ミハル・ラトキエ
2014年10月3日 (金) 00:04時点における116.91.175.33 (トーク)による版
ミハル・ラトキエ(Miharu Ratokie)
ベルファスト基地の近くに住む民間人の少女。弟のジルと妹のミリーを養うためにジオン軍の現地スパイとなり、ホワイトベースに潜入して情報を漏らす。しかしカイ・シデンとの出会いや、弟妹とそう変わらないカツ・レツ・キッカがジオンの攻撃を受けたホワイトベースの消火活動を手伝う姿を見て、カイとともにガンペリーに乗ってジオン軍と戦うが、ミサイルを手動で発射したときに発射の勢いによる爆風に巻き込まれて吹き飛ばされ、大西洋に落ちる。
カイにとってはターニングポイントとなる人物で、それまでは軍人として馴染めず、一度はベルファストで艦を降りようとしたカイであったが、彼女の死を受けてジオン軍と戦うことを決意する。
フォウの過去を描いた小説『機動戦士Ζガンダム フォウ・ストーリー そして、戦士に…』ではミハルの死後、ミリーは誘拐されて行方不明となり、ジルはムラサメ研究所に拾われてフォウと共に強化人間の被験者となるが、実験中に死亡するという暗い展開となっている。
一方、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では1年戦争後にセイラがラトキエ兄妹を保護し、孤児院に入れる手続きを進めようとしたが、「姉が帰ってくるのを待つ」という2人の意思を汲んでベルファストでミハルと過ごした住居でセイラの援助を受けつつ生活しているというまだ救いのある結末を迎えている。この件を聞いたカイは人目も憚らず号泣した。
なお、スタッフの一人である板野一郎氏によれば、ミハルが死亡した話である「大西洋、血に染めて」の絵コンテを切り終わった富野喜幸(現:富野由悠季)監督がキャラクターデザインを担当した安彦良和に見せたところ、2人して男泣きしたというエピソードがある。後に、板野氏もあきれたが読んでみたら涙があふれて止まらなかったという。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 原作と同じ役回りだが、死亡しない。
単独作品
- スーパーロボット大戦XO
- 『GC』にはなかった追加サブシナリオで登場する。なお、この話は他作品のキャラクターとのクロスオーバーを混ぜた巧みなシナリオや絶妙な演出が功を成し、原作以上にクオリティの高いドラマティックなストーリーとなっている。ガンペリーではなくホワイトベースの機銃で応戦し、窮地を救うがザク・マシンガンの直撃を受けて死亡する。
人間関係
他作品の人間関係
- コズモレンジャーJ9(木戸丈太郎、スティーブン・ボウィー、マチコ・ヴァレンシア、アイザック・ゴドノフ)
- 『XO』において、連邦軍の制服を着て補充兵になりすまし、ベルファスト基地に寄航しているホワイトベースに忍び込もうとしたところを彼らに見つかってしまう。真っ先に彼らに怪しまれるが、本当はすぐにジオンのスパイだと見抜かれていた。
名台詞
- 「思い出させちゃったかねぇ…」
- スパイとして出発する前に弟と妹を抱きしめた際、「母ちゃんの匂いがする」といわれて。
- 「アハハハ、カイ、向こうから来てくれたよぉ!!」
- ガンペリーのミサイルを発射しようとした時の台詞。
話題まとめ
- ゲーム『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』のオリジナルモードでカイを総大将にしてクリアするとカイと結婚し、彼と共に町工場を経営して弟妹揃って仲良く暮らすというエンディングとなっている。
- 番組企画段階では、ザビ家の末子(ガルマ・ザビの妹)として「ミハル・ザビ」という17歳の女性が存在したが、本編設定では削られた。彼女の名前がそれを元にしたのかは不明。また同じく没設定となったサスロ・ザビと違って、2014年現在もフォローなどはされていない。
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