「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の版間の差分
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本作に登場する人型機動兵器([[モビルスーツ]])はこれまでのガンダム作品と比較してかなり強固に描かれており、武装もビーム兵器が主体ではなく、ほぼ全てに実体弾や実体剣、鈍器などが用いられている<ref>これは長井監督の意向も多分に含まれている。</ref>。また、いわゆるヤクザやマフィアのような「任侠物」の要素も取り入れられている。 | 本作に登場する人型機動兵器([[モビルスーツ]])はこれまでのガンダム作品と比較してかなり強固に描かれており、武装もビーム兵器が主体ではなく、ほぼ全てに実体弾や実体剣、鈍器などが用いられている<ref>これは長井監督の意向も多分に含まれている。</ref>。また、いわゆるヤクザやマフィアのような「任侠物」の要素も取り入れられている。 | ||
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+ | P.D.323年、かつての大戦から300年が経過した現在、治安維持組織ギャラルホルンの監視の下、地球は4つの経済圏に分割統治されていた。一方、地球から遠く離れた火星もギャラルホルン火星支部の監視下で地球の食い物とされ、貧困が蔓延していた。 | ||
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+ | ある日、火星の民間警備会社CGSは火星独立運動を主導する少女クーデリア・藍那・バーンスタインを地球へ送り届けるという依頼を受ける。クーデリアをよく思わぬギャラルホルンはCGSに対して攻撃を開始。CGSの非正規少年兵で構成された参番組の隊長オルガ・イツカは、CGS基地の動力炉として使われていた厄祭戦時代のMS[[ガンダム・バルバトス]]を相棒の三日月・オーガスをパイロットとして起動させ、これを撃退する。 | ||
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+ | CGSを乗っ取り大人達を追い出したオルガ達は「鉄華団」を名乗り、名を売って自分達の居場所を手に入れるためクーデリアの護衛を引き受ける。 | ||
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+ | :鉄華団が押収した元CGSの母艦。 | ||
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+ | ::素性を隠すために擬装された百錬の改修機。 | ||
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+ | :タービンズの母艦。 | ||
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+ | === その他 === | ||
+ | ;ガンダム・グシオン | ||
+ | :海賊によって運用されていたガンダム。 | ||
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== 用語 == | == 用語 == | ||
;P.D.(Post Disaster) | ;P.D.(Post Disaster) | ||
+ | :本作の世界の暦。 | ||
;厄祭戦 | ;厄祭戦 | ||
− | ; | + | :約300年前に起きた大規模な大戦。ギャラルホルンの創設者である英雄アグニカ・カイエルらの活躍によって終結したとされている。 |
+ | ;CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ) | ||
+ | :火星のアーブラウ領クリュセ独立自治区を根城とする民間警備会社。オルガ達によって乗っ取られ、社長のマルバ・アーケイ他は追い出された。 | ||
;鉄華団 | ;鉄華団 | ||
+ | :オルガ達がCGSに対するクーデターを起こして設立した組織。 | ||
;四大経済圏 | ;四大経済圏 | ||
+ | :ギャラルホルンの監視の下、地球を分割統治する四つの組織。アーブラウ、SAU、アフリカンユニオン、オセアニア連邦から成る。 | ||
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+ | :アグニカ・カイエルと彼の同志たる七つの名家セブンスターズによって設立された治安維持組織。しかし、現在では当初の理念は失われている。 | ||
;エイハブ・リアクター | ;エイハブ・リアクター | ||
+ | :本作の世界を支えるエネルギー機関。相転移炉の一種。MSの動力源でもあり、一機で街全体を賄う程の出力を持つ。ギャラルホルンによって技術は独占されている。 | ||
+ | ;ナノラミネートアーマー | ||
+ | :エイハブ・リアクターによって発生するエイハブ・ウェーブによって衝撃吸収作用などを齎す特殊装甲。MSの表面などに使われており、実弾やビーム兵器に対して高い防御力を発揮する。MSにビーム兵器が搭載されていないのはこれがあるためである。 | ||
;阿頼耶識システム | ;阿頼耶識システム | ||
+ | :厄祭戦時代に運用されていた有機デバイスシステム。ナノマシンを投与してパイロットと機体を有機的に接合して操作性を向上させる。しかし、手術には大変な苦痛が伴い、適合に失敗すると重篤な障碍が残ってしまう。 | ||
+ | :手術を受けた者の首筋にはピアスと呼ばれるインプラントが突き出ており、これをコックピットのデバイスと接続する。 | ||
;ヒューマンデブリ | ;ヒューマンデブリ | ||
+ | :安価で人身売買される少年たち。 | ||
== 楽曲 == | == 楽曲 == |
2018年11月20日 (火) 13:13時点における版
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ | |
---|---|
原作 |
矢立肇 富野由悠季 |
監督 | 長井龍雪 |
シリーズ構成 | 岡田麿里 |
キャラクターデザイン |
伊藤悠(原案) 千葉道徳 |
メカニックデザイン |
鷲尾直広 海老川兼武 形部一平 寺岡賢司 篠原保 |
音楽 | 横山克 |
制作 | サンライズ |
放送局 | MBS・TBS系列 |
放送期間 |
2015年10月4日 - 2016年3月27日(第1期) 2016年10月2日 - 2017年4月2日(第2期) |
話数 | 全50話 |
シリーズ | ガンダムシリーズ |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
概要
ガンダムシリーズの一作であり、300年ほど前に「厄祭戦」と呼ばれる大きな戦いが起きた世界を舞台に、テラフォーミング化された火星で暮らす少年兵や孤児達の物語を描く。分割2期構成で、2015年から2016年にかけて第1期が、2016年から2017年にかけて第2期が放映された。
本作に登場する人型機動兵器(モビルスーツ)はこれまでのガンダム作品と比較してかなり強固に描かれており、武装もビーム兵器が主体ではなく、ほぼ全てに実体弾や実体剣、鈍器などが用いられている[1]。また、いわゆるヤクザやマフィアのような「任侠物」の要素も取り入れられている。
ストーリー
P.D.323年、かつての大戦から300年が経過した現在、治安維持組織ギャラルホルンの監視の下、地球は4つの経済圏に分割統治されていた。一方、地球から遠く離れた火星もギャラルホルン火星支部の監視下で地球の食い物とされ、貧困が蔓延していた。
ある日、火星の民間警備会社CGSは火星独立運動を主導する少女クーデリア・藍那・バーンスタインを地球へ送り届けるという依頼を受ける。クーデリアをよく思わぬギャラルホルンはCGSに対して攻撃を開始。CGSの非正規少年兵で構成された参番組の隊長オルガ・イツカは、CGS基地の動力炉として使われていた厄祭戦時代のMSガンダム・バルバトスを相棒の三日月・オーガスをパイロットとして起動させ、これを撃退する。
CGSを乗っ取り大人達を追い出したオルガ達は「鉄華団」を名乗り、名を売って自分達の居場所を手に入れるためクーデリアの護衛を引き受ける。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物
- 三日月・オーガス
- 本作の主人公。オルガの幼なじみでもある。
- オルガ・イツカ
- 本作のもう一人の主人公。前髪が特徴的な少年で鉄華団の団長。
- クーデリア・藍那・バーンスタイン
- 本作のヒロイン。火星の自治都市の首相の娘。
- アトラ・ミクスタ
- 本作のもう一人のヒロイン。雑貨屋で働く少女で、後に鉄華団の炊事係に。
鉄華団
- ビスケット・グリフォン
- オルガの参謀で、鉄華団の頭脳役。
- ユージン・セブンスターク
- 元CGS参番組のまとめ役。
- 昭弘・アルトランド
- ヒューマンデブリの少年。
- ノルバ・シノ
- 楽観的な性格の少年。
- ナディ・雪之丞・カッサパ
- 元CGSの整備士。
ギャラルホルン
- マクギリス・ファリド
- 監査局に所属する特務三佐。
- ガエリオ・ボードウィン
- マクギリスの友人の特務三佐。
- カルタ・イシュー
- セブンスターズのイシュー家当主。
テイワズ
- マクマード・バリストン
- テイワズの代表。
- 名瀬・タービン
- タービンズを率いるリーダー。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
鉄華団
- ガンダム・バルバトス
- 本作の主役機。悪魔の名前を冠しているように、禍々しい生物的なデザインが特徴。
- ガンダム・グシオンリベイク
- 鹵獲したガンダム・グシオンを大幅改修した機体。
- グレイズ改
- 鹵獲したグレイズを改修した機体。
- イサリビ
- 鉄華団が押収した元CGSの母艦。
ギャラルホルン
- ガンダム・キマリス
- セブンスターズの一席ボードウィン家が所有するガンダム。
- ガンダム・キマリストルーパー
- 地上戦用に換装されたキマリス。
- グレイズ
- ギャラルホルンの主力量産機。
- グレイズリッター
- グレイズの改修機。名の通り騎士のような井出達をしている。
- ハーフビーク級戦艦
- ギャラルホルン宇宙艦隊の主力戦艦。
- スレイプニル
- ボードウィン家専用艦。
- ヴァナディース
- 地球外縁軌道統制統合艦隊の旗艦。
テイワズ
- 百里
- テイワズが開発した高機動型MS。
- 百錬
- テイワズの主力量産機。
- 漏影
- 素性を隠すために擬装された百錬の改修機。
- ハンマーヘッド
- タービンズの母艦。
その他
- ガンダム・グシオン
- 海賊によって運用されていたガンダム。
- モビルワーカー
- 様々な組織で運用される作業機械。武装を施して戦闘にも使用される。
用語
- P.D.(Post Disaster)
- 本作の世界の暦。
- 厄祭戦
- 約300年前に起きた大規模な大戦。ギャラルホルンの創設者である英雄アグニカ・カイエルらの活躍によって終結したとされている。
- CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)
- 火星のアーブラウ領クリュセ独立自治区を根城とする民間警備会社。オルガ達によって乗っ取られ、社長のマルバ・アーケイ他は追い出された。
- 鉄華団
- オルガ達がCGSに対するクーデターを起こして設立した組織。
- 四大経済圏
- ギャラルホルンの監視の下、地球を分割統治する四つの組織。アーブラウ、SAU、アフリカンユニオン、オセアニア連邦から成る。
- ギャラルホルン
- アグニカ・カイエルと彼の同志たる七つの名家セブンスターズによって設立された治安維持組織。しかし、現在では当初の理念は失われている。
- エイハブ・リアクター
- 本作の世界を支えるエネルギー機関。相転移炉の一種。MSの動力源でもあり、一機で街全体を賄う程の出力を持つ。ギャラルホルンによって技術は独占されている。
- ナノラミネートアーマー
- エイハブ・リアクターによって発生するエイハブ・ウェーブによって衝撃吸収作用などを齎す特殊装甲。MSの表面などに使われており、実弾やビーム兵器に対して高い防御力を発揮する。MSにビーム兵器が搭載されていないのはこれがあるためである。
- 阿頼耶識システム
- 厄祭戦時代に運用されていた有機デバイスシステム。ナノマシンを投与してパイロットと機体を有機的に接合して操作性を向上させる。しかし、手術には大変な苦痛が伴い、適合に失敗すると重篤な障碍が残ってしまう。
- 手術を受けた者の首筋にはピアスと呼ばれるインプラントが突き出ており、これをコックピットのデバイスと接続する。
- ヒューマンデブリ
- 安価で人身売買される少年たち。
楽曲
- オープニングテーマ
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- 「Raise your flag」(第1話 - 第13話)
- 「Survivor」(第14話 - 第25話)
- 「RAGE OF DUST」(第26話 - 第38話)
- 「Fighter」(第39話 - 第50話)
- エンディングテーマ
-
- 「オルフェンズの涙」(第2話 - 第13話、第21話)
- 「STEEL-鉄血の絆-」(第14話 - 第18話、第20話、第22話 - 第25話)
- 「少年の果て」(第27話 - 第38話)
- 「フリージア」(第39話 - 第50話)
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。
余談
- 設定などに『機動戦士ガンダム00』とは対照的となる部分が散見されている。
- 一番わかりやすい例はガンダムの名に天使の名前を冠している『00』とは異なり、『鉄血』は悪魔の名前を冠している。
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- ↑ これは長井監督の意向も多分に含まれている。