ヴェイガンギア・シド
ヴェイガンギア・シド(Vagan Gear Sid)
ヴェイガンギアがシドに取り込まれそうになった際、ゼラ・ギンスのXラウンダー能力によって逆にシドを取り込んで合体した機体。シドがヴェイガンギアを選択したのは、同系列・同時期のモビルスーツであり規格に共通点があったためである。
ヴェイガンギアとシド、双方の能力を併せ持った圧倒的なMSとなっているが、ゼラがシドの破壊衝動に同調してしまった結果、地球連邦軍とヴェイガン双方を無差別に攻撃し、ラ・グラミスをも破壊し残骸を取り込みながら巨大化していくようになる。
最終的に、フリット・アスノの説得により共同戦線を取った地球連邦軍とヴェイガン、そしてキオ・アスノが乗るガンダムAGE-FXによりシドのコアごと撃破され、ゼラはキオにより無事救出された。
小説版では、月光蝶と思しきナノマシン攻撃を行っている場面が見られた。
ヴェイガンギア(Vagan Gear)
ヴェイガンギア・シドの素体となっているヴェイガンのモビルスーツ。EXA-DBからハッキングしたデータをそのまま模写・復元した事により、存在自体がブラックボックスとなっている。全てのヴェイガン製モビルスーツの祖に当たる機体。他のヴェイガン製MSと違い、カメラはスリット状ではなくツインアイとなっている。
地球圏で建造後、火星入植時に持ち込まれた機体であると思われるが、本来の機体名および開発目的等は謎に包まれている。
「異様に細長い歪な体格、30m超えの体高、漆黒のカラーリング」とまさに「悪魔」と形容できる外見を持つ。装甲の形状やビーム砲を備えたテイル、翼から推進力を得る光波推進システムなど、採用されているテクノロジーはヴェイガン製モビルスーツの技術の基礎となっている。
武装は両腕に装備したフック状の発熱兵器「ヒートブレード」と、尻尾型のビーム射撃兵器「デルタゲイザー」。ヒートブレードは、FXバーストモードを発動したガンダムAGE-FXのビームスパイクと互角に渡り合う脅威の硬度を持ち、デルタゲイザーはガンダムレギルスの同型武器であるレギルスキャノンをも上回る威力を誇る。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。第41話「君の中の英雄」に登場。MAP兵器のビームライフルがかなりの広範囲で厄介。
- しかし、真に厄介なのはザムドラーグ、かぐらづきとほぼ同時に現れることである。100000弱のHPに回復L3、さらにゼラは高レベルのXラウンダーとプレッシャーと底力を習得しているため、とにかく「当たらない、通らない、通っても蓄積できない」という三重苦になっている。
- その上で、地形効果+20%のラ・グラミスに居座るザムドラーグとかぐらづきを同時に相手にしなければならず(彼らは高レベルの指揮も所持している)、おまけに木連フラグを成立させるには九十九たち4人が落とされてはならない、ヴェイガンフラグ成立の場合は敗北条件の都合上、直前のイベント戦闘でボロボロのアセムとゼハートも守らねばならない。
- 挙句の果てに全回復イベントが強制で2回、ザムドラーグとかぐらづきがいる場合はさらに1回ずつ、合計4回も全回復するため、実質の最大HPは300000かそれ以上ある計算になる。
装備・機能
武装
- フェザーミサイル
- 羽からミサイルを射出する。
- ビームライフル
- 両脇の羽の先端に装備されている。屈曲機能を備えており、敵の追尾や鞭として使う事もできる。
- 『BX』では超広範囲の方向指定型MAP兵器版を所持しており、しかも識別有効。ビームライフルという武器の定義を疑いたくなるような高性能となっている。
- ヒートブレード
- ヴェイガンギアの両腕に装備された近接格闘武器。デルタゲイザーの戦闘アニメ内で使用。
- デルタゲイザー
- ヴェイガンギアの尾部に搭載されている巨大ビーム砲。
- シド・スレイブ
- 体内に搭載されている小型のシドで攻撃の他、修復ユニットとしても扱われている。SRW未登場。
- 見えざる傘
- ステルス機能。本来はモビルスーツには搭載できないのだが、シド並のサイズなら搭載が可能。
特殊能力
- HP回復L3
- EN回復L3
- スペック低下無効
- 見えざる傘
移動タイプ
サイズ
- L
機体BGM
- 「ガンダムAGE-3~覚醒」
- 『BX』にて採用。
対決・名場面
関連機体
- シド
- バックパックとなっている。
- ヴェイガンギア・K
- 『ガンダムビルドファイターズトライ』(SRW未登場)第16話にて登場。カリマ・ケイ(CV:杉田智和)が操る黄金のヴェイガンギア・シド。
- ちなみに、『ガンダムビルドファイターズトライ』のプロデューサーである小川正和氏は「本機体の原型であるヴェイガンギアおよび『ガンダムAGE』のメカ全般の『~トライ』への登場は、放送権の兼ね合いから非常に難しく、当作品の登場自体も関係者各位への了解と協力を得たことにより実現しました」と語っている。
資料リンク
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