の超人であるように描写されている。しかし史実においてはそういうことは無く、人事の判断ミスを数多く犯している(北伐は、その際たる例と言えるだろう)。一方、政治家としては常に公正な施策を取っており、処罰で追放された者でも、孔明を恨んだ人間はだれも居なかった程である。
    • その活躍や人物、『三国志演義』の影響もあり、昔から現代に至るまで、『三国志』の登場人物の中でもトップクラスの知名度と人気を持つ人物としても知られる。『三国志』をモチーフとした様々な創作作品にも登場しているが、作品によってキャラクター性が大きく異なっていることも多い。中には、(厳密には『三国志』をモチーフとした作品ではないが)『ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~』のように悪役として登場する作品も存在している。
  • 北伐の時に劉禅に提出した『出師表』は古代中国屈指の名文で、「読んで泣かなかった者は、忠臣にあらず」とまで言われた。
  • 『三国志演義』の影響故、天才軍師の代名詞として扱われる事も多い。日本では、戦国時代に活躍した羽柴秀吉の軍師・竹中半兵衛は「今孔明」とも呼ばれた。

余談

  • ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~』でも同人物をモチーフとしたキャラクターである諸葛亮孔明が登場している。仮に共演することになったら、「善の孔明」対「悪の孔明」の壮絶な知略戦が展開されるだろう。
  • 孔明を演じる石井一貴氏は本作ではナレーションも担当している。その為、「孔明によって語られる三国伝」という解釈もできる。

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