Xラウンダー

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Xラウンダー(X Rounder)

機動戦士ガンダムAGEに登場する概念。人間の脳に存在する「X領域」と呼ばれる区画を解放し、鋭敏な感知能力や感覚の拡大、行動の先読みなど超常的な能力を発揮できるようになった人間を指して使われる。

能力そのものの初出は第2話とかなり早く、ユリン・ルシェルが直感力という形で能力を垣間見せていた。 能力者同士の感応、ビット兵器の使用や複数人の共同による能力の拡大化など、宇宙世紀でいうニュータイプとほぼ同じ能力と言える。

アセム編の時点では連邦・ヴェイガンともかなりの部分まで研究を進めており、それぞれ適性試験、擬似的に能力を発現させるサイコメットの量産化という形で成果を挙げている。

発現の方法についてははっきりとは判明していないが、素質を持った人間が能力者と接触・交流することで覚醒すると見られている。

しかし、この能力にはニュータイプとは決定的に異なる点がある。それは、ニュータイプが広義には「宇宙という新たな環境に適応した人類の進化の形」とされるのに対し、Xラウンダーは「原始へと退化を始めた人間」だということである。 事実、Xラウンダー能力は戦闘以外の使い道が全く存在せず、能力者の中には最大限に能力を発揮した結果理性を喪失し暴走した事例が存在する。

ヴェイガンの指導者であるフェザール・イゼルカントはこの能力の発現を「人間が理性を持たない野獣へと還っていく過程」だと述べている。 それを裏付けるように、ニュータイプとのもう一つの違いとして、ニュータイプ能力は理性によってある程度の制御が利くのに対し、Xラウンダーは完全に本能に依拠している点が挙げられる。

そのため、アセムは「戦場におけるXラウンダー=先読み能力が高いが、利点はそれだけ」と看破しており、実際にゼハートを圧倒、デシルを撃破して見せた。

スパロボシリーズにおいて

スーパーロボット大戦BXにおいて、『AGE』の一部パイロットの専用特殊スキルとして実装。レベルの上昇に応じて命中率・回避率・ビット兵器の性能に補正がかかる。

初登場した『BX』においてはニュータイプやイノベイターと同列の能力として扱われており、人間の退化であるという設定は拾われていない。

主な能力者

地球連邦

フリット・アスノ
地球側ではユリンに次ぐ二人目の能力者。フリット編にてその片鱗を見せ、アセム編にかけてその能力を活用し、連邦切ってのエースとして活躍。老い衰えたキオ編においても能力は健在である。
ユリン・ルシェル
フリットの友人の少女で、作中初めて能力を見せた人物。そして本人にとっては死の引き金ともなってしまった。
キオ・アスノ
フリットの孫。隔世遺伝なのか初登場時にその高い能力の片鱗を見せた。
ジラード・スプリガン
キオ編以降における連邦軍のエースパイロット。

ヴェイガン

デシル・ガレット
フリット編の時点ではヴェイガン側が認識していた唯一の能力者。そのため齢7歳にしてVIP待遇を受けていた。フリットに大敗北を喫したのが原因で精神を病み、能力も腕も低下、最終的には能力者ですらないアセムに引導を渡された。
ゼハート・ガレット
デシルの弟。能力は兄以上に高いが、ヴェイガン側にその能力についていける機体が存在しないため、能力制限用の仮面を被っている。ただし着脱の度に効果が無くなるため普段もつけたまま。
マジシャンズ8
アセム編に登場する全員がXラウンダーで構成されたヴェイガンの部隊。ゼダスMに搭乗する。
フラム・ナラ
ザナルドが派遣したゼハートの副官その2。パイロットとしては未熟ながら能力は高い。
ディーン・アノン
ヴェイガンのコロニーに住む少年。他のXラウンダーパイロットと共にジルスベインに乗る。
フェザール・イゼルカント
ヴェイガンの指導者。Xラウンダーとしての感覚が非常に強く、地球圏にいるゼハートに火星からメッセージを送ってきたこともある。

関連用語

スーパーパイロット
ウルフ・エニアクルによる造語。定義は「経験と腕前を持ってXラウンダーを凌駕するパイロット」。つまり能力ではなく、優れた腕を持つパイロットを指す。
キオ編においてはアセムやオブライトと言った能力を持たないベテランパイロットがXラウンダーのエースを撃破する活躍を見せ、ウルフの定義が正しかったことが証明されている。
スパロボでは『BX』においてキャプテン・アッシュを名乗るアセムの専用スキルとして採用されている。効果は気力上昇に伴う命中・回避・特殊回避率の増加。
ミューセル
ヴェイガンが開発した、Xラウンダー能力を持たない一般人にも疑似Xラウンダー能力を与えるヘルメット型の特殊装置。使用時には脳細胞への負担が強まるというデメリットがある。
ニュータイプ
宇宙世紀における似た概念だが、方向性は反対。
イノベイター
機動戦士ガンダム00における似た概念。