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+ | ;[[インベーダー]] | ||
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+ | ;「宇宙には負の念に反応する大いなる力があるのだ」<br/>「そう…!それはマイナスの無限の力!」 | ||
+ | :デボネアの台詞。 | ||
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2023年1月18日 (水) 00:40時点における最新版
概要[編集 | ソースを編集]
『スーパーロボット大戦Z』においてジ・エーデルが解析を試み、アサキムが追い続けている未知なるエネルギー。「オリジン・ロー」、「源理の力」、「大いなる力」などとも呼称される、「Zシリーズ」のストーリーにおいて重要な位置を占めるキーワードである。
この用語が正式に採用されたのは『Z』からではあるが、スパロボでは『Z』以前の作品においても次元転移及び並行世界的な設定の比重が(複数の原作が一つの世界に混在するという作品の性質上、そうなりやすい点はあるのだが)非常に大きく、似たような設定・能力を持つメカ・人物が多数存在する。αシリーズにおける設定との類似点が見られる他、OGシリーズにおいて次元力と関連していると思われる発言をした人物も存在する。
作中で断片的に明らかにされた内容や語感から推察すると、「複数の次元において共通に発揮される力」「全ての力の源となる原初的な力」のような性質を持つ力であろうと思われるが、『Z』の段階ではその詳細が明かされないまま終わった。
『第2次Z再世篇』でユーサーが語った内容によれば、次元力とは、
- 正式名称はオリジン・ロー
- 恒星に由来する破壊と再生の力
- これを制御するということは、全ての事象を制御するに等しい
- Z世界の地球は、特に強いオリジン・ローを発する恒星の力を集めている
- 太陽の通り道である黄道はオリジン・ローの流れそのもの
- そこに在る十二星座の軌跡はそれぞれにオリジン・ローを発しており、それらは対応するスフィアによって引き出される(獅子座なら「傷だらけの獅子」、天秤座なら「揺れる天秤」、水瓶座なら「尽きぬ水瓶」)
- それを引き出すのに、地球は星図的な観点から最適な位置に存在している
というものらしい。
次元力の本質は「霊子を介した意志による事象の制御・法則の変換」であり、これはすなわち因果律の操作に等しい。ただの操作と違うのは、既に成立している概念をも無視して改変できる、ということである。ある物体がその物体として存在している、という事実を解明・制御することで、それを全く別の物体に変換することが出来、元素の組成をも操ることが出来る。
これを「使用」するに当たっては、強い意志が絶対の条件となるほか、いくつかの段階がある。
- 第一段階:無限エネルギーの抽出
- 第二段階:周囲の事象の限定的な制御
- 第三段階:広範囲の事象の強力な制御
- 最終段階:あらゆる事象の完全制御
となるが、現時点の超時空物理学では第一段階止まりであり、天獄戦争の時点で第二段階となり、最終段階に至った例は存在しない。これはスフィアによる行使でも同様であるが、こちらの場合リアクターの状態に移行した段階が反映される。
第一段階(=ファースト・ステージ。動力としての使用)ではただの無限動力であり何の影響もないが、第二段階(セカンド・ステージ。スフィアが覚醒を始める)に至ると、次元力がより多く抽出される代わりに、それぞれの属性に応じた反作用を受けることになる。そしてそれを乗り越えて第三段階(=サード・ステージ。スフィアが覚醒し、属性に応じた事象の制御が可能となる)に至ると、反作用すらも制御して無効化し、リアクターとして完全になる。アイムを例に挙げると、彼の場合は第二段階から第三段階への移行途中であり、反作用の克服こそできていなかったものの、事象制御を行えるまでに達していた。
『再世篇』において登場したアイム以外のリアクターは第二段階(セツコのみ第三段階へ移行しつつあった)であり事象制御は不可能であったが、クロウとユーサーは互いのスフィアを共鳴させることで一時的にオリジン・ローを引き出し、事象の制御を実現している。
スフィアを用いる場合は第三段階が限界であり、最終段階に至るのは人では絶対に不可能(いがみ合う双子のリアクターならば可能だが、存在が消滅する)。真化によって高次元生命体となれば可能だが、正しく真化した場合は必要に迫られない限り使おうとせず、間違って真化した場合は波及した影響が災厄を呼ぶことになる。
そして、この事象制御の究極の形の一つと言えるのが、他でもない時空震動である。スフィアの力ならある程度は、限定した空間に時空震動を起こすことも可能。
本質[編集 | ソースを編集]
次元力=オリジン・ローの正体は、宇宙の全てに存在する意志「霊子」に対する強制力である。Zシリーズにおける全ての存在は、霊子によって成り立っている。次元力はこれに対して働きかけ、霊子の定義する事象を書き換えるエネルギーである。
Zシリーズの世界には「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」の二つの大きな力があり、生命体が主に持っている(宇宙や物質にもあるが、通常は顕在化しない)。「存在しようとする力」が理の改変を拒否した場合、次元力であっても事象制御は不可能。
この力を使うには、意思の力で引き出すか、機械的に引き出すかの2つの方法が存在する。強い意志を介さず機械的に引き出す方法では単なる無限のエネルギーとしてしか使えないが、次元力の真髄である万物万象に宿る霊子に働きかける事が可能になれば、桁違いのパワーを引き出し事象制御を可能にする。スフィアなどはあくまで効率良く次元力を引き出す機関であり、極端な話次元力の真髄を体得していればいつでも、どこでも次元力を引き出すことは可能である。
別の呼称[編集 | ソースを編集]
第3次ZやVXT三部作において「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」はいろんなものと同一のものとして扱われている。アサキム、ホープス、デボネア、Dr.ヘルによると「次元力」、「無限力」、「オド」とは「存在しようとする力」であり、「負の無限力」(「マイナスの無限の力」とも)と「負念」(「負の念」)は「消滅しようとする力」のこととされている。他にも「無限力」はαシリーズ、「負念」はαとOGシリーズで使われており、「無限力」や「負念」という単語を第3次Zで使ったアサキムは他にもOGシリーズと関連性を匂わせる「一大劫」という単語を使っている。
次元力と関連のある機体・人物・事項[編集 | ソースを編集]
バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]
- 太極
- アサキム曰く「宇宙全ての源理、全ての事象の始まりと終わりを司る意志」とのこと。その正体は、惑星エス・テランにて、御使いがオリジン・ローを制御するためのシステムとして生み出した人造神「至高神ソル」である。
- スフィア
- 12星座から次元力を引き出す機関であり、その力を引き出せば事象制御も可能となる。スフィアと共鳴し、その力を引き出す者をスフィア・リアクターと呼ぶ。正体は後述の太極=至高神ソルの心の欠片。
- シュロウガ / アサキム・ドーウィン
- 平行世界を彷徨う青年。彼自身が次元力を任意に操作できる。最終的には「知りたがる山羊」「偽りの黒羊」「尽きぬ水瓶」「夢見る双魚」のスフィアを手に入れる。『第3次Z天獄篇』では、4つ全てがサード・ステージに移行している。
- カオス・レムレース / ジ・エーデル・ベルナル
- 次元力を制御・行使する目的でジ・エーデルが自身専用機として開発。限定的にではあるが次元力制御を目的とした機体として設計されたことが明らかになっている。
- 劇中の描写を見る限りでは、属性という方向性・縛りがない分オリジナルのスフィアを超えていると言える。
- カオス・カペル
- 武器の一部に次元力を応用した機体。カオス・レムレースの次元力制御機能のテスト機としての側面がある。『第3次Z天獄篇』で明かされた情報によると、「知りたがる山羊」のスフィアの力を再現する事を目的に開発されていた。
- カオス・レオー
- 「傷だらけの獅子」のスフィアを奪うために開発された機体。
- カオス・アングイス
- 黄道12星座に次ぐ次元力を生み出す蛇遣い座の次元力を引き出すために開発された機体。
- パールネイル・エメラルダン・ジェイドルーン・コランダ・オーパールア・サフィアーダ・パールファング・ディアムド
- インサラウムでは次元力の研究が進んでおり、インサラウム所属のアークセイバーの機動兵器は、次元力を動力としている。これらはあくまでエネルギーとして使用するのみであり、事象制御は行えない。
- ZONE
- インサラウムで開発された大地から次元力を吸い上げる装置。大量の次元力を吸い出し、更に改造次元獣との連携で事象制御と思わしき機能を発揮する。ただし、制御に失敗すると大地が崩壊するまで次元力を吸収するという欠点がある。
- アンブローン・ジウス
- インサラウムの科学者。ガイオウの襲来に対して封印された次元科学を解放し、ZONEの開発やアークセイバーの機体強化を行った。その研究成果はかなりのものであったが、再世戦争末期に火星で戦死。以降インサラウムの次元科学研究は大きく停滞した。
- 次元将
- 遥か昔、世界の危機に立ち向かうために「次元を渡り戦う戦士」に生まれ変わった人間達。次元将が使う力は、彼らの宿敵である御使いの戦力を参考にしている部分があるため、次元力を行使している。
- 次元獣
- 次元将がヴァイオレイション・システムで生み出した兵力。御使いのエル・ミレニウムのデッドコピーであるため、性能は劣るものの次元力を行使可能。
- アスクレプス
- 次元力を動力として駆動する機体。神の器の一つだけあって、ある程度の事象制御も可能であり、スフィア搭載機に匹敵する。
- 御使い
- 至高神ソルを生み出した高次元生命体。別名「根源的な災厄」。オリジン・ローの扱いにかけては屈指のものを持ち、次元力をダイレクトに行使できる御使いの戦力は桁違いの戦闘力を持つ。
- 至高神Z
- アドヴェントが完成させた新たな至高神。「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」と言う相反する力を操り、単独で銀河を破壊する事すらも可能とし、因果律を逆転させた攻撃、無限を思わせる再生能力、ネオ・リアクターとフェイクスフィアを搭載したゼル・ビレニウムをその場で創造するなど事象制御のレベルもケタ違いである。
- サイデリアル
- 銀河中心部を活動領域とする星間軍事連合。次元科学が地球より数段進んでいるため、あらゆる場面で次元力を利用し、スフィア・リアクターなどの次元力に関する知識も一般兵レベルにまで広まっている。
- ソーラリアン
- トライア・スコートが開発した、Zクリスタルによって事象操作を行うオリジン・ロー制御システム(正確には戦艦ではない)。現時点ではまだ未成熟だが、将来的には至高神ソルに匹敵するとまで言われていた。
版権作品[編集 | ソースを編集]
- エラ・クインシュタイン
- 『宇宙戦士バルディオス』の登場人物。『Z』本編において次元力と平行世界に関する仮説を初めて提示した。作中世界では「次元力」という言葉は彼女の命名によるものとなっている(実際はグラー博士が次元力という言葉を先に使っているのだが、クインシュタイン博士はそのことを知らず、偶然の一致である)。
- ゴッドシグマ / 風見博士
- 次元力と何らかの関わりがあると思われる「トリニティエネルギー」の発見者であり、それを応用して製造された機体。
- グラー博士
- 過去の黒歴史に直接関係してない勢力の中では、一番初めに次元力の存在に気づいた人物。過去の黒歴史の勢力の研究(特に堕天翅族)により次元力の一部を解明し、その力で科学要塞島を浮遊させた。ちなみにその解明した力はゼオライマーの次元連結システムに酷似している。
- ザ・ビッグ
- 神の軍団とも呼ばれる太極の使者であり、次元力の一つの形。また、パラダイムシティ自体も太極に大きく関わる。
- パラダイムシティ
- 『Z』においては次元力の作りだした「箱庭」。1万2000年の輪廻の中で、太極の意志が新たな多元世界を構築する際、因果律を組むための実験場として創り出した次元の隔離空間であり、多元宇宙が滅びようとも関係なく存在し続けている。
- ビッグヴィヌス / エンジェル
- その「天使」の名が示す通り、次元力そのものの行使者と関係が深い人物。「太極の使者」として、人類の代表者と重要な対話を果たす役割と、それによって導きだされた世界リセットの意思決定権を託されている。シティの住人から奪われたメモリーそのものであり、シティそのものでもある。
- メガデウスの方は太極の意志により、1万2000年の環が閉じる時にパラダイムシティを介し、世界そのものを完全にリセット・漂白するための機体。これによって消された存在はメモリーを失い、再構築されたパラダイムシティに配置されることになるが、時獄戦役においてロジャーのネゴシエイションにより、エンジェルが現実を受け入れたことで停止。以後起動しなくなった。
- ビッグオー / ロジャー・スミス
- ビッグオーはザ・ビッグの一体のため、前述したように神の軍団でありながら、人に託された次元力の表れである。それと共にあるロジャーは全人類の代表として、太極、引いてはその使者と交渉を行う事を託された全人類で唯一の人物。ちなみにこれはメモリーを持っていた頃にゴードンから依頼された仕事であった。そのゴードンは太極の意志によって「メトロポリス」を書いた=太極の意志を知ることを考えると……。
- 原作同様『Z』の世界観でも、何故彼がそこまで複雑な立場にあるのかは不明。なお、Zの世界観において「ザ・ビッグの真のドミュナス」とは、太極の意志と交渉を行う権利を持つ者のことを現す。
- 時空振動弾(超時空世紀オーガス)
- 本作において時空間構造を破壊し、多元世界を生み出した元凶。原作においては時空間構造破壊の原理は不明だが、本作では次元力による世界の破壊・再生と関連した原理で作動する兵器であろうと思われる。尚、時空振動弾発動の現場に居合わせた桂木桂、及びオルソン・D・ヴェルヌの2名とツィーネ・エスピオは「大特異点」に接触可能な特異点となる。「太極-次元力」と同様の関係にあるのかは不明だが、限りなく類似した設定であると言える。
- 不動GEN(不動ZEN) / アクエリオン
- パラダイムシティでのアサキムとの対話において、彼と同じ「罪人」である事が判明する。どのような罪を犯したかは不明だが、アサキムと同じ大罪を背負っているとのセリフから、やはり太極の理に対して何らかの反意を示したと思われる。時獄篇で提示された情報によると、ある理由からアポロにアポロニアスとしての意識の一部を与え、彼がその転生であるかのように偽装していた、という過去のいきさつが示唆されており、それに関連すると思われるが……。
- ジ・エーデルの言によれば、「太陽の翼」と成りえたアクエリオンは次元力そのものを行使せずとも、ブレイク・ザ・ワールド及び次元間交錯崩壊などにも容易に干渉できるようで、GENが烙印を受けた件も合わせ何らかの関与が窺える。
- カヲルによれば、不動が烙印を受けた「大罪」については、「シンカを見守る者」という使命に背いて何らかの直接的干渉を行ったためらしい。
- 堕天翅族
- 1億2000年前の時空破壊において太極の呪いを受けた。アサキムや不動GEN、ガイオウのような「呪われし放浪者」ではないが、次元の狭間にアトランディアごと閉じ込められ、その記憶を奪われた。その後は黒歴史の戦いの中、少しずつ位相がずれていく世界で戦い、敗れ、閉じ込められてまた目覚め……という周期を繰り返してきている。『Z』におけるブレイク・ザ・ワールドで次元が綻んだことでその記憶の一部を取り戻し、因果の呪いを逃れるべく新たな世界を造ろうとした(『Z』における原作再現がこれ)。
- 『第3次Z』に出てきた生き残りであるミカゲが高次元生命体の一人として扱われている事から、堕天翅族も高次元生命体への真化を果たした種族だと思われる。
- 宇宙魔王
- 『第3次Z時獄篇』に登場。1万2000年前の宇宙崩壊の時、ブラックホールと一体化することで、恒星の成れの果てであるブラックホールから発生する「マイナスのオリジン・ロー」を手に入れる。宇宙魔王やハーデス、ズールと言った「暗黒の力」を持つ者たちは、元をただせばそのルーツが同じであり、『第3次Z天獄篇』においては共に「消滅しようとする力」を源とする高次元生命体という事が明かされた。
- 熱気バサラ
- 生命の力たるアニマスピリチアを持つ者。魂を込めた彼の歌にはアニマスピリチアが乗り、次元をも震わすバイブレーションとなって響き渡る。そのため、スフィア搭載機をはじめ、次元力で駆動する機体が彼のサウンドウェーブを受けると伝達系に異常が発生し、ダメージを受けてしまう。
- インベーダー
- 異なる宇宙の「太虚」を源とする侵略者。
- 宇宙怪獣
- 宇宙の「消滅しようとする力」が「存在しようとする力」を消し去るために生み出した存在。
関連台詞[編集 | ソースを編集]
スーパーロボット大戦T[編集 | ソースを編集]
- 「オドとは、簡単に言えば、存在しようとする力です」
- サイ・サイシーに「オドってのは何なんだ」と聞かれた際のホープスの台詞。
- 「宇宙には負の念に反応する大いなる力があるのだ」
「そう…!それはマイナスの無限の力!」 - デボネアの台詞。
関連用語[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 『第2次Z』以降のZシリーズでは、次元力を操るマシンが出力を高めたり力を使用したりする際、「機体にエネルギーが集まり、光として広がる」エフェクトが使われているが、これは使用されている力によって色が違う。
- スフィアの力→翠
- 出力やコンディションに応じてエフェクトの大きさが変わる
- 人造スフィア→赤
- 暗黒の力などネガティブな方向→黒
- Zクリスタル→青
- スフィアの力→翠
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