ライディース・F・ブランシュタイン

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ライディース・F・ブランシュタイン(Raidiese Fujiwara Blanstein)

SRXチームのメンバー。R-2及びR-2パワードのパイロット。通称「ライ」。

念動力は無いが、それを補って余りある操縦技術の持ち主。その高い技術は正に天才SRX搭乗時は、トロニウム・エンジンの制御をはじめ、機体制御の大半を1人でこなしている(詳しくは「名台詞」の項を参照)。念動力を持たぬ事に引け目を感じた事もあったが、彼無くしてSRXチームは成り立たないのは間違い無い。

性格は冷静沈着、体が先に動くリュウセイ・ダテとは対照的な理論派。だが、その内面に秘めているものは熱く、静かに燃えているタイプ。OG2では、仇敵であるアーチボルド・グリムズとの邂逅において怒りが暴走してしまうが、怒りに震える照準では彼を捉える事は出来ず、返り討ちに遭う。それ以降、自らの心を制御して、一回り成長する。リュウセイとは正反対の性格で、最初は衝突していたが、次第に互いを認め合うようになる。OG1では常にリュウセイのフォローをしていたライだったが、OG2では逆にリュウセイにフォローされる場面もあり、「相棒」と呼ぶに相応しい関係になったといえる。また、アヤやマイにさりげなく思いやりのある言葉をかけるなど、精神面においてもSRXチームに無くてはならない人物である。

イングラム・プリスケンが連邦軍を離反した際は、『越えなければならない壁だった』と発言した事から、彼の実力を認めると共に、その存在に兄・エルザム・V・ブランシュタインに対するものに近いライバル心を抱いていた模様。

ミドルネームのFは、元々はドイツにおいて貴族階級を表すフォン(Von)のスペルミスで付けられたものであったが、OGシリーズに置いて後付け的に補完がなされた。その内容は、エルザムの妻であるカトライア・F・ブランシュタインのミドルネームである「フジワラ」を名乗っている、というもの。ライは彼女に想いを寄せ、「エルピス事件」において(そうせざるを得なかったとはいえ)結果的に彼女を殺した兄との間に確執が生まれた……という、後付けながらも奥の深い設定になった。また、このエピソードはOG2において仇敵のアーチボルドが登場、彼との邂逅・死闘・決着を迎えると共に、OG1では自らの罪の意識からライに対して何も語ろうとしなかったエルザムが秘めてきた思いが少しずつ語られる事で、OG1からライがエルザムに向け続けてきた逆恨みが氷解に向かうという形で再現されており、結果的に成功したといえる。なお、αシリーズでは特にライがエルザムを逆恨みしている様子はなく、むしろエルザムがライに負い目を感じている様にも見える。αシリーズではカトライアの死後、エルザムはブランシュタイン家を出奔して行方不明になっていたので、ライも愛する者を殺さなくてはならなかった(そして、その罪を背負い、ブランシュタインを捨てた)兄の苦悩を理解していたのかもしれない。

過去にヒュッケバイン008Rのブラックホールエンジン暴走事故に遭って左手を失っており、現在は義手を着け、手袋をはめている。なお、『ディバイン・ウォーズ』では義手という事が明かされなかった(ライと握手したリュウセイが不審に思う場面はある)が、『ジ・インスペクター』では銃弾を左手で受け止める場面がある。彼が左手で人を殴るのは、本気で怒った時のみである。今のところ、ゲーム中で彼に殴られた描写があるのはリュウセイだけ。

リュウセイからは『二枚目』と評され、エクセレン・ブロウニングからは『色男さん』と呼ばれるなど、極めて整った顔立ちをしている。日本人の祖母を持つドイツ系のクォーターであり、カトライアの影響で始めた茶道が趣味、休日は和服で過ごすこともあるらしい。最近はリュウセイの趣味(ロボットアニメ)にもある程度の理解を示し、『第3次α』ではビデオを視聴して勉強した知識を披露しているが、にわか知識である事をリュウセイに批判されてしまう。また、リュウセイに頼まれてロボットのフィギュアを買いに行かされた事があるのだが、彼が希望していた限定版ではなく通常版を買ってきた為に不満をぶつけられている。また、「新」の頃は天才を自称するナルシスト的な面が見られたり、リュウセイにホモ疑惑を広められたり……と、今とは少々キャラクターが異なる。また嫌味な言動も多い。

ラミア・ラヴレスは、シャドウミラーが存在していた平行世界とは異なりヒュッケバインの系列機の開発が進められていることから、ライとの初対面の際に「この男もいて当然だな」と心の中で評していている。このことから、平行世界ではヒュッケバイン暴走事故の際に死亡したことが示唆されている。その場合、R-2のパイロットは別の人物が務めていることになり、SRXが発揮できる力も異なるものになっている可能性がある。

登場作品と役柄

単独作品

新スーパーロボット大戦
地上編第10話「天才パイロット、ライ」または宇宙編第23話「アムロとシャア」から登場。実は、同レベル時の能力を比較すると射撃値がリュウセイに並ばれていて、しかも格闘が圧倒的に劣っている。
ヒュッケバイン起動テストでの事故という設定は、ユーザーに『第4次』と『新』の世界設定の混乱を招くということで義手になった事故の詳細については設定公表を避けて、裏設定として扱われた。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。おまけマップにも出撃できる。
リアルロボッツファイナルアタック
リュウセイ、アヤと共に軍の命令により、白鳥座シグナスX-3エリアのブラックホールから出現した謎のロボット・ゲトゥビュームを護衛していた。
スーパーヒーロー作戦
新西暦154年のL5戦役後、参謀次官に昇格していた。Rマシンの凍結解除前はアルブレードに搭乗、ジャミラおよびパンドンと交戦している。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
スポット参戦を経て、序盤に仲間になる。最初は使いやすいが、機体性能の問題で徐々に使いにくくなる。終盤に差し掛かる頃にSRXに合体できるようになるが、合体には回数制限がある。合体が出来るようになった後は、精神コマンド要員として活躍する。また、専用BGM「ICE MAN」は今作から登場した。ちなみに、本作のみリュウセイを愛称の「リュウ」で呼ぶ場面が存在。
スーパーロボット大戦α外伝
極東ルート5話でスポット参戦し、難易度ハードのみ最終面手前で仲間になる。乗機は一貫して量産型ゲシュペンストMk-II。ユニットの強さにはあまり期待できないが、終盤での加入時には再動を覚えているため、余裕があれば出撃させるのも有り。
第2次スーパーロボット大戦α
未登場だが、一応没パイロットデータが存在する。リュウセイと同じく初期に没になったのか、地形適応と小隊長能力しか設定されていない。BGMはACE ATTACKER。
第3次スーパーロボット大戦α
42話でマイと共にバンプレイオスに乗って登場。分離機能がオミットされている為、本編では精神コマンド要員だが、エクストラシナリオではレーツェルの愛機・ヒュッケバインMk-IIIトロンベを借りて戦う事も。なお、同じくエクストラシナリオで戦うマイに比べると、援護台詞や武器台詞が用意されている彼女に対し、汎用台詞のみと若干扱いが悪い。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION
リュウセイルートでは序盤から、キョウスケルートでは中盤の部隊合流後に仲間になる。キョウスケルートではSRXがスポット参戦の為、Rシリーズ単体で使用する事に。天才技能の仕様変更により、最終命中率&回避率&クリティカル率に大きく補正がかかるようになり、単独でも扱いやすくなった。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
序盤から仲間になる。アーチボルド絡みのシナリオがあり、レーツェル共々活躍する。相変わらず天才技能が強力な上、固有のエースボーナスで更に最終命中率と最終回避率が上昇するようになった。直撃の重要性が増した事もあって、マップ上でも活躍の場は多い。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS
ゲームシステムの変更の恩恵を受け、R-2パワードが大幅に強化。ライの強さもあり、敵の援護陣形を崩す事を始め、大いに活躍する。OG2.5では、シナリオ的にいまひとつ目立てない。
スーパーロボット大戦 OG外伝
話が進むに連れてシナリオ面での出番は減るが、戦力としては相変わらず強力。
第2次スーパーロボット大戦OG
前半のラ・ギアス篇では自身と中の人が同じフェイル殿下との因縁が描かれる。勿論、壮絶な最期を遂げた亡父・マイヤーの姿を重ね合わせているのであろう。
また、SRXのトロニウム・エンジンの運用ノウハウをアッシュ/エグゼクスバインを駆るイングにレクチャーする場面も。
元になった題材の関係上、影が薄くなりがちなSRXチームの中では最も出番と存在感があり、イベント面ではリュウセイ以上に優遇されている。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

射撃、技量、回避、命中が高く、非常に優秀。

精神コマンド

いずれの作品でも攻撃的なラインナップを誇り、SRXの精神コマンド要員としても、単体のパイロットとしても、使い勝手に優れる。OGシリーズでは直撃が特殊武器との相性が良く、地味ながらも効果的である。例えば、分離→直感&直撃→アーマーブレイカー→合体、とやれば無駄なく大ダメージを叩き込める。

ひらめき必中てかげん威圧加速
α
集中必中気合加速戦慄
α外伝
集中必中気合加速熱血再動
第3次α
加速集中必中熱血直撃気迫
OG1
集中加速見切り狙撃熱血直撃
OG2 / OGs / OG外伝
集中加速必中狙撃熱血直撃(ツイン精神:予測

特殊技能(特殊スキル)

天才ヒット&アウェイ再攻撃(第二次OG)
序盤から参戦するパイロットなので数こそ少ないが、粒揃いの技能を持つ。後から養成するならば、アタッカーで攻撃力を補ったり、SP回復集中力SPアップで精神コマンド要員としての使い勝手を強化すると良い。SRX合体までは援護攻撃があると存在感が増す。とくにOG2では参戦後、1話おいてすぐにR-2パワードが手に入るため、いきなり大暴れできる。
第二次OGでは新たに再攻撃を修得。高い部類の技量を誇るほか、SRX合体・分離後は単独運用をする機会が多くなるため、恩恵が多い。

小隊長能力(隊長効果)

第2次α(没データ)
回避率+10%
第3次α(サブシナリオ)
マップ兵器及び射程1の武器以外の武器の射程+1

固有エースボーナス

最終命中率+10%、最終回避率+10%
ポイントは『最終』という点で、必ず10%は確保出来る所は大きい。集中、天才と合わせると、命中率と回避率に実に60%もの補正がかかる。

パイロットBGM

「ICE MAN」
スーパーロボット大戦αで採用されたライの専用戦闘BGM。ボーカルバージョンを担当するのはMIO(現・MIQ)。悲しい事にαシリーズで採用されたのは実はαのみであり、α外伝・第2次α・第3次αには採用されていない(没データすら存在しない)。[1]
「Trombe!」
第3次αのサブシナリオではレーツェルのヒュッケバインMk-IIIに乗っている関係から、これが流れる。さらにいえば同作にはリュウセイ・ヴィレッタ以外に「SRX」の曲は採用されていない。
「ACE ATTACKER ver.α2」
第2次αの没データではこれ。没になったSRXチームのBGMは全てこれが設定されている。

人間関係

エルザム・V・ブランシュタイン / レーツェル・ファインシュメッカー
実兄。エルピス事件がきっかけとなり、確執が生まれる。嫉妬と尊敬、逆恨みに近い憎悪が入り混じった複雑な感情を抱いている。次元の違いすぎる天才の為、ライにとっては『越えなければならない壁』の1人。エアロゲイターとの決戦時にライの方からエルザムに歩み寄るようになり、アーチボルドとの決着後には兄弟の溝は薄れている。αシリーズではエルザム自身もカトライアの死後ブランシュタイン家を出奔しており、ライも彼の心境を理解していたためか彼を憎んでいる描写はない。
マイヤー・V・ブランシュタイン
実父にして、コロニー統合軍の総司令。OG1において、キョウスケを始めとしたヒリュウ改に乗艦した部隊に敗北し、戦死する。大義の為に戦い、大義に殉じた男。
カトライア・F・ブランシュタイン
エルザムの妻で、エルピス事件で命を落とした。ライは彼女に想いを寄せており、ブランシュタイン家を出奔した際に貴族階級を意味する「V(=フォン)」を捨て、彼女のミドルネームである「F(=フジワラ)」を名乗っている。
レオナ・ガーシュタイン
ブランシュタイン家の分家にあたるガーシュタイン家の息女で、ライにとっては従兄妹の間柄。統合軍のエリート部隊・トロイエ隊に所属していたが、敗北。機体を鹵獲され、説得の末に仲間になる。以降はオクト小隊に所属する。エルピス事件に端を発するライとエルザムの確執を知っており、その事に心を痛めている。
リュウセイ・ダテ
SRXチームのメンバーで、R-1のパイロット。性格の違いやリュウセイの未熟さから最初は衝突していたが、次第に成長し、OG2では逆にライをフォローするまでになり、ライとは良き相棒に。
アヤ・コバヤシ
SRXチームのメンバーで、ヴィレッタが着任するまでのSRXチームのリーダー。R-3及びR-3パワードのパイロット。OG1では、ライは経験の浅いアヤをサポートしている。機体を破壊されたり敵に拉致されたりと、何かと損な役回りで、いつも参戦が遅れる。
マイ・コバヤシ
アヤの妹で、イングラム(OG1。αではエツィーラ)に誘拐されOG1及びαではレビ・トーラーとして敵対していたが戦後に保護され、マイ・コバヤシとして生きる。自らの過去に思い悩んでいたが、リュウセイ達に支えられる。ちなみに第3次αではSRX損壊で負った怪我のリハビリ中、彼女に付き合ってロボットアニメ関連のディスクを鑑賞しまくっていたらしい。
ヴィレッタ・バディム
新生SRXチームのリーダーで、R-GUN及びR-GUNパワードのパイロット。イングラムが送り込んだスパイであり、彼の死後はその遺志を継いでSRXチームを導く。ライの不信を招く事もあったが、イングラムの遺志を継いだ彼女に他意は無かった。
イングラム・プリスケン
SRXチームのかつての指揮官で、SRXチーム結成の為にリュウセイを戦いに巻き込んだ張本人。後に裏切り、決別する。OGでもαでも、死の間際(あるいは共闘に際して)に隠された真実と彼の真意が語られる事に。その圧倒的な実力から、エルザム同様、ライにとっては『越えなければならない壁』の1人。『Record of ATX』では死に際にライに「己の能力を疑うな」と言い残した。
シャイン・ハウゼン
リクセント公国の国家元首。自己中心的な態度をたしなめられた事をきっかけに、ライに恋心を寄せるようになる。年齢差がある為に恋愛対象とは見られずにライは困惑しているが、王女として……そして、人間としての彼女の存在は大切に思っている。シャイン王女は後に、ライが故人であるカトライアに対して変わらぬ想いを寄せている事を知る。
エクセレン・ブロウニング
R-2がロールアウトした際の模擬戦の相手で、ヴァイスリッターで戦った。それ以降は、ライの事を『色男さん』と呼んでいる。ライも最初のうちは『誰が色男だ…』と反論していたが、根負けして諦めた。
アーチボルド・グリムズ
テロリストとしてエルピス事件を起こし、カトライアを死に追いやった男。その後、ノイエDCに参加し、ライとレーツェルの前に立ちはだかる。ライとレーツェルは確執を捨てて連携し、共通の仇敵である彼を葬り去る。
フェイルロード・グラン・ビルセイア
OG2ndでは声優が同じ置鮎氏なだけあってか、彼と絡むシーンが多い。

版権作品との人間関係

神隼人
・αシリーズで共演。では原作漫画版の設定でSRXチームの教官。
ひびき洸
・αシリーズで競演。ではリュウセイ程じゃないにせよ変人に思っていた。
ツワブキ・サンシロー
第3次αで競演。では女に興味を示さないというリュウセイの発言を曲解してライを同性愛者と思い込み、誤解が解けるまで避けるハメになる。
葵豹馬
αではボアザン軍との戦闘で両腕に重傷を負った彼を救うべく、自身の義手と同じサイボーグ手術を施す事を提唱し、その執刀医にロブを手配するなど、豹馬の戦線復帰に尽力した。
ギュネイ・ガス
で敵として対峙。交戦機会は少ないが、戦闘前会話にて天才肌のライを意識している発言をする。

名(迷)台詞

共通

「俺に出会った不幸を呪え!」
の頃から使われている決め台詞。後にエルザムやレオナも同等の発言をしている。カズマも言っているが、彼の場合は制作側のセルフパロディの可能性もある。
「行け、光の戦輪よ!」
同じくから使われているチャクラム使用時の台詞。スラッシュリッパー使用時(OGシリーズ)にも「鋼の戦輪」と呼んでおり、どうも「戦輪」という言葉が気に入っているらしい。ネーミングセンスとしてはリュウセイのそれと五十歩百歩だが、ご先祖様(直系ではないだろうが)もチャクラム使いだった事を考えると、あるいはこの言い回しも「出会った不幸を~」と同様にブランシュタイン家の伝統だったりするんだろうか?

「えっ…ええ、それは本当です。天才的パイロットであることは間違いないでしょう」
地上編第10話「天才パイロット、ライ」より、リュウセイから天才パイロットであることを聞いたサンシローからの質問の返答。第一印象で「まとも」と思っていた洸からは「やっぱり、おかしいや」と言われる。
「このリュウセイは、見かけはバカだけど根もバカなんだ」
地上編第14話「その名は東方不敗」より、ドモンを「ぶっきらぼうだけど、根はいい人なんです」と紹介したレインに対するリュウセイの紹介。一見コントのようである。
「ちょ、ちょっと待ってください。と言うことは、オレがサンシローさんのことを好きだとでも?」
地上編第15話「強奪」より、自分を避けるサンシローに詰め寄り、真実を問いただした後の反応。この後リュウセイを「今日という今日はゆるさん!!」と追い掛け回す。
「バカヤロウ! それはボルテスチームだ!!」
地上編第30話「紅のV-MAX」にて、合体テスト時に「ブイ・トゥゲザー!」と叫んだリュウセイに対して。ライにしてはらしくない言いまわしである。
α』第34話A「隠された殺意」においても使われている。

αシリーズ

「バカヤロウ! それはゲッターチームだ!!」
α』第35話B「イングラムの真意」より。合体テスト時に「チェェェェェンジ、R-1! スイッチ・オォンッ!!」と叫んだリュウセイに対して。上記の別パターンである。
「貴様を倒すまで、R-2のシートは俺のものだ!」
離反したイングラムに対し、「越えなければならない壁であるお前を、絶対に越える」という意思を込めて言い放ったセリフ。
「こんな時に未熟さが出たか…。後退する」
第2次αでの唯一の台詞がこれ。と言っても撃墜時の汎用台詞だが。
「今は…耐えるしかない…。耐えて…生き延び…成すべきことを…」
「そうしなければ…俺達は…!」
第3次α』第4話「地獄門、開く」より。損壊したSRXから脱出する直前、アヤの言葉を反芻し、リュウセイに脱出を促すと無念の思いでSRXを放棄する。
「そして、お前の望んだ身勝手なステージはもうすぐ終わる…貴様の敗北というエンディングを迎えてな!!」
『第3次α』第54話「神に守られし星」に於けるリュウセイとエツィーラとの戦闘前会話より。マイの心を弄んだ彼女に対して、流石のライも怒気を隠せなかった。
「援軍か!?」
『第3次α』「スペシャルステージ」より。敵襲警報を聞いて。この時、艦内ではミナキとクスハがそれぞれに料理と栄養ドリンクを振る舞っていた。アヤからは「…これは敵襲の報よ。気持ちはわかるけど…」とフォローされていた。

OGシリーズ

「くっ! やはりこいつとは相性が悪いのか?」
「ぐうっ!! 二度もこの機体と運命を共にするつもりはない!」
ヒュッケバインOO8L搭乗時の被弾台詞。因縁の機体だからか、この機体に対する特殊台詞が多め。
「俺には守るべき場所があり、守るべき人々がいる。それを全て失わない限り、俺は死なん…!」
「そして、俺の死に場所はここではない!!」
OG1の対レビ戦にて。直前にライは「俺は死に場所を探していた」と発言しているが、これは専用BGM「ICE MAN」の歌詞「死に場所を求めて流離ってきた」という一節に対するオマージュだと思われる。
「……いいか、よく聞け。お前の操縦や攻撃タイミングに合わせ、トロニウム・エンジンの出力を調整するのは大変なんだ。加えてダメージコントロールに電測補助……大尉のメディカルチェック、各種データの取得、セイフティの管理、サーボモーターのチェック、冷却剤の供給、パージしたパーツの位置捕捉……SRX合体中にやることは山ほどある。その上、必殺技の名前を一緒に叫べと?」
OG2より、リュウセイから、「技の名前を一緒に叫んでくれてもいいじゃないか」と言われて。確かに、これだけの事を同時に扱えるのは彼ぐらいしかいない。漫画版では火器管制も担当している描写がある。余談だが、第2次OG終了時点での自軍部隊で念動力者は12名もいるのに対し、天才はライを含めても4名しかいない。
「……俺達はチームだ。例え、それぞれがどんな過去を持っていようとも……今はSRXの下に集まった……一つのチームだ」
「だから……俺はここへ来た。お前達を助けるために」
OG2』第27話(『OGS』では第34話)「紅の幻想」より。自らの過去に苦悩するマイを、ヴィレッタと共に助けに来た際に発したセリフ。
「俺達はチームです!SRXという旗の下に集まったそこから・・・・始まったチームです」
「俺もリュウセイも貴女もマイもヴィレッタ隊長も」
「例え それぞれがどんな過去を持っていようとも今はたったひとつのチームです」
RoAでは、アヤに対する台詞になっている。
「アーチボルド…俺の過去にもう一つの楔を打ち込んだ男…!」
「義姉上や多くの人々を死に至らしめた罪…今こそあがなえ!」
OG2より、どちらもアーチボルドとの戦闘セリフ。ここで言う「楔」とは言うまでも無くエルピス事件の事。もう一つは、エアロゲイター(作品によってはインスペクター)が引き起こしたヒュッケバイン008Rのブラックホールエンジン暴走事故の事で、この事故の際、ライの命と引き換えに多くの研究所の所員の命が失われた。
「アーチボルド・グリムズ! 今こそ冥府へ落ちろ!! 貴様が俺に打った楔もろともな!!」
「……アーチボルド……アーチボルド・グリムズ……永遠に……眠れ、地の底で」
OG2より、アーチボルドとの決着の際のセリフ。このセリフは、同マップのタイトル『眠れ、地の底で』として使われている。余談だが、エルピス事件をアーチボルドに指示した人物引導を渡した人物が、今ではチームの隊長なのは何の因果か(『DW』では経緯が違うので除く)。
「たまに間違えますよ、こいつは」
「試される番人達」のシナリオエンドデモにて、リュウセイに「ロボットや武器の名前はすぐに覚える」と言ったイルムに対して。何でもない台詞のようだが、「間違えたことがわかる」のであれば、ライもリュウセイの見ているアニメやロボットについてそれなりの知識を持っていることになる。実際第3次αでは詰め込みながらもツッコミを入れていた場面があり、振り回されているだけではないのだろう。
「…………ギャラクシー・ファントム・エクスプロージョン」
OG外伝より。R-1とART-1の連係攻撃をリュウセイが「天上天下念動連撃拳」と名付けたことに呆れた反応を返したところ「じゃあ、お前なら何て名付けるんだよ?」と聞かれ、数行かけて必死に考えた末の答え。チームとしてライも着実にリュウセイ色に染まってしまっている事が伺える。ちなみにこの名称、リュウセイ的には中々の好感触であった。ちなみに声優ネタ(某星座をモチーフにしたバトルアニメと超人的な技が続出するボクシングアニメで置鮎氏が担当するキャラの必殺技が由来)。
「キョウスケ少尉、援護する」
キョウスケへの援護台詞。……なのだが、実は「仮面の下にある顔は」どころか、OG外伝になってもこの台詞。昇進してるんですが……。
なお、これはキョウスケのデータがOG1~OG外伝ですべて同じであるため(フリーバトルでも1種類しかない)。さすがに第2次OGでは修正された。
「ア……R-1なら、あそこにあーるわん」
『OGMD』中断メッセージより。演し物を変える提案し、「なら言い出したライもやってみよう」と言われ、咄嗟に出たネタ。流石のリュウセイも驚きを隠せなかったが、このネタに隊長はご満悦であった。

その他

「お前が1人で困ってるだろうと思ってな。R-2を基地のハンガーから無断借用してここまで来たのさ」
スーパーロボットスピリッツのリュウセイEDで地球に落下するR-1改をR-2で救出して。ちなみに同作では前日談でライは重傷を負ったため入院中だったが、この時ライは病院を抜け出してまでリュウセイを救助しにきている。軍規を破るのは彼らしからぬ行動だが、リュウセイとの友情を感じさせる台詞でもある。

漫画・アニメ媒体

「撃て、兄さん!」
「撃って俺達の過去に楔を入れろ!」
ジ・インスペクターにて、アーチボルドにレーツェルへの人質にされてしまった際の台詞。この台詞を言うのと同時にR-2のバイザーを明滅させ、エルザムにこの場を打開するための作戦を密かに伝えていた。直後、アウセンザイターの発砲に合わせ、R-2単独でパターンOOCを実行。R-1との合体部分を展開してビームをすり抜ける、という神業をやってのけた。
「アーチボルド……グリムズゥゥゥッ!!」
「これまでの罪を……今こそ、贖えぇぇぇぇっ!!」
ジ・インスペクターでアーチボルドにトドメを刺した際の咆哮。離脱するガーリオンをチャクラムのコードで捕縛し、怨敵を葬り去った一撃は、リュウセイばりの鉄拳だった。この時使ったのが、捕縛の都合とはいえ左腕だったのが何とも感慨深い。
(俺は……)
(俺の代わりは……何とかなるだろう)
OGクロニクルにて、敵機に包囲され孤立した状態で、リュウセイを逃がした後のモノローグ。念動力者であるアヤとリュウセイを失えば計画自体が崩壊するとの危惧から来た行動だったが、同時に自身が唯一能力者でないことへの引け目が見て取れる。ちなみにこの後、虚勢を看破していたリュウセイが引き返して助けに来ており、戦闘終了後に「お前に何かあるとこのチームは成り立たない」と指摘された。

搭乗機体

R-2 / R-2パワード
メインの搭乗機。
SRX
役割は前述の通り、主に出力調整を担当。
バンプレイオス
SRXの完成機。R-2部分に乗り、火器管制を担当。
量産型ゲシュペンストMk-II
α外伝で搭乗。
ヒュッケバイン(RTX-008R)
彼が左腕を失う原因となった機体。
ヒュッケバインMk-III・トロンべ
第3次αのエキストラシナリオで搭乗。兄の機体を借り受けて戦う姿はファン必見。
シュッツバルト
OG1では、R-2が登場するまではこの機体に乗っていた。カラーリングは黄。
アルブレード
デザインは現在のものと異なるが、『スーパーヒーロー作戦』ではR-2が凍結解除されるまではこの機体に搭乗している。

余談

  • ライの左手は先述の通り義手であるが、ライを演ずる置鮎氏は同じく左手が特殊な「地獄先生ぬ~べ~」の主人公・鵺野鳴介の声を担当していた事がある。こちらは失った左手の部分に鬼を封印しており、普段は手袋で隠して本気の戦闘となると手袋を外して鬼の手で戦うという点がある。なお、ライが本気で怒ると左手で殴るという設定の元ネタなのかは不明。
  • 共演した事はないが、何気に同じ声のバンプレオリジナルキャラとは年端もいかない少女に慕われるという共通点がある。ライはロリコンではないが。
  • ライ役の置鮎龍太郎氏は2013年1月にカトライア役の前田愛氏との結婚を発表し、エルザム(レーツェル)役の稲田徹氏は自身のツイッターに「我が弟よ、カトライアを頼んだぞ」と発言している。

脚注

  1. 余談だが『OGs』発売前後の時期、あるアニメ作品で置鮎氏は「イケメンビーム」なる技を使うヒーロー役を演じており、一部ファンからはライの外見と合わせ、この曲も「IKE MEN(イケメン)」などとネタにされた。