「2回行動」の版間の差分
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2022年8月4日 (木) 21:33時点における版
2回行動は、特殊技能のひとつ。
概要
『第2次』で取り入れられていた「再攻撃」を発展させたもので、行動終了と判定される行動を二回行えるようになる技能、或いは特殊ステータスを示す。
初出は『第3次』。単純に行動回数が増えるため攻めの展開が非常に早くなり、特にP属性のないマップ兵器所持ユニットの受ける恩恵は大きい。本技能と入れ替わりで援護が導入された『COMPACT2』や『α外伝』以降は基本的に自軍側では採用されておらず、一部の例外を除き敵やNPC専用の特殊技能等として存続しているのみである。
レベル解放制
FC版『第2次』を除く旧シリーズ全てと『新』『64』『COMPACT』『α』『魔装機神』における仕様。
直感や反応の値が一定以上に到達、あるいは固有に設定された特定のパイロットレベルに到達すると2回行動が可能となり、ステータス画面の「W」マークが点灯する。ただし直感や反応は基本的にレベルアップでしか上昇しないため、前者と後者で違いは殆ど無い[1]。PPで条件を達成した場合はそのまま2回目の行動に移ることができる。また、メインパイロットが切り替わる変形の場合、1回行動後に2回行動可能になっていないパイロットがメインの形態へ変形すると行動終了になってしまうので注意が必要。
概ねリアル系パイロットは可能になるのが比較的早く、その中でも『F/完結編』『COMPACT』では上位ニュータイプ(強化人間)勢、『α』ではバルキリーパイロットは2回行動可能レベルがかなり低めに設定されているなど、作品によっていくらか差がある。逆にスーパー系パイロットはどの作品でも遅めに設定されていることが多く、その多くはクリアまでに2回行動可能レベルに到達できない。
敵についても基本的には同じ仕様で、多くは中~後半から2回行動可能パイロットが増え始め、終盤には一般兵も含めたほぼ全員が可能となる。例外としては『64』(と『30』、後述)は味方の平均レベルに連動して敵のレベルが上昇する仕様のため前半でも2回行動可能という場合もあり、逆に『α』は5人(DC版は6人)以外はほぼ全員99と到達不可能なレベルに設定されているのが特徴。
また、PS版『第2次』は敵のレベルが最後まで低い影響で、通常のプレイでは敵味方全員が2回行動可能レベルに到達しないという非常に珍しい事態になっている。
特殊技能(特殊スキル)
毎ターン無制限で2回行動が可能。原則的にこの技能を所持しているパイロットは敵パイロットかNPCとなっている。
データ上では設定されたパイロットレベルに到達すると習得するようなっているので前半では所持していない場合がある。『30』は味方の平均レベルに連動して敵のレベルが上昇する仕様のため前半でも2回行動可能という場合がある。
主な所持パイロット
版権作品
- 飛影
- NPC時のみで所持。いわゆる「経験値泥棒」として猛威を振るう。
- ダミープラグ(EVA初号機 (暴走))
- EVA初号機の暴走時に登場。パイロット名は作品によって異なるが特殊技能があるほとんどの作品で所持。
- ラゴウ
- 『MX』で中盤に出てくる。ちなみにGEAR戦士電童のラスボスガルファ皇帝は持ってない。
- 頭翅、音翅、両翅、双翅、詩翅(敵時のみ)
- 『Z』の堕天翅族系のネームドキャラは全員2回行動を持つ。
- XAN-斬-
- 『ZSPD』実質のラスボス。2回行動に加え、毎ターン覚醒がかかる為、事実上シリーズ初の「3回行動」となる。
- ロージェノム、ムーンWILL、ズール皇帝
- 『第2次Z破界篇』で所持。ムーンWILLは再世篇でも、ズール皇帝は再世篇、第3次Z天獄篇でも所持する。
- リボンズ・アルマーク、グレイス・オコナー、ムゲ・ゾルバドス
- 『第2次Z再世篇』で所持。
- コーウェン&スティンガー
- 『第2次Z再世篇』、『V』、『T』、『30』で所持。
- ミケーネ神
- 『第3次Z』で所持。雑魚扱いで大量に出てくるのに全員が持っていると言うα以前のシリーズに回帰したかの如き悪夢のような状況となる。流石にインフレ過ぎたのか、下記のガラダブラを含め『V』や『X』では所持していない。
- 勇者ガラダブラ
- 上記のミケーネ神が持っているので当然所持。
- トワノ・ミカゲ、宇宙魔王、ハーデス神、ハマーン・カーン、シャア・アズナブル、フル・フロンタル、アンチスパイラル
- 『第3次Z時獄篇』で所持。版権原作ラスボスクラス勢のため。IFルートだとミカゲとハーデス神(と大量のミケーネ神)が同時に出てくるステージがあるので、非常に厄介。ハーデス神は『V』、ハマーンは『T』、シャアは『X』と『T』、フロンタルは『V』、アンチスパイラルは『X』でも所持。
- レナード・テスタロッサ
- 『第3次Z天獄篇』、『V』で所持。
- エグゼブ、ブラックノワール、エンブリヲ、暗黒大将軍、闇の帝王
- 『V』、『X』で(ブラックノワールは『T』でも)所持。
- ドアクダー、マジンガーZERO、ガーゴイル(レッドノア搭乗時)
- 『X』で所持。
- デビルガンダム、機界新種、カギ爪の男
- 『T』で所持。カギ爪の男は『30』でも所持。
- ゾルタン・アッカネン、オルドナ・ポセイダル、ジアート、アレクシス・ケリヴ、ハシュマル、ディオルナ
- 『30』で所持。アレクシスはシナリオで弱体化後、ハシュマルとディオルナはDLC限定。
バンプレストオリジナル
ラスボス
- ヴィンデル・マウザー
- 『A』のラスボス。GBA版では2回行動が存在しないが、PSP版で彼専用の技能として登場。非発動時は特殊技能欄の2回行動が青く点滅する。ちなみに没になった『OGs』の2回行動もこれと同じ仕様。
- エルデ・ミッテ
- 『MX』のラスボス。AI1搭乗時のみ所持。
- インファレンス / クリティック
- 共に『W』のラスボス。インファレンスは敵時のみ所持。
- ユーゼス・ゴッツォ
- 『第2次OG』のラスボス。気力160以上になるとエースボーナスの効果も加わり3回行動に発展する。
- 特殊技能となる前の『α』では終盤に2回行動可能レベルに到達している。同作では数少ない敵の2回行動可能パイロットの一人。
- ジ・エーデル・ベルナル
- 『Z』のラスボス。圧倒的な強さを誇る訳では無いが、ランドを主人公にした場合は同じ機体と能力を持ったジ・エーデルが3体登場する。
- クェパロク・ナーモ
- 『OGDP』のラスボス。HP30%以下になるとエースボーナスの効果発動により3回行動となる。ユーゼスと違い3回行動を防ぐのは難しいが、ある条件下に持っていけばネオ・グランゾンを回復させることしかできなくなってしまう。
- 尸空
- 『第3次Z時獄篇』エピローグのボス。『第3次Z天獄篇』では中盤から3回行動にスキルが変化する。
- クラヴィア・アーゴ
- 『第3次Z連獄篇』のラスボス。アン・アーレスが本来の乗り手の強さには程遠いが、話数の少ない同作では味方もあまり育たないため十分手強い。
その他
- アイム・ライアード
- 『第2次Z破界篇』『再世篇』で所持。レベルの上昇で覚える稀有な存在で、未習得時には???で表示される。『再世篇』の最終戦で登場する虚像は持っていないため偵察を使えば本物と見分けが付く。
- ユーサー・インサラウム
- 『第2次Z再世篇』で所持。
- ストラウス
- 『第3次Z天獄篇』で所持。中盤で正体が発覚すると3回行動にスキルが変化する。
- アムブリエル(西条涼音)
- 『第3次Z天獄篇』で敵に回った時に所持。あのジ・エーデルの平行世界の同一人物という事もあってか、精神コマンドやスキル構成が殆ど同じ。
- アプリカント
- 『W』で敵時のみ所持。
- フェイルロード・グラン・ビルセイア、カークス・ザン・ヴァルハレヴィア
- 『第2次OG』で敵対時のみ所持。カークスは同作最初の所持者となる。
- 特殊技能となる前の『EX』ではそれぞれマサキの章、リューネの章のラスボスであり、共に2回行動可能レベルに到達している。
- ヴォルクルス(合体)
- 『第2次OG』『OGDP』にて所持。
- 特殊技能となる前の『EX』ではシュウの章のラスボスであり、2回行動可能レベルに到達している。
- ペルフェクティオ
- 『第2次OG』で所持。2回行動と比べると他の能力が更に厄介。
- イルイ・ガンエデン
- 『第2次OG』で所持。
- セルリック・オブシディアン
- 『X』で終盤の憑依時に所持。
- エイム・プレズバンド
- 『T』で所持。困難ルートではダイマ・ゴードウィンと共にラスボスを担う。
- ラグナヤル・ディンハーリッシュ
- 『T』で所持。
- カールレウム・ヴァウル
- 『30』で所持。味方参入時は消失する。また、ラスボス時は3回行動になる。
- 師父、アテンダント
- 『30』で所持。アテンダントはDLC限定。
同じ効果を得る方法
精神コマンド
現行作品ではこの方法が主流。SPが許す限り無制限に行動を続けられるが、再行動系の精神コマンドは軒並みSP消費が大きいものが多い。
- 覚醒
- 自分の行動回数を1回増やす。小隊制の場合は小隊全体に有効。特定状況で毎ターン覚醒を使ってくる敵もいる。
- 再動
- 指定した行動済みの味方を再行動させられる。性質上、ごく一部の例外作品を除いて自分にはかけられない。
強化パーツ
- プラチナエンブレム
- 『第2次Z再世篇』から登場。行動回数+1の効果を持つ。
- このパーツの登場により『α外伝』以来廃止されていた自軍パイロットの2回行動が限定的ではあるが復活した。
- ただし入手条件は「SRポイントが一定数に到達」かつ周回時の引き継ぎも不可能なので通常プレイでは1個しか保持できない。チートで本パーツを複数装備しても効果は重複しないようだ。
- アウェイクントリガー
- 『スーパーロボット大戦30』に登場。行動回数+1の効果を持つ。
- 入手時期はやはり終盤付近で、1周のプレイで最大2つ入手できる。上記のプラチナエンブレムとは違い、周回時の引き継ぎが可能。ただし2個以上装備しても3回行動にならないのはプラチナエンブレムと同様。
その他
- 必殺技ユニットパーツ(『DD』)
- 『DD』ではごく一部のSSR必殺技ユニットパーツに、条件付きで2回行動を行わせる効果が存在する。
- ゲッターノワール・Gの分離形態やゲッターアークが所持。条件付きとはいえ、味方ユニットが恒常的に2回行動を実現できる珍しい、かつ強力な効果。
類似した要素
- 連撃
- 『OGs』などに登場するツイン精神コマンド。条件付きの覚醒というような効果。
- ヒット&アウェイ
- 『OG』から登場した特殊技能。条件付きだが攻撃(補給装置なども原則OK)後に移動が可能となる。
- 『NEO』『OE』では武器特殊能力になっており、効果も少し異なる。
- 連続行動
- 『第2次Z破界篇』から登場した特殊スキル。条件付きの2回行動とも言える。
- 二連撃
- 『OE』で登場した特殊技能。攻撃のみの2回行動とも言える。
- マルチアクション
- 『第3次Z』で登場した「タッグコマンド」の一つ。連続行動とほぼ同じだが、状況次第では3~4回どころか20回行動すら可能となる。
- 『V』では「エクストラアクション」の一つとして登場しており、ほぼ同様の感覚で使用できる。
- ゴーマ
- 『グラヴィオンZwei』の敵。『Z』ではEPの最初に特殊行動として移動、最後に通常行動で攻撃という2回行動に似た変則的な行動パターンを取る。
関連項目
- 3回行動
- 「1ターンにつき3回行動できる」という、2回行動の上位能力。『第3次スーパーロボット大戦Z』から登場。
脚注
- ↑ 『F完結編』のドモンなど、一部例外はある。